JP3089331B2 - テープカートリッジ - Google Patents
テープカートリッジInfo
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- JP3089331B2 JP3089331B2 JP03298294A JP29829491A JP3089331B2 JP 3089331 B2 JP3089331 B2 JP 3089331B2 JP 03298294 A JP03298294 A JP 03298294A JP 29829491 A JP29829491 A JP 29829491A JP 3089331 B2 JP3089331 B2 JP 3089331B2
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- window
- hole
- window plate
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- window hole
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Description
などを視認するための窓を有するテープカートリッジに
係り、より詳しくは窓板とケース本体を2色射出成形法
により一体成形するものに関する。
として、たとえば、図7に示すようなものがある(実開
平1−113886号公報)。そこでは、コアバック方
式による2色射出成形法により、窓孔5を有するプラス
チック製のケース本体6を1次成形し、ケース本体6の
窓孔5内に断面平皿形状の窓板7を2次成形している。
ケース本体6の窓孔5の内周の薄肉の窓板覆い壁部6a
の内面側には窓板7の断面皿形部7aの周縁から張り出
したフランジ部7bを積層一体化している。なお図7に
おいて、Gは窓板7の断面皿形部7aの外面中央位置に
設定された窓板成形用の2次成形ゲート、26は窓孔成
形用のスライドコアである。
法において、ケース本体6の窓孔5は、可動側のスライ
ドコア26で成形されるが、この場合1次成形品(ケー
ス本体)からのスライドコア26の離型性を良くするた
めに、スライドコア26の窓孔成形用の凸部29にテー
パ(角度θ)をつけるが、その角度θは一般に45°に
設定してある。しかし、これでは、たとえば、図2に示
すように窓孔5および窓板7をそれぞれ平面長方形状に
成形し、その短辺方向両端のフランジ部7bをケース本
体6の窓板覆い壁部6aの内面側に積層一体化する場合
に成形上の問題が生じることを知見した。すなわち、コ
アバック方式を採用した場合、図7に示すように窓板7
のフランジ部7bとの繋がり部の実質的な厚みtが窓板
7の水平部の厚みTよりも減少するものの、その減少量
は、テーパ角θが45°である場合t=Tcos45°
=0.7Tであって、その減少量が僅かであるため、樹脂
の流れを減ずるほどのものではない。そのため、ケース
本体6の1次成形後窓板7を2次成形するとき、ゲート
Gから窓板成形材料(樹脂)がキャビティの末端部(ゲ
ートGから最も離れた窓板7の長辺方向の末端部)に充
填するまでに短辺方向のフランジ部7bの末端部に行き
わたってしまい、このためその窓板7の長辺方向末端部
でショートショット(充填不足)の成形不良を生じ、窓
板7の長辺方向末端部とケース本体6の窓孔5の内縁と
が完全に融着接合せずにその間にわずかな隙間が生じ、
塵埃が侵入するといった問題があった。
されたケース本体の窓孔内に、窓板をこれのフランジ部
がケース本体の窓板覆い壁部の内面側に積層されるよう
に2次成形するテープカートリッジにおいて、窓孔内縁
のテーパ角度設定を改変することにより、スライドコア
の離型性を確保しながら窓板の長辺方向端部でのショー
トショットを防止でき、成形性の向上を図る点にある。
ッジは、1次成形された窓孔5を有するケース本体6の
前記窓孔5内に透明ないし半透明な窓板7が2次成形で
一体成形されていること、窓板7は窓孔5内に嵌合する
形の断面皿形部7aと、断面皿形部7aの両端から張り
出してケース本体6の窓板覆い壁部6aの内面側に積層
するフランジ部7b・7bとを一体に形成しているこ
と、窓孔5内の断面皿形部7aと接合する内縁13は外
方に向かって先すぼまりテーパに形成され、その内縁1
3のテーパ角度θは50°〜75°、好ましくは65°
に設定してあることを特徴とする。
つけると、窓板7の2次成形時にその断面皿形部7aと
フランジ部7bとの繋がり部に流れる樹脂の流路が断面
皿形部7aの厚みのほぼ半分程度にまで細く絞ることが
でき、またその内縁13の勾配は45°の場合よりも大
きいためゲートGからの樹脂の流れを減ずる障害壁とな
るため、窓板成形樹脂の流れ速度をその長辺方向への流
れ速度よりも短辺方向のフランジ部7bに流れる速度を
遅らせることができ、窓板成形樹脂の最終充填部位を窓
板7の短辺方向末端部に変えることができる。角度θが
50°未満では、従来の45°の場合と同様に樹脂の流
れをほとんど減ぜず、窓板7の長辺方向末端部を最終充
填部位とし、当該箇所でショートショットを生じる。7
5°以上では流路が細くなり過ぎてフランジ部7bへの
樹脂の流れが極度に悪くなり、これを解消するために射
出圧力を下げるか、樹脂温度を上げて成形すればよい
が、樹脂温度が高いと1次成形樹脂と2次成形樹脂の収
縮差が大きくなり、窓板覆い壁部6aが外方に膨らむと
いう成形不良を生じる。
ーパを50°〜75°の範囲に設定することにより窓板
成形樹脂の流れ速度をその長辺方向への流れ速度よりも
短辺方向のフランジ部7bに流れる流れ速度を遅らせる
ようにしてある。したがって、窓板成形樹脂の最終充填
部位を短辺方向のフランジ部7bの末端部位に変更でき
て窓板7の長手方向端部でのショートショットの成形不
良を無くすることができ、たとえその短辺方向でショー
トショットが生じてケース本体6の内面との間に隙間
(非接合部)が生じるようなことがあっても当該箇所は
窓板覆い壁部6aで覆われていて塵埃侵入の問題は解消
できて有利である。
ートリッジに適用した一実施例を示している。図2にお
いて、これのカートリッジケース1の内部左右にはテー
プ2が巻かれるハブ3を回転自在に収納している。カー
トリッジケース1は左右の駆動軸挿入孔4と駆動軸挿入
孔4・4間に位置する平面長方形の窓孔5とを有するケ
ース本体6と、窓孔5内に一体成形された透明ないし半
透明な平面長方形の窓板7とからなる。
辺方向の断面形状は孔幅を外方に向かって階段状に狭く
する形状に形成され、ケース本体6の外面側に臨み最も
狭い開孔幅w1 をもつ狭幅孔部5aと、狭幅孔部5aよ
り大きい幅w3 をもってケース本体6の内面側に臨む広
幅孔部5cと、広幅孔部5cより小さくかつ狭幅孔部5
aより大きい幅w2 をもつ広幅孔部5cと狭幅孔部5a
間に連通形成した中間幅孔部5bとからなる。中間幅孔
部5bの内縁13は狭幅孔部5aに向かって先すぼまり
テーパ状となし、そのテーパ角度θは65°に設定して
いる。
に嵌合する形の断面皿形部7aと、断面皿形部7aの短
辺方向両端から張り出して広幅孔部5cに嵌合する形の
フランジ部7bとからなるものである。
外面9はケース本体6の狭幅孔部5aに臨んでケース本
体6の外面10の高さよりも低く沈む状態に形成される
とともに、狭幅孔部5aの内縁11で断面皿形部7aの
外面9上の両側端を覆う形に形成してある。狭幅孔部5
aの内縁11は窓板7の断面皿形部7aの外面9からほ
ぼ直角に立ち上がる形に形成し、その内縁11の上部に
外面10に向かって広がるテーパ12をつけている。
ぞれ、広幅孔部5cの内縁14と、その広幅孔部5cの
上面15と、中間幅孔部5bの内縁13と、中間幅孔部
5bの上面16の四面で一体に融着接合されている。
形法で成形する。すなわち、窓孔5を有するケース本体
6を1次成形したのち、該窓孔5内に窓板7を2次成形
する。図3の(A)(B)は2色射出成形金型の構造を
示す。図3の(A)は1次成形状態であり、そこでは固
定側入子20と可動側入子21との間にキャビティ22
を形成する。固定側入子20には窓孔5の狭幅孔部5a
を成形するための垂直面部23とテーパ面部24とを有
する凸部25を設けている。可動側入子21には窓孔成
形用のスライドコア26を固定側入子20の凸部25に
突き合わせた状態にセットしている。固定側入子20の
凸部25に突き合わせるスライドコア26の上端には窓
孔5の中間幅孔部5bを成形するための凸部29を設け
ており、その凸部29は65°(抜き勾配25°)の先
すぼまりテーパ状となっている。かくして、キャビティ
22内に、着色剤を加えたスチロール樹脂などの1次成
形樹脂を射出して冷却造形することにより、図4に示す
ごとく窓孔5を有するケース本体6を得る。
ライドコア26をケース本体6の内面高さ位置にまで後
退させて1次成形品たるケース本体6との間に窓板7の
キャビティ27を形成する。このときスライドコア26
の凸部29は65°のテーパをつけているので、1次成
形品たるケース本体6の窓孔5の中間幅孔部5bから容
易に抜き出される。そのキャビティ27に2次成形ゲー
トGを介してスチロール樹脂などの有色透明または無色
透明樹脂などの2次成形樹脂を射出することにより、図
1に示すごとくケース本体6の窓孔5内に窓板7をこれ
の外面9がケース本体6の外面10の高さよりも低く沈
ませる形に、また窓板7の短辺方向両端が広幅孔部5c
の内縁14と、その広幅孔部5cの上面15と、中間幅
孔部5bの内縁13と、中間幅孔部5bの上面16の四
面で一体接合する形に成形した。このコアバック方式に
よる2次成形に当たって、断面皿形部7aとフランジ部
7bのそれぞれの厚みを、たとえば0.8mmに設定し、窓
孔5の内縁13のテーパー角度θを65°に設定した場
合、それら断面皿形部7aとフランジ部7b間の繋がり
部の実質的な厚みtは0.8×cos65°≒0.34mmと
なり、断面皿形部7aでの厚みT(樹脂流路)の半分以
下に細く絞られることになる。したがって、この2次成
形にさいしゲートGからフランジ部7bに流れる樹脂の
速度を、断面皿形部7aの長辺方向の末端に向けて流れ
る速度よりも遅らさせることができる。また65°の大
きい勾配によっても樹脂の流れを減ずるよう作用するこ
とになる。
外面9をケース本体6の外面10の高さより低く沈ませ
てあるため、断面皿形部7aの外面9にできるゲート跡
がケース本体6の外面10より突出するようなことがな
く、またテープカートリッジどうしを積み重ねたり、他
物がケース本体6の外面10にこすれるようなことがあ
っても、窓板7の外面9を傷つけるようなことなく、透
視性を確保できて有利である。しかし、本発明はこれに
限られるものではなく、図7に示す従来のものと同様に
窓孔5の断面形状において上記狭幅孔部5aを形成する
ことなく、中間幅孔部5bと広幅孔部5cからなるもの
にして、窓板7の断面皿形部7aの外面9とケース本体
6の外面10とが面一になるようになすものであっても
よい。
向全長にわたって65°のテーパ角をつけたが、これに
代えて図5に示すように内縁13の長手方向の中間領域
aのみを50°〜75°に設定して当該領域での樹脂流
れを減じ、樹脂充填不足になりがちなその両端領域b・
bのみは樹脂流れを良好にするために従来通り45°に
設定することもできる。
にフランジ部7bをつけたものについて説明したが、こ
れに代えて図6に示すようにその短辺方向および長辺方
向の四方にフランジ部7bをつけるものにも同様に適用
できる。さらに、窓孔5および窓板7は平面長方形のほ
かに楕円形のものにも同様に適用できる。勿論、本発明
は図示するテープカートリッジ以外に、例えばDATや
ビデオなどのそれにも同様に適用できる。
る。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 1次成形された窓孔5を有するケース本
体6の前記窓孔5内に、透明ないし半透明な窓板7がコ
アバック方式による2色成形法により2次成形で一体成
形されており、 窓板7は、窓孔5内に嵌合する形の断面皿形部7aと、
断面皿形部7aの短辺方向の両端から張り出してケース
本体6の窓孔5周辺の窓板覆い壁部6aの内面側に積層
されるフランジ部7b・7bとを一体に形成しており、 窓孔5内の上記断面皿形部7aと接合する内縁13は外
方に向かって先すぼまりテーパに形成され、その内縁1
3のテーパ角度θは50°〜75°に設定してあること
を特徴とするテープカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03298294A JP3089331B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | テープカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03298294A JP3089331B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | テープカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05109228A JPH05109228A (ja) | 1993-04-30 |
JP3089331B2 true JP3089331B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=17857784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03298294A Expired - Lifetime JP3089331B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | テープカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3089331B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017012718A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 巫 東和 | 脚部用マッサージ器 |
-
1991
- 1991-10-16 JP JP03298294A patent/JP3089331B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017012718A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 巫 東和 | 脚部用マッサージ器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05109228A (ja) | 1993-04-30 |
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Legal Events
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