JP2570520Y2 - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JP2570520Y2
JP2570520Y2 JP1078893U JP1078893U JP2570520Y2 JP 2570520 Y2 JP2570520 Y2 JP 2570520Y2 JP 1078893 U JP1078893 U JP 1078893U JP 1078893 U JP1078893 U JP 1078893U JP 2570520 Y2 JP2570520 Y2 JP 2570520Y2
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JP
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slider
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magnetic tape
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JP1078893U
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JPH0677071U (ja
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滋 西山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は磁気テープカセットに関
し、詳細には磁気テープ保護のために設けられたスライ
ダのスライダロック案内溝の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より音楽や画像等を記録するものと
して磁気テープカセットが広く普及している。近年この
磁気テープカセットの一種として、記録密度を大幅に向
上させたデジタル記録方式に使用されるカセットも実用
化されている。この場合磁気テープの記録部の保護が非
常に重要になっている。そのためこの種の磁気テープカ
セットには、通常の取扱い状態においてテープ面へのホ
コリ等の付着を防止するため、可動のリッドやスライダ
等によってテープの露出部を覆うようにしたものがあ
る。
【0003】すなわち、例えばデジタルオーディオテー
プ(DAT)カセットは、2つのハブの間に架けられた
磁気テープのカセット前面の露出部の磁性層面を覆う閉
位置と、回転してこの磁性層面を露出する開位置との間
を回動するリッドと、テープカセットの裏面をほぼ覆
い、前記リッドの内側の面と当接して磁気テープの磁性
層面の背面側を覆う閉位置と、このリッドから離れて同
テープの背面側を露出させる開位置との間を往復動しう
るスライダとを備えている。
【0004】さらにこのような機構を備えた磁気テープ
カセットには、このカセットを音楽やコンピュータ用デ
ータを記録および/または再生する記録再生装置にセッ
トした際に、この装置が上記スライダを開位置と閉位置
に移動させるためのスライダロック案内溝が設けられて
いる。このスライダロック案内溝は上記スライダ表面に
スライダの側端面に入口を開口した形状で設けられてい
る(図1K部参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところでこのスライダ
ロック案内溝の底部は、スライダの他の部分と較べて薄
く形成されている。そしてその成形の段階では、この案
内溝の底部の端縁はスライダの側端面と同一面状に造形
される。この成形の後スライダは冷却されて固化する
が、この冷却過程において肉厚の厚い部分と薄い部分で
は収縮の度合いに差を生じるため、スライダロック案内
溝の底部は他の部分と較べて収縮の程度が少なく、従っ
て収縮後この案内溝の底部の端縁はスライダの側端面よ
り略円弧状に突出してしまうという問題がある。スライ
ダの側端面は、スライダと同様にテープの保護を目的と
して設けられるリッドの端面と当接するものであるか
ら、上記案内溝の底部の端縁が突出すると、この突出部
が閉位置においてリッドの端面と当接し、スライダ側端
面とリッドの端面との間に隙間を生ずることとなりその
隙間より塵埃がカセット内部へ侵入するのを許すことと
なりデータのドロップアウト等の故障の原因となる。
【0006】この突出部をスライダの側端面と一致する
ように研削を行なうことも考えられるが、それではコス
ト増大の原因にもなる。
【0007】本考案は上記事情に鑑みなされたものであ
ってスライダロック案内溝の底部が成形後にスライダ側
端面より突出するのを防止しそれによって高い防塵性を
確保したスライダ付磁気テープカセットを提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の磁気テープカセ
ットは、内部に収容される磁気テープの保護のために可
動のスライダを備え、このスライダの表面に、このスラ
イダの側端面に入口部を開口したスライダロック案内溝
を備えた、例えばデジタルオーディオテープ(DAT)
カセット等の磁気テープカセットにおいて、スライダロ
ック案内溝の底部と他の部分との熱による成形後の収縮
量の差を考慮したうえで予めスライダロック案内溝の底
部の端縁をスライダ側端面よりも内側に所定量追い込む
ことによって、このスライダロック案内溝の底部の端縁
が収縮後にスライダ側端面延長面と略接するようにして
これの突出を防止するものである。
【0009】すなわち請求項1に記載したように、前記
入口部における前記案内溝の底部の、該案内溝の側壁と
接する端縁が下記条件式を満たすように前記側端面の延
長面より内側にあり、かつ前記案内溝の底部の端縁の形
状が前記スライダ側端面延長面と略接する凸の円弧状に
形成されたことを特徴とするものである。
【0010】0.05/3.0 ≦ (B/A) ≦0.1 /3.0 ただし、A;スライダ側端面延長面内におけるスライダ
ロック案内溝の側壁間距離 B;スライダロック案内溝の底部の端縁が案内溝の側壁
と交差する位置のスライダ側端面延長面からの距離 ここで上記案内溝の端縁の形状は収縮後の最終的な形状
を意味するものであり、収縮後に上記形状を実現するた
めには、収縮前の成形段階において上記条件式を満たす
とともに、スライダロック案内溝の底部の端縁と、スラ
イダ側端面延長面と略平行な直線状に成形すればよい。
【0011】
【作用および考案の効果】本考案の構成によれば、スラ
イダの他の部分より肉厚の薄いスライダロック案内溝の
底部の端縁を、スライダ側端面より内側に予め所定量追
い込んで成形することによって、収縮後の上記案内溝の
底部の端縁がスライダ側端面より突出するのを防止し、
その結果、リッド端面とスライダ側端面との間の隙間は
ほとんどなく、防塵性の向上を図ることができる。
【0012】このときB/Aの値が上記条件式の下限を
下回ると案内溝の底部の端縁の略中間部がスライダ側端
面より突出してリッドと緩衝し、スライダ側端面とリッ
ド端面との間に生じた隙間に塵埃の侵入を許し防塵性に
問題があり、一方、上限を上回ると上記案内溝の底部の
端縁の略中間部が収縮後もスライダ側端面の延長面との
間に隙間を生じ防塵性が悪化する。
【0013】
【実施例】以下、図面を用いて本考案の実施例について
説明する。
【0014】図1は本考案にかかる磁気テープカセット
の構成を示す斜視図、図2(a) は図1に示した磁気テー
プカセットのK部の拡大図、図2(b) は図2(a) に示し
たK部の平面図である。
【0015】図示の磁気テープカセット1は表側ケース
2aと裏側ケース2bと矢印X方向に摺動可能のスライダ3
とピン4aを中心として矢印Y方向に回転可能のリッド4
と図示しないテープリール、磁気テープ、摩擦低減部材
等とからなり、ケース2a,2b、スライダ3、リッド4は
いずれも樹脂製である。
【0016】図2(a) に示すようにスライダ3の側端面
33に入口部を開口したスライダロック案内溝3aは、他の
部位と較べて薄肉の底部31とこの底部31と隣接する2つ
の側壁32によって形成され、底部31の長手方向にはスラ
イダロック用の係止孔34a ,34b が設けられている。
【0017】そしてこのスライダロック案内溝3aの底部
31の端縁が側壁32と交差する位置のスライダ3の側端面
33の延長面からの距離をBとし、スライダ3の側端面33
の延長面内における案内溝の側壁間距離をAとすると
(図2(a) 参照)、AとBとは下記条件式を満足するよ
うに設定されている。
【0018】0.05/3.0 ≦ (B/A) ≦0.1 /3.0 さらに、この案内溝3aの底部31の端縁の形状は、案内溝
3aの側壁32と接する部分が、スライダ3の側端面33の延
長面より内側にあり、かつ中央部付近が側端面33の延長
面にほぼ接する凸の円弧状に形成されている。
【0019】スライダロック案内溝3aの底部31の端縁形
状を上述のように形成することによって、この端縁がリ
ッド4の端面に突き当たることがないためスライダ3の
側端面とリッド4との間に隙間を生ずることがなく、ま
たこの底部31の端縁と側壁32とリッド4の端面とで囲ま
れる隙間を極小にすることができ、カセット内部に塵埃
の侵入するのを防止することができる。
【0020】ところで樹脂製のスライダ3は、熱によっ
て軟化あるいは液化した材料を金型に流し込んで成形さ
れるが、この成形時にスライダロック案内溝3aの底部31
の端縁をスライダ3の側端面33と同一面内に設定すると
(図4(a) 参照)、その後の固化の過程での収縮によ
り、肉厚の薄い底部31の端縁が他の部分より相対的に矢
印Z方向に突出し(図4(b) 参照)、その結果この底部
31がリッド4の端面に突き当たってスライダ3の側端面
33とリッド4の端面との間に隙間を生ずる。
【0021】このため、本考案の磁気テープカセット1
は、固化前の成形段階において、案内溝3aの底部31の端
縁の形状を図3(a) および図2(b) の破線に示すよう
に、スライダ3の側端面33の内側に、かつ平行に設定
し、かつこのときのAとBとの値を前記条件式を満足す
るように設定することによって、収縮後に図2(a) に示
すスライダ3の形状を得ている。
【0022】なお、収縮後にスライダ3の側端面より外
側に突出するのは、底部31の端縁の中央部を最大の凸と
する略円弧状の部分であるから、理想的には成形時にお
いてはこの底部31の端縁の形状を図3(b) に示すよう
に、この底部31の端縁の中央部を最大の凹とする略円弧
状に設定することが考えられるが、金型を円弧状に製作
するのは困難であるため、直線状に製作しうる図3(a)
に示す形状に設定することが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる磁気テープカセットの構成を示
す斜視図
【図2】(a) 図1に示した磁気テープカセットのK部の
拡大図 (b) (a) に示したK部の平面図
【図3】(a) 図2(a) に示した磁気テープカセットのス
ライダ部の収縮前の形状を示す斜視図 (b) スライダ部の収縮前の理想的な形状を示す斜視図
【図4】従来の磁気テープカセットのスライダ部を示す
斜視図
【符号の説明】
1 磁気テープカセット 2a おもて側ケース 2b うら側ケース 3 スライダ 3a スライダロック案内溝 4 リッド 4a ピン 31 底部 32 側壁 33 側端面 34a,34b 係止孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープ保護のための可動のスライダ
    を備え、該スライダの表面に、該スライダの側端面に入
    口部を開口したスライダロック案内溝を備えた磁気テー
    プカセットにおいて、 前記入口部における前記案内溝の底部の、該案内溝の側
    壁と接する端縁が下記条件式を満たすように前記側端面
    の延長面より内側にあり、かつ前記案内溝の底部の端縁
    の形状が前記スライダ側端面延長面と略接する凸の円弧
    状に形成されたことを特徴とする磁気テープカセット。 0.05/3.0 ≦ (B/A) ≦0.1 /3.0 ただし、A;スライダ側端面延長面内におけるスライダ
    ロック案内溝の側壁間距離 B;スライダロック案内溝の底部の端縁が案内溝の側壁
    と交差する位置のスライダ側端面延長面からの距離
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