JP4554984B2 - 孔版印刷機の製版装置 - Google Patents

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Description

本発明は、孔版印刷機における製版装置に関するものである。
孔版印刷機においては、印刷用の版材が、供給部から製版装置を経て印刷装置へ供給される。供給部では、版材がロールに巻き付けられて存在している。製版装置では、版材は、プラテンローラによってサーマルヘッドに押圧され且つ搬送されながら、製版される。製版は、サーマルヘッドが版材を加熱穿孔することにより、行われる。
ところで、版材はサーマルヘッドによって加熱されるので、サーマルヘッドを通過した版材には、熱収縮応力が残り、しわが発生する。これが、所謂「製版しわ」と呼ばれるものである。製版しわができると、その後の搬送や印刷に支障を来たす恐れがある。
そこで、製版しわを防止するために、腰の強い版材が一般に使用されている。この版材は、熱可塑性樹脂フィルムにインク透過性の可撓性シートを貼り合せてなるものである。しかしながら、この版材を使用することに関しては、特許文献1に示すように、種々の不都合が指摘されている。したがって、版材としては、可撓性シートを貼り合せていないもの、すなわち、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるもの、を用いることが望まれている。
ところで、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる版材(以下、「フィルム版材」と称する)は、腰の弱いものであるため、製版しわが、より発生しやすいものである。そこで、その製版しわを防止するための工夫が必要とされている。その工夫として、例えば、特許文献2では、製版直後の版材を継続してプラテンローラに押し付ける押圧ローラを設けている。また、特許文献3では、製版手段の後に複数のこま切れ状の送りローラを設けている。
更に、特許文献1に示されるように、フィルム版材の一種として、一面に多数の微小凹部を形成したもの(以下、「凹部形成フィルム版材」と称する)が、用いられるようになってきている。この版材は、微小凹部形成時の残留応力が存在するので、製版しわが、より発生しやすいものである。
特開2003−112402号公報 特許第2856632号 特許第2803948号
特許文献2、3に示される工夫によっても、フィルム版材を用いた場合の製版しわの発生を、十分には防止できていなかった。
また、凹部形成フィルム版材を用いる場合については、製版しわの発生を効果的に防止する手段が未だ示されていないのが実情である。
本発明は、フィルム版材を用いた場合でも、製版しわの発生を十分に防止でき、更には、凹部形成フィルム版材を用いた場合でも、製版しわの発生を十分に防止できる、製版装置、を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、孔版印刷機において、供給部から供給されてきた版材に製版を行うサーマルヘッドと、供給部から供給されてきた版材をサーマルヘッドに押圧しながら搬送するプラテンローラと、を備えた製版装置において、副走査方向の上流側からプラテンローラに押圧して設けられ、プラテンローラとの間で版材を挟んで搬送する、第1押圧ローラと、副走査方向の下流側からプラテンローラに押圧して設けられ、プラテンローラとの間で版材を挟んで搬送する、第2押圧ローラと、を有し、両押圧ローラが、版材を、プラテンローラの周面の、円周方向半分より大きい範囲に、巻き付けるよう、配置されており、更に、プラテンローラの主走査方向の両側に配置され、プラテンローラと同軸で回転する、端部ローラと、端部ローラに対向して配置され、端部ローラとの間で版材の両端部を挟んで版材を搬送する、端部対向ローラと、を有しており、端部対向ローラが、副走査方向に対して外向きに回転するよう、設けられている、ことを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、両押圧ローラのプラテンローラに対する押圧力が、プラテンローラのサーマルヘッドに対する押圧力より小さく設定されているものである。
請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、第2押圧ローラのプラテンローラに対する押圧力が、第1押圧ローラのプラテンローラに対する押圧力より大きく設定されているものである。
請求項記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の発明において、各押圧ローラが、径の大きさに応じて、中央部と両端部とに区分されており、各端部が、端に行くに連れて漸次小径となっているものである。
請求項記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の発明において、両押圧ローラの周面の摩擦係数が、プラテンローラの周面の摩擦係数より小さく設定されているものである。
請求項記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一つに記載の発明において、プラテンローラに巻き付けられた版材に対して、副走査方向上流側に向けて及び副走査方向下流側に向けて、張力が付与されているものである。
請求項記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一つに記載の発明において、版材として、一面に多数の微小凹部が形成された熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものが用いられ、版材は、他面がサーマルヘッドに接するように設けられているものである。
請求項1記載の発明によれば、版材が、プラテンローラの周面の、円周方向半分より大きい範囲に、巻き付きながら、搬送されていくので、版材が、副走査方向においてプラテンローラに長く巻き付くこととなる。したがって、版材の副走査方向における熱収縮を効果的に抑制できる。
しかも、版材が、副走査方向において両押圧ローラに対しても長く巻き付くことになる。この点からも、版材の副走査方向における熱収縮を効果的に抑制できる。
更に、版材が、両端部を端部ローラと端部対向ローラとで挟まれた状態で搬送されていく。そのため、版材が主走査方向に収縮しようとするのが防止される。したがって、版材の主走査方向における熱収縮を効果的に抑制できる。
しかも、版材が、搬送されながら主走査方向に引っ張られる状態となるので、版材が主走査方向に収縮しようとするのが、より効果的に防止される。したがって、版材の主走査方向における熱収縮を、より効果的に抑制できる。
請求項記載の発明によれば、製版装置における版材の搬送をプラテンローラが主体として行うこととなるので、版材を円滑に搬送できる。
請求項記載の発明によれば、製版装置における版材の副走査方向への搬送を、第2押圧ローラによって、副走査方向の下流側へ向けて積極的に行うことができるので、版材を円滑に搬送できる。
請求項記載の発明によれば、各押圧ローラによる主走査方向における押圧を均等なものにできる。すなわち、各押圧ローラの主走査方向の両端には、各押圧ローラに押圧力を持たせるために付勢力が加えられているが、付勢力が各押圧ローラの両端に加わるために、各押圧ローラの主走査方向の両端部と中央部とでは付勢力に基づく押圧力に差が生じる恐れがある。しかしながら、請求項記載の発明によれば、各押圧ローラの両端部の径が中央部に比して漸次小さくなっているので、各押圧ローラの両端部と中央部とにおける、付勢力に基づく押圧力の差が、減少する。よって、各押圧ローラによる主走査方向における押圧を均等なものにできる。
請求項記載の発明によれば、各押圧ローラの周面との摩擦よりも、プラテンローラの周面との摩擦が主体となって、版材が搬送される。すなわち、プラテンローラが主体となって版材を搬送できる。したがって、版材を、押圧ローラに巻き込ませたりすることなく、円滑に搬送できる。
請求項記載の発明によれば、版材に対して副走査方向の張力が働くので、版材の副走査方向における熱収縮を更に効果的に抑制できる。
請求項記載の発明によれば、そのような版材を用いても、上記構成の製版装置1によって、版材が副走査方向や主走査方向に熱収縮するのを、防止できる。
図1は本発明の製版装置1を示す模式断面図、図2は図1のII−II断面図である。この製版装置1は、版材9を、プラテンローラ2によってサーマルヘッド3に押圧し且つ搬送しながら、製版するようになっている。版材9は、供給部10から製版装置1に供給されるようになっている。供給部10では、版材9はロール11に巻き付けられた状態で存在している。
そして、製版装置1は、更に、第1押圧ローラ4と、第2押圧ローラ5と、を備えている。第1押圧ローラ4は、副走査方向(矢印Y方向)の上流側からプラテンローラ2に押圧して設けられ、プラテンローラ2との間で版材9を挟んで搬送するようになっている。第2押圧ローラ5は、副走査方向の下流側からプラテンローラ2に押圧して設けられ、プラテンローラ2との間で版材9を挟んで搬送するようになっている。そして、両押圧ローラ4、5は、版材9を、プラテンローラ2の周面の、円周方向半分より大きい範囲に、巻き付けるよう、配置されている。具体的には、図1中の角度θ1、θ2が0より大きく設定されている。
図3は図1の製版装置1の平面部分図、図4は図3のIV矢視図である。両押圧ローラ4、5は、その両端にて、一対の回動レバー8に支持されている。回動レバー8は、同じ回動中心80を持つ2つのレバー片81、82からなっている。レバー片81は、上端部にて第1押圧ローラ4の回転軸41を支持しており、下端部がばね83により矢印A方向に付勢されている。レバー片82は、上端部にて第2押圧ローラ5の回転軸51を支持しており、下端部がばね84により矢印B方向に付勢されている。したがって、両押圧ローラ4、5は、相互に近づく方向(矢印C方向)に付勢されている。また、両押圧ローラ4、5のプラテンローラ2に対する押圧力は、ばね83、84によって、それぞれ設定されている。
一方、プラテンローラ2は、図3に示すように、回転軸21が両端にてアーム22に支持されている。アーム22は、その一端が孔版印刷機の本体100に回動自在に支持されている。したがって、プラテンローラ2は、アーム22の回動によって、図2の矢印D方向に移動可能となっている。すなわち、プラテンローラ2は、両押圧ローラ4、5の矢印C方向への付勢力に抗しながら、両押圧ローラ4、5の間を通過できるようになっており、それにより、サーマルヘッド3上に設定されたりサーマルヘッド3上から離されたりできるようになっている。
また、プラテンローラ2のサーマルヘッド3に対する押圧力は、サーマルヘッド3をプラテンローラ2に向けて付勢するばね(図示せず)によって設定されている。
上記構成の製版装置1においては、角度θ1、θ2が0より大きく設定されているので、版材9が、プラテンローラ2の周面の、円周方向半分より大きい範囲に、巻き付きながら、搬送されていく。すなわち、版材9が、副走査方向においてプラテンローラ2に長く巻き付くこととなる。したがって、版材9の副走査方向における熱収縮が効果的に抑制される。なお、θ1とθ2とは、同じでも異なってもよい。
しかも、版材9は、副走査方向において両押圧ローラ4、5に対しても長く巻き付くことになる。この点からも、版材9の副走査方向における熱収縮が効果的に抑制される。
なお、上記構成の製版装置1は、更に、次のような構成を採用するのが好ましい。最も好ましい実施形態は、次の構成を全て採用するものである。
(1)更に、図2に示すように、一対の端部ローラ6と、一対の端部対向ローラ7と、を備えている。端部ローラ6は、プラテンローラ2の主走査方向(矢印X方向)の両側に配置されており、プラテンローラ2と同軸で回転するようになっている。端部対向ローラ7は、端部ローラ6に下方から対向して配置されており、端部ローラ6との間で版材9の両端部を挟んで版材9を搬送するようになっている。なお、端部対向ローラ7は、端部ローラ6に向けて、ばね(図示せず)により付勢されており、端部対向ローラ7の端部ローラ6に対する押圧力は、当該ばねによって設定されている。
この構成によれば、版材9が、両端部を端部ローラ6と端部対向ローラ7とで挟まれた状態で搬送されていく。そのため、版材9が主走査方向に収縮しようとするのが防止される。したがって、版材9の主走査方向における熱収縮が効果的に抑制される。
(2)上記(1)の構成において、更に、端部対向ローラ7が、平面部分図である図5に示すように、副走査方向に対して外向きに回転するよう、設けられている。
この構成によれば、版材9は、搬送されながら主走査方向に引っ張られる状態となるので、版材9が主走査方向に収縮しようとするのが、より効果的に防止される。したがって、版材9の主走査方向における熱収縮が、より効果的に抑制される。
(3)両押圧ローラ4、5のプラテンローラ2に対する押圧力が、プラテンローラ2のサーマルヘッド3に対する押圧力より、小さく設定されている。
この構成によれば、製版装置1における版材9の搬送をプラテンローラ2が主体として行うこととなるので、版材9を円滑に搬送できる。
(4)第2押圧ローラ5のプラテンローラ2に対する押圧力が、第1押圧ローラ4のプラテンローラ2に対する押圧力より、大きく設定されている。
この構成によれば、製版装置1における版材9の副走査方向への搬送を、第2押圧ローラ5によって、副走査方向の下流側へ向けて積極的に行うことができるので、版材9を円滑に搬送できる。
(5)第1押圧ローラ4が、図6に示すように、径の大きさに応じて、中央部42と両端部43とに区分されており、各端部43が、端に行くに連れて漸次小径となっている。すなわち、端部43の端の径D2が中央部42の径D1より小さい。第2押圧ローラ5も、同じである。
この構成によれば、各押圧ローラ4、5による主走査方向における押圧を均等なものにでき、版材9を安定して搬送できる。すなわち、上記構成の製版装置1においては、各押圧ローラ4、5の主走査方向の両端に、各押圧ローラ4、5に押圧力を持たせるために、ばね83、84によって付勢力が加えられている。しかし、付勢力が各押圧ローラ4、5の両端に加わるために、各押圧ローラ4、5の主走査方向の両端部と中央部とでは付勢力に基づく押圧力に差が生じてしまう恐れがある。しかしながら、図6に示す構成によれば、各押圧ローラ4、5の両端部の径が中央部に比して漸次小さくなっているので、各押圧ローラ4、5の両端部と中央部とにおける、付勢力に基づく押圧力の差が、減少する。よって、各押圧ローラ4、5による主走査方向における押圧を均等なものにでき、版材9を安定して搬送できる。
(6)両押圧ローラ4、5の周面の摩擦係数が、プラテンローラ2の周面の摩擦係数より小さく設定されている。例えば、両押圧ローラ4、5を、金属や合成樹脂などの、表面の摩擦係数が小さい部材で、作製する。
この構成によれば、各押圧ローラ4、5の周面との摩擦よりも、プラテンローラ2の周面との摩擦が主体となって、版材9が搬送される。すなわち、プラテンローラ2が主体となって版材9を搬送できる。したがって、版材9を、第1押圧ローラ4や第2押圧ローラ5に巻き込ませたりすることなく、円滑に搬送できる。
(7)プラテンローラ2に巻き付けられた版材9に対して、副走査方向上流側(矢印Y1方向)に向けて及び副走査方向下流側(矢印Y2方向)に向けて、張力が付与されている。副走査方向上流側への張力の付与は、例えば、供給部10のロール11に減速トルクを加えるトルク発生機を設けることにより、実現できる。また、副走査方向下流側への張力の付与は、例えば、製版装置1よりも副走査方向下流に位置する搬送ローラに、加速トルクを加えるトルク発生機を設けることにより、実現できる。
この構成によれば、版材9に対して副走査方向の張力が働くので、版材9の副走査方向における熱収縮を更に効果的に抑制できる。
(8)版材9として、一面に多数の微小凹部が形成された熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものが用いられ、版材9は、他面がサーマルヘッド3に接するように設けられている。
このような版材9を用いても、上記構成の製版装置1によれば、版材9が副走査方向や主走査方向に熱収縮するのを、防止できる。
上記の全ての構成を備えた製版装置1によって、製版を行い、その場合の版材9の副走査方向及び主走査方向における熱収縮率を測定した。なお、図7に示すように、プラテンローラ2のサーマルヘッド3に対する押圧力をFPとし、第1押圧ローラ4のプラテンローラ2に対する押圧力をF1とし、第2押圧ローラ5のプラテンローラ2に対する押圧力をF2とし、第1押圧ローラ4の水平面に対する角度をθ1とし、第2押圧ローラ5の水平面に対する角度をθ2とし、版材9に対して副走査方向上流側に向けて付与された張力をFT1とし、版材9に対して副走査方向下流側に向けて付与された張力をFT2とし、これらを種々設定して、上記熱収縮率を測定した。また、両押圧ローラ4、5における中央部42の長さを160mmとし、両端部43の長さをそれぞれ95mmとし、中央部42の径D1を10mmとし、端部43の端縁の径D2を9.6mmとした。
(副走査方向の熱収縮率の測定)
図8に示すように、製版前の版材9の、主走査方向の中央と両端とに、副走査方向に延びた長さ200mmの線101をマジックで記載し、製版後に、線101の長さL1を測定して、熱収縮率を求めた。なお、製版熱量は18.5mJ/mmとし、製版送り速度(搬送速度)は31.75mm/秒とした。
また、版材9としては、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるもの(フィルム版材)であって、厚さ10μmのものと厚さ11μmのものと、を用い、前者を実施例1とし、後者を実施例2とした。更に、版材9としては、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものであり且つ一面に多数の微小凹部が形成されているもの(凹部形成フィルム版材)であって、厚さ10μmのものと厚さ11μmのものと、を用い、前者を実施例3とし、後者を実施例4とした。
比較例1〜4として、従来の製版装置を用い、その他はそれぞれ実施例1〜4と同じとした場合の、熱収縮率も求めた。なお、従来の製版装置は、両押圧ローラ4、5を有していない。
比較例1〜4の結果を表1〜4に示し、実施例1〜4の結果を表5〜8に示す。
Figure 0004554984
Figure 0004554984
Figure 0004554984
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Figure 0004554984
Figure 0004554984
Figure 0004554984
Figure 0004554984
上記表からわかるように、実施例1〜4においては、副走査方向における熱収縮率が極めて小さくなっている。したがって、本発明の製版装置によれば、副走査方向における熱収縮率を小さくでき、すなわち、副走査方向における製版しわの発生を、かなり抑制できる。
(主走査方向の熱収縮率の測定)
図9に示すように、版材9の副走査方向の中央と両端とに、主走査方向に延びた長さ219.5mmで幅20mmの線102を製版するように、サーマルヘッド3にデータを送って、製版を行い、製版後に、線102の長さL2を測定して、熱収縮率を求めた。なお、端部対向ローラ7の端部ローラ6に対する押圧力は0.2kgとした。また、端部対向ローラ7の副走査方向に対する外向きの角度をθ3(図5)として、種々設定した。
また、版材9としては、凹部形成フィルム版材であって、厚さ11μmのもの、を用いた。これを実施例5とした。
比較例5として、従来の製版装置を用い、その他は実施例5と同じとした場合の、熱収縮率も求めた。なお、従来の製版装置は、両押圧ローラ4、5を有していない。
比較例5の結果を表9に示し、実施例5の結果を表10に示す。
Figure 0004554984
Figure 0004554984
上記表からわかるように、実施例5においては、主走査方向における熱収縮率が極めて小さくなっている。特に、θ3を0より大きくすると、熱収縮率が更に小さくなっている。したがって、本発明の製版装置によれば、主走査方向における熱収縮率を小さくでき、すなわち、主走査方向における製版しわの発生を、かなり抑制できる。なお、表10からわかるように、θ3は6〜10度が好ましい。
本発明の製版装置は、特に凹部形成フィルム版材を用いた場合でも、製版しわの発生を十分に防止できるので、産業上の利用価値が大である。
本発明の製版装置の模式断面図である。 図1のII−II断面図である。 図1の製版装置の平面部分図である。 図3のIV矢視図である。 図1の製版装置の端部対向ローラの平面部分図である。 第1押圧ローラ又は第2押圧ローラの正面拡大図である。 実施例における製版装置の模式断面図である。 実施例1〜4及び比較例1〜4において、製版する前の孔版印刷用の版材の平面図である。 実施例5及び比較例5において、サーマルヘッドに送られる製版データを示す孔版印刷用の版材の平面図である。
符号の説明
1 製版装置 2 プラテンローラ 3 サーマルヘッド 4 第1押圧ローラ 42 中央部 43 端部 5 第2押圧ローラ 6 端部ローラ 7 端部対向ローラ 9 版材 10 供給部

Claims (7)

  1. 孔版印刷機において、
    供給部から供給されてきた版材に製版を行うサーマルヘッドと、
    供給部から供給されてきた版材をサーマルヘッドに押圧しながら搬送するプラテンローラと、を備えた製版装置において、
    副走査方向の上流側からプラテンローラに押圧して設けられ、プラテンローラとの間で版材を挟んで搬送する、第1押圧ローラと、
    副走査方向の下流側からプラテンローラに押圧して設けられ、プラテンローラとの間で版材を挟んで搬送する、第2押圧ローラと、を有し、
    両押圧ローラが、版材を、プラテンローラの周面の、円周方向半分より大きい範囲に、巻き付けるよう、配置されており、
    更に、
    プラテンローラの主走査方向の両側に配置され、プラテンローラと同軸で回転する、端部ローラと、
    端部ローラに対向して配置され、端部ローラとの間で版材の両端部を挟んで版材を搬送する、端部対向ローラと、を有しており、
    端部対向ローラが、副走査方向に対して外向きに回転するよう、設けられている、ことを特徴とする孔版印刷機の製版装置。
  2. 両押圧ローラのプラテンローラに対する押圧力が、プラテンローラのサーマルヘッドに対する押圧力より小さく設定されている、請求項1記載の孔版印刷機の製版装置。
  3. 第2押圧ローラのプラテンローラに対する押圧力が、第1押圧ローラのプラテンローラに対する押圧力より大きく設定されている、請求項1又は2に記載の孔版印刷機の製版装置。
  4. 各押圧ローラが、径の大きさに応じて、中央部と両端部とに区分されており、各端部が、端に行くに連れて漸次小径となっている、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の孔版印刷機の製版装置。
  5. 両押圧ローラの周面の摩擦係数が、プラテンローラの周面の摩擦係数より小さく設定されている、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の孔版印刷機の製版装置。
  6. プラテンローラに巻き付けられた版材に対して、副走査方向上流側に向けて及び副走査方向下流側に向けて、張力が付与されている、請求項1乃至5のいずれか一つに記載の孔版印刷機の製版装置。
  7. 版材として、一面に多数の微小凹部が形成された熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものが用いられ、版材は、他面がサーマルヘッドに接するように設けられている、請求項1乃至6のいずれか一つに記載の孔版印刷機の製版装置。
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