JPH0631159B2 - 作業車両のエンジンアイドルアツプ装置 - Google Patents

作業車両のエンジンアイドルアツプ装置

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JPH0631159B2
JPH0631159B2 JP60218659A JP21865985A JPH0631159B2 JP H0631159 B2 JPH0631159 B2 JP H0631159B2 JP 60218659 A JP60218659 A JP 60218659A JP 21865985 A JP21865985 A JP 21865985A JP H0631159 B2 JPH0631159 B2 JP H0631159B2
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lever
center line
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照夫 高木
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は作業車両のエンジンアイドルアップ装置に関す
るものであり、特に、アクセルペダル等のアクセル操作
部材が操作されていない状態において作業が行われる際
にエンジンの回転数を自動的に上昇させるエンジンアイ
ドルアップ装置に関するものである。
従来の技術 作業車両の多くは、走行駆動用のエンジンを駆動源とす
る油圧装置によって作業装置が作動させられるようにな
っている。この種の作業装置による作業は、車両を停止
した状態において、あるいは停止と走行とを繰り返す状
態において行われる。しかし、車両停止時にはエンジン
がアイドリング状態におかれるため回転数が小さく、大
きな駆動力が得られないことから作業装置の作動スピー
ドが遅く、また、作業装置の負荷が大きい場合には所定
の作業を行うことができないこともある。
アクセルペダルを踏み込めばエンジンの回転数を上昇さ
せることができるのであるが、ブレーキペダルを踏み込
む足とアクセルペダルを踏み込む足とは同じであるのが
普通であるため、停車状態の維持操作とエンジンの回転
数を上昇させるためのアクセル踏込操作とを並行して行
うことは困難である。例えば傾斜した路面上に車両を止
め、ブレーキペダルを踏み込んだ状態で作業を行ってい
る場合には、更にアクセルペダルを踏み込むことは困難
であるため、エンジンの回転数が小さいままの状態で作
業を行わざるを得ないのである。また、停車と走行とを
繰り返しながら作業を行う場合には常時大きな駆動力を
得難い問題があった。
そのため従来は、スロットルバルブに連結されたアクセ
ルワイヤを運転台に設けた操作部材によっても引くこと
ができるようにし、大きな駆動力を必要とする場合に
は、その操作部材を操作することによりエンジンの回転
数を上昇させることが行われていたのである。
発明が解決しようとする問題点 このようにすれば、アクセルペダルを踏み込まなくても
所定の作業を行うことができるのであるが、操作部材の
操作は、大きな駆動力を必要とする場合毎に、また、エ
ンジンに通常のアイドル回転を行わせることが必要とな
る毎にいちいち行わなければならず、面倒である上、操
作部材の操作が遅れたり、操作を忘れた場合にはスロッ
トルバルブが開いたままの状態となり、エンジンが無駄
に回転して燃費が低下する問題があった。
問題点を解決するための手段 本発明はこのような問題を解決するために、走行駆動用
のエンジンを駆動源とする油圧装置により作動させられ
る作業装置を備えるとともに、その作業装置への油圧の
供給を制御するコントロールバルブおよびそれに連結さ
れた操作レバーを複数対備え、かつ、それら操作レバー
が共通の中心線のまわりに互いに独立して中立位置から
正逆いずれの方向にでも回動可能に設けられた作業車両
のエンジンアイドルアップ装置を、(a)各々、各操作レ
バーの回動中心線にほぼ平行に延びる複数の第一ピン
と、(b)それら第一ピンを操作レバーの回動中心線を含
む一平面にほぼ沿ってかつ互いに一体的に操作レバーの
回動中心線に接近,離間可能に支持する支持手段と、
(c)各第一ピンのノーマル位置から操作レバーの回動中
心線に向かう向きの移動はエンジンのスロットルバルブ
に伝達するが、スロットルバルブがアクセル操作部材の
操作に基づいて作動させられる際にはその動きを各第一
ピンには伝達しない伝達機構と、(d)各々、互いに対応
する前記操作レバーおよび第一ピンに対応する複数のリ
ンクと、(e)それらリンクの各々とそれらに対応する各
操作レバーとを回動可能に連結する第二ピンとを含み、
かつ、前記第一ピンおよび第二ピンと係合すべく前記リ
ンクおよび操作レバーに形成されたピン穴の一つが、前
記一平面にほぼ沿って前記操作レバーの回動中心線に直
交する方向に延び、対応する操作レバーが中立位置にあ
り、第一ピンがノーマル位置にある状態で、第一ピンと
操作レバーとの接近は許容するが離間を許容しない位置
となる長穴とされたものである。
なお、操作レバーと伝達機構との間に設ける部材はリン
クに限らず、ワイヤでもよいのであるが、ワイヤの耐久
性に問題が生ずる。すなわち、狭い場所に配設されて長
さが短くなっているワイヤを曲げ、そのワイヤの伝達機
構との連結部に大きな変形量を得ようとすれば、曲げ角
度を大きくすることが必要であるが、ワイヤをそのよう
に使用した場合、耐久性に欠ける恐れがあって実用には
適さないのであり、本発明はこのような事情を考慮して
耐久性に優れたリンクを用いたものである。
作用 以上のように構成された本発明装置においては、各操作
レバーを操作すれば、各コントロールバルブが作動させ
られて各作業装置が作動させられるとともに、各操作レ
バーの操作力が各第二ピン,各リンク,各第一ピンおよ
び伝達機構を介してスロットルバルブに伝達され、スロ
ットルバルブが開かれてエンジンの回転数が上昇するこ
ととなる。各操作レバーは中立位置から正逆いずれの方
向にでも操作し得るが、ある操作レバーが中立位置から
正逆いずれの方向にでも操作された場合には、対応する
第一ピン(その操作レバーに対応するピン)がノーマル
位置から操作レバーに接近する向きに移動すると同時
に、対応するリンク(その操作レバーに対応するリン
ク)の第一ピンとの連結部がノーマル位置から操作レバ
ーに接近する向きに移動し(真正なまたは疑似的な直線
運動をし)、結局、対応する第一ピンがスロットルバル
ブを開かせる一方向にのみ移動させられる。したがっ
て、各操作レバーがいずれの方向に操作されてもエンジ
ンの回転数が自動的に上昇するのである。
複数の操作レバーは互いに独立して回動し、ある操作レ
バーの操作の影響が他の操作レバーに及ばないようにす
ることが不可欠である。操作の影響が相互に及ぶことを
許すことは結局、ある操作レバーの操作によりすべての
作業装置が作動させられてしまうことを意味するからで
ある。一方、装置構造の簡素化,小形化,製作コスト低
減等を容易にするために、複数の第一ピンが互いに一体
的に移動するものとすることが考えられる。しかし、こ
のようにすると、操作レバーの操作の影響が相互に及ぶ
おそれがある。そこで、本発明装置においては、互いに
対応する操作レバーおよびリンクとの連結、または互い
に対応するリンクと第一ピンとの連結が、長穴にピンが
嵌入させられることによって実現されている。すなわ
ち、ある操作レバーが操作された場合にはそれに伴って
すべての第一ピンまたは第二ピンが移動するがそれらピ
ンは操作されていない操作レバーに対応する長穴内を移
動するのみでその操作レバーを回動させず、操作されて
いない操作レバーが回動することがないようにされてい
るのである。
操作レバーとアクセル操作部材が同じスロットルバルブ
に並列的に連携させられる場合には、アクセル操作部材
の操作によって操作レバーが作動させられてしまうこと
を防止することが不可欠である。アクセル操作と共に作
業装置が作動することは一般に不都合だからであり、特
に、前記のように、複数の第一ピンが互いに一体的に移
動するものとされる場合には、アクセル操作と共にすべ
ての作業装置が作動させられてしまうからである。そこ
で、本発明装置においては、伝達機構により、操作レバ
ーの操作に基づく複数の第一ピンの移動はスロットルバ
ルブに伝達されるが、スロットルバルブがアクセル操作
部材の操作に基づいて作動させられる際にはその動きが
複数の第一ピンには伝達されない。アクセル操作が行わ
れても複数の第一ピンは移動せず、ひいては複数の操作
レバーも回動しないようにされているのである。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、作業
装置を作動させるために操作レバーが操作されると同時
にスロットルバルブが自動的に開かれ、エンジンの回転
数が上昇させられるから、従来のようにスロットルバル
ブを開くために別の操作部材を操作する必要がなく、作
業が簡単となる効果が得られる。
また、作業装置による作業が終わり、操作レバーが中立
位置へ戻されれば、リンクおよび伝達機構が操作レバー
の操作時とは逆の動作によって元の状態に戻ることによ
りスロットルバルブが自動的に閉じられることとなるた
め、通常のアイドル回転が必要な場合にも別の操作部材
を操作してエンジンの回転数を下げる必要がない上、ス
ロットルバルブは必要な場合にのみ開かれることとなる
ため、エンジンが無駄に回転することがなく、燃費が向
上する効果も得られる。
さらに、本発明によれば、複数の第一ピンが互いに一体
的に移動するものであるにもかかわらず、ある操作レバ
ーの操作の影響が他の操作レバーに及ばないから、他に
悪影響を及ぼすことなく、複数の第一ピンおよびその支
持手段の構造の簡素化等を容易に行い得る効果も得られ
る。
さらにまた、本発明によれば、アクセル操作が行われて
も操作レバーが回動することはないため、アクセル操作
と共に作業装置が作動してしまう不都合から回避される
効果も得られる。
実施例 以下、本発明の二,三の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第3図は本発明の一実施例であるエンジンアイドルアッ
プ装置を備えたフォークリフトトラックの概観を示す図
である。図において10は車体であり、前輪が駆動輪1
2、後輪がかじ取り輪14とされている。車体10に
は、その後部にバランスウェイト16が、また上方にヘ
ッドガード18が設けられている。車体10の前方に
は、よく知られているように、フォーク20,アウタマ
スト22,インナマスト24,インナマスト24を上昇
させるリフトシリンダ(図示省略),両マスト22,2
4を前傾あるいは後傾させるチルトシリンダ26,フォ
ーク20を車体10の左右方向にサイドシフトさせるサ
イドシフトシリンダ(図示省略)等から成る荷役装置が
作業装置として設けられている。
上記荷役装置は走行駆動用のエンジンを駆動源とする油
圧装置により作動させられるのであり、運転台には、上
記リフトシリンダ,チルトシリンダ,サイドシフトシリ
ンダ等を作動させて作業装置に所定の動作を行わせる操
作レバー28が操舵ハンドル30と並んで設けられてい
る。操作レバー28は図には1本のみ図示されている
が、各シリンダ毎に1本ずつ設けられており、行うべき
作業の種類に合わせて所定の操作レバー28を操作する
ようになっている。
上記操作レバー28は第1図に示すようにほぼL字形を
成し、フロントプロテクタ32に固定のブラケット34
にピン36によって回動可能に取り付けられている。フ
ロントプロテクタ32にはまた前記各シリンダへの油圧
の供給を制御するコントロールバルブ38がシリンダに
対応した数だけ並んで固定されており、複数の操作レバ
ー28はそれぞれその回動中心よりもフロントプロテク
タ32側の部分に枢着されたリンク40によってコント
ロールバルブ38に連結されている。
操作レバー28の更にフロントプロテクタ32側の先端
部には、リンク42がその一方の端部(第一端部)44
においてピン46(第二ピン)により回動可能に連結さ
れており、リンク42の他方の端部(第二端部)48に
は、操作レバー28の回動中心から操作レバー28とリ
ンク42との連結点を通過して延びる直線Aに沿って長
穴50が形成されている。また、ブラケット34の上部
には、レバー52が軸54により操作レバー28の回動
中心線と平行な中心線のまわりに回動可能に取り付けら
れている。レバー52の自由端部にはピン56(第一ピ
ン)が立設されており、このピン56は前記長穴50に
嵌入させられている。
上記リンク42およびレバー52は複数の操作レバー2
8のそれぞれについて一つずつ同様に連結されており、
各レバー52は第2図に示すようにすべて軸54に取り
付けられている。軸54は中空状を成し、前記ブラケッ
ト34の両側壁に掛け渡されたボルトに回動可能に取り
付けられており、各レバー52は軸54に固定されてい
る。そして、軸54が回動させられるとき、それに固定
されたレバー52はすべて回動させられることとなる。
さらに上記軸54の一端部にはレバー58が一つ固定さ
れている。レバー58の自由端部にはピン60によって
上下方向に延びるリンク62の上端部が連結されてお
り、リンク62の下端部には、その長手方向に沿って延
びる長穴64が形成されている。また、トーボード66
にはアクセルアーム68の中間部が回動可能に取り付け
られており、その一端部に立設されたピン70が上記長
穴64に嵌入させられて、アクセルアーム68とリンク
62とが連結されている。アクセルアーム68の他端部
には、図示しないスロットルバルブに連結されたアクセ
ルワイヤ72が連結されており、アクセルアーム68の
回動によりアクセルワイヤ72が移動してスロットルバ
ルブが開閉させられるようになっている。アクセルアー
ム68の回動中心部には、ロッド74がフロントプロテ
クタ32から遠ざかる姿勢で固定されている。ロッド7
4の自由端部にはローラ76が回転可能に取り付けられ
ており、このローラ76はトーボード66に回動可能に
取り付けられたアクセル操作部材としてのアクセルペダ
ル78の裏面に係合させられている。この係合状態は、
引き締められたアクセルワイヤ72を元の状態に復帰さ
せる図示しないリターンスプリングの付勢力により保た
れる。
そして、複数の操作レバー28のうちの1本が前方(第
1図において反時計方向)または後方(同図において時
計方向)に回動させられれば、リンク42の一方の端部
44が第1図に二点鎖線で示すように操作レバー28の
回動中心を中心として同図において時計方向または反時
計方向に回動させられるのに対し、他方の端部48はレ
バー52に連結されているため、操作レバー28の回動
方向に関係なく、いずれの場合にも前記直線Aにほぼ沿
って移動するのであり、このときレバー52はその直線
Aとほぼ直交する直線の両側において回動し、端部48
の移動を許容する。本実施例においてはレバー52(回
動部材)が支持手段を構成しているのである。
そして、レバー52の回動に伴ってレバー58が回動さ
せられるとともに、リンク62が引き上げられる。リン
ク62の上昇に伴ってアクセルアーム68が第1図にお
いて時計方向に回動させられ、アクセルワイヤ72が引
っ張られてスロットルバルブが開かれ、エンジンの回転
数が上昇させられる。一方、アクセルペダル78が踏み
込まれた場合には、ローラ76,ロッド74を介してア
クセルアーム68が第1図において時計方向に回動させ
られてスロットルバルブが開かれるのであるが、アクセ
ルアーム68が回動させられるとき、ピン70は長穴6
4内を移動するのみであってアクセルアーム68の回動
はリンク62には伝達されず、操作レバー28が動くこ
とはない。このように本実施例においては、レバー5
2,レバー58,リンク62,長穴64,アクセルアー
ム68,ピン70,アクセルワイヤ72等によって伝達
機構が構成されており、レバー52は前述のように支持
手段であるとともに伝達機構の構成要素でもあるのであ
る。
なお、以上のように複数ある操作レバー28のうちの1
本が操作され、リンク42,レバー52が回動させられ
たとき、他の操作レバー28に対応するレバー52も軸
54と共に回動することとなるが、その際、レバー52
に立設されたピン56がリンク42に形成された長穴5
0内を移動するのみであるため、操作されたレバー28
の回動に基づく伝達機構の運動が他の操作レバー28に
伝達されることはない。
以上のように構成されたフォークリフトにおいては、車
両を停止させた状態で、あるいは停止,移動を繰り返し
行う状態で作業装置により作業を行う場合には、行うべ
き作業により所定の操作レバー28を操作するのである
が、操作レバー28を操作すれば、コントロールバルブ
38が切り換えられるとともに、伝達機構を介してスロ
ットルバルブが自動的に開かれてエンジンの回転数が上
昇させられるため、駆動力が不足することはなく、迅速
かつ容易に作業を行うことができる。
また、作業が終わって操作レバー28を中立位置に戻せ
ば、リンク42,レバー52,58,リンク62,アク
セルアーム68がそれぞれ逆の方向に動いてスロットル
バルブが閉じられる。リンク62は下降時にはアクセル
アーム68にその移動を伝達しないが、アクセルアーム
68はアクセルワイヤ72に取り付けられた図示しない
リターンスプリングの引張力により第1図において反時
計方向に回動させられ、スロットルバルブが閉じられる
のであり、作業の終了と同時にエンジンは自動的に通常
のアイドリング状態に戻されることとなる。
第4図に本発明の別の実施例を示す。図において80は
操作レバーであり、2本設けられている。これら操作レ
バー80は図示しない車体に固定の一対のブラケット8
2により軸54のまわりに回動可能に支持されており、
その先端部にはそれぞれリンク86の一端部(第一端
部)が軸84の軸心と平行な中心線のまわりに回動可能
に連結されている。これらリンク86の自由端部(第二
端部)には、操作レバー80の回動中心(軸84の軸
心)からその操作レバー80とリンク86との連結点を
通過して延びる直線に沿って長穴88がそれぞれ形成さ
れており、これら長穴88には上記ブラケット82によ
って両端を支持されたピン90(複数の第一ピンが一本
に合体したもの)が挿通されている。ピン90はブラケ
ット82に上記長穴88と平行に形成された長穴92に
移動可能に挿通され、操作レバー80の回動中心線にほ
ぼ平行に支持されており、その長手方向の中央部にはワ
イヤ94の一端部が係合させられている。このワイヤ9
4は、図示しない車体に両端が固定されたガイドチュー
ブ96内に挿通されてその移動を案内されるようになっ
ており、他端部は、アクセルアーム98の長手方向の中
間部に立設されたピン100を貫通し、金具102によ
りそのピン100からの抜出しを防止されている。アク
セルアーム98のブラケット99に回動可能に支持され
た基端部には、先端部にアクセルペダルと係合するロー
ラ104に取り付けられたロッド106が固定される一
方、自由端部にはアクセルワイヤ108が連結されてい
る。
そして、所定の作業を行うためにいずれかの操作レバー
80が回動させられれば、リンク86の操作レバー80
との連結部分がピン90のまわりに回動させられる。そ
の回動に伴ってピン90が長穴92内を移動させられる
とともに、ワイヤ94が引っ張られてアクセルアーム9
8が回動させられ、スロットルバルブが開かれる。な
お、この際、ピン90のワイヤ94が連結されている位
置とリンク86が係合している位置とがずれているため
ピン90には回転モーメントが生じ、操作されていない
操作レバー80に近い側の端部は長穴92の前端に係合
したままであり、ピン90がその係合部を中心として回
動することによりワイヤ94が引っ張られることとな
る。また、ピン90の操作されていない操作レバー80
に対応したリンク86を貫通している部分は、そのリン
ク86の長穴88内で移動するのみであり、操作された
レバー80の動作が操作されない操作レバー80に伝達
されることはない。もっとも、各操作レバー80および
リンク86が両側のブラケット82にそれぞれ極く近接
して配設される場合は、長穴88をピン90よりやや直
径の大きい円穴としても操作された操作レバー80の動
きが操作されない操作レバー80に伝達されることはな
い。
一方、図示しないアクセルペダルが踏み込まれ、ローラ
104,ロッド106を介してアクセルアーム98が回
動させられても、ピン100が移動するのみでワイヤ9
4は移動せず、スロットルバルブの作動が操作レバー8
0に伝達されることはない。
このように本実施例においては、長穴92の形成された
ブラケット82がピン支持装置として機能し、また、ワ
イヤ94,アクセルアーム98,ピン100,アクセル
ワイヤ108等が伝達機構を構成している。
なお、この実施例においては操作レバー80は2本設け
られるものとしたが、3本以上設けるようにすることも
可能である。ただし、ピン90が両端を単にブラケット
82に設けられた長穴92に挿通されて支持されている
のみであり、操作レバー80が操作された場合にはいず
れかの端部がブラケット82の長穴の端に係合したまま
でその係合部を中心に回動するため、操作されるレバー
毎にワイヤ94の移動量が異なることとなる。したがっ
て、この移動量の違いを利用して、シリンダ毎にスロッ
トルバルブの開度を変え、それぞれに適した駆動力が得
られるようにすることが可能である。また、ピン90の
両端部にそれぞれ直角に円筒部を設けるとともに、その
円筒部をワイヤ94の移動方向に平行な方向に配設され
たガイドロッドに嵌合して、ピン90が平行移動するよ
うにすることにより、どの操作レバー80が操作されて
もワイヤ94の移動量が等しくなるようにすることも可
能である。
以上、本発明のいくつかの実施例を説明したが、本発明
はこれら以外の態様でも実施することができる。
例えば、伝達機構は、リンクあるいはワイヤによって構
成されるものに限られず、例えばロッド74およびロー
ラ76とアクセルペダル78とのように一方向の力のみ
伝達する状態で係合する一対のレバーを含んだものとす
ることも可能であり、要するに操作レバーの操作力はス
ロットルバルブに伝達するが、アクセルペダルの踏込み
に基づくスロットルバルブの作動は操作レバーに伝達し
ないものであればよい。
さらに、本発明は、ショベルローダ,クレーン車等フォ
ークリフト以外の作業車両に適用することも可能であ
る。
その他、いちいち例示することはしないが、本発明は当
業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した態様で
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるエンジンアイドルアッ
プ装置を示す側面図である。第2図は同装置を構成する
レバーを示す斜視図である。第3図は上記エンジンアイ
ドルアップ装置を備えたフォークリフトの外観図であ
る。第4図は本発明の別の実施例を示す斜視図である。 20:フォーク(作業装置) 22:アウタマスト(作業装置) 24:インナマスト(作業装置) 26:チルトシリンダ(作業装置) 28:操作レバー、38:コントロールバルブ 42:リンク、44:端部(第一端部) 48:端部(第二端部)、50:長穴 52:レバー(支持手段)(伝達機構) 58:レバー(伝達機構) 62:リンク(伝達機構) 64:長穴(伝達機構) 68:アクセルアーム(伝達機構) 70:ピン(伝達機構) 72:アクセルワイヤ(伝達機構) 56:ピン 78:アクセルペダル(アクセル操作部材) 80:操作レバー 82:ブラケット(ピン支持装置)(支持手段) 90:ピン(支持手段) 86:リンク、88:長穴 92:長穴(伝達機構) 94:ワイヤ(伝達機構) 98:アクセルアーム(伝達機構) 100:ピン(伝達機構) 108:アクセルワイヤ(伝達機構)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行駆動用のエンジンを駆動源とする油圧
    装置により作動させられる作業装置を備えるとともに、
    その作業装置への油圧の供給を制御するコントロールバ
    ルブおよびそれに連結された操作レバーを複数対備え、
    かつ、それら操作レバーが共通の中心線のまわりに互い
    に独立して中立位置から正逆いずれの方向にでも回動可
    能に設けられた作業車両のエンジンアイドルアップ装置
    であって、 各々、前記各操作レバーの回動中心線にほぼ平行に延び
    る複数の第一ピンと、 それら第一ピンを前記操作レバーの回動中心線を含む一
    平面にほぼ沿ってかつ互いに一体的に操作レバーの回動
    中心線に接近,離間可能に支持する支持手段と、 前記各第一ピンのノーマル位置から操作レバーの回動中
    心線に向かう向きの移動は前記エンジンのスロットルバ
    ルブに伝達するが、スロットルバルブがアクセル操作部
    材の操作に基づいて作動させられる際にはその動きを各
    第一ピンには伝達しない伝達機構と、 各々、互いに対応する前記操作レバーおよび第一ピンに
    対応する複数のリンクと、 それらリンクの各々とそれらに対応する各操作レバーと
    を回動可能に連結する第二ピンと を含み、かつ、前記第一ピンおよび第二ピンと係合すべ
    く前記リンクおよび操作レバーに形成されたピン穴の一
    つが、前記一平面にほぼ沿って前記操作レバーの回動中
    心線に直交する方向に延び、対応する操作レバーが中立
    位置にあり、第一ピンがノーマル位置にある状態で、第
    一ピンと操作レバーとの接近は許容するが離間を許容し
    ない位置となる長穴とされたことを特徴とする作業車両
    のエンジンアイドルアップ装置。
  2. 【請求項2】前記支持手段が、 各々、前記各操作レバーに対応して設けられ、操作レバ
    ーの回動中心線と平行な一中心線のまわりに互いに一体
    的に回動可能な複数の回動部材であって、各々、自由端
    部に前記各第一ピンが設けられるとともに、対応する前
    記各リンクの各第一ピンとの連結部の移動に伴って前記
    一平面とほぼ直交する直線の近傍において回動するもの
    を含むものである特許請求の範囲第1項に記載のエンジ
    ンアイドルアップ装置。
  3. 【請求項3】前記支持手段が、 前記複数の第一ピンが一本に合体したものを前記一平面
    にほぼ沿って移動可能に支持するピン支持装置を含むも
    のである特許請求の範囲第1項に記載のエンジンアイド
    ルアップ装置。
JP60218659A 1985-10-01 1985-10-01 作業車両のエンジンアイドルアツプ装置 Expired - Lifetime JPH0631159B2 (ja)

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