JP2579624B2 - 複合型磁気ヘツド - Google Patents

複合型磁気ヘツド

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JP2579624B2 JP61280495A JP28049586A JP2579624B2 JP 2579624 B2 JP2579624 B2 JP 2579624B2 JP 61280495 A JP61280495 A JP 61280495A JP 28049586 A JP28049586 A JP 28049586A JP 2579624 B2 JP2579624 B2 JP 2579624B2
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史俊 豊島
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【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、フロッピーディスク等の回転磁気記録媒体
に対する高密度記録および再生を行なうための複合型磁
気ヘッドに関する。
「従来技術およびその問題点」 一般に、複合型磁気ヘッドは、記録再生ギャップの形
成された記録再生側磁気コアと、消去ギャップの形成さ
れた消去側磁気コアとを、そのセンターシールドにおい
て、セラミックスあるいは非磁性フェライト等のスペー
サを介して接合して複合磁気コアとされ、この複合磁気
コアの両側にスライダ部を接合してなっている。上記の
記録再生ギャップは一対のギャップ幅規制切欠溝によっ
て形成され、消去ギャップは、この記録再生ギャップの
両側に位置し、同じく対となったギャップ幅規制溝によ
って形成される。
ところが、上記従来の複合型磁気ヘッドは、記録再生
側磁気コアと消去側磁気コアとの間に介在するスペーサ
が、セラミックスあるいは非磁性フェライト等の非磁性
材料からなっているため、両者の接合は、このスペーサ
の両側に蒸着、スパッタリング等によって接合ガラスを
形成した上で行なわれる。また、ギャップ幅規制切欠溝
にはモールドガラスが充填されるが、このモールドガラ
スの充填は、記録再生側磁気コアと消去側磁気コアの接
合後、すなわち接合磁気コアとなってから行なわれる。
したがって、従来の複合型磁気ヘッドでは、製造工程が
複雑化するという問題が生じている。
「発明の目的」 本発明は、このような問題点を解消し、製造工程が単
純で、接合工程のすべてをガラス材だけで行なうことが
できる複合型磁気ヘッドを提供することを目的としてい
る。
「発明の概要」 本発明は、記録再生側磁気コアと消去側磁気コアを接
合して接合磁気コアを得る場合、両者間に介在させるス
ペーサがセラミックスあるいは非磁性フェライト等でな
ければならない理由はなく、むしろスペーサ自体を接合
材として利用できないかという発想に基いてなされたも
ので、スペーサが、加熱加圧によって接合性を発揮する
結晶化ガラスよりなっていることを特徴としている。す
なわち本発明は、記録再生ギャップを有する記録再生側
磁気コアと、この記録再生ギャップによる記録トラック
の両側一部を消去する一対の消去ギャップを有する消去
側磁気コアを接合し、この接合磁気ヘッドコアの両側
に、磁気記録媒体に摺接して接合磁気ヘッドコアの姿勢
を維持するスライダ部を設けた複合型磁気ヘッドにおい
て、記録再生側磁気コアと消去側磁気コアとを、両者の
接合面の磁気記録媒体との摺接面側にモールドガラスを
挟み、該摺接面から離れた側に、加熱加圧によって接合
性を発揮する結晶化ガラスからなるスペーサを挟んで接
合したことを特徴としている。
「発明の実施例」 以下図示実施例について本発明を説明する。第1図は
本発明による複合型磁気ヘッドの完成状態を示す図、第
2図はこれの製造工程を順次示す図である。製造工程に
したがって説明すると、記録再生側コアブロック10は、
センタコアブロック11と、アウタコアブロック12とを、
両者との間にギャップスペーサ13を挟み、このギャップ
スペーサ13によって形成されたギャップ部14に、ボンデ
ィング溝15からギャップガラス16を充填し、ボンディン
グして形成される(第1図(a))。同様に消去側コア
ブロック20はセンタコアブロック21と、アウタコアブロ
ック22とを、両者との間にギャップスペーサ23を挟み、
このギャップスペーサ23によって形成されたギャップ部
24に、ボンディング溝25からギャップガラス26を充填
し、ボンディングして形成される(第1図(a))。上
記ギャップスペーサ13、23は金属箔による外、アウタコ
アブロック11、21へスパッタリング、蒸着、粉末塗布等
の手段により形成することもできる。なお、ギャップガ
ラス16、26はいずれも高融点ガラスである。
次に、ボンディング溝15、25の部分を研削切除した
後、記録再生側コアブロック10には、一対を単位とする
ギャップ幅規制切欠溝17が刻設されて記録再生ギャップ
18が形成され、消去側コアブロック20には、三条を単位
とするギャップ幅規制切欠溝27が形成されて一対の消去
ギャップ28が形成される(同(b))。ギャップ幅規制
切欠溝17および27は、センタコアブロック11およびアウ
タコアブロック21側の接合面が開放された傾斜溝として
形成されている。
以上のようにしてギャップ幅規制切欠溝17、27を形成
した記録再生側コアブロック10と消去側コアブロック20
は、それぞれがギャップスペーサ13、23を挟んだまま
で、そのセンタコアブロック11と21が、スペーサとなる
結晶化ガラス31によって接合される(同(c))。結晶
化ガラス31は加熱加圧により接合性を発揮するものが用
いられる。すなわち、この結晶化ガラス31をセンタコア
ブロック11と21のセンターシールドに介在させ、700℃
〜750℃に加熱しながら、記録再生側コアブロック10と
消去側コアブロック20の両側から加圧して、結晶化ガラ
ス31の一部を溶融させることで、記録再生側コアブロッ
ク10と消去側コアブロック20を接合する。結晶化ガラス
31の厚さは、この接合状態において、所定厚さのセンタ
ーシールドが形成されるように設定される。
この記録再生側コアブロック10と消去側コアブロック
20の接合の際には、同時にモールドガラス32を溶融さ
れ、ギャップ幅規制切欠溝17、27内に充填する。モール
ドガラス32は、低融点のものでもよいが、その強度を高
めるため、また製品のモールドガラス32表面の耐食性を
改善するために中融点から高融点(Tg380℃〜520℃)の
ものが好ましい。モールドガラス32に中融点から高融点
ガラスを使用した場合、ギャップガラス16、26が軟化す
るが、反応は進まないため、ギャップガラス16、26に影
響を与えることはない。なお、両者の接合の際には、記
録再生側ギャップ18の両側に一対の消去側ギャップ28を
正しく位置させる。
このようにして形成された接合ブロックは、次に第2
図(d)に示すように、鎖線部Aで切断するとともに、
鎖線部Bで切断することで、ギャップスペーサ13、23が
除去され、第1図(e)で示す複合磁気ヘッドコアが得
られる。このようにして得られた複合磁気ヘッドコアの
両側にスライダ部40が低融点(Tg350℃〜420℃)の接合
ガラスにより接合される。そしてアウタコアブロック1
2、22の下方の一部にコイル支柱12a、22aを形成してこ
れに第1図に示すように記録再生コイル19および消去コ
イル29を巻く。41は記録再生側、消去側の各磁気回路を
閉じるバックバーである。コイル支柱12a、22aは磁気抵
抗を十分下げることができる断面形状にする。記録再生
ギャップ18と消去ギャップ28のギャップディプスは、記
録媒体摺接面42を研磨する際に決定される。
以上の構成のように、本発明は、記録再生側コアブロ
ック10と消去側コアブロック20の接合の際に用いられる
スペーサを結晶化ガラス31とし、この結晶化ガラス31に
よって記録再生側コアブロック10と消去側コアブロック
20を接合しようとするものである。したがって、従来の
複合型磁気ヘッドのようにスペーサの両面に接合ガラス
を蒸着あるいはスパッタ等で形成し、この接合ガラスに
よって記録再生側コアブロック10と消去側コアブロック
20を接合するといった工程を省略することができる。ま
た、結晶化ガラス31による接合の際に、モールドガラス
32をギャップ幅規制切欠溝17、27に同時に充填すること
ができるため、さらに工程が単純化される。さらにま
た、モールドガラス32に強度の大きい中融点あるいは高
融点ガラスを用いれば、スライダ部41に熱膨張係数の異
なるスライダ材、例えばTi−Ba系スライダを用いても、
複合磁気ヘッドコアとスライダ部41との接合時にモール
ドガラス32が割れることがなく、磁気ヘッド摺接面のモ
ールドガラスの耐食性を向上させ段差を作らない。
「発明の効果」 以上のように本発明の複合型磁気ヘッドは、記録再生
側磁気コアと消去側磁気コアとを、両者の接合面の磁気
記録媒体との摺接面側にモールドガラスを挟み、該摺接
面から離れた側に、加熱加圧によって接合性を発揮する
結晶化ガラスからなるスペーサを挟んで接合したので、
記録再生側磁気コアと消去側磁気コアとの接合工程を簡
略化することができる。また、記録再生側磁気コアと消
去側磁気コアの接合を結晶化ガラスにより行なうように
したことで、複合型磁気ヘッドにおける全接合工程をガ
ラス材だけで行なうことが可能となり、モールドガラス
の耐食性をも向上させることができる。一方、磁気記録
媒体との摺接面側には、モールドガラスが位置してい
て、結晶化ガラスは露出しないため、磁気記録媒体との
接触状態や摺動特性が悪化することはなく、磁気特性が
劣化したり、磁気記録媒体に傷がつく等の問題もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による複合型磁気ヘッドの実施例を示す
斜視図、第2図(a)ないし(e)は、第1図の複合型
磁気ヘッドを製造するための製造工程の一例を示す斜視
図である。 10……記録再生側コアブロック、20……消去側コアブロ
ック、11、21……センタコアブロック、13、23……ギャ
ップスペーサ、16、26……ギャップガラス、17、27……
ギャップ幅規制切欠溝、18……記録再生ギャップ、28…
…消去ギャップ、31……スペーサとしての結晶化ガラ
ス、32……モールドガラス、40……スライダ部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録再生ギャップを有する記録再生側磁気
    コアと、この記録再生ギャップによる記録トラックの両
    側一部を消去する一対の消去ギャップを有する消去側磁
    気コアを接合し、この接合磁気ヘッドコアの両側に、磁
    気記録媒体に摺接して接合磁気ヘッドコアの姿勢を維持
    するスライダ部を設けた複合型磁気ヘッドにおいて、 上記記録再生側磁気コアと消去側磁気コアとを、両者の
    接合面の磁気記録媒体との摺接面側にモールドガラスを
    挟み、該摺接面から離れた側に加熱加圧によって接合性
    を発揮する結晶化ガラスからなるスペーサを挟んで、接
    合したことを特徴とする複合型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、モールド
    ガラスが中融点または高融点ガラスからなる複合型磁気
    ヘッド。
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JPS61216106A (ja) * 1985-03-22 1986-09-25 Alps Electric Co Ltd 複合型磁気ヘツドおよびその製造方法

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