JP2541455Y2 - 油圧シリンダ - Google Patents
油圧シリンダInfo
- Publication number
- JP2541455Y2 JP2541455Y2 JP1990087335U JP8733590U JP2541455Y2 JP 2541455 Y2 JP2541455 Y2 JP 2541455Y2 JP 1990087335 U JP1990087335 U JP 1990087335U JP 8733590 U JP8733590 U JP 8733590U JP 2541455 Y2 JP2541455 Y2 JP 2541455Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder tube
- annular groove
- side bearing
- bearing member
- head
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、軸受部材とシリンダとを、成形ロールで
一体にかしめた油圧シリンダに関する。
一体にかしめた油圧シリンダに関する。
(従来の技術) 第3図に示した一般の油圧シリンダは、シリンダチュ
ーブ5の両端にヘッド側軸受部材1とボトム側軸受部材
2とをはめている。そして、これらヘッド側軸受部材1
とボトム側軸受け部材2とのそれぞれには、これらヘッ
ド側、ボトム側軸受部材1、2の外周と同一軸心で、環
状溝3、環状溝4を形成している。
ーブ5の両端にヘッド側軸受部材1とボトム側軸受部材
2とをはめている。そして、これらヘッド側軸受部材1
とボトム側軸受け部材2とのそれぞれには、これらヘッ
ド側、ボトム側軸受部材1、2の外周と同一軸心で、環
状溝3、環状溝4を形成している。
したがって、環状溝3、4に対応する位置のシリンダ
チューブ5を成形ロールでロールかしめることによっ
て、そのかしめ部6、7が、環状溝3、4のコーナー部
1a、2aに圧接して、シリンダチューブ5から両軸受部材
1、2が抜けないようにしている。
チューブ5を成形ロールでロールかしめることによっ
て、そのかしめ部6、7が、環状溝3、4のコーナー部
1a、2aに圧接して、シリンダチューブ5から両軸受部材
1、2が抜けないようにしている。
なお、図中符号8は配管用の継手部材である。
上記のようにした油圧シリンダは、両軸受部材1、2
が抜けるのを防止できるけれど、それら三者が相対回転
するのまでは阻止できない。そのため、シリンダチュー
ブ5と上記両軸受部材1、2とが円周方向に相対回動す
ると、シリンダチューブ5に設けた配管用の継手部材8
とボトム側軸受部材2との相互の位置関係を保持するこ
とができないという問題があった。
が抜けるのを防止できるけれど、それら三者が相対回転
するのまでは阻止できない。そのため、シリンダチュー
ブ5と上記両軸受部材1、2とが円周方向に相対回動す
ると、シリンダチューブ5に設けた配管用の継手部材8
とボトム側軸受部材2との相互の位置関係を保持するこ
とができないという問題があった。
そこで従来は、第2図に示した次のような油圧シリン
ダが用いられてきた。
ダが用いられてきた。
この第2図に示した油圧シリンダは、少なくとも一方
のコーナー部1aの周方向に所定の間隔を保って複数の切
欠き部10を形成し、かしめ部6の一部がこの切欠き部10
に没入するようにしている。
のコーナー部1aの周方向に所定の間隔を保って複数の切
欠き部10を形成し、かしめ部6の一部がこの切欠き部10
に没入するようにしている。
このように切欠き部10にかしめ部10が没入すれば、シ
リンダチューブ5に対してヘッド側軸受部材1が回らな
くなる。また、ボトム側軸受部材2にも同様な処理をし
ているので、シリンダチューブ5とボトム側軸受部材2
とが相対回転しない。
リンダチューブ5に対してヘッド側軸受部材1が回らな
くなる。また、ボトム側軸受部材2にも同様な処理をし
ているので、シリンダチューブ5とボトム側軸受部材2
とが相対回転しない。
(本考案が解決しようとする課題) 上記のようにした従来の油圧シリンダでは、環状溝の
コーナー部に切欠き部を形成するようにしていたので、
その切欠き部を形成する分だけ、加工コストが高くなる
という問題があった。
コーナー部に切欠き部を形成するようにしていたので、
その切欠き部を形成する分だけ、加工コストが高くなる
という問題があった。
この考案の目的は、従来のように環状溝のコーナー部
の加工を必要としない安価な油圧シリンダを提供するこ
とである。
の加工を必要としない安価な油圧シリンダを提供するこ
とである。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、この考案は、シリンダ
チューブの一端を塞いだヘッド側軸受け部材と、他端に
設けたボトム側軸受部材との外周に、それぞれ環状溝を
形成し、上記両環状溝の外周に位置するシリンダチュー
ブのかしめ部を、上記両環状溝に成形ロールにてかしめ
変形させることによって、シリンダチューブとヘッド
側、ボトム側両軸受部材とを一体にした油圧シリンダに
おいて、上記環状溝の軸心を、シリンダチューブの軸心
に対して所定の偏心量だけ偏心させる構成にした点に特
徴を有する。
チューブの一端を塞いだヘッド側軸受け部材と、他端に
設けたボトム側軸受部材との外周に、それぞれ環状溝を
形成し、上記両環状溝の外周に位置するシリンダチュー
ブのかしめ部を、上記両環状溝に成形ロールにてかしめ
変形させることによって、シリンダチューブとヘッド
側、ボトム側両軸受部材とを一体にした油圧シリンダに
おいて、上記環状溝の軸心を、シリンダチューブの軸心
に対して所定の偏心量だけ偏心させる構成にした点に特
徴を有する。
(本考案の作用) 上記のように、本考案はヘッド側、ボトム側両軸受部
材に形成した環状溝の軸心を、シリンダチューブの軸心
に対して偏心させて形成している。
材に形成した環状溝の軸心を、シリンダチューブの軸心
に対して偏心させて形成している。
したがって、シリンダチューブのかしめ部を環状溝に
没入させると、環状溝にかしめ部が突出するとともに、
かしめ部の先端内周が環状溝に当接する。
没入させると、環状溝にかしめ部が突出するとともに、
かしめ部の先端内周が環状溝に当接する。
そして、シリンダチューブとヘッド側軸受部材とが円
周方向に相対変位しようとすると、環状溝の外周は、か
しめ部に押さえつけられて、これら環状溝とかしめ部、
つまり、ヘッド側、ボトム側両軸受部材とシリンダチュ
ーブとは、互いに相対回動を阻止されるとともに、円周
方向の相対変位も阻止される。
周方向に相対変位しようとすると、環状溝の外周は、か
しめ部に押さえつけられて、これら環状溝とかしめ部、
つまり、ヘッド側、ボトム側両軸受部材とシリンダチュ
ーブとは、互いに相対回動を阻止されるとともに、円周
方向の相対変位も阻止される。
(本考案の効果) この考案の油圧シリンダによれば、環状溝の軸心をシ
リンダチューブの軸心に対して偏心させるだけで、シリ
ンダチューブとヘッド側、およびシリンダチューブとボ
ト側の両軸受部材は、シリンダチューブの軸心環状溝軸
方向の相対変位を阻止されるとともに、円周方向の相対
変位も阻止される。そのため、シリンダチューブに対し
てヘッド側とボトム側との両軸受部材が、円周方向に相
対回動するということがない。
リンダチューブの軸心に対して偏心させるだけで、シリ
ンダチューブとヘッド側、およびシリンダチューブとボ
ト側の両軸受部材は、シリンダチューブの軸心環状溝軸
方向の相対変位を阻止されるとともに、円周方向の相対
変位も阻止される。そのため、シリンダチューブに対し
てヘッド側とボトム側との両軸受部材が、円周方向に相
対回動するということがない。
したがって、従来のように切欠き部などを特別に加工
する必要がない。切欠き部の加工が不要なので、その
分、加工コストも低減できる。
する必要がない。切欠き部の加工が不要なので、その
分、加工コストも低減できる。
(本考案の実施例) 第1図に示した実施例は、環状溝3の軸心をシリンダ
チューブ5の軸心に対して所定の偏心量δだけ、偏心さ
せて形成したものである。その他の構成は、第2図に示
した従来例と同じである。
チューブ5の軸心に対して所定の偏心量δだけ、偏心さ
せて形成したものである。その他の構成は、第2図に示
した従来例と同じである。
上記のように構成したので、シリンダチューブ5のか
しめ部6を成形ロールで没入させると、環状溝3にかし
め部6が突出するとともに、かしめ部6の先端内周が環
状溝3に当接する。
しめ部6を成形ロールで没入させると、環状溝3にかし
め部6が突出するとともに、かしめ部6の先端内周が環
状溝3に当接する。
しかして、外力の作用でシリンダチューブ5とヘッド
側軸受部材1とが円周方向に相対変位しようとすると、
環状溝3の軸心が、ヘッド側軸受部材1の外周の軸心、
つまりシリンダチューブ5の軸心に対して偏心している
ので、環状溝3の外周はかしめ部6に押さえつけられ
て、円周方向の相対変位を阻止される。
側軸受部材1とが円周方向に相対変位しようとすると、
環状溝3の軸心が、ヘッド側軸受部材1の外周の軸心、
つまりシリンダチューブ5の軸心に対して偏心している
ので、環状溝3の外周はかしめ部6に押さえつけられ
て、円周方向の相対変位を阻止される。
したがって、シリンダチューブ5とヘッド側軸受部材
1とは、円周方向に相対回動するようなことがない。
1とは、円周方向に相対回動するようなことがない。
このようにシリンダチューブ5と上記両軸受部材1、
2とが、円周方向に相対回動しないので、シリンダチュ
ーブ5に設けた配管用の継手部材8とボトム側軸受部材
2とは、これら互いの位置関係を保持することもでき
る。
2とが、円周方向に相対回動しないので、シリンダチュ
ーブ5に設けた配管用の継手部材8とボトム側軸受部材
2とは、これら互いの位置関係を保持することもでき
る。
図面第1図はこの考案の要部拡大断面図、第2図は従来
の要部拡大断面図、第3図は別の従来例を示す油圧シリ
ンダを示す断面図である。 1…ヘッド側軸受部材、2…ボトム側軸受部材、1a、2a
…コーナー部、3、4…環状溝、5…シリンダチュー
ブ、6、7…かしめ部、δ…偏心量。
の要部拡大断面図、第3図は別の従来例を示す油圧シリ
ンダを示す断面図である。 1…ヘッド側軸受部材、2…ボトム側軸受部材、1a、2a
…コーナー部、3、4…環状溝、5…シリンダチュー
ブ、6、7…かしめ部、δ…偏心量。
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダチューブの一端を塞いだヘッド側
軸受部材と、他端に設けたボトム側軸受部材との外周
に、それぞれ環状溝を形成し、上記両環状溝の外周に位
置するシリンダチューブのかしめ部を、上記両環状溝に
成形ロールにてかしめ変形させることによって、シリン
ダチューブとヘッド側、ボトム側両軸受部材とを一体に
した油圧シリンダにおいて、上記環状溝の軸心を、シリ
ンダチューブの軸心に対して所定の偏心量だけ偏心させ
て構成した油圧シリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990087335U JP2541455Y2 (ja) | 1990-08-21 | 1990-08-21 | 油圧シリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990087335U JP2541455Y2 (ja) | 1990-08-21 | 1990-08-21 | 油圧シリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0444503U JPH0444503U (ja) | 1992-04-15 |
JP2541455Y2 true JP2541455Y2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=31819596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990087335U Expired - Lifetime JP2541455Y2 (ja) | 1990-08-21 | 1990-08-21 | 油圧シリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541455Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ITRM20020268A1 (it) * | 2002-05-15 | 2003-11-17 | Enea Ente Nuove Tec | Metodo per la chiusura di un cilindro idraulico, pneumatico e/o oleopneumatico, e mezzi per la sua attuazione. |
JP4714430B2 (ja) * | 2004-06-08 | 2011-06-29 | ヤマトプロテック株式会社 | 蓄圧式消火器 |
DE102015221765B3 (de) * | 2015-11-05 | 2017-02-09 | Zf Friedrichshafen Ag | Zylinderanordnung mit einem Boden und Vorrichtung zur Herstellung einer Formschlussverbindung zwischen dem Boden und einem Zylinder |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57143403U (ja) * | 1981-03-04 | 1982-09-08 | ||
GB2219841B (en) * | 1988-06-15 | 1992-04-15 | Sundholm Goeran | Working cylinder |
-
1990
- 1990-08-21 JP JP1990087335U patent/JP2541455Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0444503U (ja) | 1992-04-15 |
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