JPH0138325Y2 - - Google Patents

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JPH0138325Y2
JPH0138325Y2 JP4860086U JP4860086U JPH0138325Y2 JP H0138325 Y2 JPH0138325 Y2 JP H0138325Y2 JP 4860086 U JP4860086 U JP 4860086U JP 4860086 U JP4860086 U JP 4860086U JP H0138325 Y2 JPH0138325 Y2 JP H0138325Y2
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JP
Japan
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nut
circumferential surface
nut body
split
locking
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JP4860086U
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JPS62163320U (ja
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  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば、工作機械、建設機械及び輪
送機械等振動の多い個所で使用され、ボルトとの
組合せにより被締結物を固定しうる弛み止めナツ
トに関する。
(従来の技術) 従前から被締結物を固定する場合にはボルト及
びナツトが一般的に使用されて居り、その使用条
件に応じて種々のボルト及びナツトが使い分けら
れている。
例えば、工作機械や建設機械等振動の多い個所
では被締結物6を固定するのに第8図に示すよう
にボルト7と二重ナツト8とが使用されている。
これは二個のナツト8を使つて互いに締付け、ナ
ツト8相互を押合いの状態とし、振動を受けても
常に荷重が働いているので、弛み止め効果を発揮
することができる。
然し乍ら、前記二重ナツト8は、所定の締付け
トルクで締付けるのが難しく、ナツト8の締付け
が弱過ぎて弛んできたり、或はナツト8の締付け
が強過ぎてボルト7が剪断されたりすることが
屡々あり、締付けトルクを一定にできないうえ、
締付けトルクの設定を良好且つ確実に行えないと
云う問題がある。特に、二重ナツト8を複数個所
に使用する場合には各二重ナツト8の締付けトル
クが不均一になつて種々の不都合を生じることも
ある。
又、二重ナツト8を使用する場合には、先ず下
のナツト8を締め、次に上のナツト8を締付け、
更に下のナツト8を戻さなければならず、締込み
に手数が掛り、作業性が悪いと云う問題もある。
(問題点を解決する為の手段) 本考案は、上記の問題点を解消する為に創案さ
れたものであり、その目的は締付けトルクを一定
にできると共に、締付けトルクの設定を良好且つ
確実に行え、然も作業性の向上を図れる弛み止め
ナツトを提供するにある。
(問題点を解決する為の手段) 本考案の弛み止めナツトは、中央部に向つて順
次縮径するテーパ状内周面及びこれに連設して形
成された雌螺子を有し、略中間部に所定の締付け
トルクで剪断される略環状の薄肉部を形成したナ
ツト本体と、該ナツト本体のテーパ状内周面に嵌
合されるテーパ状外周面及び内周面に前記雌螺子
と同一寸法に形成された雌螺子を有し、周壁に軸
芯方向へ沿つて割り溝を形成した縮径自在な筒状
の割りナツトから構成したことに特徴がある。
(作用) 前記弛み止めナツトを使用する場合には、先ず
ナツト本体のテーパ状内周面に割りナツトを嵌合
し、該割りナツト側からボルトに螺合する。
次に、ナツト本体をスパナ等で順次締付けて行
く。そうすると、割りナツトは、そのテーパ状外
周面及びナツト本体のテーパ状内周面により縮径
して行き、ボルトの外周面に強く圧着して弛み止
め効果を発揮する。
そして、ナツト本体を更に締付けて行くと、ナ
ツト本体の薄肉部が所定の締付けトルクになつた
ときに剪断され、ナツト本体は上下に分割され
る。
その後、上下に分割されたナツト本体の上方側
のみを回転させて下方側へ密着させる。この時点
でナツト本体の締付けを止める。
尚、前記弛み止めナツトは、ナツト本体の薄肉
部が剪断され、且つ上下に分割されたナツト本体
の上方側と下方側とが密着した時点で締付けを止
めれば、所定の締付けトルクで締付けられたこと
になる。又、ナツト本体の薄肉部の肉厚を変える
ことにより、締付けトルクの設定を良好且つ確実
に行うこともできる。更に、弛み止めナツトは、
ナツト本体の薄肉部が剪断されて居れば、所定の
締付けトルクで締付けられていることになり、薄
肉部を見ることにより締付けを良好且つ簡単に検
査することができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図は本考案の実施例に係る弛み止めナツト
1の縦断面図であつて、当該弛み止めナツト1
は、ナツト本体2と割りナツト3とから構成され
ている。
前記ナツト本体2は、第2図及び第3図に示す
如く、外観が六角形状に形成されて居り、中央部
に向つて順次縮径するテーパ状内周面2a及びこ
れに連設して形成された雌螺子2bを有し、略中
央部には所定の締付けトルクが掛つたときに剪断
される略環状の薄肉部2cが形成されている。こ
の薄肉部2cは、ナツト本体2の中間部で且つテ
ーパ状内周面2aの外方部周壁に断面形状略コの
字状の環状溝2dを形成することにより形成さ
れ、一部分だけ肉厚を極く薄くしてその個所が剪
断されるように為されている。
尚、本実施例では、環状溝2dの幅は、約2mm
〜5mm程度に、薄肉部2cの最も薄い個所の肉厚
は、約0.2mm〜0.5mm程度に夫々設定されている。
一方、割りナツト3は、第4図乃至第6図に示
す如く、略筒状に形成されて居り、ナツト本体2
のテーパ状内周面2aに嵌合されるテーパ状外周
面3aと内周面にナツト本体2の雌螺子2bと同
一寸法に形成された雌螺子3bを有し、周壁には
軸芯方向へ沿う割り溝3aが形成されている。こ
の割り溝3aにより割りナツト3は縮径自在とな
る。
次に、前記弛み止めナツト1と通常のボルト4
を使用して二つの被締結物5同志を固定する場合
について説明する。
先ず、ナツト本体2のテーパ状内周面2aに割
りナツト3を嵌合する。
次に、各被締結物5にボルト4を挿通し、該弛
み止めナツト1を割りナツト3側からボルト4に
螺合する。
そして、スパナやレンチ等によりナツト本体2
を順次締付けて行く。そうすると、割りナツト3
は、その一端面が被締結物5に当合してナツト本
体2のテーパ状内周面2a及び割りナツト3のテ
ーパ状外周面3aにより順次縮径し、ボルト4の
外周面にその雌螺子3bが平行に強く圧着し、弛
み止め効果を発揮する。
その後、ナツト本体2を更に締付けて行くと、
所定の締付けトルクになつたときにナツト本体2
の薄肉部2cの最も薄い個所が剪断され、ナツト
本体2は上下に分割される。
ナツト本体2が上下に分割されたら、ナツト本
体2の上方側のみを回転させて下方側へ密着させ
る。この時点でナツト本体2の締付けを止める。
そうすれば、弛み止めナツト1は、所定の締付け
トルクで締付けられたことになる。尚、上下に分
割されたナツト本体2の上方側と下方側は、上方
側を1/3〜1/2回転させるだけで密着する。又、ナ
ツト本体2の薄肉部2cは、その肉厚が極く薄い
ので剪断された後、上下に分割されたナツト本体
2の上方側と下方側とが互いに密着して行くとき
に、ボルト4の外周面側へ折り曲げられてボルト
4の外周面へ圧着し、より一層優れた弛み止め効
果を発揮する。
上記実施例に於いては、ナツト本体2の薄肉部
2cの形状は、断面形状に於いてテーパ状とした
が、薄肉部2cの形状は、上記実施例のものに限
定されるものではなく、所定の締付け力が掛つた
ときに均一に剪断される形状を呈して居れば良
い。
(考案の効果) 上述の通り、本考案の弛み止めナツトは、略中
間部に薄肉部を形成したナツト本体とこれに嵌合
される縮径自在な割りナツトから成り、これらを
ボルトに締め付けて行つて締付けトルクが所定の
値になると、ナツト本体の薄肉部が剪断されるよ
うに構成したので、当該弛み止めナツトは、ナツ
ト本体の薄肉部が剪断され、且つ上下に分割され
たナツト本体の上方側と下方側とが密着した時点
で締付けるのを止めれば、所定の締付けトルクで
締付けられたことになる。従つて、本考案の弛み
止めナツトを複数個所に使用しても、各弛み止め
ナツトの締付けトルクを一定にすることができ、
極めて好都合である。
又、弛み止めナツトは、ナツト本体の薄肉部の
肉厚を可変することにより、締付けトルクの設定
を良好且つ確実に行える。
更に、弛み止めナツトは、締付け時には割りナ
ツトが縮径してボルトに強く圧着する為、従来の
二重ナツトよりも優れた弛み止め効果を発揮す
る。
そのうえ、弛み止めナツトは、ナツト本体の薄
肉部が剪断されて居れば、所定のトルクで締付け
られていることになるので、薄肉部を見るだけで
弛み止めナツトの締付けを良好且つ容易に検査す
ることができる。
加えて、弛みナツトは、締付け時及び取外し時
にはナツト本体のみを回せば良く、従来の二重ナ
ツトに比較して作業性の大幅な向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る弛み止めナツト
の縦断面図、第2図は弛み止めナツトのナツト本
体の正面図、第3図は同じくナツト本体の縦断面
図、第4図は弛み止めナツトの割りナツトの正面
図、第5図は同じく割りナツトの平面図、第6図
は第4図の−線断面図、第7図は弛み止めナ
ツトの使用状態を示す縦断面図、第8図は従来の
一例を示し、二重ナツトを使用した場合の縦断面
図である。 1は弛み止めナツト、2はナツト本体、2aは
テーパ状内周面、2bは雌螺子、2cは薄肉部、
3は割りナツト、3aはテーパ状外周面、3bは
雌螺子、3cは割り溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中央部に向つて順次縮径するテーパ状内周面2
    a及びこれに連設して形成された雌螺子2bを有
    し、略中間部に所定の締付けトルクで剪断される
    略環状の薄肉部2cを形成したナツト本体2と、
    該ナツト本体2のテーパ状内周面2aに嵌合され
    るテーパ状外周面3a及び内周面に前記雌螺子2
    bと同一寸法に形成された雌螺子3bを有し、周
    壁に軸芯方向へ沿つて割り溝3cを形成した縮径
    自在な筒状の割りナツト3とから構成したことを
    特徴とする弛み止めナツト。
JP4860086U 1986-03-31 1986-03-31 Expired JPH0138325Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4860086U JPH0138325Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4860086U JPH0138325Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62163320U JPS62163320U (ja) 1987-10-17
JPH0138325Y2 true JPH0138325Y2 (ja) 1989-11-16

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ID=30870281

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4860086U Expired JPH0138325Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

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JPS62163320U (ja) 1987-10-17

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