JP3771598B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はディスク状媒体、特に光ディスクや光磁気ディスクなどをケース内に回転可能に収納したディスクカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、情報媒体、例えば磁気ディスク、光ディスク或いは光磁気ディスクなどのディスク状媒体は、ケースに収納された状態で用いられる。
そして、これまでのディスクカートリッジのケースは、透明または不透明の樹脂を一種類のみ用いて成形されていた。また、その他の媒体用のカセットケースとしては、例えばオーディオカセットのケースで外部を構成する不透明の樹脂と窓部を含む部分に透明樹脂を一体成形することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のディスクカートリッジ用ケースは、単一の樹脂しか用いていないので、不透明樹脂を用いた場合、意匠が単調となり製造者が異なっても類似の形態となり、ユーザーが区別しずらいという問題があり、また、透明樹脂を用いた場合、透明樹脂の種類が少ないため、用途に最適な樹脂が選択できないという問題や、全面が透明となるため、内部構造も表から見えてしまうので、外観を重視した設計になって製作煩雑でコスト高となってしまうという問題がある。
また、オーディオカセットのケースで使用されている不透明、および透明の2種類の樹脂の一体成形では、ハブ孔部や目盛りなどを利用して透明樹脂のゲートを設けることができるので、外観上ゲート跡を目立たなくすることが可能であるが、ディスクカートリッジのケースの場合は、目盛りやハブ孔がないので、外観上問題となるゲート跡を目立たなくすることは、非常に困難である。また、ゲート部の金型を別部材のブッシュとして構成すると、成形での金型事故に対して金型修理が容易となるが、ケースの透明窓部にブッシュの線が発生するので、外観品位が低下するという問題があった。
本発明は、これらの従来の欠点を排除しようとするもので、内部にディスク状媒体を回転可能に収納するディスクカートリッジにおいて、2種類の樹脂を一体成形したケースの外観品位を大巾に向上させるとともに、ケース成形金型においても製作、修理などのメンテナンスも容易な構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上ケースと下ケースとからなるケースの内部にディスク状媒体を回転可能に収納したディスクカートリッジにおいて、前記ケースの主要部を形成する不透明樹脂と、透視窓部を形成する透明樹脂とで一体成形したケースを備え、該透視窓部には透明樹脂注入用ゲートを含むエリアで、ケースの外面に形成される段差部分に、成形用金型の仕切用入れ子で形成される入れ子線を沿設し、ケース内面の前記段差部分と入れ子線を沿設する部分に金型の仕切突壁による凹部を設けたものである。
【0005】
【作用】
ケースの主要部を形成する不透明樹脂と、透視窓部を形成する透明樹脂とで一体成形した上ケースを備え、該透視窓部には透明樹脂注入用ゲートを含むエリアで、ケースの内面または外面に形成される段差部分に成形用金型の仕切用入れ子で形成される入れ子線を沿設したので、取扱上、透視窓部からのディスク状媒体の視認性が容易であり、虹模様も透視できて審美感があって、ケースが意匠的に単調となることなくケースに特異性を持たせることができ、体裁良好でその外観品位を高め、しかもケースの不透明部分と透明部分との異樹脂の接合部分も強度が低下することもなく、成形不良もなくして、外力によるケース変形を防止しディスク状媒体に障害が発生することも減少すると共に、ケースに必要な板厚を設定でき強度も充分ある信頼性の高いディスクカートリッジを効率よく生産することができる。
【0006】
【実施例】
本発明の実施例を図1乃至図9の例で説明すると、上ケースと下ケースとからなるケース1の内部にディスク状媒体2を回転可能に収納したディスクカートリッジにおいて、前記ケース1の主要部3を形成する不透明樹脂と、透視窓部4を形成する透明樹脂とで一体成形したケースを備え、該透視窓部4には透明樹脂注入用ゲート部5を含むエリアで、ケースの外面に形成される段差部分6に成形用金型の仕切用入れ子12で形成される入れ子線7を沿設してある。
【0007】
この場合、上ケースに適用したものであるが、不透明樹脂で外形部の主要部3、シャッター摺動エリア8、メディア中央部9を構成し、透明樹脂でメディア記録面にほぼ対向する部分10を構成し、両方の樹脂を一体成形している。また、ラベル貼着用エリア11は、他の外面に比べラベル厚さよりもやや深い量だけ、凹形状とし、メディア中央部9とメディア記録面とほぼ対向する部分10の一部にまたがって設けてある。
【0008】
なお、不透明樹脂のゲート15は、シャッター摺動エリア8に設けており、透明樹脂のゲート部5は、メディアの記録面とほぼ対向する部分10でラベル貼着用エリア11ではない箇所に設ける。
透明樹脂のゲート部5を含む円弧状の領域、即ち透視窓部の一部の周囲には、不透明樹脂を射出成形するときに、透明樹脂で形成される部分に樹脂が流れないようにするための金型の突き当て部により形成された凹部があり、この凹部に合わせて、透明樹脂のゲート部5を含む金型の仕切用入れ子12による入れ子線7を配置するようにする。
また、成形金型では図7に示すように、可動側金型13の中に、透明樹脂で形成される部分を構成する摺動する摺動コア14を設ける。摺動するこの摺動コア14は、不透明樹脂を射出成形する際には図7(b)に示すように前進して不透明樹脂と透明樹脂で形成される境界部で固定側金型16と接触し、不透明樹脂が透明樹脂で形成される部分に流れないように仕切突壁17を設ける。その後、透明樹脂を射出成形するために、摺動する摺動コア14を後退させて、空間を作りその箇所に透明樹脂で形成される部分を成形する〔図7(a)〕。
また、下シェルにも同様の形状で適用できる。その場合、透明樹脂で形成される部分の形状を上シェルとほぼ同じ形状にするのが、成形性の向上のために望ましく樹脂は不透明樹脂で成形する〔図8(b)〕。
【0009】
また、前記段差部分6のほかに不透明樹脂と、透明樹脂との境界線即ちケースの主要部3と透視窓部4との接続境界線近傍にも入れ子線7を沿設して、外観品位を向上することが配慮されている。
なお、ディスクカートリッジ用金型は、図4及び図7に示すように透明樹脂で形成される部分を構成するための可動側金型13と、該可動側金型13に対して摺動する摺動コア14と、摺動コア14に設けられた不透明樹脂を仕切るための段差に合わせて透明樹脂を注入するためのゲートを含んで、固定側金型16に対して分割した仕切用入れ子12とで構成したものを用い、透視窓部4の外周内面にある不透明樹脂を仕切る金型の仕切突壁17と段差部分6に合わせて入れ子線7を配置し、窓部に不要な模様をなくし、内部の視認性を向上させてあると共に、成形金型で樹脂注入するゲート部51 を金型本体とは別部材としてあるので、ゲート部51 の分解を容易化できメンテナンス性が改善でき、万一、金型損傷の際にも更新が簡便で補修部品も少なくてすみ経済的である。
【0010】
前記ケース1の表面に形成されたラベル貼着用の凹状のラベルエリア11と、前記ゲート部の凹部の深さをほゞ等しい深さとして、ケース1に必要な板厚を設定させて強度の十分ある信頼性の高いディスクカートリッジとするように配慮されている。
【0011】
図中、20はディスク用クランピングプレート、21は嵌合孔、22はシャッタ、23は消去防止用プラグ、25はシャッタロック、26は媒体収納部、27,28は開口部である。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、上ケースと下ケースとからなるケースの内部にディスク状媒体を回転可能に収納したディスクカートリッジにおいて、前記ケースの主要部を形成する不透明樹脂と、透視窓部を形成する透明樹脂とで一体成形したケースを備え、該透視窓部には透明樹脂注入用ゲートを含むエリアで、ケースの外面に形成される段差部分に、成形用金型の仕切用入れ子で形成される入れ子線を沿設し、ケース内面の前記段差部分と入れ子線を沿設する部分に金型の仕切突壁による凹部を設けたことにより、ケース内部の視認性を向上すると共に、ケースが意匠的に単調となることなくケースに特異性を持たせることができ、体裁良好でその外観品位を高め、しかもケースの不透明部分と透明部分との異樹脂の接合部分も強度が低下することもなく、成形不良もなくして、外力によるケース変形を防止しディスク状媒体に障害が発生することも減少すると共に、ケースに必要な板厚を設定でき強度も充分ある信頼性の高いディスクカートリッジを効率よく生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す分離状態の斜視図である。
【図2】 図1の例のケースの平面図で(a)は上ケース、(b)は下ケースを示す。
【図3】 図2(a)のA−A線における拡大縦断面図である。
【図4】 図3の例の成形状態の縦断面図で(a)は摺動コア後退位置、(b)は摺動コア前進位置を示す。
【図5】 図2(a)のB−B線における拡大縦断面図である。
【図6】 図5の例の成形状態の縦断面図で、(a)は可動側金型後退位置、(b)は可動側金型前進位置を示す。
【図7】 図2(a)のC−C線における成形状態の縦断面図で、(a)は摺動コア後退位置、(b)は摺動コア前進位置を示す。
【図8】 図2の例のケースの分離状態の平面図で、(a)は上ケース、(b)は下ケースを示す。
【図9】 図2(a)のD−D線における拡大一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 ディスク状媒体
3 主要部
4 透視窓部
5 ゲート部
6 段差部分
7 入れ子線
8 シャッタ摺動エリア
9 メディア中央部
10 メディア記録面対向部分
11 ラベルエリア
12 仕切用入れ子
13 可動側金型
14 摺動コア
15 ゲート
16 固定側金型
17 仕切突壁
Claims (2)
- 上ケースと下ケースとからなるケースの内部にディスク状媒体を回転可能に収納したディスクカートリッジにおいて、
前記ケースの主要部を形成する不透明樹脂と、透視窓部を形成する透明樹脂とで一体成形したケースを備え、該透視窓部には透明樹脂注入用ゲートを含むエリアで、ケースの外面に形成される段差部分に、成形用金型の仕切用入れ子で形成される入れ子線を沿設し、ケース内面の前記段差部分と入れ子線を沿設する部分に金型の仕切突壁による凹部を設けたことを特徴とするディスクカートリッジ。 - 前記入れ子線が、前記不透明樹脂と、透明樹脂との境界線近傍に沿設されている請求項1記載のディスクカートリッジ。
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1994
- 1994-12-01 JP JP32121194A patent/JP3771598B2/ja not_active Expired - Fee Related
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