JP2005151695A - モータ、カラーホイールアセンブリ、および、表示装置 - Google Patents

モータ、カラーホイールアセンブリ、および、表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動時のノイズが低減されるカラーホイール回転用のモータの高温環境下での長寿命化を図る手法を提供する。
【解決手段】モータ1は、カラーホイールが取り付けられるとともにシャフト21を有する回転部2、および、潤滑油が含浸された多孔質材料にて形成されるスリーブ31を有する固定部3を備え、スリーブ31は有底の略円筒状のスリーブ保持部32に挿入されて固定される。スリーブ保持部32の内周面には環状の凹部324が形成され、凹部324には潤滑油が含浸された環状のフェルト37が設けられる。また、スリーブ31の上端部には略環状に突出するとともに、回転部2が有するボス部221との間に微小間隙41を形成する環状突出部323が設けられる。これにより、カラーホイール回転用のモータ1の駆動時のノイズを低減しつつ、高温環境下での長寿命化を図ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動式のモータ、表示装置用のカラーホイールアセンブリ、および、表示装置に関する。
DLP(Digital Light Processing)方式の単板式プロジェクタでは、回転するカラーホイールにより光源から出射される光からRGBいずれかの周波数帯の光が順次取り出され、1つのデジタルマイクロミラーデバイスに照射される。そして、デジタルマイクロミラーデバイスからの反射光が所定のスクリーンに導かれ、画像が表示される。このようなプロジェクタでは、カラーホイール回転用のモータが用いられている。従来のカラーホイール回転用モータでは、カラーホイールが取り付けられる回転部がボールベアリングにより回転可能に支持される。
なお、特許文献1では、カラーホイール回転用のモータにおいて、ハブの円筒部の外周面を2段形状とすることによりボールベアリングからハブに伝わった振動をカラーホイールが固定されるホイールハブに伝わりにくくする等して、モータ駆動時のノイズを低減する技術が開示されている。
また、特許文献2では含油軸受の外径部のくぼみに含油フェルトワッシャを設けるとともに、含油軸受を保持するインシュレータの開口側において含油軸受の外径部に油回収用溝を形成することにより、含油軸受から溢れ出た油を循環させる経路を構成して軸受装置の長寿命化を実現する技術が開示されている。
特開2002−58225号公報 特開平5−344675号公報
ところで、プロジェクタでは各構成が配置される筐体内が、光源が発生する熱により高温となる。近年、プロジェクタの画質を向上させるため光源の出力も大きくなる傾向にあり、設計によっては筐体内の温度が85℃以上になる場合もある。従来のカラーホイール回転用モータでは、前述のようにボール軸受(ボールベアリング)が利用されるため、高温環境下において、ボール軸受の内部に充填されたグリースの粘度の変化によりノイズが顕著になることがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、カラーホイール回転用のモータの駆動時のノイズを低減することを主たる目的としている。また、多孔質材料にて形成されるスリーブを有するモータの長寿命化を図る手法を提供することも目的としている。
請求項1に記載の発明は、表示装置に用いられるカラーホイール回転用のモータであって、所定の部位に一端が固定されたシャフトを有する回転部と、潤滑油が含浸された多孔質材料にて形成されるとともに前記シャフトの他端が挿入されるスリーブを有する固定部と、前記回転部を前記シャフトの中心軸を中心として前記固定部に対して回転する駆動機構とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータであって、前記固定部が、前記スリーブが挿入される有底の略円筒状のスリーブ保持部と、前記スリーブ保持部の内周面に形成される凹部と、前記凹部に設けられ、前記潤滑油が含浸された含油部材とを有する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のモータであって、前記固定部が、前記シャフトの前記一端側にて前記スリーブ保持部の端部から前記回転部に向かって略環状に突出する環状突出部を有し、前記回転部が、前記シャフトの前記一端の周囲にて前記スリーブに向かって略円筒状に突出するとともに前記環状突出部の内周面との間にて微小間隙を形成するボス部を有する。
請求項4に記載の発明は、電動式のモータであって、所定の部位に一端が固定されたシャフトを有する回転部と、潤滑油が含浸された多孔質材料にて形成されるとともに前記シャフトの他端が挿入されるスリーブを有する固定部と、前記回転部を前記シャフトの中心軸を中心として前記固定部に対して回転する駆動機構とを備え、前記固定部が、前記スリーブが挿入される有底の略円筒状のスリーブ保持部と、前記スリーブ保持部の内周面に形成される凹部と、前記凹部に設けられ、前記潤滑油が含浸された含油部材と、前記シャフトの前記一端側にて前記スリーブ保持部の端部から前記回転部に向かって略環状に突出する環状突出部とを有し、前記回転部が、前記シャフトの前記一端の周囲にて前記スリーブに向かって略円筒状に突出するとともに前記環状突出部の内周面との間にて微小間隙を形成するボス部を有する。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載のモータであって、前記環状突出部の外周に設けられた第1磁性体と、前記中心軸方向に関して前記第1磁性体に対向して前記回転部に設けられ、前記第1磁性体との間において磁気的吸引力を生じる第2磁性体とをさらに備える。
請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれかに記載のモータであって、前記回転部が、前記スリーブ保持部の外周面との間において微小間隙を形成する略円筒状の部位をさらに有する。
請求項7に記載の発明は、請求項2ないし6のいずれかに記載のモータであって、前記凹部が前記中心軸を中心とする環状の溝である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のモータであって、前記含油部材がフェルトである。
請求項9に記載の発明は、請求項2ないし8のいずれかに記載のモータであって、前記シャフトと前記スリーブとの間において、前記中心軸に沿って複数の摺接部が設けられ、前記含油部材が、前記複数の摺接部のうち前記回転部の重心に最も近いものの外側に設けられる。
請求項10に記載の発明は、請求項2ないし8のいずれかに記載のモータであって、前記含油部材が、前記スリーブの中央よりも前記シャフトの前記他端側に設けられる。
請求項11に記載の発明は、表示装置に用いられるカラーホイールアセンブリであって、請求項1ないし10のいずれかに記載のモータと、前記モータの回転部に取り付けられたカラーホイールとを備える。
請求項12に記載の発明は、表示装置であって、請求項11に記載のカラーホイールアセンブリと、前記カラーホイールに向けて光を出射する光源と、微細な多数個の姿勢変更可能な反射ミラーにて前記カラーホイールを透過した光を反射するデジタルマイクロミラーデバイスと、前記デジタルマイクロミラーデバイスからの光を所定のスクリーンに投射する投射光学系とを備える。
請求項1ないし3の発明では、カラーホイール回転用のモータの駆動時のノイズを低減することができる。
請求項2ないし10の発明では、多孔質材料にて形成されるスリーブを有するモータの潤滑油の枯渇を防止して長寿命化を図ることができ、特に、高温環境下での長寿命化を図ることができる。
また、請求項3および4の発明では、スリーブ保持部外の不要な箇所への潤滑油の付着を防止することができる。
また、請求項5の発明では、第1磁性体を容易に配置することができる。
また、請求項6の発明では、略円筒状の部位から外部への潤滑油の飛散を防止することができる。
また、請求項7の発明では、凹部を容易に形成することができる。
また、請求項9の発明では、潤滑油を必要な箇所に効率よく供給し、シャフトを中心軸に垂直な方向に安定して支持することができる。
また、請求項10の発明では、潤滑油の漏れをさらに抑制することができる。
請求項11の発明では、カラーホイールアセンブリの駆動時のノイズを低減することができる。
請求項12の発明では、表示装置の駆動時のノイズを低減することができる。
図1は所定のスクリーンに画像を表示するプロジェクタ8の概略構成を示す図である。プロジェクタ8は、円板状のカラーホイール811が後述するモータの回転部に取り付けられたカラーホイールアセンブリ81、カラーホイール811に向けて光を出射する光源82、カラーホイール811を透過した光を反射するデジタルマイクロミラーデバイス(以下、「DMD」という。)83、および、DMD83からの光を所定のスクリーンに投射する投射光学系84を備える。
カラーホイール811は周方向に関して、例えば120度ずつに分割された3つの領域がそれぞれR(赤)、G(緑)、B(青)の周波数帯の光を透過するフィルタとされ、モータにより高速に回転する。DMD83は、微細な多数個の姿勢変更可能な反射ミラーが2次元に配列して設けられる。カラーホイール811からのRGBのいずれかの光は、集光レンズ85を介してDMD83の各反射ミラーへと導かれ、各反射ミラーの姿勢に応じて投射光学系84または投射光学系84とは異なる所定の位置に向けて反射され、投射光学系84へと入射する光のみがスクリーンに投射される。このとき、外部から入力される信号に応じてDMD83がカラーホイール811の回転角に同期して制御され、各反射ミラーの姿勢が高速に変更される。これにより、プロジェクタ8では入力信号に応じて画像(R画像、G画像およびB画像)が高速に切り替えられ、スクリーン上にカラーの動画が映し出される。
図2はカラーホイールアセンブリ81のモータ1の構成を示す縦断面図である。モータ1は、一端が固定されたシャフト21を有する回転部2、および、潤滑油が含浸された多孔質材料(例えば、多孔質焼結体)にて形成されるとともにシャフト21の他端(自由端)が挿入されるスリーブ31を有する固定部3を備える。
回転部2は中央にシャフト21が固定された略円板状のハブ22を有し、シャフト21の固定端の周囲にはシャフト21の中心軸J1を中心とする略円筒状に固定部3側に突出するボス部221が形成される。ハブ22の外周部には、前述のカラーホイール811が、例えば所定の取付部材を介して取り付けられる円環状のカラーホイール載置部222が形成され、カラーホイール載置部222の外周部には、シャフト21の自由端側(図2において下側)に突出する円環状のヨーク23が取り付けられる。ヨーク23の内周面には多極着磁された円環状の界磁用磁石24が固定される。
固定部3はスリーブ31が挿入される有底の略円筒状のスリーブ保持部32を有し、スリーブ保持部32は、中心軸J1に垂直な方向に広がるベースプレート33に形成される貫通孔に挿入されて固定される。スリーブ保持部32の周囲には、環状コアに設けた複数の突極に巻線を施した電機子34が界磁用磁石24の中心軸J1側において対向して設けられる。界磁用磁石24および電機子34はモータ1の駆動機構を構成し、電機子34に接続された図示省略の電流供給回路により供給される電流が制御されることにより、回転部2をシャフト21の中心軸J1を中心として固定部3に対して回転するトルク(回転力)が発生する。
スリーブ保持部32の底部は略椀状のキャップ部321とされ(すなわち、スリーブ保持部32は略円筒状の部材にキャップ部321が、接着またはかしめ等の機械的締結により固定されて構成される。)、キャップ部321内の中央にて上方を向く面上にはシャフト21の球面状の下端面に当接するスラストプレート351が設けられる。シャフト21の下部の外周面上には環状に切り欠かれた環状溝211が形成される。また、キャップ部321とスリーブ31との間には、例えば樹脂により形成される円環状の抜止部材352が設けられ、抜止部材352は環状溝211と非接触状態にて嵌り合うことにより、シャフト21がスリーブ31から抜けることを防止する抜止機構が構成される。なお、抜止部材352は弾性変形するため、シャフト21を抜止部材352に球面状の下端面から挿入して容易に嵌合することができる。
シャフト21の固定端側においてスリーブ保持部32の内周面322には、スリーブ31の上端面に当接する円環状のワッシャ353が取り付けられ、ワッシャ353によりスリーブ31に含浸された潤滑油がスリーブ31の上面側から飛散することが防止される。また、スリーブ保持部32の上端部には中心軸J1を中心とする略環状に回転部2に向かって突出する環状突出部323が設けられ、環状突出部323の内周面とボス部221の外周面(正確には、ボス部221の外周面に設けられた中心軸J1を中心とする環状の突起部)との間には、微小間隙41が形成される。これにより、スリーブ保持部32内の潤滑油がワッシャ353の外側に漏出した場合であっても、微小間隙41により構成される封止構造(ラビリンス構造の一形態と捉えることもできる。)により、潤滑油がスリーブ保持部32内に保持される。
スリーブ保持部32の上端面において環状突出部323の外周には、中心軸J1方向に両磁極が並ぶように着磁された円環状の補助磁石36が設けられる。また、回転部2において中心軸J1方向に関して補助磁石36に対向する位置には円環状の磁性体25が設けられる。補助磁石36と磁性体25との間には磁気的吸引力が生じ、シャフト21をスリーブ31に挿入する方向の力が回転部2と固定部3との間に作用する。ここで、補助磁石36は環状突出部323の外周に沿って配置するのみで位置決めされるため、モータ1が小型化される際に、補助磁石36が微小な部材とされる場合でも、容易に配置することができる。なお、補助磁石36および磁性体25の双方が必ずしも円環状とされる必要はなく、例えば、磁性体25のみが円環状とされ、複数の補助磁石36が環状突出部323の外周に配置されてもよい。
また、スリーブ保持部32の内周面322には、中心軸J1を中心とする環状の溝である凹部324が形成され、凹部324には潤滑油が含浸された円環状のフェルト37が設けられる。フェルト37の内周面はスリーブ31の外周面と当接しており、フェルト37から染み出した潤滑油はスリーブ31へと供給される。すなわち、フェルト37がスリーブ31に含浸される潤滑油を補充する補油機構としての役割を果たす。
ここで、スリーブ保持部32に凹部324を形成する際には、スリーブ保持部32(正確には、キャップ部321を除く略円筒状の部材)を中心軸J1と所定の回転軸とを一致させた状態で加工機にチャックして回転し、スリーブ保持部32の内部にバイトを挿入して加工が行われる。したがって、中心軸J1を中心とする環状の溝である凹部324は、切削加工により容易に形成することが可能である。
また、スリーブ31の外周面には中心軸J1方向に伸びる複数の溝311が形成される。複数の溝311は、モータ1の製作においてシャフト21をスリーブ31に挿入する際に、スリーブ31内の空気を外部に円滑に排出する呼吸通路としての役割を果たし、これにより、シャフト21をスリーブ31に容易に(すなわち、内部に残存する空気に押し戻されることなく)挿入することが可能となる。
スリーブ31の内周面において、中心軸J1方向に関して凹部324より下側には、中心軸J1方向に比較的長く円環状に切り欠かれて形成される切欠部312が設けられる。中心軸J1に沿って切欠部312より上側および下側には、シャフト21の外周面とスリーブ31の内周面とが滑る状態で接する摺接部51,52がそれぞれ設けられる。なお、摺接部51は中心軸J1方向に関して摺接部52より長くされる(すなわち、図2中に示す摺接部51の軸長L1が摺接部52の軸長L2より長い。)。
図2のモータ1が駆動する際には、摺接部51,52においてシャフト21がスリーブ31により潤滑油を介して中心軸J1に垂直な方向であるラジアル方向に支持される。このとき、モータ1では回転部2の重心がシャフト21の上部に位置するため、ラジアル方向に関する負荷が軸長が長い摺接部51に集中的に作用するが、フェルト37が摺接部51の外側に設けられる(すなわち、中心軸J1方向に関してフェルト37と摺接部51とがほぼ同じ位置とされる)ため、フェルト37からの潤滑油が摺接部51に効率よく供給され、シャフト21はラジアル方向に関して安定して支持される。また、前述のように、補助磁石36と磁性体25との間に生じる磁気的吸引力により、シャフト21の先端がスラストプレート351から離れることなく一定の状態にて中心軸J1方向に支持され(すなわち、スラスト支持され)、カラーホイール811の安定した回転が実現される。
以上のように、カラーホイール回転用のモータとして潤滑油が含浸されたスリーブ31を有するモータ1を用いることにより、従来、ボール軸受のボールに起因して発生していたノイズを低減することが実現される。また、スリーブ31が有底の略円筒状のスリーブ保持部32に挿入され、スリーブ保持部32の開口側に設けられる環状突出部323と、シャフト21のボス部221との間にて微小間隙41が形成されることにより、スリーブ31の近傍にて潤滑油の漏出を防ぐシール構造が形成され、不要な箇所への潤滑油の付着を防止しつつ潤滑油がスリーブ保持部32内に確保される。さらに、スリーブ保持部32の内周面に形成される凹部324には潤滑油が含浸されたフェルト37が設けられ、フェルト37によりスリーブ保持部32内に十分な量の潤滑油が確保される。その結果、高温環境下においても潤滑油の枯渇を防止して、モータ1の長寿命化を図ることができる。
なお、潤滑油が含浸された多孔質材料にて形成されるスリーブ(いわゆる、含油すべり軸受)を有するモータは、高温環境下において使用されると潤滑油が枯渇して寿命が短くなる傾向にあり、例えば、高温環境下ではカラーホイール回転用モータとして一般的に要求される寿命(例えば、MTTF(Mean Time to Failure)が2万時間以上)を満たすことが困難となる。これに対して、本実施の形態に係るモータ1は、多孔質材料により形成されるスリーブを有しながらも封止構造や補油機構を有さない同型のモータと比較して、高温環境下での寿命が2倍以上となることが確認されており、カラーホイール回転用のモータとして利用することが実現される。
また、モータ1を前述のプロジェクタ8におけるカラーホイール回転用のモータとして用いることにより、高信頼性が求められるプロジェクタ8の駆動時におけるノイズの発生を抑制することができる。
なお、シャフト21とスリーブ31との間には、中心軸J1に沿って3以上の摺接部が設けられてもよく、この場合、フェルト37は3以上の摺接部のうち回転部2の重心に最も近いものの外側に設けられることで、潤滑油が必要な箇所に効率よく供給され、シャフト21をラジアル方向に安定して支持することが実現される。
図3は他の例に係るモータ1aの構成を示す縦断面図である。図3のモータ1aでは図2のモータ1と比較して、ハブ22aおよびスリーブ保持部32aの形状、スリーブ保持部32aに形成される凹部324の位置、並びに、スリーブ31に切欠部312が設けられない点で異なる。他の構成はモータ1とほぼ同様であり同符号を付している。
図3のモータ1aでは、ハブ22aが中央にボス部221を有する円板部223、および、円板部223の外周部からシャフト21の自由端側(図3において下側)に略円筒状に突出する周壁部224を有し、周壁部224の外側にカラーホイール載置部222が形成される。周壁部224の内周面は、スリーブ保持部32aの外周面325に沿うようにして下側に伸びており、周壁部224の内周面上に円環状に突出して設けられる2つの凸部225a,225bとスリーブ保持部32aの外周面325との間にはそれぞれ、微小間隙42,43が形成される。これにより、環状突出部323とボス部221との間の微小間隙41から外側に潤滑油が万一漏出した場合であっても、微小間隙42,43により周壁部224の外に潤滑油が飛散することが防止される。
スリーブ保持部32aの上端面には環状突出部323の外側において、円板部223に向かって円環状に突出する環状突起部326がさらに設けられ、補助磁石36は環状突出部323と環状突起部326とにより容易に位置決めされて配置される。
また、スリーブ保持部32aの内周面上において凹部324は、中心軸J1方向に関してシャフト21の自由端側の端部近傍にて中心軸J1を中心とする環状に設けられ、凹部324内には、図1のモータ1と同様に、環状のフェルト37が設けられる。また、モータ1aでは、シャフト21の外周面はスリーブ31の内周面に潤滑油を介して一様に摺接し、シャフト21がラジアル方向に支持される。
以上のように、図3のモータ1aでは、シャフト21をラジアル支持するスリーブ31に潤滑油を供給するフェルト37が、中心軸J1方向に関してスリーブ保持部32aの開口から離れた位置に配置されるとともに、微小間隙41および微小間隙42,43により二重の封止構造(いわゆる、ラビリンス構造)が構成される。これにより、図3のモータ1aでは、中心軸J1が水平方向を向くようにして固定される(すなわち、横向きに固定される)場合でも、潤滑油の枯渇を防止してモータ1aの長寿命化を図りつつ、潤滑油の外部への飛散をさらに抑制することができる。
また、図3のモータ1aも、モータ1と同様に、図1のプロジェクタ8におけるカラーホイール回転用のモータとして用いることにより、高信頼性が求められるプロジェクタ8の駆動時におけるノイズの発生を抑制することができる。
なお、フェルト37は必ずしも中心軸J1方向に関してシャフト21の自由端側の端部近傍に設けられる必要はなく、スリーブ31の中央よりもシャフト21の自由端側に設けられることにより、固定端側に設けられる場合に比べて潤滑油の漏れを抑制することが実現される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
上記実施の形態では、スリーブ保持部32,32aは略円筒状の部材にキャップ部321が固定されて形成されるが、スリーブ保持部は有底の略円筒状の部材として一体的に形成されてもよい。
また、凹部324はスリーブ保持部の製作手法によっては必ずしも環状の溝とされる必要はなく、フェルト37もスリーブ31の周囲に部分的に設けられてもよい。さらに、凹部324にはフェルト以外に、例えば、多孔質焼結体により形成される含油部材が設けられてもよい。
スリーブ31の上端面に当接する油切り用ワッシャ353に代えて、環状のフェルト等の含油可能な飛散防止部材を設けてもよい。この飛散防止部材の材料としては、潤滑油の毛細管現象による保持力がスリーブの保持力より小さくなるものを選定する。こうすることにより、スリーブ31の端面に滲み出した潤滑油は一旦飛散防止部材に保持されるが、モータ運転停止後、スリーブ内部の圧力が低下するに従い、潤滑油は飛散防止部材からスリーブ31内部に毛細管現象により引き戻される。この結果、潤滑油の飛散は勿論のことその蒸発も防がれ、寿命向上も図れる。
モータ1,1aでは、磁性体25が磁石(すなわち、磁性を帯びた磁性体)とされ、補助磁石36が磁石ではない磁性体とされてもよく、また、磁性体25および補助磁石36の双方が磁石とされてスリーブ31にシャフト21を挿入する方向の力が回転部2と固定部3との間に作用してもよい。さらに、ハブ22が磁性体により形成され、補助磁石36と中心軸J1方向に関して補助磁石36に対向するハブ22の部位との間において磁気的吸引力を生じさせてもよい。
図2のモータ1においても、図3のモータ1aと同様に、スリーブ保持部32の外周面との間に微小間隙を形成する略円筒状の部位が回転部2に設けられ、潤滑油の漏れがさらに抑制されてもよい。
また、環状突出部323との間で微小間隙を形成する略円筒状のボス部221は、必ずしも内周面がシャフト21の外周面と当接する(または、近接する)必要はなく、シャフト21の固定端の周囲にてシャフト21とは一定の間隙を有する略円筒状の部材または部位であってもよい。
上記実施の形態では、モータ1,1aは界磁用磁石24が電機子34の外側に位置する、いわゆる、アウターロータ型とされるが、界磁用磁石24が電機子34より中心軸J1側に位置する、いわゆる、インナーロータ型とされてもよい。
モータ1,1aは、スクリーンが別途設置されるプロジェクタ以外の表示装置に利用されてもよく、例えば、リアプロジェクション式TV装置に用いられてもよい。この場合、DMDからの光はTV装置の画面であるスクリーンに投射される。さらに、モータ1,1aは表示装置以外の用途に利用することも可能であり、例えば、ディスク駆動装置に用いられてもよい。
プロジェクタの概略構成を示す図である。 モータの構成を示す縦断面図である。 モータの他の例を示す縦断面図である。
符号の説明
1,1a モータ
2 回転部
3 固定部
8 プロジェクタ
21 シャフト
24 界磁用磁石
25 磁性体
31 スリーブ
32,32a スリーブ保持部
34 電機子
36 環状磁石
37 フェルト
41〜43 微小間隙
51,52 摺接部
81 カラーホイールアセンブリ
82 光源
83 デジタルマイクロミラーデバイス
84 投射光学系
221 ボス部
224 周壁部
322,325 面
323 環状突出部
324 凹部
811 カラーホイール
J1 中心軸

Claims (12)

  1. 表示装置に用いられるカラーホイール回転用のモータであって、
    所定の部位に一端が固定されたシャフトを有する回転部と、
    潤滑油が含浸された多孔質材料にて形成されるとともに前記シャフトの他端が挿入されるスリーブを有する固定部と、
    前記回転部を前記シャフトの中心軸を中心として前記固定部に対して回転する駆動機構と、
    を備えることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータであって、
    前記固定部が、
    前記スリーブが挿入される有底の略円筒状のスリーブ保持部と、
    前記スリーブ保持部の内周面に形成される凹部と、
    前記凹部に設けられ、前記潤滑油が含浸された含油部材と、
    を有することを特徴とするモータ。
  3. 請求項2に記載のモータであって、
    前記固定部が、前記シャフトの前記一端側にて前記スリーブ保持部の端部から前記回転部に向かって略環状に突出する環状突出部を有し、
    前記回転部が、前記シャフトの前記一端の周囲にて前記スリーブに向かって略円筒状に突出するとともに前記環状突出部の内周面との間にて微小間隙を形成するボス部を有することを特徴とするモータ。
  4. 電動式のモータであって、
    所定の部位に一端が固定されたシャフトを有する回転部と、
    潤滑油が含浸された多孔質材料にて形成されるとともに前記シャフトの他端が挿入されるスリーブを有する固定部と、
    前記回転部を前記シャフトの中心軸を中心として前記固定部に対して回転する駆動機構と、
    を備え、
    前記固定部が、
    前記スリーブが挿入される有底の略円筒状のスリーブ保持部と、
    前記スリーブ保持部の内周面に形成される凹部と、
    前記凹部に設けられ、前記潤滑油が含浸された含油部材と、
    前記シャフトの前記一端側にて前記スリーブ保持部の端部から前記回転部に向かって略環状に突出する環状突出部と、
    を有し、
    前記回転部が、前記シャフトの前記一端の周囲にて前記スリーブに向かって略円筒状に突出するとともに前記環状突出部の内周面との間にて微小間隙を形成するボス部を有することを特徴とするモータ。
  5. 請求項3または4に記載のモータであって、
    前記環状突出部の外周に設けられた第1磁性体と、
    前記中心軸方向に関して前記第1磁性体に対向して前記回転部に設けられ、前記第1磁性体との間において磁気的吸引力を生じる第2磁性体と、
    をさらに備えることを特徴とするモータ。
  6. 請求項3ないし5のいずれかに記載のモータであって、
    前記回転部が、前記スリーブ保持部の外周面との間において微小間隙を形成する略円筒状の部位をさらに有することを特徴とするモータ。
  7. 請求項2ないし6のいずれかに記載のモータであって、
    前記凹部が前記中心軸を中心とする環状の溝であることを特徴とするモータ。
  8. 請求項7に記載のモータであって、
    前記含油部材がフェルトであることを特徴とするモータ。
  9. 請求項2ないし8のいずれかに記載のモータであって、
    前記シャフトと前記スリーブとの間において、前記中心軸に沿って複数の摺接部が設けられ、
    前記含油部材が、前記複数の摺接部のうち前記回転部の重心に最も近いものの外側に設けられることを特徴とするモータ。
  10. 請求項2ないし8のいずれかに記載のモータであって、
    前記含油部材が、前記スリーブの中央よりも前記シャフトの前記他端側に設けられることを特徴とするモータ。
  11. 表示装置に用いられるカラーホイールアセンブリであって、
    請求項1ないし10のいずれかに記載のモータと、
    前記モータの回転部に取り付けられたカラーホイールと、
    を備えることを特徴とするカラーホイールアセンブリ。
  12. 表示装置であって、
    請求項11に記載のカラーホイールアセンブリと、
    前記カラーホイールに向けて光を出射する光源と、
    微細な多数個の姿勢変更可能な反射ミラーにて前記カラーホイールを透過した光を反射するデジタルマイクロミラーデバイスと、
    前記デジタルマイクロミラーデバイスからの光を所定のスクリーンに投射する投射光学系と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
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