JPH06298629A - 毛髪変形剤組成物 - Google Patents
毛髪変形剤組成物Info
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Abstract
酸、ジカルボン酸及びそれらの塩から選ばれる1種又は
2種以上、(b)ベンジルアルコール、ベンジルオキシ
エタノール及びアルキレングリコール、アルキルエーテ
ルから選ばれる1種又は2種以上、を含有し、かつ酸性
を呈する毛髪変形剤組成物。 【効果】 耐高湿性に優れ、持続効果の高い毛髪変形を
可能にする。
Description
し、さらに詳しくは、耐高湿性に優れ、くせ毛を損傷さ
せることなく、持続効果の高い毛髪変形を与える毛髪変
形剤組成物に関する。
パーマネントウェーブ(以下、「パーマ」という)が広
く行なわれている。パーマとは、まずチオグリコール酸
やシステインなどの還元剤を含有する組成物を毛髪に塗
布することにより、アルカリ性条件下、毛髪性ケラチン
タンパクのS−S結合を切断し、次いで臭素酸ナトリウ
ム等の酸化剤を塗布した後再結合させることにより毛髪
に半永久的な変形を施すものである。
しては、市販のくせ毛用ヘアケア剤を使用する方法や美
容師によるブロー法などが行なわれている。前者は軽度
の還元剤、酸化剤等を利用するものであり、後者は一時
的に毛髪内の水素結合を切断した後ブローにより強制的
に他の水素結合を形成せしめるものである。
における毛髪セット機構は、毛髪内ケラチンタンパクの
S−S結合の開裂−再結合であって、毛髪にこのような
化学処理を施した場合には、毛髪のケラチンタンパクが
脆弱化してしまう。そして、脆弱化した毛髪はブラッシ
ングなどの物理的外力の影響を受けやすく、毛髪損傷の
原因となっている。一方、市販のくせ毛用ヘアケア剤を
使用する方法は、軽度の還元剤及び酸化剤を使用するこ
とから、十分な効果が得られず、またブロー法は高度の
テクニックを必要とするため家庭内で簡便に行なうこと
ができず、しかも高湿度下ではセットがくずれやすい。
を安定して保持し得る毛髪変形剤組成物の開発が望まれ
ていた。
情に鑑み鋭意検討した結果、特定の有機酸と浸透促進剤
とを含有し、かつ酸性を呈する組成物が、毛髪を損傷さ
せることなく、持続効果の高い毛髪変形を維持せしめる
ものであることを見出し、本発明を完成するに至った。
(b); (a)DL−ピログルタミン酸、ヒドロキシカルボン
酸、ジカルボン酸及びそれらの塩から選ばれる1種又は
2種以上、(b)ベンジルアルコール、ベンジルオキシ
エタノール及び下記一般式(1)
し、R2 は炭素数1〜5のアルキル基を示し、mは1又
は2を示す)で表わされるアルキレングリコールモノア
ルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上、を含有
し、かつ酸性を呈することを特徴とする毛髪変形剤組成
物を提供するものである。
ログルタミン酸、ヒドロキシカルボン酸、ジカルボン酸
等の有機酸は、皮膚、毛髪等に対する保湿及び柔軟化効
果をもたらすものとして各種化粧料に使用されている
が、今回、本発明者らにより、くせ毛を矯正し直毛化せ
しめる効果を有することが見出された。
としては、グリコール酸、乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、
3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロ
キシイソ酪酸、2−ヒドロキシ−2−メチル酪酸、2−
ヒドロキシヘキサン酸、2−ヒドロキシオクタン酸、2
−ヒドロキシデカン酸、11−ヒドロキシウンデカン
酸、ヒドロキシピバリン酸、グルコン酸、パントテン酸
等のヒドロキシモノカルボン酸、リンゴ酸、酒石酸等の
ヒドロキシジカルボン酸、クエン酸等のヒドロキシトリ
カルボン酸が挙げられるが、炭素数15以下のヒドロキ
シカルボン酸が好ましい。
マロン酸、コハク酸、マレイン酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、スベリン酸、セバシン酸などが挙げられるが、炭
素数20以下のものが好ましい。
成していてもよい。対イオンとしてはNa+、K+等のア
ルカリ金属イオン、アンモニウムイオン等が好ましい。
は、5重量%(以下、単に「%」という)以上が好まし
く、特に10%以上が好ましい。
分(a)の毛髪への浸透を促進する、いわゆる「浸透促
進剤」としての機能を有するものである。
グリコールモノアルキルエーテルの具体例としては、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。最
も好ましいものは、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテルである。
は、1〜30%が好ましく、特に5〜20%が好まし
い。
整されることが必要であるが、通常の毛髪化粧料に用い
られる公知の酸性若しくはアルカリ性薬剤により、pH
2.5〜6、特にpH3〜5に調整されることが好まし
い。
本発明の効果を損なわない範囲内で例えばアルキルベン
ゼンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、オレフィ
ンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル、アミノ酸
系界面活性剤、リン酸エステル系界面活性剤、スルホコ
ハク酸エステル系界面活性剤等のアニオン界面活性剤;
スルホン酸型界面活性剤、ベタイン型界面活性剤、アル
キルアミンオキサイド、イミダゾリン型界面活性剤等の
両性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ア
ルカノールアミド及びそのアルキレンオキサイド付加
物、多価アルコールと脂肪酸とのエステル類、ソルビタ
ン脂肪酸エステル類、アルキルサッカライド系界面活性
剤等の非イオン界面活性剤;モノ又はジ直鎖長鎖アルキ
ル第4級アンモニウム塩やモノ又はジ分岐型直鎖長鎖ア
ルキル第4級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤な
どを、1種又は2種以上組合わせて用いることができ
る。
0.01〜40.0%、特に0.05〜20.0%配合
するのが好ましい。
髪の感触を向上させるために、カチオン化セルロース誘
導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、
ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合
物、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコー
ルポリアミン縮合物等のカチオン性ポリマーの1種又は
2種以上を配合することができる。
例としては、分子量約100,000〜3,000,0
00のカチオン化セルロース、カチオン化度約0.01
〜1のカチオン化澱粉、カチオン化度約0.01〜1の
カチオン化グアーガム(メイホール社製、ジャグァー
等)、分子量約30,000〜2,000,000のジ
アリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体、
分子量約10,000〜2,000,000でビニル重
合体中のカチオン性窒素含有量が1.8〜2.4%であ
るポリビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメタク
リレート共重合体4級化物等の4級化ポリビニルピロリ
ドン誘導体、炭素数6〜20のアルキル基を有するポリ
グリコールポリアミン縮合物、アジピン酸/ジメチルア
ミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミン共重合体
(サンドス社製、カルタレチン等)の他、特開昭53−
139734号公報、特開昭60−36407号公報に
記載のカチオン性ポリマーが挙げられる。
性ポリマーは0.05〜20.0%、特に0.1〜1
0.0%配合されることが好ましい。
らに毛髪の感触を向上させるために、ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シ
リコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリ
コーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、ポリエーテ
ル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変
性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコー
ン等のシリコーン誘導体の1種又は2種以上を配合する
ことができる。斯かるシリコーン誘導体は、それぞれ単
独であっても、また特公昭56−38609号公報等に
記載の方法に従って乳化重合されたラテックス組成物で
あってもよい。これらシリコーン誘導体のうち、ジメチ
ルポリシロキサン(重合度500以上)、ポリエーテル
変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、環状シリコー
ン等が毛髪に対して良い感触を賦与するため、特に好ま
しい。
ン誘導体は0.01〜20.0%、特に0.05〜1
0.0%配合されることが好ましい。
毛髪化粧料に通常使用される成分、例えば高級脂肪酸
塩、アルキルアミンオキサイド、脂肪酸アルカノールア
ミド、スクワレン、ラノリン、α−モノイソステアリル
グリセリルエーテル、コレステリルサルフェート等の感
触向上剤;プロピレングリコール、グリセリン、ソルビ
トール、特開昭64−9913号公報記載のアミド誘導
体;メチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ポリオキシエチレングリコ
ールジステアレート、エタノール、水等の粘度調整剤;
パール化剤;香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;
トリクロサン、トリクロロカルバン等の殺菌剤;グリチ
ルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症
剤;ジンクピリチオン、オクトピロックス等の抗フケ
剤;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤など
を、本発明の効果を損なわない範囲において任意に添加
することも可能である。
分及び任意成分等を適宜配合して製造することができ、
例えば水溶液、エタノール溶液、エマルジョン、サスペ
ンジョン、ゲル、液晶、固型、エアゾール等の各種の剤
型とすることができる。
ては、例えば、毛髪に塗布した後、一定時間放置して洗
い流す等の方法が挙げられる。放置している間、適当な
温度まで加温してもよい。加温する場合の温度に制限は
ないが、100℃以下が望ましい。
損傷させることなく簡便に直毛化せしめるものであり、
しかも優れた耐高湿性を有することから、持続効果の高
い毛髪変形を可能にする。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
し、下記の性能評価試験を行なった。結果を併せて表1
に示す。なお、組成物のpHは全て3.0〜3.5の範囲
に調整した。
日本人女性のくせ毛20本(15cm)を束ね、この毛髪
に処理剤を塗布し、40℃、1時間加温した後、毛髪を
流水ですすぎ乾燥後のくせの矯正度について、下記の基
準で評価を行なった。 (くせの矯正度) ◎:非常にある。 ○:ある。 △:どちらともいえない。 ×:ない。
について、相対湿度90%に調湿したケースに移し、1
時間後くせの矯正度を測定し、耐高湿性について、下記
の基準で評価を行なった。 (耐高湿性) ◎:非常にある。 ○:ある。 △:どちらともいえない。 ×:ない。
明品(実施例1〜8)は、比較品(比較例1〜3)に比
べ、いずれも良好なくせ矯正能及び耐高湿性を有してい
ることがわかる。
Claims (3)
- 【請求項1】 次の成分(a)及び(b); (a)DL−ピログルタミン酸、ヒドロキシカルボン
酸、ジカルボン酸及びそれらの塩から選ばれる1種又は
2種以上、(b)ベンジルアルコール、ベンジルオキシ
エタノール及び下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 は炭
素数1〜5のアルキル基を示し、mは1又は2を示す)
で表わされるアルキレングリコールモノアルキルエーテ
ルから選ばれる1種又は2種以上、を含有し、かつ酸性
を呈することを特徴とする毛髪変形剤組成物。 - 【請求項2】 成分(a)を5重量%以上含有する請求
項1記載の毛髪変形剤組成物。 - 【請求項3】 成分(b)を1〜30重量%含有する請
求項1又は2記載の毛髪変形剤組成物。
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