JPH01196781A - 磁気テープカセットの製造法およびその成形金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野〕 本発明は、オーディオ、ビデ゛オ等の磁気テープカセッ
トで、特に磁気テープを収納しうるケースを二層成形、
即ち一次側樹脂と二次側樹脂とで一体成形し、かつケー
スのｊ′／−さ方向に一次側樹脂と二次側樹脂とが接続
又は２層に重なり合う部分のある磁気テープカセットの
製造法並びにその製造法に用いられる成形金型に関する
ものである。

〔従来の技術〕

−Ｃに磁気テープカセットでは、収納されるテープ類を
可視する窓部を形成したものが知られ、この場合、二種
類の樹脂を用いて同時成形する方法、即ち、ケース本体
部を一次側樹脂で形成し、該ケース本体部に設けられる
テープ可視用窓部を二次側樹脂で一体形成することが採
用されている。

従来では、第７図に示すようにキャビティを形成する一
対の金型ａ、ｂの一方にスライド型部材Ｃを摺動自在に
配備し、そのスライド型部材Ｃをケース本体部成形時に
突出して金型ａに当接し、樹脂が窓部形成用キャビティ
側に流れないようにして一次側樹脂を充填しく第７図Ａ
）、さらに窓部形成時にはスライド型部材Ｃを離れる方
向にスライドさせて窓部形成用キャビティを造って二次
側樹脂を充填して成形すること（第７図Ｂ）が知られて
いる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、この従来法で製造される磁気テープカセット
ケースでは、その外観側に成形時のゲート痕跡があって
、これをカットしたり削落したりする仕上加工が必要と
なり、作業上煩雑であるばかりでなく、いずれにしても
表面に傷跡となって残るため体裁が悪く、殊に印刷する
必要面に傷跡があると印刷不要となったり、印刷仕上り
が良好にできなくなって問題となる。しかも二種類の樹
脂で成形する際にテープ可視用窓部を透明樹脂でつくる
関係ではゲート痕跡も可視されてしまい、体裁は悪いし
製品生産には回転式２色成形方法を採用せざるを得ない
ために成形サイクルが長くなって生産性を上げられない
と共に金型での製品の多数個取りが難しく金型剛性も低
くなって製品のバラツキが多くなり、品質管理上問題で
あって、さらに従来の製造法で用いられる金型では金型
構造が複雑でキャビティのレイアウトに自由度がなく、
多数のキャビティを配置できなく生産性が悪いばかりか
製品の二層部分における厚み方向にバラツキが生じやす
く製品寸法の精度が出ないおそれもあるほか、カセット
のデザインとしては、このゲート痕跡を配慮して製作し
なければならず、体裁を整える余分のデザインを加入し
たりするなど、すこぶるやっかいであり、さらにカセッ
トのデザイン変更には新規の型を製作する必要が生じて
、かつ成品を二色成形や三色成形により製作するのは極
めて困難を伴うためにデザインを変更するのは実際上容
易ではなく、デザイン上の自由度がないなどの問題もあ
った。

本発明は、これら従来の諸欠点を適確に排除しようとす
る製造法およびその成形金型であって、カセットの外観
面に成形時のゲート痕跡がなく、体裁上また印刷仕上り
をも著しく良好にし、かつデザインに限定されることな
く生産できるのでデザイン上の自由度があり、商品価（
直も高められ、さらに成形サイクルを短くして生産性を
大幅に高めると共に、製品のバラツキを減らし製品寸法
の精度を著しく向上できるほか、成形金型構造のシンプ
ル化とレイアウトの自由度を増し、生産性の良好な形態
で提供することを目的としたものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、磁気テープなどのテープ類を収納しうるケー
ス本体部を一次側樹脂で形成し、該ケース本体部に設け
られるテープ可視用窓部を二次側樹脂で一体成形するか
、或いはケース本体部にあるテープ可視用窓部を一次側
樹脂で形成し、ケース本体部を二次側樹脂で一体成形す
る磁気テープカセットの製造法において、一次側樹脂と
二次側樹脂との境界面に一次側樹脂の流入ゲートを開口
したスライドコアを固定側金型に当接して二次キャビテ
ィを区画し、この一次キャビティに一次側樹脂を前記ゲ
ートから充填して固化したのちに、１１：１記スライド
コアを前記固定側金型より離して二次キャビティを区画
し、この二次キャビティに二次側樹脂を充填して前記一
次側樹脂成形部材のデー１−ｊｆ跡をｖ′Ｂ融消去して
二次側樹脂部材を前記一次側樹脂部材に一体成形するこ
とを特ｉ攻とする磁気テープカセットの！！造法である
。

また、この製造法に用いられる成形金型において、磁気
テープなどのテープ類を収納しうるケース本体部を一次
側樹脂又は二次側樹脂で形成し、該ケース本体部に設け
られるテープ可視用窓部を二次側樹脂又は一次側樹脂で
一体形成する磁気テープカセットの成形金型において、
キャビティを形成する一対の金型の少なくとも一方の金
型に備えられ、キャビティ内を区画して一次側樹脂の流
入を遮断するスライドコアを固定側金型に接離するよう
に固定側金型または可動側金型のいずれか一方の金型に
移動可能に備えて二次キャビティと二次キャビティとを
形成するように構成し、該スライドコアに一次側樹脂の
注入ゲートをケース本体部と窓部との接続面となる鉛直
面若しくは水平面の境界面に開口配備したことを特徴と
する磁気テープカセットの成形金型である。

〔作　用〕

この磁気テープカセットでは一次側樹脂と二次側樹脂と
の境界面に一次側樹脂の流入ゲートを開口したスライド
コアを固定側金型に当接して二次キャビティを区画して
この二次キャビティに一次側樹脂を前記ゲートから充填
して固化したのちに、前記スライドコアを前記固定側金
型より離して二次キャビティを区画し、この二次キャビ
ティに二次側樹脂を充填して前記一次側樹脂成形部材の
ゲート痕跡を溶融消去して二次側樹脂部材を前記一次側
樹脂部材に一体成形することで、磁気テープカセットの
ケースを能率よく生産することが可能となる。

〔実施例〕

本発明の実施例を第１〜５図例について説明すると、磁
気テープなどのテープ類を収納しうる上ケース１１と下
ケース１□とからなるケースのケース本体部ｌを二次側
樹脂Ｒ２で形成し、該ケース本体部ｌに設けられるテー
プ可視用窓部２を一次側樹脂Ｒ，で一体形成するに際し
、前記窓部２の外周側となる一次側樹脂Ｒ１と二次側樹
脂Ｒ２との境界面に一次側樹脂Ｒ３の流入ゲート３のあ
るスライドコア５のある金型６と同定金型４とを対向し
て用い、両金型で形成されるキャビティ内を）１；１記
スライドコア５で規定され前記固定金型４に当接して二
次キャビティを区画し、この一次キャビティに一次側樹
脂Ｒ１を充填固化して窓部２を形成したのちに、スライ
ドコア５を前記固定金型４より離して二次キャビティを
区画し、この二次キャビティに二次側樹脂Ｒ２を充填し
てケース本体部Ｉを前記窓部２に接続一体成形して上ケ
ースｌ、又は下ケース１２としである。即ち、一次側樹
脂Ｒ１と二次側樹脂Ｒ２との境界面に二次側樹脂Ｒ，の
流入ゲートを開口したスライドコア５を固定側金型４に
対して移動して二次側樹脂Ｒ２を充填した際に前記一次
側樹脂成形部材のゲート痕跡を溶融消去して二次側樹脂
部材を前記一次側樹脂部材に一体成形して磁気テープカ
セットとしである。

この場合、前記一次キャビティと二次キャビティとを順
次形成するスライドコア５の移動をケース本体部１の板
厚方向として該板厚の内側面に一次側樹脂のゲート開口
を位置させて充填するものでゲート痕跡を鉛直面に形成
して該鉛直面に二次側樹脂を接合一体化処理されるのが
よい。

また、前記一次側樹脂Ｒ１の流入を遮断する仕切部５１
のある金型を用い、前記一次キャビティと二次キャビテ
ィとを順次形成するスライドコア５の移動がケース本体
の仮Ｊ１方向を２分割するものであって、前記窓部２の
外周でケースの厚さ方向に一次側樹脂Ｒ１と二次側樹脂
Ｒ２とが２層に重なり合う部分を一体化処理するもので
もよい。

なお、この製造法で用いられる磁気テープカセットの成
形金型においては、キャビティを形成す一対の金型の少
なくとも一方の金型に備えられ、キャビティ内を区画し
て一次側樹脂の流入を遮断するスライドコア５を同定側
金型４に接離するように固定側金型６または可動側金型
のいずれが一方の金型に移動可能に備えて一次キャビテ
ィと二次キャビティとを形成するように構成し、該スラ
イドコア５に一次側樹脂Ｒ１の注入ゲート３をケース本
体部１と窓部２との接続面となる鉛直面若しくは水平面
の境界面に開口配備したものを用いるのがよい。即ち、
スライドコア５の外周側面で前記ケース本体部１又は窓
部２の板ｊ￥内側面の位置に一次側樹脂Ｒ１のゲート開
口を備えるか、或いは一次側樹脂の流入を遮断する仕切
部５．と、一次側樹脂Ｒ３及び二次側樹脂Ｒ２を注入す
る兼用ゲート開口３□とを備えたスライドコア５を用い
ればよい。

また、前記窓部２にハブ穴１２を形成する場合にはハブ
穴形成用ピン７、即ち金型を付設してキャビティを形成
するようにしであるが、前記ケース本体部ｌの成形には
不透明又は半透明の二次側樹脂Ｒ２で構成し、窓部２は
無色透明又は着色透明な一次側樹脂Ｒ１で形成されてい
て、この画部分の成形には一次側樹脂と二次側樹脂との
着色又は通明度を適宜選んで用いることができる。

この場合、一次側樹脂及び二次側樹脂の樹脂は透明又は
不透明、若しくは着色はいずれでもよく、金型によって
ケース本体部１を先に成形するか後に成形するかによっ
て選べばよい。

いずれにしても、前記一次キャビティと二次キャビティ
とを順次形成する金型４に対するスライドコア５の移動
が製品ケース本体部ｌの板厚方向を分割しないで、或い
は２分割するもので、窓部２又はケース本体部ｌの成形
時に規定位置に保持される位置に前進して当接し、前記
ケース本体部ｌ又は窓部２の成形時にケース本体部表面
位置まで後退させて一次、二次両キャビティを区画して
処理されるものであり、このキャビティを形成するに際
して、窓部２の周囲に一次側樹脂層と二次側樹脂層との
重合部が形成されるのは選んで処理すればよく、前記仕
切部５．がある場合は、ケース本体部■に窪み部１１を
つけ、前記スライドコア５が前記金型４に対して接離移
動して一次キャビティ及び二次キャビティを区画するよ
うに金型４．６をセントするものである。

これらキャビティを形成する一対の金型４，６は例えば
雄型、雌型からなり、少なくとも一方の金型６に移動可
能に備えられたスライドコア５で一次キャビティと二次
キャビティとを形成するが、前記スライドコア５に設け
られる前記仕切部５゜は前記窓部２の外周内面側に環状
に突設されるものであって、ケース本体部ｌの板厚の約
Ａの高さに設けられているもので仕切部５１で凹溝ｌＯ
がケース本体部ｌと窓部２との間に形成される形態とな
り、寸法精度が著しく高められるようになっている。

第６図の具体例では、ケース本体部１を先に不透明又は
半透明樹脂で成形し、次で窓部２を透明樹脂で成形する
タイプで窓部２の周囲に一次側樹脂と二次側樹脂との重
合部が形成され、その重合部の内面にゲート痕跡があっ
て外観的には可視できず、体裁上良好なスタイルとして
製造することが可能である。この場合、前記固定金型４
と前記スライドコア５とを対向配備して先行して充填さ
れる樹脂の流入を遮断する仕切部５１をスライドコア５
か或いは両者に突設し、その当接で製品寸法の精度を高
め製品のバラツキを城らすようにするのがよい。

図中８は磁気テープ、又はクリーニングテープなどのテ
ープ、９はハブでテープをＳ装して一対備えられ、前記
ハブ穴１２に回転可能に嵌挿される。１３はシート、１
４は上下ケースの結合用ビス、１５はガイドローラ、１
６はローラ軸、１７はンールド板、１８はパッド、１９
はクランプである。

〔発明の効果〕

本発明は、キャビティを区画する金型内にスライドコア
を移動当接して一部キャビティを区画し、この一次キャ
ビティに一次側樹脂を充填固化してケースの一部を形成
したのらに、スライドコアを離して二次キャビティを区
画し、この二次キャビティに二次側樹脂を充填してケー
スとする成形に際し、少なくとも一次側樹脂に後続する
二次側樹脂の充填によって前記一次側樹脂成形部材のゲ
ート痕跡を溶融消去して二次側樹脂部材を前記一次側樹
脂部材に一体成形するごとにより、テープ力Ｕノドの外
観面に成形時のゲート痕跡がなく、成形時の傷跡がｉｉ
Ｊ視されないため体裁上また印刷仕十りをも著しく良好
にし、かつデザインに限定されることなく生産できるの
でデザイン上の自由度があって、商品価値も高められ、
さらに成形サイクルはキャビティの一部だけをスライド
させるだけでよく、成形サイクルを短くして生産性を大
幅に高めると共に、製品のバラツキを残らし製品寸法の
精度を著しく向上できるほか、成形金型構造のシンプル
化とレイアウトの自由度を増し、生産性の良好な製法と
なると共に、この製品法に用いられる成形金型としても
、金型構造がシンプルとなるのでキャビティのレイアウ
トに自由度が増し、多数のキャビティを配置できるよう
になって生産性が大幅に高められるし、一方の金型には
スライドするものがなく、金型の剛性があがり、製品寸
法の精度も向上できまた製品のバラツキも減って製品精
度の信頼性を高められ品質管理も容易になるなどの実用
上の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ、Ｂは本発明の実施例を示す一部、二次成形状
態の一部の拡大縦断説明図、第２図は成形後の下ケース
の平面図、第３図は第２図１−１線における拡大縦断面
図、第４図はケースの分離状態の斜視図、第５図は組立
分離状態の斜視図、第６図Ａ、Ｂは他の実施例の成形状
態の一部の拡大縦断説明図、第７図Ａ、Ｂは従来例のケ
ース二層成形状態の一部拡大縦断説明図である。 ■・・・ケース本体部、１．・・・上ケース、１□・・
・下ケース、２・・・窓部、３・・・ゲート、４，６・
・・金型、５・・・スライドコア、５．・・・仕切部、
７・・・ハブ穴形成用ビン、８・・・テープ、９・・・
ハブ、１０・・・凹溝、１１・・・窪み部、１２・・・
ハブ穴。 第１目 （Ａ）４、 第２図 第３図 （Ａ） ｌ。 （Ｂ） 第１図 （Ａ） （Ｂ）

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁気テープなどのテープ類を収納しうるケース本
   体部を一次側樹脂で形成し、該ケース本体部に設けられ
   るテープ可視用窓部を二次側樹脂で一体成形するか、或
   いはケース本体部にあるテープ可視用窓部を一次側樹脂
   で形成し、ケース本体部を二次側樹脂で一体成形する磁
   気テープカセットの製造法において、一次側樹脂と二次
   側樹脂との境界面に一次側樹脂の流入ゲートを開口した
   スライドコアを固定側金型に当接して一次キャビティを
   区画し、この一次キャビティに一次側樹脂を前記ゲート
   から充填して固化したのちに、前記スライドコアを前記
   固定側金型より離して二次キャビティを区画し、この二
   次キャビティに二次側樹脂を充填して前記一次側樹脂成
   形部材のゲート痕跡を溶融消去して二次側樹脂部材を前
   記一次側樹脂部材に一体成形することを特徴とする磁気
   テープカセットの製造法。
2. （２）前記一次キャビティと二次キャビティとを順次形
   成するスライドコアの移動をケース本体部の板厚方向と
   して該板厚の内側面に一次側樹脂のゲート開口を位置さ
   せて充填するものでゲート痕跡を鉛直面に形成して該鉛
   直面に二次側樹脂を接合一体化処理されるものである請
   求項１記載の磁気テープカセットの製造法。
3. （３）前記一次側樹脂の流入を遮断する仕切部のある金
   型を用い、前記一次キャビティと二次キャビティとを順
   次形成するスライドコアの移動がケース本体の板厚方向
   を２分割するものであって、前記窓部外周でケースの厚
   さ方向に一次側樹脂と二次側樹脂とが２層に重なり合う
   部分を一体化処理されるものである請求項１記載の磁気
   テープカセットの製造法。
4. （４）磁気テープなどのテープ類を収納しうるケース本
   体部を一次側樹脂又は二次側樹脂で形成し、該ケース本
   体部に設けられるテープ可視用窓部を二次側樹脂又は一
   次側樹脂で一体形成する磁気テープカセットの成形金型
   において、キャビティを形成する一対の金型の少なくと
   も一方の金型に備えられ、キャビティ内を区画して一次
   側樹脂の流入を遮断するスライドコアを固定側金型に接
   離するように固定側金型または可動側金型のいずれか一
   方の金型に移動可能に備えて一次キャビティと二次キャ
   ビティとを形成するように構成し、該スライドコアに一
   次側樹脂の注入ゲートをケース本体部と窓部との接続面
   となる鉛直面若しくは水平面の境界面に開口配備したこ
   とを特徴とする磁気テープカセットの成形金型。
5. （５）前記一次キャビティ及び二次キャビティを区画す
   るスライドコアが、その外周側面で前記ケース本体部又
   は窓部の板厚内側面の位置に一次側樹脂のゲート開口を
   備えた請求項４記載の成形金型。
6. （６）前記一次キャビティ及び二次キャビティを区画す
   るスライドコアが、一次側樹脂の流入を遮断する仕切部
   と、一次側樹脂及び二次側樹脂を注入する兼用ゲート開
   口とを備え請求項４記載の成形金型。