JPH0755728Y2 - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JPH0755728Y2
JPH0755728Y2 JP1988148407U JP14840788U JPH0755728Y2 JP H0755728 Y2 JPH0755728 Y2 JP H0755728Y2 JP 1988148407 U JP1988148407 U JP 1988148407U JP 14840788 U JP14840788 U JP 14840788U JP H0755728 Y2 JPH0755728 Y2 JP H0755728Y2
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JP
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cassette
molding
magnetic tape
cassette half
mold
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JP1988148407U
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清夫 森田
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は磁気テープカセットに関し、特に多色射出成形
法によって一体成形されるカセットハーフの成形時に生
じるゲート痕等の外観不良が解消できてデザイン性能が
向上する磁気テープカセットに関する。
(従来技術) オーディオやビデオ用等に用いられている磁気テープカ
セットは、通常、上下カセットハーフで形成されたケー
スボディ内に磁気テープが巻回された一対のハブを回動
自在に内蔵保持した構造である。
前記上下カセットハーフは、一般にプラスチック材料等
の射出成形によって作られているが、前記磁気テープの
巻回状態を外部から目視確認できるように前記カセット
ハーフ全体が光透過性の材料で構成されたり、第3図に
図示するオーディオ用コンパクトカセットの様に透明或
いは半透明の窓部6a,6bが不透明のカセットハーフ躯体
部2aに設けられたりしている。即ち、該磁気テープカセ
ットは、前記窓部6a,6bが形成された上下カセットハー
フ3a,3bで形成されたケースボディ1内に磁気テープ5
が巻回された一対のハブ4を回動自在に内蔵保持してい
る。更に、前記窓部6a,6bは前記ケースボディ1のデザ
イン効果を上げる等の目的から、所望の形状に形成され
ている。
従来、上記窓部6a,6bは、前記カセットハーフ躯体部2a
とは別に成形した窓部材を該カセットハーフ躯体部2aに
接着剤や超音波溶着等によって接着して構成されてい
る。しかしこの場合、前記窓部材の成形ならびに接着工
程を必要とするのでデザインに制約が有り、且つ生産性
が良くないために、近年においては2色射出成形法によ
る製造方法が採用されることが多い。
現在、前記カセットハーフの製造を2色射出成形法によ
り行う場合、最も一般的な方法として、コアバック方式
が用いられている。
前記コアバック方式による前記カセットハーフの製造過
程を、第4図及び第5図により説明する。
なお、第4図、第5図は第3図に示すオーディオ用コン
パクトカセットのA−A一点鎖線に沿った断面に対応す
るカセットハーフ成形用金型の断面図である。
コアバック方式による射出成形用金型は、第4図に示す
如く固定金型30、可動金型31及びスライドコア33,34と
により構成されている。前記固定金型30と可動金型31と
の型合わせ面には前記カセットハーフ3a,3bを成形する
ための金型内空間35が形成されており、該金型内空間35
内には前記窓部6a,6bを成形するための前記スライドコ
ア33,34が挿入自在に配設されている。
そして、前記金型内空間35には不透明な樹脂を射出注入
するためのサブマリンゲート36と透明な樹脂を射出注入
するためのダイレクトゲート39,40とが連通している。
そこで前記金型内空間35には、前記固定金型30と可動金
型31とを合わせた後、前記スライドコア33,34を図示し
ない油圧駆動手段により前記固定金型30の内壁に当接さ
せた状態で前記サブマリンゲート36から不透明な樹脂が
射出注入されて、前記カセツトハーフ躯体部2aの射出成
形が行われる。その後、第5図に示す如く前記スライド
コア33,34を適宜後退させて窓部空間37,38を形成した
後、該窓部空間37,38に対応して配設された前記ダイレ
クトゲート39,40から前記窓部空間37,38内に透明な樹脂
を射出注入して透明な前記窓部6a,6bを形成している。
ここで、前記カセツトハーフ躯体部2aと窓部6a,6bとは
射出成形する際の熱と射出圧力とにより溶着されて一体
成形される。
ところで、このように2色成形により成形されたカセッ
トハーフ3a,3bは、特に前記窓部6a,6bを成形する前記ダ
イレクトゲート39,40の回りにジェッティングと呼ばれ
る成形材料の乱流やフローマークを生じ易く、又、第3
図に示すようなゲート跡41がカセットボディの表面に形
成されるため、外観的形態を悪くし、かつカセットボデ
ィ表面へのラベルの貼り合わせや印刷に対して支障を及
ぼすことがあった。
そこで本考案の目的は上記課題を解消することにあり、
前記ゲート回りの外観不良を無くすと共に、印刷等に対
する制約も解消できる構成の磁気テープカセットを提供
するものである。
(考案の構成) 本考案の係る目的は、多色射出成形法によって不透明樹
脂よりなるカセットハーフ躯体部と透明な樹脂よりなる
窓部とが一体成形された磁気テープカセットにおいて、
前記窓部の周囲に設けられた肩部のカセット外表面側に
あるゲート跡が、前記カセットハーフ躯体部の不透明樹
脂によって覆われて成ることを特徴とする磁気テープカ
セットにより達成することができる。
(実施態様) 以下、本考案を適用した磁気テープカセットの一実施態
様を図面に基づいて詳細に説明する。
第1図は本考案によるオーディオ用コンパクトカセット
の上カセットハーフ10の概略構造を示すカセット前後方
向断面図であり、下カセットハーフはこれと相対称の形
状を有し、その他の部分は前述の第3図の磁気テープカ
セットと略同一構造から成っている。
すなわち、前記上カセットハーフ10は、不透明なプラス
チック樹脂で構成されたカセットハーフ躯体部13と、透
明なプラスチック樹脂で構成された窓部11a,11bとから
成る。
更に、前記窓部11a,11bのカセット内方側周囲にはそれ
ぞれ肩部12,14が設けられており、該肩部12,14は前記カ
セットハーフ躯体部13によりそのカセット外側表面を覆
われている。
そこで、前記カセットハーフ躯体部13および窓部11a,11
bを2色成形により一体成形する際には、1次成形によ
り前記窓部11a,11bを射出成形し、且つ前記窓部11a,11b
を射出成形するための1次樹脂を注入するゲートを前記
肩部12,14の上部位置に配設する。そして、2次成形に
より前記カセットハーフ躯体部13を射出成形して前記肩
部12,14を2次樹脂によって覆い、前記1次成形の際の
前記窓部11a,11bのゲート跡がカセットハーフ表面に露
呈しないように構成する。
即ち、前記カセットハーフ躯体部13を成形する2次樹脂
は通常不透明な樹脂であるので、前記窓部11a,11bを成
形する1次樹脂を射出成形した際にゲート回りに生じた
ジュッティングやフローマーク及びゲート跡を覆い隠
し、カセットハーフ表面の外観不良を無くすことが出来
る。
次に、前記上カセットハーフ10の製造過程を第2図に基
づいて説明する。なお、第2図は前記上カセットハーフ
10のカセット前後方向に沿った断面に対応する部分のカ
セットハーフ成形用金型の断面図である。
この金型は、形状の異なる2種類の成形部26,27を形成
された固定金型20と、前記成形部26,27に対応する一対
の成形部22を形成された可動金型21とによって構成され
ている。そして、一対の前記成形部22がそれぞれ前記成
形部26,27に対して順次型合わせされる様に、前記可動
金型21は図中の回転軸Xを中心に回転自在及び軸方向に
移動自在に構成されている。すなわち、前記可動金型21
の成形部22は、少なくとも製造過程の一時点においては
前記成形部26,27の何れか一方にのみ対応し、前記可動
金型21が反転動作することにより他方の成形部と対応す
る。従って、本実施態様において、前記成形部26,27及
び一対の前記成形部22は、それぞれ成形部の形状が回転
中心軸Xに対して対称になるように設けられている。
そこで、本考案に基づく前記カセットハーフ躯体部13お
よび窓部11a,11bを2色成形により一体成形する際に
は、まず1次成形により前記窓部11a,11bを射出成形す
る。前記窓部11a,11bは、前記固定金型20と前記可動金
型21とを型合わせし、第2図中左側の前記成形部26と前
記成形部22とにより構成される金型内空間37,38に透明
な1次樹脂を注入して形成される。また、前記1次樹脂
を注入するためのダイレクトゲート39,40は、それぞれ
前記肩部12,14に対応する部分の金型内空間37,38上方に
連通している。
そして、射出成形により前記窓部11a,11bが形成される
と、前記可動金型21は前記固定金型20から分離させられ
た後、前記回転軸Xを中心にして180度回転される。こ
の時、前記窓部11a,11bは、前記成形部26及び成形部22
に適宜設けたテーパ部の作用により、前記成形部22に付
着するように構成されている。そこで、再び前記可動金
型21が前記固定金型20と合わせられると、前記成形部22
は前記窓部11a,11bを係止したまま前記成形部27と対峙
し、前記カセットハーフ躯体部13を射出成形するための
2次成形が行われる。
前記成形部27は、前記窓部11a,11bを係止したままの成
形部22との間に前記カセットハーフ躯体部13を成形する
ための金型内空間24を構成する。そして、前記金型内空
間24の側方に設けられたサブマリンゲート36より前記カ
セットハーフ躯体部13を射出成形するための2次樹脂が
前記金型内空間24内に射出される。この時、前記窓部11
a,11bを射出成形した際のゲート跡は、既述したように
前記窓部11a,11bの肩部12,14に位置しているので、前記
2次樹脂により覆われてしまう。
なお、上記実施態様では前記窓部11a,11bを射出成形す
るためのダイレクトゲート39,40は前記窓部11a,11bの肩
部12,14に設けられたが、本考案はこれに限定するもの
ではなく、前記窓部11a,11bに生じたゲート跡が前記カ
セットハーフ本体13を射出成形した際に覆われてしまう
位置であれば何処でも良い。
また、本考案は上記オーディオ用コンパクトカセットに
限らず、2色以上の多色成形により成形される種々の磁
気テープカセットに応用出来ることは言うまでもない。
(考案の効果) 以上述べたように、本考案による磁気テープカセット
は、カセットハーフ躯体部と一体成形された窓部の周囲
に設けられた肩部のゲート跡が、前記カセットハーフ躯
体部の不透明樹脂によって覆われるように構成されてい
る。
そこで、前記窓部のゲート跡回りの外観不良がカセット
ハーフ表面に露出されず、デザイン性を良好にできる。
更に、前記ゲート跡の突出片や該突出片を収容するため
のゲート落とし込み部等の凹凸がカセットハーフ表面に
現れないので、該カセットハーフ表面の印刷やラベルの
貼着を好適に行うことができる。
したがって、カセットハーフ窓部のゲート跡回りの外観
不良を無くすと共に、カセットハーフ表面の印刷等に対
する制約も解消できる良好な磁気テープカセットを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施態様によるオーディオ用コンパ
クトカセットの上カセットハーフの概略構造を示すカセ
ット前後方向断面図、第2図は第1図に示す上カセット
ハーフの成形する金型の概略断面図、第3図は従来の磁
気テープカセットの平面図、第4図及び第5図は第3図
の磁気テープカセットの成形工程を示す金型の断面図で
ある。 (図中の符号) 1…ケースボディ、2a…カセットハーフ躯体部 3a…上カセットハーフ、3b…下カセットハーフ、4…ハ
ブ、5…磁気テープ、6a,6b…窓部、10…上カセットハ
ーフ、11a,11b…窓部、12,14…肩部、13…カセットハー
フ躯体部、15…ゲート跡、20…固定金型、21…可動金
型、22…成形部、24…金型内空間、26,27…成形部、30
…固定金型、31…可動金型、33,34…スライドコア、35
…金型内空間、36…サブマリンゲート、37,38…金型内
空間、39,40…ダイレクトゲート、41…ゲート跡。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多色射出成形法によって不透明樹脂よりな
    るカセットハーフ躯体部(13)と透明な樹脂よりなる窓
    部(11a,11b)とが一体成形された磁気テープカセット
    において、前記窓部(11a,11b)の周囲に設けられた肩
    部(12,14)のカセット外表面側にあるゲート跡(15)
    が、前記カセットハーフ躯体部(13)の不透明樹脂によ
    って覆われて成ることを特徴とする磁気テープカセッ
    ト。
JP1988148407U 1988-11-16 1988-11-16 磁気テープカセット Expired - Lifetime JPH0755728Y2 (ja)

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