JPH09185878A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JPH09185878A
JPH09185878A JP32773795A JP32773795A JPH09185878A JP H09185878 A JPH09185878 A JP H09185878A JP 32773795 A JP32773795 A JP 32773795A JP 32773795 A JP32773795 A JP 32773795A JP H09185878 A JPH09185878 A JP H09185878A
Authority
JP
Japan
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tape
reel
metal plate
cassette
tape cassette
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Withdrawn
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JP32773795A
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English (en)
Inventor
Masanori Abe
雅則 阿部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Priority to DE69622962T priority patent/DE69622962D1/de
Priority to EP96402317A priority patent/EP0772197B1/en
Publication of JPH09185878A publication Critical patent/JPH09185878A/ja
Priority to US09/042,043 priority patent/US6043962A/en
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ駆動機構等から伝達される振動等の影
響を排除しかつ機械的強度を向上させるとともに、記録
及び/又は再生装置の各部に磨耗を生じさず、精度よく
装填される。 【解決手段】 上ハーフ3と組み合わされてテープリー
ル7を回転自在に収納するカセット本体2を構成する下
ハーフ4を、記録及び/又は再生装置側の各部材が相対
係合する部位21、23、24や装填時の基準部16等
が一体に形成された合成樹脂製の樹脂フレーム4Aと、
この樹脂フレーム4Aの底面部15に上記基準部等を除
く他の領域に位置してインサート成形された金属プレー
ト6とにより構成する。金属プレート6は、テープリー
ル7の回転領域Rの一部を構成し、リール軸受穴41が
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に磁気テープ
等のテープ状記録媒体が収納され、ビデオテープレコー
ダやコンピュータのバックアップ用等に使用されるテー
プカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオテープレコーダに使用さ
れる従来の8mmビデオテープカセット100(以下、
単にテープカセットという。)は、図12乃至図14に
示すように、それぞれ前面部が開放された薄箱状の上ハ
ーフ102と下ハーフ103とを組み合わせてカセット
本体101が構成され、さらにこのカセット本体101
の開放前面部105にリッド構体104が回動自在に組
み合わされる。開放前面部105は、カセット本体10
1の内部に収納された磁気テープ107が外方へと引き
出されるローディング空間部105を構成し、通常リッ
ド構体104によって閉塞されている。
【0003】テープカセット100は、カセット本体1
01の内部に8mm幅の磁気テープ107を巻回した一
対のテープリール106(106A、106B)が回転
自在に収納されている。なお、本明細書においては、複
数の同一部材によって構成される部材についてはこのよ
うに表記するものとし、全体を説明する場合はテープリ
ール106と表記し、特に個々について説明する場合の
みテープリール106A或いはテープリール106Bと
区分して表記する。
【0004】磁気テープ107は、一方のテープリール
106Aから引き出され、図示しないテープガイド機構
によってローディング空間部105に沿って導かれて他
方のテープリール106Bに巻き取られる。テープカセ
ット100は、テープリール106に対する磁気テープ
107の巻回状態を、上ハーフ102に設けたリール窓
108によって外方から視認可能としている。
【0005】下ハーフ103には、図14に示すよう
に、収納されたテープリール106のハブをそれぞれ外
方へと臨ませるリール軸受穴109(109A、109
B)が設けられている。また、下ハーフ103には、こ
れらリール軸受穴109の中央部の背面側に位置してリ
ールロックガイド部110が設けられるとともに前面側
に位置して終端検出部111が設けられている。さら
に、下ハーフ103には、背面側の両コーナ部に位置し
て仕様検出部112(112A、112B)がそれぞれ
設けられている。これら仕様検出部112は、例えば磁
気テープ107の種類、長さ或いは記録密度等のテープ
仕様に対応して所定位置に開口される複数の検出穴によ
って構成される。
【0006】リールロックガイド部110は、詳細を省
略するが、下ハーフ103に設けられたリールロックガ
イド溝と、このリールロックガイド溝に対応して下ハー
フ103の内部に前後方向に移動自在に収納されたリー
ルロック部材と、このリールロック部材と一体若しくは
回動自在に組み付けられた一対のリールロックレバー
と、リールロックスプリング等の部材によって構成され
ている。リールロックガイド部110は、未使用時に、
リールロックレバーの先端がテープリール106のフラ
ンジ部の外周縁に形成した外周歯と相対噛合することに
よって、テープリール106を回転方向に係止してその
遊転を防止する。
【0007】以上のように構成されたテープカセット1
00は、カセット本体101の底面部及び両側面部とを
基準面としてビデオテープレコーダに装填されると、リ
ールロックガイド溝から進入するリールロック解除部材
によってリールロック部材がリールロックスプリングの
弾性力に抗して移動動作される。テープカセット100
は、これによってリールロックレバーによるテープリー
ル106が係止状態を解除されて回転自在な状態とな
る。
【0008】また、テープカセット100は、ビデオテ
ープレコーダ側のリッド開放機構によってリッド104
が回動動作されてローディング空間部105が開放され
る。テープカセット100は、上述したテープリール1
06のロック解除状態で、ローディング空間部105か
ら進入するビデオテープレコーダ側のローディング機構
によって磁気テープ107が引き出されて所定のテープ
走行路を構成するローディング動作が行われる。
【0009】さらに、テープカセット100は、リール
軸受穴109からビデオテープレコーダ側のリール駆動
軸120がそれぞれ進入してテープリール106のハブ
穴とそれぞれ相対係合する。テープカセット100は、
記録、再生等の操作によってリール駆動軸120が回転
動作することにより、テープリール106が回転されて
磁気テープ107の繰出し動作或いは巻取り動作が行わ
れる。テープカセット100は、ビデオテープレコーダ
に装填されると、下ハーフ103のコーナ部に設けた仕
様検出部112が、検出機構によって検出される。
【0010】一般に、テープカセットは、上ハーフ10
2及び下ハーフ103がそれぞれ合成樹脂材料によって
成形されることによって軽量化が図られている。したが
って、特に8mmビデオテープカセットのように小型の
テープカセット100においては、ビデオテープレコー
ダに装填されてテープ駆動操作が行われると、テープ駆
動機構の動作によって全体が振動して磁気テープ107
の走行動作が不安定となってしまう。テープカセット1
00は、かかる現象によって高密度に記録された情報信
号の記録、再生特性が劣化されることから、ビデオテー
プレコーダのテープ駆動機構側から伝達される振動等の
影響を排除するために所定の重量を有して構成される必
要がある。
【0011】かかる問題点を解決するため、実公昭63
−38460号「テープカセット」公報に開示されるよ
うに、リール軸受穴を形成して下ハーフに露出されたフ
レーム状の金属部材に、予めモールド成形された合成樹
脂製部材を接着剤で固定してカセット本体を構成したテ
ープカセットが提案されている。このテープカセット
は、ねじりや曲げに対する全体の機械的強度が保持され
るとともに、カセット本体の一部が金属材料によって形
成されることにより、全体の重量が大ならしめられかつ
リール穴が高精度に保持されるといった特徴を有してい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た先願テープカセットにおいては、金属部材と合成樹脂
製部材とを接着剤で接着固定することからフレームの組
立工程が面倒でかつ工数も多くなり全体としてコストア
ップとなるばかりでなく、接着剤の処理が面倒であると
いった製造上の問題点がある。また、テープカセット
は、基準面が金属部材側に構成されていることから、ビ
デオテープレコーダに装填される際に、このビデオテー
プレコーダ側のカセット装填部やリールロック解除部
材、リッド開放機構或いは検出機構等の構成各部材が磨
耗されるといった問題を生じさせる。
【0013】また、テープカセットは、ビデオテープレ
コーダに正確に装填されるために、カセット本体がその
リール穴の形状、間隔寸法、或いは上述した各部が相互
に高精度に位置決めされて構成されなければならない。
しかしながら、上述した先願テープカセットにおいて
は、これらの位置決め各部が金属製フレーム側に形成さ
れて下ハーフを構成することから、合成樹脂製のフレー
ムと比較して各部の精度を得ることが困難であるといっ
た問題がある。
【0014】かかる問題点を解決するため、金属部材と
合成樹脂製部材とを組み合わせたカセット本体の基本的
な構成を採用し、具体的には下ハーフの外形部分を合成
樹脂製とするとともに、その底面部にアルミ等の金属板
をインサート成形したテープカセットの開発を行った。
このテープカセットは、所定の重量を有することからテ
ープ駆動機構の振動等の影響を受けずに磁気テープが安
定した状態で走行されて高密度に記録された情報信号の
正確な記録或いは再生が行われる。また、テープカセッ
トは、位置決め部や摺動部等が合成樹脂製部材に形成さ
れることからビデオテープレコーダ側の各係合部材等を
磨耗させたりして大きな影響を与えないといった特徴を
有している。
【0015】ところが、かかるテープカセットは、合成
樹脂と金属板との熱収縮率の差が極めて大きいことか
ら、合成樹脂部が硬化する際の収縮力が下ハーフの底面
部の一部を構成する金属板に作用してこれに大きなそり
を発生させてしまう。この現象は、テープカセットのビ
デオテープレコーダへの装填を不能とさせたり、テープ
リールの回転不良を生じさせたり、或いは各部の位置決
めが正確に行われない等の種々の問題点を発生させる原
因となる。
【0016】このような問題点は、例えば厚み寸法を大
とすることによって機械的強度が充分に大きな金属板を
用いることによって合成樹脂の熱収縮の影響によって変
形しないようにすることによって対応が図られる。しか
しながら、テープカセットについては、外形寸法等が規
格化されているため、所望の作用を奏する板厚の金属板
を用いた場合には全体の厚み寸法が規格内に適合されな
くなるといった問題が生じ、直ちに採用することができ
ない。
【0017】したがって、本発明は、テープ駆動機構等
から伝達される振動等の影響に対してもテープ状記録媒
体が安定した状態で走行されて記録、再生特性が保持さ
れ、また全体の機械的強度が保持されるとともに基準と
なる各部が高精度に形成されかつ記録再生装置の各係合
部材等を磨耗等させることの無いテープカセットを提供
することを目的に提案されたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るテープカセットは、内部にテープ状記録媒体が
掛け合わされた一対のテープリールを回転自在に収納す
るカセット本体が、一対のハーフを組み合わせて構成さ
れる。テープリールを支持する少なくとも一方のハーフ
は、記録及び/又は再生装置側のテープ駆動手段を除く
その各部の係合部材等が相対係合されるリールロック解
除機構部、仕様検出部或いは記録及び/又は再生装置へ
の装填基準部等が一体に形成されるとともに、底面部の
テープリールの回転領域に対応する部分が開口されて成
形された合成樹脂製のフレーム部と、このフレーム部の
底面開口部とほぼ等しい外形寸法を有しテープ駆動手段
が進入する一対のリール軸受穴が設けられた金属プレー
トとからなる。フレームは、金属プレートが、フレーム
部に対して、その底面開口部に上記テープリールの回転
領域の一部を構成するようにして一体に組み合わされて
構成される。
【0019】また、テープカセットは、少なくとも一方
のハーフが金属プレートをフレーム部に対してインサー
ト成形により一体化されて構成され、さらに一方のハー
フがフレーム部の底面部を、金属プレートとの接合部を
除く他の領域の厚み寸法をやや肉薄とされて成形され
る。
【0020】以上のように構成された本発明に係るテー
プカセットによれば、合成樹脂製のフレーム部と金属板
プレートとからなる下ハーフによってカセット本体を構
成することから、曲げやねじれに対する機械的強度が保
持されるとともに全体の重量も確保されることによって
記録及び/又は再生装置のテープ駆動機構から伝達され
る振動等によって振動することも無く、テープ状記録媒
体が安定した状態で走行されて情報信号の記録或いは再
生が正確に行われる。また、本発明に係るテープカセッ
トは、合成樹脂製のフレーム部によって、記録及び/又
は再生装置に対して各部が正確に位置決めされて装填さ
れるとともに、この記録及び/又は再生装置の各係合部
材等を磨耗させることも無い。
【0021】さらに、本発明に係るテープカセットは、
フレーム部の底面部の厚み寸法が金属板との接合部を除
く他の領域が薄肉とされて構成されることによって硬化
時の熱収縮による形状変化に伴う金属プレートに対する
作用力の低減が図られ、全体の高さ寸法に影響を及ぼさ
ない薄厚の金属プレートであってもそり等の発生が防止
される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。本発明に係
る実施の形態として図1乃至図9に示したビデオテープ
レコーダ用8mmビデオテープカセット1(テープカセ
ット1)は、図1に示すように、合成樹脂材料によって
前面部13を開放された薄箱状に成形された上ハーフ3
と、詳細を後述するが合成樹脂材料によって前面部17
及び底面壁15の一部が開放されて薄箱状に成形された
樹脂フレーム4Aとその底面壁15にインサート成形に
より一体化される金属プレート6とからなる下ハーフ4
とを組み合わせて構成したカセット本体2を備える。ま
た、テープカセット1は、開放された前面部13、17
によってカセット本体2の前面部に構成されるローディ
ング空間部Hを開閉するリッド構体5が前面部に回動自
在に組み合わされる。
【0023】カセット本体2には、その内部に8mm幅
の磁気テープ8が巻回された一対のテープリール7(7
A、7B)がそれぞれ回転自在に収納されている。磁気
テープ8は、一方のテープリール7Aから引き出され、
後述するテープガイド機構によってローディング空間部
Hに沿って導かれて他方のテープリール7Bに巻き取ら
れる。この磁気テープ8の状態は、上ハーフ3に設けた
リール窓12によって外方から視認される。
【0024】上ハーフ3は、上述したように合成樹脂材
料、例えばポリカーボネート樹脂とABS樹脂とを材料
として、横長矩形の主面壁10と、前方部13を除く外
周部に一体に立ち上がり形成された外周壁11とからな
る略薄箱状を呈して成形されている。主面壁10には、
上述したリール窓12が設けられている。このリール窓
12は、ポリカーボネート樹脂によって透明部として構
成されており、テープリール7に対する磁気テープ8の
巻回状態が視認されるとともに、カセット本体2の内部
への埃等の進入を阻止する。
【0025】上ハーフ3には、主面壁10の内面に、そ
の開放前面部13の内方に位置してガイド壁14が一体
に突設されている。ガイド壁14は、中央部から両側に
向かって湾曲する円弧状壁からなり、テープリール7の
外周部を保持するガイド壁を構成する。なお、上ハーフ
3には、図示しないが主面壁10の内面に下ハーフ4と
を止めねじ9によって一体に結合するためのスタッドが
複数箇所に設けられている。
【0026】下ハーフ4は、合成樹脂製の樹脂フレーム
4Aと、この樹脂フレーム4Aに対してインサート成形
により一体化された金属プレート6とから構成されてい
る。樹脂フレーム4Aも、例えばABS樹脂を材料とし
て、横長矩形の底面壁15と、前方部17を除く外周部
に一体に立ち上がり形成された外周壁16とからなる略
薄箱状を呈して成形されている。樹脂フレーム4Aは、
その底面壁15に、後述するようにビデオテープレコー
ダに対する装填基準部を構成する部位である中央部の前
方部と後方部及び背面側のコーナ部とを残して大きく開
口された底面開口部49が設けられ、この底面開口部4
9を充填するようにして金属プレート6が一体化されて
いる。
【0027】樹脂フレーム4Aには、図5に示すように
底面壁15の内面に、その開放前面部17の内方に位置
してガイド壁18が一体に突設されている。ガイド壁1
8は、中央部から両側に向かって湾曲する円弧状壁から
なり、上述した上ハーフ3のガイド壁14と協動してテ
ープリール7の外周部を保持するリールガイド壁の一部
を構成する。
【0028】樹脂フレーム4Aは、図5に示すように、
背面側の両コーナ部、後述するリールロック部21及び
終端検出部23を囲む立上り壁とがそれぞれ円弧状に形
成されており、これら立上り壁と上述したガイド壁18
とによって囲まれる領域がテープリール7を回転自在に
収納するテープリール回転領域Rを構成している。上述
した底面開口部49は、このテープリール回転領域R内
に形成されている。
【0029】樹脂フレーム4Aには、底面壁15に上ハ
ーフ3側のスタッドに対応位置して複数のスタッドが形
成されている。したがって、上ハーフ3と下ハーフ4
は、後述する各部材を組み付けた後、互いに外周壁1
1、16が突き合わされ、下ハーフ4の底面側からねじ
込まれた止めねじ9によって一体に結合されて、図2及
び図3に示すように、カセット本体2を構成する。カセ
ット本体2には、図4に示すように前面部側に、上ハー
フ3の開放前面部13と下ハーフ4の開放前面部17が
協動してリッド構体5によって開閉される上述したロー
ディング空間部Hが構成される。
【0030】樹脂フレーム4Aには、前面開放部17を
挟んだ両側部分が前方へと張出形成されるとともにこれ
ら部位に相対向するテープガイド部19(19A、19
B)が突設されている。これらテープガイド部19は、
外側面が断面円弧状に形成されており、後述するように
テープリール7から引き出された磁気テープ8が掛け合
わされる。また、テープガイド部19には、やや内側の
内面にリッドガイド溝20(20A、20B)がそれぞ
れ形成されている。リッドガイド溝20は、後述するよ
うにリッド構体5を構成するフロントリッド25を回動
自在かつ上下方向に移動自在に支持する。
【0031】樹脂フレーム4Aには、図5及び図6に示
すように、底面壁15の背面側の中央領域に位置して、
リールロック部21が一体に形成されている。リールロ
ック部21は、互いに平行に対峙する前後方向の一対の
ガイド壁からなり、リールロック部材37が移動自在に
収納される。このリールロック部21には、底面壁15
を貫通するリールロックガイド溝22が設けられてい
る。リールロックガイド溝22には、テープカセット1
がビデオテープレコーダに装填されると、このビデオテ
ープレコーダ側のリールロック解除部材が進入する。換
言すれば、リールロック部21は、テープカセット1が
ビデオテープレコーダに装填される際の装填基準部の一
部を構成する。
【0032】樹脂フレーム4Aには、図5及び図6に示
すように、リールロックガイド部21に対応する底面壁
15の前面側に位置した中央領域に、終端検出部23が
一体に形成されている。この終端検出部23は、底面壁
15を貫通する光源進入穴と、この光源進入穴の周囲に
形成された筒状突部とから構成されている。終端検出部
23には、テープカセット1がビデオテープレコーダに
装填されると、ビデオテープレコーダ側の終端検出機構
を構成する光源が光源進入穴からカセット本体2の内部
へと進入する。このように、終端検出部23も、テープ
カセット1がビデオテープレコーダに装填される際の装
填基準部の一部を構成する。
【0033】なお、光源から出射される光は、筒状突部
の両側からガイド壁18の内面に沿って側方へと導か
れ、後述するように外周壁16とテープガイド19との
間を走行する磁気テープ8の走行路を横断して外方へ露
光し、終端検出機構を構成する受光素子によって検出さ
れる。
【0034】樹脂フレーム4Aには、図5及び図6に示
すように、背面側の両コーナ部に位置してそれぞれ仕様
検出部24(24A、24B)が設けられている。これ
ら仕様検出部24は、例えば磁気テープ8の種類、長さ
或いは記録密度等の仕様に基づいて開口される複数の検
出穴によって構成される。これら検出穴は、詳細を省略
するがパターン化された位置に環状の薄肉部を介して形
成され、この薄肉部を破断することによって樹脂フレー
ム4Aの各コーナ部に開設される。
【0035】仕様検出部24は、テープカセット1がビ
デオテープレコーダに装填されると、このビデオテープ
レコーダ側の仕様検出機構を構成する検出部材が検出穴
の有無を検出することによって所定の仕様検出が行われ
る。したがって、仕様検出部24も、テープカセット1
がビデオテープレコーダに装填される際の装填基準部の
一部を構成する。
【0036】また、樹脂フレーム4Aには、図6に示す
ように、その一方のコーナ部に外部記憶部48が配設さ
れている。この外部記憶部48は、詳細を省略するが、
記憶素子と、入出力端子と、この入出力端子等によって
構成され、例えばテープカセット1の使用状況や制御情
報等が記憶素子に記録される。また、入出力端子は、樹
脂フレーム4Aの背面外周壁に臨んで配設されている。
外部記憶部48は、テープカセット1がビデオテープレ
コーダに装填されると、入出力端子に情報記録再生機構
のコネクタが接続される。テープカセット1は、情報記
録再生機構によって記憶素子に記録された情報が再生さ
れ或いは所定の情報が記録される。
【0037】さらに、樹脂フレーム4Aには、図5に示
すように、その他方コーナ部に誤記録防止部材39が配
設されている。この誤記録防止部材39は、コーナ部に
形成された誤記録検出穴を開閉する2位置に切換え操作
される。テープカセット1は、誤記録防止部材39が誤
記録検出穴を閉塞した第1の位置に設定操作された場
合、この誤記録防止部材39によってビデオテープレコ
ーダ側の誤記録検出機構の検出部材が誤記録検出穴へ進
入することを阻止し、磁気テープ8に対する情報信号の
記録動作を可能とする。
【0038】また、テープカセット1は、誤記録防止部
材39が誤記録検出穴を開放した第2の位置に設定操作
された場合、ビデオテープレコーダ側の誤記録検出機構
の検出部材が誤記録検出穴へと進入することにより、磁
気テープ8に対する情報信号の記録動作を不能とする。
このように、誤記録防止穴も、テープカセット1がビデ
オテープレコーダ1に装填される際の、装填基準部の一
部を構成する。
【0039】リッド構体5は、図1に示すように、フロ
ントリッド25と、バックリッド28と、リッドスプリ
ング29及びリッドカム30の各部材によって構成され
ている。フロントリッド25は、カセット本体2の前面
部に構成されたローディング空間部Hを閉塞するに足る
外形寸法を有する主面部26と、カセット本体2の側面
部に設けられた軸穴に係合された支軸を有する側面部2
7(27A、27B)とからなる略横向きコ字状を呈し
て形成されている。
【0040】また、フロントリッド25は、主面部26
がテープガイド19の前方側に位置されて側面部27を
カセット本体2に回動自在に支持される。さらに、フロ
ントリッド25は、支軸に装着されたトーションスプリ
ングからなるリッドスプリング29の弾性力によって、
カセット本体2のローディング空間部Hを閉塞する方向
に付勢されている。
【0041】バックリッド28は、上ハーフ3の開放前
面部13を閉塞するに足る外形を有する断面略コ字状に
形成されており、フロントリッド25の主面部26の内
側に位置して上ハーフ3に回動自在に支持されている。
また、バックリッド28は、両側縁部に、リッドガイド
20に相対係合されるカム凸部が一体に突設されるとと
もに、図示しないが一方側面にフロントリッド25の一
方側面部27Aと相対係合するカムが設けられている。
このバックリッド28は、その主面がフロントリッド2
5の主面部26に対して後述するように磁気テープ8を
延在させる対向空間を構成するようにして、やや間隔を
以って対向位置してカセット本体2に組み付けられてい
る。
【0042】リッドカム30は、下ハーフ4の外周壁に
一体に形成したカム取付け部に回動自在に組み付けられ
ており、詳細を省略するが一端部がフロントリッド25
の一方側面部27Aの先端内面に形成したカム部と相対
係合されるとともに、他端部が樹脂フレーム4Aに開設
したリッド開放溝に臨ませられている。
【0043】以上のように構成されたリッド構体5は、
図2乃至図4に示すように、通常リッドスプリング29
の弾性力によってカセット本体2の前面部を閉塞してい
る。リッド構体5は、テープカセット1がビデオテープ
レコーダに装填されると、リッド開放溝に進入するビデ
オテープレコーダ側のリッド開放部材によってリッドカ
ム30が回動動作される。リッド構体5は、このリッド
カム30の動作によって、フロントリッド25がリッド
スプリング29の弾性力に抗して回動されてカセット本
体2の前面部を開放する。また、リッド構体5は、この
フロントリッド25の動作によって、バックリッド28
がリッドガイド20に沿って一体的に回動動作される。
テープカセット1は、このようにしてリッド構体5が回
動動作することによって、カセット本体2の前面部に構
成されたローディング空間部Hが開放される。
【0044】左右一対のテープリール7は、図1に示す
ように、上ハーフ3の内面に取り付けた一対のリールス
プリング31(31A、31B)によってそれぞれ下ハ
ーフ4側へと押し付けられる。テープリール7は、これ
らリールスプリング31によってカセット本体2の内部
において上下方向の遊動が防止されている。
【0045】テープリール7は、それぞれ外周部に磁気
テープ8が巻回される筒状のハブ32(32A、32
B)と、このハブ32に磁気テープ8の一端部を固定す
るためのクランパ33(33A、33B)と、ハブ32
と一体に形成された下フランジ34(34A、34B)
と、下フランジ34に対向してハブ32に組み合わされ
る上フランジ35(35A、35B)とから構成されて
いる。
【0046】ハブ32には、ビデオテープレコーダ側の
リール駆動軸120が嵌合する図示しないハブ穴が設け
られており、後述する金属プレート6に設けたリール軸
受穴41にそれぞれ臨ませられる。また、ハブ32に
は、外周部の一部にクランパ33が係合される係合溝が
設けられており、このクランパ33によって磁気テープ
8の先端部に接合したクランピングテープ36が挟み込
まれて固定される。
【0047】下フランジ34には、外周部に外周歯が全
周に亘って形成されている。テープリール7は、通常上
述したリールロック部21に収納したリールロック部材
37のロックレバーが下フランジ34の外周歯に係合す
ることによって、回転方向の遊動が阻止されている。テ
ープリール7は、テープカセット1がビデオテープレコ
ーダに装填されると、上述したようにリールロックガイ
ド溝22から進入するリールロック解除部材によってリ
ールロック部材37が移動動作されることにより、係止
状態が解除されて回転自在な状態となる。
【0048】クランピングテープ36は、透明テープに
よって構成されており、上述した終端検出部23に進入
したビデオテープレコーダ側の光源から出射された光を
透過させる。勿論、磁気テープ8は、記録層が形成され
ていることによって不透明に構成されていることから、
終端検出機構の光源から出射された光を遮断する。した
がって、テープカセット1は、クランピングテープ36
を透過してカセット本体2の側面から漏出する光の有無
がビデオテープレコーダ側で検出されることにより、磁
気テープ8の終端の検出が行われる。
【0049】磁気テープ8は、一方のテープリール7A
の外周部から前方へと向かって引き出され、一方のテー
プガイド19Aに掛け合わされてテープローディング空
間部H側へと折り返される。磁気テープ8は、このテー
プローディング空間部Hを横断して他方のテープガイド
19Bに掛け合わされて内側へと折り返されて他方のテ
ープリール7Bの外周部に巻き取られる。磁気テープ8
は、テープローディング空間部Hを横断する際に、リッ
ド構体5のフロントリッド25とバックリッド28との
間に構成された空間部に延在されることにより、汚損或
いは破損が防止されている。
【0050】磁気テープ8は、テープカセット1がビデ
オテープレコーダに装填されると、上述したようにリッ
ド構体5が回動動作してテープローディング空間部Hが
開放されることから、カセット本体2の前方部において
外方へと露呈された状態となる。磁気テープ8は、この
状態で、テープローディング空間部Hに進入するテープ
ローディング部材によってロック状態が解除されたテー
プリール7から引き出され、所定のローディングが行わ
れる。
【0051】金属プレート6は、テープカセット1に対
して、所定の重量を付与するとともにねじりや曲げに対
する機械的強度を保持する作用を奏し、例えばアルミ板
やアルミ合金板を材料として打抜き形成される。金属プ
レート6は、図9に示すように、基部40が長手方向の
寸法を樹脂フレーム4Aの長手方向の寸法とほぼ等しく
かつ幅寸法がテープリール回転領域Rの直径よりもやや
小とされた横長矩形を基本形として形成されている。
【0052】この金属プレート6には、その基部40に
長手方向に離間してリール軸受穴41(41A、41
B)がそれぞれ開設されている。これらリール軸受穴4
1は、上述したようにカセット本体2の内部に収納され
たテープリール7のハブ穴を外方へと臨ませる。したが
って、これらリール軸受穴41には、テープカセット1
がビデオテープレコーダに装填されると、ハブ穴に嵌合
してテープリール7を回転駆動させるテープ駆動軸12
0が進入する。
【0053】金属プレート6には、リール軸受穴41間
に位置して基部40の幅方向の両端側からリールロック
逃げ部42と、終端検出逃げ部43とがそれぞれ切欠き
形成されている。また、金属プレート6には、基部40
の一方側の両コーナ部に位置して仕様検出逃げ部44
(44A、44B)がそれぞれ切欠き形成されている。
さらに、金属プレート6には、基部40の長手方向の両
端部にそれぞれ凸縁部45(45A、45B)が一体に
突出形成されるとともに、これら凸縁部45を除く外周
縁のほぼ全域にインサート凸部46が一体に突出形成さ
れている。
【0054】凸縁部45は、金属プレート6が樹脂フレ
ーム4Aの底面開口部49にインサート成形された状態
において、図3に示すように、外側縁が樹脂フレーム4
Aの外周壁11と同一面を構成する。また、インサート
凸部46は、その厚み寸法が基部40の厚み寸法Lより
もやや小とされることによって、基部40の外周縁に段
差を形成して一体に突出形成されている。
【0055】以上のように構成された金属プレート6
は、樹脂フレーム4Aの成形工程に際して、その底面開
口部49に対応する成形金型のキャビティ中に設置され
る。金属プレート6は、そのリール軸受穴41をキャビ
ティに突出形成された保持凸部に嵌合することによっ
て、成形金型中に位置決めされた状態で装着される。成
形金型は、この状態でキャビティ内に材料樹脂が射出充
填が行われることにより、金属プレート6を樹脂フレー
ム4Aにインサート成形して全体として下ハーフ4を成
形する。
【0056】金属プレート6は、図8に示すように、イ
ンサート凸部46の上下面に材料樹脂が充填されること
により、このインサート凸部46が底面開口部49の開
口縁部にほぞ継ぎ手の作用を奏して一体化されることか
ら、樹脂フレーム4Aに対して強固に一体化される。
【0057】金属プレート6は、図4及び図5に示すよ
うに、樹脂フレーム4Aの各部に対してそれぞれ各逃げ
部が対応位置されて一体化される。すなわち、リールロ
ック逃げ部42は、リールロック部21に対応位置され
る。また、終端検出逃げ部43は、終端検出部23に対
応位置される。さらに、仕様検出逃げ部44は、仕様検
出部24に対応位置される。また、凸縁部45は、樹脂
フレーム4Aの外周壁16に喰い込んだ状態となる。
【0058】ところで、金属プレート6をインサート成
形して下ハーフ4を構成する樹脂フレーム4Aは、図8
に示すように、その底面壁15の厚み寸法が、金属プレ
ート6との接合部である底面開口部49の開口縁部にお
いてこの金属プレート6の厚み寸法Lとほぼ等しくされ
ているが、その他の領域の厚み寸法Mがやや小とされる
ことによって薄肉に構成されている。換言すれば、樹脂
フレーム4Aに金属プレート6がインサート成形された
下ハーフ4は、これら樹脂フレーム4Aと金属プレート
6との接合部から外周壁11との間の領域が薄肉部とし
て構成される。勿論、樹脂フレーム4Aは、底面壁15
の薄肉領域が充分な機械的強度を有するに足る厚み寸法
に形成される。
【0059】下ハーフ4は、樹脂フレーム4Aと金属プ
レート6とがその底面側において同一面を構成するよう
にしてインサート成形されており、その内面側の図7に
おいてクロス線で示した金属プレート6の外周縁部と外
周壁16との間の領域が段落ちされた薄肉領域として構
成される。下ハーフ4は、このようにテープリール7を
回転自在に支持するその内面が段落ちされて構成される
ことになるが、金属プレート6の基部40によってこの
テープリール7を支持するに足るテープリール回転領域
Rを構成することから、格別の支障を生じることは無
い。
【0060】上述したように、下ハーフ4は、熱収縮が
殆ど生じない金属プレート6が熱収縮率の大きな合成樹
脂製の樹脂フレーム4Aにインサート成形されて構成さ
れている。したがって、下ハーフ4は、樹脂フレーム4
Aが硬化する際にその熱収縮力が金属プレート6に作用
されることになる。しかしながら、下ハーフ4は、上述
したように樹脂フレーム4Aがその底面壁15を金属プ
レート6との接合部を除く周辺領域の厚み寸法を小なら
しめて構成されることにより、金属プレート6に作用す
る硬化する際の収縮力も小ならしめられている。
【0061】したがって、下ハーフ4は、この樹脂フレ
ーム4Aが硬化する際の収縮力によって金属プレート6
にそり等の変形が生じること無く、寸法精度が保持され
て構成される。また、下ハーフ4は、上述した金属プレ
ート6の凸縁部45が樹脂フレーム4Aの外周壁11ま
で延在されていることにより、機械的強度が保持され
る。
【0062】以上のように構成されたテープカセット1
は、カセット本体2の外周部と底面部とを基準面として
ビデオテープレコーダに装填されると、ビデオテープレ
コーダ側のリッド開放部材によってリッド構体5が回動
動作されて前面部のローディング空間部Hが開放され
る。テープカセット1は、リールロックガイド溝14か
ら進入するリールロック解除部材によってリールロック
部材37によるテープリール7のロック状態が解除され
る。テープカセット1は、ローディング空間部Hから進
入するビデオテープレコーダ側のローディング機構によ
って磁気テープ8が引き出されて所定のテープ走行路を
構成するローディング動作が行われる。
【0063】テープカセット1は、リール軸受穴41か
らビデオテープレコーダ側のリール駆動軸120が進入
してテープリール7のリール軸穴とそれぞれ相対係合す
る。テープカセット1は、記録或いは再生等のテープ駆
動操作によってリール駆動軸120が回転動作すること
によりテープリール7が回転駆動されて磁気テープ8の
繰出し動作及び巻取り動作が行われる。また、テープカ
セット1は、仕様検出部21の検出穴が検出機構によっ
て検出され、記憶部48に記録された情報が読み出され
る。
【0064】テープカセット1は、カセット本体2を構
成する下ハーフ4が、合成樹脂製の樹脂フレーム4A
と、その底面壁15に一体にインサート成形された金属
製の金属プレート6とによって構成されている。したが
って、テープカセット1は、曲げやねじりに対する機械
的強度の向上が図られるとともに全体の重量が大とさ
れ、テープリールを駆動するテープ駆動機構の振動等が
伝達されても振動して磁気テープ8の走行動作に影響を
与えることは無く、情報信号の高精度の記録或いは再生
が行われる。
【0065】また、テープカセット1は、リールロック
部材37等の移動部材の配設部、ビデオテープレコーダ
側のリールロック解除部材や仕様検出部材等の係合部、
或いはビデオテープレコーダに対する装填基準面等の各
部が合成樹脂製の樹脂フレーム4A側に形成されてい
る。したがって、テープカセット1は、ビデオテープレ
コーダ側の各部材を磨耗させることは無く、正確に位置
決めされた状態で装填されて所定の動作が行われること
から誤動作を生じることが無い。
【0066】さらに、テープカセット1は、樹脂フレー
ム4Aの底面壁15を薄肉としたことによって、硬化す
る際の収縮力が大幅に逓減されて金属プレート6にそり
等の変形が生じることが防止される。また、テープカセ
ット1は、金属プレート6が樹脂フレーム4Aに対し
て、インサート凸部46を介して底面壁15の底面開口
部49の開口縁部に強固に一体化されるとともに、外周
壁16に延在される凸縁部45によって樹脂フレーム4
Aの機械的強度の向上が図られていることから、下ハー
フ4の機械的強度が保持される。
【0067】本発明は、上述したテープカセット1に限
定されるものではなく、以下に示すテープカセットのよ
うに種々展開される。また、テープカセット1は、8m
mビデオテープカセットばかりでなく、標準のビデオテ
ープカセットやその他のテープカセットにも適用され
る。さらに、テープカセット1は、カセット本体2を共
通とするとともに磁気テープ8に代えてクリーニングテ
ープを内蔵したクリーニングテープカセットにも適用さ
れる。さらにまた、本発明は、ビデオテープレコーダ用
のテープカセットに限定されるものでは無く、オーディ
オ機器用のテープカセット等の各種機器に用いられるテ
ープカセットにも適用される。
【0068】図10に示す本発明を適用したテープカセ
ット50は、フレーム部4Aにインサート成形されて一
体化される金属プレート6が表面を薄肉の樹脂部51で
被覆されて下ハーフ4を構成したことを特徴としてい
る。なお、同図において、上述したテープカセット1と
同一符号を付した部材は、同一若しくは同等の部材であ
り、以下その説明を省略する。
【0069】テープカセット50は、下ハーフ4の成形
工程に際して、フレーム部4Aの底面壁15に対応する
成形金型のキャビティ中に金属プレート6が装着されて
材料樹脂の射出充填が行われて下ハーフ4が成形され
る。金属プレート6は、例えば成形金型の金型面に形成
した複数の保持凸部上に載置されることによってやや浮
いた状態で保持される。これら保持凸部は、金型面と金
属プレート6間に射出された材料樹脂が流れ込むことを
可能とする程度の高さ寸法を以って金型面に突設されて
いる。
【0070】したがって、金属プレート6は、これら保
持凸部によって構成される金型面との空間部に材料樹脂
が充填されることによって、全体として基部40の表面
が薄肉の樹脂部51で被覆されてフレーム部4Aにイン
サート成形される。勿論、フレーム部4Aは、底面壁1
5の厚み寸法が全体として小ならしめられており、硬化
する際に収縮力が金属プレート6に対してそり等の変形
を生じさせることが無いように構成されている。
【0071】以上のようにテープカセット50は、下ハ
ーフ4が合成樹脂製のフレーム部4Aと、その底面壁1
5中に樹脂部51で被覆されて埋設された金属プレート
6とから構成されることにより、上述したテープカセッ
ト1と同様に、曲げやねじりに対する機械的強度の向上
が図られるとともにテープ駆動機構等の振動に影響され
ることなく磁気テープ8が安定した状態で走行駆動され
て情報信号の高精度の記録再生が行われる。
【0072】また、テープカセット50は、樹脂部51
によって、ビデオテープレコーダ側にその各係合部材等
を磨耗させることなく確実に位置決めされた状態で装填
されて所定の動作が行われわれるとともに、フレーム部
4Aと金属プレート6とがより強固に一体化されること
から金属プレート6が脱落するといった不都合の発生が
確実に防止される。
【0073】図11に示す本発明を適用したテープカセ
ット55は、リール軸受穴41の内周部に全域に亘って
環状の樹脂部56が一体に形成された金属プレート6を
フレーム部4Aにインサート成形して下ハーフ4を構成
したことを特徴としている。なお、同図において、上述
したテープカセット1と同一符号を付した部材は、同一
若しくは同等の部材であり、以下その説明を省略する。
【0074】テープカセット55は、下ハーフ4の成形
工程に際して、フレーム部4Aの底面壁15に対応する
成形金型のキャビティ中に金属プレート6を装着して材
料樹脂の射出充填が行われて下ハーフ4が成形される。
金属プレート6は、成形金型のリール軸受穴対応凸部の
外径寸法に対して、リール軸受穴41の内径がやや大径
とされて基部40に形成されている。なお、成形金型に
は、詳細を省略するが、リール軸受穴対応凸部の外周部
に位置して金属プレート6のリール軸受穴41の内径よ
りもやや大径とされた環状の保持凸部が形成されてい
る。
【0075】金属プレート6は、保持凸部によってリー
ル軸受穴41の周囲を支持されるとともにリール軸受穴
対応凸部がリール軸受穴41に臨ませられた状態で、成
形金型のキャビティ中に装着される。したがって、成形
金型には、金属プレート6のリール軸受穴41の周囲
に、保持凸部とリール軸受穴対応凸部とによって囲まれ
た空間部が構成され、キャビティ内に射出充填された材
料樹脂がこの空間部にも充填される。
【0076】下ハーフ4は、合成樹脂製のフレーム部4
Aと、その底面壁15にインサート成形された金属プレ
ート6とから構成され、さらにこの金属プレート6に設
けられてリール軸受穴41の周囲には樹脂部56が形成
されている。したがって、この下ハーフ4を備えたテー
プカセット55は、金属プレート6によって上述したテ
ープカセット1と同様に、曲げやねじりに対する機械的
強度の向上が図られるとともにテープ駆動機構等の振動
に影響されることなく磁気テープ8が安定した状態で走
行駆動されて情報信号の高精度の記録再生が行われる。
【0077】また、テープカセット50は、樹脂部55
によってテープリール7やビデオテープレコーダ側のリ
ール駆動軸を磨耗させることなく、樹脂製のテープ本体
4Aに精密に形成された各部によって確実に位置決めさ
れた状態で装填されて所定の動作が行われわれる。
【0078】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るテープカセットによれば、カセット本体を構成する下
ハーフが、記録及び/又は再生装置に対する位置決め部
や基準部等を一体に形成したフレーム部と、このフレー
ム部の位置決め部や基準部等の形成領域を除いた底面部
に位置して一体化した金属プレートとにより構成される
ことによって、記録及び/又は再生装置の各部を磨耗等
させることなく精密に位置決めされて装填されるため、
誤動作を生じることは無い。また、テープカセットは、
曲げやねじり等に対する機械的強度の向上が図られかつ
全体の重量が大とされることによって、記録及び/又は
再生装置側のテープ駆動機構等から伝達される振動の影
響を受けることなくテープ状記録媒体を安定した状態で
走行させ、情報信号の高精度な記録或いは再生が行われ
る。
【0079】テープカセットは、金属プレートがインサ
ート成形されるフレーム部の底面部が薄肉とされて材料
樹脂が硬化する際の収縮力の影響が金属プレートに対し
て小ならしめられて構成されることにより、金属プレー
トにそり等を生じさせることは無く、外形寸法にくるい
の無い精度の高いカセット本体が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した8mmビデオテープカセット
を示す分解斜視図である。
【図2】同8mmビデオテープカセットの平面図であ
る。
【図3】同8mmビデオテープカセットの側面図であ
る。
【図4】同8mmビデオテープカセットの底面図であ
る。
【図5】同8mmビデオテープカセットのカセット本体
を構成する下ハーフの平面図である。
【図6】同下ハーフの底面図である。
【図7】同底面部に構成される薄肉領域を説明する下ハ
ーフの平面図である。
【図8】同下ハーフの要部縦断面図である。
【図9】同下ハーフを構成するフレーム部にインサート
成形される金属プレートの平面図である。
【図10】本発明を適用した他の8mmビデオテープカ
セットの底面図である。
【図11】本発明を適用したさらに他の8mmビデオテ
ープカセットの底面図である。
【図12】従来の8mmビデオテープカセットの平面図
である。
【図13】同8mmビデオテープカセットの側面図であ
る。
【図14】同8mmビデオテープカセットの底面図であ
る。
【符号の説明】
1 8mmビデオテープカセット(テープカセット) 2 カセット本体 3 上ハーフ 4 下ハーフ 4A フレーム部 6 金属プレート 7 テープリール 8 磁気テープ(テープ状記録媒体) 15 フレーム部の底面壁 16 同外周壁 17 同前面開放部 21 同ビデオテープレコーダとの装填基準部となるリ
ールロック部 23 同終端検出部 24 同仕様検出部 37 リールロック部材 39 誤記録防止部材 40 金属プレートの基部 41 金属プレートに形成されたリール軸受穴 45 同凸縁部 46 同インサート凸部 47 フレーム部の薄肉領域 49 同底面開口部 H ローディング空間部 R テープリール回転領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のハーフを組み合わせて構成したカ
    セット本体の内部に一対のテープリールを回転自在に収
    納し、これらテープリール間にテープ状記録媒体を掛け
    合わせたテープカセットにおいて、 上記テープリールを支持する少なくとも一方のハーフ
    は、 記録及び/又は再生装置側のテープ駆動手段を除くその
    各部の係合部材等が相対係合されるリールロック解除機
    構部、仕様検出部或いは記録及び/又は再生装置への装
    填基準部等が一体に形成されるとともに、底面部のテー
    プリールの回転領域に対応する部分が開口されて成形さ
    れた合成樹脂製のフレーム部と、 このフレーム部の底面開口部とほぼ等しい外形寸法を有
    しテープ駆動手段が進入する一対のリール軸受穴が設け
    られた金属プレートとからなり、 この金属プレートが、上記フレーム部に対して、その底
    面開口部に上記テープリールの回転領域の一部を構成す
    るようにして一体に組み合わされたことを特徴とするテ
    ープカセット。
  2. 【請求項2】 上記金属プレートは、上記フレーム部に
    対して、その底面開口部にインサート成形により一体化
    されて組み合わされたことを特徴とする請求項1に記載
    のテープカートリッジ。
  3. 【請求項3】 上記フレーム部は、その底面部が上記金
    属プレートとの接合部を除く他の領域の厚み寸法がやや
    肉薄とされて成形されたことを特徴とする請求項2に記
    載のテープカセット。
  4. 【請求項4】 上記金属プレートは、少なくともその両
    端部の一部が上記フレーム部の外周壁に対応位置してこ
    のフレーム部と一体化されたことを特徴とする請求項1
    に記載のテープカセット。
  5. 【請求項5】 上記フレーム部と金属プレートとは、下
    ハーフの底面を同一面を構成して一体化されたことを特
    徴とする請求項1に記載のテープカセット。
JP32773795A 1995-10-31 1995-12-15 テープカセット Withdrawn JPH09185878A (ja)

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KR1019960050223A KR970063207A (ko) 1995-10-31 1996-10-30 테이프카세트 및 테이프카세트반부를 성형하는 금속주형장치
DE69622962T DE69622962D1 (de) 1995-10-31 1996-10-31 Bandkassette und Metallgussvorrichtung zum Giessen von Bandkassettenhälften
EP96402317A EP0772197B1 (en) 1995-10-31 1996-10-31 Tape cassette and metal mold device for molding tape cassette halves
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