JP2803005B2 - テープカセット用ケースの製造方法 - Google Patents

テープカセット用ケースの製造方法

Info

Publication number
JP2803005B2
JP2803005B2 JP20760290A JP20760290A JP2803005B2 JP 2803005 B2 JP2803005 B2 JP 2803005B2 JP 20760290 A JP20760290 A JP 20760290A JP 20760290 A JP20760290 A JP 20760290A JP 2803005 B2 JP2803005 B2 JP 2803005B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
case
primary
hub receiving
tape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20760290A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0492278A (ja
Inventor
優 池辺
晴男 芝
幸夫 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP20760290A priority Critical patent/JP2803005B2/ja
Publication of JPH0492278A publication Critical patent/JPH0492278A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2803005B2 publication Critical patent/JP2803005B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オーディオまたはビデオ用のテープカセッ
ト、特にテープ残量確認用窓部のあるテープカセット用
ケースの成形方法に関し、更に詳しくはテープを巻装す
るハブを回転可能に嵌挿するハブ受部のあるハーフケー
スの二色成形による製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、磁気テープカセットでは、収納されるテープ
類を可視する窓部を形成したものが知られ、この場合、
二種類の樹脂を用いて同時成形する方法、即ち、ケース
本体部を一次側樹脂で形成し、該ケース本体部に設けら
れるテープ残量確認用窓部を二次側樹脂で一体形成する
ことが採用されている。
即ち、透明,不透明の材質または色彩の異なった2種
の樹脂材料を前後して射出成形することにより少なくと
も一部分に2層構造を有する磁気テープカセットとする
ことは従来から知られている。
そして、ケースに形成されるテープ残量確認用窓部は
テープを確認しやすくするため、テープ残量確認用窓部
の内側にテープ巻装用ハブが支承されるハブ受部を透明
樹脂材料で一体成形する形態が多用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、従来の回転成形による二色成形法では第9
図A,B,Cに示すように下型を可動金型aとし、2箇所に
上型として一次成形用固定金型bと二次成形用固定金型
cをそれぞれ固定し、可動金型aを先ず一次成形用固定
金型bに整列させて一次成形を行い、次ぎに一次成形物
fを保持したまま可動金型aを回転させて、二次成形用
固定金型cに型締めし、次いで二次成形を行うため成形
サイクルが長くて生産性が著しく悪い欠点があった。
この点を改善したスライドコアを用いたコアバック方
式が試みられているが、第10図A,B,Cに示すように従来
では固定金型Pに対して各々ストロークの異なるスライ
ドコアS,S1,S2を複数必要とし、金型構造が複雑となる
ため、高価な金型となるし可動コアが多数となることは
それだけ信頼性が低くなって工業的でもないし、また製
品形状にも制約があって問題があった。例えば、リール
ハブのハブ受部を二色成形する場合、構成上の条件とし
て用いられるハブブレーキと係合するハブ歯部は或る程
度の巾を必要とし、その分ケースを薄くして空間を確保
するにはハブ受部eの内側のケース厚みd1を外側のケー
ス厚みd2より小さくすること、及びハブ受部eは一次側
と二次側とで隙間dをできる限り狭くすることが要求さ
れるが、従来のコアバック方式ではハブ受けリブeの内
外側のケースの板厚d1,d2が同じでなければできない
し、一次側部分と二次側部分との境目にリブを設けられ
ない範囲、即ち隙間dが大きくなり、ハブが隙間dには
さまってしまうなど、ハブ回転がスムーズでなくなるお
それもあると共に、複合面に対応する部分を同一角度及
び同一寸法精度に製作することが極めて困難で二次成形
時のシール性の確保が極めて難しいため、従来ではこの
部分を避けて二色成形をせざるをえず設計上の融通性が
乏しい欠点もあった。
本発明は、これら従来の諸欠点を適確に排除しようと
するケースの製造法であって、成形サイクルを短くして
生産性を大幅に高めると共に、二次成形金型によるシー
ル性を大幅に向上し、製品のバラツキを減らし製品寸法
の精度も著しく向上でき、かつ、成形金型構造の簡素化
と材料費をも節減できる安価な形態で提供することを目
的としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、磁気テープなどのテープを巻装した一対の
リールハブをハブ受部に回転可能に装着しうるケースを
一次側樹脂と二次側樹脂を二色成形で一体成形する方法
において、一次側樹脂または二次側樹脂の一方を透明樹
脂としてテープ残量確認用窓部を形成し、該テープ残量
確認用窓部の内面にハブ受部の一部を成形すると共に、
ハブ受部の他部をケース本体形成用の樹脂で成形し、該
ハブ受部の異なる樹脂の衝合部に密着突き当て面を有す
る凹所を形成して一次側樹脂が二次側樹脂成形部に進入
しないようにして成形を行うことを特徴とするテープカ
セット用ケースの製造方法である。
〔作 用〕
一次側樹脂の流入する際、固定側の成形金型と、これ
に接離するスライドコアの可動型の成形金型を対向して
用い、両金型を当接して一次キャビティを区画し、この
一次キャビティに一次側樹脂を充填固化してケース本体
部を形成したのちに、可動型の成形金型を前記固定側成
形金型より離して二次キャビティを区画し、この二次キ
ャビティに二次側樹脂を充填してテープ残量確認用窓部
を前記ケース本体部に一体成形して二色成形する際に、
ハブ受けリブの一部をケース外層形成用樹脂で形成する
と共に、テープ残量確認用窓部の内面にハブ受けリブの
一部を成形し、該ハブ受けリブの異なる樹脂の衝合部に
密着突き当て面を有する凹所を形成して固定側成形金型
に一次成形物を保持したまま可動側成形金型を移動して
二次成形を行いテープカセットのケースを能率よく生産
することが可能となる。
〔実施例〕
本発明の実施例を第1〜8図例について説明すると、
磁気テープなどのテープ類を収納しうる上ケースと下ケ
ースとからなるケース本体部1を一次側樹脂で形成し、
該ケース本体部に設けられるテープ残量確認用窓部5を
二次側樹脂で一体形成するに際し、該窓部5の外周内面
側に一次側樹脂の流入を遮断する仕切部50のある金型51
と、該金型51に接離可能の可動型金型52,53,54とを対向
して用い、両金型で形成されるキャビティ内を前記仕切
部50で規定され前記可動型金型52,53を仕切部50に当接
して一次キャビティを区画し、この一次キャビティに一
次側樹脂を充填固化してケース本体部1を形成した(第
3図A)のちに、可動型金型52,53を前記仕切部50より
離して二次キャビティを区画し、この二次キャビティに
二次側樹脂を充填して窓部5を前記ケース本体部1に一
体成形する(第3図)と共に、テープ残量確認用窓部5
の内面にハブ受部6の一部を成形し、かつ、ハブ受部61
をケース本体部1の一次側樹脂で成形し、これらハブ受
部の異なる樹脂の衝合部に密着突き当て面55を有する凹
所56を形成して一次成形金型に一次成形物を保持したま
ま二次成形金型を移動して二次成形を行ってテープカセ
ット用ケースを製造するようにしてある。
なお、前記ケース本体部1の成形には不透明又は半透
明の一次側樹脂で構成し、窓部5は無色透明又は着色透
明な二次側樹脂で形成されているが、この両部分の成形
には一次側樹脂と二次側樹脂との着色又は透明度を適宜
選んで用いることができる。
この場合、一次側樹脂及び二次側樹脂の樹脂は透明又
は不透明、若しくは着色はいずれでもよく、金型によっ
てケース本体部1を先に成形するか後に成形するかによ
って選べばよい。
いずれにしても、前記一次キャビティと二次キャビテ
ィとを順次形成する金型の移動が製品ケース本体部1の
板厚方向を2分割する部分と、窓部5並びにケース本体
部1のみの部分とを形成するもので、ケース本体部1の
成形時に規定位置に保持される仕切部50に前進して当接
し、前記窓部5の成形時にケース本体部表面位置まで後
退させて一次,二次両キャビティを区画して処理される
ものであり、このキャビティを形成するに際して、窓部
5の周囲の一部に一次側樹脂層と二次側樹脂層との重合
部が形成されるように可動型金型52,53を前記仕切部50
に対して接離移動して一次キャビティ及び二次キャビテ
ィを区画するように金型51,52,53,54をセットするもの
である。
なお、前記金型53は省略して金型51の一部としてハブ
受部6の形成用の凹所を形成したものを用いてもよい
し、一方金型54に可動金型52を形成するのに代えて可動
金型52を省略して金型54全体を可動金型として用いるこ
とも選んでできる。さらに、前記ハブ受部6,61が、その
衝合部に隙間57を介在してリング状に形成した円弧リブ
をケース内面に突設するもので、前記一次成形金型51に
突き当て面55を有する仕切部50と、該仕切部50に連設さ
れるシール部とを備えた成形金型を用いて隙間57と凹所
56のあるケース本体部1を成形するため、異なる樹脂の
衝合部での金型シール部への樹脂の流れは緩和され、樹
脂の漏洩が確実に防止できる。
好ましくは、前記仕切部50の突き当て面55は傾斜面と
し、更に好ましくは傾斜面は微細な凹凸加工を施すと、
良好な離型性が得られるし、この突き当て面55は凹所56
よりも成形空間側に位置すれば樹脂がシール面に向かわ
ないで内層方向へ向かい、シール面側は低圧となり樹脂
漏れが防止でき、成形品のバリの発生有効に防止出来
る。
前記ケース本体部1は上ケースと下ケースとをねじ止
めして、合体できるように構成され、このカセットケー
ス内には磁気テープ17を巻装した一対のリールハブ16を
ハブ受部6,61に回転自在に装着してある。
また、カセットケースの前面開口部には、前蓋7を回
動して開閉可能に枢着するとともに、下ケースには、開
口部を開閉するスライダー8を摺動可能に装着してあ
る。
そしてカセットケース外側部に設けたテープ終端検出
窓孔3に対応したプリズム4が透明な二次側樹脂で上ケ
ースにあるテープ残量確認用窓部5と別体形成してあっ
て、不透明な一次側樹脂で作られる上ケースに配備され
ている。(第1〜4図)即ち、前記上ケースを一次側樹
脂と二次側樹脂との二色成形で一体成形し、この一次側
樹脂及び二次側樹脂の一方は前記プリズム4及びテープ
残量確認用窓部5並びにハブ受部6を含んで透明樹脂と
し、他方は不透明樹脂としたものである。
図中2は下ケース、9,10は結合用ボス、11は仕切壁、
13は弾性ロック片、14は連結リブ、15はテープガイド、
18,19は付勢用バネ、20はハブブレーキ、21はブレーキ
爪挿入用切欠部でハブ受け部61に形成される。
〔発明の効果〕
本発明は、テープ残量確認用窓部の内面にハブ受部の
一部を成形すると共に、ハブ受部の他部をケース外層形
成用の樹脂で成形し、該ハブ受部の異なる樹脂の衝合部
に密着突き当て面を有する凹所を形成して一次成形金型
に一次成形物を保持したまま二次成形金型を移動して二
次成形を行うことにより、ケースの剛性を大幅に高め成
形サイクルを短くして生産性を大幅に高めると共に、製
品のバラツキを減らし製品寸法の精度を著しく向上でき
るほか、金型のシール部分の確保が容易で樹脂漏れを防
止して、バリ発生がなく衝合部の結合力も高められ、作
業操作も簡便であり、製品のバラツキをなくし製品寸法
精度も向上できると共に、この製品法に用いられる成形
金型としても、金型構造がシンプルとなるのでテープ可
視用窓のレイアウトに自由度が増し、好みに合わせてた
体裁のケースとすることが可能であり、製品精度の信頼
性をも高められるなどの有用な効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は上ケースの底面
図、第2図は第1図I−I線における切断側面図、第3
図は一部の製造金型縦断面図、第3図Aは、その一次成
形時の金型縦断面図、第3図Bは金型の一部の斜視図、
第4図は上ケースの下からの斜視図、第5図はハブ受部
の一部切断斜視図、第6図は上ケースを除いた一部切欠
平面図、第7図は第6図II−II線における切断正面図、
第8図は第6図III−III線における切断側面図、第9図
(A),(B),(C)及び第10図(A),(B),
(C)は従来法の製造金型縦断面図及び製品要部の断面
図である。 1……ケース本体部、3……テープ終端検出用窓孔、4
……プリズム、5……テープ残量確認用窓部、 6,61……ハブ受部、14……リブ、15……テープガイド
部、50……仕切部、 51,52,53,54……金型、55……突き当て面、56……凹
所、57……隙間。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 23/113 510 B29C 45/37

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープを巻装した一対のリールハブをハブ
    受部に回転可能に装着しうるケースを一次側樹脂と二次
    側樹脂を二色成形で一体成形する方法において、一次側
    樹脂または二次側樹脂の一方を透明樹脂としてテープ残
    量確認用窓部を形成し、該テープ残量確認用窓部の内面
    にハブ受部の一部を成形すると共に、ハブ受部の他部を
    ケース本体形成用の樹脂で成形し、該ハブ受部の異なる
    樹脂の衝合部に密着突き当て面を有する凹所を形成して
    一次側樹脂が二次側樹脂成形部に進入しないようにして
    成形を行うことを特徴とするテープカセット用ケースの
    製造方法。
  2. 【請求項2】前記ハブ受部が、その衝合部に隙間を介在
    してリング状に形成した円弧リブをケース内面に突設す
    る請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】前記一次成形金型に突き当て面を有する凸
    部と、該凸部に連設されるシール部とを備えた成形金型
    を用いてケース本体を成形する請求項1または2記載の
    製造方法。
JP20760290A 1990-08-07 1990-08-07 テープカセット用ケースの製造方法 Expired - Fee Related JP2803005B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20760290A JP2803005B2 (ja) 1990-08-07 1990-08-07 テープカセット用ケースの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20760290A JP2803005B2 (ja) 1990-08-07 1990-08-07 テープカセット用ケースの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0492278A JPH0492278A (ja) 1992-03-25
JP2803005B2 true JP2803005B2 (ja) 1998-09-24

Family

ID=16542498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20760290A Expired - Fee Related JP2803005B2 (ja) 1990-08-07 1990-08-07 テープカセット用ケースの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2803005B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001297560A (ja) * 2000-04-14 2001-10-26 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気テープカセット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0492278A (ja) 1992-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4840760A (en) Manufacturing method for magnetic tape cassette
US5125816A (en) Apparatus for molding an article in a plurality of colors
US5229905A (en) Magnetic tape cassette having an improved window design
US5192481A (en) Method and apparatus for molding article in plurality of colors
JP2803005B2 (ja) テープカセット用ケースの製造方法
JP2618665B2 (ja) 磁気テープカセットの製造法およびその成形金型
JP2549563B2 (ja) 射出成形用金型
JPH097343A (ja) ディスクカートリッジ及びその成形金型
JPH0420590Y2 (ja)
JPS6338476Y2 (ja)
JP2513201B2 (ja) カセットケ―シングの成形方法
EP0422658A2 (en) Magnetic tape cassette
JP2509049Y2 (ja) テ―プカセット上ケ―ス用金型
JP3771598B2 (ja) ディスクカートリッジ
JPH01241078A (ja) テープカセット並びにその製造法およびその成形金型
JPH0755728Y2 (ja) 磁気テープカセット
JP3212139B2 (ja) テープカセット用樹脂製容器
JPH0792992B2 (ja) 磁気テープカセット成形方法
JPH0437509B2 (ja)
JP3089331B2 (ja) テープカートリッジ
JPH01241079A (ja) テープカセットおよびその成形金型
JPH065040A (ja) 樹脂製容器
JP3013199U (ja) ディスクカートリッジ及びその成形金型
JPH0636303B2 (ja) テープカセット上ケース、同製造方法及び同金型
JPH08180637A (ja) テープカセット

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees