JP4132996B2 - 動圧軸受装置及びこれを備えたスピンドルモータ並びにこのスピンドルモータを用いたディスク駆動装置 - Google Patents

動圧軸受装置及びこれを備えたスピンドルモータ並びにこのスピンドルモータを用いたディスク駆動装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動圧軸受装置及び動圧軸受装置を備えたスピンドルモータ並びにこのスピンドルモータを用いて記録ディスクを回転するディスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ハードディスク等の記録ディスクを駆動するディスク駆動装置において使用されるスピンドルモータの軸受として、シャフトとスリーブとの間に介在させたオイル等の潤滑流体の流体圧力を利用して両者を相対回転自在に支持する動圧軸受装置が種々提案されている。
【0003】
このような動圧軸受装置を使用するスピンドルモータの一例を図5に示す。この従来の動圧軸受装置を使用するスピンドルモータは、ロータハブaと一体をなす軸部材bの外周面と、この軸部材bが回転自在に挿通されるスリーブ部材cの内周面との間に、一対のラジアル軸受部d,dが軸線方向に離間して構成され、また軸部材bの一方の端部外周面から半径方向外方に突出するディスク状のスラストプレート部eの上面とスリーブ部材cに形成された段部の平坦面との間並びにスラストプレート部eの下面とスリーブ部材cの一方の開口を閉塞するスラストブッシュ部材fとの間に、一対のスラスト軸受部g,gが構成されている。
【0004】
軸部材b並びにスラストプレート部eとスリーブ部材c並びにスラストブッシュ部材fとの間には、一連の微小間隙が形成され、これら微小間隙中には、潤滑流体としてオイルが途切れることなく連続して保持されており、軸部材bの外周面とスリーブ部材cの内周面との間に形成される間隙の上端部開口(スリーブ部材cの他方の開口)に設けられたテーパシール部h内でのみ空気に露出している(このようなオイル保持構造を、以下「フルフィル構造」と記す)。
【0005】
また、ラジアル軸受部d,d及びスラスト軸受部g,gには、一対のスパイラル溝を連結してなるヘリングボーン溝d1,d1及びg1,g1が形成されており、軸部材bの回転に応じて、スパイラル溝の連結部が位置する軸受部の中央部で最大動圧を発生させ、軸部材bに作用する荷重を支持している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
フルフィル構造の動圧軸受装置では、軸部材bが回転を始めると、オイルは動圧発生溝d1,d1及びg1,g1によるポンピングで、各ラジアル軸受部d,d及びスラスト軸受部g,gの中心部側に引き込まれ、軸受の中心部で流体動圧が極大となる反面、軸受の両端部側ではオイルの内圧が低下する。すなわち、軸部材bの外周面とスリーブ部材cの内周面との間の領域のうち一対のラジアル軸受部d,d間に保持されるオイル、及びスラストプレート部eの周囲の領域のうちスラスト軸受部g,g間に位置するスラストプレート部eの外周部付近に保持されるオイルは、動圧発生溝d1,d1及びg1,g1のポンピングに応じてオイルの内圧が低下し、やがて大気圧以下まで低下して負圧となる。
【0007】
オイル内に負圧が生じると、例えばオイルの充填作業時等にオイル内に溶け込んだ空気が気泡化して現れ、やがて温度上昇等によって気泡が体積膨張し、オイルを軸受外部へと漏出させるといったスピンドルモータの耐久性や信頼性に影響する問題、あるいは動圧発生溝が気泡と接触することによる振動の発生や非繰り返し性振れ成分(NRRO;Non Repeatable Run-Out)の悪化といったスピンドルモータの回転精度に影響する問題が発生する。
【0008】
本発明は、簡略な構成を維持しつつ、負圧に起因する気泡の発生を防止することができる動圧軸受装置及びこの動圧軸受装置を備えたスピンドルモータ並びにこのスピンドルモータを用いて記録ディスクを回転するディスク駆動装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、中空円筒状のスリーブ部材と、このスリーブ部材に対し微小間隙を有して対向する軸部と該軸部から半径方向外方に突出すると共に、その上面が前記スリーブ部材の下端面に対して微小間隙を有して対向するスラストプレート部とを有する軸部材と、このスラストプレート部の下面に対して微小間隙を有して対向する閉塞端面が設けられると共に、前記スリーブ部材を内周面に支持する一方開口のスリーブ支持部材と、前記微小間隙全体に充填された潤滑流体とを備え、前記軸部及びこの軸部と対向する前記スリーブ部材の内周面の少なくとも一方に、ラジアル荷重を支持するためのラジアル動圧発生溝を軸線方向に離間して一対設け、また前記スラストプレート部の下側面及びこの下側面と対向する前記スリーブ支持部材の閉塞端面の少なくとも一方と、前記スリーブ部材の下端面及びこの下端面と対向する前記スラストプレート部の上側面の少なくとも一方とにスラスト荷重を支持するためのスラスト動圧発生溝を設け、前記スリーブ部材と前記軸部材とを相対的に回転可能に支持する動圧軸受装置であって、前記スリーブ部材の外周面にはその下端面から軸線方向長さの略中央部まで延設された縦溝と、前記スリーブ部材の内周面のうち前記一対のラジアル動圧発生溝の間と前記縦溝の上端とに開口する半径方向孔とが形成されていることを特徴とする動圧軸受装置が提供される。
【0010】
この縦溝及び半径方向孔に微小間隙に充填される潤滑流体に連続して潤滑流体を保持し、また微小間隙に充填される潤滑流体と縦溝及び横溝に保持される潤滑流体とを循環させることで、潤滑流体の内圧が調整され、負圧の発生が防止される。すなわち、簡略な構成のフルフィル構造の動圧軸受装置でありながら、気泡による種々の悪影響が排除されることとなる。
【0011】
ここで、潤滑流体における負圧の発生を防止するためには、一対のラジアル動圧発生溝のうち、スリーブ支持部材の開口側に近接する側のラジアル動圧発生溝を、軸線方向下方に潤滑流体を押圧するよう、軸線方向に不平衡に形成されたヘリングボーン状溝とするのが望ましい。このように軸線方向に不平衡なラジアル動圧発生溝により潤滑流体を軸線方向下方側へ押圧することによって、微小間隙内に保持される潤滑流体の内圧が確実に正圧に保たれる。
【0012】
更に、スリーブ部材の開口に隣接して設けられたテーパシール部が、不平衡なラジアル動圧発生溝に隣接することで、テーパシール部内に保持される潤滑流体には、回転時に軸線方向下方側に向かう押圧力が作用するので、潤滑流体の界面が軸線方向下方側に引かれ、遠心力による潤滑流体の飛散が抑制される。
【0013】
また本発明によれば、前記記載の動圧軸受装置を備えたことを特徴とするスピンドルモータが提供される。
【0014】
加えて、本発明によれば、前記記載の動圧軸受装置を備えたスピンドルモータによって記録ディスクを回転することを特徴とするディスク駆動装置が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図に基づいて本発明の動圧軸受装置について詳述する。図1は本発明に係る動圧軸受装置の一例を示す縦断面図である。図1の動圧軸受装置では、スリーブ支持部材13の中心に軸線方向に貫通孔131が形成され、スリーブ支持部材13の下端には貫通孔131の内径よりも大径に形成された嵌合溝部132が形成されている。そしてこの貫通孔131の内周面には、軸線方向長さがスリーブ支持部材13よりも短い多孔質焼結体からなる中空円筒状のスリーブ部材12が固着されている。このスリーブ部材12には、図2に示すように、2つのラジアル動圧発生溝121a,121bが軸線方向に離隔して内周面に形成されると共に、スラスト動圧発生溝121cが下端面に形成されている。また、スリーブ部材12の外周面には、その下端面から、軸線方向長さの略中央部まで縦溝123a,123bが形成されている。また、スリーブ部材12には、この縦溝123a,123bと、スリーブ部材12の内周面のうち、2つのラジアル動圧発生溝121a,121b間とに開口するよう、スリーブ部材12を半径方向に貫通する連通孔124a,124bが形成されている。尚、これら縦溝及び連通孔の形状や本数については、潤滑流体が円滑に流動できるものであれば特に限定はない。また、その形成位置としては回転軸心を中心として周方向等角度に形成するのが好ましい。
【0016】
スリーブ部材12は多孔質焼結体からなり、その材質については特に限定はなく、各種金属粉末や金属化合物粉末、非金属粉末を原料として成形、焼結したものが使用できる。原料としてはFe−CuやCu−Sn、Cu−Sn−Pb、Fe−Cなどが挙げられる。
【0017】
このように、スリーブ部材12を多孔質焼結体から形成することで、スリーブ部材12の成形型に、予めラジアル動圧発生溝121a,121bやスラスト動圧発生溝121c並びに縦溝123a,123b及び連通孔124a,124bの型を設けておき、この成形型を用いてスリーブ部材12を圧縮・加熱成形すれば、加工工数が大幅に削減されることとなり、低コスト化が可能になる。
【0018】
一方、図1において軸部材11は、軸部111と、軸部111の下端に形成されたスラストプレート部112とからなる。そして、スラストプレート部112の上面がスリーブ部材12の下端面に当接するまで、スリーブ部材12の中空部に軸部材11の軸部111が一定の間隙を介して挿入され、スリーブ支持部材13に形成された貫通孔131の下側開口を封止するように、特に図示しないが、スリーブ部材12の下端面に形成されるスパイラル型のスラスト動圧発生溝121cと実質的に同じ形状を有するスラスト動圧発生溝が上面に形成されたスラストブッシュ部材14が嵌合溝部132に嵌装されている。他方、貫通孔131の上側開口には、中央に孔151が穿設されたキャップ部材15が、その孔151に軸部111を挿通させた状態で、その上面とスリーブ支持部材13の上端面とが同一面となるように嵌装されている。
【0019】
そして、スリーブ支持部材13とスラストブッシュ部材14、キャップ部材15とで囲まれた貫通孔131の内部は潤滑流体で充填される。充填された潤滑流体は、キャップ部材15の孔151の内周面に形成されたテーパ面と軸部111の外周面とで構成されるテーパシール部Sで外気圧とバランスし、装置外に漏出しないようにシールされている。
【0020】
このような構造の動圧軸受装置において、軸部材11が回転を始めると、スリーブ部材12の内周面に形成されたヘリングボーン型の2つのラジアル動圧発生溝121a,121bで発生する流体動圧により軸部材11のラジアル荷重が支持され、他方スリーブ部材12の下端面及びスラストブッシュ部材14の表面に形成された2つのスパイラル型のスラスト動圧発生溝で発生する流体動圧により軸部材11のスラスト荷重が支持される。
【0021】
このとき各動圧発生溝の端部側では潤滑流体の内圧が低下するが、潤滑流体における負圧の発生を防止するためには、ラジアル動圧発生溝121aを軸線方向下方に潤滑流体を押圧するよう、軸線方向に不平衡なヘリングボーン状溝とするのが好ましい。この場合、ラジアル動圧発生溝121aを構成する一対のスパイラル溝部のうち、軸線方向上側に位置する方のスパイラル溝部の軸線方向寸法を、軸線方向下側に位置する方のスパイラル溝部の軸線方向寸法よりも幾分大きく設定することで、軸線方向上側のスパイラル溝部による潤滑流体に対するポンピング力が軸線方向下側のスパイラル溝部のポンピング力を上回り、潤滑流体は軸線方向下側へと押圧する。尚、溝の上下の長さ比や本数など具体的条件は、用いる潤滑流体の種類や微小間隙の幅などを考慮して適宜決定すればよい。
【0022】
このように、軸線方向に不平衡なラジアル動圧発生溝121aにより潤滑流体を軸線方向下方へと押圧することで、軸線方向下方へと押し込まれた潤滑流体は、連通孔124a,124b及び縦溝123a,123bを通じて、スラスト動圧発生溝によるポンピングで潤滑流体の内圧が負圧になりやすいスラストプレート部112の外周部へと伝播される。
【0023】
すなわち、スリーブ部材12に形成された縦溝123a,123bと連通孔124a,124bとによって潤滑流体の連通路が形成されているので、潤滑流体全体の圧力バランスが調整され、潤滑流体の内圧は負圧にまで低下することはない。
【0024】
尚、連通孔124a,124bの一端が2つのラジアル動圧発生溝121a,121b間に開口するよう配置することで、大気圧よりも高圧な領域内で潤滑流体の圧力が一定に保たれるようになる。このように、ラジアル動圧発生溝121aによって、これよりも軸受部の奥側は圧力的に密封された状態となる。
【0025】
例えば、連通孔124a,124bの一端を例えば軸受部とテーパシール部との間に開口した場合も、軸受部で所定の動圧が発生している間は十分な支持剛性が得られているため、軸部材11とスリーブ部材12との間に接触や摺動が発生する可能性は低い。しかし、軸部材11の回転速度が低下すると、連通孔124a,124bの一端が圧力的に密封された領域以外の部分、すなわち、潤滑流体の内圧が大気圧と同等もしくはそれ以下の領域に開口していることで、軸受部内で高く維持されていた潤滑流体の圧力が、連通孔124a,124bの開口部分の潤滑流体の圧力との差圧によって急激に低下することとなる。
【0026】
このように軸受部内の圧力が急激に低下することで、軸部材11は容易に触れ回ったり偏心したりして、軸部材11とスリーブ部材12との間に接触や摺動が発生することとなる。このような軸部材11とスリーブ部材12との接触や摺動が繰り返されることで、スリーブ部材12の摩耗や損傷が顕著となり、信頼性や耐久性を低下させる。
【0027】
これに対し、連通孔124a,124bを2つのラジアル動圧発生溝121a,121bの間に開口させることで、軸部材11が完全に停止する直前までラジアル動圧発生溝121aによるポンピングが作用し、潤滑流体には軸線方向下方側に作用する流体動圧が誘起され続ける。従って、ラジアル動圧発生溝121aの発生する流体動圧がが圧力的な隔壁として働くので、軸受部内の圧力の低下が緩やかになり、軸部材11とスリーブ部材12との接触や摺動が緩和され、信頼性や耐久性の低下が抑制される。
【0028】
次に、本発明に係るスピンドルモータについて説明する。
【0029】
図3はフルフィル構造の動圧軸受装置を搭載したHDDスピンドルモータの縦断面図である。ブラケット2は中心部に設けられた基部21と、この基部21の外周方向に設けられた周壁22と、この周壁22からさらに外方向に延設された鍔部23とからなり、これらが一体且つ同軸的に形成されている。
【0030】
基部21の中心部には環状突部24が形成され、そこに図1に示した動圧軸受装置1が嵌合固定されている。そして動圧軸受装置1の軸部材11の上端は、略円筒状のロータハブ3の上面中央部に形成された孔部31に嵌合固定されている。ロータハブ3の内周面には、周方向に多極着磁されたロータマグネット32が全周にわたり配設されている。またロータマグネット32の半径方向内方には、ロータマグネット32に対向してステータ4がブラケット2の基部22に形成された環状突部24に配設されている。ステータ4と環状突部24との固定は、圧入による嵌合固定の他、接着剤による固定でもよい。
【0031】
ロータハブ3の外周下側には鍔部33が形成され、ここにハードディスク(後述する図4においてディスク板53として図示する)が装着される。具体的にはロータハブ3の外周部34により位置決めされて、鍔部33の上に1又は複数のハードディスクが装着された後、クランプ部材(不図示)などによりロータハブ3に対して保持固定される。
【0032】
次に、本発明に係るディスク駆動装置について説明する。
【0033】
図4に、一般的なディスク駆動装置50の内部構成を模式図として示す。ケーシング51の内部は塵・埃等が極度に少ないクリーンな空間を形成しており、その内部に情報を記憶する円板状のディスク板53が装着されたスピンドルモータ52が設置されている。加えてケーシング51の内部には、ディスク板53に対して情報を読み書きするヘッド移動機構57が配置され、このヘッド移動機構57は、ディスク板53上の情報を読み書きするヘッド56、このヘッドを支えるアーム55及びヘッド56及びアーム55をディスク板53上の所要の位置に移動させるアクチュエータ部54により構成される。
【0034】
このようなディスク駆動装置50のスピンドルモータ52として上記実施形態のスピンドルモータを使用することで、ディスク駆動装置50の薄型化並びに低コスト化を可能にすると同時に、スピンドルモータの安定性や信頼性及び耐久性が改善されるので、より信頼性の高いディスク駆動装置とすることができる。
【0035】
以上、本発明に従うスピンドルモータ及びこれを備えたディスク駆動装置の一実施形態について説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0036】
例えばスリーブ部材12は、アルミニウム系の材料、銅系材料、ステンレス綱といった無垢の金属材から形成することも当然に可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明の動圧軸受装置ではスリーブ部材の外周面に軸線方向に延設される縦溝を形成すると共に、この縦溝と一対のラジアル動圧発生溝との間に位置する内周面に連通する連通孔を形成して、潤滑流体の連通路を形成したので、簡略な構成のフルフィル構造の動圧軸受装置でありながら、潤滑流体の内圧が負圧にまで低下することはない。
【0038】
また、一対のラジアル動圧発生溝のうち、スリーブ支持部材の開口側に近接する側のラジアル動圧発生溝を、軸線方向下方に潤滑流体を押圧するよう、軸線方向に不平衡に形成されたヘリングボーン状溝とすことで、潤滑流体に対して軸線方向下方側に作用する押圧力が付与され、微小間隙内に保持される潤滑流体の内圧が確実に正圧に保たれる。
【0039】
また、不平衡なラジアル動圧発生溝に隣接してテーパシール部を配置することで、潤滑流体の界面が軸線方向下方側に引かれ、遠心力による潤滑流体の飛散が抑制される。
【0040】
更に、ラジアル動圧発生溝を2つ以上設けると振れ精度を高く維持することができる。更に、軸線方向最も上側のラジアル動圧発生溝を、軸線方向下方に潤滑流体を流動させる、軸線方向に不平衡に形成されたヘリングボーン状溝とすることで、潤滑流体に循環を生じさせ、潤滑流体における負圧の発生や気泡の排除並びに軸部材の過浮上の発生を防止できる。
【0041】
また、本発明のスピンドルモータでは前記動圧軸受装置を用いるので、優れた耐久性と高い信頼性が得られ、また振動が発生せずNRROが悪化しない。
【0042】
加えて、本発明のディスク駆動装置では、低コスト化を可能にすると同時に、スピンドルモータの安定性や信頼性及び耐久性が改善されるので、より信頼性の高いディスク駆動装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動圧軸受装置の一例を示す側断面図である。
【図2】本発明に用いるスリーブ部材の一例を示す側断面図である。
【図3】本発明のスピンドルモータの一例を示す側断面図である。
【図4】本発明のディスク駆動装置の一例を示す側断面図である。
【図5】従来のスピンドルモータを示す側断面図である。
【符号の説明】
1 動圧軸受装置
11 軸部材
12 スリーブ部材
13 スリーブ支持部材
111 軸部
112 スラストプレート部
121a,121b ラジアル動圧発生溝
121c,141 スラスト動圧発生溝
123a,123b 縦溝
124a,124b 連通孔

Claims (4)

  1. 中空円筒状のスリーブ部材と、
    このスリーブ部材に対し微小間隙を有して対向する軸部と該軸部から半径方向外方に突出すると共に、その上面が前記スリーブ部材の下端面に対して微小間隙を有して対向するスラストプレート部とを有する軸部材と、
    このスラストプレート部の下面に対して微小間隙を有して対向する閉塞端面が設けられると共に、前記スリーブ部材を内周面に支持する一方開口のスリーブ支持部材と、
    前記微小間隙全体に充填された潤滑流体と
    を備え、
    前記軸部及びこの軸部と対向する前記スリーブ部材の内周面の少なくとも一方に、ラジアル荷重を支持するためのラジアル動圧発生溝を軸線方向に離間して一対設け、
    また前記スラストプレート部の下側面及びこの下側面と対向する前記スリーブ支持部材の閉塞端面の少なくとも一方と、前記スリーブ部材の下端面及びこの下端面と対向する前記スラストプレート部の上側面の少なくとも一方とにスラスト荷重を支持するためのスラスト動圧発生溝を設け、
    前記スリーブ部材と前記軸部材とを相対的に回転可能に支持する動圧軸受装置であって、
    前記スリーブ部材の外周面にはその下端面から軸線方向長さの略中央部まで延設された縦溝と、前記スリーブ部材の内周面のうち前記一対のラジアル動圧発生溝の間と前記縦溝の上端とに開口する半径方向孔とが形成され
    前記縦溝と前記半径方向孔には、前記微小間隙に充填された潤滑流体に連続し且つ循環可能な潤滑流体が保持され、
    前記一対のラジアル動圧発生溝のうち、前記スリーブ支持部材の開口端側に近接する側のラジアル動圧発生溝が、軸線方向下方に潤滑流体を流動させる、軸線方向に不平衡に形成されたヘリングボーン状溝である、
    ことを特徴とする動圧軸受装置。
  2. 前記スリーブ支持部材の開口側端部には、前記軸部を装通させる孔を有するキャップ部材が、前記スリーブ部材の上端面に当接して設けられており、このキャップ部材の内周面と前記軸部との間にはテーパシール部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の動圧軸受装置。
  3. 請求項1乃至のいずれかに記載の動圧軸受装置を備えたことを特徴とするスピンドルモータ。
  4. ハウジングと、該ハウジングの内部に固定され記録ディスクを回転させるスピンドルモータと、該記録ディスクの所要の位置に情報を書き込み又は読み出すための情報アクセス手段とを有するディスク駆動装置であって、
    前記スピンドルモータは、請求項に記載したスピンドルモータである、ことを特徴とするディスク駆動装置。
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