JPH0519656U - 締結具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で強固な締結力を有する安価な締
結具を提供する。 【構成】 軟質材から成る管体１の周壁に軸方向にテー
パー穴２を透設し、このテーパー穴２に硬質金属から成
るテーパーねじ３をねじ込んで、管体１の内径部を縮径
させ外径部を拡径させて管体１に嵌合するボスとシャフ
トを管体１に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はボスとシャフトとを連結固定するため締結具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

此種の締結具は特開昭６２ー１８０１１８号公報にみられるように、内外輪の それぞれにテーパー面を設けて内外輪をボルトにより締付ける構成のものや、あ るいは、スリーブに液状の圧力媒体の圧力をかけて軸とハブとを係合する構成の ものが存する。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

上記テーパー面によって締結を行なう構成のものは構造が複雑となるコスト高 となる欠陥が存した。

【０００４】 また圧力媒体を用いるものは、圧力媒体が漏れるのを防止するため、圧力媒体 をワックス状にしているが、高温となるとワックス状の圧力媒体が溶けてしまう ので、高温状態で使用できないという欠陥が存した。 本考案は上記欠陥を除去した締結具を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【問題点を解決する手段】

上記目的を達成するため、本考案は、軟質材から成る管体１の周壁に軸方向に 穴２を透設し、該２にゆるいテーパー状の軸部に浅いねじ山を形成した硬質金属 製のテーパーねじ３をねじ込むようにしたものである。

【０００６】

【作用】

テーパーねじ３を穴２にねじ込むと、テーパーねじ３からの圧力によって管体 １の内径部は縮径し、外径部は拡径して、管体１の内径部に嵌合するシャフトは 管体１の内径部に圧着固定され、管体１の外径部に嵌合するボスは管体１の外径 部に圧着固定される。

【０００７】

【実施例】

以下に本考案の構成を添付図面に示す実施例を参照して詳細に説明する。 １は軟質材例えば軟質金属又はプラスチックから成る管体であり、これの周壁 に軸方向に等間隔で複数のテーパー穴２が透設されている。

【０００８】 ３は硬質金属製のテーパーねじであり、軸部がゆるいテーパーで先細り形状と なっている。前記軸部には、浅いねじ山が形成され、該ねじ穴の先端は管体１の 管壁にくい込み易いように鋭角となっている。

【０００９】 前記テーパーねじ３の軸部の一端には回転工具でねじ３を回転するための多角 形状の頭部４が設けられている。

【００１０】 上記した構成において、管体１の内径部をシャフト（図示省略）に外嵌すると ともに、管体１の外径部にボス（図示省略）を嵌合する。

【００１１】 この状態において、テーパーねじ３を各テーパー穴２にねじ込むと、テーパー 穴２はテーパーねじ３によって押し拡げられる。これにより管体１の内径部は、 縮径方向に変形してシャフトに圧着し、シャフトは管体１の内径部に固定される 。

【００１２】 管体１の外径部は拡径方向に変形してボスに圧着し、ボスは管体１の外径部に 固定される。

【００１３】

【効果】

本考案は上述の如く構成したので、簡単な構造で高い締結力を得ることができ る効果が存する。

【図面の簡単な説明】

【図１】断面図である。

【図２】管体の正面図である。

【符号の説明】

１ 管体 ２ テーパー穴 ３ テーパーねじ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軟質材から成る管体１の周壁に軸方向に
   穴２を透設し、該穴２にゆるいテーパー状の軸部に浅い
   ねじ山を形成した硬質金属製のテーパーねじ３をねじ込
   むようにしたことを特徴とする締結具。
2. 【請求項２】 前記穴２をテーパー穴２としたことを特
   徴とする請求項１に記載の締結具。