JPH06297638A - アモルファス金属積層シート - Google Patents
アモルファス金属積層シートInfo
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- JPH06297638A JPH06297638A JP6050574A JP5057494A JPH06297638A JP H06297638 A JPH06297638 A JP H06297638A JP 6050574 A JP6050574 A JP 6050574A JP 5057494 A JP5057494 A JP 5057494A JP H06297638 A JPH06297638 A JP H06297638A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アモルファス金属を利用して、静電気および
電磁波に対する保護および遮蔽性にすぐれ、強靱で防水
性の高いアモルファス金属積層シートを提供する。 【構成】 複数個のアモルファス金属リボンを並列に配
置し、その側縁部を半田、又は接着剤により接合し、得
られたアモルファス金属シートを芯層として、その少な
くとも1面に可撓・防水性樹脂被覆層を被覆し、それに
よってアモルファス金属積層シートが構成される。
電磁波に対する保護および遮蔽性にすぐれ、強靱で防水
性の高いアモルファス金属積層シートを提供する。 【構成】 複数個のアモルファス金属リボンを並列に配
置し、その側縁部を半田、又は接着剤により接合し、得
られたアモルファス金属シートを芯層として、その少な
くとも1面に可撓・防水性樹脂被覆層を被覆し、それに
よってアモルファス金属積層シートが構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアモルファス金属積層シ
ートに関するものである。更に詳しく述べるならば、本
発明は強靱で防水性があり、かつ、電磁波に対しシール
ド効果を有するアモルファス金属積層シートに関するも
のである。
ートに関するものである。更に詳しく述べるならば、本
発明は強靱で防水性があり、かつ、電磁波に対しシール
ド効果を有するアモルファス金属積層シートに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、シート状基体の少なくとも1面を
可撓・防水性樹脂で被覆して得られる防水シートは天幕
地、構造物膜体、或は被覆用シート材料などとして知ら
れている。
可撓・防水性樹脂で被覆して得られる防水シートは天幕
地、構造物膜体、或は被覆用シート材料などとして知ら
れている。
【0003】近年エレクトロニクス機器の発達および普
及に伴い、これらの機器を、静電気および/又は電磁波
の悪影響から保護するためのシート材料が必要になって
きた。従来、エレクトロニクス機器を静電気から保護す
るためには、カーボン粉末又は繊維、或は金属箔又は粉
を含有する導電性材料を含有する導電性シートが用いら
れているが、このような従来の導電性シートは、電磁波
からエレクトロニクス機器を保護するためには十分に効
果的であるとは云えないものであった。
及に伴い、これらの機器を、静電気および/又は電磁波
の悪影響から保護するためのシート材料が必要になって
きた。従来、エレクトロニクス機器を静電気から保護す
るためには、カーボン粉末又は繊維、或は金属箔又は粉
を含有する導電性材料を含有する導電性シートが用いら
れているが、このような従来の導電性シートは、電磁波
からエレクトロニクス機器を保護するためには十分に効
果的であるとは云えないものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アモルファ
ス(非晶質)金属を利用して静電気および電磁波の両方
に対して十分な遮蔽および保護効果を有し、かつ強靱で
防水性のすぐれた積層シート材料を提供しようとするも
のである。
ス(非晶質)金属を利用して静電気および電磁波の両方
に対して十分な遮蔽および保護効果を有し、かつ強靱で
防水性のすぐれた積層シート材料を提供しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のアモルファス金
属積層シートは、アモルファス金属含有芯層と、この芯
層の少なくとも1面を被覆している可撓・防水性樹脂被
覆層とを含み、前記アモルファス金属含有芯層が、互に
並列に配置された複数個のアモルファス金属リボンを、
その側縁部において、互に半田又は接着剤により接合さ
れたシート状体であることを特徴とするものである。
属積層シートは、アモルファス金属含有芯層と、この芯
層の少なくとも1面を被覆している可撓・防水性樹脂被
覆層とを含み、前記アモルファス金属含有芯層が、互に
並列に配置された複数個のアモルファス金属リボンを、
その側縁部において、互に半田又は接着剤により接合さ
れたシート状体であることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】最近アモルファス金属を、その特性に基いて種
種の用途に利用することが試みられている。一般にアモ
ルファス金属は幅2.54〜10.16cmのリボン状材
料として供給されており、近い将来、幅20.32cmの
ものが供給されることが期待されているが、このような
リボン状、又は小幅材料を、被覆用シート材料に利用す
ることは殆んど不可能と考えられていた。
種の用途に利用することが試みられている。一般にアモ
ルファス金属は幅2.54〜10.16cmのリボン状材
料として供給されており、近い将来、幅20.32cmの
ものが供給されることが期待されているが、このような
リボン状、又は小幅材料を、被覆用シート材料に利用す
ることは殆んど不可能と考えられていた。
【0007】本発明においては、リボン状、又は小幅の
アモルファス金属材料を所望の幅のシート状体として使
用するものである。
アモルファス金属材料を所望の幅のシート状体として使
用するものである。
【0008】本発明のアモルファス金属積層シートにお
いて、そのアモルファス金属含有芯層は複数個のアモル
ファス金属リボンから構成される。このような複数個の
アモルファス金属リボンは、互に並列に配置され、且つ
それらの側縁部において重ね合わされ、又は突き合わさ
れ、接着剤、又は半田により、互に接合されて、広幅シ
ート状のアモルファス金属含有芯層を形成しているもの
である。このとき、図1(A)に示されているように、
広幅シート状アモルファス金属含有芯層1において、複
数個のアモルファス金属リボン2は、上記芯層1の長手
方向Aに平行に配列されていてもよく、或は、図1
(B)に示されているように、上記芯層1の幅方向Bに
平行に配列されていてもよい。これら複数個のアモルフ
ァス金属リボン2は、その側縁部において、接着剤又は
半田3により互に接合されている。
いて、そのアモルファス金属含有芯層は複数個のアモル
ファス金属リボンから構成される。このような複数個の
アモルファス金属リボンは、互に並列に配置され、且つ
それらの側縁部において重ね合わされ、又は突き合わさ
れ、接着剤、又は半田により、互に接合されて、広幅シ
ート状のアモルファス金属含有芯層を形成しているもの
である。このとき、図1(A)に示されているように、
広幅シート状アモルファス金属含有芯層1において、複
数個のアモルファス金属リボン2は、上記芯層1の長手
方向Aに平行に配列されていてもよく、或は、図1
(B)に示されているように、上記芯層1の幅方向Bに
平行に配列されていてもよい。これら複数個のアモルフ
ァス金属リボン2は、その側縁部において、接着剤又は
半田3により互に接合されている。
【0009】本発明に用いられるアモルファス金属の種
類については、それが、静電気および電磁波から、エレ
クトロニクス機器を保護する効果を有している限り、格
別の限定はなく、市販材料から選択することができるが
一般には鉄を主成分とし、これにホウ素、硅素、炭素、
ニッケル、コバルト、およびモリブデンなどから選ばれ
た1種以上を添加して得られるアモルファス合金から選
ばれることが好ましい。例えば、アライド社の商標:M
ETGLASNo. 2605SC(Fe:81%、B:1
3.5%、Si:3.5%、C:2%のアモルファス合
金)、No. 2605S−2(Fe:78%、B:13
%、Si:9%のアモルファス合金)、No. 2605−
CO(Fe:87部、B:14部、Si:1部、Co:
18部のアモルファス合金)、No. 2826−MB(F
e:40%、Ni:38%、Mo:4%、B:18%の
アモルファス合金)などを用いることができる。
類については、それが、静電気および電磁波から、エレ
クトロニクス機器を保護する効果を有している限り、格
別の限定はなく、市販材料から選択することができるが
一般には鉄を主成分とし、これにホウ素、硅素、炭素、
ニッケル、コバルト、およびモリブデンなどから選ばれ
た1種以上を添加して得られるアモルファス合金から選
ばれることが好ましい。例えば、アライド社の商標:M
ETGLASNo. 2605SC(Fe:81%、B:1
3.5%、Si:3.5%、C:2%のアモルファス合
金)、No. 2605S−2(Fe:78%、B:13
%、Si:9%のアモルファス合金)、No. 2605−
CO(Fe:87部、B:14部、Si:1部、Co:
18部のアモルファス合金)、No. 2826−MB(F
e:40%、Ni:38%、Mo:4%、B:18%の
アモルファス合金)などを用いることができる。
【0010】これらのアモルファス金属材料は、前述の
ようにリボン又は小幅シートの形状で供給されているの
で、本発明のアモルファス金属積層シートに、これらを
使用するためには、複数個のリボン状又は小幅シート状
アモルファス金属材料を互に並列に配列し、それらの対
向する側縁部を接着剤または半田により接合して、所望
の幅を有するシート状体とする。
ようにリボン又は小幅シートの形状で供給されているの
で、本発明のアモルファス金属積層シートに、これらを
使用するためには、複数個のリボン状又は小幅シート状
アモルファス金属材料を互に並列に配列し、それらの対
向する側縁部を接着剤または半田により接合して、所望
の幅を有するシート状体とする。
【0011】前述のようなアモルファス金属は磁性体で
あって、電磁界に対しすぐれたシールド効果を有してい
る。
あって、電磁界に対しすぐれたシールド効果を有してい
る。
【0012】本発明のアモルファス金属積層シートにお
いて、アモルファス金属リボンは、100μm以下の厚
さを有することが好ましく、1〜50μmの厚さを有す
ることがより好ましく、5〜30μmの厚さを有するこ
とが更に好ましい。アモルファス金属含有芯層の厚さが
100μmより大きくなると、芯層の剛性が過大とな
り、変形しにくく、ドレープ性が不十分となり、鋭利な
切断面を形成して作業上危険を生ずることがある。
いて、アモルファス金属リボンは、100μm以下の厚
さを有することが好ましく、1〜50μmの厚さを有す
ることがより好ましく、5〜30μmの厚さを有するこ
とが更に好ましい。アモルファス金属含有芯層の厚さが
100μmより大きくなると、芯層の剛性が過大とな
り、変形しにくく、ドレープ性が不十分となり、鋭利な
切断面を形成して作業上危険を生ずることがある。
【0013】また、アモルファス金属の表面に、防錆そ
の他の目的で薄い重合体保護膜が形成されたものであっ
てもよい。
の他の目的で薄い重合体保護膜が形成されたものであっ
てもよい。
【0014】本発明のアモルファス金属積層シートはア
モルファス金属含有芯層と、この芯層の少なくとも一面
上に結着された可撓・防水性樹脂被覆層とにより構成さ
れている。すなわち図2に示されているように、アモル
ファス金属含有芯層1の片面上に可撓・防水性樹脂被覆
層4が結着されていてもよく、また図3に示されている
ように、アモルファス金属含有芯層1の両面上に可撓・
防水性樹脂被覆層4が結着されていてもよい。
モルファス金属含有芯層と、この芯層の少なくとも一面
上に結着された可撓・防水性樹脂被覆層とにより構成さ
れている。すなわち図2に示されているように、アモル
ファス金属含有芯層1の片面上に可撓・防水性樹脂被覆
層4が結着されていてもよく、また図3に示されている
ように、アモルファス金属含有芯層1の両面上に可撓・
防水性樹脂被覆層4が結着されていてもよい。
【0015】上述のように本発明のアモルファス金属積
層シートにおいて、アモルファス金属含有芯層の片面、
または、両面上に可撓・防水性樹脂からなる被覆層が形
成される。このような可撓・防水性樹脂としては、天然
ゴム、ネオプレンゴム、クロロプレンゴム、シリコーン
ゴム、ハイパロンその他の合成ゴム、またはPVC樹
脂、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)樹脂、
アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエ
チレン(PE)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポ
リエステル樹脂、フッ素含有樹脂その他の合成樹脂を用
いることができる。
層シートにおいて、アモルファス金属含有芯層の片面、
または、両面上に可撓・防水性樹脂からなる被覆層が形
成される。このような可撓・防水性樹脂としては、天然
ゴム、ネオプレンゴム、クロロプレンゴム、シリコーン
ゴム、ハイパロンその他の合成ゴム、またはPVC樹
脂、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)樹脂、
アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエ
チレン(PE)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポ
リエステル樹脂、フッ素含有樹脂その他の合成樹脂を用
いることができる。
【0016】このような材料からなる防水層は、得られ
るアモルファス金属積層シートに所望の防水性並びに難
燃性や機械的強度を与えるのに十分な厚さ、例えば、
0.05mm以上の、好ましくは0.05〜1.0mmの厚
さを有する。
るアモルファス金属積層シートに所望の防水性並びに難
燃性や機械的強度を与えるのに十分な厚さ、例えば、
0.05mm以上の、好ましくは0.05〜1.0mmの厚
さを有する。
【0017】これらの防水層は、上記の如きゴム又は樹
脂のフィルム、溶液、ペースト又はストレートなどを用
い、公知の方法、例えば、トッピング、カレンダリン
グ、コーティング、ディッピングなどの方法によって、
アモルファス金属含有芯層の表面上に形成することがで
きる。これらのゴム又は樹脂中には、可塑剤、安定剤、
着色剤、紫外線吸収剤などや他の機能付与剤、例えば防
炎剤、難燃化剤などが含まれていてもよい。
脂のフィルム、溶液、ペースト又はストレートなどを用
い、公知の方法、例えば、トッピング、カレンダリン
グ、コーティング、ディッピングなどの方法によって、
アモルファス金属含有芯層の表面上に形成することがで
きる。これらのゴム又は樹脂中には、可塑剤、安定剤、
着色剤、紫外線吸収剤などや他の機能付与剤、例えば防
炎剤、難燃化剤などが含まれていてもよい。
【0018】従来、金属箔の表面に対し、防錆、および
腐食防止の目的で1〜10μm程度の厚さの樹脂層を形
成することが知られているが、本発明のアモルファス金
属積層シートにおいては、可撓・防水性樹脂被覆層は一
般に50μm以上の厚さに形成され、この厚さは、好ま
しくは50〜5000μmであり、更に好ましくは10
0〜3000μm、より一層好ましくは200〜200
0μmである。従って、本発明の可撓・防水性樹脂被覆
層は、従来の金属箔上に形成される防錆、腐食防止被膜
層とは明確に異るものである。また、本発明に用いられ
る可撓・防水性樹脂被覆層は、上記の厚さを有していて
も使用上十分な可撓性を示すことができる。
腐食防止の目的で1〜10μm程度の厚さの樹脂層を形
成することが知られているが、本発明のアモルファス金
属積層シートにおいては、可撓・防水性樹脂被覆層は一
般に50μm以上の厚さに形成され、この厚さは、好ま
しくは50〜5000μmであり、更に好ましくは10
0〜3000μm、より一層好ましくは200〜200
0μmである。従って、本発明の可撓・防水性樹脂被覆
層は、従来の金属箔上に形成される防錆、腐食防止被膜
層とは明確に異るものである。また、本発明に用いられ
る可撓・防水性樹脂被覆層は、上記の厚さを有していて
も使用上十分な可撓性を示すことができる。
【0019】可撓・防水性樹脂被覆層は、可撓・防水性
樹脂の単一層から形成されていてもよいが、可撓・防水
性樹脂からなる基礎層と、この基礎層の上に形成され、
防汚・耐候性合成樹脂からなる表面層とを含んでなるも
のであってもよい。
樹脂の単一層から形成されていてもよいが、可撓・防水
性樹脂からなる基礎層と、この基礎層の上に形成され、
防汚・耐候性合成樹脂からなる表面層とを含んでなるも
のであってもよい。
【0020】すなわち図4に示されているように、可撓
・防水性樹脂被覆層は、可撓・防水性樹脂基礎層5と、
その上に形成された防汚・耐候性合成樹脂表面層6とを
有する複合可撓・防水性樹脂被覆層4aであってもよ
い。このような複合構造を有する複合可撓・防水性樹脂
被覆層4aをアモルファス金属含有芯層1の片面、又は
両面に結着する場合、当然のことながらその防汚・耐候
性合成樹脂表面層6が、得られるアモルファス金属積層
シートの最外側の一表面、又は二表面を形成するように
配置される。例えば図5に示されているように、アモル
ファス金属含有芯層1の片面上に、複合可撓・防水性樹
脂被覆層4aを、その可撓・防水性樹脂基礎層5が前記
芯層1に結着され、防汚・耐候性合成樹脂表面層6が最
外側に位置するように結着される。或は、図6に示され
ているように、アモルファス金属含有芯層1の両面上に
複合可撓・防水性樹脂被覆層4aが結着されていてもよ
い。この場合、2層の複合可撓・防水性樹脂被覆層のう
ちのいづれか一つが単一層からなる可撓・防水性樹脂被
覆層であってもよい。図7において、アモルファス金属
含有芯層1の片面に複合構造を有する複合可撓・防水性
樹脂被覆層4aが形成され、他の面上に単一層からなる
可撓・防水性樹脂被覆層4bが形成されている。
・防水性樹脂被覆層は、可撓・防水性樹脂基礎層5と、
その上に形成された防汚・耐候性合成樹脂表面層6とを
有する複合可撓・防水性樹脂被覆層4aであってもよ
い。このような複合構造を有する複合可撓・防水性樹脂
被覆層4aをアモルファス金属含有芯層1の片面、又は
両面に結着する場合、当然のことながらその防汚・耐候
性合成樹脂表面層6が、得られるアモルファス金属積層
シートの最外側の一表面、又は二表面を形成するように
配置される。例えば図5に示されているように、アモル
ファス金属含有芯層1の片面上に、複合可撓・防水性樹
脂被覆層4aを、その可撓・防水性樹脂基礎層5が前記
芯層1に結着され、防汚・耐候性合成樹脂表面層6が最
外側に位置するように結着される。或は、図6に示され
ているように、アモルファス金属含有芯層1の両面上に
複合可撓・防水性樹脂被覆層4aが結着されていてもよ
い。この場合、2層の複合可撓・防水性樹脂被覆層のう
ちのいづれか一つが単一層からなる可撓・防水性樹脂被
覆層であってもよい。図7において、アモルファス金属
含有芯層1の片面に複合構造を有する複合可撓・防水性
樹脂被覆層4aが形成され、他の面上に単一層からなる
可撓・防水性樹脂被覆層4bが形成されている。
【0021】本発明に用いられる防汚・耐候性合成樹脂
としては、弗素含有樹脂およびアクリル樹脂を用いるこ
とができる。すなわち防汚・耐候性合成樹脂表面層は、
基礎層上を、弗素含有樹脂、又は、アクリル樹脂からな
るフィルムを貼着することによって形成される。一般に
弗素含有樹脂は、難燃性かつ防汚、耐候性であるが、通
常のプラスチック接着剤になじまないためそのままで
は、基礎層の表面に貼着することは著しく困難である。
としては、弗素含有樹脂およびアクリル樹脂を用いるこ
とができる。すなわち防汚・耐候性合成樹脂表面層は、
基礎層上を、弗素含有樹脂、又は、アクリル樹脂からな
るフィルムを貼着することによって形成される。一般に
弗素含有樹脂は、難燃性かつ防汚、耐候性であるが、通
常のプラスチック接着剤になじまないためそのままで
は、基礎層の表面に貼着することは著しく困難である。
【0022】そこで、弗素含有樹脂フィルムの表面をコ
ロナ放電又は低温プラズマ処理等を施して、これをでき
るだけ活性化することにより、例えばポリ塩化ビニル、
ポリエポキシ、ポリアクリル、およびポリエステル樹脂
などの接着剤との親和性を増加せしめている。通常上記
の処理によって、弗素含有樹脂フィルムの表面部分につ
いて活性化が行われることとなる。このために、例えば
100〜200V、40〜100μF、短絡電流1〜2
Aの条件でコロナ放電処理が行われる。かかる放電処理
により、弗素含有樹脂フィルムに所望の接着能が与えら
れるが、本発明に用いられる弗素含有樹脂フィルムの表
面処理はこれらに限定されるものではなく、他の表面処
理等により同等以上の効果を奏するものであればよい。
ロナ放電又は低温プラズマ処理等を施して、これをでき
るだけ活性化することにより、例えばポリ塩化ビニル、
ポリエポキシ、ポリアクリル、およびポリエステル樹脂
などの接着剤との親和性を増加せしめている。通常上記
の処理によって、弗素含有樹脂フィルムの表面部分につ
いて活性化が行われることとなる。このために、例えば
100〜200V、40〜100μF、短絡電流1〜2
Aの条件でコロナ放電処理が行われる。かかる放電処理
により、弗素含有樹脂フィルムに所望の接着能が与えら
れるが、本発明に用いられる弗素含有樹脂フィルムの表
面処理はこれらに限定されるものではなく、他の表面処
理等により同等以上の効果を奏するものであればよい。
【0023】弗素含有樹脂フィルムを構成する樹脂とし
ては、エチレンの水素原子の1個以上が弗素原子と置換
されている単量体から合成される各種のポリフルオルエ
チレン、例えば、ポリテトラフルオルエチレン、又は一
部塩素を含む各種のポリフルオルクロルエチレン、例え
ばポリトリフルオルクロルエチレン等があるが、このほ
かポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、ポリジクロル
ジフルオルエチレン、その他も包含される。フィルムの
厚みは一般に0.001mm〜0.5mm、好ましくは5〜
50μm程度であるが、耐候性・防汚性並びに耐久性の
目的を達成するものであれば、より厚く、又は、より薄
くすることができ特に限定はない。また、弗素含有樹脂
フィルムには、他の樹脂例えばMMA等が混合又は貼着
複合される等混用されていても本発明の目的を達成する
ものであれば差支えない。本発明に使用される弗素含有
樹脂フィルムの市販品としては、テドラ−フィルム(デ
ュポン商標)、アフレックスフィルム(旭硝子商標)、
KFCフィルム(呉羽化学商標)等がある。
ては、エチレンの水素原子の1個以上が弗素原子と置換
されている単量体から合成される各種のポリフルオルエ
チレン、例えば、ポリテトラフルオルエチレン、又は一
部塩素を含む各種のポリフルオルクロルエチレン、例え
ばポリトリフルオルクロルエチレン等があるが、このほ
かポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、ポリジクロル
ジフルオルエチレン、その他も包含される。フィルムの
厚みは一般に0.001mm〜0.5mm、好ましくは5〜
50μm程度であるが、耐候性・防汚性並びに耐久性の
目的を達成するものであれば、より厚く、又は、より薄
くすることができ特に限定はない。また、弗素含有樹脂
フィルムには、他の樹脂例えばMMA等が混合又は貼着
複合される等混用されていても本発明の目的を達成する
ものであれば差支えない。本発明に使用される弗素含有
樹脂フィルムの市販品としては、テドラ−フィルム(デ
ュポン商標)、アフレックスフィルム(旭硝子商標)、
KFCフィルム(呉羽化学商標)等がある。
【0024】本発明において、表面が実質的に平滑なフ
ィルム状の弗素含有樹脂が、基礎層の上面に貼着される
のが好ましいが、弗素含有樹脂溶液、又はエマルジョン
等を塗布する方法もある。本発明に用いられる弗素含有
樹脂フィルムは、100kg/cm2 以上の引張強度を有す
ることが好ましい。
ィルム状の弗素含有樹脂が、基礎層の上面に貼着される
のが好ましいが、弗素含有樹脂溶液、又はエマルジョン
等を塗布する方法もある。本発明に用いられる弗素含有
樹脂フィルムは、100kg/cm2 以上の引張強度を有す
ることが好ましい。
【0025】本発明において防汚・耐候性合成樹脂表面
層は、ポリアクリル樹脂によって形成されてもよい。こ
のために一般にはアクリル樹脂フィルムを用いるが、ア
クリル樹脂の溶液又は、エマルジョンを、基礎層の上に
塗布し乾燥する方法を用いてもよい。本発明に用いられ
るアクリル樹脂フィルムは、100kg/cm2 以上の引張
強度を有することが好ましく、1〜50g/m2 、好ま
しくは3〜30g/m 2 の重量、又は、3μm以上(通
常は3〜50μm)の、更に好ましくは4〜30μmの
厚さを有するものであることが好ましい。
層は、ポリアクリル樹脂によって形成されてもよい。こ
のために一般にはアクリル樹脂フィルムを用いるが、ア
クリル樹脂の溶液又は、エマルジョンを、基礎層の上に
塗布し乾燥する方法を用いてもよい。本発明に用いられ
るアクリル樹脂フィルムは、100kg/cm2 以上の引張
強度を有することが好ましく、1〜50g/m2 、好ま
しくは3〜30g/m 2 の重量、又は、3μm以上(通
常は3〜50μm)の、更に好ましくは4〜30μmの
厚さを有するものであることが好ましい。
【0026】本発明に適用されるアクリル樹脂フィルム
は、Tダイ法又はインフレーション法その他いずれの方
法で製造されたものでもよい。また、延伸フィルム、未
延伸フィルムのいずれでもよいが、フィルムの伸度は1
00〜300%程度のものが好ましい。また、前述のよ
うに厚みは通常3μm〜50μm程度であるが、十分な
耐候性・防汚性を達成するならば多少厚く又は薄くして
もよい。フィルム素材は、ポリアルキルメタクリレート
系フィルム例えばメチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレ
ート等を主材料とするもの、又は、アクリレート、酢酸
ビニル、塩化ビニル、スチレン、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等をホモモノマー又はコモノマー成分
とするホモポリマー又はコポリマーをフィルム状に成型
したものがよい。かかるフィルムは基礎層の表面に接着
剤を用いて接着するか又はその他の方法により貼着され
る。
は、Tダイ法又はインフレーション法その他いずれの方
法で製造されたものでもよい。また、延伸フィルム、未
延伸フィルムのいずれでもよいが、フィルムの伸度は1
00〜300%程度のものが好ましい。また、前述のよ
うに厚みは通常3μm〜50μm程度であるが、十分な
耐候性・防汚性を達成するならば多少厚く又は薄くして
もよい。フィルム素材は、ポリアルキルメタクリレート
系フィルム例えばメチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレ
ート等を主材料とするもの、又は、アクリレート、酢酸
ビニル、塩化ビニル、スチレン、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等をホモモノマー又はコモノマー成分
とするホモポリマー又はコポリマーをフィルム状に成型
したものがよい。かかるフィルムは基礎層の表面に接着
剤を用いて接着するか又はその他の方法により貼着され
る。
【0027】本発明において、可撓・防水性樹脂基礎層
上に形成される防汚・耐候性合成樹脂表面層は、上述の
ような弗素含有樹脂およびアクリル樹脂の他に、ポリ弗
化ビニリデン樹脂層とアクリル樹脂層との積層体、又は
ポリ弗化ビニリデン樹脂層と、アクリル樹脂層と、ポリ
塩化ビニル樹脂層との積層体からなるものであってもよ
い。これら積層体においては、ポリ弗化ビニリデン樹脂
層の厚さは2〜3μm、アクリル樹脂層の厚さは2〜4
μmおよび、ポリ塩化ビニル樹脂層の厚さは40〜45
μmであることが好ましいが、これらの数値に限定され
るものではない。
上に形成される防汚・耐候性合成樹脂表面層は、上述の
ような弗素含有樹脂およびアクリル樹脂の他に、ポリ弗
化ビニリデン樹脂層とアクリル樹脂層との積層体、又は
ポリ弗化ビニリデン樹脂層と、アクリル樹脂層と、ポリ
塩化ビニル樹脂層との積層体からなるものであってもよ
い。これら積層体においては、ポリ弗化ビニリデン樹脂
層の厚さは2〜3μm、アクリル樹脂層の厚さは2〜4
μmおよび、ポリ塩化ビニル樹脂層の厚さは40〜45
μmであることが好ましいが、これらの数値に限定され
るものではない。
【0028】アモルファス金属含有芯層と可撓・防水性
樹脂被覆層とは、任意の方法によって結着される。例え
ば、可撓・防水性樹脂シートの表面部分を熱溶融して、
これをアモルファス金属含有芯層に結着してもよいが、
一般には、接着剤、又は接着性重合体材料を介して両者
を結着する。この目的に用いられる接着材料の種類には
格別の限定はなく、イソシアネート系接着材料、エポキ
シ系接着材料、ポリアクリル系接着材料、ポリウレタン
系接着材料、ポリアミド系接着材料、ゴム系(特に合成
ゴム系)接着材料などのいずれを用いてもよい。また、
アミノ基、イミノ基、エチレンイミン残基、アルキレン
ジアミン残基を含むアクリレート、アジリジニル基を含
有するアクリレート、アミノエステル変性ビニル重合
体、芳香族エポキシ接着剤、アミノ窒素含有メタクリレ
ート重合体、なども好ましい接着材料であるがその他の
接着剤を併用してもよい。
樹脂被覆層とは、任意の方法によって結着される。例え
ば、可撓・防水性樹脂シートの表面部分を熱溶融して、
これをアモルファス金属含有芯層に結着してもよいが、
一般には、接着剤、又は接着性重合体材料を介して両者
を結着する。この目的に用いられる接着材料の種類には
格別の限定はなく、イソシアネート系接着材料、エポキ
シ系接着材料、ポリアクリル系接着材料、ポリウレタン
系接着材料、ポリアミド系接着材料、ゴム系(特に合成
ゴム系)接着材料などのいずれを用いてもよい。また、
アミノ基、イミノ基、エチレンイミン残基、アルキレン
ジアミン残基を含むアクリレート、アジリジニル基を含
有するアクリレート、アミノエステル変性ビニル重合
体、芳香族エポキシ接着剤、アミノ窒素含有メタクリレ
ート重合体、なども好ましい接着材料であるがその他の
接着剤を併用してもよい。
【0029】本発明のアモルファス金属積層シートにお
いて、その用途や、要求される性能に応じて、可撓・防
水性樹脂被覆層、およびこれを結着するための接着剤な
どの1つ以上を、導電性、又は半導電性化してもよく、
或は、絶縁性にしてもよい。或は、各層に異る導電性な
いし絶縁性を付与して、これらを組合せてもよい。この
ようにすることによって種々の特性又は性能を有する製
品を得ることができる。
いて、その用途や、要求される性能に応じて、可撓・防
水性樹脂被覆層、およびこれを結着するための接着剤な
どの1つ以上を、導電性、又は半導電性化してもよく、
或は、絶縁性にしてもよい。或は、各層に異る導電性な
いし絶縁性を付与して、これらを組合せてもよい。この
ようにすることによって種々の特性又は性能を有する製
品を得ることができる。
【0030】
【実施例】本発明のアモルファス金属積層シートを実施
例により更に説明する。実施例1 アモルファス合金(Fe:81%、B:13.5%、S
i:3.5%、C:2%、商標:METGLASNo. 2
605SC、アライド社製、幅7.62cm、厚さ25μ
mのリボン状体)リボンの13枚を、互に並列に配列
し、それぞれの側縁端を半田接合して幅約90cmの広幅
シートを作成した。
例により更に説明する。実施例1 アモルファス合金(Fe:81%、B:13.5%、S
i:3.5%、C:2%、商標:METGLASNo. 2
605SC、アライド社製、幅7.62cm、厚さ25μ
mのリボン状体)リボンの13枚を、互に並列に配列
し、それぞれの側縁端を半田接合して幅約90cmの広幅
シートを作成した。
【0031】この広幅アモルファス合金シートに下記組
成の可撓・防水性樹脂被覆液を浸漬塗布した。 ポリ塩化ビニル樹脂 80重量部 ブチルベンジルフタレート 68 〃 エポキシ化大豆油 7 〃 炭酸カルシウム 20 〃 カドミウムバリウム系安定剤 3 〃 顔 料 8 〃 トルエン(溶剤) 130 〃 被覆液塗布シートをニップローラーで絞り、被覆液の付
着量を100%に調節し、乾燥機中で90℃で1分間乾
燥した。次に、この被覆層を180℃で1分間熱処理し
てポリ塩化ビニルをゲル化固着した。得られた可撓・防
水性樹脂基礎層の厚さは0.3mmであった。
成の可撓・防水性樹脂被覆液を浸漬塗布した。 ポリ塩化ビニル樹脂 80重量部 ブチルベンジルフタレート 68 〃 エポキシ化大豆油 7 〃 炭酸カルシウム 20 〃 カドミウムバリウム系安定剤 3 〃 顔 料 8 〃 トルエン(溶剤) 130 〃 被覆液塗布シートをニップローラーで絞り、被覆液の付
着量を100%に調節し、乾燥機中で90℃で1分間乾
燥した。次に、この被覆層を180℃で1分間熱処理し
てポリ塩化ビニルをゲル化固着した。得られた可撓・防
水性樹脂基礎層の厚さは0.3mmであった。
【0032】この積層シートの一面上に防汚・耐候性樹
脂フィルム(商標:KFCシート、呉羽化学工業社製、
ポリ弗化ビニリデン樹脂層(2〜3μm)/ポリアクリ
ル樹脂層(2〜4μm)/ポリ塩化ビニル樹脂層(45
μm)の積層シート)のポリ塩化ビニル樹脂層面を加熱
貼着し、他の一面にポリアクリル樹脂フィルム(三菱レ
イヨン社製、25μm)を加熱貼着した。得られたアモ
ルファス合金積層シートは良好な、電磁波に対するシー
ルド性と、すぐれた防水性、防汚性および耐候性を有
し、また、熱融着接合の可能なものであった。このよう
な熱融着接合性は、アモルファス金属膜をシート材料
(例えば被覆用シート)に使用する際、専ら縫合を用い
る場合にくらべて、アモルファス金属膜の利用を簡易化
し、かつ利用分野を拡大することができるようになっ
た。このようなアモルファス金属膜の利用は、従来は全
く考えられなかったことである。
脂フィルム(商標:KFCシート、呉羽化学工業社製、
ポリ弗化ビニリデン樹脂層(2〜3μm)/ポリアクリ
ル樹脂層(2〜4μm)/ポリ塩化ビニル樹脂層(45
μm)の積層シート)のポリ塩化ビニル樹脂層面を加熱
貼着し、他の一面にポリアクリル樹脂フィルム(三菱レ
イヨン社製、25μm)を加熱貼着した。得られたアモ
ルファス合金積層シートは良好な、電磁波に対するシー
ルド性と、すぐれた防水性、防汚性および耐候性を有
し、また、熱融着接合の可能なものであった。このよう
な熱融着接合性は、アモルファス金属膜をシート材料
(例えば被覆用シート)に使用する際、専ら縫合を用い
る場合にくらべて、アモルファス金属膜の利用を簡易化
し、かつ利用分野を拡大することができるようになっ
た。このようなアモルファス金属膜の利用は、従来は全
く考えられなかったことである。
【0033】実施例2 実施例1と同様の操作を行った。但し、可撓・防水性樹
脂被覆層は下記のようにして作成された。広幅アモルフ
ァス金属シートに下記組成の樹脂組成物を含む塗工液を
浸漬塗布した。 ポリ塩化ビニル樹脂ペースト 100重量部 D.O.P(可塑剤) 70 〃 ホウ酸バリウム(減煙剤) 20 〃 水酸化アルミニウム(難燃剤) 100 〃 硫酸バリウム(難燃剤) 200 〃 バリウム−亜鉛系安定剤 2 ケチンブラックEC 10 絞り率100%に樹脂液塗布シートを絞り、150℃で
2分間乾燥して希釈剤を除去し、次に185℃で1分間
の熱処理を施し、70g/m2 の樹脂組成物を広幅アモ
ルファス金属シートに被覆固着した。
脂被覆層は下記のようにして作成された。広幅アモルフ
ァス金属シートに下記組成の樹脂組成物を含む塗工液を
浸漬塗布した。 ポリ塩化ビニル樹脂ペースト 100重量部 D.O.P(可塑剤) 70 〃 ホウ酸バリウム(減煙剤) 20 〃 水酸化アルミニウム(難燃剤) 100 〃 硫酸バリウム(難燃剤) 200 〃 バリウム−亜鉛系安定剤 2 ケチンブラックEC 10 絞り率100%に樹脂液塗布シートを絞り、150℃で
2分間乾燥して希釈剤を除去し、次に185℃で1分間
の熱処理を施し、70g/m2 の樹脂組成物を広幅アモ
ルファス金属シートに被覆固着した。
【0034】次に得られた積層シートの片面上に、上記
と同一組成(但し、ポリ塩化ビニル樹脂ストレートを使
用し、ケチンブラックECの使用量を30重量部とし
た。)の樹脂組成物からなるフィルムを、カレンダーで
貼着し、広幅アモルファス金属シートに被覆された樹脂
含量を200g/m2 とした。
と同一組成(但し、ポリ塩化ビニル樹脂ストレートを使
用し、ケチンブラックECの使用量を30重量部とし
た。)の樹脂組成物からなるフィルムを、カレンダーで
貼着し、広幅アモルファス金属シートに被覆された樹脂
含量を200g/m2 とした。
【0035】得られたアモルファス金属積層シートは良
好な電磁波シールド性、および防水性を示した。また、
アモルファス金属積層シートの樹脂フィルム貼着面およ
び、その反対面は、それぞれ3.2×10Ω−cm、およ
び5.8×108 Ω−cmの体積固有抵抗値を示した。
好な電磁波シールド性、および防水性を示した。また、
アモルファス金属積層シートの樹脂フィルム貼着面およ
び、その反対面は、それぞれ3.2×10Ω−cm、およ
び5.8×108 Ω−cmの体積固有抵抗値を示した。
【0036】上記アモルファス金属積層シートの樹脂フ
ィルム貼着面上に、実施例1記載と同一のKFCフィル
ムを貼着したところ、この貼着面は良好な防汚性および
耐候性を示した。
ィルム貼着面上に、実施例1記載と同一のKFCフィル
ムを貼着したところ、この貼着面は良好な防汚性および
耐候性を示した。
【0037】
【発明の効果】本発明のアモルファス金属積層シートは
良好な電磁波シールド効果および防水性を有するのみな
らず、強靱であるので、簡易シールドルームの形成に有
用である。また、本発明は、アモルファス金属がその高
剛性、他の材料に対する低い適応性、および縫製、縫合
の困難性などから利用できないとされていた分野、すな
わち、テント、シートハウス等の屋外構造物用、エレク
トロニクス機器を備えた部屋の床シート等の床材、壁
紙、ブラインド等の屋内内装材、各種被覆シート、包装
材、梱包材などの用途にアモルファス金属の利用を可能
にするものである。
良好な電磁波シールド効果および防水性を有するのみな
らず、強靱であるので、簡易シールドルームの形成に有
用である。また、本発明は、アモルファス金属がその高
剛性、他の材料に対する低い適応性、および縫製、縫合
の困難性などから利用できないとされていた分野、すな
わち、テント、シートハウス等の屋外構造物用、エレク
トロニクス機器を備えた部屋の床シート等の床材、壁
紙、ブラインド等の屋内内装材、各種被覆シート、包装
材、梱包材などの用途にアモルファス金属の利用を可能
にするものである。
【図1】図1(A)および(B)は、それぞれ本発明に
用いられるアモルファス金属含有芯層におけるアモルフ
ァス金属リボンの配列状況の一例を示す平面説明図。
用いられるアモルファス金属含有芯層におけるアモルフ
ァス金属リボンの配列状況の一例を示す平面説明図。
【図2】図2は、本発明のアモルファス金属積層シート
の一例の構成を示す断面説明図。
の一例の構成を示す断面説明図。
【図3】図3は、本発明のアモルファス金属積層シート
の他の例の構成を示す断面説明図。
の他の例の構成を示す断面説明図。
【図4】図4は、本発明に用いられる可撓・防水性樹脂
被覆層の一例の構成を示す断面説明図。
被覆層の一例の構成を示す断面説明図。
【図5】図5は、本発明のアモルファス金属積層シート
の他の例の構成を示す断面説明図。
の他の例の構成を示す断面説明図。
【図6】図6は、本発明のアモルファス金属積層シート
の他の例の構成を示す断面説明図。
の他の例の構成を示す断面説明図。
【図7】図7は、本発明のアモルファス金属積層シート
の他の例の構成を示す断面説明図。
の他の例の構成を示す断面説明図。
【符号の説明】 1…アモルファス金属含有芯層 2…アモルファス金属リボン 3…接着剤又は半田 4…可撓・防水性樹脂被覆層 4a…複合可撓・防水性樹脂被覆層 4b…単一層からなる可撓・防水性樹脂被覆層 5…可撓・防水性樹脂基礎層 6…防汚・耐候性合成樹脂表面層
Claims (7)
- 【請求項1】 アモルファス金属含有芯層と、この芯層
の少なくとも1面を被覆している可撓・防水性樹脂被覆
層とを含み、前記アモルファス金属含有芯層が、互に並
列に配置された複数個のアモルファス金属リボンを、そ
れらの側縁部において互に半田又は接着剤により接合し
て形成されたシート状体であることを特徴とするアモル
ファス金属積層シート。 - 【請求項2】 前記可撓・防水性樹脂被覆層と前記アモ
ルファス金属含有芯層とが接着剤接着されている、請求
項1に記載のアモルファス金属積層シート。 - 【請求項3】 前記可撓・防水性樹脂被覆層が、前記ア
モルファス金属含有芯層に接着されており、かつ、可撓
・防水性樹脂よりなる基礎層と、この基礎層の上に形成
され、かつ、防汚・耐候性合成樹脂よりなる表面層とを
含んでなる、請求項1に記載のアモルファス金属積層シ
ート。 - 【請求項4】 前記可撓・防水性樹脂被覆層中の防汚・
耐候性合成樹脂表面層が、弗素含有樹脂およびポリアク
リル樹脂から選ばれた少なくとも1種により形成されて
いる、請求項3に記載のアモルファス金属積層シート。 - 【請求項5】 前記アモルファス金属含有芯層が100
μm以下の厚さを有する、請求項1に記載のアモルファ
ス金属積層シート。 - 【請求項6】 前記可撓・防水性樹脂被覆層が少なくと
も50μmの厚さを有する、請求項1に記載のアモルフ
ァス金属積層シート。 - 【請求項7】 前記アモルファス金属が、Feを主成分
とし、これに、B,Si,C,Co,NiおよびMoか
ら選ばれた少なくとも1種が添加されたアモルファス合
金から選ばれる、請求項1に記載のアモルファス金属積
層シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6050574A JPH0751341B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | アモルファス金属積層シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6050574A JPH0751341B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | アモルファス金属積層シート |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3238166A Division JPH0767781B2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | アモルファス金属積層シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06297638A true JPH06297638A (ja) | 1994-10-25 |
JPH0751341B2 JPH0751341B2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=12862773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6050574A Expired - Fee Related JPH0751341B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | アモルファス金属積層シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0751341B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100442479B1 (ko) * | 1996-09-13 | 2004-10-22 | 주식회사 엘지화학 | 전자차폐효과를갖는시트와그제조방법 |
-
1994
- 1994-03-22 JP JP6050574A patent/JPH0751341B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100442479B1 (ko) * | 1996-09-13 | 2004-10-22 | 주식회사 엘지화학 | 전자차폐효과를갖는시트와그제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0751341B2 (ja) | 1995-06-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |