JP2002058225A - カラーホイール駆動用モータ - Google Patents

カラーホイール駆動用モータ

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JP2002058225A
JP2002058225A JP2000237040A JP2000237040A JP2002058225A JP 2002058225 A JP2002058225 A JP 2002058225A JP 2000237040 A JP2000237040 A JP 2000237040A JP 2000237040 A JP2000237040 A JP 2000237040A JP 2002058225 A JP2002058225 A JP 2002058225A
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JP
Japan
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color wheel
hub
wheel
stator core
clamper
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Application number
JP2000237040A
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English (en)
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Katsunori Sakuragi
克則 桜木
Michiharu Yamamoto
三千治 山本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーホイールを駆動するモータにおいて、
騒音を改善し、特に高温環境化での騒音改善、長期間の
運転においての騒音悪化防止を目的とする。 【解決手段】 ハブ103の外周面をもった円筒部の形
状を2段形状にし、ブラケット2の底面部を板状部材2
9にて蓋をし、カラーホイール13を装着固定するクラ
ンパ116を有し、クランパ116の芯だしを回転軸に
て行ない、アンバランス調整用の穴を有したものであ
り、ボールベアリングは、セラミックボールを有し、ボ
ールベアリングを潤滑するグリースは、エステルとエー
テルからなる基油で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DMD(Digi
tal micromirror Device)の表
示画像を投写レンズにて拡大投影し、大画面の表示画像
を得るDMDプロジェクタに係るもので、特に単板式の
カラーホイール(赤、緑、青のフィルタをもつ)を装着
するハブにロータマグネットを固定したアウターロータ
型のカラーホイール駆動用モータ(以後モータと称す)
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホームシアター、プレゼンテーションと
いった大画面表示が近年にわかに注目を集めており、最
近では小型の液晶パネルやDMDの表示画像を投写レン
ズによって拡大投影し、大画面の表示画像を得る液晶プ
ロジェクタまたはDMDプロジェクタが商品化されてい
る。
【0003】DMDは主に投写型ディスプレイとして用
いられている。
【0004】DMDは、1個のチップに百万個以上の極
めて微少なミラーを有し、それぞれのミラーは1画素に
相当する。このミラーは、支柱に取り付けられ2個のト
ーションヒンジに取り付け、静電気力の作用によってミ
ラーを傾斜させ、ミラーへ入射する光線の出射角度を変
えることでオンオフ制御する。
【0005】従来プロジェクタに採用されている方式に
は、主として単板式、3板式がある。3板式は、色分解
した各色光をそれぞれ対応する空間光変調素子で変調
し、色合成し同時にスクリーンに投影する方式である。
一方、単板式は空間光変調素子を唯一1つのみ必要と
し、RGBの光は時系列で順番に単板の空間光変調素子
で反射される。空間変調素子を3つ必要とすることは、
ハードウエアに対し3倍となり、コスト上にも不利であ
る。
【0006】一方、単板式プロジェクタ方式は、時分割
による混色を利用した色順次方式が挙げられる。色順次
方式とは、それぞれの画素は赤、青、緑のデータにより
順次アドレス指定される。
【0007】一方、同じ色のフィルタが円盤状に構成さ
れ、少なくとも3つの異なる色領域を有するカラーホイ
ールがこのデータに同期され、それによって、それぞれ
の色に対するデータが空間変調素子に入射する光はカラ
ーホイールにより帯域制御される。以上のように時分割
でカラー表示可能となり、60画像毎秒の標準ディスプ
レイ速度以上に時分割レートがはやくなれば、人間の目
は画像を本来の色と有するものとして知覚する。
【0008】このような時分割色順次方式のカラー表示
装置において、カラーホイールをモータによって高速回
転し、赤、緑、青の切り替えタイミングを正確に同期さ
せる必要がある。また、使用用途もホームシアターに使
用されることから、静かな場面でのモータ騒音は耳ざわ
りのため、騒音を小さくする必要性がある。
【0009】以下、従来例について、図面を参照して説
明する。
【0010】図6は従来のモータを含むカラーホイール
装置の断面図、図7(a)は従来のモータ断面図、図7
(b)はインデックスマグネット部矢視図(A方向)で
ある。図8は従来のカラーホイール装着後のモータ断面
図である。
【0011】このモータは図のように、回転軸1または
101と、回転軸1または101に固定されカラーホイ
ール13を回転させるためのハブ3と、カラーホイール
13を挟み込みハブ3または203とのはめあい部30
をもつホイールハブ14と、押え板15と、カラーホイ
ール13をハブ3にネジ22によって固定するためのク
ランパ16または260と、ハブ3または203に固定
された円筒状のロータフレーム8と、ロータフレーム8
に固定されたロータマグネット7と、インデックスマグ
ネット21と、ブラケット2と、ブラケット2の上下に
取り付けられ、回転軸1を支持する上側ボールベアリン
グ4および下側ボールベアリング5と、ブラケット2に
固定され、ロータマグネット7に対向した位置に取り付
けられた巻線が巻装されたステータコア6と、上側ボー
ルベアリング4および下側ボールベアリング5に予圧を
加えるための予圧バネ10と、予圧バネの圧縮長を決定
し、予圧バネを保持するボス9と、ブラケット2に固定
され、外部とのインタフェースとしてのコネクタ12を
もったプリント基板11と、プリント基板11に半田で
固定され、インデックスマグネット21に対向して取り
付けられた磁気センサー20と、カラーホイール13を
囲み、ブラケット2をネジ23で固定するホイールベー
ス25と、ネジ26でホイールベース25に固定される
ホイールカバー24と、ごみが入らないようにし、光透
過させるためのガラス板27とを備え構成されている。
【0012】ホイールハブ14の位相合わせの穴18
と、ハブ3または203の位相合わせの穴17と、クラ
ンパ16または260の位相合わせの穴19を設けカラ
ーホイール13とインデックス出力の位相を決定し、イ
ンデックス信号によってDMDとモータ制御を行い同期
を合わしている。また、インデックス信号を得るための
インデックスマグネット21をなくし、ロータフレーム
8に切り欠きを設け、ロータマグネット7の漏れ磁束か
ら検出することもできる。
【0013】そして、光源からの光線28は、ホイール
カバー24のガラス板27を透過し、カラーホイール1
3を通過し、微小時間においてR、G、Bの光三原色に
分離され、ホイールベース25に取り付けられたガラス
板27を通り、DMDに入射される。
【0014】モータが回転することによって、ホイール
ベース25とホイールカバー24で囲まれた空間は、温
度が上昇し、また圧力も上昇することから、空気の流れ
35が発生し、上側ボールベアリング4および下側ボー
ルベアリング5のグリースが空気の流れ35に従い、モ
ータ外部に流れやすく、信頼性に劣り、騒音劣化すると
いう問題が生じた。
【0015】一方、ブラケットにカバーをし、騒音を低
減するためではなく、塵埃やオイルミスト防止をするた
め、その一つの方法が実開平05−18257号公報に
開示されている。その実施例を図9に引用する。
【0016】これは、磁気ディスク525装着用のハブ
524を支持する回転軸523が、中空円筒状に形成さ
れた軸受ホルダー521の中空内部に配置されていると
ともに、軸受ホルダー521の開放端が、シール手段に
よって閉塞される磁気ディスク駆動用モータにおいて、
シール手段は、軸受ホルダー521の開放端を閉塞する
ように装着されたシールキャップ529と、このシール
キャップ529の周縁部を密封する充填剤529aとか
らなり、このような構成において、外部からモータ内へ
の空気の流入はなくなり、空気中の塵埃やボールベアリ
ングから発生するオイルミストが磁気ディスク525側
に侵入することを防止すると述べている。
【0017】しかしこれは、磁気ディスク側に塵埃やオ
イルミストを防止するため、シールキャップの密封性が
必要となり、充填剤や密封性をもった接着剤を使用しな
ければならない。また、密封性だけなのでシールキャッ
プの材質、または板厚の規定はなく、コスト的に相当薄
い板厚(例えば0.3mm程度)で実施されている。さ
らに、ボールベアリングの外輪端面にシールキャップを
接触させていることから、ベアリング外輪からベアリン
グ振動がダイレクトにシールキャップに伝わり、逆にシ
ールキャップが振動して、騒音を低下する効果がなかっ
た。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のホ
イールモータは、高速で回転させる必要があり、モータ
の回転数も10000min−1以上にしなくてはなら
ない。モータの騒音は、一般的に回転数を高めると大き
くなる傾向である。モータの回転数を低速回転にすると
カラーホイールのR、G、Bのセグメント数を増加させ
なければならなくなり、画面の明るさを得るのに困難で
ある。また、モータはランプに近い位置に配置されるた
め、熱の影響を受けやすく、モータは、70℃以上まで
達するのでランプの照度を増加させることは、困難であ
る。このような高温の環境下で寿命に関しても騒音を基
準にする要求があり、さらに、低騒音を長く維持するこ
とは、ボールベアリングのボールと転送面の油膜形成を
維持しなければならない。また、騒音の原因である振動
源を小さくする必要があり、これを解決するものであ
る。
【0019】加えて環境性の向上、信頼性の向上、生産
性の向上などの課題についても対応する。
【0020】そしてそれによって、騒音レベルの低減お
よび、長時間運転による騒音悪化を防止し、高温環境下
において、長時間運転での騒音変化がない高信頼性のモ
ータを実現することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明のモータは、巻線を施したステータコアと、カラ
ーホイールを装着する外径面をもった円筒部とカラーホ
イールを受ける装着面とを有するハブと、ステータコア
に対向してロータフレームに取り付けられたロータマグ
ネットを有し、ハブの外周面をもった円筒部の形状を2
段形状にし、ブラケットの底面部を板状部材にて蓋を
し、さらに、バランス調整用の穴を設けたクランパを有
し、クランパの芯だしを回転軸で実施する。ボールベア
リングは、セラミックボールを有し、潤滑油もエステル
とエーテルからなる基油からなるモータとしたものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ハブの外周面をもった円筒部の形状を2段形状にし
たものであり、この構成によって、ボールベアリングか
らハブに伝わった振動をカラーホイールに伝えにくく
し、加工上も、ハブとホイールハブの嵌合部は、非常に
高精度を要求されるが、高精度に加工でき、高精度に仕
上げる長さが短くなり、コストメリットもある。
【0023】本発明の請求項2に記載の発明は、ステー
タコアを固定し、ホイールカバーに取り付けられるブラ
ケットを有し、ブラケットの底面部を板状部材にて蓋を
したものであり、この構成によって、ボールベアリング
のグリースを風の流れで流れにくくし、ボールベアリン
グから空間を伝わる振動およびブラケットを伝わる振動
を防止する。特に板状部材の取り付けに関し弾性をもっ
た粘着剤等で実施することによって、また、板状部材の
重量を増加させ、騒音の改善が図れる。
【0024】本発明の請求項3に記載の発明は、カラー
ホイールを装着固定するクランパを有し、クランパの芯
だしを回転軸にて行ったものであり、この構成によっ
て、クランパの取り付け精度を良くし、アンバランスの
レベルを向上する。そのため、アンバランス修正時間の
短縮、さらには、騒音に関しての長期信頼性が得られ
る。
【0025】本発明の請求項4に記載の発明は、ロータ
を回転自在に支持する2個のボールベアリングを有し、
ボールベアリングは、セラミックボールを有するもので
あり、この構成によって、ボールベアリングのボール荒
れの防止、耐熱性の向上が得られ、高温環境下での騒音
に関し、長期信頼性が得られる。
【0026】本発明の請求項5に記載の発明は、クラン
パとホイールハブにて2面バランスを修正したものであ
る。アンバランスをもっているモータは、ボールベアリ
ングの信頼性を悪化させることが明らかになっている
が、ボールベアリングに負担をかけないようにバランス
修正することによって、騒音の長期信頼性が得られる。
また、アンバランスによる振動源の低減が図れる。
【0027】本発明の請求項6に記載の発明は、クラン
パは、アンバランス調整用の穴を有したものであり、こ
の構成によって、アンバランス修正時間を短縮でき、騒
音の長期信頼性が得られる。
【0028】本発明の請求項7に記載の発明は、ボール
ベアリングを潤滑するグリースは、エステルとエーテル
からなる基油でできたものであり、この構成によって、
油膜強度を向上し、耐熱性が得られ、高温環境下におい
ての騒音低下が図られ、さらに騒音の長期信頼性が得ら
れる。
【0029】本発明の請求項8に記載の発明は、板状部
材の蓋は、銅合金で重量を10g以上としたものであ
り、この構成によって、ブラケットの振動を抑え、騒音
低下が図れる。
【0030】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。
【0031】図1は本発明の実施例に係るモータを含む
カラーホイール装置の断面図、図2は本発明の実施例に
係るモータの断面図である。図3は本発明の実施例に係
るカラーホイール上面図である。
【0032】従来例と同じ構成は、省略する。
【0033】図において回転軸101と、回転軸101
に固定されカラーホイール13を回転させるため、また
ホイールハブ14とのはめあい部130を短くし、2段
にしたハブ103と、回転軸101とのはめあい部13
1をもち、あらかじめバランスを計算して開けられたバ
ランス調整穴34をもったクランパ116と、回転軸1
01を支持するセラミックボールとエステル・エーテル
からなる基油をもった上側ボールベアリング104およ
び下側ボールベアリング105と、板状部材29とを備
え構成されている。
【0034】また、上側ボールベアリング104と下側
ボールベアリング105は、セラミックボールを使用
し、グリースもエステルとエーテルの基油からなってい
る。
【0035】組立にも関係するのでカラーホイール13
の取り付けも簡単に説明する。
【0036】カラーホイール13は、あらかじめホイー
ルハブ14と押え板15ではさみ込まれ、接着されてい
る。この時、ホイールハブ14に設けられた位相合わせ
の穴18に対し、赤フィルタ113と青フィルタ313
の境界線が0°または180°になるように位相が設定
されている。カラーホイール13によってはさまざまな
位相関係があるが、インデックス信号に対し、赤フィル
タ113、青フィルタ313、緑フィルタ213の位相
を明らかにすることを目的とするものである。次にハブ
103にホイールハブ14に挿入するが、ホイールハブ
14とハブ103のはめあい部130は短く、2段にな
っていることで、挿入しやすく、ボールベアリングに負
担を加えない。
【0037】さらに、位置決めピンを使用し、ハブ10
3の位相合わせの穴17と、ホイールハブ14の位相合
わせの穴18を合わせ、位置決めピンを挿入した状態で
クランパ116を挿入する。クランパ116には、位置
決めピンが通る位相合わせの穴19と回転軸101との
はめあい部131をもっているため、クランパ116の
芯出しは容易になる。
【0038】次にアンバランス修正の工程に移る。クラ
ンパ116の表面とホイールハブ14の表面にそれぞれ
パテ32、33を塗布し、UV硬化または加熱硬化さ
せ、アンバランスを修正する。
【0039】最後に、板状部材29を接着剤で数個所点
状に塗布し、硬化させる。接着剤でなく粘着剤での固定
でも可能であり、騒音低下の効果が大きい。
【0040】実施例の騒音について説明する。
【0041】通常、上側ボールベアリング104の外
輪、下側ボールベアリング105の外輪からブラケット
2に振動が伝わり、空気に振動が伝達され騒音が大きく
なる。しかし、板状部材29を取り付けることによっ
て、さらに板状部材29の重量を増加することによっ
て、ブラケット2に伝わった振動が減衰され騒音が小さ
くなる。これは、ブラケット2の振動を抑えることもも
ちろんあるが、ブラケット2が振動で揺さぶられても板
状部材29は、静止した状態に近い状態になる。板状部
材29の重量を増加させることは、板状部材29を完全
に静止させることであり、特に比重の大きい銅系の合金
等の材質で板状部材29を形成することでさらに騒音低
下の効果は大きくなる。重量も10g〜20g程度あれ
ば板状部材29を完全に静止した状態に近く、騒音のレ
ベルは非常によくなる。また、直接ボールベアリングか
ら空気へ伝達する振動も封じることができ、具体的に
は、2dB〜3dBの効果がある。モータ内部で空気の
流れもなくなり、ボールベアリングのグリースもボール
ベアリング内部にきちっと保持され、騒音の信頼性が向
上する。
【0042】ホイールハブ14とハブ103の接触面積
を小さくすることで上側ボールベアリング104と下側
ボールベアリング105からハブ103に伝わった振動
をカラーホイール13に伝えにくくし、また共振周波数
を移動させることもできる。共振周波数と振動源の周波
数が一致すると、共振音や騒音の周波数分析で飛び抜け
て高い騒音レベルの周波数、つまり、ピュアトーンの発
生原因となるため、嵌合長さを変化させて共振周波数と
振動源の周波数をできるだけ離すことができる。
【0043】セラミックボールとエステル・エーテルか
らなる基油をもっていることから、耐熱性が向上し、ボ
ールベアリングのボールとレース面の油膜強度を向上す
ることができ、高温環境下での騒音変化がなくなる。
【0044】アンバランスについて説明を加える。図5
はアンバランスと騒音の関係を示したものである。アン
バランスは騒音に対し、1つの振動源であり、振動源が
大きくなると共振の発生や飛び抜けて高い騒音レベルの
周波数をもったピュアトーンの原因となり、騒音を増加
する傾向にある。アンバランスによって約3.5dBも
変化がある。今、要求される騒音は36dB以下であ
り、これに対応するための実際アンバランス量は、1.
93×10-3mN.m以下に設定している。但し4.8
3×10-3mN.m以下であれば36dB以下にはな
る。つまり、モータ組立において、アンバランス量を管
理し、低減するため、クランパ116に回転軸101と
のはめあい部131を設け、また、あらかじめバランス
計算された調整穴を設けている。さらに、バランスパテ
32、33でアンバランス修正することでアンバランス
に対する振動、騒音を低減し、長期信頼性も向上する。
【0045】ハブ103の加工についても簡単に説明す
る。
【0046】図4は、ハブ103の断面図である。
【0047】ハブ103は、ブランク加工、マシニング
加工、荒仕上げ、精密仕上げと加工工程がある。精密仕
上げの時、チャック36でチャッキングし、精度が必要
な加工部37を切削加工する。チャッキングを換えない
で一度に基準となる穴、そして精度が必要な箇所を加工
することができ、例えば基準穴に対しての振れ精度が向
上することができる。チャッキングを換えて加工する
と、チャッキング取り付け精度がハブ103の加工精度
に加算される。
【0048】以上本発明の実施例を説明してきたが、本
発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の
主旨の範囲で様々な応用展開が可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るモータ
においては、ハブの外周面をもった円筒部の形状を2段
形状にしたものであり、この技術の適用を妨げる回転振
れ精度を維持するという要因があったが、この構成とホ
イールハブを有することによって、ホイールハブとハブ
の接触面積を小さくすることでボールベアリングからハ
ブに伝わった振動をカラーホイールに伝えにくくし、加
工上も、高精度加工を可能にし、高精度に仕上げる長さ
が短くなり、切削タクトを向上し、さらにコストメリッ
トもある。ハブは円柱状の形状をしており、傷がつきや
すい形状であるが、傷がついて突起が発生してもホイー
ルハブを挿入することができ、取り扱いに注意を必要し
ない。このように、周知の部品に適用したときに得られ
る効果より、はるかに異なった効果を発している。
【0050】ステータコアを固定し、ホイールカバーに
取り付けられるブラケットを有し、ブラケットの底面部
を板状部材にて蓋をしたものであり、この構成によっ
て、ボールベアリングのグリースを保持し、ボールベア
リングから空間を伝わる振動およびブラケットを伝わる
振動を防止する。特に板状部材の取り付けに関し弾性を
もった粘着剤等で実施することによって、また、板状部
材の重量を増加させることでブラケットは振動している
が板状部材は振動を減衰させる効果で騒音の改善が図れ
る。カラーホイールモータは、例えばHDDスピンドル
モータと異なり低騒音および騒音寿命が前提となり、特
殊な事情があった。そのために単に板状部材の蓋を貼り
付けるのではなく、後にも述べるがこの特殊事情に対応
できるように、セラミックボールベアリング、モータの
2面バランス修正、ベアリングのグリースをエステルと
エーテルからなる基油を構成する工夫を加えた。
【0051】ロータを回転自在に支持する2個のボール
ベアリングを有し、ボールベアリングは、セラミックボ
ールを有するものであり、この構成によって、ボールベ
アリングのボール荒れの防止、耐熱性の向上が得られ、
高温環境下での騒音に関し、長期信頼性が得られる。
【0052】さらに、クランパとホイールハブにて2面
バランスを修正したものである。アンバランスをもって
いるモータは、ボールベアリングの信頼性を悪化させる
ことが明らかになっているが、ボールベアリングに負担
をかけないようにバランス修正することによって、騒音
の長期信頼性が得られる。
【0053】クランパは、アンバランス調整用の穴を有
したものであり、この構成によって、アンバランスが低
減され、アンバランス修正時間を短縮でき、工数低減に
つながる。
【0054】ボールベアリングを潤滑するグリースは、
エステルとエーテルからなる基油でできたものであり、
この構成によって、高温環境下においての騒音低下が図
られ、さらに騒音の長期信頼性が得られる。
【0055】カラーホイールを装着固定するクランパを
有し、クランパの芯だしを回転軸にて行ったものであ
り、クランパにおいては、この技術の適用を妨げる精度
の変化という要因があったが、この構成によって、クラ
ンパの取り付け精度を良くし、アンバランスのレベルを
向上し、安定させる。また、ハブに嵌合部を設ける必要
性がなく、加工コストの低減、高精度の組立の維持、ア
ンバランス修正時間の短縮、さらには、クランプ力が安
定するから共振周波数が変化せず、騒音に関しての長期
信頼性が得られる。このように、周知の部品に適用した
ときに得られる効果より、はるかに異なった効果を発し
ている。
【0056】したがって、このようなモータを装着した
から、5〜6dBの効果があり、低騒音の装置が実現で
き、高温環境下での騒音変化は全くといっていいほど変
化せず、長寿命のモータが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータを含むカラーホイール装置
の断面図
【図2】本発明に係るモータの断面図
【図3】本発明に係るカラーホイール上面図
【図4】本発明に係るハブの断面図
【図5】アンバランスと騒音の特性曲線を示す図
【図6】従来のモータを含むカラーホイール装置の断面
【図7】(a)従来のモータの断面図(b)インデック
スマグネット部矢視図(A方向)
【図8】従来のカラーホイール装着後のモータ断面図
【図9】他の従来のモータの断面図
【符号の説明】
1、101 固定軸 2 ブラケット 3、103 ハブ 4、104 上側ボールベアリング 5、105 下側ボールベアリング 13 カラーホイール 14 ホイールハブ 15 押え板 16、116 クランパ 17、18、19 位相合わせの穴 21 インデックスマグネット 28 光線 29 板状部材 32、33 バランスパテ 34 バランス調整穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/31 H04N 9/31 Z Fターム(参考) 5C060 AA07 BA03 BA09 BB13 BC05 BD02 BE05 BE10 EA01 GA01 GB01 JB00 JB06 5H604 AA08 BB01 BB10 BB14 BB16 CC01 CC05 CC16 5H605 AA04 BB05 BB14 BB19 CC02 CC04 DD09 EA02 EA05 EA19 EB10 EB16 EB23 FF03 FF10 FF11 GG04 5H615 AA01 BB01 BB07 BB14 BB16 PP02 PP25 SS54 TT14 5H621 AA04 BB05 BB07 GA01 GA04 GB08 JK01 JK08 JK13 JK19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーホイールを装着する外径面をもっ
    た円筒部と前記カラーホイールを受けるカラーホイール
    装着面とを有するハブと、回転トルクを得るため、巻線
    を巻装したステータコアと、前記ステータコアに対向し
    てロータフレームに取り付けられ、多極着磁されたロー
    タマグネットと、ロータを回転自在に支持する2個のボ
    ールベアリングとを有し、前記ハブの外周面をもった前
    記円筒部の形状を2段形状にしたことを特徴とするカラ
    ーホイール駆動用モータ。
  2. 【請求項2】 カラーホイールを装着する外径面をもっ
    た円筒部と前記カラーホイールを受けるカラーホイール
    装着面とを有するハブと、回転トルクを得るため、巻線
    を巻装したステータコアと、前記ステータコアに対向し
    てロータフレームに取り付けられ、多極着磁されたロー
    タマグネットと、ロータを回転自在に支持する2個のボ
    ールベアリングと、前記ハブを固定し、回転させる回転
    軸と、前記ステータコアを固定し、ホイールカバーに取
    り付けられるブラケットを有し、前記ブラケットの底面
    部を板状部材にて蓋をしたことを特徴とするカラーホイ
    ール駆動用モータ。
  3. 【請求項3】 カラーホイールを装着する外径面をもっ
    た円筒部と前記カラーホイールを受けるカラーホイール
    装着面とを有するハブと、回転トルクを得るため、巻線
    を巻装したステータコアと、前記ステータコアに対向し
    てロータフレームに取り付けられ、多極着磁されたロー
    タマグネットと、ロータを回転自在に支持する2個のボ
    ールベアリングと、前記ハブを固定し、回転させる回転
    軸と、前記ステータコアを固定し、ホイールカバーに取
    り付けられるブラケットと、前記カラーホイールを装着
    固定するクランパを有し、前記クランパの芯出しを前記
    回転軸にて行ったことを特徴とするカラーホイール駆動
    用モータ。
  4. 【請求項4】 ボールベアリングは、セラミックボール
    を有する請求項1または請求項2または請求項3記載の
    カラーホイールモータ。
  5. 【請求項5】 カラーホイールは、クランパとホイール
    ハブにて2面アンバランス修正をし、アンバランス量を
    4.83×10-3mN.m以下望ましくは1.93×1
    -3mN.mとした請求項1または請求項2または請求
    項3記載のカラーホイール駆動用モータ。
  6. 【請求項6】 クランパは、バランス調整用の穴を有す
    る請求項1または請求項2または請求項3記載のカラー
    ホイール駆動用モータ。
  7. 【請求項7】 ボールベアリングを潤滑するグリース
    は、エステルとエーテルからなる基油でできている請求
    項1または請求項2または請求項3記載のカラーホイー
    ル駆動用モータ。
  8. 【請求項8】 板状部材の蓋は、銅合金で重量を10g
    以上とした請求項2記載のカラーホイール駆動用モー
    タ。
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