JPH063911A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH063911A
JPH063911A JP4160988A JP16098892A JPH063911A JP H063911 A JPH063911 A JP H063911A JP 4160988 A JP4160988 A JP 4160988A JP 16098892 A JP16098892 A JP 16098892A JP H063911 A JPH063911 A JP H063911A
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image
density
signal
photosensitive drum
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JP4160988A
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Yuji Kamiya
裕二 神谷
Tooru Kuzumi
徹 葛見
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 コスト上昇や待ち時間の増加を極力抑えた、
長期間使用しても画像が劣化することのない画像形成装
置。 【構成】 デジタル画像露光信号と予想される経時変化
後の画像形成の濃度特性との関連を内容とする変換テー
ブルと、感光体の帯電電位量、または感光体上あるいは
転写体上のトナー濃度を複数のポイント上で検知するセ
ンサー31を有し、センサー31の検知結果と所定値と
の差に応じて、前記変換テーブルからデジタル画像露光
信号と前記経時変化後の予想濃度を読み出して、デジタ
ル画像信号を補正する画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル電子写真技術を
使用した複写機,印刷機,FAX,プリンター等の画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光体上、または転写材上の任意ポイン
ト上の画像電位量あるいはトナー濃度量を読み取るセン
サーを用いて、潜像,転写等各種電極、および像担持体
の汚れや劣化、現像器のトナー劣化,コート量の不良等
の画像悪化要因を検知する画像形成装置が従来からあっ
た。
【0003】かかる複写機は、表面に感光層が形成され
る筒状の感光ドラムを備えており、該感光ドラムは回転
自在に支持され、駆動手段により一定の方向に回転駆動
される。また、該感光ドラムの周囲には、その回転方向
に沿って順に一次帯電手段,露光手段,現像手段,転写
手段,クリーニング手段,除電手段等が配置されてい
る。
【0004】上記のような構成により、感光ドラムの外
周面は一次帯電器によって一定電位に帯電され、この帯
電された部分は感光ドラムの回転に伴って露光手段によ
り順次露光される。感光ドラム外周面の表面電位はその
露光量に応じて変化し、外周面には順次静電潜像が形成
される。該静電潜像は現像手段からのトナーが付着する
ことにより可視化され、このようにして形成された可視
画像は転写手段によりシート材に転写された後、定着手
段によりシート材上のトナーが定着される。なお、感光
ドラムは、残留トナーがクリーニング装置により除去さ
れた後、除電装置により表面電位が除電される。
【0005】ところで、上述した画像形成装置は、いわ
ゆる静電プロセスを用いているために環境変動に弱く、
帯電不均一による濃度ムラや現像能力低下による濃度低
下を起こし易く、耐久性に劣るという欠点があった。こ
れらは、一次帯電器の汚れや、感光ドラムの帯電能力の
低下、トナーの帯電能力の低下などに起因するものであ
る。この対策としては、感光ドラム上に形成された可視
画像を反射濃度測定器で測定し、帯電量,露光時の光
量,現像条件、現像材の濃度等を最適化する方法が知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術による反射濃
度測定器は、回転する感光ドラムの回転軸方向に対して
固定されているので、感光ドラム上の一部分、即ち、反
射濃度測定器が対向する部分の反射濃度しか測定でき
ず、感光ドラムの外周面全体の反射濃度を検知すること
ができなかった。
【0007】そして、反射濃度測定器は感光ドラム近傍
に配置してあるため、定着工程を経て出力された画像の
濃度は測定できず、定着工程中に画像欠陥を生じた場合
にこれを検知することができなかった。さらに、感光ド
ラム上の一部分のみの測定結果をもとにドラム全領域の
画像回復を図ろうとするため、被測定部分以外の領域に
対して誤制御となることがあった。
【0008】また、アナログ画像形成方法においては、
部分的な画像欠陥の補正は困難なことから全体レベルを
向上させることにより欠陥部分を目立たなくさせる方法
がとられているにすぎない。
【0009】本発明は、感光ドラムの全領域での画像の
特性を把握することができ、各工程の画像形成条件を最
適化して、均一な画像を得ることができる画像形成装置
を提供することを第1の目的とするものである。
【0010】又、本発明は、上記従来技術の問題点を解
決するためになされたもので、コスト上昇や待ち時間増
加を極力抑えて、長期使用しても画像が劣化することの
ない画像形成装置を提供することを第2の目的とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、この発明に係
る画像形成装置は、感光体を帯電し、デジタル画像露光
によって静電潜像を形成し、静電潜像をトナーによって
現像し、転写材上へトナー像を転写する画像形成工程を
順次行うデジタル画像形成装置であって、デジタル画像
露光信号と予想される経時変化後の画像形成の濃度特性
との関連を内容とする変換テーブル、もしくは、デジタ
ル画像露光信号と予想される経時変化後の濃度の修正量
との関連を内容とする変換テーブルの少なくとも一方
と、感光体の帯電電位量、または感光体上あるいは転写
材上のトナー濃度を上記画像形成工程の進行方向と直交
する方向の複数のポイント上で検知するセンサーとを有
し、前記センサーの検知結果と所定値との差に応じて、
前記変換テーブルからデジタル画像露光信号と前記経時
変化後の予想濃度特性または修正量を読み出して、デジ
タル画像露光信号を補正する構成によって、前記第1の
目的を達成しようとするものである。
【0012】そして、原稿画像を読み取る画像読取り手
段と、読取った画像信号を他の画像信号に変換する画像
信号変換テーブルと、テスト画像信号を発生するテスト
画像信号発生手段と、感光体の帯電手段と、前記画像信
号変換テーブルにより変換した画像信号に対応して感光
体を露光する露光手段と、感光体上に形成された潜像の
現像手段と、感光体上の可視像を転写材に転写する転写
手段とを備えた画像形成装置であって、感光体の回転軸
方向または円周方向に画像領域を複数のセグメントに分
割し、各セグメントに対応した複数の前記画像信号変換
テーブルを有し、前記テスト画像信号に応じて形成した
出力画像を前記原稿読取り手段で読取ったテスト画像濃
度信号に基づいて、前記複数の画像信号変換テーブル,
帯電手段,露光手段,現像手段,転写手段のうち少なく
ともいずれかを制御することを特徴とする構成によっ
て、前記第2の目的を達成しようとするものである。
【0013】
【作用】本発明では、1種類または2種類のデジタル露
光を行うことにより、センサーによる測定回数も極力減
少させ、消費時間を短縮させることができる。このと
き、センサー検知結果と所定値との差を1つの変数とし
て補正量と定義し、これのみ保管することでメモリーの
増大を防止することができる。そのために、予想される
画像悪化要因を解決する変換テーブルを1つまたは複数
予め保有している。
【0014】そして、コピー時において、前記補正量と
変換テーブルを使って、入力画像信号を新たに変動さ
せ、修整を実施し長期使用による画像の劣化を防止する
ことができる。
【0015】また、感光体の回転軸方向または円周方向
に沿って画像領域を複数のセグメントに分割し、各セグ
メントに対応した複数の画像信号変換テーブルを有し、
テスト画像濃度信号に基づき、複数の画像信号変換テー
ブル,帯電手段,露光手段,現像手段,転写手段のうち
少なくともいずれかを制御する構成によって、出力画像
全体の特性を検知し、濃度ムラ等の局所的画像欠陥を修
整することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置を実施例に
より説明する。
【0017】(第1実施例)図1は、本発明の第1実施
例の要部を示す要部構成図である。
【0018】1は、複写機,印刷機,FAX,プリンタ
ー等に共通するデジタル電子写真技術を使用した画像形
成装置である。
【0019】像担持体である感光ドラム2に帯電を与え
る一次帯電器3、転写材端部にトナーを付着させないた
めのブランク露光器4、帯電部にトナーを付与する現像
器5、転写材にトナーを移し転写材を分離する転写分離
帯電器6、像担持体上の余分なトナーを除去するクリー
ナー7および除電をする発光器8が感光ドラム2の周り
に配置されている。
【0020】感光ドラム2上に帯電,現像されたトナー
像を、転写材デッキ9より搬入された転写材上に前記転
写分離帯電器6により転写し、転写材は搬送ベルト10
により定着器11を通り、排紙トレイ12に排紙され
る。また、補助部品としては、トナーを補給するために
ホッパー13が現像器5上に配置され、分離を機械的に
補助するための分離爪14が感光ドラム2に近接して配
置されている。
【0021】一方、21の半導体レーザーから発光され
たレーザー光は、ポリゴンモーター22に直結されたポ
リゴンミラー23により走査され、結像レンズ24によ
り光線を等間隔に補正した後、反射ミラー25により潜
像画像として感光ドラム2に照射される。
【0022】図2は、上記説明の潜像光学系21〜25
の概要図であり、半導体レーザー21を発したレーザー
光が感光ドラム2に走査される様子を示している。
【0023】そして、本発明による画像修復を実現する
ための手段として、感光ドラム2の表面電位を測定する
走査型電位センサー31が、現像器5より感光ドラム2
の回転方向前方に配置されている。この走査型電位セン
サーは図3の斜視図に示すように、走査台33に取り付
けられ、ガイドレール32上を画像有効範囲300mmに
渡って感光ドラム回転軸方向に走査をする。走査方法
は、画像形成装置本体1に固定されたラックギア36と
走査台33内のステッピングモータ34およびピニオン
ギア35を使用して、外部から制御する。そして、信頼
性のために、ソフトウェアによる制御だけでなく、ガイ
ドレール32の両端にリミットスイッチ37(奥側は不
図示)が走査駆動制御の安全スイッチとして取付けられ
ている。
【0024】本実施例では、感光ドラム回転軸方向の濃
度ムラを補正するために、感光ドラム2上の有効画像領
域を1mm間隔で読取り修復するために、ガイドレールや
ギア等の機械的摺動部分は比較的精度良く設置し駆動し
なければならない。また走査測定時の位置出しは、ステ
ッピングモータのステップ数から算出し、かつリミット
スイッチのリセットによる初期位置の確認も行えるよう
にしてある。
【0025】さらに、本発明による修復を実現するため
の手段として、図1に符号51〜53で示す電装部品が
ある。即ち、電源投入時または、所定の数千枚もしく
は、所定の数時間おきの測定モードにおいて、感光ドラ
ム軸方向に走査検知する走査型電位センサー31が、セ
ンサー制御・読取り部53を通し、ドラム上を移動走査
して潜像電位量を測定し、測定値を制御・演算処理部5
2に送る。
【0026】制御・演算処理部52は、測定終了後直ち
に、補正量を演算し記憶する。そして、通常のコピー時
には、原稿を読み取るスキャナ部からの信号をスキャナ
・プリンタ間インターフェース51により受信し、この
値を制御・演算処理部52に送り、濃度の変換,反転,
トリム,マスク,フィルタといった画像の加工を実行し
た後、さらに、前述の補正量により、データの変換後、
半導体レーザー21に出力する。
【0027】電位センサー31は移動走査型に限定せ
ず、複数のセンサー素子をもつラインセンサーを用いて
もよい。また、本発明はレーザー光潜像後の帯電量の測
定のみに限定されず、現像器後のトナー濃度やクリーナ
ー前の転写残留トナー濃度や搬送ベルト10上の転写材
トナー濃度や定着後の転写材コピー画像を読み取るセン
サー素子、あるいはCCDであってもよい。
【0028】図4は制御・演算処理部52をさらに細分
化したブロック図である。CPUあるいはMPUと呼ば
れる中央演算処理装置54が制御・演算処理部の中心部
品である。55〜58は読み込み・書き込みが可能な記
憶素子RAMで、電位センサー等からの測定値を一時記
憶するセンサー測定値用RAM55と、この測定値から
セグメント内の最適化を図るための補正量を記憶するR
AM56と、スキャナからの原稿画像データを記憶する
CCDデータラインバッファ57と、そして、中央演算
処理装置54がプログラムを実行する上で使用するプロ
グラム実行用RAM58より構成されている。
【0029】59および60は読み込み専用の記憶素子
ROMで、中央演算装置54の実行するプログラムが書
き込まれたROM59と、予め経時変化後の濃度特性用
データを記憶しておく変換テーブル用ROM60より構
成されている。この変換テーブル用ROM60は本発明
を実施する上で最も重要な部分の1つである。
【0030】そして、スキャナ・プリンタ間インターフ
ェース51,センサー制御・読取り部53、および半導
体レーザー21は、入出力インターフェースであるI/
O部61とドライバー・コントローラ62を介してデー
タバスにより中央演算処理装置54に連結されててい
る。
【0031】さらに、スキャナ部から送られるデータ
を、CCDデータラインバッファ57に高速転写するた
め、DMAコントローラ63がバッファRAM57とI
/O部61とに接続され、バッファに読み込む場合は、
I/O部61からデータを直接読み込み、中央演算処理
装置54を介さずに転送する。半導体レーザー21に送
信する場合は逆にバッファ57からI/O部61に直接
転送する。
【0032】本実施例では、感光ドラム2に対し、軸方
向即ち回転方向に垂直な方向のドラム有効画像領域を3
00個のセグメントに分割している。これは、ドラム上
有効画像領域が約300mmのため、1セグメントの分割
長さは約1mmに相当している。この1mmという長さは、
一様なハーフトーン原稿をコピーしたときの濃度ムラに
よるスジが1mm以下であることは少なく、任意の1mm間
隔内では、濃度ムラのばらつきが少ないという経験値か
ら決定してある。また、本実施例で用いたドラム上電位
センサー31の分解能にほぼ等しい。さらに、電位セン
サー31を感光ドラム軸方向に走査するための精度,補
正量テーブルの大きさ,中央演算処理装置54の時間的
負担も考慮に入れて決定してある。無論、コストや時間
に余裕があれば1セグメントを1mm以下として300個
以上に分割してもよい。
【0033】また、本実施例では、原稿画像信号とレー
ザー出力信号とセンサー測定信号を1画素(ドット)8
ビットのデータ(256階調)で扱い、原稿画像の解像
度を400dpiで受信し、レーザー出力信号も解像度
400dpiで出力している。
【0034】従って、センサー測定値用RAM55は
〔300×3×1〕バイトを必要としている。ここで
〔×3〕は、センサー測定時において、1階調濃度の潜
像を3回形成し、測定を繰り返して感光ドラム回転方向
によるムラを打ち消すように平均するための回数であ
る。そして、補正量用RAM56は〔300×1〕バイ
トの容量である。
【0035】CCDデータラインバッファ57は〔48
00×16×1〕バイトの容量を必要としている。ここ
で〔4800〕という値は、感光ドラム有効画像領域約
300mmを400dpiで構成するため、1ライン内の
画素数を示している。また〔×16〕はCCDデータラ
インバッファがFILO形の構成をして、画像加工用に
16ライン分の領域を確保しているからである。
【0036】一方、変換テーブル用ROM60は〔25
6×17×1〕バイトを必要としている。ここで〔25
6〕は8ビットの変換テーブル1種類を保管するための
必要量である。また〔×17〕は補正量による変換テー
ブルを、本発明では17種類持っていることを意味す
る。
【0037】上記の変換テーブルの具体的数値の一例を
図5に示す。図5は、読取りレベルである画像露光信号
を、補正量別に露光出力信号として変換するテーブルを
示し、感光ドラム2の帯電特性の変化や一次帯電器の汚
れによるプリンタ特性の変動を補正するテーブルとなる
ように、既存の機械において実験的に求めたものであ
る。
【0038】即ち、暗部電位VDを変化させた場合でも
露光出力信号を変更して理想濃度となるように決定して
いる。ただし、図5の補正量8は画像形成装置が正常な
場合の変換テーブルを示し、スキャナ特性やプリンタ特
性を考慮に入れて、原稿濃度を理想濃度として出力する
ようなテーブルを構成している。したがって、画像形成
装置の初期画像は本来、全ドラム軸方向位置において補
正量8をもって変換されるものである。
【0039】図6に本実施例の測定モード動作フローチ
ャートを示す。まず、感光ドラム上に帯電し、1種類の
レーザーレベルであるハーフトーンを露光形成する。本
実施例では80Hレベルとした(ステップS1)。そし
て、前述の走査型電位センサー31を駆動して感光ドラ
ム軸方向の電位を測定し、RAM55へ書き込む。感光
ドラム円周方向のムラを除去するために、これらの動作
を3回実施して平均する(ステップS2,S3)。
【0040】このセンサー測定値の平均値を図7に示
す。本実施例ではレーザーレベル80Hに対し理想帯電
電位量を300Vとしているが、図7に示すように、感
光ドラムの帯電特性の変化や一次帯電器の汚れ等によっ
て理想帯電電位量からずれを生じている。もしこのまま
の状態で画像形成が継続された場合には、ハーフトーン
の濃度ずれだけでなく、白地のかぶりや黒部の濃度薄を
引き起こす。そこで、図8に示すような分類を行う。
【0041】即ち、測定値と所定値から0〜16レベル
の補正量を決定する。前述のように本実施例ではレベル
8を理想状態としている。また、修復不能領域である2
50V以下もしくは350V以上の場合にはOFFH値
が出力され、感光ドラム軸方向の任意位置に1つでも存
在すれば、警告やサービスマンの呼び出しを実施する。
このように、感光ドラム軸方向の各位置によって保持す
る補正量を図9のように決定し、RAM56へ保存する
(ステップS4)。こうして図6に示す測定モードを終
了する。
【0042】次に、通常のユーザーが利用するコピーモ
ード時では、図10に示すようなフローチャートに従
う。まずインターフェース51から受信した画像信号
を、制御演算処理部52はRAM57上に保存する(ス
テップS11)。そして、濃度の変換,反転,トリム,
マスク,フィルタといった画像の加工を実施した後、測
定モード時に求めた感光ドラム軸方向位置による補正量
をRAM56から引き出し、変換テーブルROM60内
のデータを使って変換する(ステップS12)。この場
合、0〜16レベルの補正量順にテーブルをメモリー上
に保持しておけば、変換値は以下のように決定される。
【0043】変換値={テーブル先頭アドレス+256
×補正量+変換前画像信号} ただし、{}はアドレスの内容を示す。ここでもし、補
正量を補正量用RAM56に書き込む時点で256倍し
ておくと、上式はさらに単純化され、演算時間を少なく
した構成となる。
【0044】上記のようにして変換されたCCDデータ
ラインバッファRAM57のデータを半導体レーザー2
1に出力すれば、理想濃度をもった出力画像が得られ
る。
【0045】図11は、従来の複写機において、約20
万枚複写した際の、ワイヤーおよびシールド板およびグ
リッドの汚れによる電位むらについてプロットしたもの
である。図11では、レーザーレベル20H,80H,
0B0Hの3種類を出力した際のムラを示し、それぞれ
理想ドラム電位を400V,300V,200Vとして
いる。図11から読み取れるように、電位にばらつきが
生じ濃度ムラを引き起こすことは容易に想像される。次
に同じ機械で、同じ一次帯電器を使って、本発明による
変換テーブルで修復した結果を図12に示す。図12か
ら読み取れるように、変換の元データとなったレーザー
レベル80Hの結果だけでなく、20H,0B0Hの結
果も平滑化され、濃度ムラを補正した本実施例の効果が
明白である。
【0046】なお、本発明は、第1実施例に記載した感
光ドラム軸方向のみの濃度ムラを補正するだけでなく、
感光ドラム円周方向をも含め、2次元化したセグメント
内の補正にも応用が可能である。即ち、セグメント毎に
1つの補正量のみを保持すればよく、メモリーを多量に
は必要としないから容易に構成することができる。
【0047】(第2実施例)第1実施例では予想される
変換テーブルは17種類あった。この変換テーブルをさ
らに簡素化して、3種類のテーブルのみを使って同様の
効果を実施したものが第2実施例である。
【0048】そのため、図5に示した変換テーブルを、
理想のテーブルである第1実施例の補正量8との差を考
えると図13に示すような関係となっていることがわか
る。ただし図中の番号は前述した17種類のテーブルの
内、補正量0,4,12,16の4種について表示した
ものである。
【0049】上記の結果から考察すると、これらの補正
テーブルは経験的,実験的に得られるものとして、図1
4に示すような正負で各1つの標準化されたテーブルを
持っていることがわかる。即ち正方向のずれに対して
は、1つの標準化されたテーブル×補正倍数を加えるこ
とで、第1実施例で示した変換テーブルが示されること
になる。同様に負方向についてもこの考えが通用するこ
ともわかる。そこで第1実施例で示した変換値は次式で
も示されることになる。
【0050】変換値=V8+|X|×{T{V8}} ここで、V8=補正をかけないときの変換後画像信号 ={第1実施例記載の補正量8の先頭アドレス+変換前
画像信号} X=(補正量8の電位300V−ドラム軸方向各位置の
センサー測定電位)×比例定数 T=標準化された変換テーブル(X>0のときとX<0
の場合の2種類) ただし、{}はアドレスの内容を示す。
【0051】上記のように、予め保持しておくべき、テ
ーブル8と2種類の標準化された変換テーブルによっ
て、感光ドラム軸方向各位置の任意補正量の分だけ、画
像信号は変換される。こうして、実質的に3種類のテー
ブルによって、第1実施例と同様の効果が得られる。
【0052】(第3実施例)第1実施例および第2実施
例においては、1種類のみのレーザーを3回出力し、感
光ドラム軸方向の電位を測定し、平均化を行った。しか
し、より補正の精度を上げる必要が生じた場合には、2
種類のレーザーを各3回、合計6回出力し、感光ドラム
軸方向の電位を測定することで、感光ドラム軸方向の各
位置に対する2つの測定結果を使って、予想変換テーブ
ルを選択してもよい。
【0053】本実施例では、50Hと0A0Hの2種類
のハーフトーン電位を潜像させて、これを前述の通り、
平均化している。また、第1実施例で用いた図4に示す
センサー測定値用RAM55および補正量用RAM56
を第1実施例の2倍必要とする他に、変換テーブル用R
OM60も2次元配列となり、ROM60の大きさは
〔256×10×10×1〕バイトとしている。ここ
で、〔×10×10〕はレーザーレベル50H出力時の
薄いハーフトーン電位を10種類とレーザーレベル0A
0H出力時の濃いハーフトーン電位を10種類との組み
合わせにより構成され、合計100種類の予想変換テー
ブルを具備することになる。
【0054】上記のように第1実施例では17種類であ
ったテーブル数を100種類とすることで、特にレーザ
ーレベル50Hと0A0H付近での補正精度が上昇し、
広い階調性が維持されるようになる。この場合、補正量
は2種類持つ他に、1〜100までの1つの変数とすれ
ば補正量用ROM56は第1実施例と同じ大きさで済
む。
【0055】なお、本実施例では、2種類レベルのレー
ザーを出力したが、必ずしも2種類に限定されるもので
はなく、3種類以上であってもよい。ただし、3種類以
上では必要とするメモリーの次元が増加することにな
る。また、レーザーレベルについても、50Hや0A0
Hに限定されることはなく、0レベルまたはOFFHレ
ベルを含めた電位およびトナー濃度の測定によることも
できる。
【0056】〔他の実施例〕次に、前記した発明の第2
の目的に適合した実施例を図15ないし図31を参照し
て説明する。
【0057】(第4実施例)図15は、本発明に係る第
4実施例である静電複写方式を用いた複写機のブロック
図である。
【0058】まず、概要について説明する。プラテンガ
ラス71は原稿Dが載置されるべく複写機の上面に取り
付けられており、該プラテンガラス71の下側には照明
ランプ72が配置されている。該照明ランプ72は、柱
状のハロゲンランプであり、不図示の駆動手段によりプ
ラテンガラス71に沿って移動するよう構成されてい
る。
【0059】ミラー73a,73b,73cは、前記照
明ランプ72の原稿からの反射光をレンズ74および光
電変換素子75へ向けてさらに反射するよう配置されて
おり、該光電変換素子75はその反射光を受けてその光
量に応じた電気信号に変える働きをしており、ここでは
CCDを用いている。A/D変換器76は、かかる電気
信号を8ビットのデジタル信号に変換するものであり、
該デジタル信号は、光量−濃度変換,周知の黒レベル補
正,シェーディング補正(いずれも不図示)の処理を経
て濃度データ77となる。この濃度データ77は、原稿
の濃淡情報を含む8ビット(0〜255階調)のデジタ
ル信号であり、図16に示すように原稿濃度と直線的
(リニア)な関係にある。
【0060】濃度変換器78は、図17に示すごとくル
ックアップテーブル方式で、256階調の入力濃度デー
タを例えば図18に示す関係となるように256階調の
出力濃度データに変換するものである。その機能を図1
9を参照して説明する。
【0061】図19の第2象限は原稿濃度とコピー濃度
の関係を示し、これは直線的な関係にあることが望まし
い。第3象限は図16に示した原稿濃度と濃度データの
関係である。第4象限は濃度変換テーブルである。
【0062】複写機のプリンターB(図15)では、濃
度変換テーブルで変換された出力濃度データに応じて、
後述するごとく、感光ドラム2に濃度情報を書き込むレ
ーザー光量を決定し感光ドラム2の表面電位が決まる
が、この出力濃度データと表面電位の関係は感光ドラム
2の感度特性にもっぱら依存する。さらにこの表面電位
は、後述するごとくトナーの付着量を決定しコピー濃度
を決めるが、この表面電位とコピー濃度の関係は現像器
23の現像特性にもっぱら依存する。これら感度特性と
現像特性が主としてプリンター部Bの非直線的な特性を
決定づける(第1象限)。
【0063】プリンター部が上述した特性を有するた
め、原稿濃度と直線的な関係にある入力濃度データをそ
のまま出力濃度データに用いてレーザー光量を決定し、
何らの補正も加えなかったとすると、原稿濃度とコピー
濃度とは直線的な関係にはならない。これを解決するた
めには何らかの濃度補正が必要となる。濃度変換器78
は、原稿濃度とコピー濃度との関係が直線的な関係(図
19の第2象限)となるように、濃度データを変換し補
正する役割を果たすものである。
【0064】バススイッチ98は、D/A変換器82を
選択的に濃度変換器78またはデジタルデータ発生器9
9に接続するためのスイッチであり、複写機の複写動作
時は濃度変換器78側に接続され、コピー画像の読取り
時には後述するようにデジタルデータ発生器(テストパ
ターン手段)99側に接続される。このデジタルデータ
発生器99は、予めRAM81に格納されているデジタ
ルデータを出力するようにCPU79を制御するもので
あり、RAM81に格納されているデジタルデータは、
濃度0,16,32,……,240,255の17個の
データである。D/A変換器82は、デジタル信号をア
ナログ信号に変換するものであり、コンパレータ83
は、該アナログ信号と、三角波発生回路84から発生す
る所定周期の三角波信号とを比較し、パルス信号(以
下、二値化濃度信号という)を出力するものである。こ
の二値化濃度信号は、前記濃度変換器78から出力され
た出力濃度データに比例したパルス幅を持つ。レーザー
駆動回路85は、パルス幅変調された二値化濃度信号の
パルス幅に応じた時間だけレーザーダイオード21を発
振させて、レーザー光を射出させる。
【0065】ポリゴンミラー23は、回転自在に支持さ
れ不図示の駆動手段により高速で回転駆動される多角柱
状のミラーであり、前記レーザーダイオード21から出
射されたレーザー光の光路上に配置されている。f/θ
レンズ24および反射ミラー25はポリゴンミラー23
にて反射したレーザー光の光路上に位置するように配置
されており、該レーザー光は感光ドラム2上に照射され
ることになる。
【0066】感光ドラム2は、回転自在に支持された不
図示の駆動手段により矢印の方向に回転駆動される筒状
の感光体であり、該感光ドラム2の周囲には順に一次帯
電器3,現像器5,転写装置6,クリーナー7,除電露
光器8が配設されている。
【0067】ここで、一次帯電器3は、いわゆるコロナ
放電器であり、感光ドラム2の回転軸に沿って配設され
ている。現像器5は、帯電されたトナーを収納してい
る。これら一次帯電器3と現像器5との間を前記レーザ
ー光が通り、感光ドラム2の外周面上には静電潜像が形
成されるよう構成されている。
【0068】転写装置6は、シート材搬入ローラ101
により搬入されてきたシート材Pに、感光ドラム2の外
周面に付着しているトナーを転写させるものであり、シ
ート材Pの裏側に配設された転写帯電器95と分離帯電
器96とを有する。いずれもコロナ帯電器であり、前者
は感光ドラム2上のトナーをシート材P上へ電気的な力
で移行させるものであり、後者は転写帯電器95により
シート材Pの背面に付与された帯電を中和させ、シート
材Pが感光ドラム2の外周面に付着しないようにするた
めのものである。
【0069】また、クリーナー7は、感光ドラム2の外
周面に残留しているトナーを除去するものであり、除電
露光器8は、感光ドラム2の外周面を露光することによ
り電荷を中和させ除電させる装置である。
【0070】転写後のシート材Pは定着装置11に送ら
れシード材上のトナーが溶融しシート材P上に固着しコ
ピー画像が形成される。
【0071】コピー画像読取り時は、コピー後のシート
材P1 がプラテンガラス71に載置され、前述した方法
でコピー画像の濃度が濃度データとして読み取られCP
U79に入力される。このときバススイッチ102はC
PU79側に接続される。コピー画像の濃度データがC
PU79に入力されると、CPU79は、予めROM8
0に格納されている演算プログラムに従って濃度変換係
数を算出し、該係数を濃度変換器78およびRAM81
に格納する。かかる濃度変換器78からの出力濃度デー
タは、D/A変換器82にてアナログ信号に変換され、
コンパレータ83においてパルス幅変調され、レーザー
光量を制御する信号に用いられる。
【0072】次に、上記第4実施例の作用について説明
する。
【0073】照明ランプ72から照射された光は原稿D
で反射するため、その反射光量は原稿濃度に応じて変化
する。実際には、反射光量と原稿濃度とは対数関係にあ
る。この反射光は、光電変換素子75によりその光量に
比例したアナログ電気信号に変換される。従って、該電
気信号と原稿濃度との関係も対数関係である。このアナ
ログ信号は、前述のごとくA/D変換器76によりデジ
タル信号に変換され、種々の補正がなされた上で濃度デ
ータ77となり、該濃度データ77は原稿濃度とリニア
な関係となる(図16)。この濃度データ77は、濃度
変換器78により濃度変換された後(図18)、D/A
変換器82により再びアナログ信号となる。また、この
アナログ信号はコンパレータ83によりパルス幅変調さ
れ二値化濃度信号に変換される。この二値化濃度信号に
基づき、レーザー駆動回路85はレーザー出力のオン−
オフを行い、レーザーダイオード21の発光時間を制御
する。
【0074】かかるレーザー光はポリゴンミラー23に
て反射され感光ドラム2の外周面上に照射されるが、ポ
リゴンミラー23は回転しており、微小時間でみると鏡
面の角度が変化しているため、該レーザー光は、感光ド
ラム2の外周面上を、その回転軸方向に走査される。
【0075】一方、感光ドラム2の外周面は前記一次帯
電器3により一定電位に帯電されるが、前記レーザー光
が照射されるとその光量に応じて照射部の表面電位が局
部的に変化する。このように、感光ドラム2の表面電位
は前記濃度変換器78から出力された出力濃度データに
応じて決定され静電潜像が形成される。
【0076】かかる静電潜像の表面電位に応じた量のト
ナーが、現像器5から感光ドラム2の外周面に付着し、
その結果可視画像が形成される。この感光ドラム2の外
周面に付着したトナーは、転写帯電器95により感光ド
ラム2の外周面から剥離され、シート材P上に可視画像
として転写され、分離帯電器96によりシート材Pの帯
電が中和される。次いで、シート材P上のトナー像は熱
定着装置11で定着されコピー画像となる。なお、本実
施例はイメージ露光方式(画像部をレーザー露光)と、
反転現像方式を用いている。
【0077】上記のようにして出力されるコピー画像の
濃度は、環境変動や長時間使用による一次帯電器3の汚
れ、現像器5内のトナーの劣化等によってプリンター特
性に経時変化を生じ、プリンター特性を一定に保てなく
なる。
【0078】上記のようなプリンターの画像形成能力の
検知と画像の修復方法を図20ないし図25のフローチ
ャートを参照して説明する。
【0079】図20および図21は画像形成能力の検出
フローチャートである。両図のフローは連続しており、
ステップS21〜ステップS25からなっている。
【0080】ステップS21では、コピー画像濃度が異
常か否かを判定し、ステップS22〜S25ではステッ
プS21で濃度異常と判定した場合に濃度異常の原因が
帯電,レーザー露光,現像,転写,クリーニング,定着
のいずれの工程かを判定する。以下、各ステップを説明
する。
【0081】ステップS21で、まず、バススイッチ9
8がデジタルデータ発生器99に接続され、RAM81
に格納されているデジタルデータが出力される。このと
き出力されるデジタルデータは濃度データ64に対応す
るデータである。このデータを選択する理由は濃度デー
タ64(原稿濃度0.4に相当)に対するコピー濃度が
最も経時変化を示すため、濃度異常を検知しやすいから
である。上記デジタルデータはD/A変換器82により
アナログデータに変換されたのち、コンパレータ83に
よりパルス幅変調されて二値化濃度信号となり、レーザ
ー駆動回路85にそのまま入力される。レーザー駆動回
路85は、この二値化濃度信号を基にしてレーザーダイ
オード21の発光時間を制御し、レーザー光量を制御す
る。かかるレーザー光は前述のごとく感光ドラム2の外
周面上に照射されるため、該外周面上には均一な静電潜
像のテストパターンが形成され、この静電潜像のテスト
パターンは現像器5により顕像化されこの顕像は転写装
置6によりシート材上に転写され、定着装置11を通過
して出力される。
【0082】図22は、上記のようにして出力された均
一なテストパターン画像を示す。
【0083】次に出力されたシート材はプラテンガラス
71上に載置されテストパターン画像の濃度読取りを行
う。シート材をプラテンガラス71上に載置する作業は
サービスマンが直接行ってもよいし、シート材搬送装置
を設けて自動載置してもよい。
【0084】濃度読取り時はバススイッチ102をCP
U79側に接続し、前述した方法によりハロゲンランプ
72でシート材を走査し光電変換素子75を介してシー
ト材のテストパターン画像の濃度を濃度データとしてR
AM81に格納する。
【0085】図23はRAM81に格納した濃度データ
の感光体軸方向の濃度分布状態の一例を示す。これは室
温23℃,相対湿度5%の環境下で20万枚(A4紙使
用)の複写動作を行ったときのデータである。濃度が感
光体軸方向に均一とならず濃度ムラを生じていることが
わかる。濃度ムラの度合いの判定は軸方向の最大濃度D
maxと最小濃度Dminの差Dmax−Dmin(リ
ップル)が0.2より大きいか否かで判定する。0.2
より大きい場合は濃度ムラは許容レベル外(NG)でス
テップS22に進み、0.2より小さい場合は濃度ムラ
は許容レベル内であり、検知フローを終了する。図23
の例はリップルが0.2より大きくNGである。
【0086】ステップS22では、濃度ムラの原因が露
光工程にあるか否かを判定する。
【0087】そのためレーザー21のみをオフにして画
像を出力し濃度ムラが消失するか否かを調べる。消失し
た場合は露光工程に原因があり、消失しない場合は他の
工程に原因があることがわかる。レーザー21をオフに
すると帯電された感光ドラム2が露光を受けないため感
光ドラム2上に暗部電位400Vのみが形成された状態
で現像工程に入る。出力画像濃度はステップS21と同
じく0.4程度にしたいので、0.4濃度が得られるよ
うに現像バイアス値を所定値に設定し、即ち、通常複写
時より現像バイアス値を上げて現像し、転写,定着を行
い画像を出力する。
【0088】次に、ステップS21と同様に出力画像濃
度を読取って感光ドラム軸方向の濃度分布を求める。続
いて、RAM81に格納してあるステップS21の濃度
分布とステップS22で得られた濃度分布の差分、即
ち、軸方向の各位置毎にステップS21の濃度データか
らステップS22の濃度データを差引いて差を求める。
この差分についてリップルを求め、リップルが0.2よ
り大きい場合は濃度ムラが消失していないと判定し、露
光工程以外の濃度ムラ原因を調べるためステップS23
に進む。0.2より小さい場合は濃度ムラが消失した、
つまり濃度ムラ原因は露光工程であると判定し後述する
画像修復フローBに進む。
【0089】ステップS23では、濃度ムラの原因が帯
電工程にあるか否かを判定する。そのため、帯電とレー
ザーをオフにして画像を出力し、濃度ムラが消失するか
否かを調べる。レーザーに異常がないことはステップS
22で判明しているので、このときの出力画像が、濃度
ムラが消失していれば濃度ムラの原因は帯電工程にある
ことがわかる。帯電とレーザーをオフにすると感光ドラ
ム2上の電荷は除電露光器8で除電されているため、感
光ドラム2の電位はゼロで、この状態で現像工程に入
る。出力画像を0.4程度にするため現像バイアス値は
通常の複写時より低い所定値に設定して現像する。
【0090】ステップS23と同様に出力画像の濃度分
布を求め、ステップS21の濃度分布との差分のリップ
ルが0.2より小さいか否かで濃度ムラが消失したか否
かを判定する。濃度ムラが消失しない場合はステップS
24に進み、消失した場合は画像修復フローBに進む。
【0091】ステップS24では、濃度ムラの原因が転
写工程にあるか否かを判定する。
【0092】そのため転写帯電器95の出力を通常の複
写時より高い所定値に設定し、出力画像の濃度ムラの変
化を調べる。転写帯電器95が局所的に汚れてくると、
転写帯電器95からシート材背面に付与される電荷量が
局所的に不足するため、その部分で感光体2上のトナー
をシート材上に引きつける電気力が弱くなり、いわゆる
転写抜けを生じ、これが濃度ムラの原因となる。
【0093】転写帯電器95の出力を高くすると汚れた
部分の電荷付与能力が若干回復し転写抜けの度合いが小
さくなり濃度ムラが目立ちにくくなる。従って、出力を
高く設定した場合の出力画像の濃度ムラが小さくなれば
濃度ムラの原因は転写帯電器95にあることがわかる。
出力を不必要に高くすることは消費電力が大きくなるの
で、通常は転写帯電器95が汚れていない状態でシート
材へのトナー転写が十分行え、かつ、過大でない出力に
設定されている。ステップS24では通常の設定値より
高い値に設定するわけである。転写工程以外の条件はス
テップS21と同じである。
【0094】上記のようにして出力した画像の濃度分布
および濃度分布のリップルを求め、そのリップルがステ
ップS21の濃度分布のリップルより小さければ濃度分
布が小さくなったとし濃度ムラ原因が転写工程にあると
判定し、画像修復フローCに進む、両リップルに差がな
い場合はステップS25へ進む。
【0095】ステップS25では、濃度ムラの原因が現
像工程にあるか否かを判定する。
【0096】そのためレーザーのみをオフにし、かつ現
像バイアスを通常の複写時と同じ値に設定して画像を出
力する。これは白紙原稿を複写した場合と同じである。
【0097】ステップS21〜S24ですでに濃度ムラ
原因は露光,帯電,転写のいずれでもないことはわかっ
ており、残る原因候補は現像工程,クリーニング工程,
定着工程である。クリーニング,定着工程に異常があれ
ば白紙複写でも出力画像に局所的トナー付着を生ずる
が、クリーニング,定着工程で正常であればトナー付着
を生じない。
【0098】クリーニング異常によるトナー付着はいわ
ゆるクリーニング抜けによるもので、これは感光ドラム
2上の残留トナーがクリーナー7で除去されずに残り、
次回の複写時にシート材に転写されて出力するものであ
る。
【0099】定着異常によるトナー付着はいわゆるオフ
セットによるものである。熱定着装置11は互いに圧接
するヒートローラと加圧ローラの間にシート材を通過さ
せることで熱定着を行うものでヒートローラにはシート
材をヒートローラから剥離するための剥離爪が当接され
ている。使用時間が増加すると、上記剥離爪によりヒー
トローラ表面にコーティングしてあるトナー離型性の良
い材料がかき取られ離型性が低下しヒートローラ表面に
シート材上のトナーが付着するようになる。付着するト
ナーが増加してくるとこのようなトナーはシート材上に
転移するようになり、オフセットと呼ばれる現象が生じ
る。
【0100】上記のように、クリーニング,定着工程に
異常があると白紙複写でも出力画像に濃度ムラを生ずる
ので、濃度ムラ原因がクリーニング,定着工程か現像工
程かを判定することができる。判定方法は出力画像の濃
度分布を求めDmaxが白紙濃度の上限0.1より大き
いか否かで判定する。大きい場合はトナー付着があると
みなし、クリーナー7または定着装置11が異常である
と警告する。小さい場合は濃度ムラ原因が現像工程にあ
ると判定し画像修復フローBに進む。
【0101】上述した検知フローにより濃度ムラを検知
し、その原因が帯電,露光,現像,転写,クリーニン
グ,定着のいずれの工程であるか判定することができ
た。
【0102】次に画像の修復フローを図24および図2
5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0103】帯電,露光,現像のいずれかが異常である
と判定した場合は図24に示すBフローに進み、転写が
異常であると判定した場合は図25に示すCフローに進
む。
【0104】まず、図24に示すBフローについて説明
する。
【0105】バススイッチ98がデジタルデータ発生器
99に接続され、RAM81に格納されている17個の
デジタルデータ0,16,32,……,240,255
が出力される(ステップS30)。このデータに応じて
感光ドラム上には図26に示すような異なる17個の表
面電位からなる潜像パターンが形成され、現像,転写,
定着を経てテストパターン画像が出力される(ステップ
S31)。次に出力画像は原稿台に載置され、濃度読取
りを行う。このときバススイッチ102はCPU79に
接続される。濃度読取りは、17個の各濃度の領域毎に
軸方向濃度分布を読取る。読取り位置は各領域の中心点
を読取る。これにより17個の濃度分布が得られる(ス
テップS32)。
【0106】次に、図26に示すように、画像全体を軸
方向に沿って300等分し、300個のセグメントP
1 ,P2 ,P3 ,……Pi ,P300 を形成する。ただ
し、図26は画像中にセグメント境界線を記入すると繁
雑になり見づらいので画像左側にセグメント境界を示す
スケールを示してある。感光ドラムの軸長は300mmで
あり、各セグメントの軸方向幅は1mmとなっている。次
に、各セグメントについて軸方向の平均濃度を求め、求
めた平均濃度とデジタルデータとの関係を求める。P1
について求めたこの関係を図27に示す。これはP1
おけるプリンター特性カーブを現す。測定点(図27中
の白丸)の中間は補間する。
【0107】同様にして各セグメントにおけるプリンタ
ー特性カーブが算出できる(ステップS33)。
【0108】図27を図19の第1象限に重ねると図1
9に破線aで示すようになり、初期の特性(実線)から
ずれていることがわかる。
【0109】一方、コピー濃度は、前述したごとく出力
濃度データを基にしてこれらの特性カーブにより定ま
る。従って、仮に、濃度変換器78による濃度変換を実
線の関係のままで変更を加えずに行うと、前記特性カー
ブのずれが入力濃度データとコピー濃度との関係に影響
を及ぼすことにより、リニアな関係に保てなくなる。
【0110】かかる不都合をなくし、入力濃度データと
コピー濃度との関係をリニアな関係にするため、ステッ
プS34では濃度変換カーブの補正を行う。図19の第
4象限に示した点線bが補正後の濃度変換カーブであ
る。このような濃度変換カーブの補正は他のセグメント
についても行い、300個の補正を行うことになる。
【0111】続いて、補正後の濃度変換カーブに対応す
る濃度変換係数を濃度変換器78に格納する。濃度変換
器78は、前述したように300個の変換係数を格納す
るためのメモリを備えている。
【0112】上記一連の作動が終った後、オペレータに
よりバススイッチ98が濃度変換器78側に接続される
と、複写可能状態に戻る。複写時には、感光ドラム2の
軸方向の各位置ごとの濃度変換係数を使って、感光ドラ
ム2の外周面上に潜像形成がなされる。
【0113】上記方法による画像修復においては、セグ
メント数を大きくしセグメント1個の軸方向幅を小さく
する程、軸方向の濃度ムラの修復レベルは良くなるが、
そのためには濃度読取り器の解像度が高いことが必要で
ある。従来、感光ドラム2上のトナー像濃度の測定等に
使用されているLEDとフォトダイオードから構成され
る反射濃度計は解像度が低いという欠点があった。本実
施例では解像度が高く原稿読取りに使用されるCCDを
そのまま出力画像読取りに併用することで修復レベルを
高めることができた。
【0114】次に、感光ドラム2の現像特性が極度に劣
化し、現像特性カーブが図28に示すようになった場合
について説明する。
【0115】図28においては、レーザー光量を最大限
に大きくしても、コピー濃度は最大濃度(1.5)より
も小さく(1.25)、所望の濃度のコピーが得られな
くなってしまう。かかる場合は、前記濃度変換器78に
よる補正をいくら行ったとしてもコピー濃度1.25以
上の濃度は得られない。
【0116】従って、本実施例においては、図24のス
テップS33において、例えばデジタルデータ255で
のコピー濃度が1.5より小さいか否かで補正の可否を
判定し、1.5よりも小さいときは補正不可として、現
像手段が異常であると警告する(ステップS35)。な
お、警告は、例えば、装置の操作パネル等に警告メッセ
ージを表示することにより行う。
【0117】次に、図25に示すCフローを説明する。
前述したように、転写抜けによる濃度ムラが生じた場合
には転写帯電器95の出力を上げることにより濃度ムラ
を軽減できる。
【0118】図25のフローチャートは、濃度分布のリ
ップルをモニターしながら転写出力を徐々に上げるフロ
ーを示す。まず転写出力を初期値より増加して画像を出
力する(ステップS40,S41)。転写以外の条件は
図20ステップS21と同じである。続いて出力画像の
軸方向濃度分布およびリップルを算出する(ステップS
42,S43)。
【0119】リップルが0.2より小さければ濃度ムラ
が修復されたとし通常の複写動作に戻る(リターン)。
0.2より大きい場合は転写出力が上限になっているか
否かを判定し(ステップS44)、上限になっていなけ
れば転写出力をさらに増加して上記ステップをくり返
し、リップルが0.2より小さくなるまで続ける。転写
出力が上限になってもリップルが大きい場合は、もはや
濃度ムラ修復は不可能で警告を行う(ステップS4
5)。
【0120】本実施例では転写出力とは転写電流であ
り、初期値を200μA、くり返しフロー1回あたりの
電流増加分を20μA,上限は400μAに設定した。
上限は電源の最大出力,転写帯電器95の異常放電開始
電圧以下にする必要がある。
【0121】上記した方法により、感光ドラムの軸方向
における濃度ムラを検知し、修復することができる。従
って、プリンターの耐久性を向上できる。
【0122】本出願人が行った実験結果では、室温23
℃、相対湿度5%の環境下において連続複写動作(A4
紙使用)を行ったところ、40万枚まで濃度ムラを発生
せず、従来は20万枚で濃度ムラが発生し、25万枚で
許容レベルを越えていたのに比べて、かなりプリンター
の耐久性が向上した。
【0123】さらには、プリンターの特性が著しく劣化
し、濃度変換器78の変換係数の補正では修復が困難と
なった場合は警告されるので、オペレータはプリンター
のメンテナンス時期を容易に知ることができる。
【0124】(第5実施例)次に、前記第4実施例に関
連した第5実施例について説明する。
【0125】前記第4実施例では、現像特性が極度に劣
化し、レーザー光量を最大にしてもコピー濃度が1.5
より小さくなった場合は濃度変換器78による補正が不
可であると判定したが、他の方法により補正を可能とし
た実施例である。これは明部電位(デジタルデータ25
5に対する光量で露光した部分の感光ドラム電位)と現
像バイアスの電位コントラストを拡大する方法である。
コントラストが拡大すればトナーを感光ドラムに引き付
ける電気力が強まるので現像能力が上がり濃度を上げる
ことができる。
【0126】コントラストを拡大するには現像バイアス
を上げればよいが、現像バイアスだけを上げたのではカ
ブリを生じてしまうので暗部電位も同時に上げる必要が
ある。一方、暗部電位が上がると同時に明部電位が上が
るので光量を上げ、明部電位を一定に保つ。光量を上げ
るには、レーザーの発光強度を上げればよく、レーザー
の駆動電流を変えることにより強度変調を行う。また暗
部電位を上げるために一次帯電器の帯電電流を増加させ
る。
【0127】図29,図30は、デジタルデータ255
に対するコピー濃度を1.5に上げるために必要なレー
ザー駆動電流,帯電電流,現像バイアスを実験で求め、
これらをコピー濃度低下分(1.5からの低下分)に対
してプロットしたものである。
【0128】図24ステップS33でコピー濃度低下を
求めたあと、ROM80に格納された図29,図30に
示すデータの相関をもとに濃度回復に必要なレーザー駆
動電流,帯電電流,現像バイアスを算出し、この算出さ
れた条件に設定して再度図24に示す修復フローを行
い、濃度回復を図るとともに原稿濃度とコピー濃度の関
係をリニアにできる。帯電電流の上限は1350μAな
のでコピー濃度低下が−0.45を越えると補正不可と
なり、この場合は警告を行う。
【0129】上記の補正方法によると、室温23℃、相
対湿度5%の環境下において連続複写動作(A4紙使
用)を行ったところ、50万枚まで濃度ムラは発生せ
ず、耐久性が向上した。
【0130】(第6実施例)次に、前記第4実施例に関
連した第6実施例を説明する。
【0131】前記第4実施例では、修復時にテストパタ
ーンの出力画像を図26のように感光ドラム軸方向に沿
ったセグメントに分割したが、これは軸方向の濃度ムラ
を修復するためである。しかし、濃度ムラは軸方向ばか
りでなく、感光ドラムの円周方向にも発生する。
【0132】円周方向の濃度ムラを修復するためには、
図31に示すようにテストパターンを出力し、画像を円
周方向に沿ってセグメントに分割し、前記実施例と同様
に各セグメントに対応した数の濃度変換カーブの補正を
行う。図31では円周方向を420個のセグメントに分
割してあり、従って濃度変換カーブも420個使用す
る。
【0133】軸方向と円周方向の両方の濃度ムラ補正を
行う構成としてもよく、その場合には両方向についてセ
グメントに分割する。
【0134】セグメントの幅は、CCDの解像度まで小
さくでき、400dip(1ドット幅=64μ)の解像
度を持つCCDを使用する場合は、セグメント幅は最小
で64μに設定できる。この場合は1ドット(1画素)
ごとに濃度補正を行うので濃度ムラは完全に修復され
る。
【0135】本実施例では原稿読取り用のCCDをテス
トパターン画像の濃度読取りに併用したが、出力画像読
取り専用のCCDを定着後の排紙部等に設けてもよい。
【0136】
【発明の効果】本発明では、予め経時変化を想定して画
像信号と濃度特性を関連づける変換テーブルを記憶する
ようにした。そして、画像形成装置に設けた電位または
トナー濃度測定用のセンサーによる検知結果から、所定
値とのずれを算出し、この値から予め記憶した変換テー
ブルを使って、画像の修復を実施した。
【0137】上記構成により、従来技術である変換テー
ブル作成による修復に比べ、センサーの測定時間を縮小
することができ、またテーブルの作成時間を必要としな
いため、この分の時間と、コストを抑えることができ、
コスト上昇や待ち時間増加を極力抑えた、長期使用して
も画像が劣化することのない画像形成装置を提供するこ
とができる。
【0138】加えて、変換テーブルをドラム軸方向の各
位置に1つずつ保持するのではなく、補正量という1つ
または2つの変数のみを保持することでメモリーの増加
を抑えることができる。
【0139】また、感光体の回転軸方向または回転方向
に沿って画像領域を複数のセグメントに分割し、各セグ
メントに対応した複数の前記画像信号変換テーブルを有
し、テスト画像濃度信号に基づき、複数の画像信号変換
テーブル,帯電手段,露光手段,現像手段,転写手段の
うち少なくともいずれかを制御する構成によって、出力
画像全体の濃度ムラを検知して、画像上の各位置ごとに
画像形成条件を最適化して濃度ムラを修復でき、画像を
安定して正常に維持することができる。また、濃度ムラ
の原因となる装置の異常を判定し警告させることもで
き、メンテナンス効率が上がり、また、定着後の出力画
像を検知するので定着装置の異常も判定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の要部構成図である。
【図2】 実施例の潜像光学系の斜視図である。
【図3】 実施例の走査型電位センサーの概要図であ
る。
【図4】 第1実施例の制御・演算処理部のブロック図
である。
【図5】 第1実施例の変換テーブルの数値例図であ
る。
【図6】 第1実施例の測定モードフローチャートであ
る。
【図7】 走査型電位センサーで測定したドラム軸方向
の帯電量の平均値図である。
【図8】 第1実施例のセンサー測定値を分類するレベ
ル図である。
【図9】 第1実施例の感光ドラム軸方向による補正量
図である。
【図10】 第1実施例の通常コピーモードフローチャ
ートである。
【図11】 従来の複写機のドラム軸方向の濃度分布図
である。
【図12】 第1実施例の感光ドラム軸方向の濃度分布
図である。
【図13】 変換テーブル図5の値とレベル8との差を
示した図である。
【図14】 第2実施例で標準化した変換テーブル図で
ある。
【図15】 第4実施例のブロック図である。
【図16】 原稿濃度と入力濃度データの関係を示す図
である。
【図17】 第4実施例の濃度変換器の変換特性説明図
である。
【図18】 第4実施例の濃度変換器における入力濃度
データと出力濃度データの関係を示す図(濃度変換テー
ブル)である。
【図19】 第4実施例の濃度変換テーブルの決定方法
の説明図である。
【図20】 第4実施例の画像形成能力検出フローチャ
ートである。
【図21】 第4実施例の画像形成能力検出フローチャ
ートである。
【図22】 テストパターン画像(均一画像)図であ
る。
【図23】 濃度分布の一例を示す図である。
【図24】 第4実施例の画像修復フローチャートであ
る。
【図25】 第4実施例の画像修復フローチャートであ
る。
【図26】 第4実施例のテストパターン画像(17段
階)の分割方法(軸方向)説明図である。
【図27】 プリンター特性データの一例を示す特性図
である。
【図28】 プリンター特性データの例(濃度低下した
場合)の特性図である。
【図29】 濃度低下を補正するための相関図である。
【図30】 濃度低下を補正するための相関図である。
【図31】 第6実施例のテストパターン画像(17段
階)の分割方法(周方向)説明図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 感光体(感光ドラム) 3 一次帯電器 5 現像器 6 転写分離帯電器 7 クリーナー 21 半導体レーザー 31 走査型電位センサー 32 ガイドレール 36 ラックギア 55 センサー測定値用RAM 56 補正量用RAM 60 変換テーブル用ROM 75 画像読取り器(CCD) 78 濃度変換器 79 CPU 85 レーザー駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/06 101 15/08 115 9222−2H 15/16 H04N 1/23 103 A 9186−5C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体を帯電し、デジタル画像露光によ
    って静電潜像を形成し、静電潜像をトナーによって現像
    し、転写材上へトナー像を転写する画像形成工程を順次
    行うデジタル画像形成装置であって、デジタル画像露光
    信号と予想される経時変化後の画像形成の濃度特性との
    関連を内容とする変換テーブル、もしくは、デジタル画
    像露光信号と予想される経時変化後の濃度の修正量との
    関連を内容とする変換テーブルの少なくとも一方と、感
    光体の帯電電位量、または感光体上あるいは転写材上の
    トナー濃度を上記画像形成工程の進行方向と直交する方
    向の複数のポイント上で検知するセンサーとを有し、前
    記センサーの検知結果と所定値との差に応じて、前記変
    換テーブルからデジタル画像露光信号と前記経時変化後
    の予想濃度特性または修正量を読み出して、デジタル画
    像露光信号を補正することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像を読み取る画像読取り手段と、
    読取った画像信号を他の画像信号に変換する画像信号変
    換テーブルと、テスト画像信号を発生するテスト画像信
    号発生手段と、感光体の帯電手段と、前記画像信号変換
    テーブルにより変換した画像信号に対応して感光体を露
    光する露光手段と、感光体上に形成された潜像の現像手
    段と、感光体上の可視像を転写材に転写する転写手段と
    を備えた画像形成装置であって、感光体の回転軸方向ま
    たは円周方向に画像領域を複数のセグメントに分割し、
    各セグメントに対応した複数の前記画像信号変換テーブ
    ルを有し、前記テスト画像信号に応じて形成した出力画
    像を前記原稿読取り手段で読取ったテスト画像濃度信号
    に基づいて、前記複数の画像信号変換テーブル,帯電手
    段,露光手段,現像手段,転写手段のうち少なくともい
    ずれかを制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記テスト画像信号に応じて形成した出
    力画像を前記原稿読取り手段で読取ったテスト画像濃度
    信号に基づき、前記帯電手段,露光手段,現像手段,転
    写手段のいずれが異常かを判定することを特徴とする請
    求項2記載の画像形成装置。
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