JP2013528191A - 毛髪スタイリング組成物 - Google Patents

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Abstract

クエン酸塩、シュウ酸塩および酒石酸塩またはこれらの金属アルカリ塩から成る群から選択されたチタン錯体を含む組成物を少なくとも2回の継続機会に毛髪に塗布する段階を含む縮毛矯正方法。錯体は好ましくはクエン酸チタンまたはクエン酸チタンナトリウムである。組成物はさらにシリコーンを含み得る。

Description

本発明は縮毛矯正方法に関する。
少なからぬ消費者が真直ぐで健康な毛髪になりたいと考えている。毛髪のボリュームを抑えることができ柔らかく滑らかな感触や櫛通りの容易な毛髪を維持する製品が依然として要望されている。特に縮毛矯正剤と共に使用するための製品についてこのような要望が大きい。
本発明は多湿条件にあっても毛髪の真直ぐな見かけを維持する製品の塗布方法に関する。
本発明は、クエン酸塩、シュウ酸塩および酒石酸塩またはそれらの金属アルカリ塩から成る群から選択されたチタン錯体を含む組成物を少なくとも2回の継続した機会に毛髪に塗布する段階を含む縮毛矯正方法に関する。
チタン錯体はクエン酸チタンまたはその金属アルカリ塩が有利であり、特に有利なのはクエン酸チタンまたはクエン酸チタンナトリウムである。チタン錯体がクエン酸チタン、特にクエン酸塩対チタンのモル比が3:1から2:1のクエン酸チタンが好ましく、クエン酸塩対チタンのモル比が2.5:1のクエン酸チタンが特に好ましい。
全組成物中のチタン化合物(錯体または塩)のレベルは好ましくは全組成物の0.01から10重量%、より好ましくは0.1から5重量%、最も好ましくは0.5から3重量%である。
配合物は、界面活性剤、毛髪に適したカチオン性コンディショナー、第四級シリコーンポリマー、シリコーン基剤のコンディショナーおよびそれらのエマルジョン、アミノ官能性シリコーンおよびそれらのエマルジョンを含むことができる。シリコーン基剤の製品が特に好ましい。
適切なシリコーンはポリジオルガノシロキサン、特にジメチコーンというCTFA名称をもつポリジメチルシロキサンを含む。ヒドロキシル末端基を有しているポリジメチルシロキサンも本発明の組成物(特にシャンプーおよびコンディショナー)における使用に適しており、これはジメチコノールというCTFA名称を有している。また、たとえばWO96/31188に記載されているような軽度の架橋を有しているシリコーンガムも本発明の組成物における使用に適している。
乳化シリコーン自体(エマルジョンでもなく最終的なヘアコンディショニング組成物でもない)の粘度は典型的には少なくとも10,000cstである。シリコーン自体の粘度は好ましくは少なくとも60,000cst、最も好ましくは少なくとも500,000cst、理想的には少なくとも1,000,000cstである。配合容易の観点から好ましくは粘度が10cstを超過しない。
本発明に使用するための乳化シリコーンは典型的には組成物中で30ミクロン未満、好ましくは20ミクロン未満、より好ましくは10ミクロン未満の平均シリコーン粒度を有している。最も好ましくは組成物中の乳化シリコーンの平均シリコーン粒度が2ミクロン未満、理想的には0.01から1ミクロンの範囲である。≦0.15ミクロンの平均シリコーン粒度を有しているシリコーンエマルジョンは一般にマイクロエマルジョンと呼ばれている。
粒度はMalvern Instruments社の2600D粒度計を使用するレーザー光散乱技術によって測定し得る。
本発明に使用するための適切なシリコーンエマルジョンはまたプレ乳化形態で市販されている。
適切なプレ形成エマルジョンの例は、エマルジョンDC2−1766、DC2−1784およびマイクロエマルジョンDC2−1865およびDC−1870を含み、いずれもDow Corningから入手可能である。これらはすべてジメチコノールのエマルジョン/マイクロエマルジョンである。架橋シリコーンガムもプレ乳化形態で入手可能でありこれらは配合容易という観点で有利である。好ましい例は、Dow CorningからDC X2−1787として入手可能な材料であり、これは架橋ジメチコノールガムのエマルジョンである。別の好ましい例はDow CorningからDC X2−1391として入手可能な材料であり、これは架橋ジメチコノールガムのマイクロエマルジョンである。
本発明に含有させ得るシリコーンの別の好ましいクラスはアミノ官能性シリコーンである。「アミノ官能性シリコーン」は、少なくとも1つの第一級、第二級もしくは第三級アミン基または第四級アンモニウム基を含有するシリコーンを意味する。
適切なアミノ官能性シリコーンの例を以下に挙げる。
(i)「アモジメチコーン」というCTFA名称を有しており一般式:
Figure 2013528191
[式中、xおよびyは、一般に分子量が約5,000から500,000の範囲になるようにポリマーの分子量に従属する数値である]
で表されるポリシロキサン。
(ii)一般式:
Figure 2013528191
[式中、
GはH、フェニル、OHまたはC1−8アルキルたとえばメチルから選択され、
aは0または1から3の整数、好ましくは0であり、
bは0または1、好ましくは1であり、
mおよびnは(m+n)が1から2000の範囲、好ましくは50から150の範囲になるような数であり、
mは1から2000、好ましくは1から10の数であり、
nは0から1999、好ましくは49から149の数であり、
R’は式−C2qLの一価のラジカルであり、ここに
qは2から8の数であり、
Lは、
Figure 2013528191
から選択されたアミノ官能基であり、
R”はH、フェニル、ベンジル、または飽和した一価の炭化水素ラジカルたとえばC1−20アルキルから選択され、
Aはハライドイオン、たとえばクロリドまたはブロミドである]
を有しているポリシロキサン。
上記の式に対応する適切なアミノ官能性シリコーンは、式:
Figure 2013528191
[式中、x+yは約50から500の数であり、Rは2から5個の炭素原子を有しているアルキレン基である。好ましくはx+yが約100から約300の範囲の数である]で表されて「トリメチルシリルアモジメチコーン」と命名され、本発明の組成物に使用できる程度に十分に水不溶性のポリシロキサンを含む。
(iii)一般式:
Figure 2013528191
[式中、RおよびR10は同じ基でも異なる基でもよく、H、飽和または不飽和の長鎖または短鎖のアルキル(アルケニル)、分枝状アルキル(アルケニル)およびC−C環の環系から独立に選択され、
からRは同じ基でも異なる基でもよく、H、直鎖状または分枝状の低級アルキル(アルケニル)およびC−C環の環系から独立に選択され、
nは約60から約120の範囲内の数、好ましくは約80であり、
は好ましくはアセテートであるが、これに代えてたとえばハライド、有機カルボキシレート、有機スルホネートなどでもよい]
を有している第四級シリコーンポリマー。
このクラスの適切な第四級シリコーンポリマーはEP−A−0530974に記載されている。
本発明に使用するための適切なアミノ官能性シリコーンは典型的には約1.0から約8.0モル%、好ましくは約0.1から約5.0モル%、最も好ましくは約0.1から約2.0モル%の範囲のモル%アミン官能価を有するであろう。アミン濃度が高過ぎると総体的なシリコーン付着に不利であり従ってコンディショニング性能に不利であることが知見されたので一般的にアミン濃度は約8.0モル%を超過してはならない。
アミノ官能性シリコーンの粘度は約100から約500,000cstの範囲が適正であろう。
本発明に使用するための適切なアミノ官能性シリコーンの具体例はアミノシリコーンオイルDC2−8220、DC2−8166、DC2−8466およびDC2−8950−114、DC7134(すべてDow Corning製)およびGE1149−75(General Electric Silicones製)である。
非イオン性および/またはカチオン性界面活性剤によるアミノ官能性シリコーンオイルのエマルジョンも適正である。
適正にはこのようなプレ形成エマルジョンはシャンプー組成物中で30ミクロン未満、好ましくは20ミクロン未満、より好ましくは10ミクロン未満の平均アミノ官能性シリコーン粒度を有するであろう。最も好ましくは組成物中の平均アミノ官能性シリコーン粒度が2ミクロン未満であり、理想的には0.01から1ミクロンの範囲である。≦0.15ミクロンの平均シリコーン粒度を有しているシリコーンエマルジョンは一般にマイクロエマルジョンと呼ばれている。
アミノ官能性シリコーンのプレ形成エマルジョンもDow CorningおよびGeneral Electricのようなシリコーンオイル供給業者から入手可能である。具体例は、DC929カチオン性エマルジョン、DC939カチオン性エマルジョンおよび非イオン性エマルジョンDC2−7224、DC2−8467、DC2−8177、DC2−8154(いずれもDow Corning製)を含む。
本発明の組成物に組込ませるシリコーンの総量は所望のコンディショニングレベルおよび使用材料に従属する。好ましい量は全組成物の0.01から約10重量%である。
全組成物の0.3から5重量%、好ましくは1から8重量%というシリコーン総量が適正レベルであることをわれわれは知見した。
本発明のいくつかの目的においては組成物がスタイリング助剤を含んでいるのが望ましい。
本発明のスタイリング助剤として特に有用なものは毛髪スタイリングポリマーである。毛髪スタイリングポリマーは公知であり、ポリマーをカチオン性、アニオン性、両性または非イオン性にする部分を含有するこのようなポリマーが数多く市販されている。ポリマーは合成でもよくまたは天然由来でもよい。
本発明の方法で使用するための組成物は好ましくは毛髪スタイリングおよび/または縮毛矯正を主張する毛髪手入れ組成物に配合される。組成物は好ましくはヒトの毛髪を非永久的にスタイリングするために使用され、より好ましくはそういう製品として包装および明示される。非永久的にという用語はスタイリング過程でシスチン−ジスルフィド間結合が破壊されないことを意味する。これは、毛髪手入れ組成物中に好ましくも還元剤が存在しないことを意味する。組成物がチオグリコール酸およびチオ乳酸を含有しないのが好ましい。
また、組成物がポルフィリン、ナフタロシアニン、フタロシアニン、シアノバラミンおよびそれらの誘導体の金属錯体を含有しないのが好ましい。
塗布後に製品が毛髪に維持され直ちに(塗布後10分以内に)洗い落とされないのが好ましい。直ちにすすぎ落とされないように配合されたこのような製品は普通にはリーブオン配合物として知られている。組成物が毛髪に塗布されてその後少なくとも1時間はすすぎ落とされないのが特に好ましい。好ましいリーブオン配合物は、ムース、ジェル、ワックス、スプレーおよびエアゾールである。非エアゾールのリーブオン製品の形態、特にクリームが特に好ましい。
毛髪スタイリングワックス、クリームまたはジェルはまた、典型的には構造化剤または増粘剤を典型的には全組成物の0.01から10重量%、より好ましくは0.1から5重量%の量で含有する。
適切な構造化剤または増粘剤の例は、カルボキシビニルポリマーのようなポリマー系増粘剤である。カルボキシビニルポリマーは、オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーと全モノマーの約0.01から約10重量%の多価アルコールのポリエーテルとを含むモノマー混合物のインターポリマーである。カルボキシビニルポリマーは液状の揮発性有機炭化水素に実質的に不溶性であり、空気に暴露されても寸法安定性である。カルボキシビニルポリマーの分子量は適正には少なくとも750,000、好ましくは少なくとも1,250,000、最も好ましくは少なくとも3,000,000である。好ましいカルボキシビニルポリマーは、米国特許2,798,053に記載されたようなアリルスクロースまたはアリルペンタエリトリトールで架橋されたアクリル酸のコポリマーである。これらのポリマーは、B.F.Goodrich CompanyからたとえばCARBOPOL 934、940、941および980として提供されている。同じく構造化剤または増粘剤として使用できる他の材料は、水溶性またはコロイド的に水溶性のポリマーのような組成物にゲル様粘度を付与できるもの、たとえば、セルロースエーテル(メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースなど)、グアーガム、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルグアーガム、デンプンおよびデンプン誘導体、他の増粘剤、粘度調整剤、ゲル化剤などを含む。特に好ましい増粘剤はアクリル酸ナトリウムコポリマーのようなアクリレート基剤のものであり、このポリマーの市販例はCiba社のTinovis CDである。また、ベントナイトクレーまたはラポナイトクレーのような無機増粘剤を使用することも可能である。
このようなスタイリング製品は多くの場合担体と別の追加成分とを含む。このような製品の配合に必要な担体および追加成分は製品の種類によって様々に異なるが、当業者はそれらを常套的に選択できる。これらの担体および追加成分のいくつかについて以下に記述する。
配合物のpHは好ましくは25℃で2.5から8である。より好ましくは3から6である。
本発明の毛髪手入れ組成物は毛髪に塗布するのに適した担体またはかかる担体の混合物を含むことができる。担体は組成物の約0.5%から約99.5%、好ましくは約5.0%から約99.5%、より好ましくは約10.0%から約98.0%で存在する。ここに使用した「毛髪に塗布するのに適した」という表現は、担体が毛髪の美観を損なったりマイナスの影響を与えたりしないことまたは下地の皮膚に炎症を起こしたりしないことを意味する。
本発明の組成物はバッファまたはpH調整剤を含む。好ましいバッファまたはpH調整剤は、グリシン/水酸化ナトリウム、クエン酸、乳酸、コハク酸、酢酸およびそれらの塩のような弱い酸および塩基を含む。多くの場合、クエン酸ナトリウムとクエン酸のような緩衝系の混合物が使用される。
本発明の毛髪手入れ組成物に使用するための適切な担体はたとえば、ヘアスプレー、ムース、トニック、ウォーター、クリーム、ジェル、シャンプー、コンディショナーおよびリンスの配合に使用される担体を含む。適切な担体の選択は配合すべき特定製品次第であろう。本発明に使用される担体は毛髪手入れ組成物に従来から使用されている広範囲の成分を含むことができる。担体は、使用されているスタイリング化合物を溶解または分散させる溶媒を含有でき、水、C−Cアルコール、低級アルキルアセテートおよびそれらの混合物が好ましい。担体はまた、アセトン、炭化水素(イソブタン、ヘキサン、デセンなど)、ハロゲン化炭化水素(フレオンなど)、および、シクロメチコーンのような揮発性シリコーンなどの多様な追加材料を含有できる。
毛髪手入れ組成物がヘアスプレー、トニック、ジェルまたはムースであるとき、好ましい溶媒は、水、エタノール、揮発性シリコーン誘導体およびそれらの混合物を含む。そのような混合物に使用される溶媒は互いに混和性でもよく不混和性でもよい。ムースおよびエアゾールヘアスプレーはまた、材料を泡(ムースの場合)または微細均一噴霧(エアゾールヘアスプレーの場合)として送出するための慣用の噴射剤のいずれかを使用し得る。すべての製品形態に適した別の汎用成分は日光遮蔽剤、フケ防止活性物質、ヘアシャンプーおよびコンディショナー組成物用のカルボン酸ポリマー増粘剤、本発明の組成物の様々な担体成分を乳化するための乳化剤を含む。
本発明の組成物はまた、毛髪手入れに適切な補佐剤を含有し得る。一般にこのような成分は個々に全組成物の2重量%まで、好ましくは1重量%までのレベルで含有される。適切な毛髪手入れ補佐剤はアミノ酸、糖およびセラミドを含む。
組成物は好ましくは香料を含む。
本発明の組成物は界面活性剤を含み得る。界面活性剤は乳化剤としてまたシャンプーおよびコンディショナー中で特に有効である。
本発明の方法は、本発明の組成物を塗布し、好ましくは次いで50℃を上回る温度、より好ましくは100℃を上回る温度、いっそう好ましくは180℃を上回る温度まで加熱する段階を含む。
以下の非限定実施例は本発明の好ましい実施態様をより詳細に示す。実施例においておよび本明細書を通じて言及したすべてのパーセンテージは異なる指示がない限り全重量を基準とした重量パーセントである。
(実験1)
8個の暗褐色の欧米人の巻毛#6ヘアピース(長さ25cm、重さ2gm)を14%SLESを含む基本洗剤で洗浄し、すすいだ後、以下に記載の製品で処理した。処理後、ヘアピースをアイロンで伸ばし、30℃、80%RHの湿潤室に1時間静置した。この手順を1日1サイクルで連続5日間繰り返した。
Figure 2013528191
ヘアピースを画像解析すると、ヘアピースの長さ、ボリュームなどが得られた。結果を表2および3に示す。これらの表から平均ボリュームと対応する標準誤差が得られる。
Figure 2013528191
Figure 2013528191
すべての「ボリューム」測定値はmmであり、実際に二次元投影したヘアピース像の面積である。
上掲の表から、クエン酸Tiで5日間処理したすべてのヘアピースについて効果が漸増していったこと、すなわち、以下の表に示すように処理サイクルに伴って効果が増していったことが判明する。
Figure 2013528191
この表からはまた、クエン酸Tiの継続使用に伴って効果がほぼ50%増加したことが判明する。
表5は継続使用のための適切な櫛梳き用クリームの例である。
Figure 2013528191

Claims (6)

  1. クエン酸塩、シュウ酸塩および酒石酸塩またはこれらの金属アルカリ塩から成る群から選択されたチタン錯体を含む組成物を少なくとも2回の継続した機会に毛髪に塗布する段階を含む縮毛矯正方法。
  2. 請求項1に記載の組成物がクエン酸チタンまたはクエン酸チタンナトリウムである請求項1に記載の方法。
  3. チタン錯体が、クエン酸塩対チタンのモル比が3:1から2:1のクエン酸チタンである請求項1または2に記載の方法。
  4. チタン化合物(錯体または塩)のレベルが0.01から10重量%である請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. さらにシリコーンを含む請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 製品が塗布され、その後1時間以内にすすぎ段階が行われない請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
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