JP3236386B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3236386B2
JP3236386B2 JP00559993A JP559993A JP3236386B2 JP 3236386 B2 JP3236386 B2 JP 3236386B2 JP 00559993 A JP00559993 A JP 00559993A JP 559993 A JP559993 A JP 559993A JP 3236386 B2 JP3236386 B2 JP 3236386B2
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fet
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置、特に化
合物半導体等をもちいた超高速ディジタルICなどを構
成する電界効果型トランジスタ(所謂FETと称す
る。)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、この種のディジタルICは、DC
FL(Direct CoupledField Ef
fect Transistor Logic)の名で
知られており、回路構成が簡単で、低消費電力特性を有
しているため、GaAs集積回路のLSI化に最も適し
た回路構成である(文献I:「超LSI総合事典」、サ
イエンスフォ−ラム、昭和63年、p31参照)。
【0003】以下、図7を用いてDCFLの回路構成お
よび駆動方法を簡単に説明する。
【0004】図7の回路図は、多数配列された半導体素
子中の一部を代表的に示してある。
【0005】図中、10はデプレッションモ−ドFET
(D−FETとも称す。)、12はエンハンスメントモ
−ドFET(E−FETとも称す。)、14は電源電圧
端子、16は入力電圧端子、18は出力電圧端子、20
は配線接続点を表している。
【0006】また、入力電圧端子16は、E−FET1
2のゲ−ト電極に接続されている。また、E−FET1
2のソ−ス電極はア−ス22に接続されている。一方、
ドレイン電極は、D−FET10のソ−ス電極に接続さ
れ、またD−FET10のドレイン電極は電源電圧端子
14に接続されている。
【0007】また、D−FET10のゲ−ト電極は、出
力電圧端子18に接続されている。
【0008】また、E/D形FETのソ−ス・ドレイン
を結合する配線とD−FET10側のゲ−ト電極・出力
電圧を結合する配線とは配線接続点20で接続されてい
る。
【0009】次に、DCFL回路の駆動方法につき説明
する。
【0010】入力電圧端子16から印加された入力電圧
inがDCFLインバ−タの理論しきい値よりも低レベ
ル(Lレベル)にあるとスイッチングトランジスタであ
るE−FET12が遮断状態(オフ状態)になって、定
電流源であるD−FET10はオン状態となるが電源電
圧端子14からア−スへ電流は流れない。このとき端子
18での出力電圧VoutはVinの否定、すなわち高レベ
ル(Hレベル)となる。
【0011】一方、入力電圧VinがHレベルになると、
E−FETが導通状態(オン状態)となり、D−FET
の電流はE−FETを通過してア−スに流れ込む。この
とき端子18での出力電圧Vout はLレベルとなる。
【0012】従来、E−FETのゲ−ト電極の上部を下
部部分より大きくして製造方法する例としては、文献I
I(「Enhancement−Node Pseud
omorphic Inverted HEMT fo
r Low Noise Amplifier」、Ka
zuhiko、Ohmura、al.IEEE、TRA
NSACTIONS ON MICROWAVE TH
EORY AND TECHNIQUES 、Vol,
39、NO.12、DECEMBER 1991)が開
示されている。
【0013】図8および図9は、文献IIに開示されて
いるマッシュル−ム形のゲ−ト電極を有するE−FET
の工程を説明するための図である。
【0014】先ず、GaAs基板30上に絶縁膜32
(SIN膜)を積層させた後、第1および第2レジスト
パタ−ン34、36を形成する(図8の(A))。な
お、この時の第2レジストパタ−ン36の膜厚は約0.
5μm程度とする。
【0015】次に、垂直軸に対して20度の傾斜角度で
蒸着をおこなってアルミニウムの薄膜をSIN膜32の
露出面に被着させる。このような斜め蒸着によって0.
2μm幅のスリットが形成されたアルミニウム(Al)
膜をシリコン窒化膜32上に得ている(図8の
(B))。
【0016】次に、任意適当な条件の下でRIE(Re
active Ion Etching)法などを用い
てSIN膜32中に溝42を設け、GaAs基板30の
表面を部分的に露出させる(図8の(C))。
【0017】次に、形成すべきFETをE−FETにす
るため、塩素ガスを用いてECR(Electron
Cyclotron Resonance)法などを用
いてドライ或いはウエットエッチングにより第1および
第2リセス44、46を形成する(図9の(A))。
【0018】次に、第2レジストパタ−ン36をマスク
にして蒸着法等を用いて金属蒸着を行ってゲ−ト金属層
48a、48bを形成する(図9の(B))。
【0019】その後、リフトオフ法によって第1および
第2レジストパタ−ン34、36および第2レジストパ
タ−ン上のゲ−ト金属層48bを除去し、図9の(C)
の構造体を得る。このとき残存したゲ−ト金属層部分4
9がゲ−ト電極となる。文献IIでは、E−FETの製
造方法についての記載はされているが、もう一方のD−
FETを形成する方法については何ら記載はない。従っ
て、従来の方法では先ずE−FETを形成した後、D−
FETを形成するという2段階の方法によってDCFL
を構成していた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来DCFLの製造方法においては、上述したように、同
一GaAs基板上に、先ずE−FET(或いはD−FE
T)を形成し、その後、D−FET(或いはE−FE
T)を形成している。従って、製造工程の工数の増加ま
たは製造上の煩雑さが生じるという問題があった。
【0021】この発明の目的は、特性の異なる2つの半
導体素子を同一半導体下地に具える半導体装置を、少な
い工程数で簡単に製造する方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この発明の半導体装置の製造方法によれば、同一半
絶縁性GaAs基板の上側に、上部の電極幅が下部の電
極幅より大きな第1ゲート電極を有するE−FETと、
第2ゲート電極を有するD−FETとを具える半導体装
置を製造するに当たり、以下の(a)〜(d)の工程を
含んでいる。 (a)第1ゲート電極の下部部分を形成する工程。 (b)第1ゲート電極の下部部分の上面を含む該上面よ
り広い領域を露出する第1開口部と、D−FETの第2
ゲート電極形成予定領域を露出する第2開口部とを有す
るマスクを形成する工程。 (c)このマスク形成済みの半導体下地全面に第1ゲー
ト電極の上部電極形成用および第2ゲート電極形成用を
兼ねる薄膜を形成する工程。 (d)このマスクを除去すると共に該薄膜のマスク上の
部分を除去する工程。
【0023】また、好ましくは、このマスクは、第1ゲ
ート電極の下部部分の表面を露出する開口および第2ゲ
ート電極形成予定領域を露出する開口を有する下層マス
クと、前記第1開口部および第2開口部を有する上層マ
スクとするのが良い。
【0024】
【作用】上述したこの発明の半導体装置の製造方法によ
れば、同一半絶縁性GaAs基板の上側に2つの半導体
素子、すなわちE−FETおよびD−FETを設け、E
−FET側に下部電極幅より大きく上部電極幅を形成す
る。
【0025】先ず、E−FETの第1ゲート電極の下部
部分を形成する。従って、第1ゲート電極の下部電極の
電極長さは予め小さくしておくことができる。なお、こ
こで電極長とは、断面図形状で見た場合、電極幅を指
す。
【0026】また、E−FETの第1ゲート電極の下部
部分の上面を含み、かつ、この上面より広い領域を露出
させる第1開口部を下部電極上に設けてある。また、D
−FETの第2ゲート電極形成予定領域を露出させるた
め、第2開口部を有するマスクを形成する。このような
方法によって後工程の際にE−FET側に下部電極幅よ
りも大きい上部電極を下部電極上に接合させて形成でき
る。
【0027】また、マスク形成済の半導体下地全面は、
E−FETの上部電極形成用薄膜を形成し、D−FET
の第2ゲート電極形成予定領域に電極用薄膜を形成す
る。従って、従来はそれぞれのE/D形FETの電極形
成を別々に行っていたが、この工程によればE−FET
の第1ゲート電極の下部電極よりも大きい上部電極とD
−FETの第2ゲート電極とを同時に形成することがで
きる。
【0028】また、マスクおよびマスク上に形成された
金属薄膜を除去する。このような方法によって従来のよ
うに多くの工程を経ることがなくなり、工程の低減化を
図ることができる。また、このマスクは、第1半導体素
子の電極の下部部分の表面を露出する開口および第2半
導体素子の電極形成予定領域を露出する開口を有する下
層マスクと、第1開口部および第2開口部を有する上層
マスクとで構成されている。
【0029】このような2つのマスクを用いることによ
って、第1半導体素子の上部電極はマッシュル−ム形の
電極を形成し、第2半導体素子の電極を同時に形成でき
る。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の半導体装
置、特にE−FET(エンハンスメントモードFET)
とD−FET(デプレッションモードFET)の素子を
有する半導体装置の構造につき説明する。なお、実際の
製造の際には、同一半導体上に複数のE−FETおよび
D−FETを有する。しかし、この発明の実施例ではそ
の中の一部分を示してあるにすぎない。
【0031】図6は、この発明で形成されるE−FET
とD−FET(以下、E/D形FETと称する。)から
なる半導体装置の要部断面図である。各図は、この工程
中の主要段階で得られる構造体を、この発明が理解出来
る程度に、断面図で概略的に示してある。尚、この断面
図は、下地の上面に直交し、かつチャネル方向に平行に
取った断面の切口に注目して示している。また、ここで
E−FET側の上層および下層電極を有する領域を第1
半導体素子と称し、D−FET側の電極を有する領域を
第2半導体素子と称する。
【0032】図中、半導体下地50としてはS.I.G
aAs基板を用いる。第1半導体素子の電極90(第1
ゲ−ト電極とも称する。)は、下部電極78bと上部電
極89によって形成される。また、この第1電極90の
上部電極89の幅は、下部電極78bよりも大きく形成
される。
【0033】一方、D−FET側の電極(これを第2ゲ
−ト電極とも称する。)は、半導体層68を介して同一
S.I.GaAs基板50上に形成される。このとき第
2ゲ−ト電極91のチャネル厚さH2は、第1ゲ−ト電
極90の厚さH1よりも大きく形成する。
【0034】また、52はアンド−プGaAsバッファ
層、54はn型GaAsチャネル層、56は第1ストッ
パ層、58はn型GaAsチャネル層、60は第2スト
ッパ層、62はn型GaAsチャネル層、64はn+
aAsコンタクト層、66はオ−ミック電極、68は半
絶縁性層をそれぞれ表している。
【0035】次に、図1〜図6を用いてこの発明の実施
例に用いられる半導体装置の製造方法につき説明する。
【0036】先ず、下地50には半絶縁性GaAs基板
(以下、S.I.GaAs基板と称する。)を用いる。
MBE法(Molecular Beam Epita
xy)を用いて超高真空中で結晶構成元素を蒸発させ、
S.I.GaAs基板50上にアンド−プGaAsバッ
ファ層52、n型GaAsチャネル層54、第1ストッ
パ層56、n型GaAsチャネル層58、第2ストッパ
層60、n型GaAsチャネル層62およびn+ GaA
sコンタクト層64を順次エピタキシャル成長させる。
なお、第1および第2ストッパ層の材質は例えばAl
0.3 Ga0.7 Asとし、RIE(Reactive I
on Etching)法等を用いて約50A°(オン
グストロ−ム)の薄膜を形成する。また、n型GaAs
チャネル層54、58、62中に、E/D形FETのし
きい値電圧を所定の値に設定するため、リセスエッチン
グ調整用の第1および第2ストッパ層56、60を設け
てある。更に、基板50の表面にチャネル領域を任意適
当にマスクし(図示せず)、その後例えば酸素(O)を
イオン注入して半絶縁性層68を形成する。このように
して各半導体素子間を分離しておく。
【0037】次に、任意適当な方法を用いてn+ GaA
sコンタクト層64および半導体層68表面に所定の位
置でオ−ミック電極66を形成する。このとき用いるオ
−ミック電極66の材質は、例えばAuGe/Ni/A
uとする(図1の(A))。
【0038】次に、E−FETのチャネル領域に部分的
な露出面を与えるため、開口部72を有する第1レジス
トパタ−ン70を形成する。このとき開口部72の頂部
の幅B1は、所定のチャネル幅と同一寸法になるように
設定する。
【0039】次に、第1レジストパタ−ン70をマスク
として開口部72の下方に露出しているn+ GaAsコ
ンタクト層64とn型GaAsチャネル層62とを第2
ストッパ層60の表面が露出するまでエッチングする。
このときのエッチング方法は、例えば、CCl2 2
スを用いたRIE法等で異方性エッチングで行えば良
い。更に、オ−バ−エッチングさせることによって、そ
れぞれの半導体層68の方向に溝部を所定の量だけ広げ
る。なお、このときのエッチング量は、所定の耐圧とソ
−ス抵抗の値を考慮して決める。また、このとき形成し
た溝を第1上部リセス74と称する(図1の(B))。
【0040】次に、第1上部リセス74底面に露出して
いる第2ストッパ層60をウエットエッチング等を用い
て除去する。更に、第1レジストパタ−ン70をマスク
にして第2ストッパ層60の下部に露出しているn型G
aAsチャネル層58に対してエッチングを行って第1
下部リセス76を形成する。このときのエッチングは、
異方性エッチングを用いると良い。なお、エッチングの
深さは、第1ストッパ層56面までの深さになる(図2
の(A))。
【0041】次に、任意適当な条件でウエットエッチン
グを用いて、第1下部リセス76の下面に露出している
第1ストッパ層56を除去する。更に、蒸着法等を用い
てゲ−ト金属蒸着層78cおよび下部電極用蒸着層78
aを形成する(図2の(B))。このとき下部電極用蒸
着層78aの幅L1は、開口部72の幅B1と同一寸法
になる。
【0042】次に、第1レジストパタ−ン70およびゲ
−ト金属蒸着層78cを任意適当な化学処理を用いて除
去し、図3の(A)に示す構造体を得る。このとき第1
半導体素子の下部電極用蒸着層78aは、下部電極78
bになる。
【0043】上述した図1〜図3の(A)までの工程
は、通常行われているE−FETの製造方法である。
【0044】次に、図3の(B)以下の図を用いて、こ
の発明の特色を示す製造工程につき説明する。
【0045】図3の(A)工程で形成した構造体の表面
全体にレジストを塗布した(図示せず)後、乾燥および
硬化させて露光リソグラフィ法等を用いて下層マスク8
0a(下層レジストパタ−ンとも称す。)を形成する。
このときE−FET側の下部電極78bは、下層レジス
トパタ−ン80aに覆われている。また、このとき下層
レジストパタ−ン80aは、第1上部リセス74とゲ−
ト金属蒸着層78aとの隙間を埋めるように形成する。
また、下層レジストパタ−ン80aは、第1半導体素子
の下部電極78bの全体を覆うように形成する(図3の
(B))。
【0046】次に、下部電極78bの頂部を頭だしする
ため、例えば酸素ガスをもちいたRIE法等によって下
層レジストパタ−ン80aの上面をエッチングする。こ
のようにして形成された下層レジストパタ−ンを下層レ
ジストパタ−ン80bと呼ぶ(図4)。
【0047】次に、E/D形FETを形成するため、E
−FET側に第1開口部82を有し、D−FET側に第
2開口部84を有する上層マスク87(上層レジストパ
タ−ンとも称す。)を形成する。このとき第1開口部8
2は、下部電極の幅より大きな幅となるように形成す
る。なお、各マスクは、上層マスクと下層マスクで構成
されている。そして、下層マスクは、第1半導体素子の
下部電極78b部分の表面を露出する開口を有してお
り、また、上層マスクは第1および第2半導体素子の電
極形成予定領域を露出する開口を有する第1開口部82
および第2開口部84で構成されている。
【0048】次に、E−FET側の第1開口部82に露
出している下部電極78bをマスクにし(図示せず)、
かつ上層レジストパタ−ン87をマスクにしてD−FE
T側の第2開口部84の下方に露出しているn+ GaA
sコンタクト層64およびn型GaAsチャネル層62
をエッチングして第2リセス86を形成する。このとき
エッチング深さは、第2ストッパ層60までの深さにす
る(図5の(A))。
【0049】次に、ウエットエッチングを行って第2リ
セス86に露出している第2ストッパ層60を除去す
る。その後、第1および第2開口部82、84の上方か
ら下方に向かって露出している下部電極領域および第2
リセス86の底面に金属蒸着する。このときの金属蒸着
は、蒸着法等を用いて行えば良い。
【0050】このようにして下部電極78b上に上部電
極形成用薄膜88a、第2リセス86の底面に電極形成
用薄膜88bが同時に形成される。また、上層レジスト
パタ−ン87には、ゲ−ト金属薄膜88cが形成させる
(図5の(B))。
【0051】次に、リフトオフ法等を用いて上層レジス
トパタ−ン87、下層レジストパタ−ン80bおよびゲ
−ト金属薄膜88cを除去し、図6に示す構造体を得
る。このようにして形成されたE−FET側の電極が第
1ゲ−ト電極90となり、D−FET側の電極が第2ゲ
−ト電極91となる。また、第1ゲ−ト電極90の上部
および下部は、上部電極89および下部電極78bとな
る。
【0052】上述したことから理解できるようにこの発
明によれば、従来のようにE−FETおよびD−FET
を別々に製造する必要がなくなるため、製造工程が著し
く簡略化できる。従って、製造工程の低減化、低コスト
化を図ることができる。
【0053】また、2層から成るストッパ層を用いてい
るため、チャネル層の厚さを容易に制御することができ
る。従って、E/D形FETのしきい値電圧を精度良く
制御できる。更に、E−FETの第1ゲ−ト電極は、下
部電極の幅よりも上部電極の幅を大きくしてある。この
ような形状をマッシュル−ム形電極とも称する。このた
め、ゲ−ト抵抗は小さくなり、DCFLの回路構成によ
る遅延時間の遅れを改善できる。
【0054】また、E−FETの電極をマッシュル−ム
形にすることによってゲ−ト電極に流れる電流密度を減
少させることができる。従って、エレクトロマイグレ−
ションが起こりにくくなり、ゲ−ト電極の断線は著しく
改善される。
【0055】なお、この発明の実施例は、E/D形FE
Tの例について説明したが何らこれに限定されるもので
はなく、例えば、ダイオ−ドとFETからなる半導体装
置等の電気素子にも適用できる。また、この実施例で
は、2つのストッパ層を半導体中に設けたが、同様な特
性が得られるならばこのストッパ層を用いなくとも何ら
差し支えない。
【0056】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の半導体装置の製造方法によれば、先ず、E−FE
Tの第1ゲート電極の下部部分を形成する。このとき形
成された下部電極幅を後工程で形成される上部電極幅よ
りも小さくすることができる。従って、E−FET側の
遮断周波数特性fTや相互コンダクタンスgm等の電気特
性を向上することができる。
【0057】また、第1ゲート電極の下部部分の上面を
含み、かつ、この上面よりも広い領域を露出する第1開
口部と、D−FETの第2ゲート電極形成予定領域を露
出する第2開口部を有するマスクを形成する。このよう
に、第1および第2開口部を形成しているため、E−F
ET側には次工程で下部電極幅よりも断面積の大きな上
部電極を形成できる。また、D−FET側には所定のリ
セスを同一半導体下地上に形成することができる。しか
も、それぞれの電極形成用薄膜を同時に形成できる。
【0058】また、第1および第2開口部を有するマス
ク形成済の半導体下地全面にE−FFETの第1ゲート
電極の上部電極形成用薄膜およびD−FETの第2ゲー
ト電極形成用薄膜を形成する。このような工程によっ
て、従来のようにE−FETおよびD−FETのゲート
電極を別々に作製する必要がなくなるため、製造工程を
著しく簡略化できる。
【0059】また、各マスクを除去すると共にマスク上
に形成された薄膜部分も除去する。
【0060】このような工程によってE−FET側に、
上部電極幅が下部電極幅よりも大きい第1ゲート電極を
形成し、D−FET側にも所定の第2ゲート電極が形成
できる。
【0061】従って、この発明によれば、E−FETお
よびD−FETにゲート電極を同時に形成できるため、
DCFLの製造において、著しく製造工数の低減を図る
ことができる。従って、低コスト化を図ることができ
る。また、E−FETのゲート電極を変える(上部電極
を下部電極よりも断面積を大きくする。)ことによって
ゲ−ト抵抗や電流密度を小さくできる。従って、遅延時
間の遅れとかエレクトロマイグレ−ションによるゲ−ト
電極の断線障害を著しく改善できる。
【0062】また、下層マスクは、E−FET側に第1
ゲート電極の下部部分の表面を露出させて設ける。更
に、上層マスクは、E−FETおよびD−FETの第1
および第2ゲート電極領域に第1開口部および第2開口
部を有する形状で設ける。従って、E−FET側には、
マッシュル−ム形の上部電極が形成できる。D−FET
側には、第2リセスおよび第2ゲ−ト電極が形成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を説明するための工程図であ
る。
【図2】(A)および(B)は、図1に続く、この発明
の実施例を説明するための工程図である。
【図3】(A)および(B)は、図2に続く、この発明
の実施例を説明するための工程図である。
【図4】図3に続く、この発明の実施例を説明するため
の工程図である。
【図5】(A)および(B)は、図4に続く、この発明
の実施例を説明するための工程図である。
【図6】図5に続く、この発明の実施例を説明するため
の工程図である。
【図7】DCFLの駆動回路図である。
【図8】従来のゲ−ト電極形成方法を説明するための工
程図である。
【図9】図8に続く、従来のゲ−ト電極形成方法を説明
するための工程図である。
【符号の説明】
50:S.I.GaAs基板 52:アンド−プ
GaAsバッファ層 54:n型GaAsチャネル層 56:第1ストッ
パ層 58:n型GaAsチャネル層 60:第2ストッ
パ層 62:n型GaAsチャネル層 64:n+ GaA
sコンタクト層 66:オ−ミック電極 68:半絶縁性層 70:第1レジストパタ−ン 72:開口部 74:第1上部リセス 76:第1下部リ
セス 78a:下部電極用蒸着層 78b:下部電極 78c:ゲ−ト金属蒸着層 80a,80b:下層マスク(下層レジストパタ−ン) 82:第1開口部 84:第2開口部 86:第2リセス 87:上層マスク(上層レジストパタ−ン) 88a:上部電極形成用薄膜 88b:電極形成
用薄膜 88c:ゲ−ト金属薄膜 89:上部電極 90:第1ゲ−ト電極 91:第2ゲ−ト
電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/812 (56)参考文献 特開 昭63−299280(JP,A) 特開 平1−292863(JP,A) 特開 平2−45938(JP,A) 特開 平3−268333(JP,A) 特開 平6−151467(JP,A) 特開 平1−99263(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/095 H01L 21/06 H01L 21/338 H01L 29/778 H01L 29/812 H01L 21/8232

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一半絶縁性GaAs基板の上側に、上
    部の電極幅が下部の電極幅より大きな第1ゲート電極を
    有するエンハンスメントモードFETと、第2ゲート電
    極を有するデプレッションモードFETとを具える半導
    体装置を製造するに当たり、 (a)前記第1ゲート電極の下部部分を形成する工程
    と、 (b)前記第1ゲート電極の下部部分の上面を含む該上
    面より広い領域を露出する第1開口部と、前記デプレッ
    ションモードFETの第2ゲート電極形成予定領域を露
    出する第2開口部とを有するマスクを形成する工程と、 (c)該マスク形成済みの半導体下地全面に前記第1ゲ
    ート電極の上部電極形成用および第2ゲート電極形成用
    を兼ねる薄膜を形成する工程と、 (d)前記マスクを除去すると共に該薄膜のマスク上の
    部分を除去する工程とを含むことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記マスクは、前記第1ゲート電極の下部部分の表面を
    露出する開口および前記第2ゲート電極形成予定領域を
    露出する開口を有する下層マスクと、前記第1開口部お
    よび第2開口部を有する上層マスクとにより構成したこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記半絶縁性GaAs基板の上側には予めチャネル層を
    複数層設けておき、 第1ゲート電極形成予定領域および第2ゲート電極形成
    予定領域の、それぞれのチャネル層の厚さを、前記第1
    および第2ゲート電極形成予定領域のチャネル層に、そ
    れぞれ深さの異なるリセスを形成することによって制御
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記複数のチャネル層の、チャネル層同士の間にはエッ
    チング耐性を有するストッパ層を介在させておき、 前記リセスの深さは、エッチングするチャネル層の数お
    よび除去するストッパ層の数によって調整されることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記(a)工程の前に、 前記半絶縁性GaAs基板の上側に、第1のチャネル
    層、第1ストッパ層、第2のチャネル層、第2ストッパ
    層および第3のチャネル層をこの順に堆積する工程と、 前記第1ゲート電極の下部部分の形成予定領域の、第3
    のチャネル層および第2のチャネル層をエッチングし、
    かつ第2ストッパ層および第1ストッパ層を除去するこ
    とにより、第1リセスを形成する工程とを含み、 該第1リセスの底面に前記第1ゲート電極の下部部分を
    形成し、 前記(b)工程の後であって、前記(c)工程の前に、 前記第2ゲート電極形成予定領域の、前記第3のチャネ
    ル層をエッチングし、かつ第2ストッパ層を除去するこ
    とにより、第2リセスを形成する工程を含んでいること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
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