JPH06271058A - 搬送装置における被搬送物の制動装置 - Google Patents

搬送装置における被搬送物の制動装置

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JPH06271058A
JPH06271058A JP8568293A JP8568293A JPH06271058A JP H06271058 A JPH06271058 A JP H06271058A JP 8568293 A JP8568293 A JP 8568293A JP 8568293 A JP8568293 A JP 8568293A JP H06271058 A JPH06271058 A JP H06271058A
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俊輝 河村
Masateru Kawamura
正輝 河村
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KAWAMURA SEIKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極く簡単な構造で上下方向の寸法も大になら
ず、しかも載置部上での被搬送物の移動を確実に防止で
きるようにする。 【構成】 この搬送装置は、被搬送物を載置する載置部
10に、被搬送物を下側から支持する複数個の回転体9 を
備え、被搬送物2 の積み降し時に、回転体9 が回転する
ようにしている。載置部10には、回転体9 の回転方向並
びに上下方向に移動自在に制動部材16を設け、この制動
部材16に、各回転体9 が上方に突出するように嵌合する
嵌合孔18を形成する。そして、操作手段21により制動部
材16を回転体9 の回転方向に操作して、制動部材16の嵌
合孔18の周縁部を回転体9 上に乗り上がらせ、制動部材
16で被搬送物を回転体9 から持ち上げて被搬送物を移動
不能に制動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、載置部に複数個の回転
体を備えた搬送装置における被搬送物の制動装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】各種の被搬送物を載置部に載置して搬送
する手押し式台車、その他の搬送装置において、載置部
に、フリーベアリング、ローラ等の回転体を縦横に多数
個配置し、この回転体により被搬送物を支持するように
したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の搬送装置で
は、載置部に対する被搬送物の積み降し時に、被搬送物
を水平方向に押せば、この被搬送物を下側から支持する
各回転体が回転するため、被搬送物の積み降し作業が非
常に容易になるという利点がある。
【0004】しかし、搬送装置の走行時には、逆に各回
転体が回転するため被搬送物が載置部上で不安定に移動
し、荷崩れが生じる等、安定性、安全性等に欠けるとい
う問題がある。特に、回転体がフリーベアリングの場
合、走行開始時及び停止時に、被搬送物の慣性力によっ
て被搬送物が載置部上で非常に動き易く、荷崩れ等の惧
れが非常に大になるばかりか、場合によっては被搬送物
が載置部上から落下する等の事故が発生する惧れも十分
考えられる。
【0005】従って、載置部に被搬送物を載置した後、
被搬送物を移動不能に固定する必要があり、その手段と
して、載置部の周囲に被搬送物固定用の枠体を設け、こ
の枠体で載置部上の被搬送物を固定すること、或いは載
置部に、回転体に対して相対的に昇降自在な昇降台を設
け、これをジャッキ等で上昇させて被搬送物を制動する
こと等が考えられる。
【0006】しかし、前者は、被搬送物の積み降しする
際にその都度枠体を着脱する必要があり、被搬送物の積
み降し時の作業が非常に煩わしくなるため、作業性を考
えた場合、到底採用できるものではない。また後者は、
作業性の点では問題ないが、ジャッキ等で昇降台を昇降
させるため、構造が非常に複雑になる他、上下方向の寸
法が大になり、装置全体が非常に大型化するという問題
がある。
【0007】本考案は、かかる課題に鑑み、極く簡単な
構造で上下方向の寸法も大にならず、しかも載置部上で
の被搬送物の移動を確実に防止できる搬送装置における
被搬送物の制動装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、被搬送物2 を載置する載置部10に、該被搬送物2を
下側から支持する複数個の回転体9 を備え、被搬送物2
の積み降し時に、回転体9 が回転するようにした搬送装
置において、載置部10に、回転体9 の回転方向並びに上
下方向に移動自在に制動部材16を設け、この制動部材16
に、各回転体9が上方に突出するように嵌合する嵌合孔1
8を形成し、この制動部材16の嵌合孔18の周縁部が回転
体9 上に乗り上げかつ該制動部材16が上方に押圧して被
搬送物2を制動するように、該制動部材16を回転体9 の
回転方向に操作する操作手段21を備えたものである。
【0009】また請求項2に記載の本発明は、請求項1
に記載の発明において、被搬送物2の制動時に、制動部
材16が各回転体9 上に乗り上げて、該被搬送物2 を回転
体9から持ち上げるようにしたものである。
【0010】更に、請求項3に記載の本発明は、請求項
1又は2に記載の発明において、回転体9 をその中心廻
りに回転自在なボール11とすると共に、制動部材16を平
板状の制動板17としたものである。
【0011】また請求項4に記載の本発明は、請求項
1、2又は3に記載の発明において、制動板17の嵌合孔
18の周縁部の少なくとも乗り上げ側の肉厚を薄く構成し
たものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明では、制動部材16を操
作手段21により回転体9 の回転方向に操作し、各嵌合孔
18の周縁部を回転体9 上に乗り上げさせて、制動部材16
により載置部10上の被搬送物2 を上方に押圧して制動す
る。従って、載置部10上の被搬送物2 が、搬送時に載置
部10上で不安定に移動することはない。
【0013】また制動部材16を回転体9 の回転方向に移
動させて、その各嵌合孔18の周縁部を各回転体9 上に乗
り上げさせるため、各嵌合孔18の周縁部が各回転体9 上
に乗り上がる時に、各回転体9 が回転する。制動を解除
すると、制動部材16の各嵌合孔18から各回転体9 が上方
に突出し、各回転体9 の回転を利用して被搬送物2 の積
み降ろしが可能である。
【0014】また請求項2に記載の本発明では、被搬送
物2 の制動時に、制動部材16が各回転体9 上に乗り上げ
て、被搬送物2 を回転体9 から持ち上げる。このため制
動部材16により被搬送物2 を支持することになり、被搬
送物2 はその摩擦抵抗によって確実に制動される。
【0015】更に、請求項3に記載の本発明では、回転
体9 をその中心廻りに回転自在なボール11とすると共
に、制動部材16を平板状の制動板17としているため、載
置部10全体が非常に薄くなる。
【0016】また請求項4に記載の本発明では、制動板
17による制動時に、嵌合孔18の周縁部の肉厚を薄い部分
が乗り上げる。このため制動板17は回転体9 又はボール
11の上側の勾配の緩やかな部分に乗り上げることにな
り、操作手段21の操作力が軽くなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1乃至図10は、本発明の第1実施例を示し、手
押し式台車1 に採用したものである。
【0018】図1乃至図3において、2 は被搬送物で、
プリント基板等の板材を積層したものである。3 は台車
枠で、前後方向に長い平面視矩形状に構成されている。
4 は脚部で、台車枠3 の下側の四隅に固定されており、
この各脚部4 の下端にはキャスター車輪5 が夫々取り付
けられている。
【0019】6 は支柱で、台車枠3 の後部側の左右両側
に立設されている。7 はハンドルで、平面視コ字状に構
成され、かつ両端が一対の支柱6 の上端側の後面に固定
されている。8 はカバー板で、下端部分を除いて一対の
支柱6 間の前面に装着されている。
【0020】9 は被搬送物2 を支持する回転体で、台車
枠3 の上面に前後及び左右方向に所定間隔をおいて千鳥
状に多数配置されており、この回転体9 群により、被搬
送物2 を載置する載置部10が構成されている。各回転体
9 は、図4及び図5に示すように、ナイロン等の耐摩耗
性に優れた合成樹脂製のボール11により構成されてい
る。ボール11は有底円筒状の保持ケース12と、この保持
ケース12の開口側に装着された蓋体13とにより全方向に
回転自在に保持されている。
【0021】保持ケース12は底面にネジ部14を有し、そ
のネジ部14を台車枠3 の孔に挿入してナット15により台
車枠3 の上面に固定されている。なお、ボール11、保持
ケース12、蓋体13は、フリーベアリングにより構成され
ている。
【0022】16は載置部10に配置された制動部材で、こ
の制動部材16には台車枠3 と略同程度の大きさの平面視
矩形状の制動板17が用いられている。制動板17は塩化ビ
ニール等の合成樹脂製であって、この制動板17には、各
ボール11に対応するように前後方向及び左右方向に多数
個の嵌合孔18が千鳥状に形成されている。
【0023】嵌合孔18は、図4に示すように、上下に小
径部19と大径部20とを備え、小径部19の周縁部の肉厚が
他の部分よりも薄くなっている。そして、制動板17は、
大径部20の下面周縁部が保持ケース12の蓋体13の上面に
接するように、各蓋体13上に載置されており、ボール11
の回転方向、即ち前後方向並びに上下方向に移動自在に
なっている。
【0024】各ボール11は制動板17の各嵌合孔18に嵌合
し、その小径部19側から上方に若干突出している。嵌合
孔18の小径部19は、制動板17を保持ケース12の蓋体13上
で後方に移動させた時に、その下周縁部分がボール11上
に乗り上げるようになっている。
【0025】従って、載置部10上に被搬送物2 を載置し
た後、制動板17を後方に移動させれば、嵌合孔18の小径
部19の下面周縁部がボール11上に乗り上げるので、この
制動板17により被搬送物2 をボール11から上方に持ち上
げて制動することが可能である。
【0026】21は制動板17を前後方向に操作する操作手
段で、台車枠3 の後端部上でハンドル7 の下方側に配置
されている。操作手段21は、図5乃至図7に示すよう
に、台車枠3 の後端上面に固定の枢支ブラケット22に枢
軸23を介して揺動自在に枢支された操作レバー24と、こ
の操作レバー24と制動板17の後端とを連結する連結リン
ク25を備え、操作レバー24を解除位置Aと制動位置Bと
の間で枢軸23廻りに回動操作することにより、制動板17
を前後方向に移動させるようになっている。
【0027】操作レバー24は、左右一対のレバー26と、
このレバー26の上端間及び下端間を連結する把手軸27及
び枢軸23とを有する。そして、各レバー26の下部側に後
方に突出するように固定された一対の突起28に、把手軸
27及び枢軸23と平行に連結軸29が設けられている。
【0028】枢支ブラケット22は左右一対あり、この枢
支ブラケット22に枢軸23の左右両端が回動自在に挿入さ
れている。また各枢支ブラケット22の外側には、操作レ
バー24を制動位置Bに操作した時に、連結リンク25を下
側から受けるようにストッパー30が取り付けられてい
る。
【0029】連結リンク25は操作レバー24の左右両側に
あり、この各連結リンク25の一端は連結軸29の両端に枢
支連結され、また他端は一対の連結ブラケット31に連結
ピン32により枢支連結されている。連結ブラケット31
は、制動板17の後端部上面の挟持板33に固定されてい
る。
【0030】挟持板33は制動板17の下側の挟持板34と共
に帯状に構成され、これら挟持板33,34 により制動板17
の後端部を上下から挟んだ状態でネジ35により着脱自在
に締結されている。なお、操作レバー24は、解除位置A
では一対の支柱6 間に架設された補強兼用のストッパー
軸36に当接するようになっている。37は積み込み用のコ
ンベヤである。
【0031】上記構成の手押し式台車1 により被搬送物
2 を搬送する場合には、次のように行う。先ず、図5に
実線で示すように、操作レバー24を解除位置Aでストッ
パー軸36に当接させておく。この状態では、図4及び図
5に示すように、制動板17は保持ケース12の蓋体13の上
面に載置されており、また制動板17の各嵌合孔18の中心
にボール11があり、しかもボール11が制動板17の上面よ
りも上方に若干突出している。
【0032】そこで、台車1 を例えばコンベヤ37の前端
に合わせた後、このコンベヤ37を起動して被搬送物2 を
図1のa矢示方向に送りながら、コンベヤ37上の被搬送
物2を台車1 の載置部10上へと移載する。この時、載置
部10は各ボール11が制動板17の上面よりも若干上方に突
出しているので、図8に示すように、制動板17に何等影
響されることなく、各ボール11により被搬送物2 を支持
すると共に、その各ボール11の回転によって被搬送物2
を載置部10上に容易かつ迅速に積み込むことができる。
【0033】載置部10上に移載された被搬送物2 が支柱
6 のカバー板8 に当接すれば、次に操作レバー24を解除
位置Aから枢軸23廻りに後方(図5のb矢示方向)に回
動操作して制動位置Bまで倒す。すると連結軸29が図5
の実線位置から二点鎖線位置まで枢軸23廻りに回動する
ので、この連結リンク25により制動板17が後方へとc矢
示方向に引っ張られる。
【0034】この時、制動板17は保持ケース12の蓋体13
の上面を摺動して後方へと移動し始める。そして、制動
板17が或る程度移動すると、各嵌合孔18の小径部19の下
端周縁部が各ボール11に接触するため、制動板17は後方
に移動するに従ってボール11の曲面に沿って乗り上がっ
て行く。
【0035】このため制動板17は保持ケース12の蓋体13
上から離れて上昇し、図10に実線で示すように、被搬送
物2 の下面に当接した後、被搬送物2 を上方に押し上げ
る。そして、更に制動板17を後方に移動させれば、図9
及び図10に二点鎖線で示すように、制動板17が被搬送物
2 を持ち上げて各ボール11上から浮上させるので、被搬
送物2 を制動板17で支持することになり、その摩擦抵抗
によって被搬送物2 を移動不能に確実に制動できる。
【0036】この時、操作レバー24に連結された連結リ
ンク25は、図5に二点鎖線で示すように、枢支ブラケッ
ト22のストッパー30の上面に当接して略水平状態になっ
ており、連結ピン32側の位置が移動前に比べて上昇す
る。つまり、制動板17が後方に移動しながらボール11の
曲面に沿って上昇するので、これに合わせて連結ピン32
も上昇して行く。従って、制動板17を連結リンク25で後
方へのみ引っ張る場合に比べて、制動板17に不必要な曲
げ力等が作用することはない。
【0037】そして、この状態では操作レバー24がスト
ッパー30により規制されて回動不能になるので、制動板
17は各ボール11上に乗り上げたままで停止し、被搬送物
2 を安定的に支持する。制動板17の嵌合孔18の前側周縁
が各ボール11に乗り上げて行く場合、図10に実線で示す
ように、制動板17が被搬送物2 の下面に接触するまで
は、各ボール11は被搬送物2 の荷重によって停止状態に
ある。
【0038】しかし、制動板17が被搬送物2 を上方に押
し上げ始めると、小径部19の下周縁部が各ボール11上に
乗り上げて行くにつれて、各ボール11が保持ケース12内
で図10のd矢示方向に回転する。このため制動板17を軽
いトルクで無理なく後方に移動させて、この制動板17に
より被搬送物2 を押し上げることができる。
【0039】また制動板17により被搬送物2 をボール11
から極く僅かだけ持ち上げれば、被搬送物2 の制動が可
能であるので、図10に示すように、制動板17が被搬送物
2 の下面に接触した後、被搬送物2 を上方に押し上げて
ボール11から離すまでの移動量は極く僅かで良い。従っ
て、図9に示すように被搬送物2 が支柱6 のカバー板8
に当接した状態であっても、制動板17を後方に移動させ
る上でも別段問題はない。
【0040】更に制動板17の嵌合孔18は、小径部19と大
径部20との二段構造であって、ボール11に乗り上げる小
径部19側の周縁部の肉厚が薄くなっているため、制動板
17の他の部分の肉厚を十分大にして強度を確保できるに
も拘らず、制動板17が被搬送物2 を押し上げる時に、ボ
ール11の上側の勾配の緩やかな部分に乗り上げることに
なる。
【0041】従って、この点でも制動板17を後方に移動
させて被搬送物2 を押し上げる時の操作力を軽くでき
る。また枢軸23と連結軸29との間隔に比べて、枢軸23と
把手軸27との間隔が大であるため、その長さ比によって
も操作力を軽減できる。
【0042】このように操作レバー24を制動位置Bに倒
せば、制動板17により被搬送物2 を支持して制動できる
ので、その後、台車1 を所定位置まで走行させても、そ
の走行時に被搬送物2 が載置部10上で不安定に移動する
ことはない。しかも操作レバー24を操作して制動板17を
各ボール11上に乗り上げさせるだけであるため、載置部
10側の上下方向の寸法も小さくでき、操作も容易であ
る。
【0043】台車1 を所定位置まで走行させて搬送した
後、被搬送物2 を載置部10から降ろす場合には、先ず操
作レバー24を枢軸23廻りに解除位置Aまで引き上げ、制
動板17による制動を解除する。この時、制動板17はボー
ル11の中心上方まで完全に乗り上げていないので、操作
レバー24を解除方向に操作すれば、被搬送物2 の荷重に
よって各ボール11が図10の反d矢示方向へと回動し、制
動板17は簡単に無理なく前方に移動しながら下降する。
【0044】そして、制動板17が下降すると、被搬送物
2 は各ボール11上に乗るので、その状態で横方向に押せ
ば、各ボール11が回転して被搬送物2 を載置部10から容
易に降ろすことができる。従って、解除時の操作が容易
であると共に、被搬送物2 を載置部10から降ろす際の被
搬送物2 の取扱いも容易である。
【0045】制動板17は塩化ビニール等の合成樹脂板を
用いれば、ボール11の損傷を少なくでき、またボール11
が縦横に多数あるので、各乗り上げ部分の負担も少な
く、制動板17の耐久性も十分確保できる。制動板17は或
る程度使用して損傷すれば、挟持板33,34 のネジ35を外
すだけで新しいものと容易に交換できる。
【0046】図11は本発明の第2実施例を示し、制動板
17の小径部19の下角部に、ボール11の曲面に沿って円弧
状に凹入する乗り上げ面19a を形成したものである。こ
のようにすれば、制動板17がボール11上に乗り上げた際
の接触面が大になり、その部分の損傷を少なくできる。
【0047】図12は本発明の第3実施例を示し、操作手
段21にネジ軸39を用い、その後端の回動ハンドル40で回
動操作するようにしたものである。ネジ軸39は軸受具41
に回動のみ自在に挿通されると共に、メネジ体42に螺合
されている。軸受具41はその両側の枢軸部43を介して台
車枠3 の固定ブラケット44に回動自在に枢支されてい
る。
【0048】またメネジ体42はその両側の枢軸部43を介
して挟持板33の連結ブラケット31に回動自在に枢支され
ている。この場合にも、回動ハンドル40を操作すれば、
メネジ体42に螺合するネジ軸39が回動するので、制動板
17を前後方向に移動させることができる。
【0049】図13は本発明の第4実施例を示し、レール
46上を移動する台車47に利用したものである。台車47は
レール46上を転動する車輪48を有し、ローラコンベヤ49
と直交する方向に往復移動するようになっている。
【0050】この台車47の載置部10にも、第1実施例と
同様に、多数のボール11と制動板17とが設けられてい
る。そして、制動板17の挟持板34に下向きの突起部49が
設けられ、これに操作手段21を構成するシリンダ50が連
結されている。このような台車47においても、シリンダ
50を伸長させれば制動板17が移動するので、制動板17に
よって台車47上の被搬送物2 を確実に制動できる。
【0051】図14乃至図16は本発明の第5実施例を示
し、第1実施例の手押し式台車1 又は第4実施例の台車
47において、その回転体9 をローラ51により構成したロ
ーラテーブル式の場合を示す。即ち、台車枠3 上には、
左右一対を一組とする支持枠52が複数組設けられ、その
各組の支持枠52にピン53により多数のローラ51が回転自
在に枢支されている。そして、支持枠52上に、角孔状の
嵌合孔18を有する制動板17が載置されている。なお、制
動板17の嵌合孔18の乗り上げ部54側が傾斜面状に形成さ
れている。
【0052】この場合にも、制動板17をc矢示方向に移
動させれば、その乗り上げ部54が各ローラ51上に乗り上
がるので、第1実施例と同様に、ローラ51上から被搬送
物2を持ち上げて制動することができる。
【0053】なお、各実施例では、制動板17により被搬
送物2 をボール11又はローラ51上から上方に持ち上げて
制動する場合を例示したが、必ずしもこれに限定される
ものではない。即ち、ボール11又はローラ51の回転を止
めれば、被搬送物2 を制動できるので、制動板17をボー
ル11又はローラ51に乗り上げさせて、この制動板17を被
搬送物2 に対して上方に押付けるようにすれば、被搬送
物2 がボール11又はローラ51上に乗ったままでも制動す
ることが可能である。
【0054】またボール11、ローラ51、制動板17等は金
属製であっても良い。更に実施例は台車1,47を例示した
が、載置部10に複数個の回転体9 を有するものであれ
ば、その他の搬送装置においても同様に実施できる。例
えば、床面に敷設した誘導体を検出しながら無人走行す
る無人走行台車等においても、その載置部に同様に採用
することができる。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、制動
部材16を操作手段21により回転体9 の回転方向に操作
し、各嵌合孔18の周縁部を回転体9 上に乗り上げさせ
て、制動部材16により載置部10上の被搬送物2 を上方に
押圧して制動するようにしているので、載置部10上の被
搬送物2 を確実に制動でき、搬送時に載置部10上で被搬
送物2 が不安定に移動することがない。
【0056】また制動部材16を回転体9 の回転方向に移
動させて、その各嵌合孔18の周縁部を各回転体9 上に乗
り上げさせるので、各嵌合孔18の周縁部が各回転体9 上
に乗り上がる時に、各回転体9 が回転し操作手段21の操
作力を軽くできる。更に、制動部材16の各嵌合孔18の周
縁部を各回転体9 上に乗り上げさせて制動する構成であ
るため、構造が非常に簡単で安価に実施できると共に、
上下方向の寸法を小さくできる利点がある。
【0057】しかも、制動を解除した時には、制動部材
16の各嵌合孔18から各回転体9 が上方に突出するので、
従来と同様に各回転体9 の回転を利用して被搬送物2 の
積み降ろしが可能である。
【0058】また請求項2に記載の本発明によれば、請
求項1に記載の発明において、被搬送物2 の制動時に、
制動部材16が各回転体9 上に乗り上げて、被搬送物2 を
回転体9 から持ち上げるようにしているので、制動時に
は制動部材16により被搬送物2 を支持することになり、
その摩擦抵抗によって被搬送物2 を確実に制動でき、載
置部10上での被搬送物2 の安定性が更に向上する。
【0059】更に、請求項3に記載の本発明によれば、
請求項1又は2に記載の発明において、回転体9 をその
中心廻りに回転自在なボール11とすると共に、制動部材
16を平板状の制動板17としているので、載置部10全体を
非常に薄くできる。
【0060】また請求項4に記載の本発明によれば、請
求項1、2又は3に記載の発明において、制動板17の嵌
合孔18の周縁部の少なくとも乗り上げ側の肉厚を薄く構
成しているため、制動板17の他の部分の肉厚を十分大に
して強度を確保できるにも拘らず、制動時に制動板17が
回転体9 又はボール11の上側の勾配の緩やかな部分に乗
り上げることになり、操作手段21の操作力を軽くでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す台車の側面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例を示す台車の平面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例を示す台車の背面図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例を示す制動板の載置状態の
断面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す操作手段の断面図で
ある。
【図6】本発明の第1実施例を示す操作手段の平面図で
ある。
【図7】本発明の第1実施例を示す操作手段の背面図で
ある。
【図8】本発明の第1実施例を示す被搬送物の載置状態
の断面図である。
【図9】本発明の第1実施例を示す被搬送物の制動状態
の断面図である。
【図10】本発明の第1実施例を示す被搬送物の制動時の
動作説明図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す制動板の断面図であ
る。
【図12】本発明の第3実施例を示す操作手段の断面図で
ある。
【図13】本発明の第4実施例を示す台車の断面図であ
る。
【図14】本発明の第5実施例を示す載置部の側面断面図
である。
【図15】本発明の第5実施例を示す載置部の正面断面図
である。
【図16】本発明の第5実施例を示す載置部の平面図であ
る。
【符号の説明】
2 被搬送物 9 回転体 10 載置部 11 ボール 16 制動部材 17 制動板 18 嵌合孔 21 操作手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被搬送物(2) を載置する載置部(10)に、
    該被搬送物(2) を下側から支持する複数個の回転体(9)
    を備え、被搬送物(2) の積み降し時に、回転体(9) が回
    転するようにした搬送装置において、載置部(10)に、回
    転体(9) の回転方向並びに上下方向に移動自在に制動部
    材(16)を設け、この制動部材(16)に、各回転体(9) が上
    方に突出するように嵌合する嵌合孔(18)を形成し、この
    制動部材(16)の嵌合孔(18)の周縁部が回転体(9) 上に乗
    り上げかつ該制動部材(16)が上方に押圧して被搬送物
    (2) を制動するように、該制動部材(16)を回転体(9) の
    回転方向に操作する操作手段(21)を備えたことを特徴と
    する搬送装置における被搬送物の制動装置。
  2. 【請求項2】 被搬送物(2) の制動時に、制動部材(16)
    が各回転体(9) 上に乗り上げて、該被搬送物(2) を回転
    体(9) から持ち上げるようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載の搬送装置における被搬送物の制動装置。
  3. 【請求項3】 回転体(9) をその中心廻りに回転自在な
    ボール(11)とすると共に、制動部材(16)を平板状の制動
    板(17)としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    搬送装置における被搬送物の制動装置。
  4. 【請求項4】 制動板(17)の嵌合孔(18)の周縁部の少な
    くとも乗り上げ側の肉厚を薄く構成したことを特徴とす
    る請求項1、2又は3に記載の搬送装置における被搬送
    物の制動装置。
JP8568293A 1993-03-19 1993-03-19 搬送装置における被搬送物の制動装置 Expired - Lifetime JPH0764404B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010101132A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Central Japan Railway Co 仮置き台

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