JPH0629768Y2 - 磁気ヘツド - Google Patents

磁気ヘツド

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JPH0629768Y2
JPH0629768Y2 JP1986174920U JP17492086U JPH0629768Y2 JP H0629768 Y2 JPH0629768 Y2 JP H0629768Y2 JP 1986174920 U JP1986174920 U JP 1986174920U JP 17492086 U JP17492086 U JP 17492086U JP H0629768 Y2 JPH0629768 Y2 JP H0629768Y2
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JP
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core
magnetic head
cores
core assembly
composite
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JP1986174920U
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JPS6381306U (ja
Inventor
英治 倉田
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ティアツク株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は磁気ヘッドに係り、特に複合コア組立体を備え
た磁気ヘッドに関する。
従来の技術 磁気記録の高密度化に伴い、磁気ヘッドは狭トラック化
が進んでおり、コアの厚さが100μm程度のものまでが
実用化されている。しかし、例えばフェライト製のコア
の場合には、コアの厚さが薄くなると、加工時に加わる
応力等の影響により透磁率等の磁気特性が本来の特性の
数分の1程度にまで低下することがある。これにより、
磁気ヘッドは電磁変換特性が低下したものとなってしま
う。
コア製造時にアニール処理を行なってコアの磁気特性を
回復させることにより、磁気ヘッドの特性を改善しうる
ことが、例えば特公昭56−45203号公報等に示さ
れている。
コア組立体が、フェライト等の同じ材質のコアを突き合
わせてなる構造にあっては、両コアの熱膨張係数が同じ
であるため、ガラス溶着のために両コアをガラス溶融温
度にまで加熱しても、コアには歪は殆ど発生しない。し
かも、アニール温度はガラス溶融温度よりも低くアニー
ル処理によりガラス溶着部は悪影響を受けない。従っ
て、コア組立体が、フェライト製コアのみよりなる構造
の場合には特別の問題はなかった。
しかし、フロッピーディスク記録再生装置の磁気ヘッド
のように、異種材質のコア、例えばフェライト製のコア
とセラミック製の擬似コアとを突き合わせてなる複合コ
ア組立体を備えた磁気ヘッドにおいては、以下の問題点
があった。
考案が解決しようとする問題点 フェライトとセラミックとは熱膨張係数の差が大きい。
従って、フェライト製コアとセラミックス製コアとをガ
ラス溶着すると、この際にガラスの溶融温度(約600
℃)にまで加熱し、その後常温にまで冷却する過程で、
フェライト製コアはコア加工時よりも更に歪み、アニー
ル処理によっても十分に改善できない程度の歪が生じて
しまい、アニール処理を行なっても良好な特性は得るこ
とは出来ない。
このため、フェライト製コアとセラミック製コアとは、
一般にエポキシ系接着剤を使用して、フェライト製コア
に内部歪を生ぜしめることなく接合されていた。しか
し、エポキシ系接着剤は耐熱温度が200℃〜300℃と低い
ため、350℃〜500℃でのアニール処理は出来ず、アニー
ル処理を行なったとしても不十分にしか行なえず、磁気
特性の改善の効果が殆んど無い。従って、従来、複合コ
ア組立体は、アニール処理は行なわず、フェライト製コ
アに加工歪が残ったまゝで組み込まれており、磁気ヘッ
ドの電磁変換特性は良好でなかった。
問題を解決するための手段 本考案の磁気ヘッドは、ギャップを形成すべくガラス溶
着された磁性材製の一対コアと、非磁性材製の擬似コア
とを、ポリイミド系の接着剤によって接着してなる複合
コア組立体を有してなる構成である。
作用 ポリイミド系の接着剤を使用した構成は、一対のコアと
擬似コアとを接着する過程において、一対のコアに内部
歪を発生させないように作用する。
また、ポリイミド系の接着剤を使用した構成は、複合コ
ア組立体を支障なくアニール処理しうるように作用す
る。
実施例 第1図は本考案の磁気ヘッドの要部をなす複合コア組立
体を示し、第2図はこれを分解して示す。
複合コア組立体1は、異種材質のコア、即ちフェライト
製のI字形及び逆L字形のコア2,3と、セラミックス
製の逆U字形の擬似コア4とを接合させてなる構成であ
り、リード/ライト用として使用される。
フェライト製のコア2,3同志は、ガラス5により接着
されており、リード/ライトギャップ6が形成してあ
る。こあ2,3は共にフェライト製であり、熱膨張係数
が等しいため、ガラス溶着に伴ってガラス溶融温度にま
で加熱されるも、両者は熱応力の影響を受けにくゝ、歪
は殆ど生じない。
フェライト製コア2とセラミック製擬似コア4とは、耐
熱性接着剤7により接着されている。この接着剤7はポ
リイミド系のものであり、500℃程度にまで加熱されて
も接着に障害を起こさない耐熱性を有する。この条件を
満たす接着剤としては、例えばエイブルスティック社製
の71-21MI,BLHエレクトロニクス社製のPLD-700,カ
ネボウNSC社製のMC-600及びLR-600等がある。
なお、コア2と擬似コア4とは、コア2,3をガラス溶
着した後に接着されている。コア2と擬似コア4とを接
着した後にコア2とコア3とをガラス溶着すると、ガラ
ス溶着時の加熱により、コア2と擬似コア4との熱膨張
係数の差違により、アニール処理によっても除去できな
い程度の歪が生じてしまい、また接着剤7の接着力が損
なわれてしまうからである。
また、上記の複合コア組立体1はアニール処理されてい
る。ここで、接着剤7として500℃程度まで十分に耐え
うる耐熱性接着剤7を使用しているため、アニール処理
は350℃〜500℃という十分に高い温度で且つ1時間以上
という充分な時間に亘って行なうことが出来、複合コア
組立体1の各コア2,3の内部歪は完全に除去されてい
る。
第3図及び第4図は夫々上記複合コア組立体1の各コア
2,3の磁気特性を示す。
コア2,3の実効透磁率の周波数特性は、第3図中曲線
Iaで示す如くであり、アニール処理をしない場合の曲
線Ibで示す特性に比べて十分に回復している。
コア2,3の磁化飽和特性は、第4図中曲線IIaで示す
如くであり、アニール処理をしない場合の曲線IIbで示
す特性に比べて回復している。
コア2,3の特性が回復しているため、上記の複合コア
組立体1を組み込んでなる磁気ヘッドは後述するように
良好な特性を有する。
また、上記の複合コア組立体1は、第5図乃至第8図に
示す過程を経て製造される。
まず、第5図に示すように、断面C字形のフェライト製
コアブロック10と断面I字形のフェライト製コアブロ
ック11とを突き合わせてガラス5により溶着する。次
いでセラミック製ブロック12を耐熱性接着剤7によ
り、コアブロック11の側面に接着し、第6図に示すブ
ロック構造体13を得る。
次いで、これを水平面14に沿って二つに切断し、二つ
の複合ブロック構造体15を得る。複合ブロック構造体
15は、ブロック半体10a.11a,12aとよりな
る。
次いで、複合ブロック構造体15のブロック半体12a
に溝16を形成し、複合ブロック構造体15を垂直面1
7でスイラスして、第8図に示す半完成複合コア組立体
18を多数個得る。
各半完成複合コア組立体18の両面をラップし、最後に
真空中又はN又はAr等の不活性ガス中でガラスの軟
化点未満の温度(350℃〜500℃)で1時間以上アニール
処理する。これにより、機械加工により各コアに生じた
歪が除去される。なお、温度コントロールを適宜行なえ
ば、ガラス溶着時に生じた歪も除去できる。
第9図は上記の複合コア組立体1をリード/ライトコア
組立体20として使用した本考案の一実施例になるトン
ネルイレーズ型磁気ヘッド21を示し、第10図はこれ
を分解して示す。
磁気ヘッド21は複合コア組立体1の一方の側面に、消
去ギャップ22を有する消去コア組立体23とセラミッ
ク製のスライダ24とを接着し、他方の側面に、消去ギ
ャップ25を有する消去コア組立体26とセラミック製
のスライダ27とを接着してなる構成である。
第9図より分かるように、複合コア組立体1の擬似コア
4は、この両側に消去コア組立体23,26を構成する
フェライト製のコア28〜31及び消去ギャップ22,
25が位置する関係で設けてある。32,33はセラミ
ック製の擬似コアであり、夫々コア29,31に接着し
てあり、リード/ライトコア組立体20のコア2,3の
両側に配される。
また第9図中、34はリード/ライトバックバー、35
は消去バックバーである。
上記の磁気ヘッド21は、アニール処理されたリード/
ライトコア組立体20を有する構成であるため、以下に
述べるように従来に比べて良好な電磁変換特性を有す
る。
第11図は記録−再生特性を示す。曲線IIIaは本考案
の磁気ヘッド21の特性を示し、曲線IIIbは従来の磁
気ヘッドの特性を示す。同図より分かるように、本考案
の磁気ヘッド21は従来の磁気ヘッドに比して良好な記
録−再生特性を有する。
これは、アニール処理により、コア2,3の実効透磁率
及び飽和磁化特性が改善されたことによるものである。
第12図はオーバライト(重ね書き特性)特性を示す。
オーバライト特性(O/W)は O/W=20ogA/B こゝでA:1F(62.5kHz)を記録し、この上に 2F(125kH)を重ね書きし、これを再 生したときの1F残留成分の出力 B:1Fを記録し、これを再生ときの出力である。
として表わされる。
第12図中、曲線IVaは本考案の磁気ヘッド21の特性
を示し、曲線IVbは従来の磁気ヘッドの特性を示す。同
図より分かるように本考案の磁気ヘッド21は従来の磁
気ヘッドに比して良好なオーバライト特性を有する。
これは、アニール処理により、コア2,3の実効透磁率
及び飽和磁化特性が改善されたこと、特に飽和磁化特性
については第4図に示すように外部磁界の強さが1e
以下の領域における飽和磁束密度が大とされたことによ
るものである。
また上記の磁気ヘッド21では、各コア組立体がセラミ
ック製の擬似コアを有する複合構造であるため、フロッ
ピーディスクに対向する摺動面は、フェライトと、これ
と同程度の硬度及び耐摩耗性を有するセラミックとによ
り構成されており、磁気ヘッド21は優れた耐摩耗性及
び摺動特性を有する。
また必要に応じて、消去コア組立体23,26はアニー
ル処理を施してもよい。この場合には擬似コア32,3
3とフェライト製コア29,31との接着には前記の耐
熱性接着剤を使用する。アニール処理は、ドライブの電
源の省電力化のために直流消去電流を少なくして従前と
同等の消去特性を得ようとするとき、又は将来記録媒体
が変って直流消去では十分な消去特性が得られない場合
に交流消去を採用するとき等に有効である。
また、本考案は上記の磁気ヘッドに限らず、ストラドル
イレーズ型磁気ヘッドとしても構成出来、また、フロッ
ピーディスクドライブ以外の装置に適用される磁気ヘッ
ドとしても構成出来る。
考案の効果 上述の如く、本考案になる磁気ヘッドによれば、磁性材
製の一対のコアと非磁性材製の擬似コアとをポリイミド
系の接着剤でもって接着した複合コア組立体を有する構
成であるため、以下に挙げる特長を有する。
一対のコアと、擬似コアとを接着する過程において、
特別の加熱を必要とせず、然して、一対のコアに内部歪
が生じないようにすることが出来る。
支障なくアニール処理しうる複合コア組立体を実現出
来る。
一対のコアと擬似コアとを接着する過程において、一
対のコアには内部歪が発生していないため、アニール処
理を行う前の段階における一対のコア内の内部歪はアニ
ール処理によって取り除かれる程度の量にとどまってい
る。このため、アニール処理をすれば、一対のコアの内
部歪は取り除かれ、コア組立体が複合コア組立体である
にも拘らず、複合構造でない通常のコア組立体を有する
磁気ヘッドと同等の優れた記録−再生特性およびオーバ
ライト特性を有することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になる磁気ヘッドの要部をなす複合コア
組立体の斜視図、第2図はその分解斜視図、第3図及び
第4図は夫々アニール前とアニール処理後の第1図の複
合コア組立体を構成するフェライト製コアの実行透磁率
及び飽和磁束密度の特性を対比させて示す図、第5図乃
至第8図は夫々第1図の複合コア組立体を製造する工程
を示す図、第9図は第1図の複合コア組立体を組み込ん
でなる本考案になる磁気ヘッドの一実施例の要部を示す
斜視図、第10図はその分解斜視図、第11図は第9図
の磁気ヘッドの記録−再生特性を従来の磁気ヘッドの特
性と対比して示す図、第12図は第9図の磁気ヘッドの
オーバライト特性を従来の磁気ヘッドの特性と対比して
示す図である。 1……複合コア組立体、2,3……コア、4……擬似コ
ア、5……ガラス、6……リード/ライトギャップ、7
……耐熱性接着剤、10,11……コアブロック、12
……セラミック製ブロック、13……ブロック構造体、
15……複合ブロック構造体、18……半完成複合コア
組立体、20……リード/ライトコア組立体、21……
トンネルイレーズ型磁気ヘッド、23,26……消去コ
ア組立体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ギャップを形成すべくガラス溶着された磁
    性材製の一対のコアと、非磁性材製の擬似コアとを、ポ
    リイミド系の接着剤によって接着してなる複合コア組立
    体を有する構成の磁気ヘッド。
JP1986174920U 1986-11-14 1986-11-14 磁気ヘツド Expired - Lifetime JPH0629768Y2 (ja)

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JP1986174920U JPH0629768Y2 (ja) 1986-11-14 1986-11-14 磁気ヘツド

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JPS6381306U JPS6381306U (ja) 1988-05-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58123703A (ja) * 1982-01-19 1983-07-23 Alps Electric Co Ltd フエライトコアの製造方法
JPS58141419A (ja) * 1982-02-18 1983-08-22 Hitachi Metals Ltd 磁気ヘツド

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JPS6381306U (ja) 1988-05-28

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