JPH09115919A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH09115919A
JPH09115919A JP7265717A JP26571795A JPH09115919A JP H09115919 A JPH09115919 A JP H09115919A JP 7265717 A JP7265717 A JP 7265717A JP 26571795 A JP26571795 A JP 26571795A JP H09115919 A JPH09115919 A JP H09115919A
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active layer
electrode
metal layer
etching
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JP7265717A
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Yuuki Oku
友希 奥
Hirobumi Nakano
博文 中野
Shinichi Miyakuni
晋一 宮國
Teruyuki Shimura
輝之 紫村
Akira Hattori
亮 服部
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/70Bipolar devices
    • H01L29/72Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals
    • H01L29/73Bipolar junction transistors
    • H01L29/737Hetero-junction transistors
    • H01L29/7371Vertical transistors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
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    • H01L29/423Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape, relative sizes or dispositions not carrying the current to be rectified, amplified or switched
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルフアライン型のHBTにおいてベース抵
抗の低減とベースエミッタ間の電気的な分離が確実に行
える半導体装置とその製造方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 エミッタ層4上に配置されたエミッタ電
極を、エミッタ層4との当接部近傍においてその幅が小
さくなっている下段部5aと、該下段部5a上に配置さ
れた,該下段部5aより突出した庇部を有する上段部5
bとからなるものとし、エミッタ層4表面,エミッタ電
極の下段部5aの側面,及び上段部5bの庇部の下面と
側面を覆う絶縁膜8と、ベース層3上に上記エミッタ電
極を用いてセルフアラインに形成されたベース電極7と
を備えた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は高融点金属電極を
有するヘテロバイポーラ型トランジスタなどの半導体装
置,及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘテロバイポーラ型トランジスタ(Hete
rojunction bipolar transistor,以下HBTと略記す
る。)は、III-V族化合物半導体材料の優れた電子輸送
特性を素子の高速化実現に最も有効に利用できるデバイ
スであるため、基板のエピタキシャル技術の発展ととも
に着実な進歩を遂げているデバイスであり、超高速デジ
タル回路,マイクロ波,ミリ波集積回路,電力素子とい
った分野への応用が期待されている。しかしながら、H
BTは高速化実現のために薄層で高濃度の真性ベースを
形成できる多層エピタキシャル層を用いているため、シ
リコンデバイスで実績のあるプレーナ技術を用いること
が困難であり、いわゆるメサ型トランジスタ構造を取ら
ざるを得ない。メサ型トランジスタ構造において特性改
善を図るにはエピタキシャル構造上の改善だけでなく、
セルフアライン化による寄生抵抗,寄生容量の低減を図
らなければならない。そのため、従来からセルフアライ
ン型のHBTは精力的に研究開発が行われている。例え
ば図19は、N.Hayama and K.Honjo, IEEE Electron De
vice Letters, Vol.11(1990)p388に示された従来のHB
Tを示す断面図である。また図20は、このHBTの製
造方法を示す工程図である。図20において、201は
化合物半導体基板、202はベース層、203はエミッ
タ層、204はSiN層、205はSiO2 層、206
はベース電極、207はSiO2 膜、208はエミッタ
電極である。なお図20においては、図19にあるコレ
クタ層の記載は省略しており、化合物半導体基板201
に含まれている。
【0003】ここで、このHBTの製造方法について説
明する。まず化合物半導体基板201上にベース層20
2,エミッタ層203をエピタキシャル成長によって形
成した後、このエピタキシャル層上の全面にSiN膜2
04を被着し、光リソグラフィ及びエッチングにより、
図20(a) に示すように、エミッタ層を形成する領域上
にのみSiN膜204を残す。次にSiN膜204をマ
スクにエミッタ層203の中間までCl2 ガスを使った
ドライエッチングでエッチングし、図20(b)に示すよ
うに、エミッタとなるメサ構造を形成する。次に基板上
の全面にSiO2 膜205を被着し、エッチバックする
ことで上記メサ構造の側面に第1の側壁SiO2 膜20
5を残す。さらに第1の側壁SiO2 膜205の外側に
残ったエミッタ層203を図20(c) に示すように、ベ
ース202の上面層が露出するまでウェットエッチング
でエッチングする。次に図20(d) に示すように、ベー
ス電極(AuMn)206を蒸着によって被着する。次
に図20(e) に示すようにイオンミリングを斜めから行
うことで、側壁SiO2 膜205の側面に薄く被着した
ベース電極206をエッチング除去する。次に図20
(f) に示すように、さらに第2の側壁SiO2 膜207
を形成する。第2の側壁SiO2 膜207の形成方法は
第1の側壁SiO2 膜205の形成方法と同じである。
すなわち、基板上の全面にSiO2 膜を被着し、エッチ
バックすることにより形成する。次に図20(g) に示す
ように、SiN膜204をマスクにベース電極206a
をイオンミリングでエッチング除去する。次に図20
(h) に示すように、第1の側壁SiO2 膜205,第2
の側壁SiO2 膜207に対するSiN膜204の選択
的除去を行う。このSiN膜204の選択的除去はSF
6 ガスを用いたプラズマエッチング等で簡単に行うこと
ができる。最後に図20(i) に示すように、エミッタ電
極208を形成すれば、図19に示した構造が完成す
る。このようにして、セルフアライメントでHBTを製
造することができる。
【0004】しかし、この半導体装置の製造方法におい
ては、ベース電極材料206を分離する際(図20(e)
)において、斜めイオンミリングを用いる必要がある
ので、エッチング残りの発生、あるいは過剰なエッチン
グを引き起こすという問題があった。
【0005】また、図21は特願平6-154717に記載され
た従来の他のHBTの製造方法を示す工程図であり、図
において図20と同一符号は同一又は相当する部分を示
し、209,215は絶縁膜、210,211,21
3,214はレジスト、212は高融点金属エミッタ電
極(層)を示す。
【0006】次にこの半導体装置の製造方法の工程を説
明する。まず化合物半導体基板201上にベース層20
2,エミッタ層203をエピタキシャル成長によって形
成した後、このエピタキシャル層上の全面に絶縁膜20
9を被着し、図21(a) に示すように、レジスト210
で開口パターンを設ける。次に図21(b) に示すよう
に、RIE等の方法によりレジスト210をマスクとし
て絶縁膜209にテーパーエッチングを行う。次にレジ
スト210を除去した後、スパッタ法を用いて高融点金
属膜212を全面に被着し、その後、図21(c) に示す
ように、レジスト211を高融点金属膜212の凹部へ
埋め込む。次にレジスト211をマスクに高融点金属膜
212をエッチングした後、図21(d) に示すように、
レジスト211を除去する。次に図21(e) に示すよう
に、エミッタ層203を中間までエッチングし、エミッ
タ領域となるメサ構造を形成する。次に図21(f) に示
すように、レジスト213を埋め込む。次に図21(g)
に示すように、絶縁膜209をエッチングにより除去す
る。次に図21(h) に示すように、エミッタ層203に
ベース層202の上面が露出するまでエッチングを施
す。次に図21(i) に示すようにベース電極206を蒸
着により被着する。ここでは、ベース電極金属の被着に
先立って、ベース電極がリフトオフで形成できるよう
に、レジスト213にDeepUV(深紫外線)キュアを行っ
てレジスト改質をした後に、レジスト214でベース電
極パターンを形成している。次にリフトオフにより図2
1(j) に示すように、ベース電極206を形成する。次
に図21(k) に示すように、絶縁膜215でパッシベー
ションする。図には示していないが、この後は光リソグ
ラフィを用いてレジストをパターニングし、これをマス
クとして所定の領域の絶縁膜215とベース層202を
エッチングし、コレクタ電極を形成すればHBTは完成
する。このように図21に示したHBTの製造方法で
は、図20に示したHBTの製造方法のように、斜めイ
オンミリングを用いる必要がないので、素子特性の劣化
を抑えることができる。また、エミッタ領域のメサ構造
をエミッタ電極となる高融点金属電極と自己整合的に形
成することができ、これにより素子特性のバラツキを抑
制することができる。
【0007】また、図22は“シリコン系ヘテロデバイ
ス(丸善1991年)”の第11章“GaAs系HBT
の最近の進歩”に記載された従来のHBTの製造方法を
示す工程図であり、図において101は化合物半導体基
板、102はコレクタ層、103はベース層、104は
エミッタ層、105は高融点金属エミッタ電極、106
はレジスト、107はベース電極、107aはベース電
極金属である。
【0008】次にこの半導体装置の製造方法について説
明する。まず化合物半導体基板上101にコレクタ層1
02,ベース層103,及び層厚3000Å(0.3μm) 程度
のエミッタ層104を有するHBT用エピ基板上に高融
点金属層105を3000Å程度被着し、該金属層上にレジ
スト106でパターニングした後、図22(a) に示すよ
うに、該レジスト106をマスクとして上記高融点金属
層105にエッチングを施す。ここで,高融点金属エミ
ッタ電極105のエッチングに際しては、レジスト10
6に対して、高融点金属エミッタ電極105の加工寸法
が小さくならないようにするため、CF4 +O2 ,又は
SF6 +CHF3 等のガスを用いたRIE(Reactive Io
n Etching)又はECR(Electron Cyclotron Resonance)
エッチングを用いる。通常レジスト106の幅は 2〜 3
μmであり、加工によってそのサイズは 0.1〜 0.2μm
程小さくなるにすぎない。次にレジスト106をO2
ッシングや有機剥離液等で除去した後、図22(b) に示
すように、エミッタ層104に高融点金属エミッタ電極
105をマスクにしてベース層103の表面が現れるま
でエッチングを施す。エッチング方法はウエットエッチ
ングを用い、高融点金属エミッタ電極105下にサイド
エッチの入ったエミッタ層104を残す。このウエット
エッチングではエッチャントとして酒石酸と過酸化水素
水の混合液を用いるので、エッチングは等方的に進行
し、サイドエッチ量はエミッタ層104の膜厚程度の30
00Å(0.3μm) となる。最後にレジストにより、ベース
電極パターンを形成した後、ベース電極金属107aを
全面に被着し、リフトオフすることにより、ベース電極
107を形成し、図22(c) に示すように、HBTは完
成する。このときエミッタ層104,ベース層103上
のベース電極107までの距離は、エミッタ層の厚さと
同程度の 0.3μmになっている。
【0009】このように図22に示した半導体装置の製
造方法では、エミッタ層104からベース層103上の
ベース電極107までの距離がセルフアラインで決まっ
ているため、この距離の制御性に優れ、製品の歩留り向
上を図ることができる。また、このエミッタ層104,
ベース電極107間の距離が小さいため、この点におい
てはベース抵抗を抑えることができる。
【0010】しかしこの半導体装置の製造方法では、ベ
ース電極107の膜厚はエミッタ層104の膜厚以上に
はできず、2000Å程度がベース・エミッタ間のショート
を起こさない最大の膜厚であった。
【0011】また、図23は、従来の半導体装置の製造
方法を示す工程図であり、図23において、図22と同
一符号は同一又は相当する部分であり、105aは第1
の高融点金属エミッタ電極、105bは第2の高融点金
属エミッタ電極、108は側壁絶縁膜である。
【0012】まず、化合物半導体基板上101にコレク
タ層102,ベース層103,及び層厚が3000Å(0.3μ
m) 程度のエミッタ層104を有するHBT用エピ基板
上に、層厚5000Å(0.5μm) 程度の第1の高融点金属エ
ミッタ電極105a,層厚1000Å(0.1μm) 程度の第2
の高融点金属エミッタ電極105bを順次積層形成し、
第2の高融点金属エミッタ電極105b上にレジスト1
06でパターニングした後、該レジスト106をマスク
として図23(a) に示すように、第1の高融点金属エミ
ッタ電極105aと第2の高融点金属エミッタ電極10
5bにエッチングを施す。次に図23(b) に示すよう
に、レジスト106,及び第2の高融点金属エミッタ電
極105bをマスクに、第1の高融点金属エミッタ電極
105aにエッチングにより 0.2μm程サイドエッチを
入れ、第1の高融点金属エミッタ電極105aの幅が、
第2の高融点金属エミッタ電極105bの幅よりも小さ
くなるようにする。この第1の高融点金属エミッタ電極
105aのエッチングに際しては、CF4 +O2 ,又は
SF6 +CHF3 等のガスを用いたRIE(ReactiveIon
Etching)又はECR(Electron Cyclotron Resonance)
エッチングを用いる。次に,図23(c) に示すように、
レジスト106,第2の高融点金属エミッタ電極105
b,第1の高融点金属エミッタ電極105aをマスクと
して、エミッタ層104に酒石酸と過酸化水素水の混合
液を用いたウエットエッチングを施し、エミッタ層10
4と第1の高融点金属エミッタ電極105aとの接続部
以外のエミッタ層104の層厚が小さくなるように、か
つ第1の高融点金属エミッタ電極105下にサイドエッ
チが入るようにする。このようにウェットエッチングを
用いているので、エッチングは等方的に形成され、サイ
ドエッチ量はエミッタ層104の膜厚程度の0.3 μm(3
000 Å) となる。次にレジスト106を除去した後、側
壁絶縁膜108を全面に被着し、エッチバックによりエ
ミッタ層104の表面の一部から第1の高融点金属エミ
ッタ電極105aの側面,及び第2の高融点金属エミッ
タ電極105bの上記第1の高融点金属エミッタ電極1
05aから突出している庇部の下面と側面に連続した側
壁絶縁膜108を残す。さらにこの側壁絶縁膜108,
及び高融点エミッタ電極105をマスクにエミッタ層1
04にエッチングを施し、図23(d) に示すように、上
記マスク部以外のエミッタ層104を除去し、ベース層
103を露出させる。最後にレジストによりベース電極
パターンを形成した後、ベース電極金属107aを全面
に被着し、リフトオフすることにより、ベース電極10
7を形成し、図23(e) に示すように、HBTは完成す
る。つまりセルフアラインでエミッタ層104に対して
ベース電極107が形成される。このときのベース電極
107の膜厚はエミッタ層104と第1の高融点金属エ
ミッタ電極105aの膜厚の和にまで厚くできるので、
ベース−エミッタ間のショートを起こすこと無く、7000
Å程度の層厚のベース電極を形成することができる。
【0013】このように、図23に示されるような製造
方法によれば、ベース電極の厚さを大きくできるので、
この点においてはベース抵抗を抑えることができる。ま
た、ベース層が直接表面にさらされることがないので、
表面再結合を抑制することができる。
【0014】しかし、この半導体装置の製造方法では、
図23(e) に示すように、ベース電極107がエミッタ
層104に対して 0.5μm以上離れたところに形成され
ることになる。なぜなら図23(b) の工程において、第
1の高融点金属エミッタ電極105aに 0.2μm程サイ
ドエッチを入れ、さらに図23(c) の工程において、エ
ミッタ層104に 0.3μm程サイドエッチを入れたた
め、この2つのサイドエッチを併せると 0.5μm以上に
なるためである。
【0015】従ってこの製造方法では、ベース電極10
7の層厚を大きくとれても、エミッタ層104・ベース
電極107間の距離は長くなるので、結果としてベース
抵抗が増加することとなり、高周波特性の向上を図るこ
とができないという問題がある。
【0016】また、この半導体装置では、上記サイドエ
ッチ部と、該サイドエッチ部上に側壁絶縁膜108を備
えているが、従来の製法によるこの構造ではエミッタ電
極105とベース電極107とを電気的に完全に分離す
ることは困難である。
【0017】図24は、従来のHBTにおける側壁絶縁
膜108上に薄く被着しているベース電極107の様子
を示す断面図である。図22,図23と同一符号は、同
一又は相当する部分を示す。図24(a),(b) はそれぞれ
エッチングによりエミッタ層104が逆メサ方向,順メ
サ方向となっているものである。
【0018】図24(a) に示すように、エミッタ層10
4が逆メサ構造をとるとき、ベース電極107は側壁絶
縁膜108の下で切れ、側壁には付着しない。一方、図
24(b) に示すように、エミッタ層104が順メサ構造
をとるときには、側壁絶縁膜108の横にベース電極1
07が付着する。これはエミッタ層が順メサ方向である
と、ベース電極蒸着時にカバレッジが良くなる形状をし
ているからである。
【0019】このように従来の半導体装置では、エミッ
タ電極105とベース電極107を電気的に完全に分離
することが困難であった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】図20に示される従来
の半導体装置の製造方法では、図20(e) の工程におい
て、斜めイオンミリングによりエミッタ電極上に被着し
たベース電極材料206aとベース層上に被着したベー
ス電極材料206bとの分離を行う必要がある。しか
し、この分離を確実に行うのは難しく、エッチング残
り、あるいは過剰なエッチングを引き起こし、それによ
り、素子特性の劣化や、素子特性のバラツキが増大する
という問題があった。
【0021】また、図21に示される従来の半導体装置
の製造方法では、図21(e) の工程において、化合物半
導体層(エミッタ層)203のエッチングにドライエッ
チングを用いていたのでコストを低減することが困難で
あるという問題があった。またこの工程が不安定であ
り、このため歩留まりの低下を生じるという問題があっ
た。
【0022】また、図22に示される従来の半導体装置
の製造方法では、ベース電極107の膜厚はエミッタ層
104の膜厚以上にはできず、ベース・エミッタ間がシ
ョートを起こさない最大の膜厚は2000Å程度であった。
このため、この製造方法では、エミッタ層・ベース電極
間の距離を小さくできても、結果としてベース抵抗が増
加することとなり、高周波特性の向上が図ることができ
なかった。また、エミッタ層104,ベース電極107
間のベース層103の表面が素子表面に露出しているた
め、ベース領域での表面再結合が発生し、増幅率の低下
を招くという問題があった。
【0023】また、図23に示される従来の半導体装置
の製造方法では、ベース電極107の層厚を大きくとれ
ても、エミッタ層104・ベース電極107間の距離は
長くなるので、結果としてベース抵抗が増加することと
なり、高周波特性の向上を図ることができないという問
題点あった。また、この従来の半導体装置では、エミッ
タ電極105とベース電極107を電気的に完全に分離
することが困難であるという問題があった。
【0024】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、エミッタ層・ベース電極間の距
離を小さくすると同時に、ベース電極の層厚を厚くする
ことにより、ベース抵抗を小さくし、高周波特性の向上
を図ることのできる半導体装置を得ることを目的として
いる。また、エミッタ電極とベース電極とを電気的に完
全に分離できる半導体装置を得ることを目的としてい
る。
【0025】また、この発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、素子特性の劣化、素子特
性のバラツキを防ぐことができ、コストを低減すること
ができる半導体装置の製造方法を得ることを目的として
いる。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置は、半導体基板と、該半導体基板上に配置された第1
の活性層と、該第1の活性層上に配置された,所定形状
にパターニングされた第2の活性層と、該第2の活性層
上に配置された,該第2の活性層との当接部近傍におい
てその幅が小さくなっている下段部と、該下段部上に配
置された,該下段部より突出した庇部を有する上段部と
からなる第1の電極と、上記第2の活性層表面,上記第
1の電極の下段部の側面,及び上段部の庇部の下面と側
面を覆うように連続的に配置された絶縁膜と、上記第2
の活性層の両側の第1の活性層表面上に、上記第2の活
性層とセルフアラインに配置された第2の電極とを備え
たものである。
【0027】また、この発明に係る半導体装置は、当該
半導体装置が、上記第1の活性層をベース層、上記第2
の活性層をエミッタ層、上記第1の活性層と上記半導体
基板との間に配置された半導体層をコレクタ層とするヘ
テロバイポーラ型トランジスタであるものである。
【0028】また、この発明に係る半導体装置は、上記
第1の電極の下段部と、上記第1の電極の上段部が、相
互に異なるエッチング選択比をもつ金属で形成されてい
るものである。
【0029】また、この発明に係る半導体装置は、上記
第1の電極の下段部がWSiであり、上記第1の電極の
上段部がWであるものである。
【0030】また、この発明に係る半導体装置の製造方
法は、半導体基板上の主表面上に第1の活性層,第2の
活性層,及び第1の電極となる相互に異なるエッチング
選択比を持つ第1,第2の金属層を順次積層形成する工
程と、上記第2金属層上にレジストパターンを形成し、
該レジストパターンをマスクとして、上記第2,第1の
金属層をジャストエッチングする工程と、上記第2の活
性層が、上記金属層が配置されていない領域において、
その厚みが所定量薄くなり、かつ上記金属層が配置され
ている領域において、該第2の活性層の上記第1の金属
層との当接部の幅が上記金属層の幅よりも所定量だけ小
さくなるように、上記ジャストエッチングされた金属層
をマスクとして上記第2の活性層をエッチングする工程
と、上記第1の金属層の幅が上記第2の金属層の幅より
も所定量だけ小さくなり、かつ該第1の金属層の幅が上
記第2の活性層との当接部近傍においてさらに所定量だ
け小さくなるよう、上記第1の金属層を選択的にサイド
エッチングする工程と、上記レジストを除去した後、全
面に絶縁膜を被着する工程と、該絶縁膜をエッチバック
し、上記第2の活性層表面の一部,上記第1の金属層の
側面,及び上記第2の金属層の上記第1の金属層から突
出している庇部の下面と側面に、連続した絶縁膜を残す
工程と、該絶縁膜,及び上記金属層をマスクとして、該
マスク部以外の上記第2の活性層が除去され、かつ該マ
スク下の上記第2の活性層が所定量サイドエッチングさ
れるように、上記第2の活性層をエッチングする工程
と、上記第1の電極の両側に露出した上記第1の活性層
上,上記第2の金属層の上面,及び該第2の金属層の庇
部の側面に形成された絶縁膜上に、上記第1の活性層上
に被着される部分が第2の電極となる金属層を被着する
工程とを含むものである。
【0031】また、この半導体装置の製造方法は、第1
の金属層としてW,第2の金属層としてWSiを用い、
第1の金属層に選択的にサイドエッチングを施す工程に
おいて、エッチングは、CF4 +O2 ,又はSF6 +C
HF3 ガスを用いた反応性イオンエッチング又は電子サ
イクロトロン共鳴エッチングにより行うものである。
【0032】また、この発明に係る半導体装置の製造方
法は、半導体基板の主表面上に、第1の活性層,第2の
活性層,第1の電極となる相互に異なるエッチング選択
比を持つ第1,第2の金属層,及び絶縁膜を順次積層形
成する工程と、第1の半導体素子形成領域の上記絶縁膜
上にレジストパターンを形成し、該レジストパターンを
マスクとして、上記絶縁膜,及び上記第1,第2の金属
層をジャストエッチングする工程と、上記レジストを除
去した後、第2の半導体素子を上記第2の活性層上の所
定の位置に形成する工程と、該第2の半導体素子をレジ
ストで覆った後、上記第2の活性層が、上記金属層が配
置されていない領域,及び上記第2の半導体素子を覆う
レジストが配置されていない領域において、その厚みが
所定量薄くなり、かつ上記金属層が配置されている領域
において、該第2の活性層の上記第1の金属層との当接
部の幅が上記金属層の幅よりも所定量だけ小さくなるよ
うに、上記ジャストエッチングされた金属層,及び上記
第2の半導体素子を覆うレジストをマスクとして上記第
2の活性層をエッチングする工程と、上記第1の金属層
の幅が上記第2の金属層の幅よりも所定量だけ小さくな
り、かつ該第1の金属層の幅が上記第2の活性層との当
接部近傍においてさらに所定量だけ小さくなるよう、上
記第1の金属層を選択的にサイドエッチングする工程
と、上記絶縁膜,及び上記第2の半導体素子を覆うレジ
ストを除去した後、全面に絶縁膜を被着する工程と、該
絶縁膜をエッチバックし、上記第2の活性層表面の一
部,上記第1の金属層の側面,及び上記第2の金属層の
上記第1の金属層から突出している庇部の下面と側面
に、連続した絶縁膜を残す工程と、上記第2の半導体素
子をレジストで覆った後、上記連続した絶縁膜,上記金
属層,及び上記第2の半導体素子を覆うレジストをマス
クとして、該マスク部以外の上記第2の活性層が除去さ
れ、かつ該マスク下の上記第2の活性層が所定量サイド
エッチングされるように、上記第2の活性層をエッチン
グする工程と、上記第2の半導体素子上,及び上記第1
の活性層表面の所定の位置にレジストを形成し、第2の
電極材料を全面に被着した後、リフトオフすることによ
り、第2の電極をセルフアラインで形成する工程とを含
むものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明の実施の形態1による半導体装置
は、図1によれば、半導体基板(化合物半導体基板1)
と、該半導体基板1上に配置された第1の活性層(ベー
ス層3)と、該第1の活性層3上に配置された、所定形
状にパターニングされた第2の活性層(エミッタ層4)
と、該第2の活性層4上に配置された,該第2の活性層
4との当接部近傍においてその幅が小さくなっている下
段部(第1の高融点金属エミッタ電極5a)と、該下段
部5a上に配置された,該下段部5aより突出した庇部
を有する上段部(第2の高融点金属エミッタ電極5b)
とからなる第1の電極(高融点金属エミッタ電極5)
と、上記第2の活性層4表面,上記第1の電極5の下段
部5aの側面,及び上段部5bの庇部の下面と側面を覆
うように連続的に配置された絶縁膜(側壁絶縁膜8)
と、上記第2の活性層4の両側の第1の活性層3表面上
に、上記第2の活性層4とセルフアラインに配置された
第2の電極(ベース電極7)とを備えたもので、これに
より、ベース抵抗を低減することができ、かつエミッタ
−ベース間の電気的な分離を確実に行うことができるも
のである。
【0034】即ち、図1において、ベース層3,コレク
タ層2等の半導体層を有する化合物半導体基板1上に
は、3000Å程の層厚で形成されたエミッタ層4が配置さ
れている。また該エミッタ層4上には、該エミッタ層4
との接続部の両側において切り込み部を有する第1の高
融点金属エミッタ電極5aが、5000Å程の層厚で形成さ
れており、さらに該第1の高融点金属エミッタ電極5a
上には、第2の高融点金属エミッタ電極5bが1000Å程
の層厚で形成されている。上記第1の高融点金属エミッ
タ電極5aの幅は、上記第2の高融点金属エミッタ電極
5bに比して細くなっているので、第2の高融点金属エ
ミッタ電極5bは、第1の高融点金属エミッタ電極5a
より突出した庇部を備えていることになる。また上記エ
ミッタ層4,上記第1の高融点金属エミッタ電極5aの
側面,上記第2の高融点金属エミッタ電極5bの庇部の
下面及び側面には絶縁膜8が形成されており、上記エミ
ッタ層4両側の上記ベース層3表面上にはエミッタ層4
とセルフアラインに配置されたベース電極7が配置さ
れ、上記第2の高融点金属エミッタ電極5b上,及び該
第2の高融点金属エミッタ電極5bの庇部の側面に形成
された側壁絶縁膜8上にはベース電極7形成時に被着さ
れたベース電極材料7aが配置されている。このベース
電極7の層厚は約7000Åであり、上記エミッタ層4とベ
ース電極7との距離は約 0.3μmである。ここで、ベー
ス層3はp+ −GaAs、コレクタ層2はn−GaA
s、エミッタ層4はn+ −InGaAsからなり、第1
の高融点金属エミッタ電極5aはWSi、また第2の高
融点金属エミッタ電極5bはWからなる。またベース電
極7は、Pt/Ti/Pt/Auをこの順に積層するこ
とにより形成されたものである。
【0035】図22(c) ,図23(e) に記載されたよう
な従来の半導体装置では、エミッタ層・ベース電極間の
距離を小さくすることと、ベース電極の層厚を大きくす
ることを同時に成すことができず、ベース抵抗を小さく
することができなかった。しかし、本発明に係る半導体
装置では、エミッタ層4・ベース電極7間を約 0.3μm
にするとともに、ベース電極7を約7000Åの層厚で形成
したため、ベース抵抗を従来の半導体装置よりも小さく
することができ、高周波特性の向上を図ることができ
る。
【0036】また図2は、エミッタ層が逆メサ方向(a)
,順メサ方向(b) に形成されている場合の側壁絶縁膜
8の上に薄く被着しているベース電極7の様子を示すも
のである。図24に示すように、図23に示す従来の半
導体装置では、ベース電極107が順メサ方向に形成さ
れているときにはベース電極107が側壁絶縁膜108
の側面に付着するので、エミッタ・ベース間の電気的な
分離を確実に行なうのは困難であった。それに対し本発
明に係る半導体装置においては、第1の高融点金属エミ
ッタ電極5aがエミッタ層4との接続部において幅が小
さくなった切り込み部を備えているので、エミッタ層4
が順メサ方向に形成されていても、図2(b) に示すよう
に、ベース電極材料は該切り込み部で切断され、ベース
電極材料が側壁絶縁膜8の側面に付着することはない。
従って、エミッタ・ベース間の電気的な分離を確実に行
なうことができる。
【0037】このように、本実施の形態1による半導体
装置では、ベース電極7・エミッタ層4間の距離を 0.3
μm程度まで短くできるとともに、ベース電極7の層厚
を7000Å程度まで厚くすることができるので、ベース抵
抗を小さくすることができ、これにより高周波特性の向
上を図ることができる。また、エミッタ層4上に該エミ
ッタ層4との当接部の両側に切り込み部を設けることに
よりエミッタ層4との当接部近傍の幅が小さくなった第
1の高融点金属エミッタ電極5aを配置したので、エミ
ッタ・ベース間の電気的な分離を確実に行うことができ
る。また、ベース層3の表面が素子表面に露出していな
いので、ベース層表面での再結合を抑制することができ
る。
【0038】また、この半導体装置を製造する方法にお
いては、斜めイオンミリングを用いる必要がないので、
素子特性の劣化,素子特性のバラツキを抑えることがで
き、さらに、化合物半導体層にドライエッチングを施す
工程を含まないので、プロセスコストを低減することが
できる。
【0039】なお、本実施の形態1においては、第1の
高融点金属エミッタ電極5aはWSi,第2の高融点金
属エミッタ電極5bはWであったが、この2つの金属は
選択エッチングが行える組み合わせであれば他の高融点
金属であってもよい。例えば第1の高融点金属エミッタ
電極5aがWSiである場合、第2の高融点金属エミッ
タ電極5bはAu,Pt,又はPdであってもよい。
【0040】実施の形態2.本発明の実施の形態2によ
る半導体装置の製造方法は、図3によれば、半導体基板
上(化合物半導体基板1)の主表面上に第1の活性層
(ベース層3),第2の活性層(エミッタ層4),及び
第1の電極(高融点金属エミッタ電極5)となる相互に
異なるエッチング選択比を持つ第1,第2の金属層(第
1の高融点エミッタ電極5a,第2の高融点エミッタ電
極5b)を順次積層形成する工程と、上記第2金属層5
b上にレジストパターン6を形成し、該レジストパター
ン6をマスクとして、上記第2,第1の金属層5b,5
aをジャストエッチングする工程と、上記第2の活性層
4が、上記金属層5a,5bが配置されていない領域に
おいて、その厚みが所定量薄くなり、かつ上記金属層5
a,5bが配置されている領域において、該第2の活性
層4の上記第1の金属層5aとの当接部の幅が上記金属
層5aの幅よりも所定量だけ小さくなるように、上記ジ
ャストエッチングされた金属層5a,5bをマスクとし
て上記第2の活性層4をエッチングする工程と、上記第
1の金属層5aの幅が上記第2の金属層5bの幅よりも
所定量だけ小さくなり、かつ該第1の金属層5aの幅が
上記第2の活性層4との当接部近傍においてさらに所定
量だけ小さくなるよう、上記第1の金属層5aを選択的
にサイドエッチングする工程と、上記レジスト6を除去
した後、全面に絶縁膜を被着する工程と、該絶縁膜をエ
ッチバックし、上記第2の活性層4表面の一部,上記第
1の金属層5aの側面,及び上記第2の金属層5bの上
記第1の金属層5aから突出している庇部の下面と側面
に、連続した絶縁膜8を残す工程と、該絶縁膜8,及び
上記金属層5をマスクとして、該マスク部以外の上記第
2の活性層4が除去され、かつ該マスク下の上記第2の
活性層4が所定量サイドエッチングされるように、上記
第2の活性層4をエッチングする工程と、上記第1の電
極5の両側に露出した上記第1の活性層3上,上記第2
の金属層5bの上面,及び該第2の金属層5bの庇部の
側面に形成された絶縁膜8上に、上記第1の活性層3上
に被着される部分が第2の電極7となる金属層7aを被
着する工程とを含むものであり、これにより、素子特性
の劣化,素子特性のバラツキを生ずることなく優れた特
性の半導体装置を低コストで製造できる半導体装置の製
造方法を提供するものである。
【0041】即ち、化合物半導体基板上1にコレクタ層
2(n−GaAs),ベース層3(p+ −GaAs),
3000Å程の層厚のエミッタ層4(n+ −InGaAs)
を有するHBT用エピ基板上に第1の高融点金属エミッ
タ電極5a(WSi)を5000Å、第2の高融点金属エミ
ッタ電極5b(W)を1000Å程度被着し、電極5a上に
レジストパターン6を形成し、該レジストパターンをマ
スクとして図3(a) に示すように、第1の高融点金属エ
ミッタ電極5aと第2の高融点金属エミッタ電極5bを
エッチングする。ここで、第1の高融点金属エミッタ電
極5aと第2の高融点金属エミッタ電極5bにそれぞれ
WSi,Wを用いるのは、後程選択エッチングができる
ようにするためである。次に、図3(b) に示すように高
融点金属エミッタ電極5a,5bをマスクとしてエミッ
タ層4にエッチングを施す。このときのエミッタ層4に
対するエッチング量は、第1,第2の高融点エミッタ電
極5a,5bが配置されていないエミッタ層4領域にお
いて該エミッタ層4の厚みが薄くなり、かつ第1,第2
の高融点エミッタ電極5a,5bが配置されているエミ
ッタ層4領域において該エミッタ層4の第1の高融点エ
ミッタ電極5aとの当接部の幅が第1の高融点エミッタ
電極5aの幅よりも小さくなる程度とする。次に、CF
4 +O2 ,又はSF6 +CHF3 等のガスを用いた反応
性イオンエッチング(RIE,Reactive Ion Etching)
または電子サイクロトロン共鳴(ECR,Electron Cyc
lotron Resonance)エッチングにより、図3(c) に示す
ように、高融点金属エミッタ電極5aに選択的にサイド
エッチングを施す。このエッチングの過程を図4(a) 〜
(c) に示す。
【0042】すなわち、図4(a) に示すように第1の高
融点金属エミッタ電極5aの幅よりも、エミッタ層4の
第1の高融点金属エミッタ電極5aとの接続部の幅の方
が小さいので、該第1の高融点金属エミッタ電極5aに
エッチングを行うと、図4(b) に示すように、第1の高
融点エミッタ電極5aの側面だけでなく、該第1の高融
点金属エミッタ電極5a下面のエミッタ層4との接触し
ていない部分においてもエッチングが始まる。さらにエ
ッチングを行うと、図4(c) に示すように、第1の高融
点金属エミッタ電極5aは断面略T字型の形状となる。
【0043】ここで,エッチングの進行状況を示すため
に、各部のディメンジョンD,W,d1,d2,d3を図5
(a),(b) に示すように定義する。D,Wは図3(b) に示
したエミッタ層4を途中までエッチングした際に入った
メサ形状を表すものであり、本発明ではエミッタ層4を
ウエットエッチングにより等方的にエッチングしている
ので、ほぼD≒Wである。d1は第1の高融点金属エミッ
タ電極5aの上部において行われるサイドエッチング量
を示すものであり、d2,d3は第1の高融点金属エミッタ
電極5aの下部において行われるサイドエッチング量を
示すものである。また図6は、上記図3(c) の工程、即
ち図4(a) 〜(c) の工程において、エミッタ層4のサイ
ドエッチング寸法Wをそれぞれ 500,1000,1500Åとし
たときの第1の高融点金属エミッタ電極5aのエッチン
グ量,即ちd1,d2,d3と時間との関係を示すものであ
る。図6に示されるように、本発明で形成する程度のサ
イドエッチングでは、d1はエッチング時間にほぼ比例し
て大きくなる。また、d3も本発明で形成する程度のサイ
ドエッチングではエッチング時間にほぼ比例して大きく
なるが、第1の高融点金属エミッタ電極5aの下方から
エッチングするレートなので、そのエッチング量はd1と
比べると小さい。これに対しd2は、図5(a) に示したW
から始まり、時間がたつにつれ徐々に減少した後に飽和
する。これはエッチングの初期においては、第1の高融
点金属エミッタ電極5aの第2の高融点金属エミッタ電
極5bとの接続面におけるエッチングレートの方が、第
1の高融点金属エミッタ電極5aのエミッタ層4との接
続面におけるエッチングレートよりも大きいのが、エッ
チングが進むにつれて徐々にd3が大きくなり、その結
果、エッチングレートが同程度になるからである。また
図6は、エッチング量d1,d3はWに依存しないことを示
し、一方d2は、Wに依存することを示しているので、第
1の高融点金属エミッタ電極5aの第2の高融点金属エ
ミッタ電極5bとの接続面に大きいサイドエッチを入れ
たい場合は、長時間のエッチングを行えばよい。また、
第1の高融点金属エミッタ電極5aのエミッタ層4との
接続面に大きいサイドエッチを入れたい場合は、エミッ
タ層4を途中までエッチングした際のサイドエッチ量,
即ちWを大きくすればよい。本実施の形態2ではサイド
エッチ量Wを1500Å以上に大きく取るようにしているの
で、第1の高融点金属エミッタ電極5aのエミッタ層4
との接続面に大きいサイドエッチ(切り込み部)を入れ
ることが可能である。このように、図3(c) の工程にお
いては、エッチング時間,及びエミッタ層4のサイドエ
ッチ量を調整することにより、第1の高融点金属エミッ
タ電極5aを所望の形状にすることができる。
【0044】次にレジストパターン6を除去した後、全
面に絶縁膜を被着し、エッチバックを行う。このとき、
庇状の第2の高融点金属エミッタ電極5bがマスクをし
て働くので、図3(d) に示されるように、エミッタ層4
の一部,第1の高融点エミッタ電極5aの側面,及び第
2の高融点エミッタ電極5bの第1の高融点エミッタ電
極5aから突出している庇部の下面と側面に側壁絶縁膜
8が残る。この後、露出したベース層3上,第2の高融
点金属エミッタ電極5b上,及び第2の高融点金属エミ
ッタ電極5bの庇部の側面に形成された側壁絶縁膜8上
にベース電極金属7aを蒸着する。ここで、ベース電極
金属7aは、Pt/Ti/Pt/Auをこの順に積層す
ることにより形成されたものである。また、該ベース電
極金属7aの厚みは、第1の高融点エミッタ電極5aに
はサイドエッチが入っているので、7000Å程度まで厚く
することができる。最後に必要でないベース電極金属7
aをリフトオフすれば、セルフアラインでベース電極7
を形成することができ、これにより図3(e) に示す半導
体装置が完成する。ここで、ベース電極7とエミッタ層
4の間の距離は、エミッタ層4へのサイドエッチ量,即
ちエミッタ層4の層厚と同程度の 0.3μmとなる。
【0045】このように、本実施の形態2による半導体
装置の製造方法では、斜めイオンミリングを行う必要が
ないので、素子特性の劣化,素子特性のバラツキを抑え
ることができる。また、化合物半導体層にドライエッチ
ングを施すといったような工程を含まないので、プロセ
スコストを低減することができる。
【0046】また、本実施の形態2による製造方法によ
れば、HBTのベース電極7・エミッタ層4間の距離を
0.3μm程度まで小さくでき、同時にベース電極7の厚
みを7000Å程度まで厚くすることができるので、ベース
抵抗が小さくなり、高周波特性の向上を図ることができ
る。また、エミッタ層4上に配置される第1の高融点金
属エミッタ電極5aのエミッタ層4との当接部近傍の幅
が小さくなるようにエッチングするようにしたので、エ
ミッタ・ベース間の電気的な分離を確実に行うことがで
きる。また、完成した半導体装置において、ベース層3
の表面が素子表面に露出していないので、ベース層表面
での再結合を抑制することができる。
【0047】なお、本実施の形態2においては、第1の
高融点金属エミッタ電極5aはWSi,第2の高融点金
属エミッタ電極5bはWであったが、この2つの金属は
選択エッチングが行える組み合わせであれば他の高融点
金属であってもよい。例えば第1の高融点金属エミッタ
電極5aがWSiである場合、第2の高融点金属エミッ
タ電極5bはAu,Pt,又はPdであってもよい。
【0048】実施の形態3.本発明の実施の形態3によ
る半導体装置の製造方法は、図7から図18によれば、
2つ以上の半導体素子を同一基板上に形成する半導体装
置の製造方法において、半導体基板(化合物半導体基板
1)の主表面上に、第1の活性層(ベース層3),第2
の活性層(エミッタ層4),第1の電極(高融点金属エ
ミッタ電極5)となる相互に異なるエッチング選択比を
持つ第1,第2の金属層(第1の高融点金属エミッタ電
極5a,第2の高融点金属エミッタ電極5b),及び絶
縁膜9を順次積層形成する工程と、第1の半導体素子形
成領域の上記絶縁膜9上にレジストパターン6を形成
し、該レジストパターン6をマスクとして、上記絶縁膜
9,及び上記第2,第1の金属層5b,5aをジャスト
エッチングする工程と、上記レジスト6を除去した後、
第2の半導体素子(抵抗素子10)を上記第2の活性層
4上の所定の位置に形成する工程と、該第2の半導体素
子10をレジスト11で覆った後、上記第2の活性層4
が、上記金属層5a,5bが配置されていない領域,及
び上記第2の半導体素子を覆うレジスト11が配置され
ていない領域において、その厚みが所定量薄くなり、か
つ上記金属層5a,5bが配置されている領域におい
て、該第2の活性層4の上記第1の金属層5aとの当接
部の幅が上記金属層5aの幅よりも所定量だけ小さくな
るように、上記ジャストエッチングされた金属層5a,
5b,及び上記第2の半導体素子を覆うレジスト11を
マスクとして上記第2の活性層4をエッチングする工程
と、上記第1の金属層5aの幅が上記第2の金属層5b
の幅よりも所定量だけ小さくなり、かつ該第1の金属層
5aの幅が上記第2の活性層4との当接部近傍において
さらに所定量だけ小さくなるよう、上記第1の金属層5
aを選択的にサイドエッチングする工程と、上記絶縁膜
9,及び上記第2の半導体素子を覆うレジスト11を除
去した後、全面に絶縁膜を被着する工程と、該絶縁膜に
エッチバックし、上記第2の活性層4表面の一部,上記
第1の金属層5aの側面,及び上記第2の金属層5bの
上記第1の金属層5aから突出している庇部の下面と側
面に、連続した絶縁膜8を残す工程と、上記第2の半導
体素子10をレジスト12で覆った後、上記連続した絶
縁膜8,上記金属層5a,5b,及び上記第2の半導体
素子を覆うレジスト12をマスクとして、該マスク部以
外の上記第2の活性層4が除去され、かつ該マスク下の
上記第2の活性層4が所定量サイドエッチングされるよ
うに、上記第2の活性層4をエッチングする工程と、上
記第2の半導体素子10上,及び上記第1の活性層3表
面の所定の位置にレジストを形成し、第2の電極金属7
aを全面に被着した後、リフトオフすることにより、該
第2の電極7をセルフアラインで形成する工程とを含む
ものであり、これにより、ベース抵抗が低減され、かつ
ベース・エミッタ間の電気的な分離が確実になされた半
導体素子を含む複数の素子を備えた半導体装置を容易に
歩留りよく得ることができるものである。
【0049】即ち、図7〜図18は、この本発明の実施
の形態1に記載したHBTに加えて、他の半導体素子
(抵抗素子、キャパシタなど)を同一基板上に形成する
MMIC(Monolithic Microwave IC) の製造方法を示し
たものである。まず、化合物半導体基板上1にコレクタ
層2,ベース層3,3000Å程の層厚のエミッタ層4を有
するHBT用エピ基板上に第1の高融点金属エミッタ電
極5aとなる金属層を5000Å程度,第2の高融点金属エ
ミッタ電極5bとなる金属層を1000Å程度被着し、さら
に絶縁膜9を3000Å程度被着した後、該絶縁膜9上にレ
ジストパターン6を形成し、該レジストパターン6をマ
スクとして、図7に示すように、絶縁膜9,第2の高融
点金属エミッタ電極となる金属層5b,及び第1の高融
点金属エミッタ電極5aとなる金属層をジャストエッチ
ングする。ここで、ベース層3はp+ −GaAs、コレ
クタ層2はn−GaAs、エミッタ層4はn+ −InG
aAsからなり、第1の高融点金属エミッタ電極5aは
WSi、また第2の高融点金属エミッタ電極5bはWか
らなる。また絶縁膜9は、SiO2 膜である。これは、
該SiO2 膜が上記第2の高融点金属エミッタ電極5b
との間に十分なエッチング選択比があるので、該絶縁膜
9を除去する際に、第2の高融点金属エミッタ電極5b
がエッチングにより浸食されることが無いからである。
上記SiO2 膜は、次に図8に示すように、レジストパ
ターン6を除去した後、例えば抵抗素子10等の半導体
素子をエミッタ層4上に作製する。次に図9に示すよう
に、レジスト11で抵抗素子10を保護するようにパタ
ーニングする。次に、図10に示すようにエミッタ層4
にエッチングを施す。エッチング方法は本発明の実施の
形態2における図3(b) の工程と同様の方法であり、こ
れにより、上記第1,第2の高融点エミッタ電極5a,
5bが配置されていないエミッタ層4領域において、該
エミッタ層4の厚みが薄くなり、かつ第1,第2の高融
点エミッタ電極5a,5bが配置されているエミッタ層
4領域において、エミッタ層4の第1の高融点エミッタ
電極5aとの当接部の幅が、第1の高融点エミッタ電極
5aよりも小さくなるようにする。次に,図11に示す
ように、第1の高融点金属エミッタ電極5aに選択的に
サイドエッチを入れる。エッチング方法は、本発明の実
施の形態2における図4に示した方法と同様であり、こ
れにより、第1の高融点金属エミッタ電極5aの幅が第
2の高融点金属エミッタ電極5bの幅よりも小さくな
り、かつ該第1の高融点金属エミッタ電極5aの上記エ
ミッタ層4との当接部近傍において、さらにその幅が小
さくなるようにする。次に図12に示すようにレジスト
11と絶縁膜9を除去する。次に絶縁膜9を全面に被着
した後、図13に示すように、エッチバックを行い側壁
絶縁膜8を残す。このとき抵抗素子10等の上面はエッ
チバックに対して十分なエッチング選択性を有する金属
薄膜(W,Au等)で形成されていることが必要であ
る。さらに図14に示すように、レジスト12で抵抗素
子10を保護する。次に図15に示すように、側壁絶縁
膜8とレジスト12をマスクにエミッタ層4をエッチン
グし、ベース層3表面を出す。次に図16に示すよう
に、ベース電極7を残す部分が抜けているパターンをレ
ジスト13で形成する。次に図17に示すように、全面
にベース電極金属7aを被着する。ベース電極金属7a
は、Pt/Ti/Pt/Auをこの順に積層することに
より形成されたものである。最後に図18に示すように
必要でないベース電極金属7aをリフトオフすることに
より、セルフアラインでベース電極7がエミッタ層4に
対して形成される。
【0050】このように、本実施の形態3による半導体
装置の製造方法においては、実施の形態1に示した本発
明に係る半導体素子を抵抗素子等の他の半導体素子と同
一基板上に形成する際に、レジスト11,12,13で
該他の半導体素子を保護しながら形成するようにしたの
で、他の半導体素子を傷めることなく、本発明に係る半
導体素子を含む複数の半導体素子を備えた半導体装置を
容易に製造することができる。
【0051】また、本実施の形態3による半導体装置の
製造方法においては、斜めイオンミリングを行う必要が
ないので、素子特性の劣化,素子特性のバラツキを抑え
ることができ、さらに、化合物半導体層をドライエッチ
ングする工程を含まないので、プロセスコストを低減す
ることができる。
【0052】また、本実施の形態3による製造方法によ
れば、HBTのベース電極7・エミッタ層4間の距離を
0.3μm程度まで短くでき、同時にベース電極7の層厚
を7000Å程度まで厚くすることができるので、ベース抵
抗が小さくなり、高周波特性の向上を図ることができ
る。また、エミッタ層4上に配置される第1の高融点金
属エミッタ電極5aのエミッタ層4との当接部近傍の幅
が小さくなるようにエッチングするようにしたので、エ
ミッタ・ベース間の電気的な分離を確実に行うことがで
きる。また、完成した半導体装置において、ベース層3
の表面が素子表面に露出していないので、ベース層表面
での再結合を抑制することができる。
【0053】なお、本実施の形態3においては、第1の
高融点金属エミッタ電極5aはWSi,第2の高融点金
属エミッタ電極5bはWであったが、この2つの金属は
選択エッチングが行える組み合わせであれば他の高融点
金属であってもよい。例えば第1の高融点金属エミッタ
電極5aがWSiである場合、第2の高融点金属エミッ
タ電極5bはAu,Pt,又はPdであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による半導体装置の
構造を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による半導体装置の
構造を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による半導体装置の
エミッタ電極及び同電極直下のサイドエッチ量を説明す
るための断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による半導体装置の
エミッタ電極の加工の様子を示すエッチングのデータで
ある。
【図7】 この発明の実施の形態3による半導体装置の
製造方法の一部を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による半導体装置の
製造方法の一部を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態3による半導体装置の
製造方法の一部を示す断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態3による半導体装置
の製造方法の一部を示す断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態3による半導体装置
の製造方法の一部を示す断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態3による半導体装置
の製造方法の一部を示す断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態3による半導体装置
の製造方法の一部を示す断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態3による半導体装置
の製造方法の一部を示す断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態3による半導体装置
の製造方法の一部を示す断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態3による半導体装置
の製造方法の一部を示す断面図である。
【図17】 この発明の実施の形態3による半導体装置
の製造方法の一部を示す断面図である。
【図18】 この発明の実施の形態3による半導体装置
の製造方法の一部を示す断面図である。
【図19】 従来の半導体装置の構造を示す断面図であ
る。
【図20】 図19に示す従来の半導体装置の製造方法
を示す断面工程図である。
【図21】 従来の他の半導体装置の製造方法を示す断
面工程図である。
【図22】 従来のさらに他の半導体装置の製造方法を
示す断面工程図である。
【図23】 従来の他の半導体装置及びその製造方法を
説明するための図である。
【図24】 図23に示す半導体装置における問題点を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 化合物半導体基板、2 コレクタ層、3 ベース
層、4 エミッタ層、5a 第1の高融点金属エミッタ
電極、5b 第2の高融点金属エミッタ電極、6 レジ
スト、7 ベース電極、7a ベース電極金属、8 側
壁絶縁膜、9 絶縁膜、10 抵抗素子、11,12,
13 レジスト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/41 H01L 29/46 H 29/43 S (72)発明者 紫村 輝之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 服部 亮 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 該半導体基板上に配置された第1の活性層と、 該第1の活性層上に配置された,所定形状にパターニン
    グされた第2の活性層と、 該第2の活性層上に配置された,該第2の活性層との当
    接部近傍においてその幅が小さくなっている下段部と、
    該下段部上に配置された,該下段部より突出した庇部を
    有する上段部とからなる第1の電極と、 上記第2の活性層表面,上記第1の電極の下段部の側
    面,及び上段部の庇部の下面と側面を覆うように連続的
    に配置された絶縁膜と、 上記第2の活性層の両側の第1の活性層表面上に、上記
    第2の活性層とセルフアラインに配置された第2の電極
    とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 当該半導体装置は、上記第1の活性層をベース層、上記
    第2の活性層をエミッタ層、上記第1の活性層と上記半
    導体基板との間に配置された半導体層をコレクタ層とす
    るヘテロバイポーラ型トランジスタであることを特徴と
    する半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置において、 上記第1の電極の下段部と、上記第1の電極の上段部
    が、相互に異なるエッチング選択比をもつ金属で形成さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置において、 上記第1の電極の下段部がWSiであり、上記第1の電
    極の上段部がWであることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上の主表面上に第1の活性
    層,第2の活性層,及び第1の電極となる相互に異なる
    エッチング選択比を持つ第1,第2の金属層を順次積層
    形成する工程と、 上記第2金属層上にレジストパターンを形成し、該レジ
    ストパターンをマスクとして、上記第2,第1の金属層
    をジャストエッチングする工程と、 上記第2の活性層が、上記金属層が配置されていない領
    域において、その厚みが所定量薄くなり、かつ上記金属
    層が配置されている領域において、該第2の活性層の上
    記第1の金属層との当接部の幅が上記金属層の幅よりも
    所定量だけ小さくなるように、上記ジャストエッチング
    された金属層をマスクとして上記第2の活性層をエッチ
    ングする工程と、 上記第1の金属層の幅が上記第2の金属層の幅よりも所
    定量だけ小さくなり、かつ該第1の金属層の幅が上記第
    2の活性層との当接部近傍においてさらに所定量だけ小
    さくなるよう、上記第1の金属層を選択的にサイドエッ
    チングする工程と、 上記レジストを除去した後、全面に絶縁膜を被着する工
    程と、 該絶縁膜をエッチバックし、上記第2の活性層表面の一
    部,上記第1の金属層の側面,及び上記第2の金属層の
    上記第1の金属層から突出している庇部の下面と側面
    に、連続した絶縁膜を残す工程と、 該絶縁膜,及び上記金属層をマスクとして、該マスク部
    以外の上記第2の活性層が除去され、かつ該マスク下の
    上記第2の活性層が所定量サイドエッチングされるよう
    に、上記第2の活性層をエッチングする工程と、 上記第1の電極の両側に露出した上記第1の活性層上,
    上記第2の金属層の上面,及び該第2の金属層の庇部の
    側面に形成された絶縁膜上に、上記第1の活性層上に被
    着される部分が第2の電極となる金属層を被着する工程
    とを含むことを特徴をする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第1の金属層としてW,上記第2の金属層としてW
    Siを用い、 該第1の金属層に選択的にサイドエッチングを施す工程
    において、該エッチングは、CF4 +O2 ,又はSF6
    +CHF3 ガスを用いた反応性イオンエッチング又は電
    子サイクロトロン共鳴エッチングにより行うことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 2つ以上の半導体素子を同一基板上に形
    成する半導体装置の製造方法において、 上記半導体基板の主表面上に、第1の活性層,第2の活
    性層,第1の電極となる相互に異なるエッチング選択比
    を持つ第1,第2の金属層,及び絶縁膜を順次積層形成
    する工程と、 第1の半導体素子形成領域の上記絶縁膜上にレジストパ
    ターンを形成し、該レジストパターンをマスクとして、
    上記絶縁膜,及び上記第1,第2の金属層をジャストエ
    ッチングする工程と、 上記レジストを除去した後、第2の半導体素子を上記第
    2の活性層上の所定の位置に形成する工程と、 該第2の半導体素子をレジストで覆った後、上記第2の
    活性層が、上記金属層が配置されていない領域,及び上
    記第2の半導体素子を覆うレジストが配置されていない
    領域において、その厚みが所定量薄くなり、かつ上記金
    属層が配置されている領域において、該第2の活性層の
    上記第1の金属層との当接部の幅が上記金属層の幅より
    も所定量だけ小さくなるように、上記ジャストエッチン
    グされた金属層,及び上記第2の半導体素子を覆うレジ
    ストをマスクとして上記第2の活性層をエッチングする
    工程と、 上記第1の金属層の幅が上記第2の金属層の幅よりも所
    定量だけ小さくなり、かつ該第1の金属層の幅が上記第
    2の活性層との当接部近傍においてさらに所定量だけ小
    さくなるよう、上記第1の金属層を選択的にサイドエッ
    チングする工程と、 上記絶縁膜,及び上記第2の半導体素子を覆うレジスト
    を除去した後、全面に絶縁膜を被着する工程と、 該絶縁膜をエッチバックし、上記第2の活性層表面の一
    部,上記第1の金属層の側面,及び上記第2の金属層の
    上記第1の金属層から突出している庇部の下面と側面
    に、連続した絶縁膜を残す工程と、 上記第2の半導体素子をレジストで覆った後、上記連続
    した絶縁膜,上記金属層,及び上記第2の半導体素子を
    覆うレジストをマスクとして、該マスク部以外の上記第
    2の活性層が除去され、かつ該マスク下の上記第2の活
    性層が所定量サイドエッチングされるように、上記第2
    の活性層をエッチングする工程と、 上記第2の半導体素子上,及び上記第1の活性層表面の
    所定の位置にレジストを形成し、第2の電極材料を全面
    に被着した後、リフトオフすることにより、第2の電極
    をセルフアラインで形成する工程とを含むことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
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