JPH06278354A - 凹凸模様を有する表面加工印刷塗工物 - Google Patents

凹凸模様を有する表面加工印刷塗工物

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JPH06278354A
JPH06278354A JP4324897A JP32489792A JPH06278354A JP H06278354 A JPH06278354 A JP H06278354A JP 4324897 A JP4324897 A JP 4324897A JP 32489792 A JP32489792 A JP 32489792A JP H06278354 A JPH06278354 A JP H06278354A
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信隆 太田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 素材1上に部分的又は全面に塗設した下塗り
インキ又はクリアー塗料2、並びに該インキ又はクリア
ー塗料2上に該インキ又はクリアー塗料2が乾燥又は未
乾燥状態で塗設した上塗り塗料3としての電子線又は紫
外線硬化型クリアー塗料を硬化せしめて該インキ又はク
リアー塗料2を塗設した部分に凹凸模様5を形成した印
刷塗工物において、該下塗りインキ又はクリアー塗料2
の表面張力が上塗り塗料3の表面張力より小さいことを
特徴とする凹凸模様を有する表面加工印刷塗工物であ
る。 【効果】 下塗りインキ又はクリアー塗料を塗工した部
分の上面部全面に、均一で美麗な凹凸模様を有する表面
加工印刷塗工物を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は凹凸模様を有する表面加
工印刷塗工物に関し、更に詳しくは、下塗りインキ又は
クリアー塗料と、上塗りクリアー塗料とのそれぞれの表
面張力の差を利用することによる凹凸模様を有する表面
加工印刷塗工物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする問題点】表面
に凹凸模様を有する化粧面を作製する方法としては、例
えば、フタル酸ジエステルを配合した印刷インキを基材
の特定部分にのみ印刷し、更に不飽和ポリエステルを塗
布し、印刷部と樹脂成分とのハジキ現象を利用して印刷
部分に凹部を形成する方法(特開昭48−58068
号)及び電子線又は光硬化型塗料に対する濡れ易さが素
材表面とは異なる塗装面を模様状に素材表面に形成し、
更に電子線硬化型塗料又は不飽和ポリエステル樹脂系光
硬化型塗料を塗布して、濡れ易い部分を陥没させ、濡れ
難い部分を隆起させ、次いで電子線又は光照射により形
成された凹凸面をそのまま硬化させる方法(特公昭51
−26937号)等が知られている。
【0003】しかしながら、前者の方法では、印刷イン
キが乾燥状態であると、ハジキ現象が生ぜず、凹部が形
成できないという問題点がある。一方、後者の方法で
は、凹凸模様を形成する工程が煩雑であるという問題点
を有している。
【0004】本発明の目的は、上記欠点を解消し、精密
な凹凸模様を有し、様々な凹凸模様を容易に形成するこ
とが可能な表面加工印刷塗工物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記欠点を
解決するための手段につき鋭意検討した結果、下塗りの
インキ又は塗料の表面張力と上塗りクリアー塗料との表
面張力を調節することにより上記目的が達成できること
を見出し、本発明を完成するに到った。
【0006】即ち、本発明の塗料の凹凸模様を有する表
面加工印刷塗工物は、素材上に部分的又は全面に塗設し
た下塗りインキ又は塗料、並びに該インキ又は塗料上に
該インキ又は塗料が乾燥又は未乾燥状態で塗設した電子
線又は紫外線硬化型上塗りクリアー塗料を、電子線又は
紫外線照射により硬化せしめて該インキ又は塗料を塗設
した部分に凹凸模様を形成した印刷塗工物において、該
下塗りインキ又は塗料の表面張力が該電子線又は紫外線
硬化型上塗りクリアー塗料の表面張力より小さいことを
特徴とするものである。
【0007】以下本発明に係る凹凸模様を有する表面加
工印刷塗工物を更に詳しく説明する。本発明において
は、図1に示す如く、凹凸模様5を形成する下塗りイン
キ又はクリアー塗料2を塗工した部分の全面における表
面張力が上塗りクリアー塗料3の表面張力に対して小さ
ければよく、表面張力の差が大きいほど良好な凹凸模様
が得られるので好ましい。上記構成とすることにより、
下塗りインキ又はクリアー塗料2を塗工した部分の上面
部全面に、均一で美麗な凹凸模様を形成することが可能
となる。本発明において使用できる素材1としては、紙
の他に合板,パーティクルボード,金属板,プラスチッ
クフィルム等がある。
【0008】本発明において使用される下塗りインキ又
は、クリアー塗料(ワニス)2としては、アクリル酸及
びそのエステル,メタアクリル酸及びそのエステル,ス
チレン,エチレン,酢酸ビニール,塩化ビニール等のモ
ノマーを1〜4種類を混合、重合した樹脂,塩素化ポリ
プロピレン樹脂,塩化ゴム,飽和ポリエステル樹脂を単
独又は2〜4種類混合したものをトルエン,キシレン,
酢酸エチル,酢酸メチル,酢酸nプロピル,酢酸イソプ
ロピル,酢酸ブチル,酢酸イソブチル,アセトン,キシ
レン,酢酸メチル,イソプロピルアルコール,エタノー
ル等の低沸点及び中沸点,溶剤に溶解したクリアー塗料
(ワニス)。又は、水及びアルコールを単独又は混合し
た溶媒に溶解又は分散したクリアー塗料(ワニス)に表
面張力が30ダイン以下で有機溶剤又は、水及びアルコ
ールに可溶又は分散可能な炭化水素化合物,シリコーン
化合物,フッ素化合物等の撥油剤を1〜20重量%、好
ましくは2〜15重量%添加した特殊クリアー塗料が挙
げられる。撥油剤の重量%が1重量%未満であると均一
な凹凸模様5が得難く、20重量%を超えると下塗りイ
ンキ又はクリアー塗料(ワニス)2と上塗りクリアー塗
料3との密着性が悪くなる。上記下塗りインキ又は、ク
リアー塗料(ワニス)2の塗工後の表面張力が30ダイ
ン以下であることが好ましく、更には上塗りクリアー塗
料3との表面張力の差が3ダインあればよい。
【0009】本発明において上塗りとして使用される上
塗りクリアー塗料3としての電子線又は紫外線硬化型ク
リアー塗料は、下塗りインキ又はクリアー塗料2の上に
塗設又は塗工された場合に、ハジキ現象を生じるもので
あれば特に制限はなく、この目的に合致したクリアー塗
料を適宜選択すればよい。このような電子線又は紫外線
硬化型クリアー塗料としては、アクリルモノマー、オリ
ゴマー及び光重合開始剤から成る塗料が挙げられる。
【0010】アクリルモノマーとしては、1,2及び3
官能性モノマー並びに多官能性モノマーが挙げられる。
このうち、1官能性モノマーとしては、例えば、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、
カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジ
シクロペンタニル(メタ)アクリレート、イソボルニル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、フェニル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル
(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、フェノキシテトラエチレング
リコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシテトラエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシエチル
(メタ)アクリレート、ブトキシトリエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルポリエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェニル
ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メト
キシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、グ
リシジル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリド
ン、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセロー
ル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)
アクリレート、ECH変性ブチル(メタ)アクリレー
ト、ECH変性フェノキシ(メタ)アクリレート、EO
変性フタル酸(メタ)アクリレート、EO変性コハク酸
(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、EO変性リン酸(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
【0011】又、2官能性モノマーとしては、例えば、
1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,4−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,
6−ヘキサングリコールジ(メタ)アクリレート、エチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、EO変性ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、PO変性ネオペンチ
ルグリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノール
Aジ(メタ)アクリレート、EO変性ビスフェノールA
ジ(メタ)アクリレート、ECH変性ビスフェノールA
ジ(メタ)アクリレート、EO変性ビスフェノールSジ
(メタ)アクリレート、アリルジ(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピ
バリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパ
ンジ(メタ)アクリレート、ステアリル酸変性ペンタエ
リスリトールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテ
ニルアクリレート、EO変性ジシクロペンテニル(メ
タ)アクリレート、ジアクリル化イソシアヌレート等が
挙げられる。
【0012】更に、3官能性モノマーとしては、例え
ば、トリメリロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、
EO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、PO変性トリメリロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、ECH変性トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ECH変性グリセロールトリ
(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)
イソシアヌレート、トリス(メタアクリレートエチル)
イソシアヌレート等が挙げられる。
【0013】多官能性モノマーとしては、例えば、ジト
リメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールモノヒドロキシペンタ(メタ)アク
リレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールペンタ
アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)
アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0014】オリゴマーとしては、例えば、ビスフェノ
ールA型、ノボラック型、多価アルコール型、多塩基酸
型、ポリブタジエン型のエポキシアクリレート、ポリエ
ステル型、ポリエーテル型のウレタンアクリレート等が
挙げられる。
【0015】又、必要に応じて、α,β−不飽和ジカル
ボン酸を用いた不飽和ポリエステルやジアリルテレフタ
レートのオリゴマー等を上記クリアー塗料に添加して使
用することは何ら差し支えない。
【0016】光重合開始剤としては、ベンジル、ベンゾ
フェノン、ミヒラーズケトン、2−クロロチオキサント
ン、2,4−ジエチルチオキサントン等の水素引抜き
型、ベンゾインエチルエーテル、ジエトキシアセトフェ
ノン、ベンジルメチルケタール、ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチルフェ
ニルケトン等の光開裂型が挙げられ、これらの1種若し
くは2種以上を組み合わせて使用することが可能であ
る。
【0017】又、光重合開始剤に光増感剤を併用しても
差し支えない。このような光増感剤としては、例えば、
n−ブチルアミン、n−ジブチルアミン、トリエチルア
ミン、トリエチレンテトラミン、トリエタノールアミン
等が挙げられる。
【0018】本発明において使用される上塗りクリアー
塗料3としての電子線又は紫外線硬化型クリアー塗料
は、下塗りクリアー塗料2に対して「ハジキ」状態を起
こさせる為に下塗りクリアー塗料2表面との表面張力の
差が3ダイン以上あればよく、粘度が50〜600CP
Sを有するものであればよい。上塗りクリアー塗料3
は、この目的に合致したものを既存の電子線又は紫外線
クリアー塗料より適宜選択すればよい。例えば、111
S(大日本インキ化学工業(株)製)又はXVZ−20
05(荒川塗料工業(株)製)等の商品名で市販されて
いる紫外線硬化型クリアー塗料等が挙げられる。
【0019】本発明の下塗り用のインキ又はクリアー塗
料2を素材1上に塗設する方法としては、グラビア印
刷、フレキソ印刷、ロールコーター方式等が挙げられ
る。このうち、グラビア印刷は、グラビア印刷機でイン
キ又はクリアー塗料2を塗工する。この際、上塗りクリ
アー塗料3の粘度・膜圧・温度等が同一の条件とする
と、塗工するメッシュの線数とメッシュの深さを適宜設
定することにより、凹凸模様5が目の細かいものから目
の大きいものまで任意に形成することが可能である。
又、メッシュのない部分では下塗り用インキ又はクリア
ー塗料2が塗工されないため、上塗りクリアー塗料3は
平滑な光沢表面を与える。
【0020】フレキソ印刷においても、グラビア印刷と
同様に、素材1としての樹脂版等への下塗りインキ又は
クリアー塗料2の膜圧を制御することにより、所望の凹
凸模様5を形成することができる。更に、ロールコータ
ー方式においては、素材1の全面に凹凸模様5を施すこ
とが可能であり、下塗りインキ又はクリアー塗料2を塗
工する際の膜圧を制御することにより、凹凸模様5の目
の大小を任意に設定することが可能である。
【0021】上記下塗りインキ又はクリアー塗料2は、
素材1上に乾燥膜圧で約1〜10g/m2となるような量
で塗設することが好ましい。本発明においては、下塗り
インキ又はクリアー塗料2を塗設又は塗工した後、該下
塗りインキ又はクリアー塗料2が乾燥しないうちに上塗
りクリアー塗料3を塗設してもよく、又、充分乾燥した
後、例えば、1〜48時間経過後に塗設してもよい。こ
の上塗りクリアー塗料3は、硬化後の膜厚で約3〜20
g/m2となるような量で塗設することが好ましい。
【0022】本発明の下塗りインキ又はクリアー塗料2
及び電子線又は紫外線硬化型上塗りクリアー塗料3を硬
化させる方法としては、電子線硬化型クリアー塗料を使
用した場合には、公知の種々の電子線、放射線等を照射
可能な装置を用いて、それらを照射することにより硬化
せしめることが可能である。又、紫外線硬化型クリアー
塗料を使用した場合には、公知の紫外線照射装置(水銀
ランプ、紫外線ランプ、白熱灯、ハロゲンランプ等)を
用いて、それらを照射することにより硬化せしめること
が可能である。
【発明の効果】
【0023】本発明の凹凸模様5は、凸部分5aは上塗
りクリアー塗料3により形成され艶がでているが、凹部
分5bは、ハジキにより多少上塗りクリアー塗料3が残
っているか、全く残っていない為に艶がでておらず現在
使われている艶出し加工後の型押しによる凹凸模様とは
違った美麗な凹凸模様5を形成することができる。又下
塗りクリアー塗料2を部分的に施すことによりその部分
的に施された下塗り部分上の上塗りクリアー塗料3は、
凹凸模様5となり、下塗りクリアー塗料2の施されてい
ない上塗りクリアー塗料3は平滑な光沢を有している為
この凹凸面と平滑面との相違により平滑面が浮き出して
見え、現在使われている紙等の部分的な浮き出しとは違
った美麗な立体模様が形成される。
【0024】
【実施例】
実施例I アクリル系樹脂 43.5重量% (電化ラック#950、電気化学工業(株)製) トルエン 43.7重量% 酢酸エチル 8.6重量% シリコーン化合物 4.2重量% (東芝TSF−451、東芝シリコーン (株)製) 以上を混合し、十分攪拌して下塗りクリアー塗料(ワニ
ス)を得た。 〔下塗り〕 上記下塗りクリアー塗料を、深度65μ線
数150のグラビヤ版を使い、グラビヤ印刷機によりコ
ートボール紙(28kg)に部分塗工し、熱風乾燥器によ
り乾燥させ、2g/m2dry の下塗り被膜を得た。下塗りク
リアー塗料の被膜の表面張力は28ダイン(20℃)以
下であった。 〔上塗り〕 24時間後、表面張力37ダイン粘度45
0CPS(20℃)の上塗りクリアーUV塗料(荒川X
VZ−2005、荒川塗料工業(株)製)を上記素材上
にロールコーターにより8g/m2塗工し、3秒後ラインス
ピード32m/分で高圧水銀灯120W/m3本により
照射し硬化させた。下塗りクリアー塗料を塗工した上面
の上塗りクリアーUV塗料に良好な凹凸模様を有する塗
設面が形成された。(図1参照) 〔上塗り〕 24時間後、表面張力32ダイン粘度38
0CPS(20℃)の上塗りクリアーUV塗料(111
S、大日本インキ化学工業(株)製)を上記素材上にロ
ールコーターにより8g/m2塗工し、3秒後ラインスピー
ド32m/分で高圧水銀灯120W/m3本により照射
し硬化させた。下塗りクリアー塗料を塗工した上面の上
塗りクリアーUV塗料に良好な凹凸模様を有する塗設面
が形成された。(図1参照)
【0025】実施例II アクリル系樹脂 43.5重量% (電化ラック#950、電気化学工業(株)製) トルエン 39.3重量% 酢酸エチル 8.5重量% 炭化水素化合物 8.7重量% (ハイホワイト#350、日本石油(株)製) 以上を混合し、十分攪拌して下塗りクリアー塗料(ワニ
ス)を得た。 〔下塗り〕 上記下塗りクリアー塗料を、深度65μ線
数150のグラビヤ版を使い、グラビヤ印刷機によりコ
ートボール紙(28kg)に部分塗工し、熱風乾燥器によ
り乾燥させ、2g/m2dry の下塗り被膜を得た。下塗りク
リアー塗料の被膜の表面張力は34ダイン(20℃)以
下であった。 〔上塗り〕 24時間後、表面張力37ダイン粘度45
0CPS(20℃)の上塗りクリアーUV塗料(荒川X
VZ−2005、荒川塗料工業(株)製)を上記素材上
にロールコーターにより8g/m2塗工し、3秒後ラインス
ピード32m/分で高圧水銀灯120W/m3本により
照射し硬化させた。下塗りクリアー塗料を塗工した上面
の上塗りクリアーUV塗料に良好な凹凸模様を有する塗
設面が形成された。(図1参照)
【0026】実施例III アクリル系樹脂 43.5重量% (電化ラック#950、電気化学工業(株)製) トルエン 35.0重量% 酢酸エチル 8.5重量% 炭化水素化合物 8.7重量% (ハイホワイト#350、日本石油(株)製) フッ素化合物 4.3重量% (メガファックスF−172、大日本インキ化学工業(株)製) 以上を混合し、十分攪拌して下塗りクリアー塗料(ワニ
ス)を得た。 〔下塗り〕 上記下塗りクリアー塗料を、深度65μ線
数150のグラビヤ版を使い、グラビヤ印刷機によりコ
ートボール紙(28kg)に部分塗工し、熱風乾燥器によ
り乾燥させ、2g/m2dry の下塗り被膜を得た。下塗りク
リアー塗料の被膜の表面張力は32ダイン(20℃)以
下であった。 〔上塗り〕 24時間後、表面張力37ダイン粘度45
0CPS(20℃)の上塗りクリアーUV塗料(荒川X
VZ−2005、荒川塗料工業(株)製)を上記素材上
にロールコーターにより8g/m2塗工し、3秒後ラインス
ピード32m/分で高圧水銀灯120W/m3本により
照射し硬化させた。下塗りクリアー塗料を塗工した上面
の上塗りクリアーUV塗料に良好な凹凸模様を有する塗
設面が形成された。(図1参照)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る凹凸模様を有する表面加工印刷塗
工物の断面図。
【符号の説明】
1 素材(コート紙) 2 下塗りクリアー塗料 3 上塗りクリアーUV塗料 5 凹凸模様
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 本発明の下塗り用のインキ又はクリアー
塗料2を素材1上に塗設する方法としては、グラビア印
刷、フレキソ印刷、ロールコーター方式等が挙げられ
る。このうち、グラビア印刷は、グラビア印刷機でイン
キ又はクリアー塗料2を塗工する。この際、上塗りクリ
アー塗料3の粘度・膜厚・温度等が同一の条件とする
と、塗工するメッシュの線数とメッシュの深さを適宜設
定することにより、凹凸模様5が目の細かいものから目
の大きいものまで任意に形成することが可能である。
又、メッシュのない部分では下塗り用インキ又はクリア
ー塗料2が塗工されないため、上塗りクリアー塗料3は
平滑な光沢表面を与える。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 フレキソ印刷においても、グラビア印刷
と同様に、素材1としての樹脂版等への下塗りインキ又
はクリアー塗料2の膜を制御することにより、所望の
凹凸模様5を形成することができる。更に、ロールコー
ター方式においては、素材1の全面に凹凸模様5を施す
ことが可能であり、下塗りインキ又はクリアー塗料2を
塗工する際の膜を制御することにより、凹凸模様5の
目の大小を任意に設定することが可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 上記下塗りインキ又はクリアー塗料2
は、素材1上に乾燥膜で約1〜10g/mとなるよ
うな量で塗設することが好ましい。本発明においては、
下塗りインキ又はクリアー塗料2を塗設又は塗工した
後、該下塗りインキ又はクリアー塗料2が乾燥しないう
ちに上塗りクリアー塗料3を塗設してもよく、又、充分
乾燥した後、例えば、1〜48時間経過後に塗設しても
よい。この上塗りクリアー塗料3は、硬化後の膜厚で約
3〜20g/mとなるような量で塗設することが好ま
しい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素材上に部分的又は全面に塗設した下塗
    りインキ又は塗料、並びに該インキ又は塗料上に該イン
    キ又は塗料が乾燥又は未乾燥状態で塗設した電子線又は
    紫外線硬化型上塗りクリアー塗料を、電子線又は紫外線
    照射により硬化せしめて該インキ又は塗料を塗設した部
    分に凹凸模様を形成した印刷塗工物において、該下塗り
    インキ又は塗料の表面張力が該電子線又は紫外線硬化型
    上塗りクリアー塗料の表面張力より小さいことを特徴と
    する凹凸模様を有する表面加工印刷塗工物。
JP4324897A 1992-11-10 1992-11-10 凹凸模様を有する表面加工印刷塗工物 Expired - Lifetime JPH0737172B2 (ja)

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JP4324897A JPH0737172B2 (ja) 1992-11-10 1992-11-10 凹凸模様を有する表面加工印刷塗工物

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JP4324897A JPH0737172B2 (ja) 1992-11-10 1992-11-10 凹凸模様を有する表面加工印刷塗工物

Publications (2)

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JPH06278354A true JPH06278354A (ja) 1994-10-04
JPH0737172B2 JPH0737172B2 (ja) 1995-04-26

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ID=18170852

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