JPH0636303B2 - テープカセット上ケース、同製造方法及び同金型 - Google Patents

テープカセット上ケース、同製造方法及び同金型

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JPH0636303B2
JPH0636303B2 JP1301585A JP30158589A JPH0636303B2 JP H0636303 B2 JPH0636303 B2 JP H0636303B2 JP 1301585 A JP1301585 A JP 1301585A JP 30158589 A JP30158589 A JP 30158589A JP H0636303 B2 JPH0636303 B2 JP H0636303B2
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Victor Company of Japan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は2色成形法によって部分的に2層の樹脂層を設
けたテープカセット上ケース、同製造方法及び同金型に
関する。
(従来の技術) ビデオテープレコーダ等の普及にともなって、テープカ
セットの需要が増加している。
第7図は従来のテープカセットの斜視図であり、テープ
カセット100はアッパーハーフ(以下、「上ケース」
と記す)101とロアーハーフ(下ケース」)102
と、テープ走行面側に位置し、テープ保管時に蓋が閉じ
ることでテープを保護するガードパネル103等から構
成され、内側には磁気テープ及び同リール、その他諸々
の部品が収納されている。
ところで、上記上ケース101には透明材からなるクリ
アウインドウ(以下、「窓部」と記す)104,104
が溶着されている。
第8図は窓部品図であり、窓部品105は半円部に矩形
部を接続した、いわゆる前方後円形をなし、且つ断面が
凸形となるべく鍔105aを有する。
第9図は組立説明図であり、上ケース101の孔101
a及び凹部101bへ、窓部品105を矢印方向に嵌め
合せ溶着する。
(発明が解決しようとする課題) 前記嵌め合せ方法では、窓部品105の寸法は孔101
a及び凹部101bより僅かに小さくする必要がある。
万一、窓部品105が大きいと、組立が困難となり、作
業時間が増す。
また、多数個取り金型で生産する場合は、寸法差即ちバ
ラツキ分が追加される。
よって、第10図に示す如く、接合部に0.3〜0.4mm程度
の隙間106a〜106cが生じ、外表面の美観を損ね
るとともに、この隙間にごみ等の異物が詰りやすくな
る。更に、上記接合作業は溶着機にて実施するが、窓部
品105等に製品バラツキがあると溶着不良率が増し
て、好ましくない。
これら不具合に対処すべく、金型の寸法精度を上げよう
とすると、金型の製作費用が嵩むという不都合がある。
(課題を解決するための手段) 上記した不都合を解消すべく本発明は、第1の型と第2
の型からテープカセットケースの金型を構成し、第1の
型をスライド型と非スライド型に区分し、非スライド型
には上ケースの2個の窓部に夫々臨む透明樹脂用ゲート
を配設し、又、スライド型には前記2個の透明樹脂用ゲ
ートの略中間位置にガス抜き部を設け、第2の型には不
透明樹脂の侵入を阻止する窓部用凸部を上ケースの2個
の窓部位置に突設したことを特徴とする。
(作用) スライド型を含む第1の型を第2の型に型合せして第1
のキャビティを形成し、この第1のキャビティに不透明
樹脂を充填した後に、前記スライド型のみを後退させて
第2のキャビティを形成し、この第2のキャビティに透
明樹脂を充填し、この透明樹脂で窓部を形成する。
(実施例) 本発明の実施例を添付図面に基づいて以下に説明する。
第1図は本発明に係るテープカセットの斜視図であり、
テープカセット1は従来の技術の項で詳述した通り、上
ケース2、下ケース3及びガードパネル4等から構成さ
れ、上ケース2上面には、2個の窓部5,5とこれら窓
部の中間にラベル貼着部6が設けられ、これら窓部5,
5及びラベル貼着部6は透明樹脂7で覆われている。こ
の帯状の透明樹脂7を除く部分は黒色系の不透明樹脂8
で構成される。
第2図は第1図のA−A線断面図であり、上ケース2の
窓部5,5は透明樹脂7のみで1層に形成し、窓部5,
5以外の部分は、内層を不透明樹脂8、外層を透明樹脂
7からなる2層構造となっている。
次に、上ケース2の為の金型について説明する。
第3図はテープカセット上ケースの金型断面図であり、
金型10は上型に相当する第1の型11と、下型に相当
する第2の型21からなり、更に第1の型11はスライ
ド型12と非スライド型13とからなる。
非スライド型13はいわゆる側型14,14をも含み、
この側型14,14を第2の型21に嵌合させることか
ら、これらの位置関係は一定に設定される。そして側型
14には第1のキャビティC1に臨む第1のゲート15
が設けられ、また非スライド型13の上部受け板13a
からは2個の円柱部13b,13bが垂下し、且つこれ
ら円柱部内に夫々第2のゲート16,16が設けられて
いる。ゲートは射出成形口である。
一方、スライド型12は静止中の非スライド型13に対
して、図中Lだけ上下する。更に、スライド型12の中
央にはガス抜き部17が設けられている。このガス抜き
部17はガスにげ用入子17aがスライド型12に隙間
をもって嵌め合されていて、キャビティC1とガス溝1
7bとが連通する。
また、第2の型21は上面に2個の窓部と1個の凹部を
有する。窓部は窓部用凸部22,22であり、凹部はラ
ベル貼着部用凹部23である。
窓部用凸部22,22に対し前記円柱部13b,13b
が隙間t0t0を保って離間していることを特徴とす
る。
以上の構成からなる金型を用いたテープカセット上ケー
スの製造方法を次に述べる。
第3図に示す通り、第1・第2の型11,21を型組み
する。この時、第1の型のスライド型12は非スライド
型13に対してLだけ下降し、結果、隙間t1の第1の
キャビティC1を形成する。
スライド型12のリング状下隅部12a,12aと凸部
22,22の上隅部22a,22aが嵌合して形成する
キャビティC3,C3は前記第1のキャビティC1と連
通していない。
なお、本実施例ではスライド型12上面と受け板13a
との間にスペーサ24…が差し入れてある。
この状態で、第1のゲート15から黒色系不透明樹脂8
を射出し、第4図(a)に示す如く第1のキャビティC
1へ充填する。
不透明樹脂8が固化したら、スペーサ24…を外し、第
4図(b)に示す如く、スライド型12を上昇せしめ
る。結果、厚さt1の不透明樹脂8上に寸法Lの新たな
キャビティ(第2のキャビティという)C2が生ずる。
この状態で、左・右の第2のゲート16,16から透明
樹脂7を第2のキャビティC2へ射出し充填する(第4
図(c))。この時にガスにげ用入子17aの周囲のガ
ス溝17bを介して、第2のキャビティC2内の空気や
ガスを抜くことにより、樹脂の合流部分即ちウェルドラ
インWL付近でのブローホールなどを無くし、成形欠陥
を減少できる。
第5図は上ケースの部分斜視図であり、上記第2のゲー
ト16,16から透明樹脂が射出され、第2のキャビテ
ィC2に流入した後、ガス抜き部17下部で合流しウェ
ルドラインWLを形成する。
よって、液状樹脂は第2のキャビティC2に平均的に流
動し、作業時間が短縮され、製品の均一化を図れる。
第6図は第5図の改良図であり、ガスにげ用入子17a
を矩形としその下面に微細な筋模様、即ちヘアラインシ
ボ17cを刻設し、且つ第3図のスライド型下部の浅い
凸部12bにヘアラインシボを刻設しておくことによっ
て、第6図に示す通りラベル貼着部6はヘアラインシボ
模様6aが形成され、ウェルドラインWLはほとんど目
立たなくなる。
なお、例えば透明樹脂7の上面に文字や図形や凹凸模様
を型成形すれば、ラベルを貼らなくともテープカセット
の美観を保つことができる。透明樹脂の上面をシボ加工
するか平滑面とするかは任意である。
但し、ラベル貼着部6をシボ模様6aなどで適当に凹凸
化しておくことにより、ラベルを貼る際に空気が逃げて
くれ、良好な貼着がなせ、又、ラベルを剥す際には、接
着面積が少ないのでその作業が簡単になる。
(発明の効果) 以上に述べた通り本発明は、1個の金型で成形をなすよ
うにしたので、窓部は上カバーに隙間なくきれいに形成
でき、ウェルドラインをほとんど目立たなくなるするこ
とができ、且つ、従来の溶着工程を廃止したので溶着不
良を無くせる。
また、不透明樹脂を透明樹脂で部分的に覆うようにした
ので、この部分は色彩的、光学的に多様化を図ることも
可能である。
よって、本発明はテープカセット上ケースの製造設備費
及び設置面積を減少し、且つ生産時間を短縮する等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るテープカセットの斜視図、第2図
は第1図のA−A線断面図、第3図はテープカセット上
ケースの金型断面図、第4図(a)〜(c)は作用説明
図、第5図は上ケースの部分斜視図、第6図は第5図の
改良図、第7図は従来のテープカセットの斜視図、第8
図は窓部品図、第9図は組立説明図、第10図は上ケー
スの部分拡大図である。 1……テープカセット、2……上ケース、5……窓部、
6……ラベル貼着部、6a……シボ模様、7……透明樹
脂、8……不透明樹脂、10……金型、11……第1の
型、12……スライド型、13……非スライド型、16
……第2のゲート(透明樹脂用ゲート)、17……ガス
抜き部、17c……シボ、21……第2の型、22……
窓部用凸部、C1……第1のキャビティ、C2……第2
のキャビティ、WL……ウェルドライン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライド型を含む第1の型を第2の型に型
    合せして第1のキャビティを形成し、この第1のキャビ
    ティに不透明樹脂を充填した後に、前記スライド型のみ
    を後退させて第2のキャビティを形成し、この第2のキ
    ャビティに透明樹脂を充填し、この透明樹脂で窓部を形
    成するようにしたことを特徴とするテープカセット上ケ
    ースの製造方法。
  2. 【請求項2】第1の型と第2の型を型合せしてテープカ
    セット上ケース用キャビティを形成せしめる金型におい
    て、 第1の型はスライド型と非スライド型に区分され、非ス
    ライド型には上ケースの2個の窓部に夫々臨む透明樹脂
    用ゲートを配設し、又、スライド型には前記2個の透明
    樹脂用ゲートの略中間位置にガス抜き部を設け、 第2の型には不透明樹脂の侵入を阻止する窓部用凸部を
    上ケースの2個の窓部位置に突設したことを特徴とする
    テープカセット上ケースの金型。
  3. 【請求項3】2個の窓部の間にラベル貼付部を設けたテ
    ープカセット上ケースにおいて、 前記ラベル貼付部にウェルドラインを位置せしめ、且
    つ、ラベル貼付部にシボ模様を設けたことを特徴とする
    テープカセット上ケース。
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