JPH09147521A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JPH09147521A
JPH09147521A JP30913895A JP30913895A JPH09147521A JP H09147521 A JPH09147521 A JP H09147521A JP 30913895 A JP30913895 A JP 30913895A JP 30913895 A JP30913895 A JP 30913895A JP H09147521 A JPH09147521 A JP H09147521A
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JP
Japan
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tape
lower half
reel
insert
cassette
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Withdrawn
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JP30913895A
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Masanori Abe
雅則 阿部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Priority to DE69622962T priority patent/DE69622962D1/de
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インサート成形時のイジェクト動作時に際し
て、コーナ部の白化現象或いは、クラックの発生を防止
し、かつ曲げやねじり等に対する機械的強度の向上を図
る。また、全体の重量が大とされることによって、テー
プ駆動機構等の振動の影響を受けることなくテープ状記
録媒体を安定した状態で走行させ、情報信号の高精度な
記録、再生を行う。 【解決手段】 カセットテープの下ハーフ4は、合成樹
脂製のフレーム部4Aと、このフレーム部4Aにインサ
ート成形により一体化された金属板6とから構成され、
金属板6のコーナ部の黒丸がそれぞれ面取りを施されて
円弧状に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に磁気テープ
等のテープ状記録媒体が収納されたビデオテープレコー
ダ等に使用されるテープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオテープレコーダに使用さ
れる8mmビデオテープカセット100(以下、単にテ
ープカセットという。)は、図12乃至図14に示すよ
うに、上ハーフ102と下ハーフ103とを組み合わせ
て前面部が開放されたカセット本体101が構成されて
いる。また、カセット本体101には、開放された前面
部によって構成されるローディング空間部105を開閉
するリッド104が回動自在に組み付けられている。
【0003】テープカセット100は、カセット本体1
01の内部に8mm幅の磁気テープ107を巻回した一
対のテープリール106(106A、106B)が回転
自在に収納されている。なお、本明細書においては、複
数の同一部材によって構成される部材についてはこのよ
うに表記するものとし、全体を説明する場合はテープリ
ール106と表記し、特に個々について説明する場合の
みテープリール106A或いはテープリール106Bと
区分して表記する。
【0004】磁気テープ107は、一方のテープリール
106Aから引き出され、図示しないテープガイド機構
によってローディング空間部105に沿って導かれて他
方のテープリール106Bに巻き取られる。テープカセ
ット100は、テープリール106に対する磁気テープ
107の巻回状態を、上ハーフ102に設けたリール窓
108によって外方から視認可能としている。
【0005】下ハーフ103には、図14に示すよう
に、収納されたテープリール106のハブをそれぞれ外
方へと臨ませるリール軸受穴109(109A、109
B)が設けられている。また、下ハーフ103には、こ
れらリール軸受穴109の中央部に位置して背面側にリ
ールロックガイド部110が設けられるとともに前面側
に終端検出部111が設けられている。さらに、下ハー
フ103には、背面側の両コーナ部に位置して仕様検出
部112(112A、112B)がそれぞれ設けられて
いる。これら仕様検出部112は、例えば磁気テープ1
07の種類、長さ或いは記録密度等のテープ仕様に対応
して所定位置に開口される複数の検出穴によって構成さ
れる。
【0006】リールロックガイド部110は、詳細を省
略するが、下ハーフ103に設けられたリールロックガ
イド溝と、このリールロックガイド溝に対応して下ハー
フ103の内部に前後方向に移動自在に収納されたリー
ルロック部材と、このリールロック部材と一体若しくは
回動自在に組み付けられた一対のリールロックレバー
と、リールロックスプリング等の部材によって構成され
ている。リールロックガイド部110は、未使用時に、
リールロックレバーの先端がテープリール106のフラ
ンジ部の外周縁に形成した外周歯と相対噛合することに
よって、テープリール106を係止してその遊転を防止
する。
【0007】以上のように構成されたテープカセット1
00は、カセット本体101の底面部及び両側面部とを
基準面としてビデオテープレコーダに装填されると、リ
ールロックガイド溝から進入するリールロック解除部材
によってリールロック部材がリールロックスプリングの
弾性力に抗して移動動作される。テープリール106
は、これによってリールロックレバーによる係止状態が
解除されて回転自在な状態となる。
【0008】また、テープカセット100は、ビデオテ
ープレコーダ側のリッド開放機構によってリッド104
が回動動作されてローディング空間部105が開放され
る。テープカセット100は、上述したリールロック解
除状態で、ローディング空間部105から進入するビデ
オテープレコーダ側のローディング機構によって磁気テ
ープ107が引き出されて所定のテープ走行路を構成す
るローディング動作が行われる。
【0009】さらに、テープカセット100は、リール
軸受穴109からビデオテープレコーダ側のリール駆動
軸120がそれぞれ進入してテープリール106のハブ
穴とそれぞれ相対係合する。テープカセット100は、
記録、再生等の操作によってリール駆動軸120が回転
動作することにより、テープリール106が回転されて
磁気テープ107の繰出し動作或いは巻取り動作が行わ
れる。テープカセット100は、ビデオテープレコーダ
に装填されると、下ハーフ103のコーナ部に設けた仕
様検出部112が、検出機構によって検出される。
【0010】一般に、テープカセット100は、上ハー
フ102及び下ハーフ103がそれぞれ合成樹脂材料に
よって成形されている。したがって、特に8mmビデオ
テープカセットのように小型のテープカセットにおいて
は、ビデオテープレコーダに装填されてテープ駆動操作
が行われると、テープ駆動機構の動作によって全体が振
動して磁気テープ107の走行動作が不安定となってし
まう。かかる現象は、高密度に記録された情報信号の記
録、再生特性を劣化させる。このように、テープカセッ
ト100は、ビデオテープレコーダのテープ駆動機構側
からの影響を受けないために所定の重量を有して構成さ
れる必要がある。
【0011】かかる問題点を解決するため、実公昭63
−38460号「テープカセット」公報に開示されるよ
うに、リール軸受穴を形成して下ハーフに露出されたフ
レーム状の金属部材に、予めモールド成形された合成樹
脂製部材を接着剤で固定してカセット本体を構成したテ
ープカセットが提案されている。また、下ハーフの底面
部に金属板をインサート成形し、金属部材と合成樹脂部
材とを組み合わせたカセット本体を構成したテープカセ
ットが提案されている。これらテープカセットは、ねじ
りや曲げに対する全体の機械的強度が保持されるととも
に、カセット本体の一部が金属材料によって形成される
ことにより、全体の重量が大ならしめられるため、テー
プ駆動機構の振動等の影響を受けずに磁気テープが安定
した状態で走行されるといった特徴を有している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したテープカセッ
トにおいては、一般に金属部材と合成樹脂製部材とが相
対する垂直端面を突き合わせて接合部を構成してインサ
ート成形が行われる。この場合、合成樹脂部材は、熱収
縮率が極めて大きいといった材料特性から、成形後の硬
化時に外形が大きく収縮する現象が生じ、成形金型のキ
ャビティ構成面に食い付く。これに対して、金属板は、
熱収縮率が小さいといった材料特性から、外形の寸法変
化が生じることはほとんど無く、成形後のキャビティ構
成面への食い付きはほとんど生じない。
【0013】このため、テープカセットは、合成樹脂部
材と金属板との熱収縮率の違いによって、成形後の型開
き動作が行われてイジェクトピンによって突き出される
離型動作時に、両部材間で離型抵抗の差が発生する。
【0014】この両部材間の離型抵抗の差は、金属板の
各コーナ部に対応した合成樹脂部材側のコーナ部に応力
を集中させることから、合成樹脂部材のコーナ部位に白
化現象やクラックによって、外観不良や機械的強度の劣
化といった問題点が発生していた。
【0015】本発明は、下ハーフが金属板をインサート
成形することによって所定の重量を付与して構成される
ことにより、テープ駆動機構から伝達される振動などの
影響に対してもテープ状記録媒体が安定した状態で走行
駆動されて記録、再生特性が保持され、また成形金型か
らの離型動作時に合成樹脂材のフレーム部に白化現象や
クラックの発生が防止されたテープカセットを提供する
ことを目的に提案されたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るテープカセットは、上下一対のハーフを組み合
わせて構成したカセット本体の内部に一対のテープリー
ルを回転自在に収納するとともに、これらテープリール
間にテープ状記録媒体が掛け合わされて構成される。上
記テープリールを支持する下ハーフは、合成樹脂製のフ
レーム部と、基部の外周縁が接合部とされてフレーム部
に対して略同一面を構成するようにしてインサート成形
された金属板とからなる。上記金属板には、その基部の
各コーナ部に円弧状の面取りが施される。
【0017】以上のように構成された本発明に係るテー
プカセットによれば、合成樹脂製のフレーム部と金属板
とからなる下ハーフによってカセット本体を構成するこ
とから、曲げやねじれに対する機械的剛性が保持される
とともに全体重量が大きくなって記録及び/又は再生装
置のテープ駆動機構に生ずる振動等によって振動するこ
とも無く、テープ状記録媒体が安定した状態で走行され
る。
【0018】また、このテープカセットによれば、金属
板の基部の各コーナ部に円弧状の面取りが施されること
によって、この金属板と合成樹脂製のフレーム部との熱
収縮率の差異による離型時の応力集中が分散され、フレ
ーム部の白化現象やクラックの発生が抑制される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。本発明に係
る実施の形態として図1乃至図10に示したビデオテー
プレコーダ用8mmビデオテープカセット1(テープカ
セット1)は、図1に示すように、合成樹脂製の上ハー
フ3と後述するインサートプレート6をインサート成形
して一体化した合成樹脂製の下ハーフ4とを組み合わせ
てカセット本体2が構成され、このカセット本体2の前
面部にリッド構体5が回動自在に組み合わされる。
【0020】カセット本体2には、その内部に8mm幅
の磁気テープ8が巻回された一対のテープリール7(7
A、7B)がそれぞれ回転自在に収納されている。磁気
テープ8は、一方のテープリール7Aから引き出され、
後述するテープガイド機構によってローディング空間部
Hに沿って導かれて他方のテープリール7Bに巻き取ら
れる。この磁気テープ8の状態は、上ハーフ3に設けた
リール窓12によって外方から視認される。
【0021】上ハーフ3は、合成樹脂材料、例えばポリ
カーボネート樹脂とABS樹脂とを材料として、横長矩
形の主面壁10と、前方部13を除く外周部に一体に立
ち上がり形成された外周壁11とからなる略浅皿状を呈
して成形されている。主面壁10には、上述したリール
窓12が設けられている。このリール窓12は、ポリカ
ーボネート樹脂によって透明部として構成されており、
テープリール7に対する磁気テープ8の巻回状態が視認
されるとともに、カセット本体2の内部への塵埃等の進
入を阻止する。
【0022】上ハーフ3には、主面壁10の内面に、そ
の開放前面部13の内方に位置してガイド壁14が一体
に突設されている。ガイド壁14は、中央部から両側に
向かって湾曲する円弧状壁からなり、テープリール7の
外周部を保持するリールガイド壁を構成する。なお、上
ハーフ3には、図示しないが主面壁10の内面に下ハー
フ4とを止めねじ9によって一体に結合するためのスタ
ッドが複数箇所に設けられている。
【0023】下ハーフ4は、合成樹脂製の下ハーフ本体
4Aと、この下ハーフ本体4Aに対して一体化された金
属製のインサートプレート6とから構成されている。下
ハーフ本体4Aも、例えばABS樹脂を材料として、横
長矩形の底面壁15と、前方部17を除く外周部に一体
に立ち上がり形成された外周壁16とからなる略浅皿状
を呈して成形されている。下ハーフ本体4Aは、その底
面壁15に、後述するようにビデオテープレコーダに対
する装填基準部を構成する部位である中央部の前方部と
後方部及び背面側のコーナ部とを残して大きく開口され
た底面開口部49が設けられ、この底面開口部49を充
填するようににして後述するインサートプレート6がイ
ンサート成形により一体化されている。
【0024】下ハーフ本体4Aには、図5に示すよう
に、底面壁15の内面に、その開放前面部17の内方に
位置してガイド壁18が一体に突設されている。ガイド
壁18は、中央部から両側に向かって湾曲する円弧状壁
からなり、上述した上ハーフ3のガイド壁14と協動し
てテープリール7の外周部を保持するリールガイド壁の
一部を構成する。
【0025】下ハーフ本体4Aは、図5に示すように、
背面側の両コーナ部、後述するリールロック部21及び
終端検出部23を囲む立上り壁とがそれぞれ円弧状に形
成されており、これら立上り壁と上述したガイド壁18
とによって囲まれる領域がテープリール7を回転自在に
収納するテープリール回転領域Rを構成している。上述
した底面開口部49は、このテープリール回転領域R内
に形成されている。
【0026】下ハーフ本体4Aには、底面壁15に上ハ
ーフ3側のスタッドに対応位置して複数のスタッドが形
成されている。したがって、上ハーフ3と下ハーフ4
は、後述する各部材を組み付けた後、互いに外周壁1
1、16が突き合わされ、下ハーフ4の底面側からねじ
込まれた止めねじ9によって一体に結合されて、図2及
び図3に示すように、カセット本体2を構成する。カセ
ット本体2は、図4に示すように前面部側に、上ハーフ
3の開放前面部13と下ハーフ4の開放前面部17が協
動してローディング空間部Hが構成される。
【0027】下ハーフ本体4Aには、図5及び図6に示
すように、前面開放部17を挟んだ両側部分が前方へと
張出形成されるとともにこれら部位に相対向するテープ
ガイド部19(19A、19B)が突設されている。こ
れらテープガイド部19は、外側面が円弧状に形成され
ており、後述するようにテープリール7から引き出され
た磁気テープ8が掛け合わされる。また、テープガイド
部19には、やや内側の内面にリッドガイド溝20(2
0A、20B)がそれぞれ形成されている。リッドガイ
ド溝20は、後述するようにリッド構体5を構成するフ
ロントリッド25を回動自在かつ上下方向に移動自在に
支持する。
【0028】下ハーフ本体4Aには、図5及び図6に示
すように、底面壁15の背面側の中央領域に位置して、
リールロック部21が一体に形成されている。リールロ
ック部21は、互いに平行に対峙する前後方向の一対の
ガイド壁からなり、リールロック部材37と、このリー
ルロック部材37を前方側へ付勢するリールスプリング
38とが収納される。このリールロック部21には、底
面壁15を貫通するリールロックガイド溝22が設けら
れている。このリールロックガイド溝22には、テープ
カセット1がビデオテープレコーダに装填されると、ビ
デオテープレコーダ側のリールロック解除部材が進入す
る。換言すれば、リールロック部21は、テープカセッ
ト1がビデオテープレコーダに装填される際の装填基準
部の一部を構成する。
【0029】下ハーフ本体4Aには、図5及び図6に示
すように、リールロックガイド部21に対応する底面壁
15の前面側に位置した中央領域に、終端検出部23が
一体に形成されている。この終端検出部23は、底面壁
15を貫通する光源進入穴と、この光源進入穴の周囲に
形成された筒状突部とから構成されている。終端検出部
23には、テープカセット1がビデオテープレコーダに
装填されると、ビデオテープレコーダ側の終端検出機構
を構成する光源が光源進入穴からカセット本体2の内部
へと進入する。このように、終端検出部23も、テープ
カセット1がビデオテープレコーダに装填される際の装
填基準部の一部を構成する。
【0030】なお、光源から出射される光は、筒状突部
の両側からガイド壁18の内面に沿って側方へと導か
れ、後述するように外周壁16とテープガイド19との
間を走行する磁気テープ8の走行路を横断して外方へ露
光し、終端検出機構を構成する受光素子によって検出さ
れる。
【0031】下ハーフ本体4Aには、図5及び図6に示
すように、背面側の両コーナ部に位置してそれぞれ仕様
検出部24(24A、24B)が設けられている。これ
ら仕様検出部24は、例えば磁気テープ8の種類、長さ
或いは記録密度等の仕様に基づいて開口される複数の検
出穴によって構成される。これら検出穴は、詳細を省略
するがパターン化された位置に環状の薄肉部を介して形
成され、この薄肉部を破断することによって下ハーフ本
体4Aに開設される。
【0032】仕様検出部24は、テープカセット1がビ
デオテープレコーダに装填されると、ビデオテープレコ
ーダ側の仕様検出機構を構成する検出部材が検出穴の有
無を検出することによって、所定の仕様検出が行われ
る。したがって、仕様検出部24も、テープカセット1
がビデオテープレコーダに装填される際の装填基準部の
一部を構成する。
【0033】また、下ハーフ本体4Aの一方のコーナ部
には、図6に示すように、記憶部48が配設されてい
る。この記憶部48は、詳細を省略するが、記憶素子
と、入出力端子と、この入出力端子等によって構成さ
れ、例えばテープカセット1の使用状況や制御情報等が
記憶素子に記録される。また、入出力端子は、下ハーフ
本体4Aの背面外周壁に臨んで配設されている。記憶部
48は、テープカセット1がビデオテープレコーダに装
填されると、入出力端子に情報記録再生機構のコネクタ
が接続される。テープカセット1は、情報記録再生機構
によって記憶素子に記録された情報が再生され或いは所
定の情報が記録される。
【0034】さらに、下ハーフ本体4Aの他方コーナ部
には、図5に示すように、誤記録防止部材39が配設さ
れている。この誤記録防止部材39は、コーナ部に形成
された誤記録検出穴を開閉する2位置に切換え操作され
る。テープカセット1は、誤記録防止部材39が誤記録
検出穴を閉塞した第1の位置に設定操作された場合、こ
の誤記録防止部材39によってビデオテープレコーダ側
の誤記録検出機構の検出部材が誤記録検出穴へ進入する
ことを阻止し、磁気テープ8に対する情報信号の記録動
作を可能とする。
【0035】また、テープカセット1は、誤記録防止部
材39が誤記録検出穴を開放した第2の位置に設定操作
された場合、ビデオテープレコーダ側の誤記録検出機構
の検出部材が誤記録検出穴へと進入することにより、磁
気テープ8に対する情報信号の記録動作を不能とする。
このように、誤記録防止穴も、テープカセット1がビデ
オテープレコーダ1に装填される際の、装填基準部の一
部を構成する。
【0036】リッド構体5は、図1に示すように、フロ
ントリッド25と、バックリッド28と、リッドスプリ
ング29及びリッドカム30の各部材によって構成され
ている。フロントリッド25は、カセット本体2の前面
部に構成されたローディング空間部Hを閉塞するに足る
外形寸法を有する主面部26と、カセット本体2の側面
部に設けられた軸穴に係合された支軸を有する側面部2
7A、27Bとからなる略横向きコ字状を呈して形成さ
れている。
【0037】また、フロントリッド25は、主面部26
がテープガイド19の前方側に位置されて側面部27を
カセット本体2に回動自在に支持される。さらに、フロ
ントリッド25は、支軸に装着されたトーションスプリ
ングからなるリッドスプリング29の弾性力によって、
カセット本体2のローディング空間部Hを閉塞する方向
に付勢されている。
【0038】バックリッド28は、カセット本体2の開
放された前面部と上ハーフ3の開放前面部13とを閉塞
するに足る外形を有する断面略コ字状に形成されてお
り、フロントリッド25の主面部26の内側に位置して
このフロントリッド25に回動自在に支持されている。
また、バックリッド28は、両側縁部に、リッドガイド
20に相対係合されるカム凸部が一体に突設されてい
る。バックリッド28は、フロントリッド25の主面部
26に対して後述するように磁気テープ8を延在させる
対向空間を構成するようにして、やや間隔を以って対向
位置してカセット本体2に組み付けられている。
【0039】リッドカム30は、下ハーフ4の外周壁に
一体に形成したカム取付け部に回動自在に組み付けられ
ており、詳細を省略するが一端部がフロントリッド25
の一方側面部27Aの先端内面に形成したカム部と相対
係合されるとともに、他端部が下ハーフ本体4Aに開設
したリッド開放溝に臨ませられている。
【0040】以上のように構成されたリッド構体5は、
図2乃至図4に示すように、通常リッドスプリング29
の弾性力によってカセット本体2の前面部を閉塞してい
る。リッド構体5は、ビデオテープレコーダに装填され
ると、リッド開放溝に進入するビデオテープレコーダ側
のリッド開放部材によってリッドカム30が回動動作さ
れる。
【0041】リッド構体5は、このリッドカム30の動
作によって、フロントリッド25がリッドスプリング2
9の弾性力に抗して回動されてカセット本体2の前面部
を開放する。また、リッド構体5は、このフロントリッ
ド25の動作によって、バックリッド28がリッドガイ
ド20に沿って一体的に回動動作される。テープカセッ
ト1は、このようにしてリッド構体5が回動動作するこ
とによって、カセット本体2の前面部に構成されたロー
ディング空間部Hが開放される。
【0042】左右一対のテープリール7は、図1に示す
ように、上ハーフ3の内面に取り付けた一対のリールス
プリング31(31A、31B)によってそれぞれ下ハ
ーフ4側へと押し付けられる。テープリール7は、これ
らリールスプリング31によってカセット本体2の内部
において上下方向の遊動が防止されている。
【0043】テープリール7は、それぞれ外周部に磁気
テープ8が巻回される筒状のハブ32(32A、32
B)と、このハブ32に磁気テープ8の一端部を固定す
るためのクランパ33(33A、33B)と、ハブ32
と一体に形成された下フランジ34(34A、34B)
と、この下フランジ34に対向してハブ32に組み合わ
される上フランジ35(35A、35B)とから構成さ
れている。
【0044】ハブ32には、ビデオテープレコーダ側の
リール駆動軸が嵌合する図示しないハブ穴が設けられて
おり、後述するインサートプレート6に設けたリール軸
受穴41にそれぞれ臨ませられる。また、ハブ32に
は、外周部の一部にクランパ33が係合される係合溝が
設けられており、このクランパ33によって磁気テープ
8の先端部に接合したクランピングテープ36が挟み込
まれて固定される。
【0045】下フランジ34には、外周部に外周歯が全
周に亘って形成されている。テープリール7は、通常上
述したリールロック部21に収納されるとともに、リー
ルロックスプリング38の弾性力によりロックレバーが
下フランジ34の外周歯に係合するリールロック部材3
7によって、回転方向の遊動が阻止されている。テープ
リール7は、テープカセット1がビデオテープレコーダ
に装填されると、上述したようにリールロックガイド溝
22から進入するリールロック解除部材によってリール
ロックスプリング38がの弾性力に抗して、リールロッ
ク部材37が移動動作されることにより、係止状態が解
除されて回転自在な状態となる。
【0046】クランピングテープ36は、透明テープに
よって構成されており、上述した終端検出部23に進入
したビデオテープレコーダ側の光源から出射された光を
透過させる。勿論、磁気テープ8は、記録層が形成され
ていることによって不透明に構成されていることから、
終端検出機構の光源から出射された光を遮断する。した
がって、テープカセット1は、クランピングテープ36
を透過してカセット本体2の側面から漏出する光の有無
により、終端の検出が行われる。
【0047】磁気テープ8は、一方のテープリール7A
の外周部から前方へと向かって引き出され、一方のテー
プガイド19Aに掛け合わされてテープローディング空
間部H側へと折り返される。磁気テープ8は、このテー
プローディング空間部Hを横断して他方のテープガイド
19Bに掛け合わされて内側へと折り返されて他方のテ
ープリール7Bの外周部に巻き取られる。磁気テープ8
は、テープローディング空間部Hを横断する際に、リッ
ド構体5のフロントリッド25とバックリッド28との
間に構成された空間部に延在されることにより、汚損或
いは破損が防止されている。
【0048】磁気テープ8は、テープカセット1がビデ
オテープレコーダに装填されると、上述したようにリッ
ド構体5が回動動作してテープローディング空間部Hが
開放されることから、カセット本体2の前方部において
外方へと露呈された状態となる。磁気テープ8は、この
状態で、テープローディング空間部Hに進入するテープ
ローディング部材によってロック状態が解除されたテー
プリール7から引き出され、所定のローディングが行わ
れる。
【0049】インサートプレート6は、テープカセット
1に対して、所定の重量を付与するとともにねじりや曲
げに対する機械的剛性を保持させる作用を奏し、例えば
アルミ板やアルミ合金板を材料として打抜き形成され
る。インサートプレート6は、基部40が長手方向の寸
法を下ハーフ本体4Aの長手方向の寸法とほぼ等しくか
つ幅寸法がテープリール回転領域Rの直径よりもやや小
とされて、図9に示すように、横長矩形を基本形として
形成されている。
【0050】このインサートプレート6には、基部40
に長手方向に離間してリール軸受穴41(41A、41
B)がそれぞれ開設されている。これらリール軸受穴4
1は、上述したようにカセット本体2の内部に収納され
たテープリール7のハブ穴を外方へと臨ませる。したが
って、これらリール軸受穴41には、テープカセット1
がビデオテープレコーダに装填されると、ハブ穴に嵌合
してテープリール7を回転駆動させるテープ駆動軸が進
入する。
【0051】インサートプレート6には、リール軸受穴
41間に位置して基部40の幅方向の両端側からリール
ロック逃げ部42と終端検出逃げ部43とがそれぞれ切
欠き形成され、それぞれリールロック部21、終端検出
部23に対応位置される。また、インサートプレート6
には、基部40の一方側の両コーナ部に位置して仕様検
出逃げ部44(44A、44B)がそれぞれ切欠き形成
され、仕様検出部24に対応位置される。さらに、イン
サートプレート6には、基部40の長手方向の両端部に
それぞれ凸縁部45(45A、45B)が一体に突出形
成されるとともに、これら凸縁部45とリールロック逃
げ部42の内周部とを除く外周縁のほぼ全域にインサー
トシロ46が一体に突出形成されている。
【0052】凸縁部45は、インサートプレート6が底
面開口部49にインサート成形された状態において、図
3に示すように、外側縁が下ハーフ本体4Aの外周壁1
1と同一面を構成する。また、インサートシロ46は、
図8に示すように、その厚み寸法が基部40の厚み寸法
Lよりもやや小とされることによって、基部40の外周
縁に段差を形成して一体に突出形成されている。また、
インサートシロ46は、基部40に対して、その厚み方
向の中心線から上下対称な形状によって突出形成されて
いる。したがって、インサートシロ46には、インサー
トプレート6が下ハーフ4Aにインサート成形された状
態において、上下部分に材料樹脂が均一に充填される。
【0053】ところで、インサートプレート6には、上
述したように基部40の外周部にリールロック逃げ部4
2、終端検出逃げ部43及び仕様逃げ部44とを構成す
る切欠き部が形成されるとともに、長手方向の両端縁に
凸縁部45が一体に突出形成されることによって、図9
に示すように、多数のコーナ部P(P1乃至P22)を
有して構成されている。インサートプレート6は、これ
らコーナ部Pが、例えば0.3Rの面取りを施すことに
よって、それぞれ円弧状に構成されている。
【0054】一方、インサートプレート6は、その外周
縁に一体に突出形成したインサートシロ46の各コーナ
部Q(Q1乃至Q17)にも、図9に示すように、例え
ば0.3Rの面取りが施されている。従って、これらイ
ンサートシロ46も、各コーナ部Qが円弧状を呈して形
成されている。
【0055】また、これらインサートシロ46は、イン
サートプレート6の長手方向の左右側縁に対応するコー
ナ部Q1、Q17及びQ6、Q7が、図10に示すよう
に、基部40の両端縁に対してそれぞれやや内側に位置
してその外周縁に一体に突出形成されている。なお、イ
ンサートシロ46の他のコーナ部Qは、図11に示すよ
うに、基部40の外周縁に沿って連続した円弧状を呈し
て形成されている。
【0056】以上のように構成されたインサートプレー
ト6は、下ハーフ4を成形する図示しない成形金型の底
面開口部49に対応するキャビティ内に組み付けられ
る。成形金型には、キャビティ内の溶融状態の材料樹脂
が射出されることによって、下ハーフ本体4Aの底面壁
15にインサートプレート6が一体化されて下ハーフ4
の成形が行われる。成形金型は、所定の冷却時間が経過
した後に型開き動作が行われ、成形された下ハーフ4の
イジェクト動作が行われる。
【0057】ところで、合成樹脂製の下ハーフ本体4A
とインサートプレート6とは、その材料特性から熱収縮
率を大きく異にし、下ハーフ4のイジェクト動作時に、
離型抵抗の差を生じさせる。下ハーフ4は、この離型抵
抗の差によって、図5及び図6において黒丸で示したコ
ーナ部分に応力が集中することになる。インサートプレ
ート6は、上述したように基部40の各コーナ部P及び
インサートシロ46の各コーナ部Qが面取りを施されて
円弧状に形成されている。
【0058】従って、下ハーフ4は、これら各コーナ部
P、Qの円弧状の形状によって、コーナ部に発生する応
力の分散化が図られ、下ハーフ本体4Aの各コーナ部に
白化現象や、クラックが発生されることなく、成形金型
からイジェクト動作される。
【0059】このようにインサート成形されたインサー
トプレート6は、図8に示すように、インサートシロ4
6の上下面に材料樹脂が充填されることにより、このイ
ンサートシロ46が底面開口部49の開口縁部にほぞ継
ぎ手の作用を奏して一体化されることから、下ハーフ本
体4Aに対して強固に一体化される。また、インサート
シロ46は、下ハーフ本体4Aがインサートプレート6
に対して熱収縮率を大きく異にしているが、底面開口部
49の開口縁部との間に隙間を生じさせることは無い。
さらに、インサートプレート6は、外周縁一体に突設さ
れたインサートシロ46が厚み方向の中心線に対して上
下対称とされており、その上下面に材料樹脂を均一な状
態で充填される。したがって、インサートプレート6に
は、下ハーフ本体4Aの成形歪みや外部からの圧力が均
一に作用し、全体として底面開口部49の開口縁部にお
ける機械的強度の均一化が図られる。
【0060】下ハーフ本体4Aは、図8に示すように、
底面壁15の厚み寸法が、底面開口部49の開口縁部に
おいてインサートプレート6の厚み寸法Lとほぼ等しく
されているが、テープリール回転領域Rの図7において
クロス線で示したその他の部分については、その厚み寸
法Mがやや小とされた薄肉領域として構成されている。
なお、下ハーフ本体4Aは、前方部のテープガイド19
の部分については、その厚み寸法Nがインサートプレー
ト6の厚み寸法Lとほぼ等しくされていることにより、
機械的強度が保持されている。
【0061】下ハーフ4は、合成樹脂製の下ハーフ本体
4Aと金属製のインサートプレート6との熱収縮率が大
きく異にすることにより、下ハーフ本体4Aの熱収縮力
がインサートプレート6に大きく作用する。しかしなが
ら、下ハーフ4は、上述したように下ハーフ本体4Aの
底面開口部49の開口縁部を薄肉とした構成により、下
ハーフ本体4Aの熱収縮力の影響が小ならしめられてこ
のインサートプレート6の変形が防止され、寸法精度が
保持される。また、下ハーフ4は、上述したインサート
プレート6の凸縁部45が下ハーフ本体4Aの外周壁1
1まで延在されていることにより、機械的強度が保持さ
れる。
【0062】また、下ハーフ4は、インサートプレート
6の各コーナ部P及び外周縁に一体に突出形成したイン
サートシロ46の各コーナ部Qが面取りを施されて円弧
状に形成されたことによって、曲げやねじりが加えられ
た場合にもこれら部位での応力集中が回避される。従っ
て、下ハーフ4は、インサートプレート6の各コーナ部
P及びインサートシロ46の各コーナ部Qにおける下ハ
ーフ本体4Aの白化現象或いはクラックの発生が防止さ
れ、機械的強度が図られる。
【0063】さらに、下ハーフ4は、インサートプレー
ト6の各コーナ部P及びインサートシロ46の各コーナ
部Qの上述した構成によって、ビデオテープレコーダに
対して基準部となるリールロック部21、終端検出部2
3、或いは仕様検出部24の精度、並びに機械的強度も
保持される。
【0064】インサートプレート6の各コーナ部P及び
インサートシロ46の各コーナ部Qには、上述したよう
に0.3Rの面取りを施したが、これによって下ハーフ
4の機械的強度を面取りが施されていないものに対して
約1.3倍向上させる。なお、この面取り寸法は、大径
であるほど有効であり、例えば0.5R〜1.0Rに設
定することによって、1.5倍〜2.0倍の機械的強度
の向上が図られる。
【0065】以上のように構成されたテープカセット1
は、カセット本体2の外周部と底面部とを基準面として
ビデオテープレコーダに装填されると、ビデオテープレ
コーダ側のリッド開放部材によってリッド構体5が回動
動作されて前面部のローディング空間部Hが開放され
る。テープカセット1は、リールロックガイド溝14か
ら進入するリールロック解除部材によってリールロック
部材37がリールロックスプリング38の弾性力に抗し
て移動され、テープリール7のロック状態が解除され
る。テープカセット1は、ローディング空間部Hから進
入するビデオテープレコーダ側のローディング機構によ
って磁気テープ8が引き出されて所定のテープ走行路を
構成するローディング動作が行われる。
【0066】テープカセット1は、リール軸受穴41に
リール駆動軸が進入してテープリール7のリール軸穴と
それぞれ相対係合する。テープカセット1は、記録、再
生等のテープ駆動操作によってリール駆動軸が回転動作
することによりテープリール7が回転され、磁気テープ
8の繰出し、巻取りが行われる。また、テープカセット
1は、仕様検出部21の検出穴が検出機構によって検出
され、記憶部48に記録された情報が読み出される。
【0067】テープカセット1は、カセット本体2を構
成する下ハーフ4が、合成樹脂製の下ハーフ本体4A
と、その底面壁15に一体にインサート成形された金属
製のインサートプレート6とによって構成されている。
したがって、テープカセット1は、曲げやねじりに対す
る機械的強度の向上が図られるとともに全体の重量が大
とされ、テープリールを駆動するテープ駆動機構の振動
等が加えられても振動して磁気テープ8の走行動作に影
響を与えることは無く、情報信号の高精度の記録再生が
行われる。
【0068】また、テープカセット1は、リールロック
部材37等の移動部材の配設部、ビデオテープレコーダ
側のリールロック解除部材や仕様検出部材等の係合部、
或いはビデオテープレコーダに対する装填基準面等の各
部が合成樹脂製の下ハーフ本体4A側に形成されてい
る。したがって、テープカセット1は、ビデオテープレ
コーダ側の各部材を磨耗させることは無く、正確に位置
決めされた状態で装填されて所定の動作が行われ、誤動
作を生じることが無い。
【0069】さらに、テープカセット1は、下ハーフ本
体4Aの底面壁15を薄肉としたことによって、樹脂部
の熱収縮力が大幅に逓減されてインサートプレート6に
そり等の変形が生じることが防止される。また、テープ
カセット1は、インサートプレート6が下ハーフ本体4
Aに対して、インサートシロ46を介して底面壁15の
底面開口部49の開口縁部に強固に一体化されるととも
に、外周壁16に延在される凸縁部45によって下ハー
フ本体4Aの機械的強度の向上が図られていることか
ら、下ハーフ4の機械的強度が保持される。
【0070】また、下ハーフ本体4Aとインサートプレ
ート6とは、インサートシロ46を介して接合されるこ
とにより、それぞれの熱収縮率の違いから接合部におい
て隙間が発生したり、外部から加えられる圧力によって
この接合部で破断が生じるといったことが防止され、引
張り、曲げ、せん断等に対する機械的強度の向上が図ら
れる。さらに、インサートシロ46は、インサート成形
後に、下ハーフ本体4Aの底面開口部49の開口縁部と
インサートプレート6との外周縁との間に隙間を生じさ
せないことから、テープカセット1の外観を保持し、ま
た塵等が内部に侵入して磁気テープに付着するといった
不都合の発生を確実に防止する。
【0071】また、下ハーフ本体4Aとインサートプレ
ート6とは、熱収縮率が異なるため、インサート成形時
のイジェクト動作の際に、離型抵抗の差が生じるが、各
コーナ部P、Qに面取りを施して円弧状に形成したこと
により、応力集中が回避されて白化現象やクラックの発
生を防止する。さらに、下ハーフ4は、下ハーフ4Aと
インサートプレート6とのコーナ部における応力集中が
回避されることによって、曲げやねじりに対する機械的
強度の向上が図られる。
【0072】本発明は、上述したテープカセット1に限
定されるものではなく、標準のビデオテープカセットや
その他のテープカセットにも適用される。さらに、テー
プカセット1は、カセット本体2を共通とするとともに
磁気テープ8に代えてクリーニングテープを内蔵したク
リーニングテープカセットにも適用される。さらにま
た、本発明は、ビデオテープレコーダ用のテープカセッ
トに限定されるものでは無く、オーディオ機器用のテー
プカセット等の各種機器に用いられるテープカセットに
も適用される。
【0073】また上述したテープカセット1は、下ハー
フ本体4Aとインサートプレート6との機械的強度をよ
り向上させるために、インサートプレート6の外周縁に
インサートシロ46を一体に突出形成したが、このイン
サートシロ46を有しないもの、或いはインサートシロ
が存在しない部位については、インサートプレート6の
コーナ部のみに面取りが施される。
【0074】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るテープカセットによれば、カセット本体を構成する下
ハーフが、合成樹脂製のフレーム部と、このフレーム部
にインサート成形により一体化された金属板とにより構
成されるとともに、この金属板のコーナ部が面取りを施
されて円弧状に構成されたことによって、インサート成
形時のイジェクト動作時に際して、コーナ部の白化現象
或いは、クラックの発生が防止され、曲げやねじり等に
対する機械的強度の向上が図られた。また、全体の重量
が大とされることによって、テープ駆動機構等の振動の
影響を受けることなくテープ状記録媒体を安定した状態
で走行させ、情報信号の高精度な記録、再生を行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した8mmビデオテープカセット
を示す分解斜視図である。
【図2】同8mmビデオテープカセットの平面図であ
る。
【図3】同8mmビデオテープカセットの側面図であ
る。
【図4】同8mmビデオテープカセットの底面図であ
る。
【図5】同8mmビデオテープカセットのカセット本体
を構成する下ハーフの平面図である。
【図6】同下ハーフの底面図である。
【図7】同下ハーフの底面壁に構成される薄肉領域を説
明する平面図である。
【図8】同下ハーフの要部縦断面図である。
【図9】同下ハーフ本体にインサート成形されて下ハー
フを構成するインサートプレートの平面図である。
【図10】同インサートプレートの要部平面図である。
【図11】同インサートプレートの要部平面図である。
【図12】従来の8mmビデオテープカセットの平面図
である。
【図13】同8mmビデオテープカセットの側面図であ
る。
【図14】同8mmビデオテープカセットの底面図であ
る。
【符号の説明】
1 8mmビデオテープカセット(テープカセット) 2 カセット本体 3 上ハーフ 4 下ハーフ 4A 下ハーフ本体(合成樹脂製フレーム部) 6 インサートプレート(金属板) 7 テープリール 8 磁気テープ(テープ状記録媒体) 15 下ハーフ本体の底面壁 40 インサートプレートの基部 41 インサートプレートに形成されたリール軸受穴 45 同凸縁部 46 同インサートシロ 47 下ハーフ本体の薄肉領域 49 同底面開口部 H ローディング空間部 R テープリール回転領域 P インサートプレートの基部のコーナ部 Q インサートシロのコーナ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対のハーフを組み合わせて構成し
    たカセット本体の内部に一対のテープリールを回転自在
    に収納し、これらテープリール間にテープ状記録媒体を
    掛け合わせたテープカセットにおいて、 上記テープリールを支持する下ハーフは、合成樹脂製の
    フレーム部と、基部の外周縁が接合部とされて上記フレ
    ーム部に対して全体として略同一面を構成するようにし
    て、インサート成形により一体化される金属板とから構
    成され、 上記金属板には、その基部の各コーナ部に円弧状の面取
    りを施されれたことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 上記金属板には、その外周縁にインサー
    ト成形時に合成樹脂材料が充填されて上記フレーム部と
    一体化されるインサートシロが一体に突設され、 このインサートシロの各コーナ部に円弧上の面取りが施
    されたことを特徴とする請求項1に記載のテープカセッ
    ト。
  3. 【請求項3】 上記金属板は、円弧状の面取りが施され
    た外周縁のコーナ部に対して、円弧状の面取りを施され
    たインサートシロが段落ちした状態で上記金属板の外周
    縁一体に突設されたことを特徴とする請求項2に記載の
    テープカセット。
JP30913895A 1995-10-31 1995-11-28 テープカセット Withdrawn JPH09147521A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30913895A JPH09147521A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 テープカセット
US08/736,606 US5774312A (en) 1995-10-31 1996-10-25 Tape cassette
KR1019960050223A KR970063207A (ko) 1995-10-31 1996-10-30 테이프카세트 및 테이프카세트반부를 성형하는 금속주형장치
DE69622962T DE69622962D1 (de) 1995-10-31 1996-10-31 Bandkassette und Metallgussvorrichtung zum Giessen von Bandkassettenhälften
EP96402317A EP0772197B1 (en) 1995-10-31 1996-10-31 Tape cassette and metal mold device for molding tape cassette halves
US09/042,043 US6043962A (en) 1995-10-31 1998-03-13 Tape cassette and metal mold device for molding tape cassette halves

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JP30913895A JPH09147521A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 テープカセット

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018206687A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 矢崎エナジーシステム株式会社 電池パック

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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