JP3635541B2 - スピンドルモータ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、軸体に対しスリーブ体が、潤滑剤を介して自在に相対回転し得るように外嵌されたスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ等の機器の一層の小型化、高容量化により、それらに組み込まれる記録媒体(例えばハードディスク)駆動用のスピンドルモータについても、一層の小型化、高容量化が要請されている。そしてそれに伴い、スピンドルモータの軸受についても一層の小型化、高容量化が要求されている。従来、スピンドルモータに用いる軸受としては、玉軸受が多く使用されている。ところが、スピンドルモータの小型化、特に小外径化が進行すると、それに見合う小外径の玉軸受を用いたのでは、モータ組立時に内外輪の変形が生じ易いこと等により、十分な回転精度を実現することが実際上困難なものとなりがちである。また騒音や振動の問題も起こり易い。
【0003】
記録媒体駆動用のスピンドルモータの場合、小外径化に伴い高速回転が要求されるので、これらの問題が一層助長される。更に、外見の大小にかかわらず、玉軸受の精度には限界があり、要求仕様を満足しない場合が考えられる。そのため、主として小型のスピンドルモータとして、ロータハブ部の基部の内周側に回転スリーブ部を有し、その回転スリーブ部が固定軸体に外嵌されて回転自在に支持されることにより動圧ラジアル軸受部が構成されているスピンドルモータが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この種のスピンドルモータでは、動圧ラジアル軸受部にヘリングボーン溝等を設けることにより、潤滑剤に発生する動圧を増大させ、回転精度を高めている。ところが、動圧ラジアル軸受部に十分な量の潤滑剤を供給する必要がある一方において、回転駆動される記録媒体面上に磁気ヘッド等をミクロン或いはサブミクロンオーダで浮上させて読み/書きを行うためのスピンドルモータの場合等においては、軸受の潤滑剤が飛散して記録媒体面等を汚損することが回避されなければならない。
【0005】
本発明は、従来技術に存した上記のような問題点に鑑み行われたものであって、その課題とするところは、潤滑剤の漏出を効果的に防ぎ得る動圧ラジアル軸受利用のスピンドルモータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明のスピンドルモータは、略円筒面形状外周部を有してなる軸体と、その略円筒面形状外周部に外嵌された略円筒面形状内周部を有してなるスリーブ体とを備えている。その軸体に対しスリーブ体が、潤滑剤を介して自在に相対回転し得る構造であり、略円筒面形状外周部と略円筒面形状内周部との間隙部に、軸体に対するスリーブ体の相対回転により、介装された潤滑剤に荷重支持圧を発生させる溝部を備えたラジアル動圧軸受部が設けられ、間隙部の一端側に、ラジアル動圧軸受部よりも径方向間隙が拡大された潤滑剤貯留部と、潤滑剤貯留部よりも更に一端側に位置し、潤滑剤貯留部より径方向間隙が拡大された潤滑剤流出防止部とが設けられている。潤滑剤流出防止部は、軸体の略円筒面形状外周部に形成された環状凹部と、その径方向外方から環状凹部を覆うスリーブ体の円筒形の内周面、との間に形成された間隙であり、かつ、潤滑剤貯留部よりも軸方向長さが短く形成されている。
【0007】
【作用】
モータの回転時ニハ、間隙部に介装された潤滑剤がラジアル動圧軸受部の溝部に引き込まれる。回転停止時には、回転中にラジアル動圧軸受部の溝部に引き込まれていた潤滑剤が流出しようとする。潤滑剤流出防止部は、潤滑剤ラジアル動圧軸受部よりも径方向間隙が拡大されて、軸体に設けられているので、潤滑剤が潤滑剤流出防止部へと流出することは、表面張力により防止される。そのため、潤滑剤流出防止部を経て間隙部の一端から潤滑剤が漏出することが防がれる。
【0008】
【実施例】
本発明に従うスピンドルモータの実施例について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施例としての軸固定型の記録媒体駆動用のスピンドルモータの断面図、図2及び図3はその要部拡大図である。対象となる記録媒体として、ハードディスク60や、それ以外の種々の記録媒体を挙げることができる。
【0009】
ディスク室の基盤10は、その上方開口の環状凹部10aの内周部に上方突出部10bを有する。上方突出部10bの中央部には、上下方向の貫通孔10cが設けられている。基盤10はフレーム70に取りつけられている。なお、基盤10に代えてディスク室とは別体のブラケットを採用することも勿論可能である。
【0010】
基盤10の貫通孔10c内に、略円柱状をなす固定軸体12(軸体)の下端部が嵌合固定され、もってその固定軸体12が基盤10の中央部に立設されている。上方突出部10bの外周部に、ステータコア14の内周下部が外嵌固定されている。ステータコア14の内周部下端面と環状凹部10aの底面との間には、ステータコア14を軸線方向に位置決めする環状のスペーサ15が介装されている。ステータコア14には、ステータコイル16が巻回されている。ステータコイル14の引き出し部14aは、基盤10の環状凹部10aの底板を貫通する引き出し孔10eを通じて下方に引き出されている。
【0011】
固定軸体12の上部には、径方向外方に突出する環状のスラスト板18が一体的に形成されている。スラスト板18の上下面は、固定軸体12の略円筒面形状外周部に対し垂直状をなす。
【0012】
スリーブ部材20(スリーブ体)は、上端部の外径が拡開された略円筒形状をなし、内周部は、全体として小径の略円筒面形状をなすラジアル滑部20a(略円筒面形状内周部)と、その上方において拡径された大内径部20cからなる。
【0013】
スリーブ部材20は、固定軸体12が貫通孔10c内に嵌合固定される前に固定軸体12にその下方から外嵌され、スリーブ部材20の大内径部20cに、内周部が固定軸体12との間に僅かな径方向間隙を隔てる状態で環状のスラスト押さえ板22が内嵌され、大内径部20cの上部が、例えば90度中心角毎に4箇所内側へ加締められることにより、スラスト押さえ板22が固定されている。
【0014】
また、スラスト押さえ板22の外周下部には、突状部22dが一体に形成されている。そして、スラスト押さえ板22とスリーブ部材20によって、突状部22dの内側に形成された径方向内方開口の環状凹部24内に、スラスト板18が嵌合している。固定軸体12の下部は、スリーブ部材20の下方に突出し、その大部分が基盤10の貫通孔10cに嵌合している。以下、固定軸体12の略円筒面形状外周部のうちラジアル滑部20aに相対する部分を、ラジアル受部12aという。
【0015】
強磁性材料製のロータハブ28は、略円筒形状をなす。このロータハブ28は、その上部においてスリーブ部材20の上部外周部に外嵌固定されることにより、スリーブ部材20と同軸状をなしている。ロータハブ28の下端部は環状凹部10a内に挿入された状態となっており、ロータハブ28の外周部には、ロータハブ28に外嵌固定されるハードディスク60の内周部下面を支持するための環状張り出し部28aが設けられている。なお、ロータハブ28とスリーブ部材20が一体に形成されたものであっても差し支えない。
【0016】
ロータハブ28の内周部には、ステータコア14に対し径方向空隙を隔てて相対する円筒状のロータマグネット32が内嵌固定されている。ロータマグネット32は、その上端面がスリーブ部材20の上部外周部の下端面に接することにより軸線方向に位置決めされている。
【0017】
スリーブ部材20のラジアル滑部20aにおけるほぼ上半部の環状部分に、へリングボーン溝34が設けられ、そのヘリングボーン溝34と、固定軸体12のラジアル受部12aとの間隙部、即ちラジアル動圧軸受部36は、スリーブ部材20の順方向回転により、そこに介装された液状の潤滑剤39にラジアル荷重支持圧を発生させる。特に、ヘリングボーン溝34により、その荷重支持圧が高められる。なお、このようなヘリングボーン溝34は、固定軸体12のラジアル受部12aに設けてもよく、またその位置も設計に応じて種々設定できる。さらにヘリングボーン溝以外の溝、例えばスパイラル溝等を採用することも可能である。ラジアル動圧軸受部36は、ラジアル受部12aとラジアル滑部20aとの間隙部における一箇所に設けられるので、ヘリングボーン溝34等の溝部を形成する加工の手間が少なくて済み、製造コストが低減される。
【0018】
図2に示すように、スリーブ部材20のラジアル滑部20aのうち、ヘリングボーン溝34の下部(基盤10側)には、僅かに拡径されて図の下方に延びた、拡径部20fが形成されている。またこの拡径部20fに向き合って、固定軸体12には、潤滑剤流出防止溝12bが全周にわたって形成されている。潤滑剤流出防止溝12bとスリーブ部材20の拡径部20fとにより形成される間隙が潤滑剤流出防止部40である。
【0019】
潤滑剤流出防止部40の軸線方向長は比較的短く、この実施例では、ラジアル動圧軸受部36の軸線方向長の約5分の1である。また潤滑剤流出防止溝12bの溝深さは、実施例では、スリーブ部材20の拡径部20fと固定軸体12との間隙寸法の約3倍であり、スリーブ部材20の拡径部20fとの間隙を併せた、潤滑剤流出防止部40としての間隙は、スリーブ部材20の拡径部20fと固定軸体12との間隙寸法の約4倍以上と設定されている。
【0020】
従って、この潤滑剤流出防止部40における、軸線方向長と間隙との関係は、潤滑剤の粘性にもよるが、軸線方向長と間隙寸法をなるべく等しくすることが望ましい。なお、潤滑剤流出防止部40における、ステータ部材20の拡径部20f及び潤滑剤流出防止溝12bの内表面には、撥油処理が施されている。
【0021】
スリーブ部材20のラジアル滑部20aに形成された拡径部20fのうち、ヘリングボーン溝34と潤滑剤流出防止部40との間は、環状の潤滑剤貯留溝20eをなす。この潤滑剤貯留溝20eと固定軸体12のラジアル受部12aにより形成される間隙が比較的軸線方向長の長い、(実施例では、ラジアル動圧軸受部36の軸線方向長の約半分である。)潤滑剤貯留部42を構成している。
【0022】
このように、潤滑剤貯留部42は、ラジアル動圧軸受部36よりも径方向間隙が拡大され、潤滑剤流出防止部40は、潤滑剤貯留部42の数倍に径方向間隙が拡大されている。
【0023】
スラスト板18の上下環状面(アキシャル受部)と環状凹部24の上下環状面(アキシャル滑部)とにより、それぞれアキシャル動圧軸受部A1,A2が構成されている。スラスト板18の上下環状面と環状凹部24の上下環状面はそれぞれ平行状に相対し、それらの間には、液状の潤滑剤39が存在して僅かな軸線方向ギャップを隔てている。そしてスラスト板18の上下環状面における全周にわたって、ヘリングボーン状溝(図示省略する。)が設けられている。このヘリングボーン状溝は、スリーブ部材20及びスラスト押さえ板22の順方向回転により、環状凹部24の上下環状面との間に介在する潤滑剤39に高圧を発生させる。なお、このようなヘリングボーン状溝は、スラスト板18の上下環状面に対向する、スラスト押え板22の下面とスリーブ部材20の上環状面に設けてもよい。またヘリングボーン状溝以外の溝を採用することも可能である。
【0024】
図3に示すように、スラスト押さえ板22の内周部のうち、軸線方向中間位置に、内表面に撥油処理が施された押さえ板側環状溝22aを有し、固定軸体12の外周部におけるスラスト板18の上側から押さえ板側環状溝22aの中間位置にわたり、内表面に撥油処理が施された軸体側環状溝12cを有する。軸体側環状溝12cは、固定軸体12とスラスト板18とが一体に形成されていることから、スラスト板18の加工時に容易に形成することができる。
【0025】
スラスト押さえ板22の下端内周部には、環状切欠部22bを有する。また、スリーブ部材20の大内径部20cの下端内周角部には、環状をなす断面L字状溝部20dを有し、スラスト押さえ板22の下端外周角部には、断面L字状溝部20dと向かい合うように環状をなす断面略L字状切欠部22cを有している。これら断面L字状溝部20d、断面L字状切欠部22cの内表面にも撥油処理が施されている。
【0026】
これら断面L字状溝部20d、断面L字状切欠部22cの内表面にも撥油処理が施されている。更に、このスリーブ部材20の大内径部20cにおける、断面L字状溝部20dの上部にも、全周にわたり撥油処理が施された溝部20gが形成されている。
【0027】
このようにして、固定軸体12及びステータコア14等に対し、スリーブ部材20及びロータハブ28等が、潤滑剤39を介して自在に回転し得るよう構成されている。そして、ラジアル動圧軸受部36によって、スリーブ部材20の回転中における固定軸体12に対する径方向変位を十分に小さく抑えることができ、アキシャル動圧軸受部A1,A2によって、スリーブ部材20の回転中における固定軸体12に対する軸線方向変位を十分に小さく抑えることができる。
【0028】
固定軸体12に対しスリーブ部材20が回転すると、スリーブ部材20及びスラスト押さえ板22と固定軸体12との間隙部に介装された潤滑剤39は、ラジアル動圧軸受部36のヘリングボーン溝34並びにアキシャル動圧軸受部A1,A2の各ヘリングボーン溝の部分に引き込まれる。ラジアル動圧軸受部36は、そこに介装された潤滑剤39に主としてラジアル方向の荷重支持圧を発生させ、アキシャル動圧軸受部A1,A2は、そこに介装された潤滑剤39に主としてアキシャル方向の荷重支持圧を発生させる。
【0029】
回転停止時には、回転中にラジアル動圧軸受部36のヘリングボーン溝34並びにアキシャル動圧軸受部A1,A2の各ヘリングボーン溝の部分に引き込まれていた潤滑剤39が流出し、ラジアル動圧軸受部36よりも径方向間隙が拡大された潤滑剤貯留部42、並びに環状切欠部22bとスラスト板18の上面との間隙に貯留される。
【0030】
潤滑剤貯留部42は、ラジアル動圧軸受部36よりも径方向間隙が拡大され、しかもラジアル動圧軸受部36を一箇所とすることにより軸線方向長が比較的長くとられているので、潤滑剤39を比較的多量に貯留し得る。それゆえ、モータ回転時にラジアル動圧軸受部36に潤滑剤39を十分に供給してその潤滑を十分ならしめると共に、潤滑剤39の蒸発や漏れ等による散逸に備えることができる。従って、この点において、良好な信頼性を実現し得る。
【0031】
また、熱膨張等により潤滑剤貯留部42に比較的多量の潤滑剤39が流入した場合にもそれを潤滑剤貯留部42に保持することが可能であり、しかも潤滑剤流出防止部40は、潤滑剤貯留部42よりも更に径方向間隙が拡大されると共に、それを構成するスリーブ部材20の拡径部20f及び軸体側潤滑剤流出防止溝12bの内表面に撥油処理が施されているので、潤滑剤貯留部42の潤滑剤39が潤滑剤流出防止部40へと流出することは、表面張力により十分に防止される。それゆえ、潤滑剤流出防止部40を経て間隙部の一端から潤滑剤が漏出することが効果的に防がれる。なお、潤滑剤流出防止部40の図2における上部、すなわち潤滑剤貯留溝20eの一部にも溌油処理を行なうことにより、よりこの漏出防止効果は高められる。
【0032】
一方、環状切り欠部22bとスラスト板18の上面との間隙に貯留された潤滑剤39は、軸体側環状溝12cとスラスト押さえ板22の内周部との間隙、及び押さえ板側環状溝22aと固定軸体12との間隙によって、上方への漏出が2段階に効果的に防止される。
【0033】
また、環状凹部24とスラスト板18との間隙に有する潤滑剤39が、スラスト押さえ板22とスリーブ部材20との間を通ってスラスト押さえ板22の外周部と大内径部20cの内周部の間から滲出することは効果的に防止される。滲出経路の途中に、潤滑剤39を貯留し得るところの対向する断面L字状溝部20dと断面L字状切欠部22cを有し、更に溝部20gを有していることによる。且つ大内径部20cの上部が内側へ加締められることによりスラスト押さえ板22が固定されていることにより、潤滑剤39の滲出が効果的に防止される。
【0034】
ところで、図3に示すように、スラスト板18の上下環状面(アキシャル受部)と環状凹部24の上下環状面(アキシャル滑部)とにより、アキシャル動圧軸受部A1,A2をが構成されている。これら動圧軸受部A1,A2を規定する各々の間隙寸法は、スラスト押さえ板22の突状部22d部分の厚み寸法と、スラスト板18の厚み寸法とにより規定される。従って、スラスト板18の厚み寸法に対応するように、スリーブ部材20のほうへ、例えば段付き形状を設ける場合に比べて、上述の実施例のほうが、部品自体(スラスト押さえ板22)の形状が比較的単純で加工が容易である。このため寸法精度の向上が図れる。
【0035】
また、図4は図3のスラスト板18が構成される部位の別の実施例を示す。図4では、図3のスラスト押さえ板22に代えて、平板状のスラスト押さえ板50が設けられ、スラスト板18の厚み寸法に対応して環状凹部24には、環状スペーサ51が介装されている。この場合、環状スペーサ51の厚み寸法のみの寸法管理により、スラスト板18の厚み寸法と対応して組立ができる。このため図3の場合と比較して、更に加工及び生産性の向上が図れると共に、寸法精度の向上が図れより精密なスピンドルモータが得られる。なお、潤滑剤39の滲出防止は、図3と同様の構成であり、防止効果が高いことは言うまでもない。
【0036】
以上の各実施例についての記述における上下位置関係は、単に図に基づいた説明の便宜のためのものであって、実際の使用状態等を限定するものではない。
【0037】
【発明の効果】
本発明のスピンドルモータは、上述の構成を有しているので、次のような効果を奏する。潤滑剤貯留部の潤滑剤が潤滑剤流出防止部へと流出することは、表面張力により防止されるので、潤滑剤流出防止部を経て間隙部の一端から潤滑剤が漏出することが効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例に係るスピンドルモータの全体を示す断面図である。
【図2】図1に表れる一部を拡大して示した要部拡大図である。
【図3】図1に表れる一部を拡大して示した要部拡大図である。
【図4】本発明の第二の実施例に係るスピンドルモータの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
12 軸体
12a ラジアル受部
20 スリーブ部材
36 ラジアル動圧軸受部
Claims (1)
- 略円筒面形状外周部を有してなる軸体と、
その略円筒面形状外周部に外嵌された略円筒面形状内周部を有してなるスリーブ体とを備えてなり、
前記軸体に対しスリーブ体が、潤滑剤を介して自在に相対回転し得るスピンドルモータであって、
前記略円筒面形状外周部と前記略円筒面形状内周部との間隙部に、前記軸体に対する前記スリーブ体の相対回転により、介装された潤滑剤に荷重支持圧を発生させる溝部を備えたラジアル動圧軸受部が設けられ、
前記間隙部の一端側に、前記ラジアル動圧軸受部よりも径方向間隙が拡大された潤滑剤貯留部と、該潤滑剤貯留部よりも更に一端側に位置し、前記潤滑剤貯留部より径方向間隙が拡大された潤滑剤流出防止部とが設けられ、
前記潤滑剤流出防止部は、前記軸体の略円筒面形状外周部に形成された環状凹部と、その径方向外方から該環状凹部を覆う前記スリーブ体の円筒形の内周面、との間に形成された間隙であり、かつ、
前記潤滑剤流出防止部は、前記潤滑剤貯留部よりも軸方向長さが短く形成されている、
ことを特徴とするスピンドルモータ。
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