JPH0637125B2 - モ−タアクチユエ−タの駆動制御装置 - Google Patents

モ−タアクチユエ−タの駆動制御装置

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JPH0637125B2
JPH0637125B2 JP62074224A JP7422487A JPH0637125B2 JP H0637125 B2 JPH0637125 B2 JP H0637125B2 JP 62074224 A JP62074224 A JP 62074224A JP 7422487 A JP7422487 A JP 7422487A JP H0637125 B2 JPH0637125 B2 JP H0637125B2
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switch
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transistor
door
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博文 萩倉
春喜 川本
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カルソニック株式会社
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    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00821Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being ventilating, air admitting or air distributing devices
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、たとえば自動車用空気調和装置に使用される
モータアクチュエータの駆動制御装置の改良に関する。
(従来の技術) 近年、自動車用空気調和装置の制御の自動化に伴って、
この自動車用空気調和装置に設けられている各種のドア
(インテークドア、ミックスドアおよび各種の吹出口ド
ア)をモータアクチュエータによって駆動するものがあ
る。
一般に、このモータアクチュエータの駆動制御は専用の
駆動制御装置によって行われており、この駆動制御装置
には、ICで構成されたものやリレーで構成されたもの
など、いろいろなものがある。たとえば、実公昭60−
645号公報には、リレーにより構成されたモータアク
チュエータの駆動制御装置が開示されている。
このモータアクチュエータの駆動制御装置は、第6図に
示すように、大別すると、前記した各ドア(たとえば各
種の吹出口ドア)を駆動させる駆動部と、この駆動部の
動作を制御する制御部とから構成されている。
この駆動部は、前記した各ドアの駆動源として機能する
モータ10と、このモータ10の回転駆動力をギア機構
15を介して伝達し、この回転駆動力を往復運動に変換
して、これに機械的に接続された前記各ドアを駆動する
移動部材20とで構成され、一方、制御部は、この移動
部材20の表面に露呈して形成した第1帯状電極25お
よび第2帯状電極26ならびに非導電部27からなる電
極パターン30と、この電極パターン30に摺接する摺
動接点31〜34にそれぞれ個々に接続されるとともに
一端がアースされたコントロールスイッチ40〜43
と、同様に電極パターン30に摺接する摺動接点35,
36に接続され、一端が電源50に接続されたリレー4
5,46と、このリレーの45,46の動作に応じてそ
れぞれ作動し、モータ10に電流を供給する接点45
A,46Aとによって構成されている。なお、上記した
第1帯状電極25と第2帯状電極26は、銅を主とする
金属板により構成されており、また、摺動接点31〜3
6には、主としてカーボンを含んだ導電性のブラシが用
いられている。これにより、移動部材20が移動するこ
とによって前記金属板と前記ブラシとが相互に摺接する
タイプのスイッチが構成されることになる。
したがって、前記コントロールスイッチ40〜43のい
ずれかをオンすると、移動部材20が所定の位置まで移
動し、これによって自動車用空気調和装置に設けられて
いる各種の吹出口ドアが図示しないドアリンクを介して
駆動され、自動車用空気調和装置の吹出口モードが調節
できるようになる。
たとえば、第6図に示す状態から、コントロールスイッ
チ40をオンしたとすると、このオンに伴ってコントロ
ールスイッチ41がオフし、これにより電源50の+端
子、リレー45、摺動接点35、第1帯状電極25、摺
動接点31、コントロールスイッチ40、電源50の−
端子による制御系の閉回路が形成され、リレー45が作
動して接点45Aを図中矢印A方向に移動させて閉路す
る。したがって、モータ10には電源の+端子から図の
矢印で示される方向に電流が流れ、モータ10はこの電
流の流入方向に応じた方向に回転する。この回転に伴っ
てモータ10はギア機構15を介して移動部材20を図
中B方向に移動させ、これにより、摺動接点31は相対
的に図中C方向に移動することになる。この移動部材2
0の移動につれて、これに機械的に接続されているドア
リンクが駆動され、各種の吹出口ドアが回動される。そ
して、移動部材20の移動が進み、摺動接点31が非導
電部27に達すると、上記した制御系の閉回路の形成が
解かれ、リレー45が不作動となり、接点45Aが開路
してモータ10の回転が停止する。これにより、自動車
用空気調和装置は所望の空調モードに設定されることに
なる。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上記したようなモータアクチュエータの駆動
制御装置にあっては、その制御部がリレーで構成されて
いるため、電源50からモータ10に至るまでの電圧降
下が小さいという利点はあるものの、反面、リレーは機
械的な構成部品であることから振動に弱いという欠点を
有している。この欠点は、走行中にいろいろな振動が付
与される自動車にあっては、モータアクチュエータの駆
動制御装置としての信頼性の面において特に重要な問題
となる。さらに、リレーの小形化に限界があり、また、
摺動接点として機能するブラシを多数用いていることか
ら、装置の小形化はきわめて困難であり、製造コストの
低減にも一定の限界がある。
また、駆動制御装置をICで構成したものについては、
信頼性の面では十分な性能を備えているものの、反面、
電源からモータに至るまでの電圧降下が大きくなり、モ
ータの駆動トルクが低下してしまうという欠点を有して
いる。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決するため
になされたものであり、電圧降下がきわめて小さく、信
頼性と安全性に富み、小形で安価なモータアクチュエー
タの駆動制御装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明は、自動車用空気調和
装置内に組み込まれたドアの開閉をモータにより行うよ
うにしたモータアクチュエータの駆動制御装置であっ
て、前記ドアの開度を設定する1つのスイッチを開路す
ると前記ドアを他の開度に設定する他の全てのスイッチ
が閉路する直列に接続された複数のスイッチからなるス
イッチ群と、前記スイッチ群を構成する複数のスイッチ
のうち両端に位置するスイッチ相互間に接続され前記ド
アの開度を設定する特定のスイッチを開路するとこれに
連動して閉路する補助スイッチと、前記スイッチ群を構
成する各々のスイッチの端子に接続され相互に離れて位
置する複数の分離接点と電源の一方の端子に接続された
主接点とが設けられた第1摺動部材と、前記第1摺動部
材に対して相対的に移動するとともに前記主接点といず
れかの前記分離接点とに接触する第2摺動部材と、前記
ドアを開閉駆動するとともに前記第1摺動部材または前
記第2摺動部材のいずれか一方を移動させるモータと、
前記モータの一方の入力端子および前記第1摺動部材に
設けられているいずれか1つの前記分離接点に接続され
るとともに前記電源の他方の端子に接続された第1トラ
ンジスタと、前記モータの他方の入力端子および前記第
1摺動部材に設けられているいずれか1つの前記分離接
点に接続されるとともに前記電源の他方の端子に接続さ
れた第2トランジスタと、前記第1トランジスタをスイ
ッチング動作させる第1スイッチング回路と前記第2ト
ランジスタをスイッチング動作される第2スイッチング
回路とを有し、これらのスイッチング回路は何れか1つ
の前記スイッチが開路されたときからそのスイッチの両
端にそれぞれ接続され相互に隣接する2つの前記分離接
点および前記主接点に前記第2摺動部材が接触するまで
前記モータを駆動させこれらに接触したときには前記そ
れぞれのトランジスタをオフすることを特徴とする。
(作用) このように構成した本発明にあっては、モータアクチュ
エータの制御部の主回路はトランジスタで構成され、し
かも、電源からこのモータアクチュエータの駆動部を構
成するモータへ電流の供給は1つのトランジスタのスイ
ッチング動作によって行われるので、電源からモータに
至る間の電圧降下は非常に小さくなる。したがって、モ
ータの効率は良好なものとなり、同一定格のモータが使
用されているモータアクチュエータであっても、その駆
動トルクは電圧降下の減少分だけ大きくなる。逆に言え
ば、同じ駆動トルクを出力するモータアクチュエータに
おいては、その小形化を図ることができる。
また、本発明にあっては、モータの回転に伴って第1摺
動部材に対して1つの第2摺動部材が相対的に移動する
だけであるので、部品点数が低減され、モータアクチュ
エータの小形化とメインテナンスの長期化が図られると
ともに信頼性が向上し、製造コストの低減も図られる。
さらに、本発明にあっては、モータアクチュエータの制
御装置に信号を与えるスイッチ群に補助スイッチからな
る安全回路を付加したので、このスイッチ群を構成する
複数のスイッチのうちの1つのスイッチが作動不能状態
になり、乗員が要求する空調状態が得られないようにな
ってしまった場合でも、車室内の空調状態をたとえばデ
フモードには必ず設定することができ、安全性が図られ
る。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図には、本発明の一実施例によるモータアクチュエ
ータの駆動制御装置を備えた自動車用空気調和装置の概
略構成図が示されており、以下のように構成されてい
る。
車室内外から空気を取り入れ、この取り入れ空気の温度
を乗員の要求する温度に調節して車室内に吹き出す空気
調和装置本体60は、車室内外の空気を取り入れるイン
テークユニット62と、取り入れ空気を冷却するクーラ
ユニット64と、このクーラユニット64で冷却された
空気を加熱し、乗員の要求する温度となった空気を車室
内に向けて吹き出すヒータユニット66とからなり、こ
れらの各ユニット62,64,66は図示するように気
密性が保たれた状態で直列に接続されている。
インテークユニット62には、車室内の空気を取り入れ
る内気取入口70および車室外の空気を取り入れる外気
取入口71が設けられ、これら両取入口70,71を接
合部には、両取入口70,71を開閉するためのインテ
ークドア72が回動自在に取り付けられている。インテ
ークドア72により、車室内に取り入れる内外気の選択
あるいは内外気の取込み割合が決定される。また、この
インテークドア72の下流側にはファンモータ73によ
り回転駆動されるファン74が配設されており、このフ
ァン74の回転によって、インテークドア72により選
択された内外気が吸入される。
クーラユニット64には、ファン74によって取り込ま
れた空気を、図示しないコンプレッサにより供給される
冷媒との熱交換によって冷却するエバポレータ75が設
けられており、ファン74により取り込まれた空気はこ
のエバポレータ75を通過することによって冷却され、
また除湿もされる。
ヒータユニット66には、エバポレータ75を通過して
冷却された空気を、その内部を流れる図示しないエンジ
ンの冷却水との熱交換によって加熱するヒータコア76
が設けられている。このヒータコア76の上流側には、
図示するように回動自在に取り付けられ、その回動位置
によりヒータコア76を通過する空気とヒータコア76
を迂回する空気の割合を決定することによって車室内に
吹き出す空気の温度を調節するミックスドア77が配設
されている。さらに、ヒータコア76およびミックスド
ア77の下流側には、車両のフロントウインドウの内面
に向けて温調後の空気を吹き出すデフロスト吹出口78
と、インストルメントパネル中央に設けらているベンチ
レータから車室内に温調後の空気を吹き出すベント吹出
口79と、乗員の足下に向けて温調後の空気を吹き出す
フット吹出口80とがそれぞれ設けられている。これら
デフロスト吹出口78、ベント吹出口79およびフット
吹出口80には、それぞれデフドア81、ベントドア8
2およびフットドア83が設けられており、これらのド
ア81,82,83の開閉状態の組み合わせに応じて車
室内の所定の位置から温調後の空気が吹き出される。
さらに、車室内に設けられ、空気調和装置に対して空調
に関する各種の信号を出力するコントローラ90には、
ファン74の回転数の制御信号を出力するファンコント
ロールレバー91と、インテークドア72の開度あるい
は設定位置に関する信号を出力する内外気切換レバー9
2と、ミックスドア77の開度調整信号を出力するテン
プコントロールレバー93と、吹出口モードの設定信号
を出力するモードレバー94とがそれぞれ配設されてい
る。
ファンコントロールレバー91は、停止(OFF)、低
速(L)、中速(M)、高速H)の4つのポジションを
有しており、このファンコントロールレバー91により
開閉される図示しない接点にはファンコントロール回路
95が接続され、このファンコントロール回路95は、
ファンコントロールレバー91によって選択されたポジ
ションに応じてファンモータ73を所定の速度で回転さ
せる。すなわち、ファンコントロールレバー91を低速
(L)に設定すると、この設定信号はファンコントロー
ル回路95に入力され、ファンコントロール回路95は
ファンモータ73を低速で回転させる。
また、内外気切換レバー92には、インテークドアアク
チュエータ96が接続されており、インテークドア72
はこの内外気切換レバー92を作動させることによって
回動される。たとえば、内外気切換レバー92をフレッ
シュ(FRESH) 側に設定すると、この設定信号はインテー
クドアアクチュエータ96に入力され、インテークドア
アクチュエータ96はインテークドアを図中A方向に回
動させて内気取入口70を閉止し、外気取入口71から
外気が車室内に導入される。
テンプコントロールレバー93には、ミックスドアアク
チュエータ97が接続されており、このミックスドアア
クチュエータ97にはテンプコントロールレバー93の
設定位置信号が入力され、ミックスドア77の開度はこ
の設定位置信号によって決定される。すなわち、テンプ
コントロールレバー93をコールド(COLD)側に動かす
と、ミックスドア77は図中B方向に、つまり、ヒータ
コア76を通過する空気の量が少なくなる方向に回動
し、車室内に冷風が吹き出される。逆に、テンプコント
ロールレバー93をホット(HOT) 側に動かすと、ミック
スドア77は図中C方向に回動し、車室内に温風が吹き
出されるようになる。
モードレバー94には、ベント吹出口79から空気を吹
き出すベント(VENT)モードと、ベント吹出口79
から比較的冷たい空気をフット吹出口80から比較的暖
かい空気を共に吹き出すバイレベル(B/L)モード
と、フット吹出口80から空気を吹き出すフット(FO
OT)モードと、デフロスト吹出口78とフット吹出口
80から共に空気を吹き出すデフフット(D/F)モー
ドと、デフロスト吹出口78のみから空気を吹き出すデ
フ(DEF)モードの5つの吹出口モードの設定ポジシ
ョンが設けられている。このモードレバー94にはモー
ドアクチュエータ98が接続されており、モードレバー
94の設定ポジションに応じてモードアクチュエータ9
8は図示しないリンク機構を介してデフドア81、ベン
トドア82、フットドア83を回動させ、乗員の要求す
る空調モードを設定するようになっている。
具体的には、モードレバー94をベントモードに設定す
ると、このモードの設定信号がモードアクチュエータ9
8に入力され、モードアクチュエータ98はデフドア8
1とフットドア83をそれぞれの吹出口78,80を閉
止する方向に回動させ、同時にベントドア82をベント
吹出口79を開放する方向に回動し、温調された空気を
ベント吹出口79から吹き出させるようにする。また、
バイレベルモードに設定した場合には、ミックスドアア
クチュエータ97によりミックスドア77の開度をほぼ
中立に設定するとともに、モードアクチュエータ98は
デフロスト吹出口78を閉止する方向にデフドア81を
回動させ、一方、ベント吹出口79およびフット吹出口
80を開放する方向にベントドア82とフットドア83
をそれぞれ回動させ、ベント吹出口79から比較的冷た
い空気をフット吹出口80から比較的暖かい空気をそれ
ぞれ車室内に向けて吹き出させ、もって頭寒足熱の空調
状態を実現する。さらに、フットモードに設定した場合
には、モードアクチュエータ98はデフロスト吹出口7
8とベント吹出口79を閉止する方向にデフドア81お
よびベントドア82を回動させ、フット吹出口80を開
放する方向にフットドア83を回動させて温調された空
気をフット吹出口80から吹き出させるようにする。ま
た、デフフットモードに設定された場合には、モードア
クチュエータ98はデフドア81を所定量回動させてデ
フ吹出口78を小開するとともに、フット吹出口80を
開放する方向にフットドア83を回動させ、同時にベン
ト吹出口79を閉止する方向にベントドア82を回動さ
せて温調された空気をデフロスト吹出口78とフット吹
出口80から吹き出させる。最後に、デフモードに設定
された場合には、モードアクチュエータ98はフット吹
出口80とベント吹出口79を閉止する方向にフットド
ア83およびベントドア82を回動させ、デフロスト吹
出口78を開放する方向にデフドア81を回動させて温
調された空気をデフロスト吹出口78から吹き出させ、
つまり、車両のフロントガラスの内面に向けてその空気
を吹き出して、フロントガラス内面の曇りを防止する。
第2図には、同実施例によるモータアクチュエータの駆
動制御装置の具体的回路図が示してある。このモータア
クチュエータの駆動制御装置は、第1図に示したインテ
ークドアアクチュエータ96、ミックスドアアクチュエ
ータ97およびモードアクチュエータ98のいずれにも
適用可能であるが、ここでは、その動作の特徴を十分に
理解し得るよう、モードアクチュエータ98に適用した
場合について例示してある。
この駆動制御装置において制御主体をなす回路は、図示
するようにトランジスタによって構成されており、ま
ず、電源の+端子には、その一端がアースされ、この回
路をサージ電圧から保護する保護素子100が接続され
ている。同じく電源の+端子にはトランジスタ101の
エミッタが接続され、このトランジスタ101のベース
とエミッタ間には抵抗器102が接続され、そのコレク
タには電源の+端子に接続されたコンデンサ103と後
述するトランジスタ104のベースが接続されている。
同様に、電源の+端子にはトランジスタ105のエミッ
タが接続され、このトランジスタ105のベースとエミ
ッタ間には抵抗器106が接続され、そのコレクタには
電源の+端子に接続されたコンデンサ107と後述する
トランジスタ108のベースが接続されている。さら
に、電源の+端子には、抵抗器109を介してそれぞれ
エミッタが接続されたトランジスタ104とトランジス
タ108が接続されている。トランジスタ104のベー
スには抵抗器110を介してダイオード111が、トラ
ンジスタ108のベースには抵抗器112を介してダイ
オード113がそれぞれ接続され、ダイオード113に
はトランジスタ101のベースに接続された抵抗器11
4が、ダイオード111にはトランジスタ105のベー
スに接続された抵抗器115がそれぞれ接続されてい
る。したがって、トランジスタ101は抵抗器114に
電流が流れている時にオンし、トランジスタ105は抵
抗器115に電流が流れている時にオンする。また、ト
ランジスタ104はトランジスタ101がオンし抵抗器
110に電流が流れるとベース電位が上昇してオフし、
トランジスタ108はトランジスタ105がオンし抵抗
器112に電流が流れるとベース電位が上昇してオフす
ることになる。なお、第1トランジスタはトランジスタ
104、第2トランジスタはトランジスタ108、第1
スイッチング回路は主にトランジスタ101、第2スイ
ッチング回路は主にトランジスタ105により構成され
ている。
トラジスタ104のコレクタは抵抗器112とダイオー
ド113との接続点116およびモータアクチュエータ
を構成するモータ120の一端子に、また、トランジス
タ108のコレクタは抵抗器110とダイオード111
との接続点117および前記モータ120の他の端子に
それぞれ接続され、モータ120の各端子には、それぞ
れサージ電圧保護用のダイオード118と119が接続
されている。なお、モータ120の回転に伴って、ドア
リンクに機械的に接続されている第1摺動部材として機
能する移動部材130は図中矢印方向に往復動するよう
になっている。
ダイオード111は移動部材130上に形成された導電
性の分離接点121に、また、ダイオード113は同じ
く移動部材130上に形成された導電性の分離接点12
2にそれぞれ接続されている。
図中右側に示されているスイッチ群は、第1図に示した
コントローラ90のモードレバー94によって作動する
スイッチであり、モードレバー94をベントモードに設
定した時に開路するベントスイッチ140は分離接点1
22と分離接点123に接続されるとともに次に示すバ
イレベルスイッチ141に接続され、モードレバー94
をバイレベルモードに設定した時に開路するバイレベル
スイッチ141は分離接点123と分離接点124に接
続されるとともに次に示すフットスイッチ142に接続
され、モードレバー94をフットモードに設定した時に
開路するフットスイッチ142は分離接点124と分離
接点125に接続されるとともに次に示すデフフットス
イッチ143に接続され、モードレバー94をデフフッ
トモードに設定した時に開路するデフフットスイッチ1
43は分離接点125と分離接点126に接続されると
ともに次に示すデフフットスイッチ144および補助ス
イッチとしてのセーフティスイッチ145に接続され、
モードレバー94をデフモードに設定した時に開路する
デフスイッチ144は分離接点126と分離接点121
に接続され、また、セーフティスイッチ145はベント
スイッチ140とデフスイッチ144に接続されてい
る。なお、デフスイッチ144とセーフティスイッチ1
45は互いに相反する動作をする同時作動の連動スイッ
チであって、具体的には、デフスイッチ144が閉路し
た時にはこれに連動してセーフティスイッチ145が開
路し、逆に、デフスイッチ144が開路した時にはこれ
に連動してセーフティスイッチ145が閉路する連動ス
イッチである。
移動部材130にはそれぞれの分離接点121〜126
が所定の位置に規則的に配設され、かつ、隣接する分離
接点どうしは移動部材130の移動方向に対して互いに
オーバラップするように配設されている。また、移動部
材130には、これらの分離接点121〜126に沿っ
て、一端がアースされた導電性の主接点131が配置さ
れ、これらの分離接点121〜126および主接点13
1には、これらの接点を電気的に接続する固定された第
2摺動部材として機能するブラシ132が摺接されてい
る。このブラシ132の摺接位置は移動部材130の移
動位置に応じて変わることになるが、ブラシ132は、
吹出口モードがベントモードの場合には分離接点122
と123の両接点に摺接する位置にあり、バイレベルモ
ードの場合には分離接点123と124の両接点に摺接
する位置にあり、フットモードの場合には分離接点12
4と125の両接点に摺接する位置にあり、デフフット
モードの場合には分離接点125と126の両接点に摺
接する位置にあり、デフモードの場合には分離接点12
6と121の両接点に摺接する位置にある。
次に、このように構成されたモータアクチュエータの駆
動制御装置の動作について説明する。
第3図には、吹出口モードがベントモードからバイレベ
ルモードに設定変更される場合のモータアクチュエータ
の駆動制御装置の動作状態が示してある。
この場合、当初の吹出口モードはベントモードであるの
で、第1図に示した各吹出口のドアは、ベントドア82
のみが開放されており、他のデフドア81およびフット
ドア83は閉じている。したがって、温調された空気は
ベント吹出口79から車室内に向けて吹き出されてい
る。
そして、この場合におけるモードアクチュエータ98内
のブラシ132の位置は、第3図に示すように分離接点
122と123に共に摺接する位置にあり、また、モー
ドレバー94はVENTの位置に設定されているので、
ベントスイッチ140が開路している以外、他のスイッ
チは全て閉路している。
このような状態においては、電源の+端子から抵抗器1
02、抵抗器114、分離接点122、ブラシ132お
よび主接点131を介してアースに至り、トランジスタ
101の作動を制御する第1の閉回路と、電源の+端子
から抵抗器106、抵抗器115、デフスイッチ14
4、デフフットスイッチ143、フットスイッチ14
2、バイレベルスイッチ141、分離接点123、ブラ
シ132および主接点131を介してアースに至り、ト
ランジスタ105の作動を制御する第2の閉回路の両回
路が形成されているため、抵抗器114と抵抗器115
には電流が流れている。このため、トランジスタ101
とトランジスタ105は共にオン状態にあり、したがっ
て抵抗器110と抵抗器112の電位が高くなっている
ので、トランジスタ104とトランジスタ108は共に
オフ状態になっている。そのため、モータ120には電
流が流れず、ベントモードを維持した状態で停止してい
る。
その後、乗員がモードレバー94を操作して吹出口モー
ドをバイレベルモードに設定すると、ベントスイッチ1
40は第3図中矢印方向に回動して閉路し、同時にバイ
レベルスイッチ141は第3図中矢印方向に回動して開
路する。これにより前記した第2の閉回路は形成されな
くなり、抵抗器115に電流が流れなくなるので、トラ
ンジスタ105はオフする。一方、第1の閉回路は形成
されたままであるので抵抗器114には電流が流れてお
り、トランジスタ101はオンしている。この状態にお
いては、トランジスタ104は抵抗器110の電位が高
いのでオフしているが、トランジスタ108は抵抗器1
12の電位が低いのでオンすることになる。そして、ト
ランジスタ108がオンすると、電源の+端子から抵抗
器109、トランジスタ108、接続点117、モータ
120、接続点116、ダイオード113、分離接点1
22、ブラシ132および主接点131を介してアース
に至るモータ120の駆動回路が形成され、その結果、
モータ120は所定の方向に回転して移動部材130を
図中G方向に移動させることになる。したがって、ブラ
シ132は相対的に図中H方向に移動する。こうして、
モータ120が回転を続け、ブラシ132が分離接点1
22を離れ、分離接点123にのみ摺接するようになる
と、今度は、電源の+端子から抵抗器109、トランジ
スタ108、接続点117、モータ120、接続点11
6、ダイオード113、ベントスイッチ140、分離接
点123、ブラシ132および主接点131を介してア
ースに至るモータ120の駆動回路が形成され、さらに
モータ120は回転を続ける。そして、移動部材130
のG方向への移動に伴い、図中斜線で示すようにブラシ
132′が分離接点123と分離接点124に共に摺接
するようになると、電源の+端子から抵抗器102、抵
抗器114、ベントスイッチ140、分離接点123、
ブラシ132′および主接点131を介してアースに至
る第1の閉回路と、電源の+端子から抵抗器106、抵
抗器115、デフスイッチ144、デフフットスイッチ
143、フットスイッチ142、分離接点124、ブラ
シ132′および主接点131を介してアースに至る第
2の閉回路の両回路が形成されるため、抵抗器114と
抵抗器115に電流が流れ、トランジスタ101とトラ
ンジスタ105は共にオン状態となる。これにより、抵
抗器110と抵抗器112の電位が高くなるので、トラ
ンジスタ104とトランジスタ108は共にオフ状態に
なる。したがって、モータ120の駆動回路が形成され
なくなることからモータ120には電流が流れなくな
り、移動部材130の移動が停止し、吹出口モードがバ
イレベルモードに設定される。すなわち、第1図におい
て、デフロスト吹出口78を閉止する方向にデフドア8
1を回動させ、一方、ベント吹出口79およびフット吹
出口80を開放する方向にベントドア82とフットドア
83をそれぞれ回動させて、ベント吹出口79から比較
的冷たい空気を、フット吹出口80から比較的暖かい空
気をそれぞれ車室内に向けて吹き出させ、もって頭寒足
熱の空調状態を実現させる。
第4図には、吹出口モードがバイレベルモードからデブ
モードに設定変更される場合のモータアクチュエータの
駆動制御装置の動作状態が示してある。
バイレベルモードは各ドアが上記したような位置に設定
されている吹出口モードであり、このときには同図に示
すようにバイレベルスイッチ141が開路している以
外、他のスイッチは全て閉路している。そして、第1の
閉回路と第2の閉回路は上記したような経路で形成され
ており、吹出口モードはバイレベルモードを維持した状
態となっている。
まず、吹出口モードを変更するため乗員がモードレバー
94を操作し、バイレベルモードからデフモードに設定
変更すると、バイレベルスイッチ141は第4図中矢印
方向に回動して閉路し、同時にデフスイッチ144およ
びセーフティスイッチ145は共に第4図中矢印方向に
回動して、デフスイッチ144は開路されセーフティス
イッチ145は閉路される。このとき、デフスイッチ1
44が開路されることからトランジスタ105の作動を
制御する第2の閉回路が形成されなくなるので、トラン
ジスタ108がオンし、電源の+端子から抵抗器10
9、トランジスタ108、接続点117、モータ12
0、接続点116、ダイオード113、ベントスイッチ
140、分離接点123、ブラシ132および主接点1
31を介してアースに至るモータ120の駆動回路が形
成され、モータ120が所定方向に回転し始め、移動部
材130を図中G方向に移動させることになる。したが
って、ブラシ132は相対的に図中H方向に移動する。
こうしてモータ120が回転を続け、ブラシ132が分
離接点124,125,126の順に摺接し、そして、
移動部材130のG方向への移動に伴って、図中斜線で
示すようにブラシ132′が摺動接点126と摺動接点
121に共に摺接すると、電源の+端子から抵抗器10
2、抵抗器114、ベントスイッチ140、バイレベル
スイッチ141、フットスイッチ142、デフフットス
イッチ143、分離接点126、ブラシ132′および
主接点131を介してアースに至る第1の閉回路と、電
源の+端子から抵抗器106、抵抗器115、分離接点
121、ブラシ132′および主接点131を介してア
ースに至る第2の閉回路の両回路が形成されるため、ト
ランジスタ101とトランジスタ105は共にオンとな
り、したがってトランジスタ104とトランジスタ10
8は共にオフになる。よって、モータ120の駆動回路
が形成されなくなることからモータ120に電流が流れ
なくなるので、移動部材130の移動が停止し、吹出口
モードはデフモードに設定される。すなわち、第1図に
おいて、フット吹出口80とベント吹出口79を閉止す
る方向にフットドア83とベントドア82を回動させ、
デフロスト吹出口78を開放する方向にデフドア81を
回動させて温調された空気をデフロスト吹出口78から
吹き出させ、つまり、車両のフロントガラスの内面に向
けてその空気を吹き出し、フロントガラス内面の曇りを
防止する。
ここで、セーフティスイッチ145が設けられていない
場合を考える。この場合、吹出口モードをバイレベルモ
ードからデフモードに設定変更したときに、たとえばフ
ットスイッチ142が接点不良を起こしていたとする
と、バイレベルモードからデフモードへの設定変更中に
第1の閉回路が形成されなくなってしまうので、吹出口
モードはフットモードで停止してしまい、乗員の要求す
る空調モードが実現できないことになる。具体的に言え
ば、ブラシ132が分離接点124を離れた瞬間に、電
源の+端子から抵抗器102、抵抗器114、ベントス
イッチ140、バイレベルスイッチ141、フットスイ
ッチ142、分離接点125、ブラシ132および主接
点131を介してアースに至る第1の閉回路が形成され
なくなるので、モータ120は停止してしまう。
ところが、セーフティスイッチ145を設けてあると、
このようにフットスイッチ142が接点不良を起こして
いた場合であっても第1の閉回路が形成されるので、つ
まり、ブラシ132が分離接点124を離れた瞬間であ
っても、電源の+端子から抵抗器102、抵抗器11
4、セーフティスイッチ145、デフフットスイッチ1
43、分離接点125、ブラシ132および主接点13
1を介してアースに至る閉回路が形成されるので、フッ
トモードで停止してしまうようなことがなく、その後も
引き続きセーフティスイッチ145によって第1の閉回
路が形成され続けることになり、吹出口モードは必ずデ
フモードに設定されることになる。
したがって、乗員がフロントガラスの内面の曇りを晴ら
すべくモードレバー94を操作してデフモードに設定す
れば、たとえベントスイッチ140、バイレベルスイッ
チ141、フットスイッチ142、デフスイッチ143
のいずれかが破損して作動不良となっていたとしても必
ずデフモードに設定できることになる。したがって、フ
ロントガラスの内面の曇りを晴らすことができ、安全運
転上非常に好ましい動作をする信頼性の高い自動車用空
気調和装置が提供されることになる。
第5図には、吹出口モードがデフモードからフットモー
ドに設定変更される場合のモータアクチュエータの駆動
制御装置の動作状態が示してある。
デフモードは各ドアが上記したような位置に設定されて
いる吹出口モードであり、このときには同図に示すよう
にデフスイッチ144が開路されている以外、セーフテ
ィスイッチ145および他のスイッチは全て閉路してい
る状態にある。そして、第1の閉回路と第2の閉回路は
上記したような経路で形成されており、空調モードはデ
フモードを維持した状態となっている。
まず、吹出口モードを変更するため乗員がモードレバー
94を操作してデフモードからフットモードに設定変更
すると、フットスイッチ142が第5図中矢印方向に回
動してフットスイッチ142を開路し、同時にデフスイ
ッチ144とセーフティスイッチ145は第5図中矢印
方向に回動してデフスイッチ144を閉路しセーフティ
スイッチ145を開路する。このとき、デフスイッチ1
44が閉路することから第2の閉回路が形成され、よっ
てトランジスタ108がオフし、一方、フットスイッチ
142が開路することから第1の閉回路が形成されなく
なり、抵抗器110の電位が低くなることからトランジ
スタ104がオンし、電源の+端子から抵抗器109、
トランジスタ104、接続点116、モータ120、接
続点117、ダイオード111、分離接点121、ブラ
シ132および主接点131を介してアースに至るモー
タ120の駆動回路が形成され、モータ120が前述し
た態様のものとは反対方向に回転し始め、移動部材13
0を図中I方向に移動させることになる。したがって、
ブラシ132は相対的に図中J方向に移動する。こうし
てモータ120が回転を続け、ブラシ132が分離接点
121,126,125の順に摺接し、そして、移動部
材130のI方向への移動に伴って、図中斜線で示すよ
うにブラシ132′が分離接点125と分離接点124
に共に摺接すると、電源の+端子から抵抗器102、抵
抗器114、ベントスイッチ140、バイレベルスイッ
チ141、分離接点124、ブラシ132′および主接
点131を介してアースに至る第1の閉回路と、電源の
+端子から抵抗器106、抵抗器115、デフスイッチ
144、デフフットスイッチ143、分離接点125、
ブラシ132′および主接点131を介してアースに至
る第2の閉回路の両回路が形成されるため、トランジス
タ101とトランジスタ105は共にオンとなり、した
がってトランジスタ104とトランジスタ108は共に
オフになる。したがって、モータ120の駆動回路が形
成されなくなることからモータ120に電流が流れなく
なり、移動部材130の移動が停止し、吹出口モードは
フットモードに設定される。すなわち、第1図におい
て、デフロスト吹出口78とベント吹出口79を閉止す
る方向にデフドア81およびベントドア82を回動さ
せ、フット吹出口80を開放する方向にフットドア83
を回動させて温調された空気をフット吹出口80から吹
き出させるようにする。
このように、本実施例にあっては、モータアクチュエー
タの制御部の主回路を半導体素子であるトランジスタ1
01,104,105,108を用いて構成するととも
に、電源からこのモータアクチュエータの駆動部を構成
するモータ120への電流の供給を1つのトランジスタ
101,105のスイッチング動作により行うようにし
たので、電源からモータ120に至る間の電圧降下が非
常に小さくなる。したがって、モータの効率は良好なも
のとなり、同一定格のモータが使用されているモータア
クチュエータであっても、その駆動トルクは電圧降下の
減少分だけ大きくなる。逆に言えば、同じ駆動トルクを
出力するモータアクチュエータにおいては、その小形化
を図ることができる。
また、本実施例では、モータ120の回転に伴って移動
し自動車用空気調和装置に設けられている各種のドア8
1〜83をリンクを介して回動させる移動部材130に
摺接させるブラシ132は1つのみで良いことから、部
品点数が低減され、モータアクチュエータの小形化とメ
インテナンスの長期化が図られるとともに信頼性が向上
し、製造コストの低減も図られる。
さらに、本実施例では、モータアクチュエータの駆動制
御装置に信号を与えるコントロールスイッチ群にセーフ
ティスイッチ145からなる安全回路を付加して、コン
トロールスイッチ群を構成するスイッチのうちの1つの
スイッチが作動不能状態になり、乗員が要求する空調状
態が得られないようになってしまった場合でも、車室内
の空調状態をたとえばデフモードには必ず設計可能なよ
うにしてあり、車両を運転する上において可及的に安全
な空調状態にだけは設定可能としている。したがって、
自動車用空気調和装置としての信頼性あるいは安全性が
向上することになる。
なお、本実施例においては、図示しないドアリンクが機
械的に接続された移動部材130の移動に伴って空調モ
ードを変化させるものを例示したが、移動部材130を
介さずにモータ120によって直接ドアリンクを駆動さ
せるものであっても良く、また、トランジスタのスイッ
チング動作を行わせる態様は、本実施例のようにブラシ
132を固定として移動部材130を移動させるものに
限定されることなく、移動部材130を介さずにモータ
120により直接ドアリンクを駆動させるものにおいて
は、移動部材130を固定とし、モータ120によりブ
ラシ132を移動させてトランジスタのスイッチング動
作を行なわせる態様のものであっても良い。
また、本実施例では、車室内への吹出口モードを切換え
るモードアクチュエータ98について例示的に述べた
が、本発明のモータアクチュエータの駆動制御装置は他
のモータアクチュエータ、たとえば、インテークドアア
クチュエータ96や、設定可能なポジション数を多くす
ればミックスドアアクチュエータ97などにも適用可能
であるのはもちろんであり、また、その構成はクレーム
に記載の範囲内において自在に改変することが可能であ
ることももちろんである。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、モータアクチュエ
ータの制御部の主回路をトランジスタで構成するととも
にモータへの給電を1つのトランジスタのスイッチング
動作により行うようにしたので、電源からモータに至る
間の電圧降下が非常に小さくなり、モータの効率が向上
する。しかも、部品点数が低減されるので、信頼性が向
上し、また、小形化や製造コストの低減が図られる。
また、補助スイッチを設けて、スイッチ群のいずれかの
スイッチが故障した場合にも必ず所定のモードに設定さ
れるようにしたので、車両運行の安全にとって必要最低
限の空調モードは確保されることになり、信頼性ないし
安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例によるモータアクチュエー
タの駆動制御装置を備えた自動車用空気調和装置の主に
各ドアを駆動する機構の概略構成図、 第2図は、同実施例によるモータアクチュエータの駆動
制御装置の詳細な回路図、 第3図は、吹出口モードをベントモードからバイレベル
モードに設定変更した場合における同実施例によるモー
タアクチュエータの駆動制御装置の動作説明図、 第4図は、吹出口モードをバイレベルモードからデフモ
ードに設定変更した場合における同実施例によるモータ
アクチュエータの駆動制御装置の動作説明図、 第5図は、吹出口モードをデフモードからフットモード
に設定変更した場合における同実施例によるモータアク
チュエータの駆動制御装置の動作説明図、 第6図は、従来のモータアクチュエータの駆動制御装置
の詳細な回路図である。 81……デフドア、82……ベントドア 83……フットドア 98……モードアクチュエータ 101……トランジスタ(第1スイッチング回路) 104……トランジスタ(第1トランジスタ) 105……トランジスタ(第2スイッチング回路) 108……トランジスタ(第2トランジスタ) 120……モータ 121〜126……分離接点 130……移動部材(第1摺動部材) 131……主接点 132……ブラシ(第2摺動部材) 140〜144……スイッチ 145……セーフティスイッチ(補助スイッチ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車用空気調和装置内に組み込まれたド
    アの開閉をモータにより行うようにしたモータアクチュ
    エータの駆動制御装置であって、 前記ドアの開度を設定する1つのスイッチを開路すると
    前記ドアを他の開度に設定する他の全てのスイッチが閉
    路する直列に接続された複数のスイッチ(140〜144)から
    なるスイッチ群と、 前記スイッチ群を構成する複数のスイッチ(140〜144)の
    うち両端に位置するスイッチ(140,144)相互間に接続さ
    れ、前記ドアの開度を設定する特定のスイッチ(144)を
    開路するとこれに連動して閉路する補助スイッチ(145)
    と、 前記スイッチ群を構成する各々のスイッチ(140〜144)の
    端子に接続され相互に離れて位置する複数の分離接点(1
    21〜126)と、電源の一方の端子に接続された主接点(13
    1)とが設けられた第1摺動部材(130)と、 前記第1摺動部材(130)に対して相対的に移動するとと
    もに、前記主接点(131)といずれかの前記分離接点(121
    〜126)とに接触する第2摺動部材(132)と、 前記ドアを開閉駆動するとともに、前記第1摺動部材(1
    30)または前記第2摺動部材(132)のいずれか一方を移動
    させるモータ(120)と、 前記モータ(120)の一方の入力端子および前記第1摺動
    部材(130)に設けられているいずれか1つの前記分離接
    点(121)に接続されるとともに、前記電源の他方の端子
    に接続された第1トランジスタ(104)と、 前記モータ(120)の他方の入力端子および前記第1摺動
    部材(130)に設けられているいずれか1つの前記分離接
    点(122)に接続されるとともに、前記電源の他方の端子
    に接続された第2トランジスタ(108)と、 前記第1トランジスタ(104)をスイッチング動作される
    第1スイッチング回路(101)と、前記第2トランジスタ
    (108)をスイッチング動作させる第2スイッチング回路
    (105)とを有し、これらのスイッチング回路(101,105)
    は、いずれか1つの前記スイッチ(140〜144)が開路され
    たときから、そのスイッチの両端にそれぞれ接続され相
    互に隣接する2つの前記分離接点(121〜126)および前記
    主接点(131)に前記第2摺動部材(132)が接触するまで前
    記モータ(120)を駆動させ、これらに接触したときに
    は、前記それぞれのトランジスタ(104,108)をオフする
    ことを特徴とするモータアクチュエータの駆動制御装
    置。
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