JP2002170829A - ヘテロ接合型バイポーラトランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

ヘテロ接合型バイポーラトランジスタ及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】エミッタ層の剥離を防止し、信頼性のあるヘテ
ロ接合型バイポーラトランジスタ及びその製造方法を提
供すること。 【解決手段】ヘテロ接合型バイポーラトランジスタの製
造方法において、エミッタ層上の所定の位置に形成され
た第1フォトレジストをマスクとしてコレクタ層の途中
まで第1エッチングする工程と、少なくとも前記第1エ
ッチングにより露出したベース層及びコレクタ層それぞ
れのサイドウォールとこれにつづく前記コレクタ層の表
面の一部を覆うように形成された第2フォトレジストを
マスクとして露出しているコレクタ層を第2エッチング
する工程と、を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラその他
の機能を備えたトランジスタ、特に、ヘテロ接合型バイ
ポーラトランジスタ及びその製造方法に関し、特に、信
頼性の高いヘテロ接合型バイポーラトランジスタ及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘテロ接合型バイポーラトランジスタ
(Heterojunction Bipolar Transistor:HBT)にお
いて、RF(radio frequency:無線周波数)性能の高
性能化の手段として、ベース/コレクタ間の容量の低減
と、オフセット電圧の低減と、がある。ベース/コレク
タ間の容量を低減することで、利得が向上する。また、
オフセット電圧を低減することで、実行的なオン抵抗が
低減し、パワー特性の効率向上という効果をもたらす。
【0003】さらに、これらを低減するだけでなく、R
F性能のばらつきの抑制も必要である。ベース/コレク
タ間の容量及びオフセット電圧を低減し、かつ、ばらつ
きをなくすには、ベース/コレクタ間の接合面積を精度
よく低減する必要がある。このベース/コレクタ間の接
合面積を精度よく形成するには、ベース層のサイドエッ
チング量を制御しなければならない。ベース層のサイド
エッチング量の制御は、ベース層上のエミッタ層の加工
精度を上げる必要がある。その加工精度をあげる一つの
手段として、異方性の高いドライエッチング技術を用い
る方法があるが、その場合、デバイスに損傷を与え、デ
バイス特性の悪化や、信頼性の悪化を引き起こした。そ
のため、等方性のドライエッチングや、ウェットエッチ
ングを用いる必要があった。
【0004】ところで、GaAs系HBTでは、ベース
再結合電流抑制のため、エミッタ層にInGaP層を用
いられているが、InGaP層を加工するマスクとし
て、従来においては、フォトレジスト、もしくは、酸化
膜を用いていた。
【0005】しかし、その場合、それらのマスク材料と
InGaPエミッタ層の密着度が悪く、InGaPエミ
ッタ層のサイドエッチング量のばらつきを生じていた。
【0006】ベース電極を形成する工程において、この
InGaPエミッタ層のサイドエッチングの抑制のた
め、特開2000-124226号公報では、InGa
P加工用のマスクとして、SiN膜を用いている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開2000
-124226号公報の技術では、新たに以下のような
問題点があった。以下、図面を用いて説明する。図10
は、従来の一例に係るヘテロ接合型バイポーラトランジ
スタの構造を模式的に示した断面図であり、(a)はひ
さし部分が生じた状態であり、(b)はひさし部分の剥
離が生じた状態である。
【0008】特開2000-124226号公報の技術
により、InGaP層の加工精度が向上し、InGaP
層のサイドエッチング量の制御はよくなったが、ベース
層及びコレクタ層の第2サイドエッチングにより、In
GaP層406の下にベース層405及びコレクタ層4
03それぞれのサイドが大きくカットされ、図10
(a)で示すようにInGaP層406のひさし部分が
生じやすい。このひさし部分は、InGaP層406の
厚さが100nm以下と薄い場合、プロセス途中で図1
0(b)で示すように剥離することが多い。InGaP
層406が剥離すると、ベース層405表面が露出し、
ベース層405表面の再結合電流が増加し、信頼性が悪
化するという問題があった。このひさしを生じる第2サ
イドエッチング量は、主にベース層とコレクタ層の厚み
分だけ生じ、厚ければ厚いほどサイドエッチング量のば
らつきも生じやすくなる。このばらつきはベース/コレ
クタ間の接合面積のばらつきも生じさせた。さらに、パ
ワーデバイス用途の場合、高耐圧特性が要求されるが、
その場合、コレクタ層を厚くしなければならず、コレク
タ層の厚さが400nm以上の時、この問題はさらに深
刻であった。
【0009】本発明の目的は、所定の機能層、特に、エ
ミッタ層の剥離を防止し、信頼性のあるヘテロ接合型バ
イポーラトランジスタ及びその製造方法を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点にお
いては、基板上に、第1導電型のコレクタ層、第2導電
型のベース層、第1導電型のエミッタ層、の順に積層し
たウェハを用いて製造されるヘテロ接合型バイポーラト
ランジスタの製造方法において、前記エミッタ層上の所
定の位置に形成された第1フォトレジストをマスクとし
て前記コレクタ層の途中まで第1エッチングする工程
と、少なくとも前記第1エッチングにより露出した前記
ベース層及び前記コレクタ層それぞれのサイドウォール
とこれにつづく前記コレクタ層の表面の一部を覆うよう
に形成された第2フォトレジストをマスクとして露出し
ている前記コレクタ層を第2エッチングする工程と、を
含むことを特徴とする。
【0011】本発明の第2の視点においては、基板上
に、第1導電型の第1コレクタ層、前記第1コレクタ層
のエッチングを防止するエッチングストッパ層、第1導
電型の第2コレクタ層、第2導電型のベース層、第1導
電型のエミッタ層、の順に積層したウェハを用いて製造
されるヘテロ接合型バイポーラトランジスタの製造方法
であって、前記エミッタ層上の所定の位置に形成された
第1フォトレジストをマスクとして前記エッチングスト
ッパ層が露出するまで第1エッチングする工程と、少な
くとも前記ベース層及び前記第2コレクタ層それぞれの
サイドウォールとこれにつづく前記エッチングストッパ
層の表面の一部を覆うように形成された第2フォトレジ
ストをマスクとして露出している前記エッチングストッ
パ層及び前記第1コレクタ層を第2エッチングする工程
と、を含むことを特徴とする。
【0012】本発明の第3の視点においては、基板上
に、第1導電型の第1コレクタ層、第1導電型の第2コ
レクタ層、第2導電型のベース層、第1導電型のエミッ
タ層、の順に積層したウェハを用いて製造されるヘテロ
接合型バイポーラトランジスタであって、前記エミッタ
層上の所定の位置に形成された第1フォトレジストをマ
スクとして前記第1コレクタ層が露出するまで第1エッ
チングする工程と、少なくとも前記ベース層及び前記第
2コレクタ層それぞれのサイドウォールとこれにつづく
前記第1コレクタ層の表面の一部を覆うように形成され
た第2フォトレジストをマスクとして露出している前記
第1コレクタ層を第2エッチングする工程と、を含むこ
とを特徴とする。
【0013】また、前記ヘテロ接合型バイポーラトラン
ジスタの製造方法において、前記エミッタ層の所定の位
置に前記エミッタ層を貫通して前記ベース層と電気的に
接続するベース電極を形成する工程を含むことが好まし
い。
【0014】また、前記ヘテロ接合型バイポーラトラン
ジスタの製造方法において、前記第1フォトレジストを
形成する前に基板上にSiN膜を形成する工程と、前記
第1フォトレジスト形成後に露出している前記SiN膜
を除去する工程と、を含むことが好ましい。
【0015】また、前記ヘテロ接合型バイポーラトラン
ジスタの製造方法において、前記第2フォトレジストを
形成する前に前記第1フォトレジストを除去し基板上に
SiN膜を形成する工程と、前記第2フォトレジスト形
成後に露出している前記SiN膜を除去する工程と、を
含むことが好ましい。
【0016】本発明の第4の視点においては、基板上
に、第1導電型のコレクタ層、第2導電型のベース層、
第1導電型のエミッタ層、の順に積層したヘテロ接合型
バイポーラトランジスタにおいて、前記コレクタ層のサ
イドウォールに少なくとも1つのメサ段差を有すること
を特徴とする。
【0017】本発明の第5の視点においては、基板上
に、第1導電型の第1コレクタ層、前記第1コレクタ層
のエッチングを防止するエッチングストッパ層、第1導
電型の第2コレクタ層、第2導電型のベース層、第1導
電型のエミッタ層、の順に積層したヘテロ接合型バイポ
ーラトランジスタであって、前記第1コレクタ層のサイ
ドウォールと前記第2コレクタ層のサイドウォールとの
間の前記エッチングストッパ層を境界にメサ段差を有す
ることを特徴とする。
【0018】本発明の第6の視点においては、基板上
に、第1導電型の第1コレクタ層、第1導電型の第2コ
レクタ層、第2導電型のベース層、第1導電型のエミッ
タ層、の順に積層したヘテロ接合型バイポーラトランジ
スタであって、前記第1コレクタ層のサイドウォールと
前記第2コレクタ層のサイドウォールとの間の前記第1
コレクタ層と前記第2コレクタ層との境界面近傍にメサ
段差を有することを特徴とする。
【0019】また、前記ヘテロ接合型バイポーラトラン
ジスタにおいて、前記エミッタ層の所定の位置に前記エ
ミッタ層を貫通して前記ベース層と電気的に接続するベ
ース電極を有することが好ましい。
【0020】また、前記ヘテロ接合型バイポーラトラン
ジスタにおいて、少なくとも前記エミッタ層上の所定の
位置にSiN膜を有することが好ましい。
【0021】また、前記ヘテロ接合型バイポーラトラン
ジスタにおいて、前記エミッタ層は、InGaPからな
ることが好ましい。
【0022】本発明の第7の視点においては、基板上
に、第1の機能層、第2の機能層、第3の機能層、の順
に積層したウェハを用いて製造されるトランジスタの製
造方法において、前記第3の機能層上の所定の位置に形
成された第1フォトレジストをマスクとして前記第1の
機能層の途中まで第1エッチングする工程と、少なくと
も前記第1エッチングにより露出した前記第2の機能層
及び前記第1の機能層それぞれのサイドウォールとこれ
につづく前記第1の機能層の表面の一部を覆うように形
成された第2フォトレジストをマスクとして露出してい
る前記第1の機能層を第2エッチングする工程と、を含
むことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】基板上に、第1導電型のコレクタ
層、第2導電型のベース層、第1導電型のエミッタ層、
の順に積層したウェハを用いて製造されるヘテロ接合型
バイポーラトランジスタの製造方法において、前記エミ
ッタ層上の所定の位置に形成された第1フォトレジスト
をマスクとして前記コレクタ層の途中まで第1エッチン
グする工程と、少なくとも前記第1エッチングにより露
出した前記ベース層及び前記コレクタ層それぞれのサイ
ドウォールとこれにつづく前記コレクタ層の表面の一部
を覆うように形成された第2フォトレジストをマスクと
して露出している前記コレクタ層を第2エッチングする
工程と、を含むことにより、ベース層及びコレクタ層そ
れぞれのサイドからのエッチング量をコントロールする
ことができるので、ベース/コレクタ間の接合面積を精
度よく調整することが可能になり、精度良くバラツキ無
くオフセット電圧とベース/コレクタ間の容量を低減す
ることが可能になる。この方法によって、コレクタ層の
サイドウォールにメサ段差ができる。なお、前記第2フ
ォトレジストの大きさと前記第2エッチングの量の調整
によっては、コレクタ層のサイドウォールを平らにする
ことも可能である。
【0024】
【実施例】本発明の実施例1について図面を用いて説明
する。図1は、本発明の実施例1に係るHBTの構造を
模式的に示した断面図である。
【0025】このHBTは、半絶縁性GaAs基板10
1と、サブコレクタ層102と、コレクタ層103と、
ベース層105と、エミッタ層106と、エミッタキャ
ップ層107と、メサ段差109と、エミッタ電極11
1と、ベース電極112と、SiN膜121と、合金化
層122と、を有する。
【0026】半絶縁性GaAs基板101は、ノンドー
プあるいはCrをドープしたGaAsからなる電気抵抗
率の高い半導体結晶基板である。サブコレクタ層102
は、半絶縁性GaAs基板101上に形成されたn+
のGaAs層である。コレクタ層103は、サブコレク
タ層102上に形成されたn型もしくはノンドープなG
aAs層であり、コレクタ層103のサイドウォールは
メサ段109を有する。ベース層105は、コレクタ層
103上に形成されたp+型のGaAs層であり、ベー
ス層105のサイドウォールはエミッタ層106下に形
成されている。エミッタ層106は、ベース層105上
の所定の領域に形成されたn型のInGaP層である。
エミッタキャップ層107は、エミッタ層106上の所
定の領域に形成されたn型のGaAsもしくはInGa
As層である。メサ段差109は、コレクタ層103の
サイドウォールに形成された段差であり、この段差を形
成することによってエミッタ層106のひさしの大きさ
を小さく抑えることができる。エミッタ電極111は、
エミッタキャップ層107上に形成されたWSi電極で
ある。合金化層122は、ベース層105上のSiN膜
121及びエミッタ層106を貫通するコンタクトホー
ル内に形成されたPtとInGaP、PtとGaAsと
により合金化された層である。ベース電極112は、合
金化層122上のSiN膜121及びエミッタ層106
を貫通するコンタクトホール内に形成された電極であ
る。SiN膜121は、エミッタ層106、エミッタキ
ャップ層107及びエミッタ電極111表面の所定の領
域に形成されたパッシベーション膜である。コレクタ電
極113は、サブコレクタ層102上の所定の領域に形
成された電極である。
【0027】次に、実施例1に係るHBTの製造方法を
図面を用いて説明する。図2は、本発明の実施例1に係
るHBTの製造工程を模式的に示した工程断面図の前半
である(工程(a)〜(d))。図3は、本発明の実施
例1に係るHBTの製造工程を模式的に示した工程断面
図の後半である(工程(e)〜(h))。
【0028】まず、図2(a)に示す半絶縁性GaAs
基板101上に、サブコレクタ層102を形成し、続い
てサブコレクタ層102上にコレクタ層103(例え
ば、400〜2000nmの厚さ)を形成し、続いてコ
レクタ層103上にベース層105(例えば、40〜1
00nmの厚さ)を形成し、続いてベース層105上に
エミッタ層106(例えば、10〜100nmの厚さ)
を形成し、続いてエミッタ層106上にエミッタキャッ
プ層107を形成して積層されているエピタキシャルウ
ェハを得る。
【0029】次に、図2(b)に示すように、このエピ
タキシャルウェハに対して、WSiを全面にスパッタ
後、フォトレジスト(以下PR)をマスクにしてWSi
をエッチング加工し、エミッタ電極111を形成する。
【0030】次に、図2(c)に示すように、エミッタ
電極111をマスクとして、リン酸系あるいは硫酸系エ
ッチャントによりエミッタキャップ層107をエミッタ
層106表面まで選択的に除去し、全面にSiN膜12
1を、例えば、10〜200nmの厚さで成膜する。
【0031】次に、図2(d)で示すように、SiN膜
121上に所定の位置にホールを形成するためのPRマ
スクを形成して、SiN膜121の一部をフッ酸系のエ
ッチャントにより除去し、続いてエミッタ層106を部
分的に露出させる。
【0032】次に、図2(d)に示したPRを用いて蒸
着リフトオフ技術により、ベース電極112を、例えば
Pt/Ti/Pt/Auにより、エミッタ層106上か
らシンタリングさせて形成し、次に、アロイ技術によ
り、PtとInGaP、PtとGaAsとの合金化層1
22を形成することで、図3(e)に示すようにベース
層105とベース電極112を電気的に接続させる。
【0033】ここで、蒸着リフトオフ技術として、例え
ばPRを含むにPt/Ti/Pt/Auを蒸着し、不要
な部分の電極材をPRと共にリフトオンする。また、ア
ロイ技術として、リフトオフの後、例えば300℃で熱
処理を行なう。これによりエミッタ層106と電極材と
の密着性を増加させることができる。ここでのPt/T
i/Pt/Auは、非合金型のオーミック電極であり、
信頼性の高いオーミックコンタクトが得られるととも
に、電極パターンとして解像度のよさを保持できる。
【0034】次に、図3(f)に示すように、ベース電
極112及びSiN膜121上の所定の領域(P1−P
1’間)にPRマスクを形成して、フッ酸系のエッチャ
ントによりSiN膜121を除去し、続いて塩酸系のエ
ッチャントによりエミッタ層106を除去し、続いてリ
ン酸系あるいは硫酸系エッチャントによりベース層10
5を除去し、続いてコレクタ層103を、例えば10〜
200nmぶんだけ途中まで除去する。この際、ベース
層105及びコレクタ層103それぞれのサイドエッチ
ング量は、ベース層105及びコレクタ層103を除去
した厚さに対応する。よって、ベース層105及びコレ
クタ層103それぞれのサイドエッチング量を抑えるた
め、コレクタ層103を厚さ方向に薄めに除去すること
が好ましい。これにより、エミッタ層106のひさしの
大きさを小さく抑えることができる。
【0035】次に、図3(g)で示すように、図3
(f)のPR(第1PR)、ベース層105及びコレク
タ層103上の所定の領域(P1’−P2’間、P1−
P2間)にさらにPR(第2PR)を形成し、これをマ
スクとしてリン酸系あるいは硫酸系エッチャントにより
コレクタ層103をサブコレクタ層102表面まで除去
する。これによって、第1PRのときに形成されたベー
ス層105及びコレクタ層103それぞれのサイドウォ
ール(第1サイドウォール)は第2PRによって保存さ
れ、エミッタ層106のひさしの大きさが拡大すること
がない。また、第2PR下のコレクタ層103のサイド
エッチング量も、コレクタ層103を除去した厚さに対
応する。よって、コレクタ層103を覆う第2PRの領
域をある程度幅をとることが好ましい。すなわち、P
1’−P2’間、P1−P2間をある程度幅をとること
が好ましい。これにより、第2PRのときに形成される
コレクタ層103の下段のサイドウォール(第2サイド
ウォール)は第1サイドウォールにまで達さないように
コントロールすることができる。ゆえに、第2PR下面
を境界とするメサ段差109ができる。なお、P1’−
P2’間、P1−P2間の幅と残りのコレクタ層103
の厚さの関係によっては、第1サイドウォールと第2サ
イドウォールを一体的に平らにすることもできる。
【0036】PRを除去後、図3(h)で示すように、
蒸着リフトオフ技術により、コレクタ電極113を、例
えばAuGe/Ni/Auにより形成する。
【0037】実施例1によれば、ベース/コレクタ間の
接合面積を精度よく形成することが可能になり、これに
より精度良くバラツキ無くオフセット電圧とベース/コ
レクタ間の容量を低減することが可能になる。さらに、
InGaPエミッタ層の剥離が抑制できるため、ベース
層表面の露出を回避でき、信頼性の劣化も抑制すること
が可能になる。この効果をもたらす要因は、以下の製造
方法と構造に起因する。
【0038】図3(e)の製造工程で示したが、コレク
タ層103を、10〜200nmと途中まで除去しコレ
クタ層中にメサ段を形成し、さらに図3(f)の製造工
程で示した、図3(e)のPRとは別のPRを用いて残
りのコレクタ層を除去することに起因する。通常は、図
3(e)で示した第1PRのみを用いて、図10(a)
で示す従来例のようにSiN膜、エミッタ層、ベース
層、コレクタ層を除去し、サブコレクタ層を露出させ
る。この場合、ベース層、コレクタ層のサイドエッチン
グにより、エミッタ層のひさし部分が生じる。このサイ
ドエッチング量は、主にベース層とコレクタ層の厚み分
だけ生じる。本構造では、コレクタ層を10〜200n
mぶんしか削らないため、サイドエッチング量を抑制す
ることができ、エミッタ層のひさしが生じるのを抑制
し、かつベース/コレクタ間の接合面積のばらつきも抑
制できる。また、エミッタ層のひさし部分は、エミッタ
層が100nm以下と薄い場合、プロセス途中で図10
(b)で示すように剥離する場合が多い。エミッタ層が
剥離すると、ベース層105表面が露出し、ベース層表
面の再結合電流が増加し信頼性が低下する。一方、本発
明の実施例1に係るHBTの構造では、InGaP層の
ひさし部分が小さいため、剥離を抑制することができ、
信頼性を向上させることができる。
【0039】次に、本発明の実施例2を図面を用いて説
明する。図4は、本発明の実施例2に係るHBTの構造
を模式的に示した断面図である。
【0040】このHBTは、半絶縁性GaAs基板20
1と、サブコレクタ層202と、第1コレクタ層203
と、第2コレクタ層204と、ベース層205と、エミ
ッタ層206と、エミッタキャップ層207と、エッチ
ングストッパ層208と、メサ段差209と、エミッタ
電極211と、ベース電極212と、第1SiN膜22
1と、合金化層222と、第2SiN膜223と、を有
する。実施例2では、第1コレクタ層203と、第2コ
レクタ層204と、エッチングストッパ層208と、第
2SiN膜223と、を有する点で実施例1と異なる。
【0041】第1コレクタ層203は、サブコレクタ層
202上に形成されたn型もしくはノンドープなGaA
s層であり、第1コレクタ層203のサイドウォールは
実施例1と異なりメサ段を有さず、第1コレクタ層20
3のサイドウォールはエッチングストッパ層208下に
形成されている。第2コレクタ層204は、エッチング
ストッパ層208上の所定の領域に形成されたn型もし
くはノンドープなGaAs層であり、第2コレクタ層2
04のサイドウォールは実施例1と異なりメサ段を有さ
ず、第2コレクタ層204のサイドウォールはベース層
205のサイドウォールとともにエミッタ層206下に
形成されている。エッチングストッパ層208は、In
GaPからなり、第1コレクタ層203と第2コレクタ
層204の間に介在しており、エッチングストッパ層2
08の端部は第1コレクタ層203のサイドウォール及
び第2コレクタ層204のサイドウォールよりも外側に
突出しており、エッチングストッパ層208を境に第1
コレクタ層203のサイドウォールと第2コレクタ層2
04のサイドウォールとがメサ段差を形成した形態とな
っている。第2SiN膜223は、第1SiN膜22
1、ベース電極212、エミッタ層206、ベース層2
05、第2コレクタ層204及びエッチングストッパ層
208の表面上に形成されている。他の構成は実施例1
とほぼ同様である。
【0042】次に、実施例2に係るHBTの製造方法を
図面を用いて説明する。図5は、本発明の実施例2に係
るHBTの製造工程を模式的に示した工程断面図の前半
である(工程(a)〜(d))。図6は、本発明の実施
例2に係るHBTの製造工程を模式的に示した工程断面
図の後半である(工程(e)〜(h))。
【0043】まず、図5(a)に示すように、半絶縁性
GaAs基板201上に、サブコレクタ層202を形成
し、続いてサブコレクタ層202上に第1コレクタ層2
03(例えば、400〜2000nmの厚さ)を形成
し、続いて第1コレクタ層203上にエッチングストッ
パ層208を形成し、続いてエッチングストッパ層20
8上に第2コレクタ層204(例えば、10〜200n
mの厚さ)を形成し、続いて第2コレクタ層204上に
ベース層205(例えば、40〜100nmの厚さ)を
形成し、続いてベース層205上にエミッタ層206
(例えば、10〜100nmの厚さ)を形成し、続いて
エミッタ層206上にエミッタキャップ層207を形成
して積層されているエピタキシャルウェハを得る。
【0044】次に、図5(b)に示すように、このエピ
タキシャルウェハに対して、WSiを全面にスパッタ
後、フォトレジスト(以下PR)をマスクにしてWSi
をエッチング加工し、エミッタ電極211を形成する。
【0045】次に、図5(c)に示すように、エミッタ
電極211をマスクとして、リン酸系あるいは硫酸系エ
ッチャントによりエミッタキャップ層207をエミッタ
層206表面まで選択的に除去し、全面に第1SiN膜
221を、例えば、10〜200nmの厚さで成膜す
る。
【0046】次に、図5(d)で示すように、第1Si
N膜221上に所定の位置にホールを形成するためのP
Rマスクを形成して、第1SiN膜221の一部をフッ
酸系のエッチャントにより除去し、エミッタ層206を
部分的に露出させる。
【0047】次に、図5(d)に示したPRを用いて蒸
着リフトオフ技術により、ベース電極212を、例えば
Pt/Ti/Pt/Auにより、エミッタ層206上か
らシンタリングさせて形成し、次に、アロイ技術によ
り、PtとInGaP、PtとGaAsとの合金化層2
22を形成することで、図6(e)に示すようにベース
層205とベース電極212を電気的に接続させる。
【0048】次に、図6(f)に示すように、ベース電
極212及び第1SiN膜221上の所定の領域にPR
マスクを形成して、フッ酸系のエッチャントによりSi
N膜221を除去し、続いて塩酸系のエッチャントによ
りエミッタ層206を除去し、続いてリン酸系あるいは
硫酸系エッチャントによりベース層205を除去し、続
いて第2コレクタ層204をエッチングストッパ層20
8表面まで除去する。この際、ベース層205及び第2
コレクタ層204それぞれのサイドエッチング量は、ベ
ース層205及び第2コレクタ層204を除去した厚さ
に対応する。よって、ベース層205及び第2コレクタ
層204それぞれのサイドエッチング量を抑えるため、
第2コレクタ層204の厚さを薄めにしておくことが好
ましい。これにより、エミッタ層206のひさしの大き
さを小さく抑えることができる。
【0049】次に、図6(g)に示すように、PR(第
1PR)を除去し、全面に第2SiN膜223を成膜
後、第2SiN膜223上の所定の領域(第1PRより
も広い領域)にPR(第2PR)マスクを形成して、余
分な第2SiN膜223を除去し、続いて塩酸系エッチ
ャントによりストッパ層208を除去し、続いてリン酸
系あるいは硫酸系エッチャントにより第1コレクタ層2
03をサブコレクタ層202表面まで除去する。これに
よって、第1PRのときに形成されたベース層205及
び第2コレクタ層204それぞれのサイドウォール(第
1サイドウォール)は、第2SiN膜223及び第2P
Rによって保存され、エミッタ層206のひさしの大き
さが拡大することがない。また、ストッパ層208下の
第1コレクタ層203のサイドエッチング量も、第1コ
レクタ層203を除去した厚さに対応する。よって、第
2PRの領域をある程度幅をとることが好ましい。すな
わち、P2−P2’間をある程度幅をとることが好まし
い。これにより、第2PRのときに形成される第1コレ
クタ層203のサイドウォール(第2サイドウォール)
は第1サイドウォールよりも内側にまで入らないように
コントロールすることができる。ゆえに、ストッパ層2
08を境界とするメサ段差209ができる。なお、P2
−P2’間の幅と第1コレクタ層203の厚さの関係に
よっては、第1サイドウォールと第2サイドウォールを
対応することもできる。
【0050】最後に、PRを除去後、図6(h)で示す
ように、蒸着リフトオフ技術により、コレクタ電極21
3を、例えばAuGe/Ni/Auにより形成する。
【0051】次に、本発明の実施例3を図面を用いて説
明する。図7は、本発明の実施例3に係るHBTの構造
を模式的に示した断面図である。
【0052】このHBTは、半絶縁性GaAs基板30
1と、サブコレクタ層302と、第1コレクタ層303
と、第2コレクタ層304と、ベース層305と、エミ
ッタ層306と、エミッタキャップ層307と、メサ段
差309と、エミッタ電極311と、ベース電極312
と、第1SiN膜321と、合金化層322と、第2S
iN膜323と、を有する。実施例3では、第1コレク
タ層303と、第2コレクタ層304と、第2SiN膜
323と、を有する点で実施例1と異なり、また、エッ
チングストッパ層を有さない点で実施例2と異なる。他
の構成は実施例2とほぼ同様である。
【0053】次に、実施例3に係るHBTの製造方法を
図面を用いて説明する。図8は、本発明の実施例3に係
るHBTの製造工程を模式的に示した工程断面図の前半
である(工程(a)〜(d))。図9は、本発明の実施
例3に係るHBTの製造工程を模式的に示した工程断面
図の後半である(工程(e)〜(h))。
【0054】まず、図8(a)に示すように、半絶縁性
GaAs基板301上に、サブコレクタ層302を形成
し、続いてサブコレクタ層302上に第1コレクタ層3
03(例えば、400〜2000nmの厚さ)を形成
し、続いて第1コレクタ層303上に第2コレクタ層3
04(例えば、10〜200nmの厚さ)を形成し、続
いて第2コレクタ層304上にベース層305(例え
ば、40〜100nmの厚さ)を形成し、続いてベース
層305上にエミッタ層306(例えば、10〜100
nmの厚さ)を形成し、続いてエミッタ層306上にエ
ミッタキャップ層307を形成して積層されているエピ
タキシャルウェハを得る。
【0055】次に、図8(b)に示すように、このエピ
タキシャルウェハに対して、WSiを全面にスパッタ
後、フォトレジスト(以下PR)をマスクにしてWSi
をエッチング加工し、エミッタ電極311を形成する。
【0056】次に、図8(c)に示すように、エミッタ
電極311をマスクとして、リン酸系あるいは硫酸系エ
ッチャントによりエミッタキャップ層307をエミッタ
層306表面まで選択的に除去し、全面に第1SiN膜
321を、例えば、10〜200nmの厚さで成膜す
る。
【0057】次に、図8(d)で示すように、第1Si
N膜321上に所定の位置にホールを形成するためのP
Rマスクを形成して、第1SiN膜321の一部をフッ
酸系のエッチャントにより除去し、エミッタ層306を
部分的に露出させる。
【0058】次に、図8(d)に示したPRを用いて蒸
着リフトオフ技術により、ベース電極312を、例えば
Pt/Ti/Pt/Auにより、エミッタ層306上か
らシンタリングさせて形成し、次に、アロイ技術によ
り、PtとInGaP、PtとGaAsとの合金化層3
22を形成することで、図9(e)に示すようにベース
層305とベース電極312を電気的に接続させる。
【0059】次に、図9(f)に示すように、ベース電
極312及び第1SiN膜321上の所定の領域にPR
マスクを形成して、フッ酸系のエッチャントによりSi
N膜321を除去し、続いて塩酸系のエッチャントによ
りエミッタ層306を除去し、続いてリン酸系あるいは
硫酸系エッチャントによりベース層305を除去し、続
いて第2コレクタ層304を除去する。この際、ベース
層305及び第2コレクタ層304それぞれのサイドエ
ッチング量は、ベース層305及び第2コレクタ層30
4を除去した厚さに対応する。よって、ベース層305
及び第2コレクタ層304それぞれのサイドエッチング
量を抑えるため、第2コレクタ層304の厚さを薄めに
しておくことが好ましい。これにより、エミッタ層30
6のひさしの大きさを小さく抑えることができる。
【0060】次に、図9(g)に示すように、PRを除
去し、全面に第2SiN膜323を成膜後、第2SiN
膜323上の所定の領域にPRマスクを形成して、余分
な第2SiN膜323を除去し、続いてリン酸系あるい
は硫酸系エッチャントにより第1コレクタ層303をサ
ブコレクタ層302表面まで除去する。これによって、
第1PRのときに形成されたベース層305及び第2コ
レクタ層304それぞれのサイドウォール(第1サイド
ウォール)は、第2SiN膜323及び第2PRによっ
て保存され、エミッタ層306のひさしの大きさが拡大
することがない。また、第2SiN膜323下の第1コ
レクタ層203のサイドエッチング量も、第1コレクタ
層303を除去した厚さに対応する。よって、第2PR
の領域をある程度幅をとることが好ましい。すなわち、
P2−P2’間をある程度幅をとることが好ましい。こ
れにより、第2PRのときに形成される第1コレクタ層
303のサイドウォール(第2サイドウォール)は第1
サイドウォールよりも内側にまで入らないようにコント
ロールすることができる。ゆえに、第1コレクタ層30
3と第2コレクタ層304との接合面を境界とするメサ
段差309ができる。なお、P2−P2’間の幅と第1
コレクタ層303の厚さの関係によっては、第1サイド
ウォールと第2サイドウォールを一体的に平らにするこ
とができる。
【0061】最後に、PRを除去後、図9(h)で示す
ように、蒸着リフトオフ技術により、コレクタ電極31
3を、例えばAuGe/Ni/Auにより形成する。
【0062】なお、本発明は、ヘテロ接合型バイポーラ
トランジスタのみに適用されるものではなく、コレクタ
層のひさしのようにその下層のサイドウォールより側方
に突出しているようなケースにも適用され、ひさし部分
を低減するための手法として種々のトランジスタに用い
ることができるものである。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、ベース/コレクタ間の
接合面積を精度よく形成することが可能になり、これに
より精度良くバラツキ無くオフセット電圧とベース/コ
レクタ間の容量を低減することが可能になることであ
る。
【0064】また、InGaPエミッタ層の剥離が抑制
できるため、ベース層表面の露出を回避でき、信頼性の
劣化も抑制することが可能になる。
【0065】その理由は、このような構造により、ベー
ス/コレクタ間の接合面積を精度よく形成することが可
能になり、精度良くバラツキ無くオフセット電圧とベー
ス/コレクタ間の容量を低減することが可能になるから
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るHBTの構造を模式的
に示した断面図である。
【図2】本発明の実施例1に係るHBTの製造工程を模
式的に示した工程断面図の前半である。
【図3】本発明の実施例1に係るHBTの製造工程を模
式的に示した工程断面図の後半である。
【図4】本発明の実施例2に係るHBTの構造を模式的
に示した断面図である。
【図5】本発明の実施例2に係るHBTの製造工程を模
式的に示した工程断面図の前半である。
【図6】本発明の実施例2に係るHBTの製造工程を模
式的に示した工程断面図の後半である。
【図7】本発明の実施例3に係るHBTの構造を模式的
に示した断面図である。
【図8】本発明の実施例3に係るHBTの製造工程を模
式的に示した工程断面図の前半である。
【図9】本発明の実施例3に係るHBTの製造工程を模
式的に示した工程断面図の後半である。
【図10】従来の一例に係るヘテロ接合型バイポーラト
ランジスタの構造を模式的に示した断面図であり、
(a)はひさし部分が生じた状態であり、(b)はひさ
し部分の剥離が生じた状態である。
【符号の説明】
101、201、301、401 半絶縁性GaAs基
板 102、202、302、402 サブコレクタ層 103、403 コレクタ層 203、303 第1コレクタ層 204、304 第2コレクタ層 105、205、305、405 ベース層 106、206、306、406 エミッタ層(InG
aP層) 107、207、307、407 エミッタキャップ層 208 エッチングストッパ層 109、209、309 メサ段差 111、211、311、411 エミッタ電極 112、212、312、412 ベース電極 121、421 SiN膜 221、321 第1SiN膜 122、222、322、422 合金化層 223、323 第2SiN膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 陽介 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 播磨 史生 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5F003 AP09 BA92 BF06 BM03 BP94 BS07 5F043 AA14 AA15 AA28 AA35 DD30

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、第1導電型のコレクタ層、第2
    導電型のベース層、第1導電型のエミッタ層、の順に積
    層したウェハを用いて製造されるヘテロ接合型バイポー
    ラトランジスタの製造方法において、 前記エミッタ層上の所定の位置に形成された第1フォト
    レジストをマスクとして前記コレクタ層の途中まで第1
    エッチングする工程と、 少なくとも前記第1エッチングにより露出した前記ベー
    ス層及び前記コレクタ層それぞれのサイドウォールとこ
    れにつづく前記コレクタ層の表面の一部を覆うように形
    成された第2フォトレジストをマスクとして露出してい
    る前記コレクタ層を第2エッチングする工程と、を含む
    ことを特徴とするヘテロ接合型バイポーラトランジスタ
    の製造方法。
  2. 【請求項2】基板上に、第1導電型の第1コレクタ層、
    前記第1コレクタ層のエッチングを防止するエッチング
    ストッパ層、第1導電型の第2コレクタ層、第2導電型
    のベース層、第1導電型のエミッタ層、の順に積層した
    ウェハを用いて製造されるヘテロ接合型バイポーラトラ
    ンジスタの製造方法であって、 前記エミッタ層上の所定の位置に形成された第1フォト
    レジストをマスクとして前記エッチングストッパ層が露
    出するまで第1エッチングする工程と、 少なくとも前記ベース層及び前記第2コレクタ層それぞ
    れのサイドウォールとこれにつづく前記エッチングスト
    ッパ層の表面の一部を覆うように形成された第2フォト
    レジストをマスクとして露出している前記エッチングス
    トッパ層及び前記第1コレクタ層を第2エッチングする
    工程と、を含むことを特徴とするヘテロ接合型バイポー
    ラトランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】基板上に、第1導電型の第1コレクタ層、
    第1導電型の第2コレクタ層、第2導電型のベース層、
    第1導電型のエミッタ層、の順に積層したウェハを用い
    て製造されるヘテロ接合型バイポーラトランジスタであ
    って、 前記エミッタ層上の所定の位置に形成された第1フォト
    レジストをマスクとして前記第1コレクタ層が露出する
    まで第1エッチングする工程と、 少なくとも前記ベース層及び前記第2コレクタ層それぞ
    れのサイドウォールとこれにつづく前記第1コレクタ層
    の表面の一部を覆うように形成された第2フォトレジス
    トをマスクとして露出している前記第1コレクタ層を第
    2エッチングする工程と、を含むことを特徴とするヘテ
    ロ接合型バイポーラトランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】前記エミッタ層の所定の位置に前記エミッ
    タ層を貫通して前記ベース層と電気的に接続するベース
    電極を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか一に記載のヘテロ接合型バイポーラトラ
    ンジスタの製造方法。
  5. 【請求項5】前記第1フォトレジストを形成する前に基
    板上にSiN膜を形成する工程と、 前記第1フォトレジスト形成後に露出している前記Si
    N膜を除去する工程と、を含むことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか一に記載のヘテロ接合型バイポーラ
    トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】前記第2フォトレジストを形成する前に前
    記第1フォトレジストを除去し基板上にSiN膜を形成
    する工程と、 前記第2フォトレジスト形成後に露出している前記Si
    N膜を除去する工程と、を含むことを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか一に記載のヘテロ接合型バイポーラ
    トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】基板上に、第1導電型のコレクタ層、第2
    導電型のベース層、第1導電型のエミッタ層、の順に積
    層したヘテロ接合型バイポーラトランジスタにおいて、 前記コレクタ層のサイドウォールに少なくとも1つのメ
    サ段差を有することを特徴とするヘテロ接合型バイポー
    ラトランジスタ。
  8. 【請求項8】基板上に、第1導電型の第1コレクタ層、
    前記第1コレクタ層のエッチングを防止するエッチング
    ストッパ層、第1導電型の第2コレクタ層、第2導電型
    のベース層、第1導電型のエミッタ層、の順に積層した
    ヘテロ接合型バイポーラトランジスタであって、 前記第1コレクタ層のサイドウォールと前記第2コレク
    タ層のサイドウォールとの間の前記エッチングストッパ
    層を境界にメサ段差を有することを特徴とするヘテロ接
    合型バイポーラトランジスタ。
  9. 【請求項9】基板上に、第1導電型の第1コレクタ層、
    第1導電型の第2コレクタ層、第2導電型のベース層、
    第1導電型のエミッタ層、の順に積層したヘテロ接合型
    バイポーラトランジスタであって、 前記第1コレクタ層のサイドウォールと前記第2コレク
    タ層のサイドウォールとの間の前記第1コレクタ層と前
    記第2コレクタ層との境界面近傍にメサ段差を有するこ
    とを特徴とするヘテロ接合型バイポーラトランジスタ。
  10. 【請求項10】前記エミッタ層の所定の位置に前記エミ
    ッタ層を貫通して前記ベース層と電気的に接続するベー
    ス電極を有することを特徴とする請求項7乃至9のいず
    れか一に記載のヘテロ接合型バイポーラトランジスタ。
  11. 【請求項11】少なくとも前記エミッタ層上の所定の位
    置にSiN膜を有することを特徴とする請求項7乃至1
    0のいずれか一に記載のヘテロ接合型バイポーラトラン
    ジスタ。
  12. 【請求項12】前記エミッタ層は、InGaPからなる
    ことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一に記載
    のヘテロ接合型バイポーラトランジスタ。
  13. 【請求項13】基板上に、第1の機能層、第2の機能
    層、第3の機能層、の順に積層したウェハを用いて製造
    されるトランジスタの製造方法において、 前記第3の機能層上の所定の位置に形成された第1フォ
    トレジストをマスクとして前記第1の機能層の途中まで
    第1エッチングする工程と、 少なくとも前記第1エッチングにより露出した前記第2
    の機能層及び前記第1の機能層それぞれのサイドウォー
    ルとこれにつづく前記第1の機能層の表面の一部を覆う
    ように形成された第2フォトレジストをマスクとして露
    出している前記第1の機能層を第2エッチングする工程
    と、を含むことを特徴とするトランジスタの製造方法。
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