JPS624459Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は衝撃式空動工具におけるビツトホルダ
ーに関する。

従来衝撃式空動工具例えばインパクトレンチａ
におけるビツトホルダーｂは、第１図乃至第３図
で示すように基部に原動軸ｃと係合する孔ｄを設
け、先端にビツトｅの根部を挿着する結合孔ｆを
有する。該結合孔ｆは通常ビツトｅの挿着根部の
外形を六角等の多角形とするので、これに合致す
る相似の多角形に形成するを一般とし、且つホル
ダーｂの先端部には複数条の切割溝ｇを軸方向に
設けると共に外周にねじｈを施し、これに締ナツ
トｉを螺着してビツトｅの挿着根部を外周から螺
締していた。この場合ビツトの結合孔ｆはその全
長において多角形の断面であり、従つてこれにビ
ツトｅを挿着して例えばねじ締め作業を行うとき
は、その衝撃負荷が直接ホルダーにかかり該結合
孔ｆの先端部は切割溝ｇで肉部が数個に分割され
ているため衝撃負荷によつて破損し易い不都合が
ありホルダーの使用寿命を短かくしていた。

本考案はこれに鑑み、特にビツトの挿着用結合
孔の形態を改良して衝撃負荷に対し極めて堅牢な
ホルダーを提供することを目的とするもので、基
部に原動軸との結合用孔２を設けたビツトホルダ
ー１の先端部に、ビツトの根部外形に合致する相
似の多角形の結合孔３を設け、該結合孔３の前端
部を適宜の長さに亘つて前記多角形孔に外接する
内径の円形孔３ａに形成すると共に該円形孔３ａ
の外周肉部に複数条の切割溝４を軸方向に設け、
更にホルダー１の先端部外周にねじ５を設けたこ
とを特徴とする。

本考案の実施例を図面の第４図以下について説
明する。

１はビツトホルダーで、その基部には原動軸と
の係合用孔２を設け、先端部に断面六角形のビツ
トとの結合用孔３を設け、該結合用孔３の前端部
を適宜の長さに亘つて第３図で示すように前記六
角形の結合孔３に外接する大きさの内径を有する
円形孔３ａとした。従つてこれに挿着部の外形を
六角形としたビツトを挿着したとき結合孔３の前
端部の円形孔３ａはビツトに対し外接するのみ
で、ホルダー１の回転トルクはビツトの根部端に
合致する六角形断面の結合孔３の後半部において
確実に伝達されるが、前記円形孔３ａには衝撃負
荷は殆んどかからない。

４は結合孔３に挿着したビツトの螺締用切割溝
で、その複数条を前記円形孔３ａの外周肉部に軸
方向に沿つて設け、ホルダー１の先端部外周には
ねじ５を施した。

本品は従来と同様に第１図で示す如くインパク
トレンチに装着して原動軸と結合し、結合孔３内
にビツトの根部を挿着し、ねじ５に締ナツトを螺
着することによりその螺進で切割溝４を絞ること
によりビツトを締付け固定して使用するが、本考
案によるときは、ビツトの挿着用結合孔３は後半
部はビツトの挿着根部と合致する相似の多角形孔
とし、前半部は該多角形に外接する大きさの内径
を有する円形孔３ａとし、且つ該円形孔３ａの外
周肉部に切割溝４を設けたので、作業時の衝撃負
荷は後半部の多角形孔３によつて受止められてホ
ルダー１の回転トルクを確実にビツトに伝達し、
前半部の円形孔３ａはビツトに対し逃げ孔となつ
て該部には衝撃負荷は殆んどかかることがなく、
従つて衝撃による破損を有効に防止し得られ、し
かも切割溝４による円形孔３ａの外周肉部の分割
片によつてビツトの螺締を確実にした等の効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示すインパクトレンチの截断
側面図、第２図は従来例のビツトホルダーの側面
図、第３図は第２図の−線断面図、第４図は
本考案のビツトホルダーの実施例を示す側面図、
第５図はその截断側面図、第６図は第４図の−
線断面図である。 １……ビツトホルダー、２……原動軸との係合
孔、３……ビツトの挿着用多角形結合孔、３ａ…
…円形孔、４……切割溝、５……ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基部に原動軸との結合用孔２を設けたビツトホ
   ルダー１の先端部に、ビツトの根部外形に合致す
   る相似の多角形の結合孔３を設け、該結合孔３の
   前端部を適宜の長さに亘つて前記多角形孔に外接
   する内径の円形孔３ａに形成すると共に該円形孔
   ３ａの外周肉部に複数条の切割溝４を軸方向に設
   け、更にホルダー１の先端部外周にねじ５を設け
   て成る衝撃式空動工具のビツトホルダー。