JP5563431B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調装置に関し、特に吹き出し口を開閉するダンパと、ユーザによって操作される操作部とが機械的に連結された車両用空調装置に関する。
この種の車両用空調装置としては、例えば特許文献1に記載の装置が知られている。この特許文献1に記載の空調装置では、空調ダクト内に冷却器及びヒータが設けられており、これら冷却器及びヒータによって空調ダクト内を流れる空気の温度が調整される。そしてこの温調された空調用空気は、冷却器及びヒータの下流に設けられた例えばデフロスタ吹き出し口を通じてフロントガラスの内面に向けて送出されたり、あるいはフェイス吹き出し口を通じて搭乗者の頭部に向けて送出される。一方、各吹き出し口の上流には、それらを開閉させるためのダンパが設けられている。そして、各吹き出し口に対応するダンパの開閉状態が切り替えられると、空調用空気が例えばデフロスタ吹き出し口からのみ送出されたり、あるいはフェイス吹き出し口からのみ送出されるなど、空調用空気の吹き出し口が変更される。また、各ダンパには、ユーザによって操作されるノブが機械的に連結されている。そしてこの空調装置では、ユーザがノブを操作することで、空調用空気の吹き出し口を変更することができる。
一方、このような空調装置には通常、例えば特許文献2に見られるように、ユーザによって操作されるエアコンスイッチが設けられている。そしてこの空調装置では、ユーザがエアコンスイッチを操作することで、上記冷却器の作動及び停止を切り替えることができる。
特開2006−151079号公報 特開平5−85156号公報
ところで、こうした車両用空調装置にあっては、通常、上記ノブとエアコンスイッチとが互いに離間した位置に配設されている。したがって、例えばユーザが吹き出し口の変更に併せて冷却器を作動させたいときには、指でノブを一旦操作した後に、エアコンスイッチまで指を移動させて同スイッチを操作しなければならないため、このことが操作性の悪化を招く一つの要因となっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作性を向上させることのできる車両用空調装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、空調ダクト内に配設される冷却器及びヒータを通じて温調される空調用空気をそれらの下流に設けられる複数の吹き出し口から送出して車室内の空調を行うにあたり、前記複数の吹き出し口をそれぞれ開閉させる複数のダンパと、同複数のダンパの開閉状態を選択的に切り替える際に操作される操作部とを備える車両用空調装置において、前記操作部と独立してユーザによる操作が可能であって、前記冷却器を作動/停止させる際に押圧操作されるエアコンスイッチを備え、前記操作部は、前記複数のダンパの開閉状態を指定する第1の操作位置とは別の第2の操作位置に操作可能に設けられ、前記エアコンスイッチは、前記操作部の前記第2の操作位置への操作に伴い同操作部によって押圧されるように配置されることを要旨としている。
同構成によれば、ユーザは、操作部を第1の操作位置から第2の操作位置に操作するだけで、空調用空気の吹き出し口を切り替える操作に併せて冷却器を作動させることができるため、利便性が向上するようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用空調装置において、前記吹き出し口として、車両のフロントガラスの内面に向けて前記空調用空気を吹き出すためのデフロスタ吹き出し口が含まれるとともに、前記ダンパとして、前記デフロスタ吹き出し口を開閉させるデフダンパが含まれて且つ、前記第1の操作位置として、前記デフダンパのみを開状態とするデフポジションが含まれ、前記第2の操作位置が、前記デフポジションに隣接するかたちで設けられていることを要旨としている。
こうした車両用空調装置にあっては、例えばフロントガラスに発生した曇りを除去するとき、冷却器によって除湿された空調用空気をデフロスタ吹き出し口から送出することが有効である。この点、上記構成によれば、ユーザは、操作部をデフポジションに操作してデフロスタ吹き出し口のみを開状態としたとき、同操作部をデフポジションに隣接する第2の操作位置まで更に操作すれば、冷却器を作動させることができる。したがって、空調用空気の吹き出し口をデフロスタ吹き出し口に切り替える操作に併せて冷却器を作動させることができるため、特にユーザがフロントガラスに発生した曇りを除去しようとするときに操作性が向上するようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用空調装置において、前記吹き出し口として、車両の搭乗者の頭部に向けて前記空調用空気を吹き出すためのフェイス吹き出し口が含まれるとともに、前記ダンパとして、前記フェイス吹き出し口を開閉させるフェイスダンパが含まれて且つ、前記第1の操作位置として、前記フェイスダンパのみを開状態とするフェイスポジションが含まれ、前記第2の操作位置が、前記フェイスポジションに隣接するかたちで設けられていることを要旨としている。
同構成によれば、ユーザは、操作部をフェイス吹き出し口に操作してフェイス吹き出し口のみを開状態としたとき、同操作部をフェイス外ポジションに隣接する第2の操作位置まで更に操作すれば、冷却器を作動させることができる。したがって、空調用空気の吹き出し口をフェイス吹き出し口に切り替える操作に併せて冷却器を作動させることができるため、特にユーザが車室内を短時間で冷却しようとするときに操作性が向上するようになる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用空調装置において、前記エアコンスイッチは、外力の印加に基づきオフ位置からオン位置に操作されると同オン位置に一旦保持されて、同オン位置に保持されている状態で外力が印加されると前記オフ位置に自動的に復帰するとともに、前記オフ位置と前記オン位置との間に設定される半押し位置に操作されるとオン状態となるものであって且つ、前記操作部の前記第2の操作位置への操作に伴い同操作部により押圧されて前記半押し位置に移動可能に配置されるものであり、前記操作部は、前記第1の操作位置から前記第2の操作位置に操作されたときに同第2の操作位置に位置した状態を維持するとともに、外力の印加に基づき第2の操作位置から第1の操作位置に復帰可能に設けられていることを要旨としている。
同構成によれば、ユーザが操作部を第2の操作位置に操作したときに、同操作部が第2の操作位置に位置した状態を維持するため、エアコンスイッチは半押し位置に位置した状態で保持される。したがって、操作部を第2の操作位置に移動させる操作に併せて冷却器を作動させることができる。また、ユーザが操作部に外力を印加して同操作部を第2の操作位置から第1の操作位置に戻したとき、エアコンスイッチは半押し位置からオフ位置に移動する。したがって、操作部を第2の操作位置から第1の操作位置に移動させる操作に連動して冷却器を停止させることもできる。これにより、操作部を第2の操作位置に移動させる操作に併せて冷却器が作動するばかりでなく、同操作部を第2の操作位置から第1の操作位置に戻す操作に併せて冷却器が停止するため、更に操作性が向上するようになる。さらに、操作部が第2の操作位置に位置している状態、すなわちエアコンスイッチが半押し位置に位置している状態では、ユーザがエアコンスイッチに外力を印加してその操作位置を半押し位置からオフ位置に戻せば、エアコンスイッチに印加された外力によって操作部が第2の操作位置から第1の操作位置に移動する。したがって、エアコンスイッチをオフさせる操作に連動して操作部を第1の操作位置に戻すこともできるため、こうした点でも操作性が向上するようになる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用空調装置において、前記操作部が前記第2の操作位置に操作されたか否かを検出する位置センサと、該位置センサを通じて前記操作部が前記第2の操作位置に操作された旨が検出されるとき、前記冷却器を作動させる制御手段とを更に備えることを要旨としている。
同構成によれば、ユーザが操作部を第2の操作位置に操作すると、その旨が位置センサを通じて制御手段によって検出されて、制御手段が冷却器を作動させる。したがって、操作部が第2の操作位置に操作されたときに冷却器を作動させるといった構成を容易に実現することができるため、上記の車両用空調装置の実現も容易となる。
本発明にかかる車両用空調装置によれば操作性を向上させることができるようになる。
本発明にかかる車両用空調装置の第1の実施形態についてその概略構成を示すブロック図。 同第1の実施形態の車両用空調装置についてその吹き出し口切り替え用のノブの正面構造を示す正面図。 同第1の実施形態の車両用空調装置についてその位置センサの構成を示すブロック図。 本発明にかかる車両用空調装置の第2の実施形態についてその吹き出し口切り替え用のノブの正面構造を示す正面図。 同第2の実施形態の車両用空調装置についてその動作例を示す正面図。 同第2の実施形態の車両用空調装置についてその動作例を示す正面図。
<第1の実施形態>
以下、本発明にかかる車両用空調装置の第1の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。はじめに、図1を参照して、本実施形態にかかる車両用空調装置の概略構成について説明する。
図1に示すように、この空調装置では、車室内あるいは車室外の空気が吸入口11を介して空調ダクト10に導入されるとともに、この空気の風量及び温度が空調ダクト10内で調整される。そしてこの空調用空気が空調ダクト10の下流に設けられた吹き出し口12〜14を介して車室内に供給されることで、車室内の空調が行われる。
ここで、空調ダクト10において、吸入口11の下流には、モータ41によって回転駆動されるブロアファン40が設けられている。そしてこの空調装置は、モータ41の駆動を通じてブロアファン40の回転速度を変化させることで、空調用空気の風量を調整する。ちなみに車両のセンターコンソールには、ユーザによって操作される風量調整用のノブ30が設けられており、このノブ30の操作を通じてモータ41の駆動状態が変化する。
また、空調ダクト10において、ブロアファン40の下流には、通過する空気を冷却、除湿するエバポレータ51が設けられている。このエバポレータ51には、冷媒配管を介してコンプレッサ52、コンデンサ53、及び膨張弁54が環状に連結されており、これらの要素によって冷却器50が構成されている。なお、冷却器50を構成する各要素51〜54はそれぞれ周知の構造をなしており、その機能も周知であることから、ここでの詳細な説明を割愛する。このうち、コンプレッサ52には、電磁クラッチ52aを介して車載エンジン55が駆動連結されている。すなわち、コンプレッサ52は、電磁クラッチ52aへの通電により車載エンジン55に接続されると、車載エンジン55の動力が伝達されて作動する。一方、コンプレッサ52は、電磁クラッチ52aへの通電が遮断されると、車載エンジン55との接続が解除されて停止する。また、電磁クラッチ52aへの通電は、マイクロコンピュータを中心に構成された電子制御装置70を通じて制御される。なお、本実施形態では、この電子制御装置70が制御手段となる。この電子制御装置70は、車両のセンターコンソールに設けられたエアコンスイッチ71がオン操作された旨を検知したとき、電磁クラッチ52aへの通電を行ってコンプレッサ52を作動させる。また、エアコンスイッチ71がオフ操作された旨を検知したとき、電磁クラッチ52aへの通電を遮断してコンプレッサ52を停止させる。このように、本実施形態の空調装置では、エアコンスイッチ71をオン/オフ操作することで、上記冷却器50を作動/停止させることができるようになっている。
一方、空調ダクト10において、エバポレータ51の下流には、通過する空気を加熱するヒータ60が設けられている。このヒータ60は、車載エンジン55から適宜の配管を通じて供給されるエンジン冷却水の熱により加熱されるものである。また、このヒータ60の上流側には、エアミックスダンパ21が設けられており、ヒータ60を通過する空調用空気の流量がこのダンパ21の開閉状態に応じて変化する。そしてこの空調装置は、ヒータ60を通過する空調用空気の流量をエアミックスダンパ21によって変化させることで、空調用空気の温度を調整する。ちなみに、エアミックスダンパ21には、車両のセンターコンソールに設けられた温度調整用のノブ31がケーブルなどを介して機械的に連結されている。そして、このノブ31がユーザによって操作されると、ノブ31に印加された外力がケーブルを介してエアミックスダンパ21に伝達されて、同ダンパ21が動作する。
また一方、空調ダクト10において、ヒータ60の下流には、以下の(a1)〜(a3)に示す吹き出し口がそれぞれ設けられている。
(a1)車両のフロントガラスの内面部分に向けて空調用空気を吹き出すためのデフロスタ吹き出し口12。
(a2)車両の運転者及び助手席の搭乗者の足元部分に向けて空調用空気を吹き出すためのフット吹き出し口13。
(a3)車両の運転者及び助手席の搭乗者の頭部や胸部に向けて空調用空気を吹き出すためのフェイス吹き出し口14。
また、これらの吹き出し口12〜14には、それらを各別に開閉させるためのデフダンパ22、フットダンパ23、及びフェイスダンパ24がそれぞれ設けられている。そしてこの空調装置は、これらのダンパ22〜24によって各吹き出し口12〜14を選択的に開閉させることで、空調用空気の吹き出し口を切り替える。ちなみに、ダンパ22〜24には、車両のセンターコンソールに設けられた吹き出し口切り替え用のノブ32が機械的に連結されている。そしてこのノブ32がユーザによって操作されると、ノブ32に印加された外力がケーブルを介してダンパ22〜24に伝達されて、ダンパ22〜24が動作する。なお、本実施形態では、ノブ32が操作部となる。
次に、図2を参照して、ノブ32の構造について説明する。
図2に示すように、ノブ32は、車両のセンターコンソール1に形成された円柱状の凹部90の内周面に当接するかたちで配設されている。このノブ32は、五角形状の部材であって、その上面に、ユーザによって把持される部分となる突起部32aが形成されている。また、このノブ32は、適宜の支持構造を介して、凹部90の内周面に沿って図中の矢印a1,a2で示す方向に略半円弧状に回動可能に支持されている。また、センターコンソール1には、ノブ32の外周に沿って、空調用空気の吹き出し口を模式的に示すマークM1〜M5が矢印a2で示す方向に順に印字されている。そして、図中に実線及び破線で示すように、マークM1〜M5に対応して、ノブ32の操作位置P1〜P5が以下の(b1)〜(b5)に示すように設定されている。
(b1)ノブ32の先端部32bがマークM1に対向するフェイスポジションP1。この位置にノブ32が操作された場合には、上記フェイスダンパ24が開状態となって且つ、デフダンパ22及びフットダンパ23が閉状態となって、フェイス吹き出し口14からのみ空調用空気が送出される。
(b2)ノブ32の先端部32bがマークM2に対向するフェイス・フットポジションP2。この位置にノブ32が操作された場合には、上記フットダンパ23及びフェイスダンパ24が開状態となって且つ、デフダンパ22が閉状態となって、フット吹き出し口13及びフェイス吹き出し口14から空調用空気がそれぞれ送出される。
(b3)ノブ32の先端部32bがマークM3に対向するフットポジションP3。この位置にノブ32が操作された場合には、フットダンパ23のみが開状態となって且つ、デフダンパ22及びフェイスダンパ24が閉状態となって、フット吹き出し口13からのみ空調用空気が送出される。
(b4)ノブ32の先端部32bがマークM4に対向するフット・デフポジションP4。この位置にノブ32が操作された場合には、デフダンパ22及びフットダンパ23が開状態となって且つ、フェイスダンパ24が閉状態となって、デフロスタ吹き出し口12及びフット吹き出し口13から空調用空気がそれぞれ送出される。
(b5)ノブ32の先端部32bがマークM5に対向するデフポジションP5。この位置にノブ32が操作された場合には、デフダンパ22のみが開状態となって且つ、フットダンパ23及びフェイスダンパ24が閉状態となって、デフロスタ吹き出し口12からのみ空調用空気が送出される。
一方、センターコンソール1には、上記マークM1に隣接するかたちでマークM6が、また、マークM5に隣接するかたちでマークM7がそれぞれ印字されている。そして、図中に破線で示すように、これらのマークM6,M7に対応するかたちでノブ32の操作位置P6,P7がそれぞれ設けられている。具体的には、ノブ32の先端部32bがマークM6に対向するフェイス外ポジションP6と、ノブ32の先端部32bがマークM7に対向するデフ外ポジションP7とが設けられている。そして、ノブ32は、フェイスポジションP1に位置している状態で矢印a1で示す方向に外力が印加されると、フェイス外ポジションP6まで回動するが、同外力が除かれた場合にはフェイスポジションP1まで自動復帰する。また、ノブ32は、デフポジションP5に位置している状態から矢印a2で示す方向に外力が印加されると、デフ外ポジションP7まで回動するが、同外力が除かれた場合にはデフポジションP5まで自動復帰する。すなわちノブ32は、フェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作されたときにモーメンタリ動作を行う。
なお、本実施形態にかかる空調装置では、ノブ32と上記ダンパ22〜24との間の機械的な連結に若干の遊びが設けられているため、ノブ32がフェイス外ポジションP6に操作されたとき、ダンパ22〜24はフェイスポジションP1に対応した開閉状態を維持する。また、ノブ32がデフ外ポジションP7に操作されたとき、ダンパ22〜24はデフポジションP5に対応した開閉状態を維持する。
一方、先の図1に示されるように、本実施形態にかかる空調装置には、ノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作されたか否かを検出する位置センサ80が設けられている。
次に、図3を参照して、この位置センサ80の構造について説明する。
図3に示すように、位置センサ80は、いわゆるロータリスイッチからなるものであって、グランド電位におかれるとともにノブ32の動きに連動して回動する可動接点81と、2つの固定接点82,83とを有している。このうち、可動接点81は、ノブ32が上記操作位置P1〜P7に操作されたときに、図中の軸線m1〜m7の位置に回動する。すなわち、位置センサ80では、ノブ32がフェイス外ポジションP6に操作されたときに可動接点81が固定接点82に接続される。また、ノブ32がデフ外ポジションP7に操作されたときに可動接点81が固定接点83に接続される。
一方、上記電子制御装置70には、適宜の配線を介して固定接点82,83に接続される端子T1が設けられている。この電子制御装置70は、端子T1の電位を監視しつつ、その電位が論理ロウレベルに対応する電位(グランド電位)となった旨を検出した場合には、ノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作された旨を判断する。そして、ノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作された旨を判断したとき、上記電磁クラッチ52aへの通電を行ってコンプレッサ52を作動させる。
なお、本実施形態にかかる空調装置では、ユーザがノブ32をフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作して冷却器50を作動させた場合、ユーザは、エアコンスイッチ71をオフ操作すれば、冷却器50を停止させることができる。
車両用空調装置としてのこうした構成によれば、ユーザは、ノブ32をフェイスポジションP1に操作したとき、同ノブ32をフェイス外ポジションP6まで更に操作すれば、空調用空気の吹き出し口をフェイス吹き出し口14に切り替えることができるとともに、冷却器50を作動させることができる。また、ノブ32をデフポジションP5に操作したとき、同ノブ32をデフ外ポジションP7まで更に操作すれば、空調用空気の吹き出し口をデフロスタ吹き出し口12に切り替えることができるとともに、冷却器50を作動させることができる。したがって、ユーザはノブ32を操作するだけで吹き出し口の切り替えに併せて冷却器50を作動させることができるため、操作性が向上するようになる。
ところで、こうした車両用空調装置にあっては、車室内を短時間で冷却する場合、冷却器50によって冷却された空調用空気をフェイス吹き出し口14から送出することが有効である。この点、本実施形態にかかる車両用空調装置によれば、ユーザは空調用空気の吹き出し口をフェイス吹き出し口14に切り替える操作に併せて冷却器50を作動させることができるため、特にユーザが車室内を短時間で冷却しようとするときに操作性が向上するようになる。
また、車両のフロントガラスに発生した曇りを除去する場合、冷却器50によって除湿された空調用空気をデフロスタ吹き出し口12から送出することが有効である。この点、本実施形態にかかる車両用空調装置によれば、ユーザは空調用空気の吹き出し口をデフロスタ吹き出し口12に切り替える操作に併せて冷却器50を作動させることができるため、特にユーザが車両のフロントガラスに発生した曇りを除去しようとするときに操作性が向上するようになる。
一方、ユーザの中には、フロントデフの機能である曇り取りを行う際に冷却器50を作動させることが有効であることを知らない者もいる。これは、車両のエアコン機能やその操作が家庭用のエアコン装置などと違った機能、操作であるため、ユーザの操作知識が乏しいことに起因している。
この点、本実施形態にかかる車両用空調装置によれば、冷却器50を作動させることのできる操作位置がデフポジションP5に隣接するかたちで設けられているため、ノブ32の操作を通じて、フロントガラスの曇り取りに対して冷却器50による除湿が有効であることをユーザに学習してもらえるようになる。
以上説明したように、本実施形態にかかる車両用空調装置によれば、以下のような効果が得られるようになる。
(1)ノブ32を、フェイスポジションP1に隣接するフェイス外ポジションP6に操作可能に設けることとした。そして、ノブ32がフェイス外ポジションP6に操作されたとき、冷却器50を作動させることとした。これにより、ユーザは、ノブ32を操作するだけで、空調用空気の吹き出し口をフェイス吹き出し口14に切り替える操作に併せて冷却器50を作動させることができるため、特にユーザが車室内を短時間で冷却しようとするときに操作性が向上するようになる。
(2)ノブ32を、デフポジションP5に隣接するデフ外ポジションP7に操作可能に設けることとした。そして、ノブ32がデフ外ポジションP7に操作されたとき、冷却器50を作動させることとした。これにより、ユーザは、ノブ32を操作するだけで、空調用空気の吹き出し口をデフロスタ吹き出し口12に切り替える操作に併せて冷却器50を作動させることができるため、特にユーザが車両のフロントガラスに発生した曇りを除去しようとするときに操作性が向上するようになる。また、フロントガラスの曇り取りに冷却器50による除湿が有効であることをユーザに学習してもらえるようになる。
(3)ノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作されたか否かを検出する位置センサ80を設けることとした。そして、位置センサ80を通じてノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作された旨を検知したとき、冷却器50を作動させることとした。これにより、ノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作されたときに冷却器50を作動させるといった構成を容易に実現することができるようになる。
(変形例)
次に、先の図2及び図3を参照して、第1の実施形態の変形例について説明する。
図2に示されるように、この変形例では、ノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作された際にその位置が保持される。また、ノブ32は、フェイス外ポジションP6に位置している状態で矢印a2で示す方向に外力が印加された場合にはフェイスポジションP1に復帰する一方、デフ外ポジションP7に位置している状態で矢印a1で示す方向に外力が印加された場合にはデフポジションP5に復帰する。すなわち、ノブ32は、フェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作された際にステーショナリ動作(オルタネイト動作)する。一方、図3に示されるように、電子制御装置70は、位置センサ80を通じてノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作された旨を検知したとき、電磁クラッチ52aへの通電を行ってコンプレッサ52を作動させる。そして、ノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に位置している旨を検知している期間、コンプレッサ52を作動させた状態を維持する。その後、位置センサ80を通じてノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7からずれた旨を検知したとき、電磁クラッチ52aへの通電を遮断してコンプレッサ52を停止させる。また、例えばノブ32をフェイス外ポジションP6からフェイスポジションP1に戻す操作に連動して、あるいはノブ32をデフ外ポジションP7からデフポジションP5に戻す操作に連動して冷却器50が停止する。このため、ユーザはエアコンスイッチ71を操作することなく冷却器50を停止させることができるため、操作性が向上するようになる。また、上記第1の実施形態の効果に準じた効果が得られるようにもなる。
<第2の実施形態>
続いて、本発明にかかる車両用空調装置の第2の実施形態について図4〜図6を参照して説明する。なお、この第2の実施形態も車両用空調装置としての基本構造は先の図1及び図2に示した構造に準ずるものであり、ここでは先の図2に対応する図として、ノブ32の正面構造を図4に示している。また、この図4において、先の図2に示した要素と同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付すことにより重複する説明を割愛し、以下では両者の相違点を中心に説明する。なお、図4では、図中の軸線n1を基準位置として、同基準位置から下方に所定距離だけ移動した位置を軸線n2で示している。
同図4に示されるように、本実施形態の空調装置では、凹部90の内部に、左右方向を長手方向とする長板状のエアコンスイッチ71が配設されている。このエアコンスイッチ71は、図示しない支持構造を介して、その延伸方向に平行な中心軸nが軸線n1に一致する図中のオフ位置から、中心軸nが軸線n2に一致するオン位置まで往復動可能に支持されている。なお、このエアコンスイッチ71は、図示しない付勢手段によって上方に付勢されており、通常は図中のオフ位置に保持されている。そして、エアコンスイッチ71は、オフ位置に保持されているとき、オフ状態となっている。また、オフ位置に保持されている状態で下方に外力が印加されると、下方に移動してオン状態となる。そして、図5に示すように、エアコンスイッチ71は、オン位置に達すると図示しないラッチなどからなるロック機構によりその位置が保持され、これによりオン状態に維持される。また、オン状態に保持されている状態で下方に外力が印加されると、ロック機構による保持が解除されて、図4に示すオフ位置まで自動復帰する。このように、本実施形態のエアコンスイッチ71は、いわゆるプッシュプッシュタイプのスイッチであって、ステーショナリ動作(オルタネイト動作)するものである。
一方、このエアコンスイッチ71には、同スイッチ71がオン状態であるときに点灯するとともに、オフ状態であるときに消灯するインジケータ72が設けられている。そしてユーザは、インジケータ72の点灯状態を見ることで、エアコンスイッチ71がオン状態であるか否かを確認することができる。
また一方、エアコンスイッチ71の四隅には、傾斜面71aがそれぞれ形成されている。この傾斜面71aは、図中に破線で示されるようにノブ32がフェイスポジションP1あるいはデフポジションP5に位置したときに、ノブ32の側面の一部が当接する部分となる。
なお、本実施形態のノブ32は、フェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作された際に図示しないラッチなどのロック機構によりその位置が保持される。また、ノブ32は、フェイス外ポジションP6に位置している状態で矢印a1で示す方向に外力が印加されると、ロック機構による保持が解除されて、フェイスポジションP1に自動復帰する。さらに、ノブ32は、デフ外ポジションP7に位置している状態で矢印a2で示す方向に外力が印加されると、ロック機構による保持が解除されて、デフポジションP5に自動復帰する。一方、上記電子制御装置70は、エアコンスイッチ71がオン状態になった旨を検知したとき、上記電磁クラッチ52aへの通電を行ってコンプレッサ52を作動させるとともに、エアコンスイッチ71がオン状態となっている期間、コンプレッサ52を作動させた状態を維持する。また、エアコンスイッチ71がオフ状態である旨を検知したとき、上記電磁クラッチ52aへの通電を遮断してコンプレッサ52を停止させる。
次に、図4に併せ、図6を参照して、本実施形態にかかる空調装置の動作について説明する。
図4に破線で示されるように、例えばいま、ノブ32がフェイスポジションP1に位置しているとするときに、ユーザがノブ32をフェイス外ポジションP6に操作したとする。このとき、エアコンスイッチ71の傾斜面71aがノブ32によって押圧されるため、ノブ32から付与される押圧力によってエアコンスイッチ71が下方に移動する。そして、図6に示すように、ノブ32がフェイス外ポジションP6の位置で保持されると、エアコンスイッチ71は、オフ位置とオン位置との間に設定された半押し位置、すなわち上記ロック機構による保持は行われないがオン状態となる位置に保持される。このため、冷却器50は作動した状態に維持される。また、ユーザがノブ32をフェイスポジションP1に戻すと、エアコンスイッチ71は上記付勢手段によって基準位置まで自動復帰する。したがって、エアコンスイッチ71がオフ状態となるため、冷却器50が停止する。
また、本実施形態では、図6に示されるようにノブ32がフェイス外ポジションP6に位置しているときに、ユーザがエアコンスイッチ71をオフ位置まで操作すると、ノブ32がエアコンスイッチ71に押圧されてフェイスポジションP1に戻る。したがって本実施形態では、エアコンスイッチ71をオフさせる操作についてはこれをノブ32及びエアコンスイッチ71のいずれでも可能であるため、操作性が向上するようになる。
なお、本実施形態の空調装置は、ユーザによってノブ32がデフ外ポジションP7に操作された際にも同様に動作する。
また、ノブ32が上記各操作位置P1〜P5のいずれに位置している場合であっても、エアコンスイッチ71をオン位置及びオフ位置に操作すれば冷却器50を作動/停止させることができるため、本実施形態のエアコンスイッチ71は従来と同レベルの操作性を担保することが可能である。
車両用空調装置としてのこうした構成によれば、上記第1の実施形態と同様に、ユーザは、ノブ32を操作するだけで、空調用空気の吹き出し口をデフロスタ吹き出し口12あるいはフェイス吹き出し口14に切り替える操作に併せて冷却器50を作動させることができるため、操作性が向上するようになる。また、空調用空気の吹き出し口をデフロスタ吹き出し口12あるいはフェイス吹き出し口14に切り替える操作に併せてエアコンスイッチ71がオンされる様子を視覚的に認知することができるため、ユーザにとって分かりやすい動作を実現することができるようにもなる。さらに、上記第1の実施形態の空調装置の構成要素である位置センサ80を省略することができるため、構造の簡素化を図ることができるようにもなる。
以上説明したように、本実施形態にかかる車両用空調装置によれば、上記第1の実施形態による上記(1)及び(2)と同等の効果、あるいはこれに準じた効果が得られるとともに、以下のような効果が得られるようになる。
(4)エアコンスイッチ71がオフ位置とオン位置との間に設定された半押し位置に操作されたときに、エアコンスイッチ71をオン状態にさせることとした。また、エアコンスイッチ71を、ノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作されたときに同ノブ32に押圧されて半押し位置まで移動するように配置することとした。これにより、ユーザがノブ32をフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に移動させる操作に連動して冷却器50が作動するばかりでなく、同ノブ32をフェイスポジションP1あるいはデフポジションP5に戻す操作に連動して冷却器50が停止するため、操作性が向上するようになる。さらにエアコンスイッチ71をオフさせる操作に連動してノブ32をフェイスポジションP1あるいはデフポジションP5に戻すこともできるため、こうした点でも操作性が向上するようにもなる。また、位置センサ80を省略することができるため、構造の簡素化を図ることができるようにもなる。
<他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記第1の実施形態では、位置センサ80として、可動接点81及び固定接点82,83を有するロータリスイッチを採用することとしたが、これに代えて、例えば磁気式の位置センサや光学式の位置センサを採用してもよい。要は、ノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作されたか否かを検出することができるものであればよい。
・上記第1の実施形態では、ノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作されてコンプレッサ52を作動させたとき、エアコンスイッチ71が操作されることを条件にコンプレッサ52を停止させることとした。これに代えて、例えばノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作される都度、コンプレッサ52の作動/停止を切り替えてもよい。
・上記第1の実施形態では、ダンパ22〜24の開閉状態を切り替えるための操作部として、凹部90の内周面に沿って回動操作されるノブ32、すなわちダイヤル式のものを採用したが、これに代えて、例えばレバー式のものを採用してもよい。
・上記第2の実施形態では、エアコンスイッチ71が上下方向に移動することでオン/オフされるスライド式のものであったが、例えばシーソー式のものであってもよい。
・上記各実施形態では、ノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作されたとき、その時点から所定時間が経過することを条件に冷却器50を停止させてもよい。この場合、第1の実施形態ではまず、電子制御装置70にタイマを設ける。そして、電子制御装置70は、ノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作された旨を検知してコンプレッサ52を作動させたとき、その時点からの経過時間をタイマを通じて計測する。そして、計測された経過時間が所定時間に達したとき、コンプレッサ52を停止させればよい。また、第1の実施形態の変形例、及び第2の実施形態では、例えばノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作された時点から所定時間が経過したときにノブ32をフェイスポジションP1あるいはデフポジションP5に自動復帰させるタイマ式の復帰機構を設ければよい。このような構成によれば、ユーザがノブ32をフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作して冷却器を作動させたときに、その状態が継続することがないため、車室内が冷えすぎるような状況を回避することができる。このため、利便性が向上するようになる。
・上記第2の実施形態では、エアコンスイッチ71として、プッシュプッシュタイプのスイッチを採用したが、これに代えて、例えばトグルタイプ(スライドタイプ)のスイッチを採用してもよい。この場合、エアコンスイッチ71は、上述した付勢手段やロック機構などが省略された構造となる。そして、エアコンスイッチ71は、先の図4に示したオフ位置に位置している状態で下方に外力が印加されると、オン位置まで移動する。また、先の図5に示したオン位置に位置している状態で上方に外力が印加されると、オフ位置まで移動する。エアコンスイッチ71としてこのようなトグルタイプのスイッチを採用したとしても、ユーザがノブ32をフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に移動させる操作に連動して冷却器50が作動するため、操作性が向上するようになる。また、ノブ32をフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に移動させる際に、付勢手段に抗す力が不要となるため、プッシュプッシュタイプのスイッチを採用する場合と比較すると、ノブ32の操作力を低減することができる。このため、操作性が向上するようになる。なお、エアコンスイッチ71として、こうしたプッシュプッシュタイプのスイッチやトグルタイプのスイッチの他、適宜の操作方式のスイッチを採用してもよい。
・上記各実施形態では、ノブ32とダンパ22〜24との間の機械的な連結に若干の遊びを設けることとした。これに代えて、例えばノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作されたときに、ケーブルを介してダンパ22〜24を駆動させないような適宜の構造を設けてもよい。このような構成によっても、ノブ32がフェイス外ポジションP6あるいはデフ外ポジションP7に操作されたときに、ダンパ22〜24の開閉状態をフェイスポジションP1あるいはデフポジションP5に対応した開閉状態に維持することが可能である。
・上記各実施形態では、冷却器50を作動させるためのノブ32の操作位置を、フェイスポジションP1及びデフポジションP5に隣接するかたちでそれぞれ設けることとしたが、これに代えて、例えばフェイスポジションP1及びデフポジションP5のいずれか一方の近傍にのみ設けてもよい。また、ノブ32の操作範囲の両端に、例えばフェイス・フットポジションP2やフット・デフポジションP4が配置されている場合には、それらに隣接するかたちで冷却器50を作動させるための操作位置を設定してもよい。
<付記>
次に、上記各実施形態及びその変形例から把握できる技術的思想について追記する。
(イ)前記冷却器を作動/停止させる際に操作されるエアコンスイッチを更に備え、前記操作部は、前記第1の操作位置から前記第2の操作位置に操作されたときに前記第1の操作位置に自動復帰可能に設けられ、前記制御手段は、前記位置センサを通じて前記操作部が前記第2の操作位置に操作された旨を検知して前記冷却器を一旦作動させて以降は、前記エアコンスイッチに対する操作を検知するまで前記冷却器を作動させた状態を維持することを特徴とする車両用空調装置。同構成によれば、操作部が第2の操作位置に操作されたときに第1の操作位置に自動復帰するといった動作をするものであるときに、操作部の操作に基づいて冷却器を適切に作動させることができる。このため、操作部がこのような動作をするものであれ、上記の車両用空調装置を容易に実現することができるようになる。
(ロ)前記操作部は、前記第1の操作位置から前記第2の操作位置に操作されたときに同第2の操作位置に位置した状態を維持するとともに、外力の印加に基づき前記第2の操作位置から前記第1の操作位置に復帰可能に設けられ、前記制御手段は、前記位置センサを通じて前記操作部が前記第2の操作位置に操作された旨が検知されるとき、同操作部が前記第2の操作位置に位置している旨が検知されている期間、前記冷却器を作動させた状態を維持することを特徴とする車両用空調装置。同構成によれば、操作部が第2の操作位置に操作されたときにその位置に保持されるといった動作をするものであるときに、操作部の操作に基づいて冷却器を適切に作動させることができる。したがって、操作部がこのような動作をするものであれ、上記の車両用空調装置を容易に実現することができるようになる。
(ハ)前記操作部が前記第2の操作位置に操作されたとき、その時点から所定時間が経過することを条件に前記冷却器を自動的に停止させる自動停止手段を更に備えることを特徴とする車両用空調装置。同構成によれば、ユーザが操作部を第2の操作位置に操作して冷却器を作動させたとき、その時点から所定時間が経過した時点で冷却器が停止するため、車室内が冷えすぎるような状況を未然に回避することができる。このため、利便性が向上するようになる。
M1〜M7…マーク、P1…フェイスポジション、P2…フェイス・フットポジション、P3…フットポジション、P4…フット・デフポジション、P5…デフポジション、P6…フェイス外ポジション、P7…デフ外ポジション、T1…端子、1…センターコンソール、10…空調ダクト、11…吸入口、12…デフロスタ吹き出し口、13…フット吹き出し口、14…フェイス吹き出し口、21…エアミックスダンパ、22…デフダンパ、23…フットダンパ、24…フェイスダンパ、30〜32…ノブ、32a…突起部、32b…先端部、40…ブロアファン、41…モータ、50…冷却器、51…エバポレータ、52…コンプレッサ、52a…電磁クラッチ、53…コンデンサ、54…膨張弁、55…車載エンジン、60…ヒータ、70…電子制御装置、71…エアコンスイッチ、71…スイッチ、71a…傾斜面、72…インジケータ、80…位置センサ、81…可動接点、82,83…固定接点、90…凹部。

Claims (5)

  1. 空調ダクト内に配設される冷却器及びヒータを通じて温調される空調用空気をそれらの下流に設けられる複数の吹き出し口から送出して車室内の空調を行うにあたり、前記複数の吹き出し口をそれぞれ開閉させる複数のダンパと、同複数のダンパの開閉状態を選択的に切り替える際に操作される操作部とを備える車両用空調装置において、
    前記操作部と独立してユーザによる操作が可能であって、前記冷却器を作動/停止させる際に押圧操作されるエアコンスイッチを備え、
    前記操作部は、前記複数のダンパの開閉状態を指定する第1の操作位置とは別の第2の操作位置に操作可能に設けられ、
    前記エアコンスイッチは、前記操作部の前記第2の操作位置への操作に伴い同操作部によって押圧されるように配置される
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記吹き出し口として、車両のフロントガラスの内面に向けて前記空調用空気を吹き出すためのデフロスタ吹き出し口が含まれるとともに、前記ダンパとして、前記デフロスタ吹き出し口を開閉させるデフダンパが含まれて且つ、前記第1の操作位置として、前記デフダンパのみを開状態とするデフポジションが含まれ、前記第2の操作位置が、前記デフポジションに隣接するかたちで設けられている
    請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記吹き出し口として、車両の搭乗者の頭部に向けて前記空調用空気を吹き出すためのフェイス吹き出し口が含まれるとともに、前記ダンパとして、前記フェイス吹き出し口を開閉させるフェイスダンパが含まれて且つ、前記第1の操作位置として、前記フェイスダンパのみを開状態とするフェイスポジションが含まれ、前記第2の操作位置が、前記フェイスポジションに隣接するかたちで設けられている
    請求項1又は2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記エアコンスイッチは、外力の印加に基づきオフ位置からオン位置に操作されると同オン位置に一旦保持されて、同オン位置に保持されている状態で外力が印加されると前記オフ位置に自動的に復帰するとともに、前記オフ位置と前記オン位置との間に設定される半押し位置に操作されるとオン状態となるものであって且つ、前記操作部の前記第2の操作位置への操作に伴い同操作部により押圧されて前記半押し位置に移動可能に配置されるものであり、
    前記操作部は、前記第1の操作位置から前記第2の操作位置に操作されたときに同第2の操作位置に位置した状態を維持するとともに、外力の印加に基づき第2の操作位置から第1の操作位置に復帰可能に設けられている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用空調装置において、
    前記操作部が前記第2の操作位置に操作されたか否かを検出する位置センサと、該位置センサを通じて前記操作部が前記第2の操作位置に操作された旨が検出されるとき、前記冷却器を作動させる制御手段とを更に備える
    ことを特徴とする車両用空調装置。
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