JPH0641013Y2 - 流体シリンダにおけるピストンの固定装置 - Google Patents
流体シリンダにおけるピストンの固定装置Info
- Publication number
- JPH0641013Y2 JPH0641013Y2 JP1987177056U JP17705687U JPH0641013Y2 JP H0641013 Y2 JPH0641013 Y2 JP H0641013Y2 JP 1987177056 U JP1987177056 U JP 1987177056U JP 17705687 U JP17705687 U JP 17705687U JP H0641013 Y2 JPH0641013 Y2 JP H0641013Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- rod
- screw
- diameter portion
- large diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、主として溶接機等に使用される流体シリン
ダにおけるピストンの固定装置に関するものである。
ダにおけるピストンの固定装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種の流体シリンダにおいては、第2図に示す
ようにロッド22にピストン21を固定するため、該ピスト
ン21が固定される箇所のロッド22の径を他の箇所の径よ
りも小さくするように該ロッドに段部23を形成し、該小
径部先端にねじ24を形成し、前記ピストン21の一側面を
前記段部に係合させると共に前記ねじ部にナット25を螺
合させ、該ナット25を締め付けることによってナット25
と段部23間にピストン21を固定していた(以下,前者と
いう)。
ようにロッド22にピストン21を固定するため、該ピスト
ン21が固定される箇所のロッド22の径を他の箇所の径よ
りも小さくするように該ロッドに段部23を形成し、該小
径部先端にねじ24を形成し、前記ピストン21の一側面を
前記段部に係合させると共に前記ねじ部にナット25を螺
合させ、該ナット25を締め付けることによってナット25
と段部23間にピストン21を固定していた(以下,前者と
いう)。
また、ロッドの外周に環状溝と環状傾斜面を形成し、ピ
ストンの一側には係合凹部を他側には小径薄肉部を形成
し、前記環状溝と係合凹部間にストップリングを配置す
ると共に前記小径薄肉部を環状傾斜面に向け折り曲げて
カシメ付けた(以下,後者という)ものも例えば実開昭
60-123405号公報に示すように公知である。
ストンの一側には係合凹部を他側には小径薄肉部を形成
し、前記環状溝と係合凹部間にストップリングを配置す
ると共に前記小径薄肉部を環状傾斜面に向け折り曲げて
カシメ付けた(以下,後者という)ものも例えば実開昭
60-123405号公報に示すように公知である。
[考案が解決しようとする課題] ところが、溶接機等に使用される流体シリンダにおいて
は、前者の場合,圧力流体の出入によりピストン21は該
シリンダ内を頻繁に往復するため長期使用中に前記ねじ
24部に螺合されているナット25が緩みピストン21の固定
が不十分となって、前記シリンダとピストンの間及びピ
ストンとロッドの間にそれぞれガタツキができ、流体シ
リンダに振動を発生させる原因となるばかりでなく、シ
リンダ内の流体の洩れや相互部材の変位から正確な流体
シリンダの作動が望めない、 という問題があった。
は、前者の場合,圧力流体の出入によりピストン21は該
シリンダ内を頻繁に往復するため長期使用中に前記ねじ
24部に螺合されているナット25が緩みピストン21の固定
が不十分となって、前記シリンダとピストンの間及びピ
ストンとロッドの間にそれぞれガタツキができ、流体シ
リンダに振動を発生させる原因となるばかりでなく、シ
リンダ内の流体の洩れや相互部材の変位から正確な流体
シリンダの作動が望めない、 という問題があった。
また、後者においては、ロッドの外周に環状溝と環状傾
斜面を形成したため、ロッドの強度が弱体化されると共
にピストンの回り止め処置が特別になされていないた
め、ロッドに対してピストンが回動して不安定なピスト
ン動作となり騒音の発生の虞れもある。また、カシメ付
け用の特別の小径薄肉部を必要とすることから、その製
作が面倒であると共に削り取りのため多量のピストン材
料を必要とし且つ製作時間が過分にかかる、 という問題があった。
斜面を形成したため、ロッドの強度が弱体化されると共
にピストンの回り止め処置が特別になされていないた
め、ロッドに対してピストンが回動して不安定なピスト
ン動作となり騒音の発生の虞れもある。また、カシメ付
け用の特別の小径薄肉部を必要とすることから、その製
作が面倒であると共に削り取りのため多量のピストン材
料を必要とし且つ製作時間が過分にかかる、 という問題があった。
この考案は、従来の技術の有するこのような問題点を鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、ロ
ッドの大径部を利用したカシメ付けと段部係合による軸
方向の移動防止及びこれに加えてねじの螺合による回動
防止を行い、且つ環状溝の利用によってカシメの簡略化
と材料の節約ができて、ピストンがロッドに確実に固着
される流体シリンダにおけるピストンの固定装置を提供
しようとするものである。
みてなされたものであり、その目的とするところは、ロ
ッドの大径部を利用したカシメ付けと段部係合による軸
方向の移動防止及びこれに加えてねじの螺合による回動
防止を行い、且つ環状溝の利用によってカシメの簡略化
と材料の節約ができて、ピストンがロッドに確実に固着
される流体シリンダにおけるピストンの固定装置を提供
しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この考案における流体シリ
ンダにおけるピストンの固定装置は、 ピストンが固定される箇所のロッドの径を他の箇所の径
よりも大きくして、該大径部の一側に前記ピストンの内
周の一側を係合させると共に該大径部の一側から伸びる
小径部の外周にねじを螺設し該ねじと前記ピストンの内
周に形成したねじとを螺合させ、更に該大径部の他側
に、前記ピストンの他側に形成した環状溝の内側壁を折
曲してカシメ付けたことを特徴とする、 ものである。
ンダにおけるピストンの固定装置は、 ピストンが固定される箇所のロッドの径を他の箇所の径
よりも大きくして、該大径部の一側に前記ピストンの内
周の一側を係合させると共に該大径部の一側から伸びる
小径部の外周にねじを螺設し該ねじと前記ピストンの内
周に形成したねじとを螺合させ、更に該大径部の他側
に、前記ピストンの他側に形成した環状溝の内側壁を折
曲してカシメ付けたことを特徴とする、 ものである。
[作用] 大径部の一側とピストンの内周の一側の係合により、ピ
ストンはロッドの軸線方向に対して一方向の移動が不可
能となる。その状態で大径部の他側に前記ピストンの他
側をカシメ付けすると、ピストンはロッドの軸線方向に
対して他方向の移動も不可能となる。そして、これに加
えて前記大径部の一側から伸びる小径部の外周にねじを
螺設し該ねじと前記ピストンの内周に形成したねじとを
螺合させたので、ピストンがロッドの軸線方向のいずれ
に対しても移動できないことから該螺合が緩むことがな
くロッドに対してピストンが回動することもないので、
結局ピストンはロッドに確実に固定され緩むことがな
い。
ストンはロッドの軸線方向に対して一方向の移動が不可
能となる。その状態で大径部の他側に前記ピストンの他
側をカシメ付けすると、ピストンはロッドの軸線方向に
対して他方向の移動も不可能となる。そして、これに加
えて前記大径部の一側から伸びる小径部の外周にねじを
螺設し該ねじと前記ピストンの内周に形成したねじとを
螺合させたので、ピストンがロッドの軸線方向のいずれ
に対しても移動できないことから該螺合が緩むことがな
くロッドに対してピストンが回動することもないので、
結局ピストンはロッドに確実に固定され緩むことがな
い。
そして、前記カシメ付けにはピストンに形成した環状溝
の内側壁を折曲して使用するので、カシメ付け用の例え
ば舌片をピストンに特別に形成する必要がない。
の内側壁を折曲して使用するので、カシメ付け用の例え
ば舌片をピストンに特別に形成する必要がない。
[実施例] 第1図はこの考案によるピストンの固定装置を用いた一
実施例であって、1シリンダ(図示せず)の内周を摺動
するピストンであって、その外周表面にはシールパッキ
ング8が配設されるリング状凹溝9とグリス10が挿入さ
れるリング状凹溝11が形成されている。
実施例であって、1シリンダ(図示せず)の内周を摺動
するピストンであって、その外周表面にはシールパッキ
ング8が配設されるリング状凹溝9とグリス10が挿入さ
れるリング状凹溝11が形成されている。
このピストン1はロッド2に固定されるものであるが、
その固定のため、ロッド2は一側4から他側6の間の径
を大径部3としている。またピストン1の中心部には前
記ロッド2の大径部3の一側4から伸びる小径部の外周
に螺設されたねじ15と螺合する小径ねじ孔16と、大径部
3に嵌合する大径孔13が形成されており、小径ねじ孔16
と大径孔13の境界に形成された段部(ピストン1の内周
の一側5)はロッド2の一側4に係合するようになって
いる。また大径孔13の他端(ピストン1の他側7)は、
ピストン1のカシメ付け部の近傍に形成された環状溝14
の内側壁を折り曲げてこれをロッド2の他側6に向かっ
てカシメ付けするようになっている。
その固定のため、ロッド2は一側4から他側6の間の径
を大径部3としている。またピストン1の中心部には前
記ロッド2の大径部3の一側4から伸びる小径部の外周
に螺設されたねじ15と螺合する小径ねじ孔16と、大径部
3に嵌合する大径孔13が形成されており、小径ねじ孔16
と大径孔13の境界に形成された段部(ピストン1の内周
の一側5)はロッド2の一側4に係合するようになって
いる。また大径孔13の他端(ピストン1の他側7)は、
ピストン1のカシメ付け部の近傍に形成された環状溝14
の内側壁を折り曲げてこれをロッド2の他側6に向かっ
てカシメ付けするようになっている。
従って、図面左側からピストン1をロッド2に嵌挿しな
がら回転させて、ロッド2の外周のねじ15と前記ピスト
ンの内周に形成したねじ孔16とを螺合させ且つピストン
1の内周の一側5をロッド2の一側4に係合させ、その
状態でピストン1の他側7をロッド2の他側6に向かっ
てカシメ付けすることによって、ピストン1はロッド2
の軸線方向に対していずれの方向にも移動ができなくな
り、しかも該移動ができないことから前記螺合は緩むこ
とができず、ロッド2に対してピストン1が回動するこ
ともないので、結局ピストン1はロッド2に確実に固定
され緩むことがない。
がら回転させて、ロッド2の外周のねじ15と前記ピスト
ンの内周に形成したねじ孔16とを螺合させ且つピストン
1の内周の一側5をロッド2の一側4に係合させ、その
状態でピストン1の他側7をロッド2の他側6に向かっ
てカシメ付けすることによって、ピストン1はロッド2
の軸線方向に対していずれの方向にも移動ができなくな
り、しかも該移動ができないことから前記螺合は緩むこ
とができず、ロッド2に対してピストン1が回動するこ
ともないので、結局ピストン1はロッド2に確実に固定
され緩むことがない。
なお、前記ピストン1のカシメ付け部の近傍に形成され
た環状溝14の内側壁を折り曲げることによってピストン
1はロッド2に簡単にカシメ付けされるので、そのカシ
メ付け作業が容易であり且つ正確にできる。
た環状溝14の内側壁を折り曲げることによってピストン
1はロッド2に簡単にカシメ付けされるので、そのカシ
メ付け作業が容易であり且つ正確にできる。
[考案の効果] この考案によれば、ロッドの大径部の一側にピストンの
内周の一側を係合させると共に該大径部の一側から伸び
る小径部の外周にねじを螺設し該ねじと前記ピストンの
内周に形成したねじとを螺合させ、更に該大径部の他側
に前記ピストンの他側をカシメ付けたので、ロッドに対
してピストンは軸線方向の移動も回動もできないことか
ら、流体シリンダの長期使用中にピストンの締め付けが
緩むことがない。そして、そのためシリンダとピストン
の間及びピストンのロッドの間にそれぞれガタツキがで
きることはないので、流体シリンダが振動を発生して騒
音を発することもなく、その作動は正確に行われるもの
である。
内周の一側を係合させると共に該大径部の一側から伸び
る小径部の外周にねじを螺設し該ねじと前記ピストンの
内周に形成したねじとを螺合させ、更に該大径部の他側
に前記ピストンの他側をカシメ付けたので、ロッドに対
してピストンは軸線方向の移動も回動もできないことか
ら、流体シリンダの長期使用中にピストンの締め付けが
緩むことがない。そして、そのためシリンダとピストン
の間及びピストンのロッドの間にそれぞれガタツキがで
きることはないので、流体シリンダが振動を発生して騒
音を発することもなく、その作動は正確に行われるもの
である。
しかも、ピストンのカシメ付け部の近傍には環状溝が形
成され、この内側壁を折り曲げることによって、ピスト
ンはロッドに簡単にカシメ付けされるので、カシメ付け
用の例えば舌片をピストンに特別に形成する必要がな
く、そのカシメ付け作業も容易であり且つ正確にでき、
ピストン材料も少なくてすむものである。
成され、この内側壁を折り曲げることによって、ピスト
ンはロッドに簡単にカシメ付けされるので、カシメ付け
用の例えば舌片をピストンに特別に形成する必要がな
く、そのカシメ付け作業も容易であり且つ正確にでき、
ピストン材料も少なくてすむものである。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの考案に係るピストンの固定装置の一実施例
の要部側断面図、第2図は従来例の断面図を示す。 1…ピストン、2…ロッド、3…大径部、 4…ロッドの一側、5…ピストンの内周の一側、 6…ロッドの他側、7…ピストンの内周の他側、 14…環状溝、15…ロッド側のねじ、 16…ピストンの内周に形成したねじ。
の要部側断面図、第2図は従来例の断面図を示す。 1…ピストン、2…ロッド、3…大径部、 4…ロッドの一側、5…ピストンの内周の一側、 6…ロッドの他側、7…ピストンの内周の他側、 14…環状溝、15…ロッド側のねじ、 16…ピストンの内周に形成したねじ。
Claims (1)
- 【請求項1】ピストンが固定される箇所のロッドの径を
他の箇所の径よりも大きくして、該大径部の一側に前記
ピストンの内周の一側を係合させると共に該大径部の一
側から伸びる小径部の外周にねじを螺設し該ねじと前記
ピストンの内周に形成したねじとを螺合させ、更に該大
径部の他側に、前記ピストンの他側に形成した環状溝の
内側壁を折曲してカシメ付けたことを特徴とする流体シ
リンダにおけるピストンの固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987177056U JPH0641013Y2 (ja) | 1987-11-21 | 1987-11-21 | 流体シリンダにおけるピストンの固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987177056U JPH0641013Y2 (ja) | 1987-11-21 | 1987-11-21 | 流体シリンダにおけるピストンの固定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0182368U JPH0182368U (ja) | 1989-06-01 |
JPH0641013Y2 true JPH0641013Y2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=31468737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987177056U Expired - Lifetime JPH0641013Y2 (ja) | 1987-11-21 | 1987-11-21 | 流体シリンダにおけるピストンの固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0641013Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-11-21 JP JP1987177056U patent/JPH0641013Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0182368U (ja) | 1989-06-01 |
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