JP2709054B2 - デイスクカートリツジ - Google Patents

デイスクカートリツジ

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JP2709054B2
JP2709054B2 JP5308997A JP5308997A JP2709054B2 JP 2709054 B2 JP2709054 B2 JP 2709054B2 JP 5308997 A JP5308997 A JP 5308997A JP 5308997 A JP5308997 A JP 5308997A JP 2709054 B2 JP2709054 B2 JP 2709054B2
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幸治 柴山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気ディス
クカートリッジ、光ディスクカートリッジ、光−磁気デ
ィスクカートリッジなどのディスクカートリッジに係
り、特に合成樹脂の成形体からなるカートリッジケース
を用いたディスクカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来から用いられている磁気デ
ィスクカートリッジの下ケースを上にして示した一部分
解斜視図、図14はその磁気ディスクカートリッジに用
いられる上ケースの平面図、図15はその磁気ディスク
カートリッジに用いられる下ケースの底面図である。
【0003】磁気ディスクカートリッジは、例えばAB
S樹脂などの硬質合成樹脂で成形された上ケース1aな
らびに下ケース1bよりなるカートリッジケース1と、
その中に回転自在に収納された磁気ディスク体2と、前
記カートリッジケース1に摺動可能に支持された金属製
または合成樹脂製のシャッタ3とから主に構成されてい
る。
【0004】前記上ケース1aならびに下ケース1bの
所定位置には、長方形、楕円形または長円形のヘッド挿
入口4が設けられ、前記シャッタ3によって開閉される
ようになっている。また下ケース1bのほぼ中央には、
円形の開口5が形成されている。
【0005】前記磁気ディスク体2は、ドーナツ状をし
たフレキシブルな磁気ディスク2aと、その磁気ディス
ク2aの内周部においてそれを固着支持する例えば磁性
ステンレス板などからなるハブ2bとから構成されてい
る。そしてこのハブ2bが同図に示すように、前記下ケ
ース1bの開口5内に配置されている。
【0006】また、上ケース1aならびに下ケース1b
の前面付近には、前記シャッタ3の摺動範囲を規制する
ために若干低くなったシャッタスライド凹部6が形成さ
れており、この凹部6の中間位置に前記ヘッド挿入口4
が開設されている。シャッタ3は図示しないバネ部材に
より、ヘッド挿入口4を閉塞する方向に常に弾性付勢さ
れている。一方、前記下ケース1bの前面付近には、シ
ャッタ3の摺動方向に延びたガイド溝7が形成されてい
る。
【0007】なお、図14ならびに図15において、8
はラベル貼着部で、上ケース1aならびに下ケース1b
の表面より若干低くなっている。9はケース1a、1b
を射出成形した際に生じるゲート跡である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように上ケース
1aならびに下ケース1bは合成樹脂を射出成形するこ
とによって形成される訳であるが、図14ならびに図1
5に示すように、射出成形時のゲートがケース1a(1
b)の凹部6内に所定の間隔をおいて2個所、またラベ
ル貼着部8内に所定の間隔をおいて2個所の合計4個所
の位置から溶融状態の合成樹脂を成形金型内に射出、充
填し、その後保圧冷却することによって成形していた。
【0009】ところで従来のディスクカートリッジは、
射出成形によって形成されるゲート跡9がシャッタスラ
イド凹部6ならびにラベル貼着部8の表面から突出して
いる。凹部6の表面からゲート跡9が突出していると、
シャッタ3の摺動性が悪くヘッド挿入口4の開閉がスム
ーズでなく、またシャッタ3のエッジによってゲート跡
9が削れて磨耗粉を生じ、それがヘッド挿入口4を通っ
て磁気ディスク体2に付着し、データの記録、再生に支
障をきたす。特に金属製のシャッタ3の場合、ゲート跡
9が削れが顕著である。
【0010】さらに、ラベル貼着部8の表面からゲート
跡9が突出していると、ラベルを貼ったときにラベルに
シワを生じ、外観が損なわれるなどの欠点があった。
【0011】さらにまた前述のようにして成形された上
ケース1aならびに下ケース1bは、図14ならびに図
15に示すようにケース1a(1b)のほぼ中間位置
に、溶融樹脂が合流して融合する際に形成される傷跡、
所謂、ウエルドライン10、10’が多々発生する。
【0012】ABS樹脂成形品において、ウエルドライ
ンが形成された部分とウエルドラインが形成されていな
い部分と比較すると、機械的性質が下記のようになる。
【0013】.引張り強度は、約2〜10%低下す
る。 .クリープ破断時間は、約1/10〜1/100に短
縮される。 .引張り衝撃強度は、約70〜80%低下する。 .高い荷重を一定にかけたときの疲労強度は、約1/
3〜1/2低下する。 このようにケース1a(1b)のほぼ中央部にウエルド
ライン10、10’が形成されると、その部分の機械的
強度が極端に低下し、ケース1a(1b)の割れや変形
の原因となる。
【0014】またウエルドライン10、10’が形成さ
れると外観上も好ましくなく、成形不良の対象となる。
さらにこれらの樹脂合流点(中央部)には、樹脂の流れ
を容易にするためのガス抜き構造をつけることが難し
く、エヤーポケットやガス焼けによる外観、強度に係る
品質不良が多発する欠点もある。
【0015】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、シャッタの摺動性が良好で、ディスク記録
体への磨耗粉の付着による記録、再生の障害がなく、ま
たはラベルにシワなどが生じないディスクカートリッジ
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の本発明は、合成樹脂の成形体からなり、所定
の位置にシャッタスライド凹部が設けられ、そのシャッ
タスライド凹部内にヘッド挿入口が形成されたカートリ
ッジケースと、そのカートリッジケース内に回転可能に
収納された記録ディスク体と、前記シャッタスライド凹
部内に摺動可能に装着されて、ヘッド挿入口を開閉する
シャッタとを備えたディスクカートリッジを対象とする
ものである。
【0017】そして前記シャッタスライド凹部内に射出
成形によるゲート跡が形成され、そのゲート跡の周囲に
環状凹部を設けることにより、ゲート跡がシャッタスラ
イド凹部の表面より突出するのを避け、そのゲート跡の
上をシャッタが横切るように構成されていることを特徴
とするものである。
【0018】前記目的を達成するため、第2の本発明
は、合成樹脂の成形体からなり、所定の位置にヘッド挿
入口とラベル貼着部がそれぞれ設けられたカートリッジ
ケースと、そのカートリッジケース内に回転可能に収納
された記録ディスク体とを備えたディスクカートリッジ
を対象とするものである。
【0019】そして前記ラベル貼着部内に射出成形によ
るゲート跡が形成され、そのゲート跡の周囲に環状凹部
を設けることにより、ゲート跡がラベル貼着部の表面よ
り突出するのを避けたことを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】第1の本発明は前述のように、カ
ートリッジケースの射出成形によって形成されるゲート
跡の周囲に環状凹部を設けることにより、ゲート跡がシ
ャッタスライド凹部の表面より突出するのを避けている
から、そのゲート跡の上をシャッタが横切ってもシャッ
タがゲート跡と接触することがなくなる。そのためシャ
ッタの摺動がスムーズになり、しかもゲート跡の削れに
よる磨耗粉の発生がないから、ディスク記録体への磨耗
粉の付着による記録、再生の障害が解消され、信頼性の
向上が図れる。
【0021】第2の本発明は前述のように、カートリッ
ジケースの射出成形によって形成されるゲート跡の周囲
に環状凹部を設けることにより、ゲート跡がラベル貼着
部の表面より突出するのを避けているから、ラベル貼着
部の上からラベルを貼った時にラベルにシワを生じるこ
とがなく綺麗に貼れ、外観不良がなくなる。なお、ゲー
ト跡の周囲に環状凹部を設けてもラベルで覆って隠すこ
とができるから、外観を損ねることにはならない。
【0022】次に本発明の実施の形態を図とともに説明
する。図1は上ケースの平面図、図2は上ケースの底面
図、図3は下ケースの平面図、図4は下ケースの底面
図、図5ならびに図6は上ケースならびに下ケースの成
形時の樹脂の流れ状態を示す説明図、図7はゲート跡付
近の拡大断面図、図8は図2A−A線上の拡大断面図で
ある。
【0023】カートリッジケース1を構成する上ケース
1aならびに下ケース1bは、例えばABS樹脂やスチ
レン樹脂などの硬質合成樹脂で成形される。そして図1
に示すように、上ケース1aの前端面付近でほぼ中央の
位置に長方形、楕円形または長円形のヘッド挿入口4が
設けられ、このヘッド挿入口4を含むようにしてシャッ
タ3(図示せず)の摺動範囲を規制するためのシャッタ
スライド凹部6が形成され、この部分はその周囲に比べ
て薄肉になっている。この凹部6と隣接するように上ケ
ース1aの中間部から後端面にわたって、表面より若干
低くなった幅広のラベル貼着部8が設けられ、この部分
はその周囲に比べて薄肉に形成されている。
【0024】上ケース1aの前端面付近において、前記
ヘッド挿入口4を間にしてほぼ等間隔の位置にゲート跡
9a,9bがそれぞれ形成され、従来のもの(図14参
照)と違って上ケース1aの後端面付近にはゲート跡9
が形成されていない。従って上ケース1aを成形する際
には2個所のピンゲートから溶融樹脂が金型内に注入さ
れ、後面端部11が上ケース1aの樹脂充填終了位置と
なる。
【0025】図2に示すように、上ケース1aの周端部
には不連続なリブ状の周壁12a,12b,12cが形
成されている。これら周壁12の内側にはそれらと連な
った円弧状のリブ13a,13b,13cが設けられ、
リブ13の内側がディスク(図示せず)の収納空間とな
る。
【0026】一方のゲート跡9aと対応する位置には、
上ケース1aの内側に向けて突出した円錐台形のゲート
落込み部14が形成されている。なお、他方のゲート跡
9bと対応する位置は、その部分に厚肉部が形成されて
いるためゲート落込み部14が形成されていないが、厚
肉でなければ形成する必要がある。
【0027】ゲート跡9aならびにゲート落込み部14
の形状は図7に示すように、ゲート跡9aの周囲に環状
凹部15が形成されており、ゲート跡9aが上ケース1
aの表面、すなわちシャッタスライド凹部6ならびにラ
ベル貼着部8の表面から突出しないように逃げている。
【0028】ゲート落込み部14はゲート跡9aと対向
する位置に設けられ、成形時の樹脂の流れをスムーズに
するために、ゲート落込み部14の傾斜角度θは30〜
60度程度となっているとともに、ゲート落込み部14
の最も薄い部分でもその厚さL2は上ケース1aの厚さ
L1とほぼ等しく設計されている。
【0029】図3に示すように、下ケース1bの前端面
付近でほぼ中央の位置に長方形、楕円形または長円形の
ヘッド挿入口4ならびにガイド溝7が設けられ、このヘ
ッド挿入口4とガイド溝7を含むようにしてシャッタ3
(図示せず)の摺動範囲を規制するためのシャッタスラ
イド凹部6が形成されている。下ケース1bのほぼ中央
位置には駆動軸が挿入される開口5が設けられ、さらに
後面付近には表面より若干低くなったラベル貼着部8が
形成されている。
【0030】下ケース1bの前端面付近において、ヘッ
ド挿入口4を間にしてほぼ等間隔の位置にゲート跡9
a,9bが形成されて、上ケース1aと同様に溶融樹脂
の注入が2個所から行なわれ、後面端部11が下ケース
1bの樹脂充填最終位置となる。
【0031】図4に示すように、下ケース1bの周端部
には不連続なリブ状の周壁12a,12b,12cが形
成されている。これら周壁12の内側にはそれらと連な
った円弧状の3本のリブ13a,13b,13cが設け
られ、リブ13の内側がディスクの収納空間となる。
【0032】上ケース1aと同様に、一方のゲート跡9
aと対向する位置には、下ケース1bの内側に向けて突
出した円錐台形のゲート落込み部14が形成されてい
る。なお、他方のゲート跡9bと対応する位置は、その
部分に厚肉部が形成されているためゲート落込み部14
が形成されていない。
【0033】図5ならびに図6に模式的に示されている
ように、溶融樹脂はゲート跡9a,9bの位置(ピンゲ
ート位置)から射出されるから、従来の流れ方と異な
り、図中の曲線で示すように他方の側端部に向けて一方
向に流れ、後面端部11が最終充填位置となり、従来の
ようにケース1の中央部にはウエルドラインが形成され
るようなことはない。
【0034】図2ならびに図4に示すように、上ケース
1a(下ケース1b)の後面端部11付近には、その後
面端部11に沿って延びた1本のリブ状をした周壁12
cと、周壁12bならびに周壁12cにわたって連結さ
れた2本の弧状リブ13bとが形成されるようになって
いる。
【0035】しかも、一方の弧状リブ13bと他の弧状
リブ13bとの間に相当する上ケース1a(下ケース1
b)の表面にはラベル貼着部8が設けられるようになっ
ているため、板厚がかなり薄く設計されている。さらに
ディスク収納空間を形成する弧状リブ13a,13bで
取り囲まれた部分のケースの面板部は、その外周隅部の
三角形状部22に比べて薄肉に形成されている。
【0036】このようなことから、上ケース1a(下ケ
ース1b)を成形するとき、溶融状態の合成樹脂は弧状
リブ13b、三角形状部22ならびに周壁12cが形成
される部分の方に速く樹脂が回り込み、ディスク収納空
間を形成するケースの面板部の樹脂充填終了位置となる
弧状リブ13bと弧状リブ13bとの間の薄肉部は樹脂
の流れ込みが悪い傾向にある。そのため薄肉部の厚さが
不十分となったり、甚だしいときには穴が開いたりする
心配がある。
【0037】そこで本実施の形態では、次のような方策
をとっている。すなわち図8に示すように、 (a)弧状リブ13bより内側のディスク収納側の板厚
1 よりも、周壁12bと周壁12cと弧状リブ13b
とで囲まれる三角形状部22の板厚t2 を薄くし、両者
の表面をほぼ面一にした。 (b)弧状リブ13bの板厚t3 もディスク収納側の板
厚t1 よりも薄くした。 (c)周壁12cの少なくとも中央部付近(一方の弧状
リブ13bとの連結部と他方の弧状リブ13bとの連結
部の間)の板厚t4 もディスク収納側の板厚t1よりも
薄くした。
【0038】このように周壁12c、三角形状部22な
らびに弧状リブ13bを薄肉にすることにより、これら
の薄肉部が金型内の樹脂の流れに対して抵抗部となる。
また三角形状部22の表面を弧状リブ13bの内側部分
(ディスク収納部側)の表面と面一にすることによっ
て、周囲からディスク収納部側への樹脂の流れを良く
し、前述のような成形不良の発生を防止している。
【0039】図9ならびに図10は、本発明の他の実施
の形態を説明するための上ケース1aの底面図である。
この例の場合図9に示すように、弧状リブ13bが断続
的に分割して形成されている。このようにすれば、成形
時の弧状リブ13b付近における樹脂流れの抵抗効果が
顕著になる。
【0040】この実施の形態の場合は図10に示すよう
に、三角形状部22、弧状リブ13bならびに周壁12
cの厚みt2 ’,t3 ’,t4 ’は、ディスク収納空間
部付近の厚みt1 ’に対して下記のような関係にある。
【0041】t2 ’=1.4t1 ’ t3 ’=1.4t1 ’ t4 ’=1.4t1 ’ 図11は、本発明のさらに他の実施の形態を説明するた
めの上ケース1aの平面図である。この例の場合、後面
端部11(ラベル貼着部8)側に1個以上(本実施の形
態では2個)のゲート跡9が形成されている。なお、本
実施の形態の場合、凹部6が薄肉部となっている。その
ため、周壁12aを薄肉にしてり、周壁12aと周壁1
2bと弧状リブ13aとで囲まれる三角形状部22を薄
肉にして、弧状リブ13aより内側のディスク収納部側
の表面とほぼ面一にしたりする方策をとる方が良い。
【0042】なお、図9ならびに図11では上ケース1
aのみしか示されていないが、下ケース1bも上ケース
1aと同様な形状になっている。
【0043】図12は本発明の実施の形態に係るものと
比較例の特性比較図である。図中の〇印は良好と判断し
たもの、×印は悪いと判断したもの、△印はその中間と
判断したものをそれぞれ示している。
【0044】この図から明らかなように、本発明の実施
の形態に係るものは、カートリッジケースに生じるウエ
ルドラインは最小限1本となり、中央部でのガス溜めに
よるピンホールやガス焼けによる外観品質不良もなく、
また2本の複雑なウエルドラインによる機械的強度の低
下もなく、安定した製品寸法が得られ、高品質のディス
クカートリッジを提供することができる。
【0045】前記実施の形態は磁気ディスクカートリッ
ジの場合につてい説明したが、本発明は他に例えば光デ
ィスクカートリッジや光−磁気ディスクカートリッジな
どのディスクカートリッジにも適用可能である。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の第1の本発明は前述のよ
うに、カートリッジケースの射出成形によって形成され
るゲート跡の周囲に環状凹部を設けることにより、ゲー
ト跡がシャッタスライド凹部の表面より突出するのを避
けているから、そのゲート跡の上をシャッタが横切って
もシャッタがゲート跡と接触することがなくなる。その
ためシャッタの摺動がスムーズになり、しかもゲート跡
の削れによる磨耗粉の発生がないから、ディスク記録体
への磨耗粉の付着による記録、再生の障害が解消され、
信頼性の向上が図れる。
【0047】請求項2記載の第2の本発明は前述のよう
に、カートリッジケースの射出成形によって形成される
ゲート跡の周囲に環状凹部を設けることにより、ゲート
跡がラベル貼着部の表面より突出するのを避けているか
ら、ラベル貼着部の上からラベルを貼った時にラベルに
シワを生じることがなく綺麗に貼れ、外観不良がなくな
る。なお、ゲート跡の周囲に環状凹部を設けてもラベル
で覆って隠すことができるから、外観を損ねることには
ならない。
【0048】請求項3記載のように、カートリッジケー
スのゲート跡が形成される面と反対の面にゲート跡と対
向するように厚肉部が設けられていると、前述のように
環状凹部を設けても溶融樹脂の流れがスムーズである。
【0049】請求項4記載のように、ゲート跡がカート
リッジケースの前面端部付近にのみ形成され、カートリ
ッジケースの後面端部が樹脂充填終了位置になっておれ
ば、ウエルドラインが少なくなり、機械的強度の低下も
なく、安定した製品寸法が得られ、高品質のディスクカ
ートリッジを提供することができる。
【0050】請求項5記載のように、ゲート跡がカート
リッジケースの後面端部付近にのみ形成され、カートリ
ッジケースの前面端部が樹脂充填終了位置になっておれ
ば、ウエルドラインが少なくなり、機械的強度の低下も
なく、安定した製品寸法が得られ、高品質のディスクカ
ートリッジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る磁気ディスクカート
リッジの上ケースの平面図である。
【図2】その上ケースの底面図である。
【図3】その磁気ディスクカートリッジの下ケースの平
面図である。
【図4】その下ケースの底面図である。
【図5】上ケースの成形時の樹脂の流れ状態を示す説明
図である。
【図6】下ケースの成形時の樹脂の流れ状態を示す説明
図である。
【図7】上ケースならびに下ケースにおけるゲート跡付
近の拡大断面図である。
【図8】図2A−A線上の拡大断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係る磁気ディスクカ
ートリッジの上ケースの底面図である。
【図10】図9B−B線上の拡大断面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態に係る磁気デ
ィスクカートリッジの上ケースの平面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係るものと比較例の特
性比較図である。
【図13】従来の磁気ディスクカートリッジの下ケース
を上にして示した一部分解斜視図である。
【図14】その磁気ディスクカートリッジに用いられる
上ケースの平面図である。
【図15】その磁気ディスクカートリッジに用いられる
下ケースの底面図である。
【符号の説明】
1 カートリッジケース 1a 上ケース 1b 下ケース 2 磁気ディスク体 3 シャッタ 4 ヘッド挿入口 6 凹部 8 ラベル貼着部 9,9a,9b ゲート跡 11 後面端部 12a〜12c 周壁 13a,13b リブ 14 ゲート落ち込み部 15 環状凹部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂の成形体からなり、所定の位置
    にシャッタスライド凹部が設けられ、そのシャッタスラ
    イド凹部内にヘッド挿入口が形成されたカートリッジケ
    ースと、 そのカートリッジケース内に回転可能に収納された記録
    ディスク体と、 前記シャッタスライド凹部内に摺動可能に装着されて、
    ヘッド挿入口を開閉するシャッタとを備えたディスクカ
    ートリッジにおいて、 前記シャッタスライド凹部内に射出成形によるゲート跡
    が形成され、そのゲート跡の周囲に環状凹部を設けるこ
    とにより、ゲート跡がシャッタスライド凹部の表面より
    突出するのを避け、 そのゲート跡の上をシャッタが横切るように構成されて
    いることを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 合成樹脂の成形体からなり、所定の位置
    にヘッド挿入口とラベル貼着部がそれぞれ設けられたカ
    ートリッジケースと、 そのカートリッジケース内に回転可能に収納された記録
    ディスク体とを備えたディスクカートリッジにおいて、 前記ラベル貼着部内に射出成形によるゲート跡が形成さ
    れ、そのゲート跡の周囲に環状凹部を設けることによ
    り、ゲート跡がラベル貼着部の表面より突出するのを避
    けたことを特徴とするディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載において、前記カ
    ートリッジケースのゲート跡が形成される面と反対の面
    にゲート跡と対向するように厚肉部が設けられているこ
    とを特徴とするディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、前記ゲート跡が
    カートリッジケースの前面端部付近にのみ形成され、カ
    ートリッジケースの後面端部が樹脂充填終了位置になっ
    ていることを特徴とするディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 請求項2記載において、前記ゲート跡が
    カートリッジケースの後面端部付近にのみ形成され、カ
    ートリッジケースの前面端部が樹脂充填終了位置になっ
    ていることを特徴とするディスクカートリッジ。
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