JPH10162543A - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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Publication number
JPH10162543A
JPH10162543A JP31516696A JP31516696A JPH10162543A JP H10162543 A JPH10162543 A JP H10162543A JP 31516696 A JP31516696 A JP 31516696A JP 31516696 A JP31516696 A JP 31516696A JP H10162543 A JPH10162543 A JP H10162543A
Authority
JP
Japan
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tape
lower half
cartridge
base plate
tape cartridge
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31516696A
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English (en)
Inventor
Masanori Abe
雅則 阿部
Hiroyuki Kiso
弘之 木曽
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP31516696A priority Critical patent/JPH10162543A/ja
Publication of JPH10162543A publication Critical patent/JPH10162543A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下ハーフに金属プレートをインサート成形し
た際に、下ハーフ全体に反りが生じることを抑制させ
る。 【解決手段】 上下ハーフ2,4からなるカートリッジ
本体5と、カートリッジ本体5に回動自在に支持される
リッド構体6とからなるテープカートリッジ1におい
て、インサート成形後に下ハーフ4全体に生じる反り方
向とは逆の反り方向に反られた金属製のベースプレート
3を下ハーフ4にインサート成形する。このようにする
ことで、テープカートリッジ1は、インサート成形後の
熱収縮によって湾曲されない下ハーフ4とから構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ等のテ
ープ状媒体を巻回したテープリールがカートリッジ本体
の内部に収納され、カートリッジ本体を構成する下ハー
フに金属プレートがインサート成形されたテープカート
リッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばビデオテープレコーダ用テ
ープカートリッジやDAT用テープカートリッジ等のテ
ープカートリッジは、矩形略浅皿状の下ハーフと上ハー
フとを組み合わせてカートリッジ本体が構成される。こ
のカートリッジ本体には、磁気テープを巻回した一対の
テープリールが回転自在に収納されるとともに、前面部
にローディング空間部が構成されている。ローディング
空間部は、カートリッジ本体の前面側を開閉自在に取り
付けられるリッドにより閉塞されている。そして、リッ
ドは、記録及び/又は再生装置に装填されると、閉塞さ
れ、ローディング空間部がテープローディング手段が進
入される。
【0003】例えば、テープカートリッジの下ハーフ1
01は、樹脂材料を用いて射出成形によって、図11及
び図12に示すように、周囲壁102を有して矩形略浅
皿状に形成される。そして、下ハーフ101には、その
底面部103にテープリールを回転駆動させる記録再生
装置のテープ駆動軸が進入される一対のリール軸受穴1
04,104が形成されている。
【0004】また、テープカートリッジの下ハーフに
は、図13に示すように、周囲壁102を有し矩形略浅
皿状に形成され、その低面部105に金属製のベースプ
レート106が一体に成形されたものがある。
【0005】上記ベースプレート106は、図14及び
図15に示すように、下ハーフに適合されて成形された
一枚の板状面に、例えば一対のリール軸受穴107,1
07が形成されている。そして、このベースプレート1
06は、インサート成形によより下ハーフ101に一体
成形される。テープカートリッジは、このベースプレー
ト106を備えることによって、曲げやねじりに対する
機械的強度の向上が図られるとともに全体の重量が大と
され、テープリールを駆動するテープ駆動機構の振動等
が加えられても振動して磁気テープの走行動作に影響を
与えることはなく、情報信号の高精度な記録再生が行わ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11に示
した全体が樹脂材料からなる下ハーフ101は、射出成
形後の熱収縮によって、図16に示すように、略全体に
わたって縮んでしまう場合があった。
【0007】また、ベースプレート106が一体に成形
された下ハーフ101では、射出成形後に樹脂フレーム
が熱収縮した際、ベースプレート106の隣接部分と離
れた部分とでは樹脂の収縮量に違いが生じてしまう。す
なわち、下ハーフ101は、図17(A)から図17
(B)に示すように、ベースプレート106が樹脂部1
08(下ハーフの樹脂部)と比較してほぼ剛体とみなす
ことができるため、ベースプレート106の隣接部で
は、収縮が抑制されるためにその収縮量がほぼ0となる
が、ベースプレート106から離れた箇所では、収縮量
が大きくなってしまう。
【0008】このため、この下ハーフ101は、上記収
縮量の差によって、図18及び図19に示すように、下
ハーフ101の底面部105が収縮するとともに、周囲
壁102の収縮により張力が生じ、下ハーフ全体に反り
が発生してしまう。図19に示す下ハーフ101全体に
発生する反りは、特に下ハーフの長手方向に大きく発生
する。このように下ハーフ101が反られた状態で、上
ハーフに突き合わせても接合面が合致しないという問題
が生じてしまう。
【0009】そこで、本発明は、下ハーフに金属プレー
トをインサート成形した際に、ハーフ全体に反りが生じ
ることを大幅に抑制することができるテープカートリッ
ジを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るテープカー
トリッジは、上記課題を解決するために、カートリッジ
本体を構成する下ハーフに、インサート成形後に下ハー
フ全体に生じる反り方向とは逆の反り方向に反られた金
属プレートをインサート成形する。このような構成にす
ることによって、テープカートリッジは、インサート成
形後の熱収縮によって湾曲されない下ハーフとから構成
される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施例に
ついて図面を参照して詳細に説明する。
【0012】この実施例となるテープ幅8mmの磁気テ
ープが記録媒体として用いられるテープカートリッジ1
は、図1に示すように、合成樹脂製の上ハーフ2と湾曲
成形されたベースプレート3をインサート成形して一体
化した合成樹脂製の下ハーフ4とを組み合わせて構成さ
れるカートリッジ本体5と、このカートリッジ本体5の
前面部に回動自在に組み合わされるリッド構体6とで構
成される。
【0013】カートリッジ本体5には、図2に示すよう
に、その内部に8mm幅の磁気テープ7が巻回された一
対のテープリール8a,8bがそれぞれ回転自在に収納
されている。磁気テープ7は、一方のテープリール8a
から引き出され、後述するテープガイド機構によってロ
ーディング空間部65に沿って導かれて他方のテープリ
ール8bに巻き取られる。
【0014】上記上ハーフ2は、合成樹脂材料、例えば
ポリカーボネート樹脂とABS樹脂とを材料として形成
される。また、上ハーフ2は、リール窓9が設けられた
横長矩形の主面部10と、開放前面部11を除く外周部
に一体に立ち上がり形成された外周壁12とから構成さ
れ、全体として略浅皿状を呈して成形されている。
【0015】上記リール窓9は、ポリカーボネート樹脂
等の透明な合成樹脂材料により形成され、テープリール
8a,8bに対する磁気テープ7の巻回状態が視認でき
るように形成されている。
【0016】また、上ハーフ2には、その主面側にガイ
ド壁13が一体に突設されている。このガイド壁13
は、前面中央部から両側に向かって湾曲する円弧状壁か
らなり、テープリール8a,8bの外周部を保持するリ
ールガイド壁を構成する。なお、上ハーフ2には、図示
しないが主面部10の内面に下ハーフ4とを止めねじ1
4によって一体に結合するためのスタッドが複数箇所に
設けられている。
【0017】上記下ハーフ4は、合成樹脂製の樹脂フレ
ーム4aと、この樹脂フレーム4aに対してインサート
成形される金属製のベースプレート3とから構成されて
いる。
【0018】上記樹脂フレーム4aは、例えばABS樹
脂を材料として用い、横長矩形の底面部15と、開放前
方部16を除く外周部に一体に立ち上がり形成された外
周壁17とから構成され、全体として略浅皿状を呈して
成形されている。そして、樹脂フレーム4aは、その底
面部15に、記録及び/又は再生装置に対する装填基準
部を構成する部位である中央部の前方部と後方部及び背
面側のコーナ部とを残して大きく開口された底面開口部
30が設けられている。この底面開口部30には、後述
するようにをベースプレート3がインサート成形により
取り付けられている。
【0019】また、樹脂フレーム4aには、図3に示す
ように、底面部15の内面に、その前面側にガイド壁1
8が設けられている。このガイド壁18は、中央部から
両側に向かって湾曲する円弧状壁からなり、上述した上
ハーフ2のガイド壁13に突き合わされてテープリール
8の外周部を保持するリールガイド壁の一部を構成す
る。
【0020】そして、樹脂フレーム4aは、背面側の両
コーナ部、リールロック部19及び終端検出部20を囲
む立上り壁とがそれぞれ円弧状に形成されており、これ
ら立上り壁と上述したガイド壁18とによって囲まれる
領域がテープリール8を回転自在に収納するテープリー
ル収納部21を構成している。
【0021】そしてまた、樹脂フレーム4aには、前面
開放部16を挟んだ両側部分が前方へと張出形成される
とともにこれら部位に相対向するテープガイド22a,
22bが突設されている。
【0022】上記テープガイド22a,22bは、外側
面が円弧状に形成されており、テープリール8a,8b
から引き出された磁気テープ7が掛け合わされる。ま
た、テープガイド22a,22bには、やや内側の内面
にリッドガイド溝23a,23bがそれぞれ形成されて
いる。このリッドガイド溝23a,23bは、リッド構
体6を回動自在かつ上下方向に移動自在に支持する。
【0023】さらに、樹脂フレーム4aには、底面部1
5の背面側の中央領域に位置して、リールロック部19
が設けられている。このリールロック部19は、互いに
平行に対峙する前後方向の一対のガイド壁からなり、リ
ールロック部材24と、リールロック部材24を前方側
へ付勢するリールロックスプリング25とが収納され
る。また、リールロック部19には、底面部15を貫通
するリールロックガイド穴26が設けられている。この
リールロックガイド穴26には、テープカートリッジ1
が記録及び/又は再生装置に装填されると、記録及び/
又は再生装置側のリールロック解除部材が進入される。
換言すれば、リールロック部19は、テープカートリッ
ジ1が記録及び/又は再生装置に装填される際の装填基
準部の一部を構成する。
【0024】さらにまた、樹脂フレーム4aには、リー
ルロック部19に対応する底面部15の前面側に位置し
た中央領域に、終端検出部20が光設けられている。こ
の終端検出部20は、底面部15を貫通する進入穴20
aと、この進入穴20aの周囲に形成された筒状突部2
0bとから構成されている。この終端検出部20には、
テープカートリッジ1が記録及び/又は再生装置に装填
されると、記録及び/又は再生装置側の終端検出機構を
構成する光源から出射された光が進入穴20aからカー
トリッジ本体5の内部へと進入する。このように、終端
検出部20も、テープカートリッジ1が記録及び/又は
再生装置に装填される際の装填基準部の一部を構成す
る。
【0025】上記光源から出射される光は、筒状突部2
0bの両側からガイド壁18の内面に沿って側方へと導
かれ、外周壁17とテープガイド22a,22bとの間
を走行する磁気テープ7の走行路を横断して外方に出射
され、終端検出機構を構成する受光素子によって検出さ
れる。
【0026】また、樹脂フレーム4aには、背面側の両
コーナ部に位置してそれぞれ仕様検出部27a,27b
が設けられている。この仕様検出部27a,27bは、
例えば磁気テープ7の種類、長さ或いは記録密度等の仕
様に基づいて開口された複数の検出穴によって構成され
る。これら検出穴は、詳細を省略するがパターン化され
た位置に環状の薄肉部を介して形成され、この薄肉部を
破断することによって樹脂フレーム4aに開設される。
【0027】上記仕様検出部27a,27bは、テープ
カートリッジ1が記録及び/又は再生装置に装填される
と、記録及び/又は再生装置側の仕様検出機構を構成す
る検出部材が検出穴の有無を検出することによって、所
定の仕様検出が行われる。したがって、仕様検出部27
a,27bも、テープカートリッジ1が記録及び/又は
再生装置に装填される際の装填基準部の一部を構成す
る。
【0028】そして、樹脂フレーム4aの一方のコーナ
部には、記憶部28が設けられている。この記憶部28
は、詳細を省略するが、記憶素子と、入出力端子とから
構成され、例えばテープカートリッジ1の使用状況や制
御情報等が記憶素子に対して記録されている。ここで、
入出力端子は、樹脂フレーム4aの背面部側の外周壁1
7に臨んで配設されている。また、記憶部28は、テー
プカートリッジ1が記録及び/又は再生装置に装填され
ると、入出力端子に情報記録再生機構のコネクタが接続
される。テープカートリッジ1は、この情報記録再生機
構によって記憶素子に記録された情報が再生され或いは
所定の情報が記録される。
【0029】さらに、樹脂フレーム4aの他方コーナ部
には、図2に示すように、誤記録防止部材29が設けら
れている。この誤記録防止部材29は、コーナ部に形成
された誤記録検出穴を開閉する2位置に切換え操作され
る。テープカートリッジ1は、この誤記録防止部材29
が誤記録検出穴を閉塞した第1の位置に設定操作された
場合、誤記録防止部材29によって記録及び/又は再生
装置側の誤記録検出機構の検出部材が誤記録検出穴へ進
入することを阻止し、磁気テープ7に対する情報信号の
記録動作を可能とする。
【0030】また、テープカートリッジ1は、誤記録防
止部材29が誤記録検出穴を開放した第2の位置に設定
操作された場合、記録及び/又は再生装置側の誤記録検
出機構の検出部材が誤記録検出穴へと進入することによ
り、磁気テープ7に対する情報信号の記録動作を不能と
する。このように、誤記録防止穴も、テープカートリッ
ジ1が記録及び/又は再生装置に装填される際の、装填
基準部の一部を構成する。
【0031】そして、樹脂フレーム4aは、側面部側の
外周壁17に、ベースプレート3の凸縁部45a,45
bに対応して、略矩形状の切欠き部31a,31bが形
成されている。樹脂フレーム4aは、射出成形後に生ず
る熱収縮によってこのベースプレート3を保持してい
る。
【0032】上記ベースプレート3は、テープカートリ
ッジ1に対して、所定の重量を付与するとともにねじり
や曲げに対する機械的剛性を保持させることができる。
このベースプレート3は、例えばアルミ板やアルミ合金
板によって形成される。
【0033】上記ベースプレート3は、図3及び図4に
示すように、基部40が長手方向の寸法を樹脂フレーム
4aの長手方向の寸法とほぼ等しくかつ幅寸法がテープ
リール回転領域21の直径よりもやや小とされて、横長
矩形を基本形として形成されている。
【0034】このベースプレート3には、基部40に長
手方向に離間してリール軸受穴4141a,41bがそ
れぞれ開設されている。このリール軸受穴41a,41
bは、上述したようにカートリッジ本体5の内部に収納
されたテープリール8のハブ穴を外方へと臨ませる。し
たがって、このリール軸受穴41a,41bには、テー
プカートリッジ1が記録及び/又は再生装置に装填され
ると、ハブ穴に嵌合してテープリール8a,8bを回転
駆動させるテープ駆動軸が進入する。
【0035】また、ベースプレート3には、リール軸受
穴41a,41b間に位置して基部40の幅方向の両端
側からリールロック逃げ部42と終端検出逃げ部43と
がそれぞれ切欠き形成され、それぞれリールロック部1
9と終端検出部20とに対応され形成される。さらに、
ベースプレート3には、基部40の一方側の両コーナ部
に位置して仕様検出逃げ部44a,44bがそれぞれ切
欠き形成され、仕様検出部24に対応され形成される。
【0036】さらに、ベースプレート3には、基部40
の長手方向の両端部に樹脂フレーム4aの切欠き部31
に対応して凸縁部45a,45bが一体に突出形成され
る。この凸縁部45は、ベースプレート3が底面開口部
30にインサート成形された状態において、図2に示す
ように、外周縁部が樹脂フレーム4aの外周面に露呈さ
れて外周壁17と同一面を構成している。
【0037】そして、ベースプレート3には、図5に示
すように、樹脂フレーム4aと接合する外周面に対して
嵌合凸部33が形成されている。この嵌合凸部33は、
樹脂フレーム4aとのインサート成形時に樹脂フレーム
4aの底面開口部30に形成される嵌合凹部34に嵌合
されることで、ベースプレート3が確実に保持される。
【0038】上記テープカートリッジ1は、上述のよう
に形成された上ハーフ2及び下ハーフ4を突き合わせて
カートリッジ本体5を構成している。
【0039】そして、カートリッジ本体5に回転自在に
支持されるリッド構体6は、図2に示すように、フロン
トリッド61と、バックリッド62と、リッドスプリン
グ63及びリッドカム54の各部材によって構成されて
いる。
【0040】上記フロントリッド61は、カートリッジ
本体5の前面部に構成された図4に示すローディング空
間部65を閉塞するに足る外形寸法を有する主面部66
と、カートリッジ本体5の側面部に設けられた図示しな
い軸穴に係合された支軸67a,67bを有する側面部
68a,68bとから構成され、全体として略横向きコ
字状を呈して形成されている。
【0041】また、フロントリッド61は、主面部66
がテープガイド22a,22bの前方側に位置されて側
面部68a,68bをカートリッジ本体5に回動自在に
支持される。さらに、フロントリッド61は、支軸67
aに装着されたトーションスプリングからなるリッドス
プリング63の弾性力によって、カートリッジ本体5の
ローディング空間部65を閉塞する方向に付勢されてい
る。
【0042】上記バックリッド62は、カートリッジ本
体5の開放された前面部を閉塞するに足る外形を有する
断面略コ字状に形成されており、フロントリッド61の
主面部66の内側に位置してこのフロントリッド61に
回動自在に支持されている。そして、バックリッド62
は、両側縁部に、リッドガイド溝23に相対係合される
カム凸部が設けられている。このバックリッド62は、
フロントリッド61の主面部66に対して磁気テープ7
を延在させる対向空間を構成するようにして、やや間隔
を以って対向位置してカートリッジ本体5に組み付けら
れている。
【0043】上記リッドカム54は、下ハーフ4の外周
壁17に一体に形成したカム取付け部に回動自在に組み
付けられており、詳細を省略するが一端部がフロントリ
ッド61の一方側面部68aの先端内面に形成したカム
部に相対係合されるとともに、他端部が樹脂フレーム4
aに開設したリッド開放溝に臨ませられている。
【0044】以上のように構成されたリッド構体6は、
図1及び図4に示すように、通常リッドスプリング63
の弾性力によってカートリッジ本体5の開放前面部を閉
塞している。
【0045】上記リッド構体6は、記録及び/又は再生
装置に装填されると、リッド開放溝に進入する記録及び
/又は再生装置側のリッド開放部材によってリッドカム
64が回動動作される。そして、リッド構体6は、この
リッドカム64の動作によって、フロントリッド61が
リッドスプリング63の弾性力に抗して回動されてカー
トリッジ本体5の開放前面部11,16を開放する。さ
らに、リッド構体6は、このフロントリッド61の動作
によって、バックリッド62がリッドガイド溝23に沿
って一体的に回動動作される。
【0046】上記テープカートリッジ1は、このように
してリッド構体6が回動動作することによって、カート
リッジ本体5の前面部に構成されたローディング空間部
65が開放される。
【0047】また、テープカートリッジ1に回転自在に
装着された左右一対のテープリール8は、図2に示すよ
うに、上ハーフ2の内面に取り付けた一対のリールスプ
リング71a,71bによってそれぞれ下ハーフ4側へ
と押し付けられる。そして、テープリール8a,8b
は、これらリールスプリング71a,71bによってカ
ートリッジ本体5の内部において上下方向の遊動が防止
されている。
【0048】このテープリール8a,8bは、それぞれ
外周部に磁気テープ7が巻回される筒状のハブ72a,
72bと、このハブ72a,72bに磁気テープ7の一
端部を固定するためのクランパ73a,73bと、ハブ
72a,72bと一体に形成された下フランジ74a,
74bと、この下フランジ74a,74bに対向してハ
ブ72a,72bに組み合わされる上フランジ75a,
75bとから構成される。
【0049】上記ハブ72a,72bには、記録及び/
又は再生装置側のリール駆動軸が嵌合する図示しないハ
ブ穴が設けられており、ベースプレート3に設けたリー
ル軸受穴41a,41bにそれぞれ臨ませられる。ま
た、ハブ72a,72bには、外周部の一部にクランパ
73a,73bが係合される係合溝が設けられており、
このクランパ73a,73bによって磁気テープ7の先
端部に接合したクランピングテープ76が挟み込まれて
固定される。
【0050】上記下フランジ74a,74bには、外周
部に外周歯が全周に亘って形成されている。テープリー
ル8a,8bは、通常、上述したリールロック部19に
収納されるとともに、リールロックスプリング25の弾
性力によりロックレバーが下フランジ74a,74bの
外周歯に係合するリールロック部材24によって、回転
方向の遊動が阻止されている。そして、テープリール8
a,8bは、テープカートリッジ1が記録及び/又は再
生装置に装填されると、リールロックガイド穴26から
進入するリールロック解除部材によってリールロックス
プリング25の弾性力に抗して、リールロック部材24
が移動動作されることにより、係止状態が解除されて回
転自在な状態となる。
【0051】上記クランピングテープ76は、透明テー
プによって構成されており、上述した終端検出部20に
進入した記録及び/又は再生装置側の光源から出射され
た光を透過させる。勿論、磁気テープ7は、記録層が形
成されていることによって不透明に構成されていること
から、終端検出機構の光源から出射された光を遮断す
る。したがって、テープカートリッジ1は、クランピン
グテープ76を透過してカートリッジ本体5の側面から
漏出する光の有無により、終端の検出が行われる。
【0052】上記磁気テープ7は、一方のテープリール
8aの外周部から前方へと向かって引き出され、一方の
テープガイド22aに掛け合わされてローディング空間
部65側へと折り返される。そして、磁気テープ7は、
このローディング空間部65を横断して他方のテープガ
イド22bに掛け合わされて内側へと折り返されて他方
のテープリール8bの外周部に巻き取られる。なお、磁
気テープ7は、ローディング空間部65を横断する際
に、リッド構体6のフロントリッド61とバックリッド
62との間に構成された空間部に延在されることによ
り、汚損或いは破損が防止されている。
【0053】また、磁気テープ7は、テープカートリッ
ジ1が記録及び/又は再生装置に装填されると、リッド
構体6が回動動作してローディング空間部65が開放さ
れることから、カートリッジ本体5の前方部において外
方へと露呈された状態となる。磁気テープ7は、この状
態で、ローディング空間部65に進入するテープローデ
ィング部材によってロック状態が解除されたテープリー
ル8から引き出され、所定のローディングが行われる。
【0054】以上のように構成されたテープカートリッ
ジ1は、カートリッジ本体5の外周部と底面部とを基準
面として記録及び/又は再生装置に装填されると、記録
及び/又は再生装置側のリッド開放部材によってリッド
構体6が回動動作されて前面部のローディング空間部6
5が開放される。そして、テープカートリッジ1は、リ
ールロックガイド穴26から進入するリールロック解除
部材によってリールロック部材24がリールロックスプ
リング25の弾性力に抗して移動され、テープリール8
のロック状態が解除される。さらに、テープカートリッ
ジ1は、ローディング空間部65から進入する記録及び
/又は再生装置側のローディング機構によって磁気テー
プ7が引き出されて所定のテープ走行路を構成するロー
ディング動作が行われる。
【0055】上記テープカートリッジ1は、リール軸受
穴41a,41bにリール駆動軸が進入してテープリー
ル8a,8bのリール軸穴とそれぞれ相対係合する。テ
ープカートリッジ1は、記録、再生等のテープ駆動操作
によってリール駆動軸が回転動作することによりテープ
リール8a,8bが回転され、磁気テープ7の繰出し、
巻取りが行われる。また、テープカートリッジ1は、仕
様検出部27の検出穴が検出機構によって検出され、記
憶部28に記録された情報が読み出される。
【0056】上述したテープカートリッジ1の構成をな
す下ハーフは、以下に説明するベースプレート3をイン
サート成形して形成される。
【0057】上記ベースプレート3は、上述したよう
に、例えばアルミ板やアルミ合金板を材料として形成さ
れる。そして、このベースプレート3は、図6に示すよ
うに、樹脂フレーム4aに適合して基体40に各部、リ
ール軸受穴41a,41b、リールロック逃げ部42、
終端検出逃げ部43、仕様検出逃げ部44a,44b、
凸縁部45a,45bを、例えば上記アルミ板の型抜き
によって形成される。
【0058】そして、樹脂フレーム4aが射出成形され
る前、ベースプレート3は、図7に示すように、長手方
向に対して外方に臨む面側が凹になるように湾曲に反ら
れる加工がなされる。このベースプレート3の反りは、
図示しないディンプル加工法によって加工される。ま
た、例えばベースプレート3は、その厚さt0以下の反
り量h0になるように加工される。なお、ベースプレー
ト3の反りは、例えばレベラー加工法或いはアニール加
工法によって加工されたものであってもよい。
【0059】上述のように湾曲に反られたベースプレー
ト3は、下ハーフ4を成形する図示しない成形金型の底
面開口部30に対応するキャビティ内に組み付けられ
る。成形金型には、キャビティ内の溶融状態の材料樹脂
が射出されることによって、樹脂フレーム4aの底面部
15にベースプレート3が一体化されて下ハーフ4の成
形が行われる。成形金型は、所定の冷却時間が経過した
後に型開き動作が行われ、成形された下ハーフ4のイジ
ェクト動作が行われる。
【0060】上記イジェクト動作直後の下ハーフ4は、
図8に示すように、ベースプレート3によって上ハーフ
2に対向する面が凸になる湾曲された形状をなす。そし
て、樹脂フレーム4aの熱収縮によって、下ハーフ4
は、図9に示すように、湾曲が矯正され、反りのない形
状になる。この下ハーフ4は、図10に示すように、下
ハーフ2と組み合わされる。このとき、テープカートリ
ッジ1には、上ハーフ4の外周壁17端部の接合面と下
ハーフ2の外周壁12端部の接合面とが離間する箇所な
く接合面全体が合致された接合部32が形成される。
【0061】よって、下ハーフ4がインサート成形後の
熱収縮によって生ずる反り方向とは逆の反り方向に反ら
れたベースプレート3を下ハーフ4にインサート成形す
ることによって、ベースプレート3をインサート成形し
た後の熱収縮により下ハーフ4全体に生ずる反りが大幅
に抑制することができる。
【0062】これにより、テープカートリッジ1は、上
ハーフ2と下ハーフ4との接合部に隙間が生じないた
め、カートリッジ本体5に塵等が侵入することを防止で
きるとともに、外見上の美感がよくなる。
【0063】なお、本発明に係るテープカートリッジ
は、上述したテープカートリッジ1に限定されるもので
なく、標準のビデオテープカートリッジやその他のテー
プカートリッジにも適用できる。
【0064】また、上記テープカートリッジは、カート
リッジ本体5を共通として、磁気テープ7に代えてクリ
ーニングテープを収納したクリーニングテープカートリ
ッジにも適用できる。
【0065】さらに、上記テープカートリッジは、ビデ
オテープレコーダ用のテープカートリッジに限定される
ものではなく、例えばコンピュータ用のデータカートリ
ッジ等の各種機器に用いられるテープカートリッジにも
適用できる。
【0066】
【発明の効果】本発明に係るテープカートリッジは、イ
ンサート成形後の熱収縮によって下ハーフ全体に生ずる
反り方向とは逆の反り方向に反られた金属プレートを下
ハーフにインサート成形することによって、金属プレー
トをインサート成形した後の熱収縮により下ハーフ全体
に生ずる反りを大幅に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例となるテープカートリッジの斜
視図である。
【図2】上記テープカートリッジの分解斜視図である。
【図3】上記テープカートリッジのカートリッジ本体を
構成する下ハーフの平面図である。
【図4】上記テープカートリッジの底面図である。
【図5】上記下ハーフを構成するベースプレートと樹脂
フレームとの嵌合部を示す断面図である。
【図6】上記ベースプレートの平面図である。
【図7】上記ベースプレートの背面図である。
【図8】上記ベースプレートをインサート成形した直後
の下ハーフを示す背面図である。
【図9】熱収縮した後の下ハーフを示す背面図でる。
【図10】上記テープカートリッジのカートリッジ本体
を構成する下ハーフと上ハーフとを組み付けた状態を示
す背面図である。
【図11】従来のテープカートリッジを構成する下ハー
フの底面図である。
【図12】従来の上記下ハーフの背面図である。
【図13】従来のベースプレートがインサート成形され
た下ハーフを示す底面図である。
【図14】従来のベースプレートの平面図である。
【図15】従来のベースプレートの背面図である。
【図16】従来の下ハーフの熱収縮後を示す底面図であ
る。
【図17】ベースプレートがインサート成形された下ハ
ーフの熱収縮を説明するために示す断面図である。
【図18】従来のベースプレートがインサート成形され
た下ハーフの熱収縮後を示す底面図である。
【図19】熱収縮した従来のベースプレートがインサー
ト成形された下ハーフを示す背面図である。
【符号の説明】
1 テープカートリッジ、2 下ハーフ、3 ベースプ
レート、4 上ハーフ、5 カートリッジ本体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の上下ハーフを組み合わせて構成し
    たカートリッジ本体の内部にテープ状媒体が巻回された
    一対のテープリールが回転自在に収納され、下ハーフに
    金属プレートがインサート成形されたテープカートリッ
    ジにおいて、 下ハーフは、インサート成形後に下ハーフ全体に生じる
    反り方向とは逆の反り方向に反られた金属プレートをイ
    ンサート成形することを特徴とするテープカートリッ
    ジ。
JP31516696A 1996-11-26 1996-11-26 テープカートリッジ Withdrawn JPH10162543A (ja)

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