JPH06336001A - 孔版印刷装置の製版装置 - Google Patents

孔版印刷装置の製版装置

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JPH06336001A
JPH06336001A JP12757193A JP12757193A JPH06336001A JP H06336001 A JPH06336001 A JP H06336001A JP 12757193 A JP12757193 A JP 12757193A JP 12757193 A JP12757193 A JP 12757193A JP H06336001 A JPH06336001 A JP H06336001A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスタとして、実質的に熱可塑性樹脂フィル
ムのみからなるマスタを用いた場合でも、マスタに製版
しわを発生させることなく、製版、搬送を確実に行うこ
とができる孔版印刷装置の製版装置を提供する。 【構成】 熱可塑性樹脂からなるマスタ1が貯容される
マスタ貯容手段1aと、マスタ貯容手段1aのマスタ搬
送方向下流側に配設されたマスタの搬送を行う搬送手段
としてのプラテンローラー2と、プラテンローラー2の
近傍に配設され、マスタ貯容手段1aから搬送されたマ
スタ1の製版を行う製版手段としてのサーマルヘッド3
と、製版されたマスタ1を切断する切断手段としてのカ
ッター4とを有する製版装置において、製版直後のマス
タ1を継続してプラテンローラー2に押し付ける押圧部
材6を、プラテンローラー2近傍のマスタ搬送方向下流
側に具備したことを特徴とする孔版印刷装置の製版装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穿孔されたマスタを版
胴に巻装して印刷を行う孔版印刷装置の製版装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の孔版印刷装置では、製版手段とし
てのサーマルヘッドの発熱素子でマスタに穿孔製版を行
い、このマスタを自動搬送して円筒状の版胴の外周面に
自動的に巻き付け、巻き付けられたマスタに対してプレ
スローラーが印刷用紙を連続的に押し付け、穿孔画像を
印刷用紙に転写することで印刷が行われている。
【0003】この孔版印刷に用いられるマスタとして、
非常に薄い(2〜8マイクロメートル程度)ポリエステ
ル等の熱可塑性樹脂フィルムに、和紙のような多孔質の
可撓性シートを貼り合わせるようにしたものがよく知ら
れている。
【0004】しかし、上記印刷装置で実質的に熱可塑性
樹脂フィルムのみからなるマスタに製版を行う場合、サ
ーマルヘッドで加熱穿孔する際に、マスタをサーマルヘ
ッドとプラテンローラーとのニップ部で挟んだ状態で熱
溶融穿孔を行うが、穿孔後マスタがこのニップ部より開
放されたとき、マスタはまだ高温で熱収縮応力が残って
おり、マスタにしわが発生する。これが所謂、製版しわ
である。そこで、熱可塑性樹脂フィルムに多孔質の可撓
性シートを貼り合わせることにより所定の強さの腰を持
たせ、その製版時に熱収縮作用によるしわの発生を防止
する方法が従来より採用されている。
【0005】ところが、上述のマスタに使用される多孔
質の可撓性シートとして、一般的には和紙が用いられて
いるが、和紙は繊維の太さや長さ、並びに厚みや密度が
一定ではないため、そのインキの透過特性にバラツキが
発生する。すなわち、その表面上に繊維の塊のような部
分が多数点在し、これによりインキの均一な透過が阻止
される。また、熱可塑性樹脂フィルムと多孔質の可撓性
シートとを貼り合わせるために接着剤が使用されるが、
その接着剤のムラにより、接着剤が多量に塗布された部
分においてインキの透過が阻止される。
【0006】このようにインキ透過性の悪い部分が点在
すると、熱可塑性樹脂フィルムに対して所定の原稿画像
に対応した穿孔製版が成されたとしても、上述のインキ
透過性の悪い部分に印刷画像の白抜けが生じ易くなり、
所謂、ベタ埋まりの悪い印刷画像となってしまうという
問題点があった。
【0007】上記問題点の解消を図るため、多孔質の可
撓性シートとして、和紙の代わりに均一な太さの繊維が
規則正しく並べられたものを用いて孔版原紙とした技術
が、特開昭60−87094号公報に開示されている。
【0008】また、記録時のインクフィルムの伸び解消
するため、プラテンローラーを圧接するガイドローラー
とセパレータローラーとを設け、加熱後のインクフィル
ムの伸びを防止する技術が特開平2−50870号公報
に開示されている。
【0009】さらに、インクフィルムへのしわの発生を
防止するため、棒状の摩擦部材を設けてインクフィルム
に一定のバックテンションを与える技術が特開平1−2
38973号公報に開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭60−87
094号公報記載の孔版印刷装置では、製版したばかり
の新しいマスタを版胴に巻き付けても、版胴より供給さ
れたインキが多孔質の可撓性シートに十分浸透しないと
熱可塑性樹脂フィルム迄達しないため、印刷を開始して
も最初の1ないし3枚の印刷用紙上には適正な印刷画像
が得られないという問題点があった。
【0011】また、使用済みのマスタは、版胴から剥離
して所定の排版部に収納した後に廃棄されるが、このと
き多孔質の可撓性シートは、多量のインキを含んだまま
廃棄されるため、インキのランニングコストが上がって
しまうという問題点があった。
【0012】本発明は、より良い印刷画像を素早く、か
つコストアップすることなく得るために、可撓性シート
を用いずに実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみによるマ
スタを用いた場合でも、製版時におけるマスタの収縮、
所謂、製版しわを防止して製版を確実に行うことができ
る孔版印刷装置の製版装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ロール状に巻成された連続シート状のマスタが貯容され
るマスタ貯容手段と、前記マスタ貯容手段の前記マスタ
搬送方向下流側に配設されたマスタの搬送を行う搬送手
段と、前記搬送手段の近傍に配設され、前記マスタ貯容
手段から搬送された前記マスタの製版を行う製版手段
と、製版された前記マスタを切断する切断手段とを有す
る製版装置において、製版直後の前記マスタを継続して
前記搬送手段に押し付ける押圧部材を、前記搬送手段近
傍の前記マスタ搬送方向下流側に具備したことを特徴と
する。なお、前記押圧部材として好ましくは、金属から
なるものが用いられる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置の製版装置において、さらに前記押圧部材が
ローラーからなることを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置の製版装置において、さらに前記押圧部材が
搬送ベルトからなることを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項2または請
求項3記載の孔版印刷装置の製版装置において、さらに
前記押圧部材の回転速度が、前記搬送手段の回転速度よ
りも速く回転駆動されることを特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項4記載の孔
版印刷装置の製版装置において、さらに前記押圧部材表
面の摩擦係数が、前記搬送手段表面の摩擦係数よりも大
きいことを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項4記載の孔
版印刷装置の製版装置において、さらに前記搬送手段と
前記押圧部材とのニップ部における前記マスタの保持力
より、前記搬送手段と前記製版手段とのニップ部におけ
る前記マスタの保持力が上回ることを特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明によれば、押圧部材が製版
後のマスタの熱収縮を抑制し、製版しわを防止する。な
お、押圧部材として金属からなるものを用いたときに
は、該押圧部材が製版後のマスタを冷却し、マスタの熱
収縮応力を除去して製版しわを防止する。
【0020】請求項2記載の発明によれば、ローラーか
らなる押圧部材が製版後のマスタに張力を加えて製版し
わを防止すると共に、マスタに静電気が発生することを
抑制する。
【0021】請求項3記載の発明によれば、搬送ベルト
からなる押圧部材が製版後のマスタ表面に発生する傷や
収縮を防止すると共に、マスタに静電気が発生すること
を抑制する。
【0022】請求項4記載の発明によれば、製版後のマ
スタに張力を加え、効果的に製版しわを防止する。
【0023】請求項5記載の発明によれば、製版後のマ
スタに張力を加え、効果的に製版しわを防止する。
【0024】請求項6記載の発明によれば、製版後のマ
スタに張力を加え、効果的に製版しわを防止すると共
に、搬送手段と製版手段とのニップ部でのマスタのスリ
ップを抑制する。
【0025】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示す孔版印刷
装置の製版装置要部の概略側面図である。
【0026】図1において、ロール状に巻成された実質
的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマスタ1(以
下、単にマスタという)は、マスタ貯容手段としての支
持軸1aで印刷装置本体に回転自在に支持されている。
【0027】支持軸1aのマスタ搬送方向下流側には、
搬送手段としてのプラテンローラー2と製版手段として
のサーマルヘッド3がそれぞれ設けられている。
【0028】プラテンローラー2は、図示しない駆動装
置により回転自在に、かつサーマルヘッド3に対して接
離自在に支持されている。サーマルヘッド3は、印刷装
置本体に固設されている。
【0029】プラテンローラー2のマスタ搬送方向下流
側には、切断手段としてのカッター4が配設されてお
り、カッター4のさらにマスタ搬送方向下流側には、送
りローラー対5が配設されている。送りローラー対5
は、駆動ローラー5aと従動ローラー5bとから構成さ
れており、駆動ローラー5aは図示していない駆動手段
によって回転駆動される。また、従動ローラー5bは印
刷装置本体に回転自在に支持されており、駆動ローラー
5aと連れ回りするように構成されている。
【0030】プラテンローラー2とカッター4との間に
は、プラテンローラー2に対してマスタ1を押圧する押
圧部材6が配設されている。押圧部材6は金属板であっ
て、その横断面形状は図1に示すように、プラテンロー
ラー2の外周面に沿って当接する曲面を有しており、そ
の幅方向の長さは、マスタ1の横幅よりも若干大きく形
成されている。押圧部材6は、図示していない駆動装置
で進退自在に支持されており、プラテンローラー2が図
1の実線で示す製版位置にあるときは、このプラテンロ
ーラー2に対して接離自在となっている。
【0031】製版開始前の初期状態においては、プラテ
ンローラー2と押圧部材6は、図1の二点鎖線の位置に
ある。マスタ1は送りローラー対5に挟持されている。
【0032】製版開始の信号が出力されると、先ずプラ
テンローラー2が図1に実線で示す製版位置に位置決め
され、マスタ1をサーマルヘッド3に押圧する。次に押
圧部材6が同図に実線で示す製版位置に位置決めされ、
マスタ1をプラテンローラー2の外周面に押圧する。
【0033】プラテンローラー2と押圧部材6の位置決
めが完了すると、プラテンローラー2を駆動するステッ
ピングモーターと駆動ローラー5aを駆動する駆動モー
ターとが同時に同期して作動する。このときマスタ1
は、サーマルヘッド3で所定の印刷画像に対応して選択
的に溶融穿孔された後、押圧部材6の放熱で熱収縮応力
を除去されつつ搬送される。
【0034】マスタ1は、プラテンローラー2と送りロ
ーラー対5とで製版されつつ搬送され、その先端部は図
示していない版胴外周面に到達する。版胴外周面上には
マスタ係止手段が設けられており、そのマスタ係止手段
がマスタを保持すると版胴が回転してマスタをその外周
面上に巻装する。そしてプラテンローラー2を駆動して
いるステッピングモーターのステップ数より、マスタ1
が所定の長さ搬送されたと判断すると、カッター4がマ
スタ1を切断し、1枚のマスタが版胴上に巻装されて給
版が完了する。
【0035】なお、押圧部材6としては、金属からなる
ものの他に、帯電防止処理を施した樹脂等からなるもの
を用いてもよい。
【0036】また、この発明の他の実施例として、図4
に示すように、冷却フィンを背面に有する押圧部材6a
を設け、その下方に送風部材9を配設する。この送風部
材9で押圧部材6aの強制冷却を行うと、マスタ1の放
熱効果をさらに高めることができる。
【0037】図2は本発明の第2の実施例を示す孔版印
刷装置の製版装置要部の概略側面図である。なお、この
実施例において、上記実施例と重複する部位に関しては
同一の符号を付し、個々の詳細な説明は割愛する。
【0038】この実施例においては、上記実施例におけ
る押圧部材6に代えて、樹脂からなるローラー状の押圧
部材7を用いている。押圧部材7は、印刷装置本体に回
転自在に支持されており、プラテンローラー2と連れ回
りする。
【0039】製版開始前の初期状態においては、プラテ
ンローラー2は図2の二点鎖線の位置にある。マスタ1
は送りローラー対5に挟持されている。
【0040】製版開始の信号が出力されると、プラテン
ローラー2が図2に実線で示す製版位置に位置決めさ
れ、マスタ1をサーマルヘッド3と押圧部材7の外周面
に押圧する。
【0041】プラテンローラー2の位置決めが完了する
と、プラテンローラー2を駆動するステッピングモータ
ーと駆動ローラー5aを駆動する駆動モーターとが同時
に同期して作動する。このときマスタ1は、サーマルヘ
ッド3で所定の印刷画像に対応して選択的に溶融穿孔さ
れた後、プラテンローラー2とサーマルヘッド3とのニ
ップ部Aと、プラテンローラー2と押圧部材7とのニッ
プ部Bとで保持されることで張力を与えられ、熱収縮を
防止されつつ搬送される。さらにマスタ1には、押圧部
材7が回転することにより、押圧部材7とマスタ1とが
擦れることによる静電気が発生しないので、駆動ローラ
ー5aへのマスタ1の巻き付きが防止される。
【0042】この実施例の変形例として、押圧部材7を
駆動モーターによって回転駆動させてもよい。この場
合、押圧部材7の回転速度をプラテンローラー2の回転
速度よりも速くすることにより、ニップ部Aとニップ部
Bとの間に上記第2の実施例よりも大きな張力を与える
ことができ、製版しわを効果的に防止することができ
る。
【0043】さらに上記実施例の変形例として、押圧部
材7に高摩擦抵抗部材を用いてもよい。するとニップ部
Aにおける摩擦係数よりもニップ部Bにおける摩擦係数
の方が大きくなり、ニップ部Aとニップ部Bとの間に上
記第2の実施例よりも大きな張力を与えることができ、
製版しわを効果的に防止することができる。
【0044】さらに上記実施例の変形例として、プラテ
ンローラー2のサーマルヘッド3に対する圧接力を、押
圧部材7に対する圧接力よりも大きく設定し、ニップ部
Aにおける保持力F1をニップ部Bにおける保持力F2
よりも大きくすることで、ニップ部Aとニップ部Bとの
間に上記第2の実施例よりも大きな張力を与えることが
でき、製版しわを効果的に防止することができると共
に、製版画像の歪やズレを防止することができる。
【0045】また、第2の実施例の変形例として、押圧
部材7に金属等の放熱性のよいものを用いてもよい。こ
の場合は、上記第1の実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0046】図3は本発明の第3の実施例を示す孔版印
刷装置の製版装置要部の概略側面図である。なお、この
実施例において、上記実施例と重複する部位に関しては
同一の符号を付し、個々の詳細な説明は割愛する。
【0047】この実施例においては、上記各実施例にお
ける押圧部材6,7に代えて、搬送ベルトからなる押圧
部材8を用いている。押圧部材8は、図示していない駆
動装置によって回転駆動される。
【0048】製版開始前の初期状態においては、プラテ
ンローラー2は図2の二点鎖線の位置にある。マスタ1
は送りローラー対5に挟持されている。
【0049】製版開始の信号が出力されると、プラテン
ローラー2が図2に実線で示す製版位置に位置決めさ
れ、マスタ1をサーマルヘッド3と押圧部材8のベルト
8aに押圧する。
【0050】プラテンローラー2の位置決めが完了する
と、プラテンローラー2を駆動するステッピングモータ
ーと駆動ローラー5aを駆動する駆動モーター、並びに
押圧部材8を駆動する駆動装置とが同時に同期して作動
する。このときマスタ1は、サーマルヘッド3で所定の
印刷画像に対応して選択的に溶融穿孔された後、プラテ
ンローラー2とサーマルヘッド3とのニップ部Aと、プ
ラテンローラー2と押圧部材8とのニップ部Cとで保持
されることで張力を与えられ、製版しわを防止すること
ができる。ニップ部Cは、上記第2の実施例におけるニ
ップ部Bよりも表面積が大きいので、マスタ挟圧距離を
長くし、マスタ1の熱収縮を効果的に抑制するので、上
記第2の実施例よりも効果的に製版しわを防止すること
ができる。さらにマスタ1には、押圧部材8が回転搬送
することにより、押圧部材8とマスタ1とが擦れること
による静電気が発生しないので、駆動ローラー5aへの
マスタ1の巻き付きが防止される。
【0051】この実施例の変形例として、押圧部材8の
回転速度をプラテンローラー2の回転速度よりも速くす
ることにより、ニップ部Aとニップ部Cとの間に上記第
3の実施例よりも大きな張力を与えることができ、製版
しわを効果的に防止することができる。
【0052】さらに上記実施例の変形例として、ベルト
8aに高摩擦抵抗部材を用いてもよい。するとニップ部
Aにおける摩擦係数よりもニップ部Cにおける摩擦係数
の方が大きくなり、ニップ部Aとニップ部Cとの間に上
記第3の実施例よりも大きな張力を与えることができ、
製版しわを効果的に防止することができる。
【0053】さらに上記実施例の変形例として、プラテ
ンローラー2のサーマルヘッド3に対する圧接力を、押
圧部材8に対する圧接力よりも大きく設定し、ニップ部
Aにおける保持力F1をニップ部Cにおける保持力F3
よりも大きくすることで、ニップ部Aとニップ部Cとの
間に上記第3の実施例よりも大きな張力を与えることが
でき、製版しわを効果的に防止することができると共
に、製版画像の歪やズレを防止することができる。
【0054】また、第3の実施例の変形例として、ベル
ト8aに放熱性のよいものを用いると、上記第1の実施
例と同様の効果を得ることができる。
【0055】なお、上記各実施例で用いた実質的に熱可
塑性樹脂フィルムのみからなるマスタとは、マスタが熱
可塑性樹脂フィルムのみからなるものの他、熱可塑性樹
脂フィルムに帯電防止剤等の微量成分を含有させてなる
もの、さらには熱可塑性樹脂フィルムの両主面、すなわ
ち表面及び裏面のうち少なくとも一方にオーバーコート
層等の薄膜層を1層または複数層形成してなるものを含
む。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、押圧部材
が製版後のマスタの熱収縮を抑制し、製版しわを防止す
るので、良質な印刷画像を得ることができる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、ローラーか
らなる押圧部材が製版後のマスタに張力を加えて製版し
わを防止するので、良質な印刷画像を得ることができる
と共に、マスタに静電気が発生することを抑制でき、マ
スタが搬送ローラーに巻き付きにくくなり、良好な製版
を行うことができる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、搬送ベルト
からなる押圧部材がマスタ挟圧距離を長くしてマスタの
熱収縮を抑制して製版しわを防止するので、良質な印刷
画像を得ることができると共に、マスタに静電気が発生
することを抑制でき、マスタが搬送ローラーに巻き付き
にくくなり、良好な製版を行うことができる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、押圧部材の
回転速度が搬送手段の回転速度よりも速く回転駆動され
るので、製版後のマスタに十分な張力を加えることがで
き、効果的に製版しわを防止し、良質な印刷画像を得る
ことができると共に、マスタに静電気が発生することを
抑制でき、マスタが搬送ローラーに巻き付きにくくな
り、良好な製版を行うことができる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、押圧部材の
回転速度が搬送手段の回転速度よりも速く回転駆動され
ることに加え、押圧部材表面の摩擦係数が搬送手段表面
の摩擦係数よりも大きいので、製版後のマスタにさらに
十分な張力を加えることができ、効果的に製版しわを防
止し、良質な印刷画像を得ることができると共に、マス
タに静電気が発生することを抑制でき、マスタが搬送ロ
ーラーに巻き付きにくくなり、良好な製版を行うことが
できる。
【0061】請求項6記載の発明によれば、押圧部材の
回転速度が搬送手段の回転速度よりも速く回転駆動され
ることに加え、搬送手段と押圧部材とのニップ部におけ
るマスタの保持力よりも搬送手段と製版手段とのニップ
部におけるマスタの保持力が上回るので、製版後のマス
タにさらに十分な張力を加えることができ、効果的に製
版しわを防止し、良質な印刷画像を得ることができると
共に、マスタに静電気が発生することを抑制でき、マス
タが搬送ローラーに巻き付きにくくなり、良好な製版を
行うことができ、しかも搬送手段と製版手段とのニップ
部でのマスタのスリップを抑制するので、製版時に画像
の歪やズレを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を採用した孔版印刷装置
の製版装置要部の概略側面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を採用した孔版印刷装置
の製版装置要部の概略側面図である。
【図3】本発明の第3の実施例を採用した孔版印刷装置
の製版装置要部の概略側面図である。
【図4】本発明の他の実施例を説明する概略側面図であ
る。
【符号の説明】
1 マスタ 1a マスタ貯容手段(支持軸) 2 搬送手段(プラテンローラー) 3 製版手段(サーマルヘッド) 4 切断手段(カッター) 6,6a,7,8 押圧部材 A,B,C ニップ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール状に巻成された連続シート状のマス
    タが貯容されるマスタ貯容手段と、 前記マスタ貯容手段の前記マスタ搬送方向下流側に配設
    されたマスタの搬送を行う搬送手段と、 前記搬送手段の近傍に配設され、前記マスタ貯容手段か
    ら搬送された前記マスタの製版を行う製版手段と、 製版された前記マスタを切断する切断手段とを有する製
    版装置において、 製版直後の前記マスタを継続して前記搬送手段に押し付
    ける押圧部材を、前記搬送手段近傍の前記マスタ搬送方
    向下流側に具備したことを特徴とする孔版印刷装置の製
    版装置。
  2. 【請求項2】前記押圧部材がローラーからなることを特
    徴とする請求項1記載の孔版印刷装置の製版装置。
  3. 【請求項3】前記押圧部材が搬送ベルトからなることを
    特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置の製版装置。
  4. 【請求項4】前記押圧部材の回転速度が、前記搬送手段
    の回転速度よりも速く回転駆動されることを特徴とする
    請求項2または請求項3記載の孔版印刷装置の製版装
    置。
  5. 【請求項5】前記押圧部材表面の摩擦係数が、前記搬送
    手段表面の摩擦係数よりも大きいことを特徴とする請求
    項4記載の孔版印刷装置の製版装置。
  6. 【請求項6】前記搬送手段と前記押圧部材とのニップ部
    における前記マスタの保持力より、前記搬送手段と前記
    製版手段とのニップ部における前記マスタの保持力が上
    回ることを特徴とする請求項4記載の孔版印刷装置の製
    版装置。
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