JP2509049Y2 - テ―プカセット上ケ―ス用金型 - Google Patents

テ―プカセット上ケ―ス用金型

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JP2509049Y2
JP2509049Y2 JP1990125979U JP12597990U JP2509049Y2 JP 2509049 Y2 JP2509049 Y2 JP 2509049Y2 JP 1990125979 U JP1990125979 U JP 1990125979U JP 12597990 U JP12597990 U JP 12597990U JP 2509049 Y2 JP2509049 Y2 JP 2509049Y2
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Japan
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cavity
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die
tape cassette
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秀夫 美島
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Victor Company of Japan Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は2色成形法によって部分的に2層の樹脂層を
積層してなるテープカセット上ケースに関する。
(従来の技術) ビデオテープレコーダ等の普及にともなってテープカ
セットの需要が増加し、このテープカセットの生産技術
には種々の改良が加えられつつあり、本出願人は先に特
願平1−301585号で2色2層(2色成形法によって部分
的に2層の樹脂層を積層したもの)形テープカセット上
ケース並びにその為の金型を提案した。
この従来技術によれば、透明な窓部や不透明なケース
本体部が1サイクルの射出成形で製造でき、製造設備費
及び設備の設置面積が少なくてすみ、且つ生産時間が短
くなる。
第5図は従来のテープカセットの斜視図であり、テー
プカセット101は、上ケース102、下ケース103及びガー
ドパネル104等から構成され、上ケース102上面には、2
個の窓部105,105とこれら窓部の中間にラベル貼着部106
が設けられ、これら窓部105,105及びラベル貼着部106は
透明樹脂107で覆われている。この帯状の透明樹脂107を
除く部分は黒色系の不透明樹脂108で構成される。
第6図は第5図のA−A線断面図であり、上ケース10
2の窓部105,105は透明樹脂107のみで1層に形成し、窓
部105,105以外の部分は、内層を不透明樹脂108、外層を
透明樹脂107からなる2層構造となっている。
次に、上ケース101の為の金型について説明する。
第7図は従来のテープカセット上ケースの金型断面図
であり、金型110は上型に相当する第1の型111と、下型
に相当する第2の型121からなり、更に第1の型111はス
ライド型112と非スライド型113とからなる。
非スライド型113はいわゆる側型114,114をも含み、こ
の側型114,114を第2の型121に嵌合させることから、こ
れらの位置関係は一定に設定される。そして側型114に
は第1のキャビティC1に望む第1のゲート115が設けら
れ、又非スライド型113の上部受け板113aからは2個の
円柱部113b,113bが垂下し、且つこれら円柱部内に夫々
第2のゲート116,116が設けられている。ゲートは射出
成形口である。
一方、スライド型112は静止中の非スライド型113に対
して、図中Lだけ上下する。更に、スライド型112の中
央にはガス抜き部117が設けられている。このガス抜き
部117はガスにげ用入子117aがスライド型112に隙間をも
って嵌め合されていて、キャビティC1とガス溝117bとが
連通する。
また、第2の型121は上面に2個の窓部と1個の凹部
を有する。窓部は窓部用凸部122,122であり、凹部はラ
ベル貼着部凹部123である。
窓部用凸部122,122に対し前記円柱部113b,113bが隙間
tO,tOを保って離間している。
以上の構成からなる従来の金型を用いたテープカセッ
ト上ケースの製造方法を次に述べる。
第7図に示す通り、第1・第2の型111,121を型組す
る。この時、第1の型のスライド型112は非スライド型1
13に対してLだけ下降し、結果、隙間t1の第1のキャビ
ティC1を形成する。
スライド型112の下隅部112a,112aと凸部122,122の上
隅部122a,122aが嵌合して形成するキャビティC3,C3は前
記第1のキャビティC1と連通していない。
なお、本実施例ではスライド型112上面と受け板113a
との間にスペーサ124…が差し入れてある。
この状態で、第1のゲート115から黒色系不透明樹脂1
08を射出し、第8図(a)に示す如く第1のキャビティ
C1へ充填する。
不透明樹脂108が固化したら、スペーサ124…を外し、
第8図(b)に示す如く、スライド型112を上昇せしめ
る。結果、厚さt1の不透明樹脂108上に寸法Lの新たな
キャビティ(第2のキャビティという)C2が生ずる。
この状態で、左・右の第2のゲート116,116から透明
樹脂7を第2のキャビティC2へ射出し充填する(第8図
(c))。この時にガスにげ用入子117aの周囲のガス溝
117bを介して、第2のキャビティC2内の空気やガスを抜
くことにより、樹脂の合流部分即ちウェルドラインWL付
近でのブローホールなどを無くし、成形欠陥を減少でき
る。
(考案が解決しようとする課題) 第6図に示す窓部105の上面105aは、周辺部と面一
(レベル同一)であるため、長い間使用している間に、
傷が付くことがある。傷は窓部105の透過性を著しく悪
化し、内部の磁気テープの確認を困難にし、且つテープ
カセット101の美感をも損ねる。
そこで、第9図(a)〜(c)に示すように窓部105
の上部を窪ませて窓部凹部105bを一体形成することが考
えられるが、第9図(a)では窓部凹部105a部分の透明
樹脂107の厚さが薄くなり、所定の強度が保てない。
そこで第9図(b)のように、透明樹脂107を一部不
透明樹脂108に食込ませて窓部凹部105bの厚さを一定に
保つことが考えられる。しかし、第9図(c)に示す通
り、スライド型112と窓部用凸部122端部との間に隙間t3
が生じ、この隙間t3を通って不透明樹脂108がキャビテ
ィC3に侵入することとなり、結果、第9図(b)に示し
た断面形状の窓部105は従来の金型110では成形すること
ができない。
そこで本考案の目的は2色成形法でありながら傷の付
き難いテープカセット上ケースを提供すること及びその
為の金型を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成すべく本考案は、非スライド型とこの
非スライド型を囲うスライド型とからなる上型を下型に
対向させて不透明樹脂を充填するための第1のキャビテ
ィを形成する他、前記スライド型のみを移動させて透明
樹脂を充填するための第2のキャビティを形成するテー
プカセット上ケース用金型において、前記スライド型の
前記非スライド型近傍に、前記下型に当接して前記第1
のキャビティの一部を画成する突出部を備え、かつ、前
記第1のキャビティ成形時に前記非スライド型の下面を
前記第2のキャビティの前記スライド型の下面位置より
も前記下型側に突出した位置として、前記突出部と前記
非スライド型の下面と前記下型とで、前記第2のキャビ
ティの一部となる窓部用のキャビティを形成するように
テープカセット上ケース用金型を構成した。
(作用) 本考案のテープカセット上ケース用金型は、上型と下
型とによって第1のキャビティを形成する他、非スライ
ド型を囲んで第1のキャビティの一部を画成する突出部
をスライド型の非スライド型近傍に備えたことから、こ
の突出部によって画成されたキャビティ部が、スライド
型の移動によって形成される第2のキャビティの一部と
なり、また、非スライド型の下面を第2のキャビティの
スライド型の下面位置よりも下型側に突出することによ
りテープカセット上ケースの窪み形状をなす窓部用のキ
ャビティが形成される。
(実施例) 本考案の実施例を添付図面に基づいて以下に説明す
る。
第1図は本考案に係るテープカセット上ケースの断面
図であり、テープカセット上ケース1は不透明樹脂2部
分と透明樹脂3部分からなり、中央にやや窪んだラベル
貼着部4が形成され、それの左右に窓部凹部5,5を含む
窓部6,6が形成されている。
窓部6の下面6aは不透明樹脂2の下面2aと面一である
から、窓部6は十分な肉厚を有する。
窓部凹部5は傾斜角θの傾斜面5aで窓部6の上面周辺
部7に接続している。
以上に述べたテープカセット上ケース1の為の金型に
ついて次に述べる。
第2図は本考案に係る金型の要部断面図であり、図示
せぬ部分は従来の技術の項で詳述したのでここでは説明
を省略する。金型10は上型11と下型15とからなり図中、
12は上型11のスライド型、13は上型11の非スライド型で
窓部6に対応、14は第2のゲートである。ここで、下型
15の上面15aが平坦であるのに対し、スライド型12の縁
部(非スライド型13の近傍)が下方へ突起した形状の突
出部16とされ、この突出部16のすそが角度θなるテーパ
面17とされていることに特徴がある。
以上の金型10を用いたテープカセット上ケース1の製
造方法を次に述べる。
第3図(a),(b)は本考案の金型の作用説明図で
あり、第1のゲート21から不透明樹脂2を注入すること
で、第3図(a)に示す通り、キャビティC5を除いたキ
ャビティC6に不透明樹脂2が充填される。上記キャビテ
ィC6は第1のキャビティをなし、キャビティC5は第2の
キャビティをなす。
この時、下型15の上面15aにスライド型12の突出部16
が当接しているので、この部分でシールされて不透明樹
脂2はキャビティC5に侵入しない。
次に、スライド型12を所定量だけ上昇し、第3図
(b)の状態にして、第2のゲート14から透明樹脂3を
注入する。これで第1図に示した2色2層で窓部6に窓
部凹部5を有したテープカセット上ケース1が射出成形
されたことになる。
第4図は本考案の別実施例に係る金型の要部断面図で
あり、非スライド型13、下型15は第2図と同じである
が、スライド型12の縁部の突出部18はその断面形状を変
更したことに特徴がある。
即ち、第2図の突出部16はいわゆる先突り形状であっ
たが、この第4図の突出部18は先端(下面)が平坦面19
でこれにテーパ面20が続くようにしたものである。
不透明樹脂の射出の際には、上記平坦面19が下型15に
当接してシール作用を為する。型合せ面積が大きいので
突出部18の先端が傷みにくい。
また、第1図に示す通り、窓部凹部5は傾斜面5a,5a
にて上方へ開いた形状であるから、仮に窓部凹部5上に
ごみや水滴が付いたとしても、テープカセット上ケース
1を全体的に傾けることで、これらごみや水滴を傾斜面
5aを介して簡単に除くことができる。
(考案の効果) 以上に述べた通り、本考案のテープカセット上ケース
用金型は、上型と下型とによって第1のキャビティを形
成する他、非スライド型を囲んで第1のキャビティの一
部を画成する突出部をスライド型の非スライド型近傍に
備えたことから、この突出部によって画成されたキャビ
ティ部が、スライド型の移動によって形成される第2の
キャビティの一部となり、また、非スライド型の下面を
第2のキャビティのスライド型の下面位置よりも下型側
に突出することによりテープカセット上ケースの窪み形
状をなす窓部用のキャビティが形成される。
したがって、本考案のテープカセット上ケース用金型
は、窪み形状によって透明性の維持が確保できる透明窓
部を有するテープカセット上ケースを、複数種類の上型
を要することなく、簡易な金型構成によって省スペース
で能率良く成形することができるという顕著な作用効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るテープカセット上ケースの断面
図、第2図は本考案に係る金型の要部断面図、第3図
(a),(b)は本考案の金型の作用説明図、第4図は
本考案の別実施例に係る金型の要部断面図、第5図は従
来のテープカセットの斜視図、第6図は第5図のA−A
線断面図、第7図は従来のテープカセット上ケースの金
型断面図、第8図(a)〜(c)は従来の金型の作用
図、第9図(a)〜(c)は別の従来例に係る図であ
る。 1……テープカセット上ケース、2……不透明樹脂、3
……透明樹脂、4……ラベル貼着部、5……窓部凹部、
6……窓部、7……周辺部、10……金型、11……上型、
12……スライド型、13……非スライド型、15……下型、
16……突出部、C5……第2のキャビティ、C6……第1の
キャビティ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】非スライド型とこの非スライド型を囲うス
    ライド型とからなる上型を下型に対向させて不透明樹脂
    を充填するための第1のキャビティを形成する他、前記
    スライド型のみを移動させて透明樹脂を充填するための
    第2のキャビティを形成するテープカセット上ケース用
    金型において、 前記スライド型の前記非スライド型近傍に、前記下型に
    当接して前記第1のキャビティの一部を画成する突出部
    を備え、かつ、第1のキャビティ成形時に前記非スライ
    ド型の下面を前記第2のキャビティの前記スライド型の
    下面位置よりも前記下型側に突出した位置として、前記
    突出部と前記非スライド型の下面と前記下型とで、前記
    第2のキャビティの一部となる窓部用のキャビティを形
    成することを特徴とするテープカセット上ケース用金
    型。
JP1990125979U 1990-11-27 1990-11-27 テ―プカセット上ケ―ス用金型 Expired - Lifetime JP2509049Y2 (ja)

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