JPH06311695A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JPH06311695A
JPH06311695A JP11792493A JP11792493A JPH06311695A JP H06311695 A JPH06311695 A JP H06311695A JP 11792493 A JP11792493 A JP 11792493A JP 11792493 A JP11792493 A JP 11792493A JP H06311695 A JPH06311695 A JP H06311695A
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JP
Japan
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lubricant
shaft body
radial
outflow prevention
gap
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Application number
JP11792493A
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English (en)
Inventor
Yoshito Oku
義人 奥
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Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動圧ラジアル軸受部に十分な量の潤滑剤を供
給し得て良好な信頼性を実現し、潤滑剤の漏出を防ぐ。 【構成】 基盤10の貫通孔10c内に固定軸体12の
下端部を嵌合固定する。スリーブ部材20を固定軸体1
2に外嵌する。スリーブ部材20のラジアル滑部20a
におけるほぼ上半部にヘリングボーン溝34を設ける。
ラジアル滑部20aの下端部にスリーブ側潤滑剤流出防
止溝20dを、ラジアル受部12aの下端部に軸体側潤
滑剤流出防止溝12bを設ける。ラジアル滑部20aの
うち、ヘリングボーン溝34とスリーブ側潤滑剤流出防
止溝20dの間を、環状の潤滑剤貯留溝20eに形成す
る。潤滑剤貯留部42は、ラジアル動圧軸受部36より
も径方向間隙を拡大し、潤滑剤流出防止部40は、潤滑
剤貯留部42よりも径方向間隙を拡大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸体に対しスリーブ体
が、潤滑剤を介して自在に相対回転し得るように外嵌さ
れたスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】パーソナルコ
ンピュータ等の機器の一層の小形化、高容量化により、
それらに組み込まれる記録媒体(例えばハードディス
ク)駆動用のスピンドルモータについても、一層の小形
化、高精度化が要請されている。そしてそれに伴い、ス
ピンドルモータの軸受についても一層の小形化、高精度
化が要求されている。
【0003】従来、スピンドルモータに用いる軸受とし
ては、玉軸受が多く採用されている。ところが、スピン
ドルモータの小形化、特に小外径化が進行すると、それ
に見合う小外径の玉軸受を用いたのでは、モータ組立時
に内外輪の変形が生じ易いこと等により、十分な回転精
度を実現することが実際上困難なものとなりがちであ
る。また騒音や振動の問題も起こり易い。
【0004】記録媒体駆動用のスピンドルモータの場
合、小外径化に伴い高速回転が要求されるので、これら
の問題が一層助長される。さらに、外径の大小にかかわ
らず、玉軸受の精度には限界があり、要求仕様を満足し
ない場合が考えられる。
【0005】そのため、主として小形のスピンドルモー
タとして、ロータハブ部の基部の内周側に回転スリーブ
部を有し、その回転スリーブ部が固定軸体に外嵌されて
回転自在に支持されることにより動圧ラジアル軸受部が
構成されているスピンドルモータが提案されている。
【0006】この種のスピンドルモータでは、動圧ラジ
アル軸受部にヘリングボーン溝等を設けることにより、
潤滑剤に発生する動圧を増大させ、回転精度を高めてい
る。ところが、動圧ラジアル軸受部に十分な量の潤滑剤
を供給する必要がある一方において、回転駆動される記
録媒体面上に磁気ヘッド等をミクロン或はサブミクロン
オーダで浮上させて読み/書きを行うためのスピンドル
モータの場合などにおいては、軸受の潤滑剤が飛散して
記録媒体面等を汚損することが回避されなければならな
い。
【0007】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、動圧ラジアル軸受部に十分な量の潤滑剤を供給
し得て良好な信頼性が実現され、而も、潤滑剤の漏出を
効果的に防ぎ得る動圧ラジアル軸受利用のスピンドルモ
ータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスピンドルモータは、略円筒面形状外周部
を有してなる軸体と、その略円筒面形状外周部に外嵌さ
れた略円筒面形状内周部を有してなるスリーブ体とを備
えてなり、軸体に対しスリーブ体が、潤滑剤を介して自
在に相対回転し得るスピンドルモータであって、略円筒
面形状外周部と略円筒面形状内周部との間隙部に、軸体
に対するスリーブ体の相対回転により、介装された潤滑
剤に荷重支持圧を発生させる溝部を備えたラジアル動圧
軸受部が設けられ、前記間隙部の一端側に、比較的軸線
方向長の短い環状の潤滑剤流出防止部が設けられ、潤滑
剤流出防止部とラジアル動圧軸受部との間が、比較的軸
線方向長の長い潤滑剤貯留部に形成されており、潤滑剤
貯留部は、ラジアル動圧軸受部よりも径方向間隙が拡大
され、潤滑剤流出防止部は、潤滑剤貯留部よりも更に径
方向間隙が拡大されたものとしている。
【0010】
【作用】モータ回転時には、間隙部に介装された潤滑剤
がラジアル動圧軸受部の溝部に引き込まれる。回転停止
時には、回転中にラジアル動圧軸受部の溝部に引き込ま
れていた潤滑剤が流出し、ラジアル動圧軸受部よりも径
方向間隙が拡大された潤滑剤貯留部に貯留される。潤滑
剤貯留部は、ラジアル動圧軸受部よりも径方向間隙が拡
大され、而も軸線方向長が比較的長いので、比較的多量
に潤滑剤を貯留し得る。
【0011】潤滑剤流出防止部は、潤滑剤貯留部よりも
更に径方向間隙が拡大されているので、潤滑剤貯留部の
潤滑剤が潤滑剤流出防止部へと流出することは、表面張
力により防止される。そのため、潤滑剤流出防止部を経
て間隙部の一端から潤滑剤が漏出することが防がれる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の1実施例としての軸固定型の記録
媒体駆動用のスピンドルモータの断面図、図2及び図3
はその要部拡大図である。対象となる記録媒体として
は、ハードディスクや、それ以外の種々の記録媒体を挙
げることができる。
【0013】ディスク室の基盤10は、その上方開口の
環状凹部10aの内周部に上方突出部10bを有する。
上方突出部10bの中央部には、上下方向の貫通孔10
cが設けられている。なお、基盤10に代えてディスク
室とは別体のブラケットを採用することも勿論可能であ
る。
【0014】基盤10の貫通孔10c内に、略円柱状を
なす固定軸体12(軸体)の下端部が嵌合固定され、も
ってその固定軸体12が基盤10の中央部に立設されて
いる。上方突出部10bの外周部に、ステータコア14
の内周下部が外嵌固定されている。ステータコア14の
内周部下端面と環状凹部10aの底面との間には、ステ
ータコア14を軸線方向に位置決めする環状のスペーサ
15が介装されている。ステータコア14には、ステー
タコイル16が捲回されている。ステータコイル14の
引出し部14aは、基盤10の環状凹部10aの底板を
貫通する引き出し孔10eを通じて下方に引き出されて
いる。
【0015】固定軸体12の上部には、径方向外方に突
出する環状のスラスト板18が一体的に形成されてい
る。スラスト板18の上下面は、固定軸体12の略円筒
面形状外周部に対し垂直状をなす。
【0016】スリーブ部材20(スリーブ体)は、上端
部の外径が拡開された略円筒形状をなし、内周部は、全
体として小径の略円筒面形状をなすラジアル滑部20a
(略円筒面形状内周部)と、その上方において拡径され
た中内径部20bと、中内径部20bの上方において更
に拡径された大内径部20cからなる。
【0017】スリーブ部材20は、固定軸体12が貫通
孔10c内に嵌合固定される前に固定軸体12にその下
方から外嵌され、スリーブ部材20の大内径部20c
に、内周部が固定軸体12との間に僅かな径方向間隙を
隔てる状態で環状のスラスト押え板22が内嵌され、大
内径部20cの上部が、例えば90度中心角毎に4個所
内側へかしめられることによりスラスト押え板22が固
定されている。そして、スラスト押え板22とスリーブ
部材20によって中内径部20bの内側に形成された径
方向内方開口の環状凹部24内に、スラスト板18が嵌
合している。固定軸体12の下部は、スリーブ部材20
の下方に突出し、その大部分が基盤10の貫通孔10c
に嵌合している。以下、固定軸体12の略円筒面形状外
周部のうちラジアル滑部20aに相対する部分を、ラジ
アル受部12aという。
【0018】強磁性材料製のロータハブ28は、略円筒
形状をなす。このロータハブ28は、その上部において
スリーブ部材20の上部外周部に外嵌固定されることに
より、スリーブ部材20と同軸状をなしている。ロータ
ハブ28の下端部は環状凹部10a内に挿入された状態
となっており、ロータハブ28の外周部には、ロータハ
ブ28に外嵌固定されるハードディスクの内周部下面を
支持するための環状張出部28aが設けられている。な
お、ロータハブ28とスリーブ部材20が一体に形成さ
れたものであっても差し支えない。
【0019】ロータハブ28の内周部には、ステータコ
ア14に対し径方向空隙を隔てて相対する円筒状のロー
タマグネット32が内嵌固定されている。ロータマグネ
ット32は、その上端面がスリーブ部材20の上部外周
部の下端面に接することにより軸線方向に位置決めされ
ている。
【0020】スリーブ部材20のラジアル滑部20aに
おけるほぼ上半部の環状部分に、ヘリングボーン溝34
が設けられ、そのヘリングボーン溝34と、固定軸体1
2のラジアル受部12aとの間隙部、すなわちラジアル
動圧軸受部36は、スリーブ部材20の順方向回転によ
り、そこに介装された液状の潤滑剤39にラジアル荷重
支持圧を発生させる。特に、ヘリングボーン溝34によ
り、その荷重支持圧が高められる。なお、このようなヘ
リングボーン溝は、固定軸体12のラジアル受部12a
に設けてもよい。またヘリングボーン溝以外の溝を採用
することも可能である。ラジアル動圧軸受部36は、ラ
ジアル受部12aとラジアル滑部20aとの間隙部にお
ける1個所に設けられるので、ヘリングボーン溝34等
の溝部を形成する加工の手間が少なくて済み、製造コス
トが低減される。
【0021】スリーブ部材20のラジアル滑部20aの
下端部に、環状のスリーブ側潤滑剤流出防止溝20dを
有し、固定軸体12のラジアル受部12aの下端部に、
スリーブ側潤滑剤流出防止溝20dに向い合った環状の
軸体側潤滑剤流出防止溝12bを有する。このスリーブ
側潤滑剤流出防止溝20dと軸体側潤滑剤流出防止溝1
2bとにより形成される間隙が、潤滑剤流出防止部40
である。潤滑剤流出防止部40の軸線方向長は、比較的
短い(この実施例では、ラジアル動圧軸受部36の軸線
方向長の約5分の1である。)。またスリーブ側潤滑剤
流出防止溝20d及び軸体側潤滑剤流出防止溝12bの
内表面には撥油処理が施されている。
【0022】スリーブ部材20のラジアル滑部20aの
うち、ヘリングボーン溝34とスリーブ側潤滑剤流出防
止溝20dの間は、環状の潤滑剤貯留溝20eに形成さ
れている。この潤滑剤貯留溝20eと固定軸体12のラ
ジアル受部12aにより形成される間隙が、比較的軸線
方向長の長い(この実施例では、ラジアル動圧軸受部3
6の軸線方向長の約半分である。)潤滑剤貯留部42を
構成している。
【0023】図2は、潤滑剤流出防止部40及び潤滑剤
貯留部42の拡大図である。潤滑剤貯留部42は、ラジ
アル動圧軸受部36よりも径方向間隙が拡大され、潤滑
剤流出防止部40は、潤滑剤貯留部42の数倍に径方向
間隙が拡大されている。
【0024】スラスト板18の上下環状面(アキシャル
受部)と環状凹部24の上下環状面(アキシャル滑部)
とにより、それぞれアキシャル動圧軸受部A1・A2が
構成されている。スラスト板18の上下環状面と環状凹
部24の上下環状面はそれぞれ平行状に相対し、それら
の間には、液状の潤滑剤39が介在して僅かな軸線方向
ギャップを隔てている。そしてスラスト板18の上下環
状面における全周に亙って、ヘリングボーン状溝(図示
を略す。)が設けられている。このヘリングボーン状溝
は、スリーブ部材20及びスラスト押え板22の順方向
回転により、環状凹部24の上下環状面との間に介在す
る潤滑剤39に高圧を発生させる。なお、このようなヘ
リングボーン状溝は、スラスト板18の上下環状面に対
向する環状凹部24の上下環状面に設けてもよい。また
ヘリングボーン状溝以外の溝を採用することも可能であ
る。
【0025】スラスト押え板22の内周部のうち軸線方
向中間位置に、内表面に撥油処理が施された押え板側環
状溝22aを有し、固定軸体12の外周部におけるスラ
スト板18の上側から押え板側環状溝22aの中間位置
に亙り、内表面に撥油処理が施された軸体側環状溝12
cを有する。軸体側環状溝12cは、固定軸体12とス
ラスト板18とが一体に形成されていることから、スラ
スト板18の加工時に容易に形成することができる。ス
ラスト押え板22の下端内周部には、環状切欠部22b
を有する。また、スリーブ部材20の大内径部20cの
下端内周角部には、環状をなす断面L字状溝部20fを
有し、スラスト押え板22の下端外周角部には、断面L
字状溝部20fと向かい合うように環状をなす断面L字
状切欠部22cを有している。これら断面L字状溝部2
0f及び断面L字状切欠部22cの内表面にも、撥油処
理が施されている。図3は、これらの部分の拡大図であ
る。
【0026】このようにして、固定軸体12及びステー
タコア14等に対し、スリーブ部材20及びロータハブ
28等が、潤滑剤39を介して自在に回転し得るよう構
成されている。そして、ラジアル動圧軸受部36によっ
て、スリーブ部材20の回転中における固定軸体12に
対する径方向変位を十分に小さく抑えることができ、ア
キシャル動圧軸受部A1・A2によって、スリーブ部材
20の回転中における固定軸体12に対する軸線方向変
位を十分に小さく抑えることができる。
【0027】固定軸体12に対しスリーブ部材20が回
転すると、スリーブ部材20及びスラスト押え板22と
固定軸体12との間隙部に介装された潤滑剤39は、ラ
ジアル動圧軸受部36のヘリングボーン溝34並びにア
キシャル動圧軸受部A1・A2の各ヘリングボーン溝の
部分に引き込まれる。ラジアル動圧軸受部36は、そこ
に介装された潤滑剤39に主としてラジアル方向の荷重
支持圧を発生させ、アキシャル動圧軸受部A1・A2
は、そこに介装された潤滑剤39に主としてアキシャル
方向の荷重支持圧を発生させる。
【0028】回転停止時には、回転中にラジアル動圧軸
受部36のヘリングボーン溝34並びにアキシャル動圧
軸受部A1・A2の各ヘリングボーン溝の部分に引き込
まれていた潤滑剤39が流出し、ラジアル動圧軸受部3
6よりも径方向間隙が拡大された潤滑剤貯留部42、並
びに環状切欠部22bとスラスト板18の上面との間隙
に貯留される。
【0029】潤滑剤貯留部42は、ラジアル動圧軸受部
36よりも径方向間隙が拡大され、而もラジアル動圧軸
受部36を1個所とすることにより軸線方向長が比較的
長くとられているので、潤滑剤39を比較的多量に貯留
し得る。それゆえ、モータ回転時にラジアル動圧軸受部
36に潤滑剤39を十分に供給してその潤滑を十分なら
しめると共に、潤滑剤39の蒸発や漏れ等による散逸に
備えることができる。従って、この点において、良好な
信頼性を実現し得る。
【0030】また、熱膨張等により潤滑剤貯留部42に
比較的多量の潤滑剤39が流入した場合にもそれを潤滑
剤貯留部42に保持することが可能であり、而も潤滑剤
流出防止部40は、潤滑剤貯留部42よりも更に径方向
間隙が拡大されると共に、それを構成するスリーブ側潤
滑剤流出防止溝20d及び軸体側潤滑剤流出防止溝12
bの内表面に撥油処理が施されているので、潤滑剤貯留
部42の潤滑剤39が潤滑剤流出防止部40へと流出す
ることは、表面張力により十分に防止される。それゆ
え、潤滑剤流出防止部40を経て間隙部の一端から潤滑
剤が漏出することが効果的に防がれる。なお、潤滑剤貯
留部42の下端部(すなわち潤滑剤流出防止部40の上
方)における内外周面にも撥油処理を施すことにより、
潤滑剤流出防止効果が高められる。
【0031】一方、環状切欠部22bとスラスト板18
の上面との間隙に貯留された潤滑剤39は、軸体側環状
溝12cとスラスト押え板22の内周部との間隙、及び
押え板側環状溝22aと固定軸体12との間隙によっ
て、上方への漏出が2段階に効果的に防止される。
【0032】また、環状凹部24とスラスト板18との
間隙に有する潤滑剤39が、スラスト押え板22とスリ
ーブ部材20との間を通ってスラスト押え板22の外周
部と大内径部20cの内周部の間から滲出することは、
滲出経路の途中に、潤滑剤39を貯留し得るところの対
向する断面L字状溝部20fと断面L字状切欠部22c
を有し、且つ大内径部20cの上部が内側へかしめられ
ることによりスラスト押え板22が固定されていること
により、効果的に防止される。
【0033】なお、以上の各実施例についての記述にお
ける上下位置関係は、単に図に基づいた説明の便宜のた
めのものであって、実際の使用状態等を限定するもので
はない。
【0034】
【発明の効果】本発明のスピンドルモータでは、潤滑剤
貯留部の軸線方向長が比較的長く、潤滑剤を比較的多量
に貯留し得るので、モータ回転時にラジアル動圧軸受部
に潤滑剤を十分に供給してその潤滑を十分ならしめると
共に、潤滑剤の蒸発や漏れ等による散逸に備えることが
できる。従って、この点において、良好な信頼性を実現
し得る。
【0035】また、熱膨張等により潤滑剤貯留部に比較
的多量の潤滑剤が流入した場合にもそれを潤滑剤貯留部
に保持することが可能であり、而も潤滑剤貯留部の潤滑
剤が潤滑剤流出防止部へと流出することは、表面張力に
より防止されるので、潤滑剤流出防止部を経て間隙部の
一端から潤滑剤が漏出することが効果的に防がれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スピンドルモータの断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【符合の説明】
12 固定軸体 12a ラジアル受部 12b 軸体側潤滑剤流出防止溝 20 スリーブ部材 20a ラジアル滑部 20b スリーブ側潤滑剤流出防止溝 20c 潤滑剤貯留溝 34 ヘリングボーン溝 36 ラジアル動圧軸受部 39 潤滑剤 40 潤滑剤流出防止部 42 潤滑剤貯留部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円筒面形状外周部を有してなる軸体と、 その略円筒面形状外周部に外嵌された略円筒面形状内周
    部を有してなるスリーブ体とを備えてなり、 軸体に対しスリーブ体が、潤滑剤を介して自在に相対回
    転し得るスピンドルモータであって、 略円筒面形状外周部と略円筒面形状内周部との間隙部
    に、軸体に対するスリーブ体の相対回転により、介装さ
    れた潤滑剤に荷重支持圧を発生させる溝部を備えたラジ
    アル動圧軸受部が設けられ、 前記間隙部の一端側に、比較的軸線方向長の短い環状の
    潤滑剤流出防止部が設けられ、 潤滑剤流出防止部とラジアル動圧軸受部との間が、比較
    的軸線方向長の長い潤滑剤貯留部に形成されており、 潤滑剤貯留部は、ラジアル動圧軸受部よりも径方向間隙
    が拡大され、潤滑剤流出防止部は、潤滑剤貯留部よりも
    更に径方向間隙が拡大されていることを特徴とするスピ
    ンドルモータ。
JP11792493A 1993-04-20 1993-04-20 スピンドルモータ Pending JPH06311695A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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