JPH08180637A - テープカセット - Google Patents
テープカセットInfo
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- JPH08180637A JPH08180637A JP6328760A JP32876094A JPH08180637A JP H08180637 A JPH08180637 A JP H08180637A JP 6328760 A JP6328760 A JP 6328760A JP 32876094 A JP32876094 A JP 32876094A JP H08180637 A JPH08180637 A JP H08180637A
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Links
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B23/00—Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
- G11B23/04—Magazines; Cassettes for webs or filaments
- G11B23/08—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
- G11B23/087—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
- G11B23/08707—Details
- G11B23/08735—Covers
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
- G11B23/04—Magazines; Cassettes for webs or filaments
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- G11B23/087—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
- G11B23/08707—Details
- G11B23/08785—Envelopes
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カセット匣体を構成する下シェル４の下面側
に、スライダーをロックするためのスライダーロック片
１６を有するテープカセットにおいて、スライダーロッ
ク片１６の部分の成形不良を防止する。 【構成】 スライダーロック片１６の部分を、二色成形
によって下シェル４の本体部と一体に形成する。 【効果】 スライダーロック片１６の部分は充分な成形
圧力で成形されるため、薄肉部分でもショートモールド
等の成形不良が生じることはない。
に、スライダーをロックするためのスライダーロック片
１６を有するテープカセットにおいて、スライダーロッ
ク片１６の部分の成形不良を防止する。 【構成】 スライダーロック片１６の部分を、二色成形
によって下シェル４の本体部と一体に形成する。 【効果】 スライダーロック片１６の部分は充分な成形
圧力で成形されるため、薄肉部分でもショートモールド
等の成形不良が生じることはない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はテープカセット、特にハ
ブ駆動軸挿入孔等を開閉するスライダーを有するテープ
カセットに関する。
ブ駆動軸挿入孔等を開閉するスライダーを有するテープ
カセットに関する。
【０００２】
【従来の技術】先ず、図１〜図６を参照して従来例につ
いて説明する。図において１はテープカセットとしてＤ
ＡＴ（デジタルオーディオテープレコーダー）用カセッ
トを示し、２はこのカセット１の匣体で、このカセット
匣体２は樹脂製の上シェル３と下シェル４とを螺子止め
によって合体固着して構成される。
いて説明する。図において１はテープカセットとしてＤ
ＡＴ（デジタルオーディオテープレコーダー）用カセッ
トを示し、２はこのカセット１の匣体で、このカセット
匣体２は樹脂製の上シェル３と下シェル４とを螺子止め
によって合体固着して構成される。
【０００３】下シェル４の中央部には、カセットデッキ
側のハブ駆動軸が挿入されるハブ駆動軸挿入孔５ａ，５
ｂが形成され、このハブ駆動軸挿入孔５ａ，５ｂに対応
してカセット匣体２内には一対のハブ即ち供給側ハブ６
ａ，巻取側ハブ６ｂが回転可能に収納されており、この
ハブ６ａ，６ｂに記録媒体としての磁気テープ７がその
両端末部を止着した状態で巻回される。
側のハブ駆動軸が挿入されるハブ駆動軸挿入孔５ａ，５
ｂが形成され、このハブ駆動軸挿入孔５ａ，５ｂに対応
してカセット匣体２内には一対のハブ即ち供給側ハブ６
ａ，巻取側ハブ６ｂが回転可能に収納されており、この
ハブ６ａ，６ｂに記録媒体としての磁気テープ７がその
両端末部を止着した状態で巻回される。
【０００４】下シェル４の前部両端にはガイド柱部８
ａ，８ｂが形成されており、供給側ハブ６ａから導出さ
れた磁気テープ７はこのガイド柱部８ａ，８ｂにガイド
されるようにしてカセット匣体２の前面に露出された
後、巻取側ハブ６ｂに巻取られるようにテープ走行径路
が形成されている。
ａ，８ｂが形成されており、供給側ハブ６ａから導出さ
れた磁気テープ７はこのガイド柱部８ａ，８ｂにガイド
されるようにしてカセット匣体２の前面に露出された
後、巻取側ハブ６ｂに巻取られるようにテープ走行径路
が形成されている。
【０００５】また下シェル４の前部には、ガイド柱部８
ａと８ｂの間の部分を凹状に切欠いた形状のポケット部
９が形成されており、このポケット部９にカセットデッ
キ側のテープローディング部材が挿入されるようになっ
ている。
ａと８ｂの間の部分を凹状に切欠いた形状のポケット部
９が形成されており、このポケット部９にカセットデッ
キ側のテープローディング部材が挿入されるようになっ
ている。
【０００６】さらにカセット匣体２の内部には、ハブ６
ａ，６ｂの回転を円滑にすると共に磁気テープ７の巻き
乱れを防止するためのライナーシート１０ａ及び１０ｂ
がハブ６ａ，６ｂを上下から挟むようにして配されてい
る。
ａ，６ｂの回転を円滑にすると共に磁気テープ７の巻き
乱れを防止するためのライナーシート１０ａ及び１０ｂ
がハブ６ａ，６ｂを上下から挟むようにして配されてい
る。
【０００７】またこのカセット１には、カセット匣体の
前面に露出される磁気テープ７を保護するためのリッド
１１が備えられている。即ちこのリッド１１はその左右
の側板部１１ａ，１１ｂにおいて上シェル３の前部に上
下方向に回動可能に取付けられ、カセット不使用時には
このリッド１１によってカセット匣体の前面のテープ露
出部が覆われており、カセットがカセットデッキに挿入
されたときには、カセットデッキ側のリッド開放機構に
よってリッド１１が上方へ回動されて開き、テープ露出
部を開放する。
前面に露出される磁気テープ７を保護するためのリッド
１１が備えられている。即ちこのリッド１１はその左右
の側板部１１ａ，１１ｂにおいて上シェル３の前部に上
下方向に回動可能に取付けられ、カセット不使用時には
このリッド１１によってカセット匣体の前面のテープ露
出部が覆われており、カセットがカセットデッキに挿入
されたときには、カセットデッキ側のリッド開放機構に
よってリッド１１が上方へ回動されて開き、テープ露出
部を開放する。
【０００８】さらにカセット匣体の内部には、カセット
不使用時におけるハブ６ａ，６ｂの回転を規制するため
のハブロック部材１２が組込まれている。即ちこのハブ
ロック部材１２は、ハブ６ａ，６ｂと対応する係合爪１
２ａ，１２ｂを有し、カセット不使用時にはこの係合爪
１２ａ，１２ｂがハブ６ａ，６ｂに係合してハブ６ａ，
６ｂを回転しないようにロックし、カセットがカセット
デッキに挿入されてリッド１１が上方へ回動して開かれ
たときには、このリッド１１の回動動作に連動してハブ
ロック部材１２は前方へ移動されて係合爪１２ａ，１２
ｂがハブ６ａ，６ｂから離れ、これによってハブ６ａ，
６ｂのロックが解除されるようになっている。
不使用時におけるハブ６ａ，６ｂの回転を規制するため
のハブロック部材１２が組込まれている。即ちこのハブ
ロック部材１２は、ハブ６ａ，６ｂと対応する係合爪１
２ａ，１２ｂを有し、カセット不使用時にはこの係合爪
１２ａ，１２ｂがハブ６ａ，６ｂに係合してハブ６ａ，
６ｂを回転しないようにロックし、カセットがカセット
デッキに挿入されてリッド１１が上方へ回動して開かれ
たときには、このリッド１１の回動動作に連動してハブ
ロック部材１２は前方へ移動されて係合爪１２ａ，１２
ｂがハブ６ａ，６ｂから離れ、これによってハブ６ａ，
６ｂのロックが解除されるようになっている。
【０００９】さらにこのカセット１においては、ハブ駆
動軸挿入孔５ａ，５ｂ及びテープローディング部材挿入
用のポケット部９を開閉するためのスライダー１４が備
えられている。このスライダー１４はカセット匣体２の
下面側即ち下シェル４の下方に前後方向に摺動可能に装
着されており、その中央部にはハブ駆動軸挿入孔５ａ，
５ｂと対応する対応孔１５ａ，１５ｂが形成されてい
る。
動軸挿入孔５ａ，５ｂ及びテープローディング部材挿入
用のポケット部９を開閉するためのスライダー１４が備
えられている。このスライダー１４はカセット匣体２の
下面側即ち下シェル４の下方に前後方向に摺動可能に装
着されており、その中央部にはハブ駆動軸挿入孔５ａ，
５ｂと対応する対応孔１５ａ，１５ｂが形成されてい
る。
【００１０】またこのスライダー１４は、スプリング１
３の偏倚力によって常に前方向に付勢されている。この
ためスライダー１４は、カセット不使用時には前方の移
動位置にあってポケット部９を閉塞すると共に、対応孔
１５ａ，１５ｂがハブ駆動軸挿入孔５ａ，５ｂと非対応
状態となることでハブ駆動軸挿入孔５ａ，５ｂを閉塞
し、これによってカセット匣体２内への塵埃等の侵入が
防止される（図４Ａ）。
３の偏倚力によって常に前方向に付勢されている。この
ためスライダー１４は、カセット不使用時には前方の移
動位置にあってポケット部９を閉塞すると共に、対応孔
１５ａ，１５ｂがハブ駆動軸挿入孔５ａ，５ｂと非対応
状態となることでハブ駆動軸挿入孔５ａ，５ｂを閉塞
し、これによってカセット匣体２内への塵埃等の侵入が
防止される（図４Ａ）。
【００１１】これに対しカセットがカセットデッキに挿
入されたときには、カセットデッキ側のスライダー開放
機構によってスライダー１４はスプリング１３の力に抗
して後方へ移動されてポケット部９を開放すると共に、
対応孔１５ａ，１５ｂがハブ駆動軸挿入孔５ａ，５ｂと
対応状態となることでハブ駆動軸挿入孔５ａ，５ｂが開
放される（図４Ｂ）。
入されたときには、カセットデッキ側のスライダー開放
機構によってスライダー１４はスプリング１３の力に抗
して後方へ移動されてポケット部９を開放すると共に、
対応孔１５ａ，１５ｂがハブ駆動軸挿入孔５ａ，５ｂと
対応状態となることでハブ駆動軸挿入孔５ａ，５ｂが開
放される（図４Ｂ）。
【００１２】さらにカセット匣体２の下シェル４とスラ
イダー１４との間には、スライダー１４を上記二位置、
即ち閉じ位置と開き位置において夫々ロックするスライ
ダーロック機構が構成されている。
イダー１４との間には、スライダー１４を上記二位置、
即ち閉じ位置と開き位置において夫々ロックするスライ
ダーロック機構が構成されている。
【００１３】このスライダーロック機構は、下シェル４
に一体に形成されるスライダーロック片１６と、これに
対応してスライダー１４に形成される前後の係合孔１７
ａ，１７ｂとによりなり、この係合孔１７ａまたは１７
ｂにスライダーロック片１６の先端の係合凸部１６ａが
係合されることによってスライダー１４のロックが行な
われるようになっている。
に一体に形成されるスライダーロック片１６と、これに
対応してスライダー１４に形成される前後の係合孔１７
ａ，１７ｂとによりなり、この係合孔１７ａまたは１７
ｂにスライダーロック片１６の先端の係合凸部１６ａが
係合されることによってスライダー１４のロックが行な
われるようになっている。
【００１４】即ち、スライダー１４が前方の閉じ位置に
あるとき（図４Ａ）には、スライダーロック片の係合凸
部１６ａが後方の係合孔１７ｂに係合してスライダー１
４をその位置でロックし、スライダー１４が後方の開き
位置にあるとき（図４Ｂ）には、スライダーロック片の
係合凸部１６ａが前方の係合孔１７ａに係合してスライ
ダー１４をその位置でロックする。
あるとき（図４Ａ）には、スライダーロック片の係合凸
部１６ａが後方の係合孔１７ｂに係合してスライダー１
４をその位置でロックし、スライダー１４が後方の開き
位置にあるとき（図４Ｂ）には、スライダーロック片の
係合凸部１６ａが前方の係合孔１７ａに係合してスライ
ダー１４をその位置でロックする。
【００１５】尚、このスライダーロック機構は、スライ
ダー１４をバランスよく確実にロックするために、左右
二箇所に設けられている。また、このスライダーロック
機構のロック解除操作、即ちスライダーロック片１６の
係合凸部１６ａを係合孔１７ａまたは１７ｂから外す操
作は、カセットデッキ側のスライダーロック解除機構に
よって行なわれる。
ダー１４をバランスよく確実にロックするために、左右
二箇所に設けられている。また、このスライダーロック
機構のロック解除操作、即ちスライダーロック片１６の
係合凸部１６ａを係合孔１７ａまたは１７ｂから外す操
作は、カセットデッキ側のスライダーロック解除機構に
よって行なわれる。
【００１６】ところで、このようなスライダーロック機
構を有するカセット１においては、長く使用しているう
ちにスライダーロック片１６の部分に塑性変形が生じる
と、スライダー１４に対するロックが効かなくなってス
ライダー１４が簡単に開いてしまい、スライダーロック
機構としての本来の機能が失なわれることになる。
構を有するカセット１においては、長く使用しているう
ちにスライダーロック片１６の部分に塑性変形が生じる
と、スライダー１４に対するロックが効かなくなってス
ライダー１４が簡単に開いてしまい、スライダーロック
機構としての本来の機能が失なわれることになる。
【００１７】そこでこの対策として、図３に示すように
カセット匣体２内において上シェル３とスライダーロッ
ク片１６の先端部との間にスライダーロックスプリング
１８を介挿し、このスライダーロックスプリング１８に
よってスライダーロック片１６がスライダー１４をロッ
クする力を補助するようにした構造が採用されている。
カセット匣体２内において上シェル３とスライダーロッ
ク片１６の先端部との間にスライダーロックスプリング
１８を介挿し、このスライダーロックスプリング１８に
よってスライダーロック片１６がスライダー１４をロッ
クする力を補助するようにした構造が採用されている。
【００１８】この場合、スライダーロックスプリング１
８の力が効果的に作用するように、図５で明らかな如く
スライダーロック片１６の根元部分１６ｂの肉厚ｔを薄
く形成し（実寸で０．４ｍｍ程度）、スライダーロック
片１６が撓み易い構造とする必要がある。
８の力が効果的に作用するように、図５で明らかな如く
スライダーロック片１６の根元部分１６ｂの肉厚ｔを薄
く形成し（実寸で０．４ｍｍ程度）、スライダーロック
片１６が撓み易い構造とする必要がある。
【００１９】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにスライダーロック片１６の根元部分１６ｂの肉厚ｔ
が薄いと、下シェル４の成形時にこの薄肉部分に成形不
良が生じ易い欠点がある。
うにスライダーロック片１６の根元部分１６ｂの肉厚ｔ
が薄いと、下シェル４の成形時にこの薄肉部分に成形不
良が生じ易い欠点がある。
【００２０】即ち、下シェル４の成形時には、図６に示
すように中央部の一点に設けられたゲートＧ1 から金型
内に樹脂が注入され、この樹脂は先ず図中破線ａ及び破
線ｂで示す流れで金型内を回ってシェル４の本体部を成
形し、最後に破線ｃのように流れてスライダーロック片
１６の部分を成形するので、このスライダーロック片１
６のところでは充分な成形圧力がかからないため、薄肉
の根元部分１６ｂにウェルドや、最悪時にはショートモ
ールドが発生してしまう。
すように中央部の一点に設けられたゲートＧ1 から金型
内に樹脂が注入され、この樹脂は先ず図中破線ａ及び破
線ｂで示す流れで金型内を回ってシェル４の本体部を成
形し、最後に破線ｃのように流れてスライダーロック片
１６の部分を成形するので、このスライダーロック片１
６のところでは充分な成形圧力がかからないため、薄肉
の根元部分１６ｂにウェルドや、最悪時にはショートモ
ールドが発生してしまう。
【００２１】よって、成形品の歩留りが悪く、また下シ
ェル４の成形時には細心の注意を要し、成形後のチェッ
クも必要となるので、工数が多くかかってしまう等の問
題が生じる。
ェル４の成形時には細心の注意を要し、成形後のチェッ
クも必要となるので、工数が多くかかってしまう等の問
題が生じる。
【００２２】本発明は上記の如き問題点を解消すること
を目的としてなされたものである。
を目的としてなされたものである。
【００２３】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、カセット匣体の下面側に、ハブ駆動軸挿
入孔等を開閉するスライダーが摺動可能に装着されると
共に、このスライダーを所定位置でロックするスライダ
ーロック片が設けられてなるテープカセットにおいて、
スライダーロック片の部分を、二色成形によってカセッ
ト匣体の本体部と一体に形成したことを特徴とするもの
である。
めに本発明は、カセット匣体の下面側に、ハブ駆動軸挿
入孔等を開閉するスライダーが摺動可能に装着されると
共に、このスライダーを所定位置でロックするスライダ
ーロック片が設けられてなるテープカセットにおいて、
スライダーロック片の部分を、二色成形によってカセッ
ト匣体の本体部と一体に形成したことを特徴とするもの
である。
【００２４】
【作用】上記構成としたことにより本発明のテープカセ
ットでは、スライダーロック片の部分を成形する際に充
分な成形圧力がかかるので、薄肉の部分でも成形不良が
発生することはない。従って成形時の歩留りが向上し、
また工数が削減される。
ットでは、スライダーロック片の部分を成形する際に充
分な成形圧力がかかるので、薄肉の部分でも成形不良が
発生することはない。従って成形時の歩留りが向上し、
また工数が削減される。
【００２５】
【実施例】以下、図７〜図１３を参照しながら本発明の
実施例について説明する。
実施例について説明する。
【００２６】本発明によるテープカセットは、特に下シ
ェル４の構造に特徴を有し、その他の部分は前述した従
来例と同じ構成を採り得るものであるため、実施例では
下シェル４のみを図示することとする。
ェル４の構造に特徴を有し、その他の部分は前述した従
来例と同じ構成を採り得るものであるため、実施例では
下シェル４のみを図示することとする。
【００２７】図７〜図９は本発明の第１の実施例を示
す。この例では、左右二ヵ所のスライダーロック片１６
とその基部１６ｃの部分を、二色成形によって下シェル
４の本体部と一体に形成してある。
す。この例では、左右二ヵ所のスライダーロック片１６
とその基部１６ｃの部分を、二色成形によって下シェル
４の本体部と一体に形成してある。
【００２８】この場合、左右のスライダーロック片１６
は夫々独立しているので、その成形用の樹脂注入ゲート
Ｇ2 は夫々のスライダーロック片１６の基部１６ｃに一
点ずつ、即ち左右で二点に設けられている。一方、下シ
ェル４の本体部の成形用の樹脂注入ゲートＧ1 は、従来
例と同じ中央位置の一点に設けられる。
は夫々独立しているので、その成形用の樹脂注入ゲート
Ｇ2 は夫々のスライダーロック片１６の基部１６ｃに一
点ずつ、即ち左右で二点に設けられている。一方、下シ
ェル４の本体部の成形用の樹脂注入ゲートＧ1 は、従来
例と同じ中央位置の一点に設けられる。
【００２９】この下シェル４の成形工程は、先ず金型内
にゲートＧ1 から樹脂を注入して下シェル４の本体部を
成形し（一次成形）、続いてこの樹脂が完全に固化しな
いうちに金型の一部を移動させて左右のゲートＧ2 から
夫々樹脂を注入してスライダーロック片１６の部分を成
形する（二次成形）。こうして一体的に成形された下シ
ェル４の本体部とスライダーロック片１６の部分とは、
互いの樹脂が完全に固化する前に融合することによって
確実強固に接合されて一体化する。
にゲートＧ1 から樹脂を注入して下シェル４の本体部を
成形し（一次成形）、続いてこの樹脂が完全に固化しな
いうちに金型の一部を移動させて左右のゲートＧ2 から
夫々樹脂を注入してスライダーロック片１６の部分を成
形する（二次成形）。こうして一体的に成形された下シ
ェル４の本体部とスライダーロック片１６の部分とは、
互いの樹脂が完全に固化する前に融合することによって
確実強固に接合されて一体化する。
【００３０】尚、この下シェル４の本体部とスライダー
ロック片１６の部分との接合部は、図９により明らかな
如く段１９を付けた構造となされており、これによって
両者間の接合面積を大きくし、より強固な接合強度が確
保されるようにしてある。
ロック片１６の部分との接合部は、図９により明らかな
如く段１９を付けた構造となされており、これによって
両者間の接合面積を大きくし、より強固な接合強度が確
保されるようにしてある。
【００３１】図１０〜図１３は本発明の第２の実施例を
示している。前述した第１の実施例では、左右のスライ
ダーロック片１６ごとに成形用の樹脂注入ゲートＧ2 を
設けた二点ゲートの構成が採られていたのに対し、本例
はこれを一点ゲートとしたものである。
示している。前述した第１の実施例では、左右のスライ
ダーロック片１６ごとに成形用の樹脂注入ゲートＧ2 を
設けた二点ゲートの構成が採られていたのに対し、本例
はこれを一点ゲートとしたものである。
【００３２】即ち本例では、第１の実施例に示した構成
に加えて、左右のスライダーロック片１６の基部１６ｃ
間を結ぶ連結帯部２０を有している。この連結帯部２０
は左右のスライダーロック片１６への樹脂の流路として
形成されるもので、この連結帯部２０の中央部に一点の
樹脂注入ゲートＧ2 が設けられる。
に加えて、左右のスライダーロック片１６の基部１６ｃ
間を結ぶ連結帯部２０を有している。この連結帯部２０
は左右のスライダーロック片１６への樹脂の流路として
形成されるもので、この連結帯部２０の中央部に一点の
樹脂注入ゲートＧ2 が設けられる。
【００３３】本例における下シェル４の成形工程は、第
１の実施例と同様に、先ずゲートＧ 1 から金型内に樹脂
を注入して下シェル４の本体部を成形し、続いてこの樹
脂が完全に固化しないうちに金型の一部を移動させてゲ
ートＧ2 より樹脂を注入して連結帯部２０から左右のス
ライダーロック片１６の部分を成形する。
１の実施例と同様に、先ずゲートＧ 1 から金型内に樹脂
を注入して下シェル４の本体部を成形し、続いてこの樹
脂が完全に固化しないうちに金型の一部を移動させてゲ
ートＧ2 より樹脂を注入して連結帯部２０から左右のス
ライダーロック片１６の部分を成形する。
【００３４】尚、本例においても第１の実施例と同様
に、下シェル４の本体部とスライダーロック片１６の部
分との接合部は図１２に示すように段１９が付されてお
り、これによって両者間の接合強度が充分に確保される
構造としてある。またこれと同様の目的で、下シェル４
の本体部と連結帯部２０の部分との接合部も図１３に示
す如く段２１を付けた構造が採用されている。
に、下シェル４の本体部とスライダーロック片１６の部
分との接合部は図１２に示すように段１９が付されてお
り、これによって両者間の接合強度が充分に確保される
構造としてある。またこれと同様の目的で、下シェル４
の本体部と連結帯部２０の部分との接合部も図１３に示
す如く段２１を付けた構造が採用されている。
【００３５】以上の第１及び第２の実施例のように、ス
ライダーロック片１６の部分を二色成形によって下シェ
ル４の本体部と一体に形成することにより、スライダー
ロック片１６の部分には充分な成形圧力がかかるので、
スライダーロック片１６の根元部分１６ｂの肉厚が薄く
てもこの部分にウェルドやショートモールド等の成形不
良が生じることはなく、きれいに樹脂が充填される。
ライダーロック片１６の部分を二色成形によって下シェ
ル４の本体部と一体に形成することにより、スライダー
ロック片１６の部分には充分な成形圧力がかかるので、
スライダーロック片１６の根元部分１６ｂの肉厚が薄く
てもこの部分にウェルドやショートモールド等の成形不
良が生じることはなく、きれいに樹脂が充填される。
【００３６】特に第１の実施例では、ゲートＧ2 がスラ
イダーロック片１６の基部１６ｃにあり、即ちゲートＧ
2 の位置がスライダーロック片１６に極めて近いので、
充分すぎるほどの成形圧力でスライダーロック片１６の
部分を成形できるため、上記効果が顕著である。
イダーロック片１６の基部１６ｃにあり、即ちゲートＧ
2 の位置がスライダーロック片１６に極めて近いので、
充分すぎるほどの成形圧力でスライダーロック片１６の
部分を成形できるため、上記効果が顕著である。
【００３７】尚、以上の実施例において、スライダーロ
ック片１６の部分を成形する樹脂（ゲートＧ2 から注入
する樹脂）は、下シェル４の本体部を成形する樹脂（ゲ
ートＧ1 から注入する樹脂）と同種の樹脂を用いる。即
ち、下シェル４の本体部には例えばＡＢＳ（アクリロニ
トリルブタジエンスチレン）樹脂が好適に用いられるた
め、スライダーロック片１６の部分もこれと同じＡＢＳ
樹脂を用いて成形する。
ック片１６の部分を成形する樹脂（ゲートＧ2 から注入
する樹脂）は、下シェル４の本体部を成形する樹脂（ゲ
ートＧ1 から注入する樹脂）と同種の樹脂を用いる。即
ち、下シェル４の本体部には例えばＡＢＳ（アクリロニ
トリルブタジエンスチレン）樹脂が好適に用いられるた
め、スライダーロック片１６の部分もこれと同じＡＢＳ
樹脂を用いて成形する。
【００３８】このように下シェル４の本体部とスライダ
ーロック片１６の部分とが同種の樹脂で成形されること
により、互いの接合性が良く、即ち樹脂同士がよりスム
ーズに融合される状態となるので、一層確実な接合強度
が得られることになる。
ーロック片１６の部分とが同種の樹脂で成形されること
により、互いの接合性が良く、即ち樹脂同士がよりスム
ーズに融合される状態となるので、一層確実な接合強度
が得られることになる。
【００３９】また、スライダーロック片１６の部分を成
形する樹脂として、耐摩耗性の良い樹脂を用いてもよ
い。この耐摩耗性の良い樹脂としては、例えばＡＢＳに
ポリカーボネートを混合した樹脂を用いることができ
る。
形する樹脂として、耐摩耗性の良い樹脂を用いてもよ
い。この耐摩耗性の良い樹脂としては、例えばＡＢＳに
ポリカーボネートを混合した樹脂を用いることができ
る。
【００４０】このようにスライダーロック片１６の部分
を耐摩耗性の良い樹脂を用いて成形することにより、ス
ライダーロック片１６の摩耗が低減されるので、長期に
わたるカセットの使用においても確実にスライダーのロ
ックが行なわれる。
を耐摩耗性の良い樹脂を用いて成形することにより、ス
ライダーロック片１６の摩耗が低減されるので、長期に
わたるカセットの使用においても確実にスライダーのロ
ックが行なわれる。
【００４１】また、スライダーロック片１６の部分を成
形する樹脂として、滑性の良い樹脂を用いてもよい。こ
の滑性の良い樹脂としては、ＡＢＳにシリコンを混合し
た樹脂を用いることができる。
形する樹脂として、滑性の良い樹脂を用いてもよい。こ
の滑性の良い樹脂としては、ＡＢＳにシリコンを混合し
た樹脂を用いることができる。
【００４２】このようにスライダーロック片１６の部分
を滑性の良い樹脂を用いて成形することにより、スライ
ダーロック片とスライダーとの間の摩擦が低減されるの
で、スライダーの移動動作がよりスムーズに行なわれる
ことになる。
を滑性の良い樹脂を用いて成形することにより、スライ
ダーロック片とスライダーとの間の摩擦が低減されるの
で、スライダーの移動動作がよりスムーズに行なわれる
ことになる。
【００４３】さらにスライダーロック片１６の部分を、
塑性変形しにくい樹脂を用いて成形することにより、ス
ライダーロック片１６のスライダーロック力を補助する
ためのスライダーロックスプリング１８（図３参照）を
削除することができる。この塑性変形しにくい樹脂とし
ては、ＡＢＳにポリカーボネートを混合した樹脂が好適
に用いられる。
塑性変形しにくい樹脂を用いて成形することにより、ス
ライダーロック片１６のスライダーロック力を補助する
ためのスライダーロックスプリング１８（図３参照）を
削除することができる。この塑性変形しにくい樹脂とし
ては、ＡＢＳにポリカーボネートを混合した樹脂が好適
に用いられる。
【００４４】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこの実施例に限定されることなく、他にも
種々の実施形態を採り得るものであることは言うまでも
ない。
が、本発明はこの実施例に限定されることなく、他にも
種々の実施形態を採り得るものであることは言うまでも
ない。
【００４５】
【発明の効果】以上の実施例に説明した如く本発明は、
カセット匣体の下面側に、ハブ駆動軸挿入孔等を開閉す
るスライダーが摺動可能に装着されると共に、このスラ
イダーを所定位置でロックするスライダーロック片が設
けられてなるテープカセットにおいて、スライダーロッ
ク片の部分を二色成形によってカセット匣体の本体部と
一体に形成したことにより、スライダーロック片の部分
を成形する際に充分な成形圧力がかかるので、薄肉の部
分でも成形不良が発生することはない。したがって、成
形時の歩留りが向上し、また成形後のチェック等も不要
となるので工数が削減される。またスライダーロックの
信頼性も大きく向上する。しかも本発明は、既存の二色
成形金型の製作技術で容易に実施することができるもの
である。
カセット匣体の下面側に、ハブ駆動軸挿入孔等を開閉す
るスライダーが摺動可能に装着されると共に、このスラ
イダーを所定位置でロックするスライダーロック片が設
けられてなるテープカセットにおいて、スライダーロッ
ク片の部分を二色成形によってカセット匣体の本体部と
一体に形成したことにより、スライダーロック片の部分
を成形する際に充分な成形圧力がかかるので、薄肉の部
分でも成形不良が発生することはない。したがって、成
形時の歩留りが向上し、また成形後のチェック等も不要
となるので工数が削減される。またスライダーロックの
信頼性も大きく向上する。しかも本発明は、既存の二色
成形金型の製作技術で容易に実施することができるもの
である。
【図１】従来のテープカセットの斜視図である。
【図２】同、分解斜視図である。
【図３】同、要部（スライダーロック機構部）の縦断側
面図である。
面図である。
【図４】同、下面図で、Ａはスライダーが閉じた状態、
Ｂはスライダーが開いた状態である。
Ｂはスライダーが開いた状態である。
【図５】同、下シェルの要部（スライダーロック片の部
分）の縦断側面図である。
分）の縦断側面図である。
【図６】同、下シェルの成形時の樹脂の流れの説明図で
ある。
ある。
【図７】本発明の第１の実施例を示す下シェルの下面図
である。
である。
【図８】同、下シェルの上面図である。
【図９】同、図８におけるＡ−Ａ線の断面図である。
【図１０】本発明の第２の実施例を示す下シェルの下面
図である。
図である。
【図１１】同、下シェルの上面図である。
【図１２】同、図１１におけるＢ−Ｂ線の断面図であ
る。
る。
【図１３】同、図１１におけるＣ−Ｃ線の断面図であ
る。
る。
１ テープカセット ２ カセット匣体 ３ 上シェル ４ 下シェル ５ａ，５ｂ ハブ駆動軸挿入孔 １４ スライダー １６ スライダーロック片 １６ａ スライダーロック片の係合凸部 １６ｂ スライダーロック片の根元部分（薄肉部分） １６ｃ スライダーロック片の基部 Ｇ1 下シェルの本体部を成形するゲート Ｇ2 スライダーロック片の部分を成形するゲート
Claims (7)
- 【請求項１】 カセット匣体の下面側に、ハブ駆動軸挿
入孔等を開閉するスライダーが摺動可能に装着されると
共に、このスライダーを所定位置でロックするスライダ
ーロック片が設けられてなるテープカセットにおいて、 上記スライダーロック片の部分を、二色成形によってカ
セット匣体の本体部と一体に形成したことを特徴とする
テープカセット。 - 【請求項２】 上記スライダーロック片の部分を成形す
る樹脂注入ゲートを、スライダーロック片の基部に設け
たことを特徴とする請求項１に記載のテープカセット。 - 【請求項３】 上記スライダーロック片が左右二箇所に
あるものにおいて、スライダーロック片の部分を成形す
る樹脂注入ゲートを、左右のスライダーロック片間の略
中央位置に一点設けたことを特徴とする請求項１に記載
のテープカセット。 - 【請求項４】 上記スライダーロック片の部分を、カセ
ット匣体の本体部と同じ樹脂を用いて成形したことを特
徴とする請求項１に記載のテープカセット。 - 【請求項５】 上記スライダーロック片の部分を、耐摩
耗性の良い樹脂を用いて成形したことを特徴とする請求
項１に記載のテープカセット。 - 【請求項６】 上記スライダーロック片の部分を、滑性
の良い樹脂を用いて成形したことを特徴とする請求項１
に記載のテープカセット。 - 【請求項７】 上記スライダーロック片の部分を、塑性
変形しにくい樹脂を用いて成形したことを特徴とする請
求項１に記載のテープカセット。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6328760A JPH08180637A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | テープカセット |
| US08/571,350 US5710686A (en) | 1994-12-28 | 1995-12-13 | Tape cassette with main body and slider lock formed by dichromatic molding |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6328760A JPH08180637A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | テープカセット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08180637A true JPH08180637A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18213849
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6328760A Pending JPH08180637A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | テープカセット |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5710686A (ja) |
| JP (1) | JPH08180637A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100438483B1 (ko) * | 2000-04-14 | 2004-07-03 | 후지 샤신 필름 가부시기가이샤 | 자기 테이프 카세트 및 자기 테이프 카트리지용 테이프 릴 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2502798C (en) * | 2004-03-31 | 2011-06-14 | University Of New Brunswick | Single-stage buck-boost inverter |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6222782U (ja) * | 1985-07-26 | 1987-02-12 | ||
| JPH0525097Y2 (ja) * | 1987-05-29 | 1993-06-24 | ||
| JPH03105759A (ja) * | 1989-09-20 | 1991-05-02 | Sony Corp | テーププレーヤのカセットホルダー |
| JP2775957B2 (ja) * | 1990-02-26 | 1998-07-16 | ソニー株式会社 | テープカセット |
| JPH0668644A (ja) * | 1992-06-19 | 1994-03-11 | Sony Corp | テープカセット |
| DE9404042U1 (de) * | 1993-03-15 | 1994-08-04 | Fuji Photo Film Co Ltd | Magnetbandkassette |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP6328760A patent/JPH08180637A/ja active Pending
-
1995
- 1995-12-13 US US08/571,350 patent/US5710686A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100438483B1 (ko) * | 2000-04-14 | 2004-07-03 | 후지 샤신 필름 가부시기가이샤 | 자기 테이프 카세트 및 자기 테이프 카트리지용 테이프 릴 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5710686A (en) | 1998-01-20 |
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