JPH09153267A - テープカセットのハーフ製造用成形金型装置 - Google Patents

テープカセットのハーフ製造用成形金型装置

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JPH09153267A
JPH09153267A JP31333895A JP31333895A JPH09153267A JP H09153267 A JPH09153267 A JP H09153267A JP 31333895 A JP31333895 A JP 31333895A JP 31333895 A JP31333895 A JP 31333895A JP H09153267 A JPH09153267 A JP H09153267A
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tape
reel
mold
cassette
metal plate
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JP31333895A
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Masanori Abe
雅則 阿部
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製のフレーム部に金属板をインサー
ト成形する際に、装着不良を生じること無く金属板がキ
ャビティ内に正確に位置決め保持され、型開き動作時に
金属板の固定金型からの離型抵抗が低減されることによ
って、フレーム部の白化現象やクラック等の発生を低減
する。 【解決手段】 ハーフ製造用成形金型装置50は、可動
金型52が接離自在に相対向して配設されるとともに、
型締め状態においてキャビティCを構成する固定金型5
1に、金属板6がそのリール軸受穴41を相対嵌合する
ことによってキャビティC内に位置決め装着される保持
凸部53が一体に突設される。この保持凸部53には、
先端部へ向かって次第に外径寸法が小ならしめられる保
持力調整部54が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に磁気テープ
等のテープ状記録媒体が収納され、ビデオテープレコー
ダ等に使用されるテープカセットのハーフ製造用装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオテープレコーダに使用さ
れる8mmビデオテープカセット100(以下、単にテ
ープカセットという。)は、図12乃至図13に示すよ
うに、上ハーフ102と下ハーフ103とを組み合わせ
て前面部が開放されたカセット本体101が構成されて
いる。また、カセット本体101には、開放された前面
部によって構成されるローディング空間部を開閉するリ
ッド104が回動自在に組み付けられている。
【0003】テープカセット100は、カセット本体1
01の内部に8mm幅の磁気テープ107を巻回した一
対のテープリール106(106A、106B)が回転
自在に収納されている。なお、本明細書においては、複
数の同一部材によって構成される部材についてはこのよ
うに表記するものとし、全体を説明する場合はテープリ
ール106と表記し、特に個々について説明する場合の
みテープリール106A或いはテープリール106Bと
区分して表記する。
【0004】磁気テープ107は、一方のテープリール
106Aから引き出され、図示しないテープガイド機構
によってローディング空間部に沿って導かれて他方のテ
ープリール106Bに巻き取られる。
【0005】一般に、カセット本体101は、上ハーフ
102及び下ハーフ103がそれぞれ合成樹脂材料によ
って成形されている。したがって、特に8mmビデオテ
ープカセットのように小型のテープカセットにおいて
は、ビデオテープレコーダに装填されてテープ駆動操作
が行われると、テープ駆動機構の動作によって全体が振
動して磁気テープ107の走行動作が不安定となってし
まう。かかる現象は、高密度に記録された情報信号の記
録、再生特性を劣化させる。このように、テープカセッ
ト100は、ビデオテープレコーダのテープ駆動機構側
からの影響を受けないために所定の重量を有して構成さ
れる必要がある。
【0006】かかる問題点を解決するため、実公昭63
−38460号「テープカセット」公報に開示されるよ
うに、リール軸受穴を形成して下ハーフに露出されたフ
レーム状の金属部材に、予めモールド成形された合成樹
脂製部材を接着剤で固定してカセット本体を構成したテ
ープカセットが提案されている。また、下ハーフの底面
部に金属板をインサート成形し、金属部材と合成樹脂材
とを組み合わせたカセット本体を構成したテープカセッ
トが提案されている。これらテープカセットは、ねじり
や曲げに対する全体の機械的剛性が保持されるととも
に、カセット本体の一部が金属材料によって形成される
ことにより、全体の重量が大ならしめられるため、テー
プ駆動機構の振動等の影響を受けずに磁気テープが安定
した状態で走行されるといった特徴を有している。
【0007】また一般に、テープカセットのハーフ製造
用成形金型装置は、キャビティを構成する固定金型と、
この固定金型に対して接離動作する可動金型とから構成
される。固定金型には、上述した金属板を添着させ正確
に位置決めするとともに金属板を保持する金属板保持凸
部が設けられている。
【0008】ハーフ製造用成形金型装置は、上記金属板
保持凸部に金属板が保持された状態で固定金型に対して
可動金型が近接する方向に移動動作し、溶融した合成樹
脂材料がキャビティ内に充填されることによってインサ
ート成形を行う。そして、ハーフ製造用成形金型装置
は、合成樹脂材料を金型内で冷却後、可動金型が固定金
型に対して離間する方向に移動する型開き動作が行わ
れ、インサート成形品が取り出される取出し工程が行わ
れる。この時、インサート成形品は、可動金型に装着さ
れ、イジェクトピンによって突き出されてハーフ製造用
成形金型装置から取り出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したテープカセッ
トにおいては、金属部材と合成樹脂製部材とを組み合わ
せたカセット本体の基本的な構成を採用し、具体的には
下ハーフの外径部分を合成樹脂製とするとともに、アル
ミ等の金属板がその底面部の一部を構成するようにして
インサート成形が行なわれる。
【0010】この場合、合成樹脂部は、熱収縮率が極め
て大きいといった材料特性から、成形後の硬化時に外形
が大きく収縮する現象が生じ、可動金型側のキャビティ
構成面に喰い付く。これに対して、金属板は、熱収縮率
が小さいといった材料特性から、外径の寸法変化が生じ
ることはほとんど無く、成形後のキャビティ構成面への
喰い付きはほとんど生じない。
【0011】このため、下ハーフは、合成樹脂部と金属
板との熱収縮率の違いによって、成形後の型開き動作が
行われる際に、両部材間で離型抵抗の差が発生する。
【0012】また、金属板は、固定金型に形成された金
属板保持凸部に嵌合されて位置決め保持されている。金
属板は、この保持力が弱いと成形時にずれて装着不良を
起こし、合成樹脂部に精密にインサート成形されなかっ
たり、破損するといった現象が発生するため、通常その
離型抵抗が合成樹脂部の離型抵抗に対して大きく設定さ
れている。そのため、インサート成形品は、型開き動作
時に固定金型に対して合成樹脂部が容易に離型するが、
金属板がそのまま固定金型に残るといった現象が生じ
る。これらのことから、インサート成形品は、金属板の
コーナ部周辺に応力が集中して合成樹脂部に白化現象や
クラックが発生する。これら合成樹脂部の白化現象やク
ラックは、外観不良や機械的強度を劣化させるといった
問題点があった。
【0013】従って、本発明は、金属板をインサート成
形するテープカセットのハーフ製造用成形金型装置にお
いて、型開き動作時の合成樹脂部であるハーフ本体に白
化現象やクラック等の発生を抑制したテープカセットの
ハーフ製造用成形金型装置を提供することを目的に提案
されたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るテープカセットのハーフ製造用成形金型装置
は、合成樹脂製のフレーム部に金属板がインサート成形
されたテープカセットのハーフを製造する。テープカセ
ットのハーフ製造用成形金型装置は、可動金型が接離自
在に相対向して配設されるとともに、型締め状態におい
て上記フレーム部のキャビティを構成する固定金型に、
上記金属板がその嵌合穴を相対嵌合することによってキ
ャビティ内に位置決め装着される金属板保持凸部が一体
に突設される。この金属板保持凸部には、先端部へ向か
って次第に外径寸法が小ならしめられる保持力調整部が
設けられている。
【0015】以上のように構成された本発明に係るテー
プカセットのハーフ製造用成形金型装置によれば、金属
板保持凸部の先端部に設けられた保持力調整部によっ
て、金属板は、固定金型のキャビティ内に精密に位置決
め保持されるとともに、型開き動作時に固定金型からの
離型抵抗が低減される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。本発明に係
る実施の形態として、本発明に係るテープカセットのハ
ーフ製造用成形金型装置によって製造されるビデオテー
プレコーダ用8mmビデオテープカセット1(テープカ
セット1)を図1乃至図6に示す。テープカセット1
は、図1に示すように、合成樹脂製の上ハーフ3と後述
するインサートプレート6をインサート成形して一体化
した合成樹脂製の下ハーフ4とを組み合わせてカセット
本体2が構成され、このカセット本体2の前面部にリッ
ド構体5が回動自在に組み合わされる。
【0017】カセット本体2には、その内部に8mm幅
の磁気テープ8が巻回された一対のテープリール7(7
A、7B)がそれぞれ回転自在に収納されている。磁気
テープ8は、一方のテープリール7Aから引き出され、
後述するテープガイド機構によってローディング空間部
Hに沿って導かれて他方のテープリール7Bに巻き取ら
れる。この磁気テープ8の状態は、上ハーフ3に設けた
リール窓12によって外方から視認される。
【0018】上ハーフ3は、合成樹脂材料、例えばポリ
カーボネート樹脂とABS樹脂とを材料として、横長矩
形の主面壁10と、前方部13を除く外周部に一体に立
ち上がり形成された外周壁11とからなる略浅皿状を呈
して成形されている。主面壁10には、上述したリール
窓12が設けられている。このリール窓12は、ポリカ
ーボネート樹脂によって透明部として構成されており、
テープリール7に対する磁気テープ8の巻回状態が視認
されるとともに、カセット本体2の内部への埃等の進入
を阻止する。
【0019】上ハーフ3には、主面壁10の内面に、そ
の開放前面部13の内方に位置してガイド壁14が一体
に突設されている。ガイド壁14は、中央部から両側に
向かって湾曲する円弧状壁からなり、テープリール7の
外周部を保持するリールガイド壁を構成する。なお、上
ハーフ3には、図示しないが主面壁10の内面に下ハー
フ4とを止めねじ9によって一体に結合するためのスタ
ッドが複数箇所に設けられている。
【0020】下ハーフ4は、合成樹脂製の下ハーフ本体
4Aと、この下ハーフ本体4Aに対して一体化された金
属製のインサートプレート6とから構成されている。下
ハーフ本体4Aも、例えばABS樹脂を材料として、横
長矩形の底面壁15と、前方部17を除く外周部に一体
に立ち上がり形成された外周壁16とからなる略浅皿状
を呈して成形されている。下ハーフ本体4Aは、その底
面壁15に、後述するようにビデオテープレコーダに対
する装填基準部を構成する部位である中央部の前方部と
後方部及び背面側のコーナ部とを残して大きく開口され
た底面開口部49が設けられ、この底面開口部49を充
填するようににして後述するインサートプレート6がイ
ンサート成形により一体化されている。
【0021】下ハーフ本体4Aには、図5に示すよう
に、底面壁15の内面に、その開放前面部17の内方に
位置してガイド壁18が一体に突設されている。ガイド
壁18は、中央部から両側に向かって湾曲する円弧状壁
からなり、上述した上ハーフ3のガイド壁14と協動し
てテープリール7の外周部を保持するリールガイド壁の
一部を構成する。
【0022】下ハーフ本体4Aは、図5に示すように、
背面側の両コーナ部、後述するリールロック部21及び
終端検出部23を囲む立上り壁とがそれぞれ円弧状に形
成されており、これら立上り壁と上述したガイド壁18
とによって囲まれる領域がテープリール7を回転自在に
収納するテープリール回転領域Rを構成している。上述
した底面開口部49は、このテープリール回転領域R内
に形成されている。
【0023】下ハーフ本体4Aには、底面壁15に上ハ
ーフ3側のスタッドに対応位置して複数のスタッドが形
成されている。したがって、上ハーフ3と下ハーフ4
は、後述する各部材を組み付けた後、互いに外周壁1
1、16が突き合わされ、下ハーフ4の底面側からねじ
込まれた止めねじ9によって一体に結合されて、図2及
び図3に示すように、カセット本体2を構成する。カセ
ット本体2は、図4に示すように前面部側に、上ハーフ
3の開放前面部13と下ハーフ4の開放前面部17が協
動してローディング空間部Hが構成される。
【0024】下ハーフ本体4Aには、図5及び図6に示
すように、前面開放部17を挟んだ両側部分が前方へと
張出形成されるとともにこれら部位に相対向するテープ
ガイド部19(19A、19B)が突設されている。こ
れらテープガイド部19は、外側面が円弧状に形成され
ており、後述するようにテープリール7から引き出され
た磁気テープ8が掛け合わされる。また、テープガイド
部19には、やや内側の内面にリッドガイド溝20(2
0A、20B)がそれぞれ形成されている。リッドガイ
ド溝20は、後述するようにリッド構体5を構成するフ
ロントリッド25を回動自在かつ上下方向に移動自在に
支持する。
【0025】下ハーフ本体4Aには、図5及び図6に示
すように、底面壁15の背面側の中央領域に位置して、
リールロック部21が一体に形成されている。リールロ
ック部21は、互いに平行に対峙する前後方向の一対の
ガイド壁からなり、リールロック部材37と、このリー
ルロック部材37を前方側へ付勢するリールスプリング
38とが収納される。このリールロック部21には、底
面壁15を貫通するリールロックガイド溝22が設けら
れている。このリールロックガイド溝22には、テープ
カセット1がビデオテープレコーダに装填されると、ビ
デオテープレコーダ側のリールロック解除部材が進入す
る。換言すれば、リールロック部21は、テープカセッ
ト1がビデオテープレコーダに装填される際の装填基準
部の一部を構成する。
【0026】下ハーフ本体4Aには、図5及び図6に示
すように、リールロックガイド部21に対応する底面壁
15の前面側に位置した中央領域に、終端検出部23が
一体に形成されている。この終端検出部23は、底面壁
15を貫通する光源進入穴と、この光源進入穴の周囲に
形成された筒状突部とから構成されている。終端検出部
23には、テープカセット1がビデオテープレコーダに
装填されると、ビデオテープレコーダ側の終端検出機構
を構成する光源が光源進入穴からカセット本体2の内部
へと進入する。このように、終端検出部23も、テープ
カセット1がビデオテープレコーダに装填される際の装
填基準部の一部を構成する。
【0027】なお、光源から出射される光は、筒状突部
の両側からガイド壁18の内面に沿って側方へと導か
れ、後述するように外周壁16とテープガイド19との
間を走行する磁気テープ8の走行路を横断して外方へ露
光し、終端検出機構を構成する受光素子によって検出さ
れる。
【0028】下ハーフ本体4Aには、図5及び図6に示
すように、背面側の両コーナ部に位置してそれぞれ仕様
検出部24(24A、24B)が設けられている。これ
ら仕様検出部24は、例えば磁気テープ8の種類、長さ
或いは記録密度等の仕様に基づいて開口される複数の検
出穴によって構成される。
【0029】仕様検出部24は、テープカセット1がビ
デオテープレコーダに装填されると、ビデオテープレコ
ーダ側の仕様検出機構を構成する検出部材が検出穴の有
無を検出することによって、所定の仕様検出が行われ
る。したがって、仕様検出部24も、テープカセット1
がビデオテープレコーダに装填される際の装填基準部の
一部を構成する。
【0030】また、下ハーフ本体4Aの一方のコーナ部
には、図6に示すように、記憶部48が配設されてい
る。この記憶部48は、詳細を省略するが、記憶素子
と、入出力端子と、この入出力端子等によって構成さ
れ、例えばテープカセット1の使用状況や制御情報等が
記憶素子に記録される。また、入出力端子は、下ハーフ
本体4Aの背面外周壁に臨んで配設されている。記憶部
48は、テープカセット1がビデオテープレコーダに装
填されると、入出力端子に情報記録再生機構のコネクタ
が接続される。テープカセット1は、情報記録再生機構
によって記憶素子に記録された情報が再生され或いは所
定の情報が記録される。
【0031】さらに、下ハーフ本体4Aの他方コーナ部
には、図5に示すように、誤記録防止部材39が配設さ
れている。この誤記録防止部材39は、コーナ部に形成
された誤記録検出穴を開閉する2位置に切換え操作され
る。テープカセット1は、誤記録防止部材39が誤記録
検出穴を閉塞した第1の位置に設定操作された場合、こ
の誤記録防止部材39によってビデオテープレコーダ側
の誤記録検出機構の検出部材が誤記録検出穴へ進入する
ことを阻止し、磁気テープ8に対する情報信号の記録動
作を可能とする。
【0032】また、テープカセット1は、誤記録防止部
材39が誤記録検出穴を開放した第2の位置に設定操作
された場合、ビデオテープレコーダ側の誤記録検出機構
の検出部材が誤記録検出穴へと進入することにより、磁
気テープ8に対する情報信号の記録動作を不能とする。
このように、誤記録防止穴も、テープカセット1がビデ
オテープレコーダ1に装填される際の、装填基準部の一
部を構成する。
【0033】リッド構体5は、図1に示すように、フロ
ントリッド25と、バックリッド28と、リッドスプリ
ング29及びリッドカム30の各部材によって構成され
ている。フロントリッド25は、カセット本体2の前面
部に構成されたローディング空間部Hを閉塞するに足る
外径寸法を有する主面部26と、カセット本体2の側面
部に設けられた軸穴に係合された支軸を有する側面部2
7A、27Bとからなる略横向きコ字状を呈して形成さ
れている。
【0034】また、フロントリッド25は、主面部26
がテープガイド19の前方側に位置されて側面部27を
カセット本体2に回動自在に支持される。さらに、フロ
ントリッド25は、支軸に装着されたトーションスプリ
ングからなるリッドスプリング29の弾性力によって、
カセット本体2のローディング空間部Hを閉塞する方向
に付勢されている。
【0035】バックリッド28は、カセット本体2の開
放された前面部と上ハーフ3の開放前面部13とを閉塞
するに足る外形を有する断面略コ字状に形成されてお
り、フロントリッド25の主面部26の内側に位置して
このフロントリッド25に回動自在に支持されている。
また、バックリッド28は、両側縁部に、リッドガイド
20に相対係合されるカム凸部が一体に突設されてい
る。バックリッド28は、フロントリッド25の主面部
26に対して後述するように磁気テープ8を延在させる
対向空間を構成するようにして、やや間隔を以って対向
位置してカセット本体2に組み付けられている。
【0036】リッドカム30は、下ハーフ4の外周壁に
一体に形成したカム取付け部に回動自在に組み付けられ
ており、詳細を省略するが一端部がフロントリッド25
の一方側面部27Aの先端内面に形成したカム部と相対
係合されるとともに、他端部が下ハーフ本体4Aに開設
したリッド開放溝に臨ませられている。
【0037】以上のように構成されたリッド構体5は、
図2乃至図4に示すように、通常リッドスプリング29
の弾性力によってカセット本体2の前面部を閉塞してい
る。リッド構体5は、ビデオテープレコーダに装填され
ると、リッド開放溝に進入するビデオテープレコーダ側
のリッド開放部材によってリッドカム30が回動動作さ
れる。
【0038】リッド構体5は、このリッドカム30の動
作によって、フロントリッド25がリッドスプリング2
9の弾性力に抗して回動されてカセット本体2の前面部
を開放する。また、リッド構体5は、このフロントリッ
ド25の動作によって、バックリッド28がリッドガイ
ド20に沿って一体的に回動動作される。テープカセッ
ト1は、このようにしてリッド構体5が回動動作するこ
とによって、カセット本体2の前面部に構成されたロー
ディング空間部Hが開放される。
【0039】左右一対のテープリール7は、図1に示す
ように、上ハーフ3の内面に取り付けた一対のリールス
プリング31(31A、31B)によってそれぞれ下ハ
ーフ4側へと押し付けられる。テープリール7は、これ
らリールスプリング31によってカセット本体2の内部
において上下方向の遊動が防止されている。
【0040】テープリール7は、それぞれ外周部に磁気
テープ8が巻回される筒状のハブ32(32A、32
B)と、このハブ32に磁気テープ8の一端部を固定す
るためのクランパ33(33A、33B)と、ハブ32
と一体に形成された下フランジ34(34A、34B)
と、この下フランジ34に対向してハブ32に組み合わ
される上フランジ35(35A、35B)とから構成さ
れている。
【0041】ハブ32には、ビデオテープレコーダ側の
リール駆動軸が嵌合する図示しないハブ穴が設けられて
おり、後述するインサートプレート6に設けたリール軸
受穴41にそれぞれ臨ませられる。また、ハブ32に
は、外周部の一部にクランパ33が係合される係合溝が
設けられており、このクランパ33によって磁気テープ
8の先端部に接合したクランピングテープ36が挟み込
まれて固定される。
【0042】下フランジ34には、外周部に外周歯が全
周に亘って形成されている。テープリール7は、通常上
述したリールロック部21に収納されると共に、リール
ロックスプリング38の弾性力によりロックレバーが下
フランジ34の外周歯に係合するリールロック部材37
によって、回転方向の遊動が阻止されている。テープリ
ール7は、テープカセット1がビデオテープレコーダに
装填されると、上述したようにリールロックガイド溝2
2から進入するリールロック解除部材によってリールロ
ックスプリング38の弾性力に抗して、リールロック部
材37が移動動作されることにより、係止状態が解除さ
れて回転自在な状態となる。
【0043】クランピングテープ36は、透明テープに
よって構成されており、上述した終端検出部23に進入
したビデオテープレコーダ側の光源から出射された光を
透過させる。勿論、磁気テープ8は、記録層が形成され
ていることによって不透明に構成されていることから、
終端検出機構の光源から出射された光を遮断する。した
がって、テープカセット1は、クランピングテープ36
を透過してカセット本体2の側面から漏出する光の有無
により、終端の検出が行われる。
【0044】磁気テープ8は、一方のテープリール7A
の外周部から前方へと向かって引き出され、一方のテー
プガイド19Aに掛け合わされてテープローディング空
間部H側へと折り返される。磁気テープ8は、このテー
プローディング空間部Hを横断して他方のテープガイド
19Bに掛け合わされて内側へと折り返されて他方のテ
ープリール7Bの外周部に巻き取られる。磁気テープ8
は、テープローディング空間部Hを横断する際に、リッ
ド構体5のフロントリッド25とバックリッド28との
間に構成された空間部に延在されることにより、汚損或
いは破損が防止されている。
【0045】磁気テープ8は、テープカセット1がビデ
オテープレコーダに装填されると、上述したようにリッ
ド構体5が回動動作してテープローディング空間部Hが
開放されることから、カセット本体2の前方部において
外方へと露呈された状態となる。磁気テープ8は、この
状態で、テープローディング空間部Hに進入するテープ
ローディング部材によってロック状態が解除されたテー
プリール7から引き出され、所定のローディングが行わ
れる。
【0046】インサートプレート6は、テープカセット
1に対して、所定の重量を付与するとともにねじりや曲
げに対する機械的剛性を保持させる作用を奏し、例えば
アルミ板やアルミ合金板を材料としてインサート形成さ
れる。インサートプレート6は、図4乃至図6に示すよ
うに、基部40が長手方向の寸法を下ハーフ本体4Aの
長手方向の寸法とほぼ等しくかつ幅寸法がテープリール
回転領域Rの直径よりもやや小とされた横長矩形を基本
形として形成されている。
【0047】このインサートプレート6には、基部40
に長手方向に離間してリール軸受穴41(41A、41
B)がそれぞれ開設されている。これらリール軸受穴4
1は、上述したようにカセット本体2の内部に収納され
たテープリール7のハブ穴を外方へと臨ませる。したが
って、これらリール軸受穴41には、テープカセット1
がビデオテープレコーダに装填されると、ハブ穴に嵌合
してテープリール7を回転駆動させるテープ駆動軸が進
入する。またリール軸受穴41には、底面側の開口縁に
面取りが施されている。この面取りは、テープ駆動軸が
進入する際のガイド作用を奏するとともに、後述するイ
ンサート成形時に際しての保持凸部53が嵌合する際の
ガイド作用を奏する。
【0048】インサートプレート6には、リール軸受穴
41間に位置して基部40の幅方向の両端側からリール
ロック逃げ部42と終端検出逃げ部43とがそれぞれ切
欠き形成されている。また、インサートプレート6に
は、基部40の一方側の両コーナ部に位置して仕様検出
逃げ部44(44A、44B)がそれぞれ切欠き形成さ
れている。さらに、インサートプレート6には、基部4
0の長手方向の両端部にそれぞれ凸縁部45(45A、
45B)が一体に突出形成される。
【0049】以上のように構成されたインサートプレー
ト6は、下ハーフ本体4Aの成形工程に際して、ハーフ
製造用成形金型装置50のキャビティC中に設置されて
合成樹脂材料の射出充填が行われることにより、下ハー
フ本体4Aにインサート成形されて全体として下ハーフ
4を構成する。ハーフ製造用成形金型装置50は、図8
乃至図9に示すように、上記インサートプレート6が装
着される固定金型51と、この固定金型51に対して接
離自在に相対向して配設され固定金型51とともに下ハ
ーフ4を成形するキャビティCを形成する可動金型52
とから構成される。
【0050】固定金型51には、キャビティ構成面55
にインサートプレート6を位置決め保持する一対の保持
凸部53が一体に突出している。これら保持凸部53
は、インサートプレート6のリール軸受穴41にそれぞ
れ対応する間隔を以って離間されるとともに、突出寸法
xが下ハーフ本体4Aの厚み寸法とほぼ等しい。また、
保持凸部53は、その外径寸法が、インサートプレート
6のリール軸受穴41の穴径とほぼ等しい。
【0051】保持凸部53には、その先端部に保持力調
整部54がそれぞれ形成されている。この保持力調整部
54は、先端部からの長さ寸法yの範囲で、基端部から
先端部に向かって次第に外径寸法が小ならしめる面取り
によって構成されている。したがって、保持凸部53
は、インサートプレート6を位置決め保持するリール軸
穴41の軸穴寸法とほぼ等しい外径寸法部分が(x−
y)とされ、インサートプレート6に対する保持力の調
整が図られている。
【0052】保持凸部53によるインサートプレート6
の保持力は、合成樹脂材料の熱収縮率、ハーフ本体部の
4Aの厚み寸法、リール軸受穴41の穴寸法等の条件に
よって適宜設定され、保持凸部53の突出寸法xに対す
る面取り幅yとの比が、0.01≦y/x≦0.9とさ
れている。
【0053】なお、ハーフ製造用成形金型装置50に
は、図示しないが、固定金型51側に溶融状態の合成樹
脂材料がキャビティC内に射出されるゲートを有するス
プルブッシュが設けられるとともに、可動金型52側に
成形された下ハーフ4を突き出すイジェクトピン等の部
材が設けられている。
【0054】以上のように構成されたハーフ製造用成形
金型装置50には、可動金型52が離間された型開き状
態の固定金型51の保持凸部53に、そのリール軸受穴
41が嵌合されることによってインサートプレート6が
位置決め保持されて装着される。上述したように、保持
凸部53は、その先端部に保持力調整部54が形成され
ることによって、インサートプレート6の保持力が調整
されている。この保持力は、インサートプレート6を固
定金型51に対してしっかりと位置決め保持するととも
に、後述する型開き動作時にこの固定金型51から容易
に離脱させる。
【0055】ハーフ製造用成形金型装置50は、固定金
型51に対して可動金型52が接近動作して型締めが行
われ、これら固定金型51と可動金型52との間のキャ
ビティCが構成される。キャビティCには、図示しない
ゲートから溶融状態の合成樹脂材料が射出充填され、合
成樹脂部の下ハーフ本体4Aにインサートプレート6が
インサート成形されて下ハーフ4が成形される。図9に
示すように、ハーフ製造用成形金型装置50は、所定の
冷却時間を経てキャビティC内に充填された合成樹脂材
料が硬化して下ハーフ4が成形された後、固定金型51
に対して可動金型52が離間動作される型開き動作が行
われる。この際、成形された下ハーフ4は、可動金型5
2側に添着される。
【0056】下ハーフ4は、合成樹脂製の下ハーフ本体
4Aと、その底面部に一体化されたインサートプレート
6とから構成されている。下ハーフ4は、熱収縮率を大
きく異にする下ハーフ本体4Aとインサートプレート6
とによって構成されており、一方の下ハーフ本体4Aが
可動金型52側のキャビティ構成面55に喰い付いた状
態で硬化する。下ハーフ4は、他方のインサートプレー
ト6が保持凸部53に保持された状態である。したがっ
て、下ハーフ4は、固定金型51に対する下ハーフ本体
4Aとインサートプレート6との離型抵抗がそれぞれ異
にされる。
【0057】ハーフ製造用成形金型装置50は、上述し
たようにインサートプレート6を保持する保持凸部53
の先端部に保持力調整部54が形成されることによっ
て、このインサートプレート6の保持力が調整されてい
る。したがって、ハーフ製造用成形金型装置50におい
ては、型開き動作時に、インサートプレート6が保持凸
部53から容易に抜け出して下ハーフ本体4Aとともに
可動金型52に添着する。
【0058】下ハーフ4は、これによってインサートプ
レート6の各コーナ部に離型抵抗による応力集中が抑制
され、これら各コーナ部に白化現象やクラックの発生が
防止される。下ハーフ4は、図示しないイジェクトピン
が動作されて可動金型から突き出され、ハーフ製造用成
形金型装置50から取り出される。
【0059】以上のように成形された下ハーフ4を備え
るテープカセット1は、カセット本体2の外周部と底面
部とを基準面としてビデオテープレコーダに装填される
と、ビデオテープレコーダ側のリッド開放部材によって
リッド構体5が回動動作されて前面部のローディング空
間部Hが開放される。テープカセット1は、リールロッ
クガイド溝14から進入するリールロック解除部材によ
ってリールロック部材37がリールロックスプリング3
8の弾性力に抗して移動され、テープリール7のロック
状態が解除される。テープカセット1は、ローディング
空間部Hから進入するビデオテープレコーダ側のローデ
ィング機構によって磁気テープ8が引き出されて所定の
テープ走行路を構成するローディング動作が行われる。
【0060】テープカセット1は、リール軸受穴41に
リール駆動軸が進入してテープリール7のリール軸穴と
それぞれ相対係合する。テープカセット1は、記録、再
生等のテープ駆動操作によってリール駆動軸が回転動作
することによってテープリール7が回転され、磁気テー
プ8の繰出し、巻取りが行われる。また、テープカセッ
ト1は、仕様検出部21の検出穴が検出機構によって検
出され、記憶部48に記録された情報が読み出される。
【0061】テープカセット1は、カセット本体2を構
成する下ハーフ4が、合成樹脂製の下ハーフ本体4A
と、その底面壁15に一体にインサート成形された金属
製のインサートプレート6とによって構成されている。
したがって、テープカセット1は、曲げやねじりに対す
る機械的強度の向上が図られるとともに全体の重量が大
とされ、テープリール7を駆動するテープ駆動機構の振
動等が加えられても振動して磁気テープ8の走行動作に
影響を与えることは無く、情報信号の高精度の記録再生
が行われる。
【0062】また、テープカセット1は、リールロック
部材37等の移動部材の配設部、ビデオテープレコーダ
側のリールロック解除部材や仕様検出部材等の係合部、
或いはビデオテープレコーダに対する装填基準面等の各
部が合成樹脂製の下ハーフ本体4A側に形成されてい
る。したがって、テープカセット1は、ビデオテープレ
コーダ側の各部材を磨耗させることは無く、正確に位置
決めされた状態で装填されて所定の動作が行われ、誤動
作を生じることが無い。
【0063】上述したハーフ製造用成形金型装置50に
おいては、保持凸部53の先端部に外径寸法を次第に小
ならしめられた面取りを施して保持力調整部54を構成
したが、保持凸部53については、かかる形状に限定さ
れるものではなく、図10乃至図11に示した形状の保
持凸部60、70のように展開される。なお、以下の説
明において、テープカセット1と同一符号を付した部材
は、同一若しくは同等の部材であり、以下その説明を省
略して図示する。
【0064】保持凸部60は、図10に示すように、そ
の先端部に保持力調整部61が設けられ、固定金型51
に突設されている。保持力調整部61は、上記保持力調
整部53のコーナ部にさらに円弧状の面取りを施し、コ
ーナ部の応力集中を避けたものである。
【0065】以上のように構成された保持凸部60は、
リール軸受穴41が嵌合されることによってインサート
プレート6を位置決め保持する。保持凸部60は、その
先端部に保持力調整部61が形成されることによって、
インサートプレート6の保持力を調整し、リール軸受穴
41の軸穴寸法とほぼ等しい外径寸法部分がインサート
プレート6を保持する。この保持力は、インサートプレ
ート6を固定金型51に対してしっかりと位置決め保持
するとともに、型開き動作時にこの固定金型51から容
易に離脱させる。また、保持凸部60は、その先端に保
持調整部61が設けられたことによって、型開き動作時
に保持力調整部61のコーナ部における応力集中を避け
ることが出来る。
【0066】図11に示すように、固定金型51に突設
された保持凸部70は、その先端部に基端部から先端部
に向かって次第に外径寸法が小ならしめられた円錐状の
中間部71と、この中間部71における先端部の外径寸
法と等しい外径寸法を有する円柱状の先端部72とから
なる保持力調整部73が設けられて構成されている。
【0067】以上のように構成された保持凸部70は、
リール軸受穴41が嵌合されることによってインサート
プレート6を位置決め保持する。保持凸部70は、その
先端部に保持力調整部73が形成されることによって、
インサートプレート6の保持力を調整し、リール軸受穴
41の軸穴寸法とほぼ等しい外径寸法部分がインサート
プレート6を保持する。この保持力は、インサートプレ
ート6を固定金型51に対してしっかりと位置決め保持
するとともに、型開き動作時にこの固定金型51から容
易に離脱させる。
【0068】また、本発明のテープカセットは、上述し
た8mmビデオテープカセット1に限定されるものでな
く、標準のビデオテープカセットやその他のテープカセ
ットにも適用される。さらに、テープカセット1は、カ
セット本体2を共通とするとともに磁気テープ8に代え
てクリーニングテープを内蔵したクリーニングテープカ
セットにも適用される。さらにまた、本発明は、ビデオ
テープレコーダ用のテープカセットに限定されるもので
は無く、オーディオ機器用のテープカセット等の各種機
器に用いられるテープカセットにも適用される。
【0069】上述したテープカセット1においては、下
ハーフ本体4Aとインサートプレート6とが互いに垂直
端面で突き合わされた接合部を構成していたが、係る形
状に限定されるものではなく、インサートプレート6の
形状は、図7に示すようにインサートプレート6の外周
縁に一体にインサートシロ46が突設され、インサート
成形時にこのインサートシロ46が合成樹脂材で充填さ
れることにより、下ハーフ本体4Aと一体化される形状
であってもよい。
【0070】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るテープカセットのハーフ製造用成形金型装置によれ
ば、型締め状態において合成樹脂製のフレーム部のキャ
ビティを構成する固定金型に、金属板を位置決め保持す
る保持凸部を一体に突設するとともに、この保持凸部の
先端部に外径寸法を次第に小ならしめた保持力調整部を
形成して構成したことにより、装着不良を生じること無
く金属板がキャビティ内に正確に位置決め保持されて安
定したインサート成形が行われる。また、型開き動作時
に金属板の固定金型からの離型抵抗が低減されることに
よって、この金属板のコーナ部における応力集中が抑制
されてフレーム部の白化現象やクラックといった成形不
良の発生を低減させたハーフが成形される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した8mmビデオテープカセット
を示す分解斜視図である。
【図2】同8mmビデオテープカセットの平面図であ
る。
【図3】同8mmビデオテープカセットの側面図であ
る。
【図4】同8mmビデオテープカセットの底面図であ
る。
【図5】同8mmビデオテープカセットのカセット本体
を構成する下ハーフの平面図である。
【図6】同下ハーフの底面図である。
【図7】他のインサートプレートの平面図である。
【図8】型締め状態における下ハーフとハーフ製造用成
形金型装置の要部断面図である。
【図9】型開き状態における下ハーフとハーフ製造用成
形金型装置の要部断面図である。
【図10】他の保持凸部の要部断面図である。
【図11】他の保持凸部の要部断面図である。
【図12】従来の8mmビデオテープカセットの平面図
である。
【図13】同8mmビデオテープカセットの側面図であ
る。
【符号の説明】
1 8mmビデオテープカセット(テープカセット) 2 カセット本体 3 上ハーフ 4 下ハーフ 4A 下ハーフ本体(合成樹脂製フレーム部) 6 インサートプレート(金属板) 7 テープリール 8 磁気テープ(テープ状記録媒体) 41 インサートプレートに形成されたリール軸受穴 50 ハーフ製造用成形金型装置 51 固定金型 52 可動金型 53 保持凸部 54 保持力調整部 55 キャビティ構成面 H ローディング空間部 C キャビティ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状記録媒体を掛け合わす一対のテ
    ープリールを回転自在に収納するカセット本体を構成す
    る合成樹脂製のフレーム部に金属板がインサート成形さ
    れたテープカセットのハーフ製造用成形金型装置におい
    て、 可動金型が接離自在に相対向して配設されるとともに、
    型締め状態において上記フレーム部のキャビティを構成
    する固定金型には、上記金属板がその嵌合穴を相対嵌合
    することによってキャビティ内に位置決め装着される金
    属板保持凸部が一体に突設され、 この金属板保持凸部には、先端部へ向かって次第に外径
    寸法が小ならしめられる保持力調整部が設けられたこと
    を特徴とするテープカセットのハーフ製造用成形金型装
    置。
  2. 【請求項2】 上記金属板は、上記テープリールの回転
    領域に対応する底面部の一部を構成するようにして上記
    合成樹脂製のフレーム部にインサート成形され、 上記
    テープリールのハブ穴を外方へ臨ませるリール軸受穴が
    上記金属板保持凸部に相対嵌合されることによって固定
    金型のキャビティに内に位置決め装着されることを特徴
    とする請求項1に記載のテープカセットのハーフ製造用
    成形金型装置。
JP31333895A 1995-11-30 1995-11-30 テープカセットのハーフ製造用成形金型装置 Withdrawn JPH09153267A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009217884A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Fujifilm Corp リールの製造方法及びリール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009217884A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Fujifilm Corp リールの製造方法及びリール

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Effective date: 20030204