JPH092923A - 染毛剤 - Google Patents

染毛剤

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JPH092923A
JPH092923A JP17452095A JP17452095A JPH092923A JP H092923 A JPH092923 A JP H092923A JP 17452095 A JP17452095 A JP 17452095A JP 17452095 A JP17452095 A JP 17452095A JP H092923 A JPH092923 A JP H092923A
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JP
Japan
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hair
agent
dyeing
lactylate
fatty acid
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JP17452095A
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Inventor
Kenji Hatanaka
健二 畠中
Kazuki Fujii
一樹 藤井
Tsugio Mibe
亜夫 見辺
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MIRUBON KK
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MIRUBON KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 染毛に伴う毛髪の損傷が少なく、毛髪の仕上
がり、染め上がりが良好な染毛剤を提供する。 【構成】 一般式(I) 【化1】 〔式中、RCOは6〜22個の炭素原子を有する脂肪酸
のアシル基で、Yは水素、アルカリ金属、1/2アルカ
リ土類金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム
または低級アルキルアンモニウムであり、xは1〜4で
ある〕で示される脂肪酸ラクチレイトまたはその塩を
0.01〜10重量%配合して染毛剤を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染毛剤に関し、さらに
詳しくは、染毛に伴う毛髪の損傷が少なく、かつ毛髪の
仕上がり、染め上がりが良好な染毛剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】染毛剤には、一時的染毛剤、半永久性染
毛剤、永久性染毛剤などがあるが、それらのなかでも、
永久性染毛剤に属する酸化染毛剤が最も多く用いられて
いる。
【0003】この酸化染毛剤は、酸化染料中間体を含有
する第1剤と過酸化水素などの酸化剤を含有する第2剤
とからなる2剤型の染毛剤であって、無色の低分子の酸
化染料中間体を毛髪中に浸透させ、毛髪中で酸化重合を
行わせることにより色素を生成させて、毛髪を染めるも
のであり、要望に応じた種々の色調が得られる上に、染
毛力も優れているという優れた特性を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記酸
化染毛剤により染毛した場合、染毛によって毛髪が損傷
を受けやすく、そのため、毛髪の潤い、滑らかさ、しな
やかさなどが失われ、櫛通りが悪くなるとともに、染め
上がりも不自然な色になるという問題があった。
【0005】そのため、従来からも種々の配合剤が検討
されているが、毛髪の損傷を充分に防止することができ
なかったり、毛髪の損傷の防止作用が優れたものは、染
毛剤の染毛作用を阻害するなどの問題があり、充分に満
足できるものは見当たらなかった。
【0006】したがって、本発明は、染毛に伴う毛髪の
損傷が少なく、かつ毛髪の仕上がり、染め上がりが良好
な染毛剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、次の一般式
(I)
【0008】
【化2】
【0009】〔式中、RCOは6〜22個の炭素原子を
有する脂肪酸のアシル基で、Yは水素、アルカリ金属、
1/2アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノール
アンモニウムまたは低級アルキルアンモニウムであり、
xは1〜4である〕で示される脂肪酸ラクチレイトまた
はその塩を染毛剤に配合するときは、染毛に伴う毛髪の
損傷が防止され、毛髪の仕上がり、染め上がりも良好で
あることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【0010】本発明において、上記一般式(I)で示さ
れる脂肪酸ラクチレイトまたはその塩を染毛剤に配合す
ることにより、染毛に伴う毛髪の損傷が防止され、毛髪
の仕上がり、染め上がりが良好になる理由は、次のよう
に考えられる。
【0011】染毛に伴う毛髪の損傷は、過酸化水素など
の酸化剤が毛髪の蛋白質を構成するアミノ酸を攻撃し
て、酸化物を生成させることによるものと考えられる。
そして、この現象は、アルカリ剤(このアルカリ剤は酸
化染料中間体の均一な浸透を促進するために添加されて
いる)によって促進されるものと考えられる。
【0012】しかし、一般式(I)で示される脂肪酸ラ
クチレイトまたはその塩を染毛剤に配合すると、上記脂
肪酸ラクチレイトまたはその塩が毛髪の蛋白質と結合し
て不溶性のコンプレックスを形成し、かつ毛髪に水分を
強く保持させるので、毛髪の蛋白質が過酸化水素などの
酸化剤によって変性したり、流出するのが防止されるよ
うになるものと考えられる。
【0013】上記一般式(I)において、RCOで表さ
れる脂肪酸のアシル基の炭素原子を6〜22個としてい
るのは、上記炭素原子が6個より小さい場合は、染毛後
の毛髪の仕上がりや感触が低下し、上記炭素原子が22
個より大きくなると、染毛によって毛髪がしなやかさを
失うからである。また、上記一般式(I)において、x
を1〜4としているのは、xが4より大きくなると、毛
髪の損傷を防止したり、毛髪の仕上がりや染め上がりを
向上させる作用が低下するからである。
【0014】上記一般式(I)において、Yは水素、ア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカ
ノールアンモニウムまたは低級アルキルアンモニウムな
どであるが、上記アルカリ金属としてはナトリウム、カ
リウム、リチウムなどが挙げられ、アルカリ土類金属と
してはカルシウム、マグネシウムなどが挙げられ、アル
カノールアンモニウムとしてはトリエタノールアンモニ
ウム、トリイソプロパノールアンモニウムなどが挙げら
れ、低級アルキルアンモニウムとしてはトリメチルアン
モニウム、イソブチルアンモニウム、ジエチルアンモニ
ウムなどが挙げられる。
【0015】上記一般式(I)で示される脂肪酸ラクチ
レイトまたはその塩の具体例としては、たとえばイソス
テアロイル−2−ラクチレイト、カプロイル−2−ラク
チレイト、カプリリル−2−ラクチレイト、カプリル−
2−ラクチレイト、ラウリル−1−ラクチレイト、ラウ
リル−2−ラクチレイト、ラウリル−3−ラクチレイ
ト、ラウリル−4−ラクチレイト、ミリスチル−1−ラ
クチレイト、ミリスチル−2−ラクチレイト、オレイル
−2−ラクチレイト、パルミチル−2−ラクチレイト、
ステアリル−2−ラクチレイト、ベヘニル−2−ラクチ
レイトなどの脂肪酸ラクチレイトや、それらのアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルカ
ノールアンモニウム塩、低級アルキルアンモニウム塩な
どが挙げられ、特にナトリウムイソステアロイル−2−
ラクチレイトが毛髪の損傷を防止する作用が優れている
から好ましい。
【0016】上記一般式(I)で示される脂肪酸ラクチ
レイトまたはその塩の染毛剤への配合量(染毛剤中の含
有量)としては、0.01〜10重量%が好ましく、特
に0.1〜5重量%が好ましく、なかでも0.5〜3重
量%が好ましい。一般式(I)で示される脂肪酸ラクチ
レイトまたはその塩の配合量が上記範囲より少ない場合
は、染毛に伴う毛髪の損傷を防止する効果や毛髪の仕上
がり、染め上がりを良好にする効果が充分に発現しなく
なるおそれがあり、また、一般式(I)で示される脂肪
酸ラクチレイトまたはその塩の配合量が上記範囲より多
くなっても、それに伴う効果の増加がほとんどなく、経
済面から好ましくない。
【0017】本発明の染毛剤は、一般式(I)で示され
る脂肪酸ラクチレイトまたはその塩を配合する以外、従
来と同様の構成を採用することができる。従って、本発
明の染毛剤においては、上記脂肪酸ラクチレイトまたは
その塩以外の成分に関して、染毛剤に使用可能なもので
あれば、いずれも使用することができる。また、染毛剤
としては、永久性染毛剤、半永久性染毛剤、一時的染毛
剤などのいずれにも使用できる。そして、本発明の染毛
剤の調製は、既に調製済みの染毛剤に一般式(I)で示
される脂肪酸ラクチレイトまたはその塩を添加すること
によって行ってもよいし、また染毛剤の調製時に一般式
(I)で示される脂肪酸ラクチレイトまたはその塩を他
の成分と一緒に加えて調製してもよい。
【0018】一般式(I)で示される脂肪酸ラクチレイ
トまたはその塩を永久性染毛剤の2剤型酸化染毛剤に配
合する場合は、第1剤、第2剤のいずれに配合してもよ
いが、通常、第1剤に配合するのが適している。
【0019】2剤型の酸化染毛剤の場合、通常、第1剤
には酸化染料中間体および必要に応じてカップラーが配
合され、第2剤には酸化剤が配合される。
【0020】第1剤の酸化染料中間体としては、従来同
様のものを使用することができ、たとえば、パラフェニ
レンジアミン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン
などのフェニレンジアミン類、トルエン−2,5−ジア
ミン、トルエン−3,4−ジアミンなどのトルエンジア
ミン類、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェ
ノールなどのアミノフェノール類、オルトアミノ−メタ
ニトロフェノールなどのアミノニトロフェノール類、硫
酸4,4′−ジアミノジフェニルアミンなどのジフェニ
ルアミン類、2,6−ジアミノピリジンなどのジアミノ
ピリジン類などやそれらの塩の1種または2種以上を使
用することができる。この酸化染料中間体の配合量は通
常0.01〜10重量%である。
【0021】また、カップラーとしては、たとえば、メ
タフェニレンジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、
メタアミノフェノール、レゾルシン、ピロガロール、カ
テコールなどが一般に使用される。
【0022】さらに、本発明の効果を損なわない範囲内
の量において、各種のものを適宜配合することができ
る。たとえば、第1剤にはポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸ア
ミドなどの非イオン性界面活性剤をはじめ、アニオン性
界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤な
どの各種界面活性剤、グリセリン、プロピレングリコー
ルなどの保湿剤、ラノリン、スクワラン、流動パラフィ
ンなどの油性成分、亜硫酸塩、アスコルビン酸などの安
定剤、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロースなどの増粘剤、アンモニア水、アルカノール
アミンなどのアルカリ剤、高級アルコール、香料などを
適宜配合することができる。そして、この第1剤は通常
pH7〜11に調整される。
【0023】一方、第2剤は、通常、過酸化水素、過酸
化尿素などの酸化剤を含有し、また、フェナセチン、ス
ズ(錫)酸ナトリウム、EDTAなどの安定剤、パラフ
ィンなどの油脂類、高級アルコール、界面活性剤、酸、
pH調整剤、香料などを必要に応じて適宜、配合するこ
とができる。そして、この第2剤は通常pH2〜4に調
整される。
【0024】半永久性染毛剤や一時的染毛剤には、たと
えば、酸化チタン、カーボンブラックなどの顔料、トリ
フェニルメタン染料、アゾ染料、キノリン染料、ザンセ
ン染料、アクリジン染料、アジン染料、オキサジン染
料、イソジゴイド染料、アントラキノン染料、スチルベ
ン染料、チアゾール染料などの従来同様の染料を使用す
ることができる。
【0025】また、半永久性染毛剤や一時的染毛剤に
は、たとえば、アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テルなどの共重合体、N,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリレートのモノクロル酢酸アミン塩変性物とメタク
リル酸エステルとの共重合体、ビニルピロリドンと酢酸
ビニルとの共重合体などの樹脂を必要に応じて配合する
ことができる。
【0026】さらに、半永久性染毛剤や一時的染毛剤に
おいても、必要に応じ、前記した増粘剤、界面活性剤、
アルコールなどの溶剤、pH調整剤、保湿剤、香料など
を配合することができる。
【0027】そして、染毛剤の剤型としては、たとえば
液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、粉末状、固形
状、エアゾール、エアゾールフォームなどの種々のタイ
プを採用することができる。
【0028】
【実施例】つぎに実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限定
されるものではない。なお、以下の実施例などにおい
て、濃度を示す%は重量%である。
【0029】実施例1および比較例1 一般式(I)で示される脂肪酸ラクチレイトまたはその
塩としてナトリウムイソステアロイル−2−ラクチレイ
トを用い、表1に示す組成で実施例1の液状酸化染毛剤
(ただし、第1剤)を調製した。また、比較のため、ナ
トリウムイソステアロイル−2−ラクチレイトを配合せ
ず、そのぶん精製水を増量したほかは、実施例1と同組
成で比較例1の液状酸化染毛剤(ただし、第1剤)を調
製した。なお、表中の各成分の配合量は重量部によるも
のであり、配合量が固形分量でないものについては、成
分名の後に括弧書きで固形分濃度を示している。これら
は以後の表においても同様である。
【0030】
【表1】
【0031】上記第1剤に対して、第2剤は、実施例
1、比較例1とも共通で、6%過酸化水素水からなるも
のである。
【0032】つぎに、上記実施例1の染毛剤の第1剤と
第2剤を重量比1:1で混合し、その混合物を室温で5
名のパネラー(A〜E)の頭髪の左半分に塗布した。ま
た、比較のため、上記比較例1の染毛剤の第1剤と第2
剤とを重量比1:1で混合し、その混合物を室温で上記
パネラーの頭髪の右半分に塗布した。
【0033】そして、両染毛剤を塗布後、室温で20分
間放置し、その後、各パネラーの頭髪を40℃の温湯で
充分にすすぎ、ついで乾燥した。
【0034】上記のような染毛処理を施した各パネラー
の毛髪について、毛髪の耐損傷性、毛髪の仕上がり、毛
髪の染め上がり、30日経過後の毛髪の抗退色性につい
て評価した。また、染毛に伴う毛髪のシスチンダメージ
を求めた。それらの試験方法やその評価方法は次に示す
通りである。
【0035】 毛髪の耐損傷性 染毛後の毛髪の表面を倍率3000倍の電子顕微鏡で観
察し、毛小皮の損傷度合いを下記の表1に示す評価基準
で評価する。なお、染毛に伴う毛髪の損傷は、1回の染
毛処理によるよりも、複数回染毛処理を行った時の方が
より顕著になるので、この毛髪の耐損傷性は、前記染毛
処理を5回行った後(いわゆる、5回重ねがけ処理後)
に評価した。
【0036】
【表1】
【0037】 毛髪の仕上がり 染毛後の毛髪の仕上がり状態を観察し、下記の表2に示
す評価基準で評価する。
【0038】
【表2】
【0039】 毛髪の染め上がり 染毛後の毛髪の染め上がり状態を観察し、下記の表3に
示す評価基準で評価する。
【0040】
【表3】
【0041】 30日経過後の毛髪の抗退色性 染毛した後、30日経過後の毛髪の退色状態を観察し、
下記の表4に示す評価基準で評価する。
【0042】
【表4】
【0043】 シスチンダメージによる評価 5回染毛処理後の毛髪0.01gに6N塩酸2gを加
え、105℃で20時間完全加水分解を行い、アミノ酸
自動分析機により、シスチン量(モル%)およびハーフ
シスチン量(モル%)を測定し、下記の式によりシスチ
ンダメージ(%)を求める。
【0044】
【0045】このシスチンダメージは、毛髪の損傷の度
合いを示すものであり、その値が小さいほど、毛髪の損
傷が少ないことを示す。
【0046】上記実施例1の染色剤および比較例1の染
毛剤で染毛した毛髪の評価結果を表5に示す。表中の評
価値は5名のパネラーの平均値である。
【0047】
【表5】
【0048】表5に示す結果から明らかなように、ナト
リウムイソステアロイル−2−ラクチレイトを配合した
実施例1の染毛剤で染毛した場合は、ナトリウムイソス
テアロイル−2−ラクチレイトを配合していない比較例
1の染毛剤で染毛した場合に比べて、染毛に伴う毛髪の
損傷が少なく、かつ毛髪の仕上がり、染め上がりが良好
で、また経時に伴う退色が少なく、染色保持状態が良好
であり、かつ、シスチンダメージが少なかった。
【0049】実施例2および比較例2 一般式(I)で示される脂肪酸ラクチレイトまたはその
塩としてナトリウムイソステアロイル−2−ラクチレイ
トを用い、表6に示す組成で実施例2のクリーム状酸化
染毛剤(ただし、第1剤)を調製した。また、比較のた
め、ナトリウムイソステアロイル−2−ラクチレイトを
配合せず、そのぶん精製水を増量したほかは、実施例2
と同組成で比較例2のクリーム状酸化染毛剤(ただし、
第1剤)を調製した。
【0050】
【表6】
【0051】上記第1剤に対して、第2剤は、実施例
2、比較例2とも共通で、表7に示す組成からなるもの
である。
【0052】
【表7】
【0053】つぎに、上記実施例2の染毛剤、比較例2
の染毛剤とも、それぞれ第1剤と第2剤を重量比1:1
で混合し、それらの混合物を用いて、実施例1と同様に
5名のパネラーに染毛処理を施し、実施例1と同様に毛
髪の耐損傷性、毛髪の仕上がり、毛髪の染め上がり、3
0日経過後の毛髪の抗退色性およびシスチンダメージを
調べた。その結果を表8に示す。
【0054】
【表8】
【0055】表8に示す結果から明らかなように、ナト
リウムイソステアロイル−2−ラクチレイトを配合した
実施例2の染毛剤で染毛した場合は、ナトリウムイソス
テアロイル−2−ラクチレイトを配合していない比較例
2の染毛剤で染毛した場合に比べて、染毛に伴う毛髪の
損傷が少なく、染毛後の毛髪の仕上がり、染め上がりが
良好で、また、経時に伴う退色が少なく、染色保持状態
が良好であり、かつシスチンダメージが少なかった。
【0056】実施例3および比較例3 一般式(I)で示される脂肪酸ラクチレイトまたはその
塩としてナトリウムイソステアロイル−2−ラクチレイ
トを用い、表9に示す組成で実施例3のゲル状酸化染毛
剤(ただし、第1剤)を調製した。また、比較のため、
ナトリウムイソステアロイル−2−ラクチレイトを配合
せず、そのぶん精製水を増量したほかは、実施例3と同
組成で比較例3のゲル状酸化染毛剤(ただし、第1剤)
を調製した。
【0057】
【表9】
【0058】上記第1剤に対して、第2剤は、実施例
3、比較例3とも共通で、表10に示す組成からなるも
のである。
【0059】
【表10】
【0060】つぎに、上記実施例3の染毛剤、比較例3
の染毛剤とも、それぞれ第1剤と第2剤を重量比1:1
で混合し、それらの混合物を用いて、実施例1と同様に
5名のパネラーに染毛処理を施し、実施例1と同様に毛
髪の耐損傷性、毛髪の仕上がり、毛髪の染め上がり、3
0日経過後の毛髪の抗退色性およびシスチンダメージを
調べた。その結果を表11に示す。
【0061】
【表11】
【0062】表11に示す結果から明らかなように、ナ
トリウムイソステアロイル−2−ラクチレイトを配合し
た実施例3の染毛剤で染毛した場合は、ナトリウムイソ
ステアロイル−2−ラクチレイトを配合していない比較
例3の染毛剤で染毛した場合に比べて、染毛に伴う毛髪
の損傷が少なく、染毛後の毛髪の仕上がり、染め上がり
が良好で、また、経時に伴う退色が少なく、染色保持状
態が良好であり、かつシスチンダメージが少なかった。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、染毛
に伴う毛髪の損傷が少なく、かつ毛髪の仕上がり、染め
上がりが良好な染毛剤を提供することができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、RCOは6〜22個の炭素原子を有する脂肪酸
    のアシル基で、Yは水素、アルカリ金属、1/2アルカ
    リ土類金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム
    または低級アルキルアンモニウムであり、xは1〜4で
    ある〕で示される脂肪酸ラクチレイトまたはその塩を配
    合したことを特徴とする染毛剤。
  2. 【請求項2】 脂肪酸ラクチレイトまたはその塩の配合
    量が、0.01〜10重量%である請求項1記載の染毛
    剤。
  3. 【請求項3】 脂肪酸ラクチレイトまたはその塩が、ナ
    トリウムイソステアロイル−2−ラクチレイトである請
    求項1または2記載の染毛剤。
  4. 【請求項4】 染毛剤が、酸化染毛剤である請求項1、
    2または3記載の染毛剤。
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