JPH04206008A - 複合ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

複合ヘッドおよびその製造方法

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JPH04206008A
JPH04206008A JP33931190A JP33931190A JPH04206008A JP H04206008 A JPH04206008 A JP H04206008A JP 33931190 A JP33931190 A JP 33931190A JP 33931190 A JP33931190 A JP 33931190A JP H04206008 A JPH04206008 A JP H04206008A
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JP33931190A
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Susumu Okada
岡田 將
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はFDD (フレキシブルディスクドライブ)等
のデータ再生/記録装置に用いられる複合ヘッド、特に
再生/記録ヘッドと共に消去ヘッドを合わせ持つ先行消
去方式の複合ヘッドおよびその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、例えばフロッピディスク等の磁気記録媒体の進入
方向に対して、上流側から順に消去ヘッド、再生/記録
ヘッドを配し一体的に構成された複合ヘッドが多用され
ている。この種の複合ヘッドは、例えば特開昭61−3
9910号公報等に記載されたものがあり、第14図お
よび第15図のように示される。ここで、第14図は従
来の複合ヘッドを示す斜視図であり、第15図はフロッ
ピディスク等の磁気記録媒体に対接するヘッド摺動面の
拡大図である。
第14図において、(1)はR/W(再生/記録)ヘッ
ドで、高透磁率の金属酸化物を用いた2つの磁気コア部
材(2)および(3)から構成されており、これらの磁
気コア部材(2)および(3)の間に作動ギャップとな
る再生/記録ギャップ(4)を有している。再生/記録
ギャップ(4)は、数ミクロンのギャップ長を有してお
り、センダスト合金例えばFe−5i−Al、または非
晶質合金例えばCo−Zr−Nb等を材料とする磁性膜
が形成される。なお、再生/記録ギャップ(4)におい
て、磁性膜を形成したものをMIG(メタルインギャッ
プ)ヘッドと称し、磁性膜のないものをフェライトヘッ
ドと称している。
(5)は消去ヘッドで、高透磁率の金属酸化物を用いた
2つの磁気コア部材(6)および(7)から構成されて
おり、これらの磁気コア部材(6)および(7)の間に
作動ギャップとなる消去ギャップ(8)を有している。
な・お、以上の磁気コア部材(2)、(3)、(6)、
(7)は、単結晶または多結晶のM n −Z nフェ
ライト、Ni−Znフェライト等の材料が使用される。
(9)は絶縁スペーサで、ガラスまたはセラミックス等
の非磁性体が使用される。この絶縁スペーサ(9)は、
再生/記録ヘッド(1)と消去ヘッド(5)の間にあっ
て、両ヘッドのクロストークを防止する。
(10)は再生/記録トラック幅規制溝で、再生/記録
ヘッド(1)における再生/記録ギャップ(4)の幅を
、例えばフロッピディスクにおける所定の再生/記録ト
ラック幅に合わせて規制する。(11)は消去トラック
幅規制溝で、消去ヘッド(5)における消去ギャップ(
8)の幅を、所定の消去トラック幅に合わせて規制する
。再生/記録トラック幅規制溝(10)および消去トラ
ック幅規制溝(11)は、非磁性体であるガラス(12
)によって充填される。
そして、コア脚となる磁気コア部材(2)および(6)
に各々コイルを挿入した後、脚下部にシャント用の磁性
体を接続すればヘッドチップすなわち複合ヘッドが完成
する。
上記構成を有する複合ヘッドのギャップ長は、第15図
に示すように、4MB (メガバイト)仕様で、再生/
記録ギャップ(4)が0.3〜0゜5ミクロン程度、消
去ギャップ(8)が1〜3ミクロン程度とされる。また
、両者のギャップ間隔は200ミクロン程度であり、再
生/記録ギャップ(4)の幅W1は100ミクロン強、
消去ギャップ(8)の幅W2は200 ミクロン強であ
る。
このような従来の先行消去方式の複合ヘッドにおいて、
消去ギャップ(8)は文字通り再生/記録ギャップ(4
)の前方に配置されている。記録時は以前に記録された
データを消去ギャップ(8)で消去したのち、再生/記
録ギャップ(4)で新しいデータを記録する。再生時は
記録されたデータを再生/記録ギャップ(4)で再生す
る。現行のFDDでは、固定ディスク装置に持ちいられ
ているトラッキングサーボ技術が採用されていないので
、再生/記録時共、トラックの位置ずれが発生ずる。こ
のため、消去ギャップ(8)の幅W2は、データの互換
性を保証するために広いガートバンドが必要とされ、再
生/記録ギャップ(4)のトラック幅W1より広く設定
されている。
次に、従来の複合ヘッドの加工法の概略を説明する。な
お、ここではトラック幅規制溝(10)および(11)
の加工法について要点を記す。第14図および第15図
において、トラック幅規制用のガラス(12)が充填さ
れている溝(10)または(11)の加工は、磁気コア
部材(2)、(3)、(6)、(7)の各個で独立して
行われる。この溝加工が済んでから、磁気コア部材(2
)と(3)、磁気コア部材(6)と(7)を、それぞれ
のトラック幅に応じて溝(10)および(11)の位置
を合わせる。そして、溝(10)および(11)にガラ
ス(12)を充填することにより、これらの磁気コア部
材が一体化された再生/記録ヘッド(1)と消去ヘッド
(5)を形成する。
次いで、2つのヘッドの間に絶縁スペーサ(9)を挟み
、接着により両ヘッドを一体化する。なお、絶縁スペー
サ(9)としてガラスを用いる場合には、両ヘッドのギ
ャップ幅規制溝(10)および(11)にガラス(12
)を充填する行程で同時に処理される。ガラスとしては
、フェライトヘッドの場合であれば作業温度が700度
以上の中融点のガラスが使用される。また、MIGヘッ
ドの場合であれば600度以下の低融点のガラスが使用
される。MIGヘッドにおいて、低融点のガラスが用い
られるのは、スパッタリング等により薄膜形成された磁
性膜すなわち再生/記録ギャップ(4)と、磁気コア部
材であるフェライトとの熱応力による剥離の防止、また
磁性膜の金属元素とフェライトの酸素が結合することに
より生成される拡散反応層(疑似ギャップとなる)の抑
制、等の理由による。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の複合ヘッドにあっては
、前述したような加工方法により製造されるため、以下
に示す問題点を有する。
まず、第1点は、ギャップ幅規制?:I#(10)およ
び(11)の加工が各磁気コア部材毎に個別に行われて
いたため、作業性が悪いという問題である。
第2点は、磁気コア部材を一体化して各ギャップを有す
るヘッドを形成し、さらにこのヘッドを一体化して複合
ヘッドを形成する際に、各々のギャップ位置をトラック
に合わせる作業を必要とするが、トラックに体してギャ
ップ位置のずれ、すなわちトラックずれが起きやすいと
いう問題である。ここで発生するトラックずれは、磁気
コア部材(2)と(3)、磁気コア部材(6)と(7)
、そして再生/記録ヘッド(1)と消去ヘッド(5)間
での3種類がある。これらのトラックずれは、ヘッド性
能のマージンの低下につながるため、極力小さくしなけ
ればならない。
第3点は、ギャップ幅規制溝(1o)と(11)を加工
する際に、溝形状が複雑なため、トラック端部の欠けす
なわちチッピングがヘッドに起きやすいという問題であ
る。溝加工は、ギャップ面を鏡面加工後、ダイヤモンド
ホイールを使った機械研磨により行われるが、この行程
で発生するチッピングは実効トラック幅の狭小化を招き
、トラック幅が狭く設定された高密度再生/記録ヘッド
では大きな問題となる。
発明の目的 請求項1記載の発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、トラックずれがなく、かつト
ラック端部となるギャップ部分にチッピングがない高精
度かつ高性能な複合ヘッドを提供することを目的として
いる。
また、請求項2記載の発明は、上記のような課題を解決
するためになされたものであり、トラック幅規制溝の加
工効率を向上でき、量産性が格段に優れ、トラックずれ
やチッピングの発生を抑えることができる複合ヘッドの
製造方法を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、ディ
スク対接面を有する2つの再生/記録用磁気コア部材を
接合して成りこれらの磁気コア部材間に再生/記録ギヤ
・ツブを有する再生/記録ヘッドと、ディスク対接面を
有する2つの消去用磁気コア部材を接合して成りこれら
の磁気コア部材間に前記再生/記録ギヤ・ツブ幅より広
い消去ギャップを有する消去ヘッドと、二の再生/記録
へ・ソドと消去ヘッドの間にあって両へ・ソドか接合さ
れる非磁性体の絶縁スペーサと、を含む複合へ・ソトに
おいて、接合された前記2つの再生/記録用磁気コア部
材の前記再生/記録ギヤ・ノブを含むディスク対接面の
両側端部に一体形成され、その溝幅により前記再生/記
録ギャップのギヤ・ツブ幅を規制すると共にその溝深さ
が前記再生/記録ギヤ・ツブより深い再生/記録トラッ
ク幅規制溝と、この再生/記録トラック幅規制溝に充填
される非磁性材とを含み、前記消去ヘッドの消去ギヤ・
ツブ幅が複合ヘッドのヘッド幅と同一であることを特徴
とする。
また、請求項2記載の発明は、上記目的を達成するため
に、ディスク対接面を有する2つの再生/記録用磁気コ
ア部材を接合し、この接合面に再生/記録ギャップを形
成する再生/記録ヘッドの加工工程と、この加工工程に
より形成された再生/記録ヘッドのディスク対接面の両
側端部に前記再生/記録ギャップより深く、かつ再生/
記録ギャップ幅を規制する溝を形成する溝加工工程と、
ディスク対接面を有する2つの消去用磁気コア部材を接
合し、この接合面に前記再生/記録ギャップ幅より広い
消去ギャップを形成する消去ヘッドの加工工程と、前記
再生/記録ヘッドと消去ヘッドを非磁性体の絶縁スペー
サを介して接合する接合工程と、前記消去ヘッドのギャ
ップ幅を前記接合工程にて接合された再生/記録ヘッド
のヘッド幅と同一に加工する工程とを含むことを特徴と
する。
〔作用〕
上記構成を有する本発明においては、再生/記録ヘッド
ではトラック幅規制溝を2つの再生/記録用磁気コア部
材に対して一体形成し、消去ヘッドに対してはその消去
ギャップ幅、すなわちヘッド幅を再生/記録ギャップ幅
より広くかつ複合ヘッドのヘッド幅と同一にすることで
、両ヘッドのギャップ幅を一括して規制することができ
、トラックずれがなく、かつトラック端部となるギャッ
プ部分にチッピングの発生がないため、トラ・ンク幅規
制の精度を向上でき、ヘッド性能を向上できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明に係る複合ヘッドの一実施例を示す斜視
図である。なお、本実施例において上述した従来例と同
一または相当部分の構成については、同一符号を付して
その具体的な説明は省略する。
まず、構成を説明する。第1図において、(30)はト
ラック幅規制溝であり、再生/記録ヘッド(1)のトラ
ック幅に合わせてヘッドの両側端部から中心方向に向け
てギャップ幅を規制する。
このトラック幅規制溝(30)は、そノ溝ノ深すが再生
/記録ギャップ(4)の下端より深くなるように形成さ
れる。このトラック幅規制溝(30)には、充填材とし
てのガラス(12)か充填され、再生/記録ヘッド(1
)の両側端部におけるヘッド摺動面が形成される。
本実施例の複合ヘッドにおけるコア脚となる磁気コア部
材(2)と(6)に、各々再生/記録用コイルと消去用
コイルを挿入した後、脚下部にシャント用の磁性体を接
続すればヘッドチップすなわち複合ヘッドが完成する。
なお、コイルを直巻する場合には最初から閉磁路構造に
しておけばよい。この構造の複合ヘッドも当然本発明に
含まれる。
第2図は第1図の複合ヘッドにおけるフロッピディスク
等の磁気記録媒体に対接するヘッド摺動面の拡大図であ
る。図において、再生/記録ギャップ(4)は、トラッ
ク幅規制溝(30)に充填されたガラス(12)によっ
て、ギャップ幅W1が規制されている。トラック幅規制
溝(30)に充填される材料は、上記ガラスのほか、5
L02、Ta205等があり、それぞれ蒸着、スバッタ
リング等の薄膜形成技術により付着形成される。
また、消去ヘッド(5)において、そのヘッド幅は所定
の消去トラック幅W2と同一に形成され、このヘッド幅
が本実施例の複合ヘッドのヘッド幅とされる。
次に、本発明に係る複合ヘッドの製造方法について第3
図〜第12図に示す製造プロセスを参照しながら説明す
る。
第3図、第4図は磁気コア部材となる加工前のフェライ
トピースを示す図であり、第3図に示すフェライトピー
スは第1図の磁気コア部材(2)または(6)に加工さ
れ、第4図に示すフェライトピースは第1図の磁気コア
部材(3)または(7)に加工される。ここでは再生/
記録ヘッド(1)の磁気コア部材(2)、(3)として
説明する。
磁気コア部材(2)、(3)は、共に研削加工、ラッピ
ング加工により、所定の寸法に仕上げられる。特に、ギ
ャップ面となる面は、加工歪みのない鏡面に仕上げられ
る。そして、磁気コア部材(2)は、第5図に示すよう
に、コイルか挿入される巻線窓溝加工か施される。
次いで、磁気コア部材(2)と磁気コア部材(3)に、
ギャップ材としての非磁性膜かスパッタリング形成され
る。なお、非磁性膜形成は、磁気コア部材(2)または
磁気コア部材(3)のいずれか一方に片積形成してもよ
い。特に、磁気コア部材(2)に関しては、第6図に示
すように、膜剥離や気泡発生を防ぐため、ギャップ近傍
部のみに付着させるようにするのか好ましい。
なお、消去ヘッドに関しても同様にギャップ材が形成さ
れるが、再生/記録ヘッド(1)における再生/記録ギ
ャップ(4)に用いられるギャップ形成材をS L O
ST a 205等の単層膜とし、消去ヘッド(5)に
おける消去ギャップ(8)に用いられるギャップ形成材
を5102、Ta2O、等の非磁性酸化物とガラスの2
種類からなる複合膜とすることか望ましい。たたし、こ
のガラスは、作業温度が800度以上の蒸着またはスパ
ッタリングにより薄膜形成したものである。
ギャップ形成後、第7図に示すように、磁気コア部材(
2)、(3)を合体固定し、ガラス棒(21)、(22
)の温度を上げて溶着一体化させて、再生/記録へラド
コアまたは消去ヘッドコアが形成される。このうち、再
生/記録へラドコア(23)については、第8図に示す
ように、本発明に係るトラック幅規制溝(30a)〜(
30d)が形成される(溝加工工程)。トラック幅規制
溝(30a)〜(30d)は、例えばダイヤモンドホイ
ールを使った研削加工により形成される。
なお、第8図は模式的に示したもので、実際の溝数はこ
れより多い。
この溝加工工程が終った後、第9図に示す行程に移る。
すなわち、再生/記録ヘッドとなる再生/記録へラドコ
ア(23)と消去ヘッドとなる消去ヘッドコア(24)
を絶縁スペーサの厚さ相当の間隔をもって配置させ、こ
の隙間と前記第1のトラック幅規制溝(30a)〜(3
0d)にガラス棒(25)を溶融し、充填する。こうし
て、第10図に示すように、絶縁スペーサ(9)がモー
ルドガラスと一体的に形成される。
続いて、ガラスをモールドした面が平面研磨された後、
第11図に示すように、マルチホイール加工等により、
まずA−8間、C−D間か研削除去される。その後、ワ
イヤソー等により、ヘッド幅W2に合わせてE−F間を
コアブロックから分離して、消去トラック幅と同一なヘ
ッド幅を有する、第1図に示す本発明に係る先行消去形
の複合ヘッドが摘出される。
以上のように、本発明に係る複合ヘットは、従来の複合
ヘッドに採用されているような磁気コア部材毎に独立し
たギャップ幅規制の溝加工を行わないことにより、磁気
コア部材間のトラックすれとギャップ部分のトラック端
部におけるチッピングを防止することができる。
すなわち、再生/記録ヘッドにおける溝加工については
、2つの磁気コア部材(2)と(3)をガラス棒(21
)および(22)により一体溶着後、そのギャップ幅規
制の溝加工を行う。
また、消去ヘッドについては、2つの磁気コア部材(6
)と(7)を一体溶着するか、ヘッド幅を消去トラック
幅と同一なものとする二とにより、−切溝加工は行わな
い。
ここで、本発明になる複合ヘッドで、消去ヘッド(5)
と再生/記録ヘッド(1)とを一体化する方法には4種
類の方法がある。第1の方法は、有機物接着剤を用いる
もので、結晶化ガラスまたはチタン酸カルシュウム等の
セラミックから絶縁スペーサ(9)を構成し、この絶縁
スペーサ(9)と両ヘッドを接着により一体化するもの
である。
第2の方法は、チタン酸カルシュウム等のセラミックの
両面にガラスをスパッタリングまたは蒸着により薄膜形
成し、融着により一体化するものである。第3の方法は
、結晶化ガラスを絶縁スペーサ(9)に用い、これと両
ヘッドを融着一体化するものである。第4の方法は、両
ヘッドの間にガラスを流し込み一体化するものである。
これらのいずれかの方法により両ヘッドと絶縁スペーサ
とを一体形成後、ダイヤモンドホイールを用いた研削加
工またはワイヤソー加工等による薄切り行程によって、
複合ヘッドのチップ幅が消去トラックの幅W2となるよ
うに加工する。従って、従来の複合ヘッドのようにトラ
ック合わせの作業もなく、トラック幅規制の溝加工時に
ギャップ面が研削表面にでないので、従来の複合ヘッド
で問題となるトラックずれもチッピングも発生しない。
また、MIGヘッドの場合、従来のヘッドは、第15図
に示したように、再生/記録ギャップ(4)に形成され
た磁性膜が溝部のガラス(12)と接する範囲が広いの
で、ガラス充填時に磁性膜とガラス(12)との拡散反
応、あるいは磁性膜の吸蔵ガスの放出による気泡の発生
、さらにはガラスと磁性膜の密着不良によるクラックの
発生等の問題が合ったが、本発明になる複合ヘッドでは
磁性膜とガラスの接触面積が小さいので上記のような問
題は生じない。
次に、ガラスの選定について説明する。ヘッド用モール
ドに用いられる溶着ガラスには、通常、鉛系ガラスが使
用される。このガラスは、一般的に鉛成分が少ないほど
高温による作業が可能となり、作業温度が高いほど高度
が高くなって、機械的強度も上がる性質を有する。従っ
て、本発明になる複合ヘッドにおいて、MIGヘッドに
ついては、消去ヘッド(5)を構成する2つの磁気コア
部材(6)と(7)を一体にする溶着行程で、作業温度
が800度以上の高融点ガラスを使用するのが望ましい
。それ以外の溶着行程では、500〜600度の低融点
ガラスを使用する。そして、本発明になる複合ヘッドに
おいて、消去ヘッド(5)の消去ギャップ形成材に、蒸
着およびスパッタリングした高融点ガラスを使用すれば
、さらに高度の高いヘッドチップが得られる。
なお、上記実施例では絶縁スペーサ(9)としてガラス
をモールドした構造の複合ヘッドを示したが、絶縁スペ
ーサ(9)として結晶化ガラスおよびセラミックを使っ
たものも本発明に含まれる。
この場合、結晶化ガラスは表面の一部を加熱して溶かし
融着する。セラミックを使う場合は、セラミックまたは
これに対接するフェライトコア(磁気コア部材)の表面
にガラスを蒸着またはスパッタリング形成しておき、こ
れを溶かして一体化する。第12図および第14図は、
この方法により作成された複合ヘッドの斜視図およびそ
の摺動面拡大図である。以上は温度を上げてガラスを溶
かす溶着法を用いたものであるが、これらの絶縁スペー
サ材とフェライトコアの間に電位を与えて陰極接合法に
よる低温接着を採用しても本発明になる複合ヘッドの制
作が可能である。
また、上記実施例ではMIGヘッドの場合について説明
したが、金属磁性膜のないフェライトヘッドにも適用で
きることは云うまでもない。
さらに、上記実施例では磁気コア部材に酸化物磁性材料
であるMn−Zn5N t−Znフェライトを使用した
ものを示したが、動作周波数が4MHz以下のFDDに
搭載する先行消去形の複合ヘッドについては、記録・再
生時の電磁性能に優れるM n −Z nフェライトを
再生/記録ヘッド(1)に用い、直流消去の機能しかも
たない消去ヘッド(8)には加工性に富んだNi−Zn
フェライトを用いれば、性能と量産性の釣合のとれた複
合ヘッドが実現できる。
〔発明の効果〕
以上のように、請求項1記載の発明に係る複合ヘッドに
よれば、2つの磁気コア部材を一体化した再生/記録ヘ
ッドに対してトラック幅規制溝を形成することにより、
再生/記録ヘッドにおけるトラックずれを解消でき、ま
た消去ヘッドの幅を消去トラック幅と同一にすることに
より、消去ヘッドにおけるトラックずれおよび再生/記
録ヘッドに対するトラックずれを解消することができる
ため、ヘッドの精度および性能を向上することができる
また、請求項2記載の発明に係る複合ヘッドの製造方法
によれば、2つの磁気コア部材を一体化した再生/記録
ヘッドに対してトラック幅規制溝形成することにより、
加工精度および加工効率を向上でき、また消去ヘッドの
幅を消去トラック幅と同一になるように加工することで
、溝加工が不要で、再生/記録ヘッドに対するトラック
ずれを解消することかできる。
また、ギャップ幅規制の溝加工時に、ギャップ面か溝加
工による研削表面にてないので、チッピングの発生も防
止できる。
さらに、ギャップ幅規制溝の加工を効率よく行うことが
できるため、量産性に優れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る複合ヘッドの一実施例を示す斜視
図、第2図は第1図の複合ヘッドにおけるフロッピディ
スク等の磁気記録媒体に対接するヘッド摺動面の拡大図
、第3図〜第11図は本発明に係る複合ヘッドの製造プ
ロセスを示す図、第12図および第13図は本発明に係
る複合ヘッドの他の実施例を示す斜視図および摺動面拡
大図、第14図は従来の複合ヘッドを示す斜視図、第1
5図はフロッピディスク等の磁気記録媒体に対接する従
来ヘッドの摺動面の拡大図である。 図中、(1)はR/W(再生/記録)ヘッド、(2)、
(3)、(6)、(7)は磁気コア部材、(4)は再生
/記録ギャップ、(5)は消去ヘッド、(8)は消去ギ
ャップ、(9)は絶縁スペーサ、(30)はトラック幅
規制溝、(12)はガラス、W2は消去ヘッドの幅であ
る。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。 代理人 弁理士  吉 1)研 二 (外2名) 第1図 第2図 第3図  第4図 第5図  第6図   第7図 第8図     第9図 第10図 第11図 第12図 第13図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ディスク対接面を有する2つの再生/記録用磁気
    コア部材を接合して成りこれらの磁気コア部材間に再生
    /記録ギャップを有する再生/記録ヘッドと、 ディスク対接面を有する2つの消去用磁気コア部材を接
    合して成りこれらの磁気コア部材間に前記再生/記録ギ
    ャップ幅より広い消去ギャップを有する消去ヘッドと、 この再生/記録ヘッドと消去ヘッドの間にあって両ヘッ
    ドが接合される非磁性体の絶縁スペーサと、を含む複合
    ヘッドにおいて、 接合された前記2つの再生/記録用磁気コア部材の前記
    再生/記録ギャップを含むディスク対接面の両側端部に
    一体形成され、その溝幅により前記再生/記録ギャップ
    のギャップ幅を規制すると共にその溝深さが前記再生/
    記録ギャップより深い再生/記録トラック幅規制溝と、 この再生/記録トラック幅規制溝に充填される非磁性材
    と、 を含み、 前記消去ヘッドの消去ギャップ幅が複合ヘッドのヘッド
    幅と同一であることを特徴とする複合ヘッド。
  2. (2)ディスク対接面を有する2つの再生/記録用磁気
    コア部材を接合し、この接合面に再生/記録ギャップを
    形成する再生/記録ヘッドの加工工程と、 この加工工程により形成された再生/記録ヘッドのディ
    スク対接面の両側端部に前記再生/記録ギャップより深
    く、かつ再生/記録ギャップ幅を規制する溝を形成する
    溝加工工程と、 ディスク対接面を有する2つの消去用磁気コア部材を接
    合し、この接合面に前記再生/記録ギャップ幅より広い
    消去ギャップを形成する消去ヘッドの加工工程と、 前記再生/記録ヘッドと消去ヘッドを非磁性体の絶縁ス
    ペーサを介して接合する接合工程と、前記消去ヘッドの
    ギャップ幅を前記接合工程にて接合された再生/記録ヘ
    ッドのヘッド幅と同一に加工する工程と、 を含むことを特徴とする複合ヘッドの製造方法。
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JP33931190A Pending JPH04206008A (ja) 1990-11-30 1990-11-30 複合ヘッドおよびその製造方法

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