JPH0393014A - 磁気ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フロンビーディスク等の回転磁気記録媒体に
対する高密度記録および再生を行うための磁気ヘッドに
関するものであり、特に記録再生側磁気コアと消去側磁
気コアの間のセンターシールド部の構造に係わるもので
ある。

〔従来の技術〕

一般に、フロッピーディスクドライブ等に使用される磁
気ヘッド｛工、記録再生ギャップの形成された再生側磁
気コアと、消去ギャップの形成された消去側磁気コアと
を、そのセンターシールド部において、セラミックスあ
るいは非磁性フエライト等のスベーサを介して接合して
磁気コアとし、この磁気コアの両側にスライダ部を接合
してなっている。上記の記録再生ギャップは一対のギャ
ップ幅規制切欠溝によって形成され、消去ギャップは、
この記録再生ギャップの両側に位置し、同じく対となっ
たギャップの幅規制溝によって形或される。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記従来の磁気ヘッドは、記録再生側磁気コ
アと消去側磁気コアとの間に介在するスペーサが、セラ
ミックスあるいは非磁性フエライト等の非磁性材料から
なっているため、両者の接合は、このスベーサの両側に
蒸着、スパッタリング等によって接合ガラスを形成した
上で行なわれる。また、ギャップ幅規制切欠溝にはモー
ルドガラスが充填されるが、このモールドガラスの充填
は、記録再生側磁気コアと消去側磁気コアの接合後行な
われる。したがって、従来の磁気ヘッドでは、製造工程
が複雑化するという問題が生じている。又上記スペーサ
は厚さが１００μｍ以下と極めて薄いので、その加工が
困難でありコストアップの原因であった。

本発明は、このような問題点を解消し、製造工程が単純
で、複合工程のすべてをガラス材だけで行なうことがで
きる磁気ヘッドを提供することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は記録再生側磁気コアと消去側磁気コアを接合し
て接合磁気コアを得る場合、両者間に介在させるスベー
サがセラミックスあるいは非磁性フエライト等でなげれ
ばならない理由はなく、むしろギャクプ幅規制切欠溝に
充填されるモールドガラスをそのまま流し込んでスペー
サとして代用出来ないかという発想に基づいてなされた
もので、ギャップ幅規制切欠溝に充填されるモールドガ
ラスを、記録再生側磁気コアと消去側磁気コアとの隙間
の途中迄充填した構造を特徴としている。

〔実施例〕

以下図示実施例に基づいて本発明を説明する。

第１図は本発明による磁気ヘッドの完成状態を示す図、
第２図はこれの製造工程を順次示す図である。

第２図により製造工程にしたがって説明すると、記録再
生側コアブロック１口は、センタコアブロック１１と、
アウタコアブロック１２とを、両者との間にギヤップス
ペーサ１６を挟み、このギャップスペーサ１３によって
形成されたギャソブ部１４に、ボンディング溝１５から
ギャノプガラス１６を充填し、ボンディングして形成さ
れる（第２図（イ））。同様に消去側コアブロック２口
は、センタコアブロック２１と、アウタコアフロック２
２とを、両者との間にギャップスペーサ２６を挟み、こ
のギヤップスペーサ２３によって形成されたギャップ部
２４に、ボンディング溝２５からギャップガラス２６を
充填し、ポンディングして形成される（第２図（口））
。上記ギャップスベーサ１５、２３は箔による外、アウ
タコアブロックＩＬ２１ヘスパッタリング、蒸着等の手
段によりＳ　ｉ０２　Ａ４　０ｓなどの薄膜を形成する
こともできる。

なお、ギャップガラス１６、２６はいずれも高融点ガラ
スである。

次に、ボンディング溝１５、２５０部分を研削切除した
後、記録再生コアブロック１０には、一対を単位とする
ギャップ幅規制切欠溝１７が刻設されて記録再生ギャッ
プ１８が形或され、消去側コアブロック２０には、三条
を単位とするギャップ輻規制切欠溝２７が形成されて一
対の消去ギャップ２８が形成される（第２図ｅ号、（ニ
））。ギャップ幅規制切欠溝１７および２７は、センタ
コアブロック１１および２１、アウタコアブロノク１２
および２２側の接合面が開放された傾斜溝として形成さ
れている。

以上のようにしてギャップ幅規制切欠溝１７、２７を形
成した記録再生側コアブロック１０と消去側コアブロッ
ク２０は、それぞれがギヤソブスベーサ１３、２６を挟
んだままで、第２図（ホ）に示すように、センタコアブ
ロック１１と２１の間に所定厚さｔのスベーサ６１を挟
み、矢印Ｃ，Ｄにて示すように記録再生側コアブロック
１０と消去側コアブロック２０の両側から軽く加圧する
。ここで　軽く加圧　と表現した理由は加圧した状態で
、記録再生側ギャップ１８の両側に一対の消去側ギャッ
プ２８を正しく両側均等に位置する様に互の位置関係を
移動調整する必要がある事及び後述する様にあとでスベ
ーサ６１を引きぬく事が出来るようにするためであり加
圧力は概ね０．　５〜１．　０　ｋｇｆである。（同（
ホ））記録再生側ギャノプ１８と消去側ギャノプ２８の
位置が正しく配置され、記録再生側コアブロック１０と
消去側コアブロック２０の間に所定の隙間ｔが得られた
ら、矢印Ｅ，Ｆにて図示の如く、記録再生側コアブロッ
ク１０と消去側コアブロック２０の上側より、各各独立
した力が加わる様に加圧する。加圧力は１、Ｏ〜２　０
　ｋｇｆの間である。加圧力の下限値は加熱時にコアブ
ロノク１０と２０の相対位置が動かぬこと、上限値はコ
アブロック１０と２０にクラック等が発生したり有害な
歪がコアブロック１０や２０に残留しないという条件で
ＭｎＺｎフエライトの抵抗力以下の範囲で実験的に最適
値が求められる。次にコアブロック１０、２０の両側か
らの加圧を解除してから、コアブロック１０、２０の間
に挟まれたスベーサ６１を抜き去る。

次に記録再生側コアブロック１０と消去側コアブロック
２０の接合のために、モールドガラス３２を溶融させ、
ギャップ幅規制切欠溝１７、２７内に充填する。

これと同時に両コアブロック１０、２０の間隙に流れ込
ませて所定厚さのセンターシールドが形成される。この
際、モールドガラス３２の流れ込み深さｄを精度良くコ
ントロールする事は溶融温度、溶融時間、センタコアブ
ロック１１、２１のモールドガラス６２が流れ込む側の
面粗さ、モールドガラス３２の成分の均一性、モールド
ガラス３２のガラス径の精度、モールドガラス３２をコ
アブロック１０、２０に乗せる位置の正確さ、センター
シールド部分の隙間寸法の正確さ等を管理する事により
可能であるが、コストパフォーマンスの観点から、むや
みに製造の許容範囲を狭くし困難ｋ製造法にする事は得
策でない。

一方、完成した磁気コアは、磁気回路を閉じるためにバ
ックコア４１（第１図（口）に図示を用いて、コアプロ
クク１０、２０の足部の端が結合されるから、完成磁気
コアとしての破壊強度の点からは、モールドガラス６２
がセンターシールド部全域に渡り充填されている場合で
あっても、部分的に充填されていない部分があっても同
じである。又空気もガラスも透磁率μはｌであるからシ
ールド効果は同じである。従って、製造工程途中でコア
ブロック１０、２０が破損することさえなげれば製造上
も問題はないのである。

第１図において、実用的なコアの高さ寸法ｈは３　ｍｍ
前後であり、センタコアブロック１１、２１のセンター
シールドを含む総巾Ｗは０．　５　ｍｍ前後である事か
らモールドガラスの未充填許容値はｈの１／３程度とな
り、未充填部がｈの１／３以下であれば製造工程中に於
いてコアブロック１０、２０は破損しない事が実験的に
も確認された。この結果モールドガラス６２の充填深さ
ｄ（第２図（ヘ））をセンターシールド部深さ方向寸法
ｅの５／６を狙っておき公差をプラスマイナス１／６に
コントロールすれば良いことに々る。モールドガラス６
２は、低融点のものでもよいが、その強度を高めるため
、また製品のモールドガラス６２表面の耐食性を改善す
るために中融点から高融点（Ｔｇ３８０°Ｃ〜６００℃
）のものが好ましい。モールドガラス３２に中融点から
高融点ガラスを使用した場合、ギャップガラス１６、２
６が軟化するが、反応は進まないため、ギャップガラス
１６、２６に影響を与えることはなくギャップガラス１
６、２６と同一のガラスを使う事も出来る。々お、両者
の接合の際には、記録再生ギャップ１８０両側に一対の
消去側ギャップ２８を正しく位置させる。

このようにして形成された接合プロ）クは、次に第２図
（ヘ）に示すように、鎖線部Ａで切断するとともに、鎖
線部Ｂで切断することで、第２図（ト）で示す磁気コア
が得られる。このようにして得られた磁気コアの両側に
スライタ一部４０が低融点（Ｔｇ３５０°Ｃ〜４２０８
Ｃ）の接合ガラス等により接合される。そしてアウタコ
アブロック１２、２２の下方の一部にコイル支柱１２ａ
，２２ａを形成してこれに第１図（イ｝に示すように記
録再生コイル１９および消去コイル２９を巻く。第１図
（口）に示す４１は記録再生側、消去側の各磁気回路を
閉じるバックバーである。コイル支柱１２ａ，２２ａは
磁気抵抗を十分下げることができる断面形状にする。記
録再生ギャップ１８と消去ギャップ２８のギヤップディ
ブスは、記録媒体摺動面４２を研磨する際に決定される
。

以上の構成のように、本発明は、記録再生側コアブロッ
ク１０と消去側コアブロック２０の接合の際にギャップ
幅規制切欠溝１７、２７に充填するためのモールドガラ
ス６２をコアブロックの隙間に流し込む事によってセン
ターシールドを形がしようとするものである。

したがって、従来の磁気ヘッドのようにスベーサの両側
に接合ガラスを蒸着あるいはスバッタ謂で形成し、この
接合ガラスによって記録再生側コアフロック１０と消去
側コアブロック２ｏを接自するといった工程を省略する
ことができる。

〔発明の効果〕

このようにモールドガラスをギャップ幅規制嗅欠溝に充
填すると同時にセンタースベーサ部へも充填を行なうた
め、工程は最も単純化される。

さらにまた、モールドガラスに強度の大きい中融点ある
いは高融点ガラスを用Ｌ・れば、スライダ部に熱膨張係
数の異なるスライダ材、例えばＴｉ−Ｂａ系スライダを
用いても、複合磁気へッドコアとスライダ部との接合時
にモールドガラスが割れることが々く、磁気ヘッド摺接
面のモールドガラスの耐食性を向上させ段差を作らない
。

以上のように本発明の磁気ヘッドは、記録再生側磁気コ
アと消去側磁気コアの接合部即ちセンターシールド部に
モールドガラスを流し込む事により接合を果すので、記
録再生側磁気コアと消去側磁気コアとの接合工程を簡略
化することができる。

また、記録再生側磁気コアと消去側磁気コアの接合をモ
ールドガラスを流し込むことにより行なうようにしたこ
とで、磁気ヘッドにおける全接合工程をガラス材だけで
行なうことが可能となり、モールドガラスの耐食性をも
向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（イ）は本発明による複合型磁気へノドの実施例
を示す斜視図、（口）はバンクバーの斜視図、第２図（
イ）乃至（ト）は第１図の複合型磁気ヘノドをＩＡ造す
るための製造工程の一例を示す斜視図である。 １口・・・・・・記録再生側コアブロノク、２０・・・
・・・消去側コアブロック、ＩＬ２１・・・・・・セン
タコアブロック、１６、２６・・・・・・ギヤップスベ
ーサ、１６、２６・・・・・・ギャップガラス、１７、
２７・・・・・・ギャップ幅規制切欠溝、８・・・・・
・記録再生ギャップ、 ８・・・・・・消去ギャップ、 ２・・・・・・モールドガラス、 ０・・・・・・スライダ部。 第 １ 図 ｈ本沫膝ご （口） 第 ２ 図 第 ２ 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　記録再生ギャップを有する記録再生側磁気コアと、こ
   の記録再生ギャップによる記録トラックの両側一部を消
   去する一対の消去ギャップを有する消去側磁気コアの間
   隙にモールドガラスを流し込むことにより両コアを接合
   し、この磁気コアの両側に、磁気記録媒体に摺接して磁
   気コアの姿勢を維持するスライダ部を設けた磁気ヘッド
   において、前記モールドガラスが中融点または、高融点
   ガラスからなり、なおかつモールドガラスが磁気コアの
   センターシールド接合長さの２／３以上充填されている
   事を特徴とする磁気ヘッド。