JPH0629517A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH0629517A JPH0629517A JP18008692A JP18008692A JPH0629517A JP H0629517 A JPH0629517 A JP H0629517A JP 18008692 A JP18008692 A JP 18008692A JP 18008692 A JP18008692 A JP 18008692A JP H0629517 A JPH0629517 A JP H0629517A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】PdGe合金よりなるベース電極とInGaAsベース層
とを接続する構造のHET又はRHETを有する半導体
装置の製造方法に関し、低抵抗で、かつ膜質のよいPdGe
合金電極の提供を目的とする。 【構成】InGaAsを含む化合物半導体層4にオーミックコ
ンタクトする電極の製造方法であって、該化合物半導体
層4上にPd膜12aとGe膜13aとを交互に複数回繰り
返して積層する工程と、アニールにより前記Pd膜12a
と前記Ge膜13aとを合金化するとともに、前記化合物
半導体層4と前記合金化膜14とをアロイして、その界
面に低抵抗層16を形成する工程とを有することを含み
構成する。
とを接続する構造のHET又はRHETを有する半導体
装置の製造方法に関し、低抵抗で、かつ膜質のよいPdGe
合金電極の提供を目的とする。 【構成】InGaAsを含む化合物半導体層4にオーミックコ
ンタクトする電極の製造方法であって、該化合物半導体
層4上にPd膜12aとGe膜13aとを交互に複数回繰り
返して積層する工程と、アニールにより前記Pd膜12a
と前記Ge膜13aとを合金化するとともに、前記化合物
半導体層4と前記合金化膜14とをアロイして、その界
面に低抵抗層16を形成する工程とを有することを含み
構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、更に詳しく言えば、PdGe合金よりなるベース電極
とInGaAsベース層とを接続する構造のHET又はRHE
Tを有する半導体装置の製造方法に関する。
関し、更に詳しく言えば、PdGe合金よりなるベース電極
とInGaAsベース層とを接続する構造のHET又はRHE
Tを有する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】InGaAs系のRHET(Resonant Tunneli
ng Effect Hot Electron Transistor:共鳴トンネルホ
ットエレクトロントランジスタ)は、一般に図4に示す
ような構造をしており、InP 基板51の上に、n-InGaAsコ
レクタ層52、i-In(AlGa)Asコレクタバリア層53、n-In
GaAsベース層54、InAlAs層61a ,InGaAs層61b,InAlAs
層61cの3層構造から成る共鳴トンネルバリア層55及び
n-InGaAsエミッタ層56を順に積層してなるものである。
そして、コレクタ層52にはコレクタ電極57が、ベース層
54にはベース層58が、エミッタ層56にはエミッタ電極59
がそれぞれ接続されている。
ng Effect Hot Electron Transistor:共鳴トンネルホ
ットエレクトロントランジスタ)は、一般に図4に示す
ような構造をしており、InP 基板51の上に、n-InGaAsコ
レクタ層52、i-In(AlGa)Asコレクタバリア層53、n-In
GaAsベース層54、InAlAs層61a ,InGaAs層61b,InAlAs
層61cの3層構造から成る共鳴トンネルバリア層55及び
n-InGaAsエミッタ層56を順に積層してなるものである。
そして、コレクタ層52にはコレクタ電極57が、ベース層
54にはベース層58が、エミッタ層56にはエミッタ電極59
がそれぞれ接続されている。
【0003】ところで、77Kの温度下で動作させるR
HETでは、エミッタ層56からコレクタ層52への電子の
到達量を多くするために、その間のベース層54を薄く形
成し、しかも、その不純物濃度を1×1018cm-3程度と
低くしている。
HETでは、エミッタ層56からコレクタ層52への電子の
到達量を多くするために、その間のベース層54を薄く形
成し、しかも、その不純物濃度を1×1018cm-3程度と
低くしている。
【0004】また、加熱処理によるベース電極構成元素
のコレクタバリア層53への突き抜けを防止し、ベース電
極58のコンタクト抵抗の低減を図る必要があり、ベース
電極58はPdGe合金により形成されている。
のコレクタバリア層53への突き抜けを防止し、ベース電
極58のコンタクト抵抗の低減を図る必要があり、ベース
電極58はPdGe合金により形成されている。
【0005】このベース電極58は一般に次のような工程
で形成されることになる。まず、図5(a)に示すよう
に、InP 基板51の上に、コレクタ層52, コレクタバリア
層53,n-InGaAs ベース層54を形成する。ついで、n-InGa
Asベース層54の上に、InAlAs層61a,InGaAs層61b,In
AlAs層61c及びn-InGaAs層62を順次積層したのちに、Si
3N4 膜63をマスクにしてそれらの層61a,61b,61c及
び62をパターニングして共鳴トンネルバリア層55とエミ
ッタ層56を形成する。
で形成されることになる。まず、図5(a)に示すよう
に、InP 基板51の上に、コレクタ層52, コレクタバリア
層53,n-InGaAs ベース層54を形成する。ついで、n-InGa
Asベース層54の上に、InAlAs層61a,InGaAs層61b,In
AlAs層61c及びn-InGaAs層62を順次積層したのちに、Si
3N4 膜63をマスクにしてそれらの層61a,61b,61c及
び62をパターニングして共鳴トンネルバリア層55とエミ
ッタ層56を形成する。
【0006】この後に、図5(b)に示すように、CV
D法により全体に保護膜としてSiO2膜64を積層したのち
に、Si3N4 膜63の部分とその周囲のベース電極形成領域
Xに窓65を有するフォトレジスト66を形成し、これをマ
スクにしてSiO2膜64を垂直方向に異方性エッチングし、
図5(c)に示すように、エミッタ層56と共鳴トンネル
バリア層55の側方にSiO2サイドウォール67を形成すると
ともに、ベース電極形成領域Xのベース層54を露出し、
その周囲にSiO2膜64を残存させる。
D法により全体に保護膜としてSiO2膜64を積層したのち
に、Si3N4 膜63の部分とその周囲のベース電極形成領域
Xに窓65を有するフォトレジスト66を形成し、これをマ
スクにしてSiO2膜64を垂直方向に異方性エッチングし、
図5(c)に示すように、エミッタ層56と共鳴トンネル
バリア層55の側方にSiO2サイドウォール67を形成すると
ともに、ベース電極形成領域Xのベース層54を露出し、
その周囲にSiO2膜64を残存させる。
【0007】ついで、SiO2膜64のエッチングにより露出
したSi3N4 膜63をドライエッチングにより除去してか
ら、図6(d)に示すように、Pd膜68とGe膜69を順に積
層し、これらをアニールにより合金化して図6(e)に
示すようなPdGe合金膜70を形成した後に、n-InGaAsベー
ス層54の上層部とPdGe合金膜70の底部とを合金化してコ
ンタクト層71を形成するためのアロイを行い、これによ
りベース層54とPdGe合金膜70とのコンタクト抵抗を小さ
くするようにしている。
したSi3N4 膜63をドライエッチングにより除去してか
ら、図6(d)に示すように、Pd膜68とGe膜69を順に積
層し、これらをアニールにより合金化して図6(e)に
示すようなPdGe合金膜70を形成した後に、n-InGaAsベー
ス層54の上層部とPdGe合金膜70の底部とを合金化してコ
ンタクト層71を形成するためのアロイを行い、これによ
りベース層54とPdGe合金膜70とのコンタクト抵抗を小さ
くするようにしている。
【0008】この場合のPd膜68とGe膜69は、経験的にそ
れぞれ300 Å、400 Åの膜厚にし、また、アニールは2
50℃の温度で7分間行い、アロイは350℃で1分間
行っている。
れぞれ300 Å、400 Åの膜厚にし、また、アニールは2
50℃の温度で7分間行い、アロイは350℃で1分間
行っている。
【0009】そして、アロイ後にTi/Au 膜(不図示)を
100 Å/2000 Å程度蒸着した後にアルゴンの斜めイオン
ミリングにより、サイドウォール67の表面を界にしてTi
/Au膜及びPdGe合金膜70を分離する。そして、エミッタ
層56の上の金属をエミッタ電極59とし、また、ベース層
54の上の金属をベース電極54とする。
100 Å/2000 Å程度蒸着した後にアルゴンの斜めイオン
ミリングにより、サイドウォール67の表面を界にしてTi
/Au膜及びPdGe合金膜70を分離する。そして、エミッタ
層56の上の金属をエミッタ電極59とし、また、ベース層
54の上の金属をベース電極54とする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、PdGe合金膜70からなる電極が膜厚300 ÅのPd膜68,
膜厚400 ÅのGe膜69を積層してアニールすることによっ
て形成されていたので、アニールの結果形成された合金
膜の膜厚も700 Åというように薄かった。
は、PdGe合金膜70からなる電極が膜厚300 ÅのPd膜68,
膜厚400 ÅのGe膜69を積層してアニールすることによっ
て形成されていたので、アニールの結果形成された合金
膜の膜厚も700 Åというように薄かった。
【0011】このため、PdGe合金膜70からなる電極の断
面積が小さくなり、形成された電極が高抵抗化する。よ
って図6(e)に示すような350 ℃でのアロイを行った
のちに、TiAuなどの低抵抗金属を蒸着・パターニングし
て電極の低抵抗化を図る必要があった。
面積が小さくなり、形成された電極が高抵抗化する。よ
って図6(e)に示すような350 ℃でのアロイを行った
のちに、TiAuなどの低抵抗金属を蒸着・パターニングし
て電極の低抵抗化を図る必要があった。
【0012】しかし、TiAuの蒸着・パターニングをする
という工程が増え、また、TiAuのみを電極とすれば、蒸
着の工程の際に、特にAuが下層に拡散してしまうなどと
いう問題がある。
という工程が増え、また、TiAuのみを電極とすれば、蒸
着の工程の際に、特にAuが下層に拡散してしまうなどと
いう問題がある。
【0013】また、電極を形成するPdGe合金膜の膜厚が
薄いと、強度が弱くなるので、ストレスや、エレクトロ
マイグレーションなどによる電極配線の断線が生じやす
い。更に、これらの諸問題を解決すべく、上記した2層
構造のPd膜とGe膜それぞれの膜厚を増やして、電極の断
面積を大きくすると、上層のGe原子と下層のPd原子とが
十分に合金化せず、特に高抵抗のGeが残存することにな
って、電極の抵抗率が1Ωcm程度になり、非常に高くな
るという問題点があった。また、これを完全に合金化し
ようとすれば、アニール時間が長くなってしまう。
薄いと、強度が弱くなるので、ストレスや、エレクトロ
マイグレーションなどによる電極配線の断線が生じやす
い。更に、これらの諸問題を解決すべく、上記した2層
構造のPd膜とGe膜それぞれの膜厚を増やして、電極の断
面積を大きくすると、上層のGe原子と下層のPd原子とが
十分に合金化せず、特に高抵抗のGeが残存することにな
って、電極の抵抗率が1Ωcm程度になり、非常に高くな
るという問題点があった。また、これを完全に合金化し
ようとすれば、アニール時間が長くなってしまう。
【0014】本発明はかかる従来例の問題点に鑑み創作
されたものであり、PdGe合金電極の形成の際に、ベース
層への金属の拡散を防止するとともに、電極の断線を防
止して、低抵抗化を実現できるような半導体装置の製造
方法の提供を目的とする。
されたものであり、PdGe合金電極の形成の際に、ベース
層への金属の拡散を防止するとともに、電極の断線を防
止して、低抵抗化を実現できるような半導体装置の製造
方法の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の半導
体装置の製造方法は、図1,図2に示すように、InGaAs
を含む化合物半導体層4にオーミックコンタクトする電
極の製造方法であって、該化合物半導体層4上にPd膜1
2aとGe膜13aとを交互に複数回繰り返して積層する
工程と、アニールにより前記Pd膜12aと前記Ge膜13
aとを合金化するとともに、前記化合物半導体層4と前
記合金化膜14とをアロイして、その界面に低抵抗層1
6を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装
置の製造方法によって、上記目的が達成される。
体装置の製造方法は、図1,図2に示すように、InGaAs
を含む化合物半導体層4にオーミックコンタクトする電
極の製造方法であって、該化合物半導体層4上にPd膜1
2aとGe膜13aとを交互に複数回繰り返して積層する
工程と、アニールにより前記Pd膜12aと前記Ge膜13
aとを合金化するとともに、前記化合物半導体層4と前
記合金化膜14とをアロイして、その界面に低抵抗層1
6を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装
置の製造方法によって、上記目的が達成される。
【0016】
【作 用】本発明に係る半導体装置の製造方法によれ
ば、図2(d)に示すように、第1のPd膜12aと第1
のGe膜13aとを1:1 〜1:1.5 の割合の厚さで、かつ、
各層の厚さが300〜400Å程度に順次積層し、第2
のPd膜12bと第2のGe膜13bを1:1 〜1:1.5 の割合
の厚さで、かつ、各層の厚さを300〜400Å程度に
それぞれ交互に又は順不同に複数層積層している。
ば、図2(d)に示すように、第1のPd膜12aと第1
のGe膜13aとを1:1 〜1:1.5 の割合の厚さで、かつ、
各層の厚さが300〜400Å程度に順次積層し、第2
のPd膜12bと第2のGe膜13bを1:1 〜1:1.5 の割合
の厚さで、かつ、各層の厚さを300〜400Å程度に
それぞれ交互に又は順不同に複数層積層している。
【0017】このため、第1,第2のPd膜12a,12
bと第1,第2のGe膜13a,13bとを熱処理して合
金化する際に、PdやGeなどの原子が隣接する異種の層に
拡散しやすく、これら異種の原子が混合しやすい。よっ
て、極めて合金化率の高いPdGe合金膜14の形成が可能
になる。
bと第1,第2のGe膜13a,13bとを熱処理して合
金化する際に、PdやGeなどの原子が隣接する異種の層に
拡散しやすく、これら異種の原子が混合しやすい。よっ
て、極めて合金化率の高いPdGe合金膜14の形成が可能
になる。
【0018】また、このようにして形成されるPdGe合金
膜14の膜厚が厚くなるので、該合金膜14から成る電
極の断面積が大きくなり、該電極の低抵抗化が可能にな
る。更に、PdGe合金膜14から形成される電極が厚くな
るので、その強度が増し、ストレスやエレクトロマイグ
レーションなどによる電極配線の断線が生じにくい。
膜14の膜厚が厚くなるので、該合金膜14から成る電
極の断面積が大きくなり、該電極の低抵抗化が可能にな
る。更に、PdGe合金膜14から形成される電極が厚くな
るので、その強度が増し、ストレスやエレクトロマイグ
レーションなどによる電極配線の断線が生じにくい。
【0019】加えて、PdGe合金膜14から成る電極,例
えばベース電極21の低抵抗化が可能になることより、
特にベース電極21の形成後に、TiAuなどの低抵抗金属
を蒸着・パターニングして該電極の低抵抗化を図る必要
がない。よって、その分だけ工程を省略することができ
る。
えばベース電極21の低抵抗化が可能になることより、
特にベース電極21の形成後に、TiAuなどの低抵抗金属
を蒸着・パターニングして該電極の低抵抗化を図る必要
がない。よって、その分だけ工程を省略することができ
る。
【0020】よって、品質の高いRHETやHETなど
の提供に寄与するところ大である。
の提供に寄与するところ大である。
【0021】
【実施例】そこで、以下に本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。図1〜3は、本発明の一実施例装置の製
造工程を示す断面図である。
いて説明する。図1〜3は、本発明の一実施例装置の製
造工程を示す断面図である。
【0022】まず、図1(a)に示すように、InP 基板
1の上に、膜厚3000Åで不純物濃度5×1018cm-3
のn-InGaAsコレクタ層2、膜厚2000Åのi-In(AlG
a)Asコレクタバリア層3、膜厚300Åで不純物濃度
1×1018cm-3のn-InGaAsベース層(化合物半導体層)
4を順に形成する。さらに、ベース層4の上に、InAlAs
層 1a ,InGaAs層 1b及びInAlAs層 1cを順次30Åず
つ積層し、共鳴トンネリングエミッタバリア層(エミッ
タバリア層)5とする。次いで、InAlAs層 1cの上に不
純物濃度5×1018cm-3のn-InGaAsエミッタ層6を20
00Åの厚さで積層した後に、Si3N4 膜7をマスクにし
てエミッタ層6と共鳴トンネリングエミッタバリア層5
とを燐酸系のエッチング液を用いて連続的にエッチング
し、断面メサ状に形成する。
1の上に、膜厚3000Åで不純物濃度5×1018cm-3
のn-InGaAsコレクタ層2、膜厚2000Åのi-In(AlG
a)Asコレクタバリア層3、膜厚300Åで不純物濃度
1×1018cm-3のn-InGaAsベース層(化合物半導体層)
4を順に形成する。さらに、ベース層4の上に、InAlAs
層 1a ,InGaAs層 1b及びInAlAs層 1cを順次30Åず
つ積層し、共鳴トンネリングエミッタバリア層(エミッ
タバリア層)5とする。次いで、InAlAs層 1cの上に不
純物濃度5×1018cm-3のn-InGaAsエミッタ層6を20
00Åの厚さで積層した後に、Si3N4 膜7をマスクにし
てエミッタ層6と共鳴トンネリングエミッタバリア層5
とを燐酸系のエッチング液を用いて連続的にエッチング
し、断面メサ状に形成する。
【0023】この後に、図1(b)に示すように、CV
D法により全体に保護膜としてSiO2膜8を積層したのち
に、フォトレジスト10を塗布し、これを露光、現像し
てSi 3N4 膜7の部分とその周囲のベース電極形成領域A
までの広さの窓9を形成する。
D法により全体に保護膜としてSiO2膜8を積層したのち
に、フォトレジスト10を塗布し、これを露光、現像し
てSi 3N4 膜7の部分とその周囲のベース電極形成領域A
までの広さの窓9を形成する。
【0024】そして、このフォトレジスト10をマスク
にして、CHF3をエッチングガスにして反応性イオンエッ
チング法によりSiO2膜8を垂直方向に異方性エッチング
し、図1(c)に示すように、エミッタ層6と共鳴トン
ネリングエミッタバリア層5の側方にSiO2サイドウォー
ル11を形成するとともに、Si3N4 膜7とその周囲のベ
ース層4を選択的に露出させるとともに、さらにその周
囲にSiO2膜8を残存させる。
にして、CHF3をエッチングガスにして反応性イオンエッ
チング法によりSiO2膜8を垂直方向に異方性エッチング
し、図1(c)に示すように、エミッタ層6と共鳴トン
ネリングエミッタバリア層5の側方にSiO2サイドウォー
ル11を形成するとともに、Si3N4 膜7とその周囲のベ
ース層4を選択的に露出させるとともに、さらにその周
囲にSiO2膜8を残存させる。
【0025】ついで、NF3 ガスを用いてドライエッチン
グによりSi3N4 膜7を除去したのちに、図2(d)に示
すように、Eガン(Electron Gun)蒸着法により膜厚3
00ÅのPd膜12a,膜厚400ÅのGe膜13a,膜厚
300ÅのPd膜12b,膜厚400ÅのGe膜13bを順
に積層している。
グによりSi3N4 膜7を除去したのちに、図2(d)に示
すように、Eガン(Electron Gun)蒸着法により膜厚3
00ÅのPd膜12a,膜厚400ÅのGe膜13a,膜厚
300ÅのPd膜12b,膜厚400ÅのGe膜13bを順
に積層している。
【0026】これらを250℃,7分程度のアニールに
より合金化して図2(e)に示すようなPdGe合金膜14
を形成するとともに、ベース電極形成領域Aにあるベー
ス層4の上層部にPdを拡散させてInGaAsPd層15を形成
する。
より合金化して図2(e)に示すようなPdGe合金膜14
を形成するとともに、ベース電極形成領域Aにあるベー
ス層4の上層部にPdを拡散させてInGaAsPd層15を形成
する。
【0027】このとき、膜厚300ÅのPd膜,膜厚40
0ÅのGe膜を交互に2層ずつ形成してアニールすること
で、アニールの際にPdやGeなどの原子が隣接する異種の
層に拡散しやすく、これらの原子が混合しやすい。よっ
て、極めて合金化率の高いPdGe合金膜(合金化膜)14
が形成される。しかも、該PdGe合金膜14は剥離しにく
い。
0ÅのGe膜を交互に2層ずつ形成してアニールすること
で、アニールの際にPdやGeなどの原子が隣接する異種の
層に拡散しやすく、これらの原子が混合しやすい。よっ
て、極めて合金化率の高いPdGe合金膜(合金化膜)14
が形成される。しかも、該PdGe合金膜14は剥離しにく
い。
【0028】また、このようにして形成されるPdGe合金
膜14の膜厚も合計1400Åと厚くなるので、ストレ
スやエレクトロマイグレーションなどによる電極配線の
断線が生じにくくなる。
膜14の膜厚も合計1400Åと厚くなるので、ストレ
スやエレクトロマイグレーションなどによる電極配線の
断線が生じにくくなる。
【0029】以上のようなアニールを終えた後に、図2
(f)に示すように、350℃の温度下でアロイを1分
間行い、PdGe合金膜14中のGeをInGaAsPd層15に拡散
させ、これによりn-InGaAsベース層4の上層部のInGaAs
Pd層15をInGaAsPdGe層(低抵抗層)16に変化させ
る。このとき、アロイによる、コレクタ−ベース耐圧へ
の悪影響はない。
(f)に示すように、350℃の温度下でアロイを1分
間行い、PdGe合金膜14中のGeをInGaAsPd層15に拡散
させ、これによりn-InGaAsベース層4の上層部のInGaAs
Pd層15をInGaAsPdGe層(低抵抗層)16に変化させ
る。このとき、アロイによる、コレクタ−ベース耐圧へ
の悪影響はない。
【0030】次に、図3(g)に示すように、アルゴン
の斜めイオンミリングにより、サイドウォール11の表
面を界にしてPdGe合金膜14を分離する。これにより、
エミッタ層6の上の金属をエミッタ電極19とする。
の斜めイオンミリングにより、サイドウォール11の表
面を界にしてPdGe合金膜14を分離する。これにより、
エミッタ層6の上の金属をエミッタ電極19とする。
【0031】この後に、ベース電極形成領域Aからエミ
ッタ層6に至る領域をフォトレジスト20によって覆い
(図3(h))、これをマスクにしてPdGe合金膜14を
エッチングし、これによりベース電極形成領域Aに残存
した金属膜をベース電極21とする(図3(i))。
ッタ層6に至る領域をフォトレジスト20によって覆い
(図3(h))、これをマスクにしてPdGe合金膜14を
エッチングし、これによりベース電極形成領域Aに残存
した金属膜をベース電極21とする(図3(i))。
【0032】こうして形成されたベース電極21は、Pd
Ge合金膜14の膜厚が厚いので、温度77Kのもとで1
×10-5Ωcm程度の低抵抗率である。よって、電極形成
後に、TiAuなどの低抵抗金属を蒸着・パターニングして
電極の低抵抗化をおこなう必要がない。よって、その分
工程を省略することができる。
Ge合金膜14の膜厚が厚いので、温度77Kのもとで1
×10-5Ωcm程度の低抵抗率である。よって、電極形成
後に、TiAuなどの低抵抗金属を蒸着・パターニングして
電極の低抵抗化をおこなう必要がない。よって、その分
工程を省略することができる。
【0033】コレクタ電極については特に図示していな
いが、コレクタバリア層3からコレクタ層2を露出さ
せ、この上にPdGe合金膜14を残してコレクタ電極を形
成することになる。この場合、上記したような多層構造
の電極を形成することもできる。
いが、コレクタバリア層3からコレクタ層2を露出さ
せ、この上にPdGe合金膜14を残してコレクタ電極を形
成することになる。この場合、上記したような多層構造
の電極を形成することもできる。
【0034】以上のようにして、本発明の実施例に係る
半導体装置の製造方法によれば、図2(d)に示すよう
に、膜厚300ÅのPd膜12a,12bと、膜厚400
ÅのGe膜13a,13bを交互に2層ずつ積層してい
る。
半導体装置の製造方法によれば、図2(d)に示すよう
に、膜厚300ÅのPd膜12a,12bと、膜厚400
ÅのGe膜13a,13bを交互に2層ずつ積層してい
る。
【0035】このため、Pd膜12a,12bやGe膜13
a,13bを熱処理して合金化する際にPdやGeなどの原
子が隣接する異種の層に拡散しやすく、これら異種の原
子が混合しやすい。よって、極めて合金化率の高いPdGe
合金膜14の形成が可能になる。
a,13bを熱処理して合金化する際にPdやGeなどの原
子が隣接する異種の層に拡散しやすく、これら異種の原
子が混合しやすい。よって、極めて合金化率の高いPdGe
合金膜14の形成が可能になる。
【0036】また、このようにして形成されるPdGe合金
膜14の膜厚も1400Åと厚くなるので、該合金膜1
4から成るベース電極21が1×10-5Ωcmと低抵抗と
なる。更に、ベース電極21の強度が増すので、ストレ
スやエレクトロマイグレーションなどによる電極配線の
断線が生じにくい。
膜14の膜厚も1400Åと厚くなるので、該合金膜1
4から成るベース電極21が1×10-5Ωcmと低抵抗と
なる。更に、ベース電極21の強度が増すので、ストレ
スやエレクトロマイグレーションなどによる電極配線の
断線が生じにくい。
【0037】加えて、ベース電極21の低抵抗化が可能
になることより、電極形成後に、TiAuなどの低抵抗金属
を蒸着・パターニングしてベース電極21の低抵抗化を
図る必要がない。よって、その分工程を省略することが
できる。
になることより、電極形成後に、TiAuなどの低抵抗金属
を蒸着・パターニングしてベース電極21の低抵抗化を
図る必要がない。よって、その分工程を省略することが
できる。
【0038】従って、品質の高いRHETの提供に寄与
するところ大である。 なお、上記した実施例では、R
HETについて説明しているが、共鳴トンネルバリア層
5の替わりに単層のi-InGaAs層からなるエミッタバリア
層を用いるHET(Hot Electron Transistor )におけ
るベース層とベース電極の接続にも同様に適用できる。
するところ大である。 なお、上記した実施例では、R
HETについて説明しているが、共鳴トンネルバリア層
5の替わりに単層のi-InGaAs層からなるエミッタバリア
層を用いるHET(Hot Electron Transistor )におけ
るベース層とベース電極の接続にも同様に適用できる。
【0039】また、本実施例においては、膜厚の薄いPd
膜とGe膜とをそれぞれ2層ずつ交互に積層しているが、
それらの膜を交互に3層又はそれ以上積層することで、
PdGe合金膜14の膜厚が2100Åあるいはそれ以上に
厚くなり、より一層の効果を奏する。
膜とGe膜とをそれぞれ2層ずつ交互に積層しているが、
それらの膜を交互に3層又はそれ以上積層することで、
PdGe合金膜14の膜厚が2100Åあるいはそれ以上に
厚くなり、より一層の効果を奏する。
【0040】さらに、Pd膜,Ge膜を順次300Å,40
0Åずつ積層した上に、Ge膜,Pd膜を順次400Å,3
00Åずつ積層しても、本実施例と同様の効果を奏す
る。
0Åずつ積層した上に、Ge膜,Pd膜を順次400Å,3
00Åずつ積層しても、本実施例と同様の効果を奏す
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る半導
体装置の製造方法によれば、300〜400Å程度の薄
いPd膜とGe膜を1:1 〜1:1.5 の割合の厚さで、交互に複
数層積層して積層している。
体装置の製造方法によれば、300〜400Å程度の薄
いPd膜とGe膜を1:1 〜1:1.5 の割合の厚さで、交互に複
数層積層して積層している。
【0042】このため、極めて合金化率の高いPdGe合金
膜の形成が可能になる。また、PdGe合金膜の膜厚が厚く
なるので、該合金膜から成るゲート電極が低抵抗化さ
れ、ストレスやエレクトロマイグレーションなどによる
電極配線の断線が生じにくくなる。
膜の形成が可能になる。また、PdGe合金膜の膜厚が厚く
なるので、該合金膜から成るゲート電極が低抵抗化さ
れ、ストレスやエレクトロマイグレーションなどによる
電極配線の断線が生じにくくなる。
【0043】加えて、ゲート電極の低抵抗化により、該
電極形成後に、TiAuなどの低抵抗金属を蒸着・パターニ
ングして電極の低抵抗化をおこなう必要がない。よっ
て、工程がその分少なくて済む。
電極形成後に、TiAuなどの低抵抗金属を蒸着・パターニ
ングして電極の低抵抗化をおこなう必要がない。よっ
て、工程がその分少なくて済む。
【0044】よって、品質の高いRHETやHETなど
の提供に寄与するところ大である。
の提供に寄与するところ大である。
【図1】本発明の一実施例装置の製造工程を示す断面図
(その1)である。
(その1)である。
【図2】本発明の一実施例装置の製造工程を示す断面図
(その2)である。
(その2)である。
【図3】本発明の一実施例装置の製造工程を示す断面図
(その3)である。
(その3)である。
【図4】RHETの一例を示す断面図である。
【図5】従来の製造工程の一例を示す断面図(その1)
である。
である。
【図6】従来の製造工程の一例を示す断面図(その2)
である。
である。
1 InP 基板、 2 n-InGaAsコレクタ層、 3 i-In(AlGa)Asコレクタバリア層、 4 n-InGaAsベース層(化合物半導体層)、 5 共鳴トンネリングエミッタバリア層(エミッタバリ
ア層)、 5a,5c InAlAs層、 5b InGaAs層、 6 n-InGaAsエミッタ層、 7 Si3N4 膜、 8 SiO2膜、 9 窓、 10,20 フォトレジスト、 11 サイドウォール、 12a,12b Pd膜、 13a,13b Ge膜、 14 PdGe合金膜(合金化膜)、 15 InGaAsPd層、 16 InGaAsPdGe層、 19 エミッタ電極、 21 ベース電極。
ア層)、 5a,5c InAlAs層、 5b InGaAs層、 6 n-InGaAsエミッタ層、 7 Si3N4 膜、 8 SiO2膜、 9 窓、 10,20 フォトレジスト、 11 サイドウォール、 12a,12b Pd膜、 13a,13b Ge膜、 14 PdGe合金膜(合金化膜)、 15 InGaAsPd層、 16 InGaAsPdGe層、 19 エミッタ電極、 21 ベース電極。
Claims (1)
- 【請求項1】 InGaAsを含む化合物半導体層(4)にオ
ーミックコンタクトする電極の製造方法であって、 該化合物半導体層(4)上にPd膜(12a)とGe膜(1
3a)とを交互に複数回繰り返して積層する工程と、 アニールにより前記Pd膜(12a)と前記Ge膜(13
a)とを合金化するとともに、前記化合物半導体層
(4)と前記合金化膜(14)とをアロイして、その界
面に低抵抗層(16)を形成する工程とを有することを
特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18008692A JPH0629517A (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18008692A JPH0629517A (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0629517A true JPH0629517A (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=16077209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18008692A Withdrawn JPH0629517A (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629517A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5865597A (en) * | 1995-03-31 | 1999-02-02 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Liquid pump for preventing contact between the sealing structure and pressurized liquid |
TWI482266B (zh) * | 2011-12-22 | 2015-04-21 | Intel Corp | 與互補金屬氧化物半導體(cmos)相容之無金接點 |
-
1992
- 1992-07-07 JP JP18008692A patent/JPH0629517A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5865597A (en) * | 1995-03-31 | 1999-02-02 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Liquid pump for preventing contact between the sealing structure and pressurized liquid |
TWI482266B (zh) * | 2011-12-22 | 2015-04-21 | Intel Corp | 與互補金屬氧化物半導體(cmos)相容之無金接點 |
US9252118B2 (en) | 2011-12-22 | 2016-02-02 | Intel Corporation | CMOS-compatible gold-free contacts |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |