JP2003294027A - 動圧軸受、スピンドルモータ及び記録ディスク駆動装置 - Google Patents

動圧軸受、スピンドルモータ及び記録ディスク駆動装置

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JP2003294027A
JP2003294027A JP2002101590A JP2002101590A JP2003294027A JP 2003294027 A JP2003294027 A JP 2003294027A JP 2002101590 A JP2002101590 A JP 2002101590A JP 2002101590 A JP2002101590 A JP 2002101590A JP 2003294027 A JP2003294027 A JP 2003294027A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 含油性焼結体を用いた動圧軸受において、十
分な性能を得る。 【解決手段】 シャフト15は、シャフト本体45と、
スラストフランジ46とを有する。スリーブ11は、シ
ャフト本体45の外周面37に対して微小間隙を介して
対向するラジアル内周面53を有する摺動筒状部17
と、スラストフランジ46の上側スラスト面47に対し
て微小間隙を介して対向するスラスト面56を有するス
リーブ本体16とを備えている。外周面37と、ラジア
ル内周面53と、その間の潤滑油8とによってラジアル
軸受部21、22が構成されている。上側スラスト面4
7と、スラスト面56と、その間の潤滑油8とによって
スラスト軸受部23、24が構成されている。摺動筒状
部17は、含油性焼結体からなり、ラジアル軸受部2
1、22を構成する動圧発生溝25、26が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含油性焼結体を用
いた動圧軸受、前記動圧軸受が採用されたスピンドルモ
ータ及び記録ディスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク等の記録ディスク駆動装
置は、記録ディスクと同心に配置された回転駆動用のス
ピンドルモータを装置内に有している。このスピンドル
モータは、主に、電機子コイルを有するステータが固定
された静止部材と、ステータに対向するロータマグネッ
トが固定された回転部材と、回転部材を静止部材に回転
自在に支持する軸受機構とから構成されている。
【0003】同装置の高性能化に伴い、この軸受機構と
しては、高精度化を目的に動圧軸受が採用されている。
動圧軸受は、例えば、シャフト本体とその外周面から半
径方向外側に延びるプレート部とを有するシャフトと、
シャフトに相対回転可能な中空円筒状部材とから構成さ
れており、一方が回転部材となり他方が静止部材となっ
ている。中空円筒状部材は、シャフト本体の外周面に微
少間隙を介して半径方向に対向するラジアル内周面と、
プレート部に微少間隙を介して軸線方向に対向するスラ
スト面とを有する。各微少間隙内にはオイル等の潤滑油
が充填され、ラジアル軸受部及びスラスト軸受部がそれ
ぞれ構成されている。シャフト及び中空円筒状部材の一
方が他方に対して回転を開始すると、各軸受部において
動圧が発生し、回転する側の部材が静止側の部材に対し
て回転自在に非接触にて支持される。
【0004】このような動圧軸受は、各部材を高精度に
加工する必要があり一般的にコストアップを招く。それ
故に、低コストでの加工を目的として中空円筒状部材に
含油性焼結体が使用される場合がある。含油性焼結体
は、金属粉を成形型で固めて焼結させた、潤滑流体とし
て使用される油を含浸させてなる。この場合、中空円筒
状部材のラジアル内周面とスラスト面には、それぞれ動
圧発生用溝が形成されている。動圧発生用溝は型にて加
圧一体成形されるため、中空円筒状部材を通常の金属体
で構成して動圧発生用溝を電解加工や転造加工する場合
に比べて、中空円筒状部材の製造が容易となり、コスト
ダウンを図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、中空円筒状部
材に含油性焼結体を用いる場合、動圧発生用溝の加工上
の制約から以下の問題が発生する。まず、中空円筒状部
材のラジアル内周面の動圧発生用溝の溝深さを十分に深
く得ようとすると、中空円筒状部材の肉厚が小さくなる
ように内径に対する外径の大きさが設定される。このた
め、中空円筒状部材のスラスト面の面積は狭くなり、一
方で所望の大きさのスラスト軸受部を確保することがで
きず、スラスト軸受部の軸受剛性が犠牲になる。その逆
にスラスト軸受部を十分に大きくなるようにスラスト面
の面積を広くすると、それだけ中空円筒状部材の肉厚が
大きくなり、内周面の動圧発生用溝の溝深さを十分に深
くできなくなる。すなわち、中空円筒状部材に含油性焼
結体を用いた場合は、ラジアル軸受部とスラスト軸受部
でそれぞれ求められる性能が、一方を実現すれば他方が
実現されにくい関係になっている。このように、動圧軸
受を構成する部材を含油性焼結体で構成すると、動圧軸
受としての十分な性能を得ることができない場合があっ
た。
【0006】本発明の課題は、含油性焼結体を用いた動
圧軸受において、動圧軸受としての十分な性能を得るこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の動圧軸
受は、第1部材と第2部材とを備えている。第1部材
は、シャフト本体と、シャフト本体の外周面から半径方
向外側に延びるプレート部とを有する。第2部材は、第
1部材に相対回転可能に配置されており、中空円筒状部
材とスラスト部材とを有している。中空円筒状部材は、
シャフト本体の外周面に対して微小間隙を介して半径方
向に対向するラジアル内周面を有する。スラスト部材
は、プレート部の軸線方向側の面に対して微小間隙を介
して軸線方向に対向するスラスト面を有する。シャフト
本体の外周面と、中空円筒状部材のラジアル内周面と、
その間の微小間隙に保持された潤滑油とによってラジア
ル軸受部が構成されている。プレート部の軸線方向側の
面と、スラスト部材のスラスト面と、その間の微小間隙
に保持された潤滑油とによってスラスト軸受部が構成さ
れている。中空円筒状部材及びスラスト部材の少なくと
も一方が、含油性焼結体からなり、動圧発生用溝が設け
られている。
【0008】この動圧軸受では、ラジアル軸受部を構成
するためのラジアル内周面を有する中空円筒状部材と、
スラスト軸受部を構成するためのスラスト面を有するス
ラスト部材とが別部材であり、かつ、両部材の少なくと
も一方が含油性焼結体からなる。このため、従来の含油
性焼結体からなる中空円筒状部材にラジアル軸受部及び
スラスト軸受部の動圧発生用溝の両方を形成する場合に
比べて、軸受性能が向上する。なぜなら、含油性焼結体
からなる部材にはラジアル軸受部用又はスラスト軸受部
用のいずれか一方の動圧発生用溝のみを成形すればよい
ため、従来の1つの部材で構成されていた場合の加工上
の制約から解放されるからである。軸受性能向上の具体
例としては、含油性焼結体からなる部材を成形する際
に、一方の軸受部の動圧発生用溝を他方の軸受部に関係
なく十分に深くしたり、軸受部の面積を十分に大きくし
たりできる。その上、含油性焼結体を使用することでそ
れだけ低コストにて形成することができる。
【0009】請求項2に記載の動圧軸受は、請求項1の
前記ラジアル軸受部とスラスト軸受部の潤滑油が相互に
流通可能に連続して保持され、メニスカスが一箇所のみ
形成され、いわゆるフルフィル構造をなす。請求項3に
記載の動圧軸受は、定常回転時において請求項2の前記
ラジアル軸受部が前記スラスト軸受部側へ潤滑油を押し
込むポンピング圧が、前記スラスト軸受部が前記ラジア
ル軸受部側へ押し込むポンピング圧よりも大きく作用す
るように構成するとよい。
【0010】請求項4に記載のスピンドルモータは、請
求項1〜3の何れかに記載の動圧軸受と、第1部材及び
第2部材の一方に固定されたステータと、ステータに対
向するように第1部材及び第2部材の他方に固定されス
テータと協働して回転磁界を発生するためのロータマグ
ネットとを備えている。このスピンドルモータでは、請
求項1〜3の何れかに記載の動圧軸受を採用しているた
め、動圧軸受の性能が向上し、高速回転が可能になる。
【0011】請求項5に記載の記録ディスク駆動装置
は、ハウジングと、ハウジングの内部に固定された請求
項4に記載のスピンドルモータと、第1部材及び第2部
材の他方に固定された情報を記録できる円板状記録媒体
と、記録媒体の所要の位置に情報を書き込み又は読み出
すための情報アクセス手段とを備えている。この記録デ
ィスク駆動装置では、請求項4に記載のスピンドルモー
タを採用しているため、高速回転が可能になり、情報の
書き込み及び読み出し速度が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】[第1実施形態] (1)スピンドルモータの構成 図1は、本発明の一実施形態としてのスピンドルモータ
1の概略構成を模式的に示す縦断面図である。このスピ
ンドルモータ1は記録ディスク駆動用スピンドルモータ
であり、ハードディスク等の記録ディスク装置の一部を
構成している。また、本発明の一実施形態としての動圧
軸受4は、そのスピンドルモータ1の軸受機構として構
成されている。なお、図1に示すO−Oがスピンドルモ
ータ1の回転軸線である。また、本実施形態の説明では
便宜上図1の上下方向を「軸線上下方向」とするが、ス
ピンドルモータ1の実際の取付状態における方向を限定
するものではない。
【0013】図1において、このスピンドルモータ1
は、主に、静止部材2と、回転部材3と、回転部材3を
静止部材2に回転自在に支持するための動圧軸受4とを
備えている。スピンドルモータ1は、さらに、静止部材
2に固定されたステータコアとこのステータコアに巻装
されたコイルとからなるステータ6と、回転部材3に固
定されたロータマグネット7を備えており、両部材によ
って、回転部材3に対して回転力を与えるための磁気回
路部が構成されている。
【0014】静止部材 静止部材2は、ブラケット10と、このブラケット10
の中央開口内に固定されたスリーブ11とから構成され
ている。より詳細には、ブラケット10は、アルミニウ
ム製でブラケット10の中央開口縁には軸線方向上側に
延びる筒状部10aが形成されており、その内周面には
スリーブ11の外周面が嵌合されている。また筒状部1
0aの外周面には、ステータ6が固定されている。
【0015】スリーブ11は、円筒状の部材であり、そ
の中央部には、軸線方向に貫通する貫通孔51が形成さ
れている。貫通孔51の内周面は、最も小径であるラジ
アル内周面53と、上端開口にラジアル内周面53より
大径の上部内周面52aと、下端開口にラジアル内周面
53より大径の第1下部内周面54と、さらに第1下部
内周面54より大径の第2下部内周面とからなる。ラジ
アル内周面53と上部内周面52aとの間には、軸線方
向に垂直な平面が形成され、後述のシール部材が固定さ
れる。ラジアル内周面53と第1下部内周面54との間
には、軸線方向に垂直な平面が形成されて、後述のスラ
スト軸受部のスラスト面として作用する。第1下部内周
面54と第2下部内周面との間には、軸線方向に垂直な
平面が形成され、スラストカバー12が固定されて貫通
孔51の下端開口を閉鎖している。スラストカバー12
の上面は、後述のスラスト軸受部の別のスラスト面とし
て作用するため、第1下部内周面54と第2下部内周面
との間の平面は高精度に形成されスラストカバー12は
スリーブ11に高精度に固定されている。
【0016】回転部材 回転部材3は、スリーブ11に対して動圧軸受4を介し
て回転自在に支持された部材であって、外周部に記録デ
ィスク(図示しない)が載置されるロータハブ14と、
ロータハブ14の内周側に位置し、動圧軸受4を介して
スリーブ11に軸支されるシャフト15とを備えてい
る。
【0017】ロータハブ14は、磁性を有するステンレ
ス製で、スリーブ11やステータ6の上方に近接して覆
う中央孔を有するカップ形状で、内径が大である筒状部
の下端内周面には、接着手段によってロータマグネット
7が固定され、内径が小であるボス部の内周面は、スリ
ーブ11の上部外周面に微小間隙をもって対向してい
る。そのボス部の外周面には、記録ディスクが嵌合され
そのボス部下方の拡径部に載置され、ボス部の上端面に
取り付けられる記録ディスク固定手段にてディスクが固
定される。ロータマグネット7はステータ6に半径方向
に微小間隙をもって対向している。そして、ステータ6
のコイルに通電することにより、ステータ6とロータマ
グネット7との電磁相互作用が発生し、回転部材3にト
ルクが作用する。
【0018】シャフト15は、ロータハブ14とほぼ同
質のステンレス製で、この軸線方向上側端部は、ロータ
ハブ14の中心孔内に嵌合されている。シャフト15の
下端には、スラストフランジ46が一体に形成されてい
る。つまり、シャフト15は、円筒形状のシャフト本体
45とスラストフランジ46(プレート部に相当)とか
ら構成されていることになる。
【0019】スラストフランジ46は、シャフト15の
シャフト本体45の下端の外周面からスリーブ11の第
1下部内周面54に対して微小間隙を形成する位置まで
半径方向外側に延びる環状かつ円板状の部分である。ス
ラストフランジ46は、シャフト本体45側の上側スラ
スト面47と、その反対側の下側スラスト面48とを有
している。
【0020】(2)軸受機構の構成 図2は、スピンドルモータ1の動圧軸受4付近を示す図
であって、図1の部分拡大図である。動圧軸受4は、回
転部材3を静止部材2に対して、より具体的には、ロー
タハブ14及びシャフト15をスリーブ11に対して潤
滑油8を介して回転自在に支持するための動圧軸受であ
る。動圧軸受4は、第1及び第2ラジアル軸受部21,
22と、第1及び第2スラスト軸受部23,24とを有
している。以下、スリーブ11,スラストカバー12及
びシャフト15の構造に触れながら、各軸受部21〜2
4の構造を説明する。
【0021】ラジアル軸受部 スリーブ11は、中空円筒状のスリーブ本体16と、ス
リーブ本体16の内周面に嵌合された摺動筒状部17
と、摺動筒状部17の上部に設けられた環状のシール部
材18とから構成されている。摺動筒状部17は、シャ
フト本体45の外周面に対して微小間隙を介して半径方
向に対向する中空円筒状の部材である。摺動筒状部17
の中心孔は貫通孔51であり、その内周面はラジアル内
周面53である。摺動筒状部17は、含油性焼結体から
なる部材である。ここで、含油性焼結体とは、各種金属
粉末や金属化合物粉末、非金属粉末を原料として成形型
により加圧成形したものを焼結して得られた素材に油を
含浸させたものであり、その内部には微細な連続空孔が
形成されている。例えば、原料としては、銅系材料(例
えば、Cu−Fe、Cu−Sn、Cu−Sn−Pb等)
を主成分としたものが用いられる。このため、摺動筒状
部17は、その内部に形成された連続空孔に潤滑油8を
保持できるようになっている。
【0022】スリーブ本体16は、銅系合金製で一般的
な金属からなる(ここでの一般的な金属とは焼結体のよ
うな多孔質性ではないということ)。よって、摺動筒状
部17とスリーブ本体16の熱膨張係数はほぼ等しいも
のとなり、両部材間で熱膨張に伴う歪み等はほとんど発
生しない。ラジアル内周面53には、潤滑油8中に動圧
を発生するためのヘリングボーン状の動圧発生用溝2
5、26が軸線方向に並んで形成されている。動圧発生
用溝25、26は、回転方向に対して相反する方向に傾
斜する一対のスパイラル溝を連結してなる略「く」の字
状の溝が複数個、回転方向に並んだものである。動圧発
生用溝25の軸線方向寸法は、軸線方向上側のスパイラ
ル溝が下側よりも大きく形成され、上側のスパイラル溝
によるポンピング圧が下側よりも大きく発生する。一
方、動圧発生用溝26の軸線方向寸法は、軸線方向上側
及び下側のスパイラル溝が実質的に同等に形成され、両
ポンピング圧も同等に発生する。
【0023】シール部材18は、スリーブ11の上部内
周面52aに形成される凹部に圧入固定され、シール部
材18の内周面がシャフト15の外周面に設けられた環
状溝30に半径方向に対向している。シール部材18の
材質は、スリーブ本体16と同じ銅系合金製である。こ
のように、スリーブ11のラジアル内周面53と、シャ
フト15のシャフト本体45の外周面37と、その間の
潤滑油8とによって、第1及び第2ラジアル軸受部2
1、22が軸線方向に並んで構成されている。
【0024】スラスト軸受部 スリーブ本体16の第1下部内周面54は、貫通孔51
の下端において段部52を形成している。段部52は、
シャフト15のスラストフランジ46を収容するための
環状の凹部又は空間である。段部52は、ラジアル内周
面53より大径であり、貫通孔51回りで軸線方向下側
を向くスラスト面56と第1下部内周面54とを有して
おり、各面がスラストフランジ46の上側スラスト面4
7と外周面とにそれぞれ対向している。ここで、摺動筒
状部17はスラストフランジ46の上側スラスト面47
に対向する位置まで延びている。このため、スラスト面
56は、上側スラスト面47の半径方向外周側に対応す
る位置にのみ形成されている。
【0025】スリーブ本体16のスラスト面56には、
シャフト15の回転にともない潤滑油8中に動圧を発生
するためのスパイラル状の動圧発生用溝27が形成され
ている。動圧発生用溝27は、回転方向に対して傾斜す
るスパイラル溝が複数個、回転方向に並んで構成され、
潤滑油8が半径方向内周側に向かうようにポンピング圧
が作用する。このように、スリーブ11のスラスト面5
6とスラストフランジ46の上側スラスト面47とその
間の潤滑油8によって、第1スラスト軸受部23が形成
されている。
【0026】スラストカバー12の軸線方向上側端面に
おいて、スラストフランジ46の下側スラスト面48に
対向する部分には、スラスト面12aが形成されてい
る。スラスト面12aには、シャフト15の回転にとも
ない潤滑油8中に動圧を発生するためのスパイラル状の
動圧発生用溝28が形成されている。動圧発生用溝28
は、回転方向に傾斜するスパイラル溝が複数個、回転方
向に並んで構成され、潤滑油8が半径方向内周側に向か
うようにポンピング圧が発生する。このように、スラス
トフランジ46の下側スラスト面48と、スラストカバ
ー12のスラスト面12aと、その間の潤滑油8とによ
って、第2スラスト軸受部24が形成されている。
【0027】表面張力シール部29は、第1ラジアル軸
受部21からの潤滑油8の漏れを防止するための構造で
あり、第1ラジアル軸受部21の軸線方向外側端部にお
いて、シール部材18の内周面とシャフト15の外周面
とによって構成されている。具体的には、シャフト15
の外周面の軸線方向において第1ラジアル軸受部21よ
り軸線方向外側の部分には、スリーブ11の内周面との
間の空隙が軸線方向外側に向かって拡大するよう傾斜面
30が形成されている。軸受部に保持された潤滑油8の
表面張力と外気の空気圧等とがバランスされ、潤滑油8
のメニスカスは傾斜面30に位置している。この結果、
潤滑油8がさらに外方に移動しようとすると液面の曲率
が大きくなろうとし、それが抵抗となって潤滑油8が軸
受外部に移動するのが抑制される。
【0028】以上に述べたように、この動圧軸受4は、
ラジアル軸受部21、22、スラスト軸受部23、24
とから構成されており、各軸受部内を潤滑油8が連続し
て満たしている。さらに、各軸受部内の潤滑油8は、シ
ャフト15の外周面とスリーブ11の内周面との間の隙
間の軸線方向上側部分に形成された表面張力シール部2
9によってシールされている。また、各軸受部21〜2
4を構成する間隙は完全に潤滑油8が満たされており
(空気によって遮断された部分を有しておらず)、表面
張力シール部29のみにて外気に通じるいわゆるフルフ
ィル構造となっている。
【0029】軸支持方法 スピンドルモータ1の回転に応じて、第1及び第2ラジ
アル軸受部21,22によるポンピング圧が高まり、ラ
ジアル方向(半径方向)の荷重を支持するために必要な
支持圧を発生すると同時に、潤滑油8を軸線方向下側に
押し込むようにポンピング圧が作用する。また、定常回
転時において第1及び第2ラジアル軸受部21,22か
らのポンピング圧は、第1スラスト軸受部23の半径方
向内周側に作用するポンピング圧よりも大きいため、幾
分相殺されて潤滑流8を半径方向外周側へ押し込むよう
に作用する。第1スラスト軸受部23は、ここで発生す
る半径方向内周側のポンピング圧と第1及び第2ラジア
ル軸受部21、22からのポンピング圧とが相互作用し
てスラスト方向(軸線方向)の荷重を支持する。さらに
このポンピング圧は、スラストフランジ46の外周面に
形成される微小間隙を介して第2スラスト軸受部24に
伝搬し、この軸受部の半径方向内周側のポンピング圧と
第1及び第2ラジアル軸受部21,22からの押し込み
圧とが相互作用する。これにより、第2スラスト軸受部
24の中心が高圧になってスラスト方向の荷重を支持す
る。
【0030】このようにして動圧軸受4は回転部材3を
静止部材2に対して回転自在に非接触支持する。なお、
微小間隙の潤滑油8の保持量は、スピンドルモータの回
転動作や温度等により適宜変化するが、表面張力シール
部29が構成される空隙が油溜めとして作用するためそ
のような変化があっても潤滑油8が不足したり或いは漏
洩することはない。
【0031】(4)ハードディスク装置の構成 次に、スピンドルモータ1を備えた記録ディスク駆動装
置としてのハードディスク装置を例に説明する。図3
に、一般的なハードディスク装置80の内部構成を模式
図として示す。ハウジング81の内部は塵・埃等が極度
に少ないクリーンな空間を形成しており、その内部に情
報を記憶する円板状の記録ディスク83が装着されたス
ピンドルモータ1が設置されている。加えてハウジング
81の内部には、記録ディスク83に対して情報を読み
書きする磁気ヘッド移動機構87が配置され、この磁気
ヘッド移動機構87は、記録ディスク上の情報を読み書
きするヘッド86、このヘッドを支えるアーム85、お
よびヘッドおよびアームをディスク上の所要の位置に移
動させるアクチュエータ部84により構成される。
【0032】(5)本実施形態の動圧軸受の特徴 本実施形態の動圧軸受には、以下の特徴がある。 本実施形態の動圧軸受4では、ラジアル軸受部21、
22を構成するためのラジアル内周面53を有する摺動
筒状部17とスラスト軸受部23を構成するスラスト面
56を有するスリーブ本体16とが別部材であり、か
つ、摺動筒状部17が含油性焼結体からなる。このた
め、従来のようなラジアル内周面53及びスラスト面5
6の両方を有する部材を含油性焼結体によって構成する
場合に比べて、摺動筒状部17を成形する際の外径を小
さくすることができるため、所望の深さの動圧発生用溝
25、26を得ることができる。即ち、第1及び第2ラ
ジアル軸受部21、22の動圧発生用溝25,26の加
工は、第1スラスト軸受部23の構成に関係なく自由に
その深さ等の形状の設定ができる。同様に、第1及び第
2スラスト軸受部23、24を摺動筒状部17の構成に
関係なく自由にその外形寸法等の形状を設定ができる。
よって、ラジアル軸受部21,22及びスラスト軸受部
23、24は、互いの構成に拘束されることなく自由に
形状を設定できるため、含油性焼結体を用いたとによる
利点を最大限に享受することができる。
【0033】また、従来のようなラジアル内周面53
及びスラスト面56を有する部材を含油性焼結体によっ
て構成する場合に比べて、含油性焼結体が占める体積が
小さく、含油量を小さくすることができるため、熱膨張
する際の表面張力シール部29の潤滑油8の界面位置の
変化が小さくなる。よって、表面張力シール部29の空
隙の容積を縮小することができ、例えば、シール部材1
8の薄くすることでモータの全高を抑えることができ
る。
【0034】[第2実施形態]本実施形態のスピンドル
モータ101は、基本的な構成については、第1実施形
態のスピンドルモータ1と同じであり、動圧軸受104
を構成するスリーブ111の構成のみが異なる。以下、
この相違点について説明する。動圧軸受104を構成す
るスリーブ111は、図4に示すように、中空円筒状の
スリーブ本体116と、スリーブ本体116の内周面に
嵌合された摺動筒状部117と、摺動筒状部117の上
部に設けられた環状のシール部材118と、摺動筒状部
117の下部に設けられた環状の摺動環状部119とか
ら構成され、この摺動環状部119の構成が相違する。
【0035】摺動筒状部117は、第1実施形態の摺動
筒状部17と同様、シャフト115のシャフト本体14
5の外周面に対して微小間隙を介して半径方向に対向す
る含油性焼結体からなる中空円筒状の部材である。摺動
筒状部117の中心孔は貫通孔151であり、その内周
面はラジアル内周面153である。スリーブ本体116
の下部に設けられた摺動環状部119は、銅系合金製で
一般的な金属で環状の部材からなり、内周面がラジアル
内周面153と同じ内径で貫通孔151の下端において
スリーブ本体116の下部内周面154とともに段部1
52を形成している。段部152は、摺動環状部119
に形成され貫通孔151回りで軸線方向下側を向くスラ
スト面156と、下部内周面154とを有しており、各
面がスラストフランジ146の第1スラスト面147と
外周面とにそれぞれ対向している。ここで、摺動環状部
119は、スラストフランジ146の第1スラスト面1
47の全面に沿って設けられており、その分だけ第1実
施形態に比べて後述のスラスト軸受部の面積を広く確保
することができる。
【0036】本実施形態の動圧軸受104では、スラス
ト軸受部123は、シャフト本体145の外周面137
の位置まで半径方向内周側に延びているため、スラスト
荷重に対して十分な容量を確保できるようになってい
る。従って、動圧軸受104の外径寸法に制約があり一
定以上拡径できず、しかも軸受特性を確保するために第
1及び第2ラジアル軸受部と他方のスラスト軸受部に対
してスラスト軸受部123に一層大きな支持圧が必要な
場合にこの動圧軸受104は特に効果的である。
【0037】また、摺動環状部119をスリーブ本体1
16と一体の部材にすれば、部品点数を削減することも
可能である。 [第3実施形態]本実施形態のスピンドルモータ201
は、基本的な構成については、第1実施形態のスピンド
ルモータ1と同じであり、動圧軸受204を構成するス
リーブ211の構成のみが異なる。以下、この相違点に
ついて説明する。
【0038】動圧軸受204を構成するスリーブ211
は、図5に示すように、中空円筒状のスリーブ本体21
6と、スリーブ本体216の上部に設けられた環状のシ
ール部材218と、スリーブ本体216の下部に設けら
れた含油性焼結体からなる環状の摺動環状部219とか
ら構成されている。すなわち、第1実施形態ではラジア
ル軸受部21、22を構成する部材である摺動筒状部1
7に含油性焼結体を採用しているが、本実施形態ではス
ラスト軸受部223を構成する部材である摺動環状部2
19を含油性焼結体にして、第1及び第2ラジアル軸受
部221、222はスリーブ本体16の内周面を縮径し
てラジアル内周面253とし一般的な金属にて構成して
いる点が異なる。
【0039】本実施形態の動圧軸受204では、摺動環
状部219及びスリーブ本体216を成形する際の部材
の寸法の制約がなくなるため、所望の大きさのスラスト
軸受部223、第1及び第2ラジアル軸受部221、2
22を得ることができる。しかも、この動圧軸受204
は、第1実施形態のそれと比べて含油性焼結体が占める
割合が少なくなり動圧軸受に保持される潤滑油8も少な
くなるため、潤滑油8の熱膨張にともなう体積変化を小
幅にすることができる。
【0040】[第4実施形態]本実施形態のスピンドル
モータ301の動圧軸受304は、図6に示すように、
ラジアル軸受部321、322を構成するラジアル内周
面353を有するスリーブ本体316とスラスト軸受部
323を構成するスラスト面356を有する摺動環状部
319とが別部材となっている点は第3実施形態の20
4と同様であり、摺動環状部319が半径方向外周側に
のみ配置されている点が異なる。これにより、第3実施
形態に比べてラジアル内周面353をより長く確保する
ことができる。
【0041】[第5実施形態]本実施形態のスピンドル
モータ401の動圧軸受404は、図7に示すように、
中空円筒状のスリーブ本体416と、スリーブ本体41
6の内周面に嵌合された含油性焼結体からなる摺動筒状
部417と、摺動筒状部417の上部に設けられた環状
のシール部材418と、摺動筒状部417の下部に設け
られた含油性焼結体からなる環状の摺動環状部419と
から構成されている。すなわち、本実施形態では、ラジ
アル軸受部421、422と、スラスト軸受部423と
がそれぞれ別部材の含油性焼結体から構成されている点
で第1実施形態と異なる。
【0042】本実施形態の動圧軸受404では、ラジア
ル軸受部421、422を構成するラジアル内周面45
3を有する含油性焼結体からなる摺動筒状部417と、
スラスト軸受部423を構成するスラスト面456を有
する含油性焼結体からなる摺動環状部419とから構成
されているため、ラジアル内周面353及びスラスト面
356を有する部材を含油性焼結体によって構成する場
合に比べて、両部材417、419を成形する際の寸法
の制約がなくなる。
【0043】[第6実施形態]図8は、本発明の第6実
施形態のスピンドルモータ501の概略構成を模式的に
示す縦断面図である。このスピンドルモータ501も前
述と同様に記録ディスク駆動用であるが動圧軸受の構造
が異なる。この動圧軸受504は、第1実施形態のスピ
ンドルモータ1のスラスト軸受部23がシャフト15の
下部に設けられているのに対して、スラスト軸受部52
3がシャフト515の上部側であってロータハブ514
の裏面側に設けられている点が主に異なっている。
【0044】すなわち、シャフト515の外周面に対向
して含油性焼結体からなる摺動筒状部517がスリーブ
本体516に設置され、さらに、スリーブ本体516の
上端面にスラスト面556がロータハブ514の裏面に
対向して形成されている。これにより、摺動筒状部51
7の軸線方向上下に第1及び第2ラジアル軸受部52
1、522が形成され、第1ラジアル軸受部521側の
上側にスラスト軸受部523が形成されている。第1ラ
ジアル軸受部521は、潤滑油8が軸線方向上側に押し
込まれるように動圧発生用溝が形成され、スラスト軸受
部523は、潤滑油8が半径方向内周側に押し込まれる
ように動圧発生用溝が形成され、両軸受部の潤滑油8が
連続して保持されることで相互作用をなし、それぞれラ
ジアル方向及びスラスト方向の荷重を支持する。第2ラ
ジアル軸受部522は、潤滑油8が空気抜き部561に
よって、第1ラジアル軸受部521とは独立して(潤滑
油8は連続しない)ラジアル方向の荷重を支持する。ス
ラスト軸受部523の半径方向外周側の微小間隙は、ス
リーブ本体516の外周面にて表面張力シール部を構成
し、第1及び第2ラジアル軸受部521、522の軸線
方向下側及び上側の微小間隙は、空気抜き部561の一
部に表面張力シール部を構成し、更に第2ラジアル軸受
部522の軸線方向下側の微小間隙はシャフトの下端の
拡径部とで表面張力シール部を形成し、それぞれ潤滑油
8が漏洩しないように保持される。空気抜き部561は
スリーブ本体516に半径方向に延びる横貫通孔と、ブ
ラケット510の筒状部510aの内周面の縦溝とスリ
ーブ本体516の外周面とからなる縦貫通孔を通じて軸
受外部に通じている。また第2ラジアル軸受部522の
下側はその縦貫通孔の下端に通じて軸受外部に通じてい
る。動圧軸受504のように外気に通じる部位が複数あ
る動圧軸受は、潤滑油が部分的に保持されることから上
記フルフィル構造に対してパーシャルフィル構造という
場合がある。
【0045】このようなスピンドルモータ501の動圧
軸受504においても、第1実施形態の動圧軸受4と同
様な効果が得られる。 [他の実施形態]以上、本発明の動圧軸受の実施形態に
ついて説明したが、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可
能である。
【0046】例えば、図示の実施形態では、シャフトが
ロータハブに固定され、回転部材を構成する、いわゆる
軸回転型のスピンドルモータを例に上げて説明したが、
シャフトが静止部材の一部を構成する、いわゆる軸固定
型のスピンドルモータにも本発明は適用可能である。さ
らに、軸受部を構成する動圧発生用溝の種類は前記実施
形態に限定されない。つまり、ヘリングボーン状、スパ
イラル状その他の形状の溝であってもよい。
【0047】本発明に係るスピンドルモータは、ハード
ディスク記録装置以外にも、他の記録ディスク駆動装
置、レーザービームプリンタのポリゴンミラー駆動装
置、及びプロジェクタに使用されるカラーホイール駆動
装置などにも採用され得る。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の動圧軸受では、ラジア
ル軸受部を構成するためのラジアル内周面を有する中空
円筒状部材と、スラスト軸受部を構成するためのスラス
ト面を有するスラスト部材とが別部材であり、かつ、両
部材の少なくとも一方が含油性焼結体からなる。このた
め、従来の含油性焼結体からなる中空円筒状部材にラジ
アル軸受部及びスラスト軸受部の動圧発生用溝の両方を
形成する場合に比べて、軸受性能が向上する。なぜな
ら、含油性焼結体からなる部材にはラジアル軸受部用又
はスラスト軸受部用のいずれか一方の動圧発生用溝のみ
を成形すればよいため、従来の1つの部材で構成されて
いた場合の加工上の制約から解放されるからである。軸
受性能向上の具体例としては、含油性焼結体からなる部
材を成型する際に、動圧発生溝を十分に深くしたり、軸
受部の面積を十分に大きくしたりできる。
【0049】請求項2及び3に記載の動圧軸受では、フ
ルフィル構造にて上記効果を享受することができる。請
求項4に記載のスピンドルモータでは、請求項1〜3の
何れかに記載の動圧軸受を採用しているため、動圧軸受
の性能が向上し、高速回転が可能になる。請求項5に記
載の記録ディスク駆動装置では、請求項4に記載のスピ
ンドルモータを採用しているため、高速回転が可能にな
り、情報の書き込み及び読み出し速度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のスピンドルモータの縦
断面概略図。
【図2】第1実施形態のスピンドルモータの軸受機構付
近を示す図であって、図1の部分拡大図。
【図3】一般的なハードディスク装置の概略構成図。
【図4】第2実施形態のスピンドルモータの軸受機構付
近を示す図であって、図2に相当する図。
【図5】第3実施形態のスピンドルモータの軸受機構付
近を示す図であって、図2に相当する図。
【図6】第4実施形態のスピンドルモータの軸受機構付
近を示す図であって、図2に相当する図。
【図7】第5実施形態のスピンドルモータの軸受機構付
近を示す図であって、図2に相当する図。
【図8】本発明の第6実施形態のスピンドルモータの縦
断面概略図。
【符号の説明】
1、101、201、301、401、501 スピン
ドルモータ 4、104、204、304、404、504 動圧軸
受 11、111、211、311、411 スリーブ(第
2部材) 15、115、215、315、415、515 シャ
フト(第1部材) 16 スリーブ本体(スラスト部材) 17、117、417、517 摺動筒状部(中空円筒
状部材) 45 シャフト本体 46 スラストフランジ(プレート部) 119、219、319、419 摺動環状部(スラス
ト部材) 216、316 スリーブ本体(中空円筒状部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J011 AA01 AA07 BA04 CA02 DA02 JA02 KA02 KA03 LA01 MA24 SB19 5H605 BB05 BB14 BB19 CC04 DD03 EB03 EB06 EB13 EB17 GG14 5H607 BB01 BB14 BB17 BB25 CC01 DD16 GG03 GG09 GG12 GG15 5H621 GA01 JK07 JK10 JK15 JK18 JK19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフト本体と、前記シャフト本体の外周
    面から半径方向外側に延びるプレート部とを有する第1
    部材と、 前記シャフト本体の外周面に対して微小間隙を介して半
    径方向に対向するラジアル内周面を有する中空円筒状部
    材と、前記プレート部の軸線方向側の面に対して微小間
    隙を介して軸線方向に対向するスラスト面を有するスラ
    スト部材とを有し、前記第1部材に相対回転可能に配置
    された第2部材とを備え、 前記シャフト本体の外周面と、前記中空円筒状部材のラ
    ジアル内周面と、その間の微小間隙に保持された潤滑油
    とによってラジアル軸受部が構成され、 前記プレート部の軸線方向側の面と、前記スラスト部材
    のスラスト面と、その間の微小間隙に保持された潤滑油
    とによってスラスト軸受部が構成され、 前記中空円筒状部材及び前記スラスト部材の少なくとも
    一方が、含油性焼結体からなり、動圧発生用溝が設けら
    れていることを特徴とする、動圧軸受。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の動圧軸受は、前記ラジア
    ル軸受部とスラスト軸受部の潤滑油が相互に流通可能に
    連続して保持され、メニスカスが一箇所のみ形成される
    動圧軸受。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の動圧軸受は、定常回転時
    において、前記ラジアル軸受部が前記スラスト軸受部側
    へ潤滑油を押し込むポンピング圧が、前記スラスト軸受
    部が前記ラジアル軸受部側へ押し込むポンピング圧より
    も大きく作用する動圧軸受。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の何れかに記載の動圧軸受
    と、 前記第1部材及び第2部材の一方に固定されたステータ
    と、 前記ステータに対向するように前記第1部材及び第2部
    材の他方に固定され、前記ステータと協働して回転磁界
    を発生するためのロータマグネットと、を備えたスピン
    ドルモータ。
  5. 【請求項5】ハウジングと、 前記ハウジングの内部に固定された請求項4に記載のス
    ピンドルモータと、 前記第1部材及び第2部材の前記他方に固定された、情
    報を記録できる円板状記録媒体と、 前記記録媒体の所要の位置に情報を書き込み又は読み出
    すための情報アクセス手段と、を備えた記録ディスク駆
    動装置。
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