JPH0550575A - 孔版の作成方法 - Google Patents

孔版の作成方法

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JPH0550575A
JPH0550575A JP3233936A JP23393691A JPH0550575A JP H0550575 A JPH0550575 A JP H0550575A JP 3233936 A JP3233936 A JP 3233936A JP 23393691 A JP23393691 A JP 23393691A JP H0550575 A JPH0550575 A JP H0550575A
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正倫 佐藤
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    • B41C1/14Forme preparation for stencil-printing or silk-screen printing
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 解像度を犠牲にすることなく中間調画像を印
刷する。 【構成】 発熱素子の副走査方向の長さが1穿孔画素の
副走査方向における長さより十分に小さいサーマルヘッ
ド16を用いる。サーマルヘッド16が感熱性孔版材料
1に対して1穿孔画素分の距離を相対移動する間に、画
素の濃度に応じて各発熱素子の駆動電力を制御し、副走
査方向における感熱性孔版材料1の熱可塑性樹脂膜が溶
融して形成される孔の長さを変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中間調画像の印刷に用
いられる孔版の作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷は、インキを通過する孔と、イ
ンキを通さない膜からなる孔版を用い、孔を通ったイン
キを記録紙に付着させる印刷方法がある。従来、孔版
は、次のようにして作成された。即ち、例えば細かい網
目スクリーンや不織布の表面に熱可塑性樹脂膜を被覆し
た感熱性孔版材料に、カーボンブラック入の黒色インク
で描いたイラストや文字,あるいは静電複写画像等の原
稿を密着させ、感熱性孔版材料の裏側からフラッシュラ
ンプを発光させる。原稿の黒い部分はフラッシュランプ
の光をよく吸収して発熱し、その熱で黒い部分が付着し
た感熱性孔版材料の熱可塑性樹脂膜が溶融して収縮し、
支持体の網目スクリーンや不織布に付着する。その結
果、黒い部分には印刷用インクが貫通できる孔が形成さ
れる。この原理に基づく商品として、例えば「プリント
ゴッコ」の商品名で販売されているものが有名である。
【0003】しかるに、このような方法で孔版を作成す
るのでは、原稿が黒色でしかも十分に濃くないと良い結
果が得られず、また、カラー原稿から直接孔版を作成で
きない等、原稿の種類に制限があった。また、フラッシ
ュランプが必要であり、通常1回では満足な孔版が得ら
れず、何回かやり直しが必要なので、不経済であった。
【0004】フラッシュランプを使用しない方法とし
て、感熱性孔版材料にサーマルヘッドを接触させ、これ
を発熱させることにより、穿孔画像を感熱性孔版材料に
形成する方法も知られている。例えば、前記「プリント
ゴッコ」の商品シリーズの中に「プリントゴッコCDマ
スターB6/B5」と呼ばれるものがあり、これはワー
プロのサーマルプリンタで製版できるようになってい
る。この方式によれば、フラッシュランプは不要であ
り、カラー原稿もスキャナで読み取って電気信号に変換
し、サーマルプリンタによりシアン,マゼンタ,イエロ
ー各色用の孔版を作成して重ね刷りすれば、フルカラー
印刷を手軽に行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、サーマ
ルプリンタにより作成された孔版は、文字や階調のない
画像(2値画像)を印刷することはできるが、中間調画
像の印刷を行うことができない。そこで、複数個のドッ
トマトリクスを形成し、マトリクスの記録したドットの
面積率を変え、人間の眼の空間に対する積分作用を利用
し、擬似的に中間調画像を得る方法、例えばディザ法や
濃度パターン法等の2値面積階調再現法を用いることが
考えられる。
【0006】しかしながら、2値面積階調再現法を用い
ると、解像度が大幅に低下する問題がある。例えば、4
×4マトリクスを用いる場合、階調数はわずか17にし
かならないが、解像度は1/4に低下してしまう。した
がって、例えば写真画像のような場合には、少なくとも
32階調,好ましくは64階調以上の階調数が必要であ
るが、現状ではこのように階調数を大きくすると、かえ
って極めてきめの荒い画像になるという問題が生じる。
【0007】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、解像度を犠牲にすることなく中
間調画像を印刷することができる孔版の作成方法を提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、特許請求の範囲第1項に記載した発明は、発熱素子
の副走査方向の長さが1穿孔画素の副走査方向における
長さより十分に小さいサーマルヘッドを用い、このサー
マルヘッドが感熱性孔版材料に対して1穿孔画素分の距
離を相対移動する間に、画素の濃度に応じて各発熱素子
の駆動を制御し、孔の副走査方向の長さを1穿孔画素内
で変化させるようにしたものである。
【0009】また、矩形状のインクドットで画像を印刷
するために、すだれのような絵柄が原画に含まれている
と、この絵柄にモアレ(以下、これを絵柄モアレとい
う)が発生する。この絵柄モアレの発生を防止するため
に、特許請求の範囲第2項に記載した発明では、発熱素
子の副走査方向の長さが1穿孔画素の副走査方向におけ
る長さより十分に小さいサーマルヘッドを用い、このサ
ーマルヘッドが感熱性孔版材料に対して1穿孔画素分の
距離を相対移動する間に、画素の濃度に応じて各発熱素
子の駆動を制御し、孔の副走査方向の長さを1穿孔画素
内で変化させるとともに、主走査方向において隣接する
孔の溶融開始位置が副走査方向に1/2穿孔画素分の距
離だけ互いにずれるように、隣接する発熱素子の駆動タ
イミングを互いにずらしたものである。
【0010】また、カラー印刷を行うために、特許請求
の範囲第3項に記載した発明では、発熱素子の副走査方
向の長さが1穿孔画素の副走査方向における長さより十
分に小さいサーマルヘッドを用い、このサーマルヘッド
が感熱性孔版材料に対して1穿孔画素分の距離を相対移
動する間に、画素の濃度に応じて各発熱素子の駆動を制
御し、孔の副走査方向の長さを1穿孔画素内で変化させ
て、シアン画像,マゼンタ画像,イエロー画像について
それぞれ孔版を作成するとともに、少なくともシアン用
孔版とマゼンタ用孔版の間では、副走査方向での1穿孔
画素のサイズが異なるようにしたものである。
【0011】また、感熱性孔版材料として網目スクリー
ンを用いた場合にモアレの発生を防止するために、特許
請求の範囲第4項に記載した発明では、前記請求項3記
載の孔版の作成方法で、前記感熱性孔版材料は熱可塑性
樹脂膜を支持する支持体として網目スクリーンを備え、
少なくともシアン用孔版とマゼンタ用穿孔はスクリーン
角度が異なるようにしたものである。ここで、サーマル
ヘッドの駆動を制御する方法としては、感熱性孔版材料
をサーマルヘッドに対して所定速度で相対的に連続送り
しつつ、送り方向の一画素内において、その画素の濃度
に応じて通電時間等を変えることにより穿孔長を変えて
もよいし、感熱性孔版材料をサーマルヘッドに対して所
定単位送りで相対的に間欠送りしつつ、この送りに同期
して駆動パルスを制御し、穿孔長を変えるような方法で
もよい。
【0012】
【実施例】感熱性孔版材料1は、図4に示すように、支
持体として網目スクリーン2が用いられ、この片面に熱
可塑性樹脂膜3が形成されている。網目スクリーン2と
しては、例えばポリエステルの単繊維を横線2aと縦線
2bとして用い、格子状に織ったものが用いられ、ま
た、熱可塑性樹脂膜3としては、例えばポリスチレンが
用いられる。このような構造をした感熱性孔版材料とし
ては、例えば理想科学工業(株)製「リソグラフRCマ
スター55」(商品名)がある。これを3枚用いてシア
ン,マゼンタ,イエロー用の孔版を作成する。これらの
孔版を作成するにあたり、網目スクリーン2のスクリー
ン角度が一致していると、重ね刷りした場合に干渉しあ
ってモアレが生じるので、スクリーン角度は45°前後
であることが望ましい。本実施例では、図1ないし図3
に示すように、シアン用,マゼンタ用,イエロー用の孔
版4,5,6のスクリーン角度θ1 ,θ2 ,θ3 を、例
えば20°,40°,60°と互いに異なるようにして
いる。
【0013】図1に示すシアン用の孔版4は、主走査方
向及び副走査方向の画素密度が100本/インチ(8ド
ット/mm)であり、点線で示す各穿孔画素10a〜1
0fは125×125μmのサイズとなっている。主走
査方向で奇数番となる穿孔画素10aに対して、偶数番
の穿孔画素10bはその穿孔位置が副走査方向に半ピッ
チずれており、それにより副走査方向での実効画素密度
を高めている。
【0014】図2に示すマゼンタ用の孔版5では、主走
査方向の画素密度がシアンと同じ100本/インチであ
るが、副走査方向の画素密度は150本/インチ(12
ドット/mm)にしてある。したがって、各穿孔画素1
1a〜11iは125×83μmとなる。また、副走査
方向での実効画素密度を2倍に高めるために、隣合う穿
孔画素の間では、副走査方向に穿孔位置が半ピッチずら
してある。図3に示すイエロー用の孔版6では、穿孔画
素12a〜12fは、シアンと同じように、主走査方向
及び副走査方向が100本/インチであり、かつ半ピッ
チのずらしが行われている。
【0015】このように、シアンとマゼンタの画素密度
を変えると、色レジストレーションのずれに基づく色調
変化の防止と、色モアレの防止に効果がある。色調変化
だけを防止するには、約25本/インチ以上にすればよ
いが、こうすると画素密度差に応じた色モアレが発生す
る。この色モアレは、画素密度の差を約50本/インチ
以上にすれば、解消することができる。
【0016】また、絵柄モアレの防止には、奇数番の穿
孔位置を偶数番に対して約20〜80%ずらすと効果が
ある。特に、穿孔画素の半ピッチずらしは、絵柄モアレ
の防止に最大の効果がある。なお、シアンとマゼンタの
画素密度を逆にしても、色調変化及び色モアレに対する
効果は同じであり、またイエローの画素密度は、色調変
化と色モアレの発生にあまり影響がないことが確認され
ている。
【0017】次に、図5ないし図7を参照して、本発明
を実施する孔版の作成装置について説明する。図5にお
いて、シート状の感熱性孔版材料1は一対の搬送ローラ
14,15に挟持されて穿孔位置に搬送される。穿孔位
置ではサーマルヘッド16が感熱性孔版材料1をプラテ
ンローラ17との間に挟持し、感熱性孔版材料1の熱可
塑性樹脂膜3を画素濃度に応じて溶融する。
【0018】サーマルヘッド16は、図6に示すよう
に、多数の発熱素子が主走査方向にライン状に形成され
ている。なお、図面では3個の発熱素子18a〜18c
だけを示してある。
【0019】ヘッド駆動部22は、感熱性孔版材料1が
副走査方向に1個の穿孔画素分だけ移動される間に、サ
ーマルヘッド16の各発熱素子の通電時間を制御し、画
素の濃度に応じて副走査方向での溶融ドットの長さを決
定する。
【0020】モータ23は、送り制御回路24からの駆
動信号に応じて搬送ローラ14,15及びプラテンロー
ラ17を回転駆動する。コントローラ26は、ヘッド駆
動部22及び送り制御回路24をシーケンス制御する。
なお、符号27,28は感熱性孔版材料1をプラテンロ
ーラ17に密着させるローラである。
【0021】図7はヘッド駆動部22の一例を示すもの
である。入力部30は、ビデオテープレコーダやスキャ
ナーから構成され、緑色ビデオ信号G,赤色ビデオ信号
R,青色ビデオ信号Bを濃度変換回路31に送る。この
濃度変換回路31は、三色ビデオ信号をマゼンタ濃度信
号M,シアン濃度信号C,イエロー濃度信号Yに変換
し、フレームメモリ32〜34にそれぞれ書き込む。
【0022】色レジストレーションのずれによる色調変
化を防止するために、この実施例では補完回路35がフ
レームメモリ32に接続されている。この補完回路35
は、フレームメモリ32から読み出したマゼンタ信号に
対して、副走査方向においてN個の画素毎に1個の画素
を補完し、この補完処理した信号をフレームメモリ36
に書き込む。例えば、50%の補完を行う場合には、副
走査方向に並んだ2個の画素毎に1個の画素を増やせば
よい。この補完した画素の濃度は、2個の画素の濃度の
平均値が用いられる。
【0023】孔版4,5,6の作成時には、コントロー
ラ26は、3枚のフレームメモリ33,34,36のう
ち、孔版の種類に応じたものを順番に読出しモードにセ
ットする。読出しモードにセットされたフレームメモリ
は、これに記憶されている濃度信号が1ラインずつ読み
出され、3個の駆動信号変換部38〜40のうち対応す
るものに送られ、階調ステップに対応したビット数の駆
動信号に変換される。この1ライン分の駆動信号のう
ち、主走査方向において奇数番となる画素の駆動信号は
シフトレジスタ41に送られ、偶数番となる画素の駆動
信号は遅延回路42で遅延されてからシフトレジスタ4
3に送られる。この遅延回路42により、1ライン分の
ドットは一列に並ぶことはなく、1つおきに穿孔位置が
副走査方向に半ピッチずらされる。
【0024】前記駆動信号は、例えば32階調の場合に
1つの画素が32ビットから構成されており、1ライン
分の駆動信号が32回に分けて読み出される。したがっ
て、1ラインの穿孔開始時には、各画素の駆動信号のう
ち第1番目のビットだけが順番に読み出され、シリアル
信号としてシフトレジスタ41,43に送られ、ここで
パラレル信号に変換される。このようにして各桁のビッ
トが一定時間毎に順番に読み出され、シフトレジスタ4
1,43に送られる。スイッチング回路44は、サーマ
ルヘッド16の発熱素子に対応した個数のラッチ回路及
びスイッチを備えており、シフトレジスタ41,43に
書き込まれた信号を所定のタイミングでラッチ回路にラ
ッチする。このラッチ回路が「1」の場合には、これに
対応したスイッチがONし、他方「0」の場合にはOF
Fする。スイッチがONすると、これに接続された発熱
素子が通電され、感熱性孔版材料1の熱可塑性樹脂膜3
を加熱する。
【0025】送り制御回路24は、サーマルヘッド16
への駆動信号の供給に同期させ、かつ副走査方向での画
素密度に応じた速度でモータ23を回転させる。この実
施例では、マゼンタ用の孔版5を作成する際の画素密度
が他の2色の画素密度よりも大きいため、モータ23の
回転速度が遅くなる。
【0026】次に、図8ないし図14を参照して上記装
置の作用について説明する。入力部30から入力された
ビデオ信号は、濃度信号に変換されてから、フレームメ
モリ32〜34に書き込まれる。このフレームメモリ3
2に書き込まれたマゼンタ信号Mは、補完回路35によ
って副走査方向で補完処理されてから、フレームメモリ
36に書き込まれる。
【0027】シアン用孔版4を作成する場合は、スクリ
ーン角度θ1 の感熱性孔版材料を格納位置にセットす
る。次に、キーボードを操作して製版をコントローラ2
6に指示すると、モータ23が搬送ローラ14,15及
びプラテンローラ17を回転させる。感熱性孔版材料の
先端部がプリント位置に達すると、次に、コントローラ
26はフレームメモリ33を読出しモードにセットし、
シアン濃度信号を1ラインずつ読み出す。この読み出さ
れた1ライン分のシアン濃度信号は、駆動信号変換回路
38で32ビットの駆動信号に変換され、そして主走査
方向で奇数番となるものと、偶数番となるものに分けら
れる。この奇数番となる画素の駆動信号は、その各ビッ
トが桁毎にまとめられてシリアル信号とされ、このシリ
アル信号がシフトレジスタ41に送られる。偶数番の駆
動信号は、シリアル信号に変換された後、遅延回路42
で半ピッチだけ遅延されてからシフトレジスタ43に送
られる。これらのシフトレジスタ41,43は、シリア
ル信号をパラレル信号に変換し、これをスイッチング回
路に送る。このスイッチング回路44は、サーマルヘッ
ド16の各発熱素子をON状態とする。
【0028】感熱性孔版材料1は、副走査方向に1個の
穿孔画素分だけ送られる間に、各発熱素子が駆動信号で
決まる時間だけ通電される。この際に、遅延回路42に
よって、偶数番の発熱素子は、駆動開始が半ピッチだけ
遅延される。
【0029】サーマルヘッド16の各発熱素子が駆動信
号に応じて通電されると、その通電期間に応じて感熱性
孔版材料1の熱可塑性樹脂膜3が溶融され、図8に示す
ように、シアンインク貫通用の孔3aが形成される。次
に、第2番目のラインのシアン濃度信号がフレームメモ
リ33から読み出され、前述したように感熱性孔版材料
1に第2番目のラインの穿孔が行われる。こうして、1
フレーム分のシアンインク貫通用の穿孔が終了すると、
シアン用の孔版4が完成する。
【0030】マゼンタ用の孔版5の作成時には、スクリ
ーン角度θ2 が40°の感熱性孔版材料を格納位置にセ
ットして、前述した手順でマゼンタ用孔版5を作成す
る。このマゼンタ用孔版5は、画素密度が150本/イ
ンチであるため、送り制御回路24はモータ23の回転
を遅くし、穿孔画素の副走査方向での送り速度を小さく
する。なお、穿孔速度を速くすれば、感熱性孔版材料1
の送り速度を変えなくてもよい。
【0031】イエロー用の孔版6の作成時には、スクリ
ーン角度θ3 が60°の感熱性孔版材料を用いる。そし
て、フレームメモリ34からイエロー濃度信号を読み出
し、シアン画像の穿孔時と同様に、イエロー用の穿孔が
行われる。
【0032】次に、以上のようにして作成された孔版
4,5,6を用いて重ね刷りを行う。まず、図9に示す
ように、孔版4の熱可塑性樹脂膜3側にシアンインク4
6を塗布し、スクリーン2側の面を印刷用紙47に重ね
て所定の圧力をかけると、シアンインク46は孔3aと
スクリーン2の網目とを通って印刷用紙47側に染み出
す。孔版4を印刷用紙47から剥がすと、図10に示す
ように、孔3aの形状に対応したシアンインクドット4
6aが印刷用紙47の面に付着する。次に、マゼンタ用
孔版5とマゼンタインクを用いて、印刷用紙47にマゼ
ンタ画像を印刷し、最後にシアン用孔版6とシアンイン
クを用いてシアン画像を印刷する。
【0033】図11はイエローの印刷状態を示すもので
あり、点線で示すセル50a〜50dのうち、セル50
a〜50cにハッチングで示す長方形のイエローインク
ドットが記録される。マゼンタは、図12に示すよう
に、セル51a〜51fにハッチングで表したマゼンタ
インクドットが記録され、シアンは図13に示すよう
に、セル52a〜52dに点で表したシアンインクドッ
トが記録される。この3色のインクドットは、図14に
示すように重なり、中間調を表現する。なお、孔版4,
5,6による重ね刷りには、例えば理想科学工業(株)
製「理想フルカラー用インク」(商品名)の3色セット
と、同社製印刷機「プリントゴッコPG−10」を使用
することができ、例えば葉書にフルカラー印刷を施すこ
とができる。
【0034】また、前記感熱性孔版材料1の支持体とし
てポリエステルを網目状に編んだスクリーン2を使用し
たが、この他に、楮,三椏,マニラ麻,亜麻等の天然繊
維やレーヨン,ビニロン等の化学繊維の単独,あるいは
混合したものを用い、これらの単繊維をインクが貫通す
るようにスクリーン状に規則的に編んで使用してもよ
く、また、図15に示す支持体48のように、前記繊維
が和紙のように複雑に絡み合ったものを使用してもよ
い。
【0035】また、前記熱可塑性樹脂膜3としては、前
記ポリスチレンの他に、塩化ビニリデン−塩化ビニル共
重合体,プロピレン−エチレン共重合体,酢酸ビニル−
エチレン共重合体,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニル等
を用いることができる。また、熱可塑性樹脂膜3の厚さ
は、数μm〜数10μm,好ましくは約3〜約10μm
の範囲が望ましい。
【0036】上記実施例は、サーマルヘッド又は感熱性
孔版材料を副走査方向に相対移動して穿孔するラインプ
リンタについて説明したが、本発明は二次元に相対移動
して穿孔するシリアルプリンタに対しても適用すること
ができる。このシリアルプリンタでは、発熱素子が主走
査方向に配列され、熱穿孔時に副走査方向に移動するサ
ーマルヘッドが用いられ、そして感熱性孔版材料は主走
査方向に移動する。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の方
法によれば、発熱素子の副走査方向の長さが1穿孔画素
の長さより十分に小さいサーマルヘッドを用い、サーマ
ルヘッドが感熱性孔版材料に対して1穿孔画素分の距離
を相対移動する間に、画素の濃度に応じて各発熱素子の
駆動を制御し、熱可塑性樹脂膜が溶融して形成される孔
の副走査方向の長さを変化させるようにしたので、解像
度を犠牲にすることなく中間調画像を印刷することがで
きる。また、隣接する孔の穿孔開始位置が副走査方向に
1/2穿孔画素分の距離だけ互いにずれるように隣接す
る発熱素子の駆動タイミングを互いにずらしたので、モ
アレも防止できる。また、少なくともシアン用孔版とマ
ゼンタ用孔版は、副走査方向での画素サイズが異なるよ
うにしたので、色レジストレーションのずれによる色調
変化を防止できる。また、少なくともシアン用孔版とマ
ゼンタ用孔版はスクリーン角度を相違させたので、モア
レを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】穿孔画素とシアン用孔版のスクリーン角度との
関係を示す説明図である。
【図2】穿孔画素とマゼンタ用孔版のスクリーン角度と
の関係を示す説明図である。
【図3】穿孔画素とイエロー用孔版のスクリーン角度と
の関係を示す説明図である。
【図4】サーマルヘッドの下方で搬送される感熱性孔版
材料の断面図である。
【図5】本発明を実施する孔版の作成装置を示す概略図
である。
【図6】サーマルヘッドの底面図である。
【図7】ヘッド駆動部の一例を示すブロック図である。
【図8】熱可塑性樹脂膜の一部が溶解穿孔された状態を
示す断面図である。
【図9】孔版の孔にシアンインクを塗布して印刷用紙に
密着させた状態を示す断面図である。
【図10】印刷用紙から孔版を引き剥がした状態を示す
断面図である。
【図11】シアン画像のドットを示す説明図である。
【図12】マゼンタ画像のドットを示す説明図である。
【図13】イエロー画像のドットを示す説明図である。
【図14】シアン,マゼンタ,イエローの各画像を重ね
刷りした結果を示す説明図である。
【図15】感熱性孔版材料の別の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 感熱性孔版材料 2 スクリーン 3 熱可塑性樹脂膜 4 シアン用孔版 5 マゼンタ用孔版 6 イエロー用孔版 10a〜10f シアンの穿孔画素 11a〜11i マゼンタの穿孔画素 12a〜12f イエローの穿孔画素 16 サーマルヘッド 18a〜18c 発熱素子 22 ヘッド駆動部 24 送り制御回路 26 コントローラ 48 支持体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子を主走査方向に配列した
    サーマルヘッドを用い、主走査方向と直交する副走査方
    向に、サーマルヘッドと感熱性孔版材料とを相対的に移
    動し、感熱性孔版材料の表面に形成した熱可塑性樹脂膜
    を溶融穿孔して孔版を作成する方法において、 発熱素子の副走査方向の長さが1穿孔画素の副走査方向
    における長さより十分に小さいサーマルヘッドを用い、
    このサーマルヘッドが感熱性孔版材料に対して1穿孔画
    素分の距離を相対移動する間に、画素の濃度に応じて各
    発熱素子の駆動を制御し、孔の副走査方向の長さを1穿
    孔画素内で変化させることを特徴とする孔版の作成方
    法。
  2. 【請求項2】 複数の発熱素子を主走査方向に配列した
    サーマルヘッドを用い、主走査方向と直交する副走査方
    向に、サーマルヘッドと感熱性孔版材料とを相対的に移
    動し、感熱性孔版材料の表面に形成した熱可塑性樹脂膜
    を溶融穿孔して孔版を作成する方法において、 発熱素子の副走査方向の長さが1穿孔画素の副走査方向
    における長さより十分に小さいサーマルヘッドを用い、
    このサーマルヘッドが感熱性孔版材料に対して1穿孔画
    素分の距離を相対移動する間に、画素の濃度に応じて各
    発熱素子の駆動を制御し、孔の副走査方向の長さを1穿
    孔画素内で変化させるとともに、主走査方向において隣
    接する孔の溶融開始位置が副走査方向に1/2穿孔画素
    分の距離だけ互いにずれるように、隣接する発熱素子の
    駆動タイミングを互いにずらしたことを特徴とする孔版
    の作成方法。
  3. 【請求項3】 複数の発熱素子を主走査方向に配列した
    サーマルヘッドを用い、主走査方向と直交する副走査方
    向に、サーマルヘッドと感熱性孔版材料とを相対的に移
    動し、感熱性孔版材料の表面に形成した熱可塑性樹脂膜
    を溶融穿孔して孔版を作成する方法において、 発熱素子の副走査方向の長さが1穿孔画素の副走査方向
    における長さより十分に小さいサーマルヘッドを用い、
    このサーマルヘッドが感熱性孔版材料に対して1穿孔画
    素分の距離を相対移動する間に、画素の濃度に応じて各
    発熱素子の駆動を制御し、孔の副走査方向の長さを1穿
    孔画素内で変化させて、シアン画像,マゼンタ画像,イ
    エロー画像についてそれぞれ孔版を作成するとともに、
    少なくともシアン用孔版とマゼンタ用孔版の間では、副
    走査方向での1穿孔画素のサイズが異なるようにしたこ
    とを特徴とする孔版の作成方法。
  4. 【請求項4】 前記感熱性孔版材料は熱可塑性樹脂膜を
    支持する支持体として網目スクリーンを備え、少なくと
    もシアン用孔版とマゼンタ用穿孔はスクリーン角度が異
    なるようにしたことを特徴とする請求項3記載の孔版の
    作成方法。
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