JPH06132297A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH06132297A
JPH06132297A JP27985892A JP27985892A JPH06132297A JP H06132297 A JPH06132297 A JP H06132297A JP 27985892 A JP27985892 A JP 27985892A JP 27985892 A JP27985892 A JP 27985892A JP H06132297 A JPH06132297 A JP H06132297A
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JP
Japan
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conductive film
film
pattern
emitter
layer
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JP27985892A
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English (en)
Inventor
Hisao Shigematsu
寿生 重松
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、半導体装置の製造方法に関し、エ
ミッタ電極とベース電極をセルファラインで形成する
際、エミッタメサにダメージを入り難くして素子特性を
安定にすることができ、素子微細化及び高速化を実現す
ることができる半導体装置の製造方法を提供することを
目的とする。 【構成】 第1導電型の半導体層4上に第2導電型の半
導体層5、6及び第1の導電性膜7を形成し、該第1の
導電性膜7から該第1の導電型の半導体層4が露出する
までエッチングして、導電性膜パターン7a及び該第2
導電型の半導体層パターン5a、6aを形成し、該第2
導電型の半導体層パターン5a、6aを表面平坦化膜10
で埋め込んだ後、該導電性膜パターン7a側壁に側壁絶
縁膜11を形成し、該表面平坦化膜10を除去して該第1導
電型の半導体層4を露出させ、次いで、堆積法により該
導電性膜パターン7a上及び該第1導電型の半導体層4
上に第2の導電性膜12を形成するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係り、詳しくは、メサ型のバイポーラトランジスタの
製造方法等に適用することができ、特に、エミッタ電極
とベース電極をセルファラインで形成する際、エミッタ
メサにダメージを入り難くして素子特性を安定にするこ
とができる半導体装置の製造方法に関する。
【0002】近年、半導体プロセスにおいては、素子の
微細化及び高速化の要求に対応するため、素子をマスク
合わせなしでセルファラインで形成することが重要とな
っている。素子の微細化、寄生抵抗の低減は電子デバイ
スの高性能化にとって必要不可欠なものであり、HBT
においても同様である。特に、HBTでは、素子の真性
な速度性能が高いだけに、寄生素子部分の影響を受け易
く、これを如何に小さくするかが問題となっている。化
合物半導体の加工技術はSiのそれとは大きく異なり、
セルファラインメント構造もHBTには特有なものが求
められている。また、HBTは内部ベース抵抗がSiバ
イポーラと比べてかなり低くできるので、セルファライ
ンはエミッタの微細化のみが主要目的ではなく、現状の
構造では、むしろ外部ベース抵抗の低減や、コレクタ容
量の低減に大幅に活かされている。これまでに各種のセ
ルファライン技術が報告されているが、そのひとつとし
て、T−シェイプ(Shape)を用いた構造が知られ
ている。これはメサの形状をT字型にすることで、各電
極間の分離を容易にし、かつ、電極をメサに近接して形
成することができるという構造である。しかも、T−シ
ェイプ構造は斜めイオンミリング等を用いないため、電
極の分離をダメージレスで行えるという特徴を有する。
【0003】しかしながら、このT−シェイプはメサの
エッチング形状に大きく依存するため、その利用度はエ
ッチング液またはガス、及び被エッチング材料によって
かなり制限を受けている。従って、このようにメサのエ
ッチング形状にさほど依存しないようにするためには、
メサを形成する際に用いるマスク材料をメサよりも大き
く形成し、結果的にT−シェイプ構造にするのが好まし
い。
【0004】そこで、これらの問題点を踏まえ、簡易に
プロセスが行え、かつ、電極の分離が行えるようなセル
ファラインプロセスを有する半導体装置の製造方法が要
求されている。
【0005】
【従来の技術】図4、5は従来の半導体装置の製造方法
を説明する図である。図示例はヘテロ接合バイポーラト
ランジスタの製造方法に適用する場合である。図4、5
において、31はInP等の基板であり、32は基板31上に
形成されたn+ −InGaAs等のサブコレクタ層であ
り、33はサブコレクタ層32上に形成されたn−InGa
As等のコレクタ層であり、33aはコレクタ層33がエッ
チングされ形成されたコレクタ層パターンである。次い
で、34はコレクタ層33上に形成されたp+ −InGaA
s等のベース層であり、34aはベース層34がエッチング
され形成されたベース層パターンであり、35はベース層
34上に形成されたInP等のエミッタ層であり、35aは
エミッタ層35がエッチングされ形成されたエミッタ層パ
ターンであり、36はエミッタ層35上に形成されたn+
InGaAs等のキャップ層であり、36aはキャップ層
36がエッチングされ形成されたキャップ層パターンであ
る。次いで、37はキャップ層パターン36a及びエミッタ
層パターン35aからなるエミッタメサであり、38はエミ
ッタメサ37を覆うように全面に形成されたSiO2 等の
絶縁膜であり、38aは絶縁膜38が異方性エッチングされ
てエミッタメサ37側壁に形成された側壁絶縁膜である。
そして、39はエミッタメサ37及び側壁絶縁膜38aを覆う
ように形成されたTi/Pt/Au等の導電性膜であ
り、39aは導電性膜39が斜めイオンミリングによりエッ
チングされエミッタメサ37上に形成されたエミッタ電極
であり、39bは導電性膜39が斜めイオンミリングにより
エッチングされベース層34上に形成されたベース電極で
あり、40はベース層パターン34a及びコレクタ層パター
ン33aからなるベースメサであり、41はサブコレクタ層
32上に形成されたTi/Pt/Au等のコレクタ電極で
ある。
【0006】次に、その半導体装置の製造方法を説明す
る。まず、図4(a)に示すように、MOVPE法等に
よりInP基板31上にn+−InGaAs、n−InG
aAs、p+ −InGaAs、n−InP、n+ −In
GaAsを順次堆積して、n+ −InGaAsサブコレ
クタ層32、n−InGaAsコレクタ層33、p+ −In
GaAsベース層34、n−InPエミッタ層35及びn+
−InGaAsキャップ層36を形成する。
【0007】次に、図4(b)に示すように、全面にレ
ジストを塗布し露光・現像によりエミッタメサに対応す
る領域が残るようにレジストパターニングを行ってレジ
ストマスクを形成し、このレジストマスクを用い、H3
PO4系とHCl系の溶液によりキャップ層36及びエミ
ッタ層35のエミッタメサ部分が残るようにウエットエッ
チングしてキャップ層パターン36a及びエミッタ層パタ
ーン35aを形成する。この時、キャップ層パターン36a
及びエミッタ層パターン35aからなるエミッタメサ37が
形成される。
【0008】なお、H3PO4系溶液はキャップ層36のエ
ッチャントであり、HCl系溶液はエミッタ層35のエッ
チャントである。次に、図4(c)に示すように、CV
D法等によりエミッタメサ37を覆うようにSiO2 を堆
積して絶縁膜38を形成した後、図4(d)に示すよう
に、RIE等により絶縁膜38を異方性エッチングしてエ
ミッタメサ37側壁に側壁絶縁膜38aを形成する。
【0009】次に、図5(e)に示すように、蒸着法等
により全面にTi/Pt/Auを堆積して導電性膜39を
形成する。次に、図5(f)に示すように、Ar等の斜
めイオンミリングによりエミッタ電極部分とベース電極
部分間の側壁絶縁膜38aにかけて形成された厚膜の導電
性膜39部分をエッチング除去してエミッタメサ37上にエ
ミッタ電極39aを形成するとともに、ベース層34上にベ
ース電極39bを形成する。
【0010】次いで、ベース電極39b幅を決めるための
レジストマスクを用いてベース電極39bの不要な部分を
除去した後、このレジストマスクを除去する。次いで、
フォトリソグラフィー工程によりベースメサ形成用のレ
ジストマスクを形成し、このレジストマスクを用いてH
3PO4系の溶液でベース層34からサブコレクタ層32が露
出するまでウエットエッチングしてベース層パターン34
a及びコレクタ層パターン33aからなるベースメサ40を
形成した後、蒸着、RIE法等によりサブコレクタ層32
上にTi/Pt/Auからなるコレクタ電極41を形成す
ることにより、図5(g)に示すような半導体装置を得
ることができる。
【0011】この従来の半導体装置の製造方法では、エ
ミッタ電極39aとベース電極39bをマスク合わせなしで
セルファラインで形成することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の半導体装置の製造方法では、Ar等の斜めイオンミリ
ングによりエミッタ電極部分とベース電極部分間の側壁
絶縁膜38aにかけて形成された導電性膜39部分をエッチ
ング除去して、エミッタメサ37上にエミッタ電極39aを
形成するとともに、ベース層34上にベース電極39bを形
成している。しかしながら、近時の厳しい素子微細化、
高速化の要求に伴い、エミッタメサ37とベース電極39b
間の側壁絶縁膜38a幅は小さくなってきている。このよ
うに、則壁絶縁膜38a幅が小さい状態で、側壁絶縁膜38
a表面の導電性膜39部分を斜めイオンミリングで短時間
でエッチング除去しようとすると、かなりのパワーが必
要である。そのうえ、斜めイオンミリングはエッチング
選択比を利用したエッチングではないので、エミッタ電
極39aとベース電極39b間の側壁絶縁膜38aが露出され
た時点でエッチングを止めるのは制御的に非常に困難で
ある。このため、側壁絶縁膜38aをエッチングしてしま
い、エミッタメサ37にまでエッチングが進行してエミッ
タメサ37にダメージを入り易いという問題があった。こ
れは素子が微細化される程顕著になる傾向があった。こ
のため、斜めイオンミリング時のパワーを小さくすれば
よいと考えられるが、パワーを小さくすると、側壁絶縁
膜38a表面の導電性膜39部分を除去するには長時間を要
してしまう。
【0013】そこで本発明は、エミッタ電極とベース電
極をセルファラインで形成する際、エミッタメサにダメ
ージを入り難くして素子特性を安定にすることができ、
素子微細化及び高速化を実現することができる半導体装
置の製造方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的達成の
ため、第1導電型の半導体層上に第2導電型の半導体層
及び第1の導電性膜を形成する工程と、次いで、該第1
の導電性膜から該第1の導電型の半導体層が露出するま
でエッチングして、導電性膜パターン及び該第2導電型
の半導体層パターンを形成する工程と、次いで、該第2
導電型の半導体層パターンを表面平坦化膜で埋め込む工
程と、次いで、該導電性膜パターン側壁に側壁絶縁膜を
形成する工程と、次いで、該表面平坦化膜を除去して該
第1導電型の半導体層を露出させる工程と、次いで、堆
積法により該導電性膜パターン上及び該第1導電型の半
導体層上に第2の導電性膜を形成する工程とを含むもの
である。
【0015】本発明においては、前記第2の導電性膜形
成後、斜めイオンミリングにより該側壁絶縁膜にかけて
形成された該第2の導電性膜を除去するようにしてもよ
い。この場合、側壁絶縁膜と第1導電型の半導体層間は
離間しているため、側壁絶縁膜表面には第2の導電性膜
はほとんど堆積されずにこの下の第1導電型の半導体層
上に堆積される。このため、従来の側壁絶縁膜側壁の厚
膜の導電性膜を斜めイオンミリングする場合よりも小さ
いパワーで斜めイオンミリングしても側壁絶縁膜表面の
第2の導電性膜を除去することができるので、従来より
もエミッタメサにダメージを与え難くすることができ
る。しかも、薄膜なので、短時間で行うことができる。
【0016】
【作用】本発明では、例示する実施例の図1〜3に示す
如く、エッチングにより導電性膜パターン7aとこの導
電性膜パターン7a下にキャップ層パターン6a及びエ
ミッタ層パターン5aからなるエミッタメサ9を形成
し、エミッタメサ9をポリイミド膜10で埋め込み、導電
性膜パターン7a側壁に側壁絶縁膜11を形成した後、ポ
リイミド膜10を除去してベース層4を露出させている。
このため、側壁絶縁膜11下に隙間(側壁絶縁膜11とベー
ス層4間)を付けることができる。このように、側壁絶
縁膜11下に隙間を付けた状態で蒸着したため、側壁絶縁
膜11上にも形成されるが導電性膜パターン7a上にエミ
ッタ電極となる導電性膜12と、側壁絶縁膜11下の領域を
除く露出されたベース層4上にベース電極となる導電性
膜12とを各々離間させて形成することができる。なお、
エミッタメサ9厚と導電性膜12厚、及び側壁絶縁膜11幅
等を適宜調整することにより、導電性膜パターン7a上
のエミッタ電極となる導電性膜12とベース層4上のベー
ス電極となる導電性膜12は各々容易に離間させることが
できる。しかも、従来の側壁絶縁膜上に形成された導電
性膜を斜めイオンミリングで除去する場合よりも、極め
て短時間(1,2分)で除去することができる。このた
め、従来の場合よりもエミッタメサ9及び導電性膜パタ
ーン7aにイオンミリングによるダメージを入り難くし
て素子特性を安定にすることができる。従って、素子微
細化及び高速化を実現することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜3は本発明の一実施例に則した半導体装置
の製造方法を説明する図である。図1〜3において、1
はInP等の基板であり、2は基板1上に形成されたn
+ −InGaAs等のサブコレクタ層であり、3はサブ
コレクタ2上に形成されたn−InGaAs等のコレク
タ層であり、3aはコレクタ層3がエッチングされ形成
されたコレクタ層パターンであり、4はコレクタ層3上
に形成されたp + −InGaAs等のベース層であり、
4aはベース層4がエッチングされ形成されたベース層
パターンである。次いで、5はベース層4上に形成され
たn−InP等のエミッタ層であり、5aはエミッタ層
5がエッチングされ形成されたエミッタ層パターンであ
り、6はエミッタ層5上に形成されたn+ −InGaA
s等のキャップ層であり、6aはキャップ層6がエッチ
ングされ形成されたキャップ層パターンである。次い
で、7はキャップ層6上に形成されたWSi等の導電性
膜であり、7aは導電性膜7がエッチングされ形成され
た導電性膜パターンであり、8は導電性膜7上に形成さ
れたSiO2 (SiONでもよい)等の絶縁膜であり、
8aは絶縁膜8がエッチングされ形成された絶縁膜パタ
ーンであり、9はキャップ層パターン6a及びエミッタ
層パターン5aからなるエミッタメサである。そして、
10はキャップ層パターン6a及びエミッタ層パターン5
aからなるエミッタメサ9を埋め込むように形成された
表面平坦化用のポリイミド膜であり、11は導電性膜パタ
ーン7a側壁に形成されたSiON等の側壁絶縁膜であ
り、12は導電性膜パターン7a上及び側壁絶縁膜11下の
領域を除く露出されたベース層4上に形成されたTi/
Pt/Au等の導電性膜であり、13はベース層パターン
4a及びコレクタ層パターン3aからなるベースメサで
あり、14はサブコレクタ層2上に形成されたTi/Pt
/Au等のコレクタ電極である。
【0018】次に、その半導体装置の製造方法について
説明する。まず、図1(a)に示すように、MOVPE
法等によりInP基板1上にn+−nGaAs、n−I
nGaAs、p+ −InGaAs、n−InP及びn+
−nGaAsを順次堆積して、膜厚3000Åのn+
InGaAsサブコレクタ層2、膜厚3500Åのn−
InGaAsコレクタ層3、膜厚500Åのp+ −In
GaAsベース層4、膜厚1600Åのn−InPエミ
ッタ層5及び膜厚1500Åのn+ −InGaAsキャ
ップ層6を形成する。次いで、スパッタ法等によりキャ
ップ層6上にWSiを堆積し、更にCVD法等によりS
iO2 を堆積して、膜厚5000ÅのWSi導電性膜7
及び膜厚3000ÅのSiO2 絶縁膜8を形成する。
【0019】次に、図1(b)に示すように、全面にレ
ジストを塗布し、露光・現像によりエミッタメサに対応
する領域が残るようにレジストパターニングを行ってレ
ジストマスクを形成し、このレジストマスクを用い、R
IE等により絶縁膜8をエッチングして絶縁膜パターン
8aを形成した後、O2 アッシング等によりレジストマ
スクを除去する。
【0020】次に、図1(c)に示すように、絶縁膜パ
ターン8aをマスクとし、CF4 +O3 ガスによるRI
E等によりWSi導電性膜7をドライエッチングしてエ
ミッタ電極を構成する導電性膜パターン7aを形成し、
次いで、絶縁膜パターン8a及び導電性膜パターニング
7aをマスクとし、H3 PO4 系等のエッチング液(H
3 PO4 :H2 2 :H2 O=1:1:40)でInGa
Asキャップ層6をウエットエッチングしてキャップ層
パターン6aを形成した後、絶縁膜パターン8a、導電
性膜パターン7a及びキャップ層パターン6aをマスク
とし、HCl系等のエッチング液(例えばHcl:H3
PO4 =1:20)でInPエミッタ層5をウエットエッ
チングしてエミッタ層パターン5aを形成する。この
時、ベース層4が露出されるとともに、キャップ層パタ
ーン6a及びエミッタ層パターン5aからなるエミッタ
メサ9が形成される。
【0021】次に、図2(d)に示すように、ポリイミ
ドを全面に塗布してポリイミド膜10を形成した後、ポリ
イミド膜10をエミッタメサ9のキャップ層パターン6a
上面が露出するまでエッチバックする。この時、キャッ
プ層パターン6a及びエミッタ層パターン5aからなる
エミッタメサ9がポリイミド膜10で埋め込まれる。次
に、図2(e)に示すように、CVD法(例えば流量比
2 /SiH4 /NH3 /N2 O=68/13.5/27/3s
ccm)等により全面にSiONを堆積して膜厚300
0ÅのSiON膜を形成した後、RIE等によりSiO
N膜を異方性エッチングして導電性膜パターン7a側壁
に幅3000Åの側壁絶縁膜11を形成する。
【0022】次に、図2(f)に示すように、ポリイミ
ド膜10をNMP等の溶液で剥離してベース層4を露出さ
せた後、蒸着法等により導電性膜パターン7a及び側壁
絶縁膜11下の領域を除く露出されたベース層4上にTi
/Pt/Au(膜厚100Å/400Å/2500Å)
を堆積して導電性膜12を形成する。この時、Ti/Pt
/Au膜は側壁絶縁膜11表面にも薄く形成されるが、側
壁絶縁膜11下の露出されたベース層4上には形成されな
い。
【0023】次に、図3(f)に示すように、全面にレ
ジストを塗布し、露光・現像によりエミッタ電極部分と
ベース電極部分に対応する領域が残るようにレジストパ
ターニングを行ってレジストマスクを形成し、このレジ
ストマスクを用い、RIE等によりベース層4上の不要
な導電性膜12をエッチングしてベース電極12aを形成し
た後、レジストマスクをO2 アッシング等により除去す
る。次いで、Ar等の斜めイオンミリングにより側壁絶
縁膜11表面に形成された不要な薄膜の導電性膜12を除去
することにより、エミッタ電極12bを形成する。なお、
ここでの斜めイオンミリングではベース電極12aとエミ
ッタ電極12bが完全に分離されているので、行わなくて
もよいが、行うことでベース電極12aとエミッタ電極12
b間のリークをより生じ難くすることができ好ましい。
また、ベース層4上での導電性膜12のエッチング工程と
斜めイオンミリング工程は上記の場合と逆に行ってもよ
い。
【0024】そして、フォトリソグラフィー工程とエッ
チング工程によりベース層4及びコレクタ層3をパター
ニングしてベース層パターン4a及びコレクタ層パター
ン3aからなるベースメサ13を形成したあと、蒸着・R
IE等によりサブコレクタ層2上にTi/Pt/Au
(膜厚100Å/400Å/2500Å)からなるコレ
クタ電極14を形成することにより、図3(g)に示すよ
うな半導体装置を得ることができる。
【0025】このように本実施例では、エッチングによ
り導電性膜パターン7aとこの導電性膜パターン7a下
にキャップ層パターン6a及びエミッタ層パターン5a
からなるエミッタメサ9を形成し、このエミッタメサ9
をポリイミド膜10で埋め込み、導電性膜パターン7a側
壁に側壁絶縁膜11を形成した後、ポリイミド膜10を除去
してベース層4を露出させている。このため、側壁絶縁
膜11下に隙間(側壁絶縁膜11とベース層4間)を付ける
ことができる。このように、側壁絶縁膜11下に隙間を付
けた状態で蒸着したため、側壁絶縁膜11上にも形成され
るが導電性膜パターン7a上にエミッタ電極となる導電
性膜12と、側壁絶縁膜11下の領域を除く露出されたベー
ス層4上にベース電極となる導電性膜12とを各々離間さ
せて形成することができる。なお、エミッタメサ9厚と
導電性膜12厚、及び側壁絶縁膜11幅等を適宜調整するこ
とにより、導電性膜パターン7a上のエミッタ電極とな
る導電性膜12と、ベース層4上のベース電極となる導電
性膜12とは各々容易に離間させることができる。しか
も、従来の側壁絶縁膜上に形成された導電性膜を斜めイ
オンミリングで除去する場合よりも、極めて短時間
(1,2分)で除去することができる。このため、従来
の場合よりもエミッタメサ9及び導電性膜パターン7a
にイオンミリングによるダメージを入り難くして素子特
性を安定にすることができる。従って、素子微細化及び
高速化を実現することができる。
【0026】なお、上記実施例では、蒸着金属にTi/
Pt/Auを用いる場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えばAuGe/Au
又はPd/Zn/Pt/Au等の他の金属を用いる場合
であってもよい。また、上記実施例では、InP/In
GaAsヘテロ接合パイポーラトランジスタを製造する
方法に適用する場合を説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、他の半導体装置の製造方法、例え
ばA GaAs/GaAs、InA As/InGaA
s等による半導体装置の製造方法に適用することができ
るのは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、エミッタ電極とベース
電極をセルファラインで形成する際、エミッタメサにダ
メージを入り難くして素子特性を安定にすることがで
き、素子微細化及び高速化を実現することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に則した半導体装置の製造方
法を説明する図である。
【図2】本発明の一実施例に則した半導体装置の製造方
法を説明する図である。
【図3】本発明の一実施例に則した半導体装置の製造方
法を説明する図である。
【図4】従来例の半導体装置の製造方法を説明する図で
ある。
【図5】従来例の半導体装置の製造方法を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 基板 2 サブコレクタ層 3 コレクタ層 3a コレクタ層パターン 4 ベース層 4a ベース層パターン 5 エミッタ層 5a エミッタ層パターン 6 キャップ層 6a キャップ層パターン 7 導電性膜 7a 導電性膜パターン 8 絶縁膜 8a 絶縁膜パターン 9 エミッタメサ 10 ポリイミド膜 11 側壁絶縁膜 12 導電性膜 12a ベース電極 12b エミッタ電極 13 コレクタメサ 14 コレクタ電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体層(4)上に第2導
    電型の半導体層(5、6)及び第1の導電性膜(7)を
    形成する工程と、 次いで、該第1の導電性膜(7)から該第1の導電型の
    半導体層(4)が露出するまでエッチングして、導電性
    膜パターン(7a)及び該第2導電型の半導体層パター
    ン(5a、6a)を形成する工程と、 次いで、該第2導電型の半導体層パターン(5a、6
    a)を表面平坦化膜(10)で埋め込む工程と、 次いで、該導電性膜パターン(7a)側壁に側壁絶縁膜
    (11)を形成する工程と、 次いで、該表面平坦化膜(10)を除去して該第1導電型
    の半導体層(4)を露出させる工程と、 次いで、堆積法により該導電性膜パターン(7a)上及
    び該第1導電型の半導体層(4)上に第2の導電性膜
    (12)を形成する工程とを含むことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の導電性膜(12)形成後、斜め
    イオンミリングにより該側壁絶縁膜(11)にかけて形成
    された該第2の導電性膜(12)を除去することを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5729033A (en) * 1995-06-06 1998-03-17 Hughes Electronics Fully self-aligned submicron heterojunction bipolar transistor
JP2011222611A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ヘテロ接合バイポーラトランジスタおよびその製造方法

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