JP2618665B2 - 磁気テープカセットの製造法およびその成形金型 - Google Patents
磁気テープカセットの製造法およびその成形金型Info
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- JP2618665B2 JP2618665B2 JP62304433A JP30443387A JP2618665B2 JP 2618665 B2 JP2618665 B2 JP 2618665B2 JP 62304433 A JP62304433 A JP 62304433A JP 30443387 A JP30443387 A JP 30443387A JP 2618665 B2 JP2618665 B2 JP 2618665B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オーディオ,ビテオ等の磁気テープカセッ
トで、特に磁気テープを収納しうるケースを二層成形、
即ち一次側樹脂と二次側樹脂とで一体成形し、かつケー
スの厚さ方向に一次側樹脂と二次側樹脂とが2層に重な
り合う部分のある磁気テープカセットの製造法並びにそ
の製造法に用いられる成形金型に関するものである。
トで、特に磁気テープを収納しうるケースを二層成形、
即ち一次側樹脂と二次側樹脂とで一体成形し、かつケー
スの厚さ方向に一次側樹脂と二次側樹脂とが2層に重な
り合う部分のある磁気テープカセットの製造法並びにそ
の製造法に用いられる成形金型に関するものである。
一般に磁気テープカセットでは、収納されるテープ類
を可視する窓部を形成したものが知られ、この場合、二
種類の樹脂を用いて同時成形する方法、即ち、ケース本
体部を一次側樹脂で形成し、該ケース本体部に設けられ
るテープ可視用窓を二次側樹脂で一体形成することが採
用されている。
を可視する窓部を形成したものが知られ、この場合、二
種類の樹脂を用いて同時成形する方法、即ち、ケース本
体部を一次側樹脂で形成し、該ケース本体部に設けられ
るテープ可視用窓を二次側樹脂で一体形成することが採
用されている。
従来では、外観品位を高めるために不透明部分の上に
透明部分を重ねて一体成形するためには、第7図に示す
ようにキャビティを形成する一対の金型a,bの両方にス
ライド型部材c,dをそれぞれ対向配備し、そのスライド
型部材c,dをケース本体部成形時に両方から突出して当
接し、樹脂が窓部形成用キャビティ側に流れないように
して一次側樹脂を充填し(第7図A)、さらに窓部形成
時には両スライド型部材c,dを離れる方向にスライドさ
せて窓部形成用キャビティを造って二次側樹脂を充填し
て成形すること(第7図B)が知られている。
透明部分を重ねて一体成形するためには、第7図に示す
ようにキャビティを形成する一対の金型a,bの両方にス
ライド型部材c,dをそれぞれ対向配備し、そのスライド
型部材c,dをケース本体部成形時に両方から突出して当
接し、樹脂が窓部形成用キャビティ側に流れないように
して一次側樹脂を充填し(第7図A)、さらに窓部形成
時には両スライド型部材c,dを離れる方向にスライドさ
せて窓部形成用キャビティを造って二次側樹脂を充填し
て成形すること(第7図B)が知られている。
この従来の製造法では、両金型にスライド型部材をい
ずれも移動操作する必要から金型構造が複雑でキャビテ
ィのレイアウトに自由度がなく、多数のキャビティを配
置できなく生産性が悪いばかりか製品の二層部分におけ
る厚み方向にバラツキが生じやすく製品寸法の精度が出
ないし、回転式2色成形方法を採用せざるを得ないため
に成形サイクルが長くなって生産性を上げられないと共
に金型での製品の多数個取りが難しく金型剛性も低くな
って製品のバラツキが多くなり、品質管理上問題であっ
た。
ずれも移動操作する必要から金型構造が複雑でキャビテ
ィのレイアウトに自由度がなく、多数のキャビティを配
置できなく生産性が悪いばかりか製品の二層部分におけ
る厚み方向にバラツキが生じやすく製品寸法の精度が出
ないし、回転式2色成形方法を採用せざるを得ないため
に成形サイクルが長くなって生産性を上げられないと共
に金型での製品の多数個取りが難しく金型剛性も低くな
って製品のバラツキが多くなり、品質管理上問題であっ
た。
本発明は、これら従来の諸欠点を適確に排除しようと
する製造法およびその成形金型であって、成形サイクル
を短くして生産性を大幅に高めると共に、製品のバラツ
キを減らし製品寸法の精度を著しく向上できるほか、成
形金型構造のシンプル化とレイアウトの自由度を増し、
生産性の良好な形態で提供することを目的としたもので
ある。
する製造法およびその成形金型であって、成形サイクル
を短くして生産性を大幅に高めると共に、製品のバラツ
キを減らし製品寸法の精度を著しく向上できるほか、成
形金型構造のシンプル化とレイアウトの自由度を増し、
生産性の良好な形態で提供することを目的としたもので
ある。
本発明は、磁気テープなどのテープ類を収納しうるケ
ース本体部を一次側樹脂で形成し、該ケース本体部に設
けられるテープ可視用窓部を二次側樹脂で一体形成し、
かつ前記窓部外周でケースの厚さ方向に一次側樹脂と二
次側樹脂とが2層に重なり合う部分のある磁気テープカ
セット製造法において、前記窓部の外周内面側に一次側
樹脂の流入を遮断する仕切部のある可動側金型を用い、
この仕切部に固定側金型に設けたスライド型部材を当接
して一次キャビティを区画し、この一次キャビティに一
次側樹脂を充填固化してケース本体部を形成したのち
に、前記スライド型部材を前記仕切部より離して一次側
樹脂上に二次キャビティを区画し、この二次キャビティ
に二次側樹脂を充填し、二次側樹脂が一次側樹脂の上に
ある2層部分を形成して窓部を前記ケース本体部に一体
成形する磁気テープカセットの製造法である。
ース本体部を一次側樹脂で形成し、該ケース本体部に設
けられるテープ可視用窓部を二次側樹脂で一体形成し、
かつ前記窓部外周でケースの厚さ方向に一次側樹脂と二
次側樹脂とが2層に重なり合う部分のある磁気テープカ
セット製造法において、前記窓部の外周内面側に一次側
樹脂の流入を遮断する仕切部のある可動側金型を用い、
この仕切部に固定側金型に設けたスライド型部材を当接
して一次キャビティを区画し、この一次キャビティに一
次側樹脂を充填固化してケース本体部を形成したのち
に、前記スライド型部材を前記仕切部より離して一次側
樹脂上に二次キャビティを区画し、この二次キャビティ
に二次側樹脂を充填し、二次側樹脂が一次側樹脂の上に
ある2層部分を形成して窓部を前記ケース本体部に一体
成形する磁気テープカセットの製造法である。
また、この製造法に用いられる成形金型において、キ
ャビティを形成する可動側金型と固定側金型とからな
り、キャビティ内を区画して一次側樹脂の流入を遮断す
る仕切部を可動側金型に設け、該仕切部に接離するよう
にスライド型部材を固定側金型に移動可能に備えて、一
次キャビティと二次キャビティとを区画形成するように
構成した成形金型である。
ャビティを形成する可動側金型と固定側金型とからな
り、キャビティ内を区画して一次側樹脂の流入を遮断す
る仕切部を可動側金型に設け、該仕切部に接離するよう
にスライド型部材を固定側金型に移動可能に備えて、一
次キャビティと二次キャビティとを区画形成するように
構成した成形金型である。
一次側樹脂の流入を遮断する仕切部のある可動側金型
と、この仕切部に接離するスライド型部材を設けた固定
側金型を対向して用い、前記スライド型部材を仕切部に
摺動当接して一次キャビティを区画し、この一次キャビ
ティに一次側樹脂を充填固化してケース本体部を形成し
たのちに、スライド型部材を前記仕切部より離して一次
側樹脂上に二次キャビティを区画し、この二次キャビテ
ィに二次側樹脂を充填し、二次側樹脂が一次側樹脂の上
にある2層部分を形成して窓部を前記ケース本体部に一
体成形したテープカセットケースを能率よく生産するこ
とが可能となる。
と、この仕切部に接離するスライド型部材を設けた固定
側金型を対向して用い、前記スライド型部材を仕切部に
摺動当接して一次キャビティを区画し、この一次キャビ
ティに一次側樹脂を充填固化してケース本体部を形成し
たのちに、スライド型部材を前記仕切部より離して一次
側樹脂上に二次キャビティを区画し、この二次キャビテ
ィに二次側樹脂を充填し、二次側樹脂が一次側樹脂の上
にある2層部分を形成して窓部を前記ケース本体部に一
体成形したテープカセットケースを能率よく生産するこ
とが可能となる。
本発明の一実施例を第1〜5図の磁気テープカセット
例について説明すると、磁気テープなどのテープ類を収
納しうる上ケース11と下ケース12とからなるケースにお
いて、ケース本体部1を一次側樹脂で形成し、該ケース
本体部1に設けられるテープ可視用窓部2を二次側樹脂
で一体形成するに際し、前記窓部2の外周内面側に一次
側樹脂の流入を遮断する仕切部3のある可動側金型4
と、該仕切部3に接離可能のスライド型部材5を設けた
固定側金型6とを対向して用い、両金型で形成されるキ
ャビティ内を前記仕切部3で区画され前記スライド型部
材5を仕切部3に当接して一次キャビティを区画し、こ
の一次キャビティに一次側樹脂を充填固化してケース本
体部1を形成したのちに、スライド型部材5を前記仕切
部3より離して一次側樹脂上に二次キャビティを区画
し、この二次キャビティに二次側樹脂を充填し、二次側
樹脂が一次側樹脂の上にある2層部分を形成して窓部2
を前記ケース本体部1に一体成形して上ケース11又は下
ケース12としてある。
例について説明すると、磁気テープなどのテープ類を収
納しうる上ケース11と下ケース12とからなるケースにお
いて、ケース本体部1を一次側樹脂で形成し、該ケース
本体部1に設けられるテープ可視用窓部2を二次側樹脂
で一体形成するに際し、前記窓部2の外周内面側に一次
側樹脂の流入を遮断する仕切部3のある可動側金型4
と、該仕切部3に接離可能のスライド型部材5を設けた
固定側金型6とを対向して用い、両金型で形成されるキ
ャビティ内を前記仕切部3で区画され前記スライド型部
材5を仕切部3に当接して一次キャビティを区画し、こ
の一次キャビティに一次側樹脂を充填固化してケース本
体部1を形成したのちに、スライド型部材5を前記仕切
部3より離して一次側樹脂上に二次キャビティを区画
し、この二次キャビティに二次側樹脂を充填し、二次側
樹脂が一次側樹脂の上にある2層部分を形成して窓部2
を前記ケース本体部1に一体成形して上ケース11又は下
ケース12としてある。
なお、前記窓部2にハブ穴12を形成する場合にはハブ
穴形成用ピン7、即ち金型を付設してキャビティを形成
するようにしてあるが、前記ケース本体部1の成形には
不透明又は半透明の一次側樹脂で構成し、窓部2は無色
透明又は着色透明な二次側樹脂で形成されていて、この
両部分の成形には一次側樹脂と二次側樹脂との着色又は
透明度を適宜選んで用いることができる。
穴形成用ピン7、即ち金型を付設してキャビティを形成
するようにしてあるが、前記ケース本体部1の成形には
不透明又は半透明の一次側樹脂で構成し、窓部2は無色
透明又は着色透明な二次側樹脂で形成されていて、この
両部分の成形には一次側樹脂と二次側樹脂との着色又は
透明度を適宜選んで用いることができる。
いずれにしても、前記一次キャビティと二次キャビテ
ィとの順次形成する可動側金型4の仕切部3に対するス
ライド型部材5の移動が製品ケース本体部1の板厚方向
を2分割するもので、ケース本体部1の成形時に規定位
置に保持される仕切部3に前進して当接し、前記窓部2
の成形時にケース本体部表面位置まで後退させて一次,
二次両キャビティを順次区画して処理されるものであ
り、このキャビティを形成するに際して、窓部2の周
囲、或いはその一部を含むたの部分に一次側樹脂層と二
次側樹脂層との重合部が形成されるようにケース本体部
1に窪み部11をつけ、前記スライド型部材5が前記仕切
部3に対して接離移動して一次キャビティ及び二次キャ
ビティを区画するように可動側金型4,固定側金型6をセ
ットするものである。
ィとの順次形成する可動側金型4の仕切部3に対するス
ライド型部材5の移動が製品ケース本体部1の板厚方向
を2分割するもので、ケース本体部1の成形時に規定位
置に保持される仕切部3に前進して当接し、前記窓部2
の成形時にケース本体部表面位置まで後退させて一次,
二次両キャビティを順次区画して処理されるものであ
り、このキャビティを形成するに際して、窓部2の周
囲、或いはその一部を含むたの部分に一次側樹脂層と二
次側樹脂層との重合部が形成されるようにケース本体部
1に窪み部11をつけ、前記スライド型部材5が前記仕切
部3に対して接離移動して一次キャビティ及び二次キャ
ビティを区画するように可動側金型4,固定側金型6をセ
ットするものである。
これらキャビティを形成する一対の金型は、例えば雄
型,雌難からなり、少なくとも一方の雄型の可動側金型
4に、キャビティ内を区画し、一次側樹脂の流入を遮断
する仕切部3を備え、該仕切部3に接離するようにスラ
イド型部材6を他方の雌型の固定側金型6に移動可能に
備えて一次キャビティと二次キャビティとを形成する。
即ち、固定側金型6に設けた前記スライド型部材5が、
前記可動側金型4にある仕切部3に対向してキャビティ
内を区画する。また前記仕切部3が、前記窓部2の外周
内面側に環状に突設されるものであって、ケース本体部
1の板圧の約1/2の高さに設けられているもので、仕切
部3で凹溝10がケース本体部1と窓部2との間に形成さ
れる形態となり、寸法精度が著しく高められるようにな
っている。
型,雌難からなり、少なくとも一方の雄型の可動側金型
4に、キャビティ内を区画し、一次側樹脂の流入を遮断
する仕切部3を備え、該仕切部3に接離するようにスラ
イド型部材6を他方の雌型の固定側金型6に移動可能に
備えて一次キャビティと二次キャビティとを形成する。
即ち、固定側金型6に設けた前記スライド型部材5が、
前記可動側金型4にある仕切部3に対向してキャビティ
内を区画する。また前記仕切部3が、前記窓部2の外周
内面側に環状に突設されるものであって、ケース本体部
1の板圧の約1/2の高さに設けられているもので、仕切
部3で凹溝10がケース本体部1と窓部2との間に形成さ
れる形態となり、寸法精度が著しく高められるようにな
っている。
第6図の具体例では、前記仕切部3を一方の可動側金
型4と前記スライド型部材5とに分けて対向配備して一
次側樹脂の流入を遮断する区画壁としたもので、その当
接で製品寸法の精度を高め製品のバラツキを減らすよう
にしたものである。
型4と前記スライド型部材5とに分けて対向配備して一
次側樹脂の流入を遮断する区画壁としたもので、その当
接で製品寸法の精度を高め製品のバラツキを減らすよう
にしたものである。
なお、本発明は記録媒体の内容物に関係なく、実施例
では磁気テープカセットの例で説明したが他のテープカ
ートリッジやディスクカートリッジにも適用できる。
では磁気テープカセットの例で説明したが他のテープカ
ートリッジやディスクカートリッジにも適用できる。
図中、8は磁気テープ、又はクリーニングテープなど
のテープ、9はハブでテープを巻装して一対備えられ、
前記ハブ穴12に回転可能に嵌挿される。13はシート、14
は上下ケースの結合用ビス、15はガイドローラ、16はロ
ーラ軸、17はシールド板、18はパッド、19はクランプ、
20は雄雌金型の当接面である。
のテープ、9はハブでテープを巻装して一対備えられ、
前記ハブ穴12に回転可能に嵌挿される。13はシート、14
は上下ケースの結合用ビス、15はガイドローラ、16はロ
ーラ軸、17はシールド板、18はパッド、19はクランプ、
20は雄雌金型の当接面である。
本発明は、一次側樹脂の流入を遮断する仕切部のある
可動側金型と、この仕切部に接離するスライド型部材の
ある固定側金型を対向して用い、前記スライド型部材を
仕切部に当接して一次キャビティを区画し、この一次キ
ャビティに一次側樹脂を充填固化してケース本体部を形
成したのちに、スライド型部材を前記仕切部より離して
一次側樹脂上に二次キャビティを区画し、この二次キャ
ビティに二次側樹脂を充填し、二次側樹脂が一次側樹脂
の上にある2層部分を形成して窓部を前記ケース本体部
に一体成形したことにより、成形サイクルはキャビティ
の一部だけをスライドさせるので通常の2色成形と同様
の短い成形サイクルが可能となって生産性が著しく良く
なり、作業操作も簡便であり、製品のバラツキをなくし
製品寸法精度も向上できると共に、一次側樹脂の上に二
次側樹脂が重ね合わさる二層成形で、該二層部をケース
外からみることができ、外観品位も高められるし、この
製品法に用いられる成形金型としても、スライド型部材
が固定側金型にあるため金型構造がシンプルとなるの
で、キャビティのレイアウトに自由度が増し、多数のキ
ャビティを配置できるようになって生産性が大幅に高め
られるし、一方の金型にはスライドするものがなく、金
型の剛性があがり、製品寸法の精度が向上し、また製品
のバラツキも減って製品精度の信頼性を高められ品質管
理も容易になるなどの実用上の効果がある。
可動側金型と、この仕切部に接離するスライド型部材の
ある固定側金型を対向して用い、前記スライド型部材を
仕切部に当接して一次キャビティを区画し、この一次キ
ャビティに一次側樹脂を充填固化してケース本体部を形
成したのちに、スライド型部材を前記仕切部より離して
一次側樹脂上に二次キャビティを区画し、この二次キャ
ビティに二次側樹脂を充填し、二次側樹脂が一次側樹脂
の上にある2層部分を形成して窓部を前記ケース本体部
に一体成形したことにより、成形サイクルはキャビティ
の一部だけをスライドさせるので通常の2色成形と同様
の短い成形サイクルが可能となって生産性が著しく良く
なり、作業操作も簡便であり、製品のバラツキをなくし
製品寸法精度も向上できると共に、一次側樹脂の上に二
次側樹脂が重ね合わさる二層成形で、該二層部をケース
外からみることができ、外観品位も高められるし、この
製品法に用いられる成形金型としても、スライド型部材
が固定側金型にあるため金型構造がシンプルとなるの
で、キャビティのレイアウトに自由度が増し、多数のキ
ャビティを配置できるようになって生産性が大幅に高め
られるし、一方の金型にはスライドするものがなく、金
型の剛性があがり、製品寸法の精度が向上し、また製品
のバラツキも減って製品精度の信頼性を高められ品質管
理も容易になるなどの実用上の効果がある。
第1図A,Bは本発明の実施例を示す一次,二次成形状態
の一部の拡大縦断説明図、第2図は成形後の下ケースの
平面図、第3図は第2図I−I線における拡大縦断面
図、第4図はケースの分離状態の斜視図、第5図は組立
分離状態の斜視図、第6図A,Bは他の実施例の成形状態
の一部の拡大縦断説明図、第7図A,Bは従来例のケース
二層成形状態の一部拡大縦断説明図である。 1……ケース本体部、11……上ケース、12……下ケー
ス、2……窓部、3……仕切部、4……可動側金型、5
……スライド型部材、6……固定側金型、7……ハブ穴
形成用ピン、8……テープ、9……ハブ、10……凹溝、
11……窪み部、12……ハブ穴。
の一部の拡大縦断説明図、第2図は成形後の下ケースの
平面図、第3図は第2図I−I線における拡大縦断面
図、第4図はケースの分離状態の斜視図、第5図は組立
分離状態の斜視図、第6図A,Bは他の実施例の成形状態
の一部の拡大縦断説明図、第7図A,Bは従来例のケース
二層成形状態の一部拡大縦断説明図である。 1……ケース本体部、11……上ケース、12……下ケー
ス、2……窓部、3……仕切部、4……可動側金型、5
……スライド型部材、6……固定側金型、7……ハブ穴
形成用ピン、8……テープ、9……ハブ、10……凹溝、
11……窪み部、12……ハブ穴。
Claims (5)
- 【請求項1】磁気テープなどのテープ類を収納しうるケ
ース本体部を一次側樹脂で形成し、該ケース本体部に設
けられるテープ可視用窓部を二次側樹脂で一体形成し、
かつ前記窓部外周でケースの厚さ方向に一次側樹脂と二
次側樹脂とが2層に重なり合う部分のある磁気テープカ
セット製造法において、前記窓部の外周内面側に一次側
樹脂の流入を遮断する仕切部のある可動側金型を用い、
この仕切部に固定側金型に設けたスライド型部材を当接
して一次キャビティを区画し、この一次キャビティに一
次側樹脂を充填固化してケース本体部を形成したのち
に、前記スライド型部材を前記仕切部より離して一次側
樹脂上に二次キャビティを区画し、この二次キャビティ
に二次側樹脂を充填し二次側樹脂が一次側樹脂の上にあ
る2層部分を形成して、窓部を前記ケース本体部に一体
成形することを特徴とする磁気テープカセットの製造
法。 - 【請求項2】前記一次キャビティと、二次キャビティと
を順次形成する仕切部に対するスライド型部材の移動
が、ケース本体部の板厚方向を2分割するもので、ケー
ス本体部成形時に仕切部に前進して当接し、窓部成形時
にケース本体部表面位置まで後退させて一次,二次両キ
ャビティを形成処理されるものである特許請求の範囲第
1項記載の製造法。 - 【請求項3】磁気テープなどのテープ類を収納しうるケ
ース本体部を一次側樹脂で形成し、該ケース本体部に設
けられるテープ可視用窓部を二次側樹脂で一体形成する
磁気テープカセットの成形金型において、キャビティを
形成する可動側金型と固定側金型とからなり、キャビテ
ィ内を区画して一次側樹脂の流入を遮断する仕切部を可
動側金型に設け、該仕切部に接離するようにスライド型
部材を固定側金型に移動可能に備えて一次キャビティと
二次キャビティとを区画形成するように構成したことを
特徴とする磁気テープカセットの成形金型。 - 【請求項4】前記仕切部が、前記窓部の外周内面側に環
状に突設されるものであって、ケース本体部の板厚の約
1/2の高さに設けられているものである特許請求の範囲
第3項記載の成形金型。 - 【請求項5】前記仕切部が、可動側金型と前記スライド
型部材とに対向配備されているものである特許請求の範
囲第3項または第4項記載の成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62304433A JP2618665B2 (ja) | 1987-12-03 | 1987-12-03 | 磁気テープカセットの製造法およびその成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62304433A JP2618665B2 (ja) | 1987-12-03 | 1987-12-03 | 磁気テープカセットの製造法およびその成形金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01146179A JPH01146179A (ja) | 1989-06-08 |
JP2618665B2 true JP2618665B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=17932944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62304433A Expired - Fee Related JP2618665B2 (ja) | 1987-12-03 | 1987-12-03 | 磁気テープカセットの製造法およびその成形金型 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2618665B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01113886U (ja) * | 1988-01-27 | 1989-07-31 | ||
EP0384356A1 (en) * | 1989-02-20 | 1990-08-29 | TDK Corporation | Magnetic tape cassette |
JPH0636303B2 (ja) * | 1989-11-20 | 1994-05-11 | 日本ビクター株式会社 | テープカセット上ケース、同製造方法及び同金型 |
JP2522693Y2 (ja) * | 1990-05-29 | 1997-01-16 | 三菱マテリアル株式会社 | カセットハーフ成形用金型 |
JP2676647B2 (ja) * | 1990-08-14 | 1997-11-17 | 富士写真フイルム株式会社 | 磁気テープカセットの成形方法及び磁気テープカセット |
KR100425359B1 (ko) * | 2001-04-25 | 2004-03-30 | 최비호 | 오디오 카세트용 라이너 시이트의 제조장치 및 제조방법 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS589264A (ja) * | 1981-07-06 | 1983-01-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気テ−プカセツトの製造方法 |
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1987
- 1987-12-03 JP JP62304433A patent/JP2618665B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH01146179A (ja) | 1989-06-08 |
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