JPH0534190B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ コンテナの処理移動中にコンテナの一端を持
揚げて持揚位置に保持可能な送入・取出処理機械
であつて、 シヤーシ６と、 地面に対して平行な第１の回動軸線１０の周り
で前記シヤーシ６を地面上に支持する支持装置
３，４，７とを具備し、前記シヤーシ６はその第
１の端部を地面に接触させた傾斜位置から該第１
の端部を地面から離した持揚位置に向けて回動自
在であり、 更に、前記シヤーシ６上に設けられ、かつ前記
第１の回動軸線１０に直交した該シヤーシの長手
軸線方向に沿つて移動可能なキヤリツジ８と、 コンテナ１の一側面に対して着脱自在に取付け
ることが可能であり、かつ前記第１の回動軸線１
０に略平行な第２の回動軸線１９の周りで前記キ
ヤリツジ８および前記シヤーシ６の双方に対して
回動可能に結合されたエプロン９と、 前記第２の回動軸線１９の周りで前記エプロン
９を前記シヤーシ６に対して回動移動させる回動
装置と、 前記キヤリツジ８と前記シヤーシ６とを該シヤ
ーシの長手軸線方向に沿つて相互に移動させる駆
動装置１２とを具備し、前記キヤリツジ８は前記
第２の回動軸線１９が前記シヤーシ６の第１の端
部に接近させられかつ前記第１の回動軸線１０か
ら離間したキヤリツジ前進位置と、前記第２の回
動軸線１９が前記シヤーシ６の第１の端部に対向
したその第２の端部に向かつて移動させられたコ
ンテナ支持装置との間に亘つて移動可能であり、
前記コンテナ１が地面上の休止位置に置かれた状
態で前記シヤーシ６がその傾斜位置に位置させら
れ、かつ前記キヤリツジ８をそのキヤリツジ前進
位置に位置させられ、前記シヤーシ６をその持揚
位置まで移動させると共に前記キヤリツジ８をそ
のコンテナ支持位置まで移動させることにより、
前記コンテナ１がその休止位置から該コンテナの
一端を前記シヤーシ６上に載せた状態となる位置
まで移動させられるようになつている送入・取出
処理機械。

２ 請求の範囲第１項に記載の送入・取出処理機
械において、前記駆動装置がジヤツキ１２から構
成され、前記回動装置が該ジヤツキ１２の一端と
前記エプロン９とを互いに回動自在に連結させか
つ前記第２の回動軸線１９を持つシヤフト或いは
ピン要素から構成され、前記ジヤツキ１２の他端
が前記シヤーシ６にその第１の端部から離間して
箇所で枢着されることを特徴とする送入・取出処
理機械。

３ 請求の範囲第２項に記載の送入・取出処理機
械において、前記エプロン９を前記キヤリツジ８
に対して錠止して前記第２の回動軸線１９での該
エプロンの相対的回動を選択的に阻止する錠止装
置が設けられ、この錠止装置により前記エプロン
９が前記キヤリツジ８に対して錠止されて前記第
２の回動軸線１９での該エプロンの相対的回動が
阻止された際に前記ジヤツキ１２の作動によつて
前記キヤリツジ８が前記シヤーシ６に沿つて移動
されるようになつていることを特徴とする送入・
取出処理機械。

４ 請求の範囲第３項に記載の送入・取出処理機
械において、前記錠止装置が少なくとも１つの着
脱自在なスペーサ部材１３からなり、このスペー
サ部材が前記エプロン９および前記キヤリツジ８
と共に三角形を形成することを特徴とする送入・
取出処理機械。

５ 請求の範囲第１項に記載の送入・取出処理機
械において、前記エプロン９を所定位置で前記シ
ヤーシ６に対して選択的に錠止するための錠止装
置が設けられ、前記所定位置で前記シヤーシ６が
前記コンテナ１のエプロン取付側面と90゜よりも
僅かに小さな角度を成すことを特徴とする送入・
取出処理機械。

６ 請求の範囲第１項に記載の送入・取出処理機
械において、前記コンテナ１への前記エプロン９
の取付時に前記シヤーシ６該エプロン９に対して
実質的に垂直位置に保持するための固定装置が設
けられることを特徴とする送入・取出処理機械。

７ 請求の範囲第１項に記載の送入・取出処理機
械において、前記エプロン９と前記シヤーシ６と
を相互に回動運動させる駆動装置としてジヤツキ
１２が設けられ、このジヤツキが前記第２の回動
軸線１９の箇所で前記エプロン９に枢着され、か
つ前記第１の回動軸線から離れた箇所で前記シヤ
ーシ６に枢着されることを特徴とする送入・取出
処理機械。

８ 請求の範囲第１項に記載の送入・取出処理機
械において、前記駆動装置がキヤリツジ駆動用ね
じ部材からなり、このキヤリツジ駆動用ねじ部材
が前記シヤーシ６の長手軸線方向に沿つて延在
し、かつ前記キヤリツジ８を該シヤーシに沿つて
位置決めし得ることを特徴とする送入・取出処理
機械。

９ 請求の範囲第１項に記載の送入・取出処理機
械において、前記シヤーシ６にはその一端部付近
に自在車輪７が設けられ、前記シヤーシ６が前記
第１の回動軸線１０の周りでの傾斜位置に置かれ
た際に前記自在車輪７が地面に接触させられるよ
うに配置されていることを特徴とする送入・取出
処理機械。

１０ 請求の範囲第１項に記載の送入・取出処理
機械において、この送入・取出処理機械を車両に
枢着連結させるための連結装置５が前記支持装置
に含まれることを特徴とする送入・取出処理機
械。

１１ 請求の範囲第１項に記載の送入・取出処理
機械において、前記支持装置が支持車輪１５を包
含することを特徴とする送入・取出処理機械。

１２ 請求の範囲第１１項に記載の送入・取出処
理機械において、前記支持車輪１５が前記シヤー
シ６に対して向きを変え得るようになつているこ
とを特徴とする送入・取出処理機械。

明細書 本発明は、車輪に搭載することができ又コンテ
ナの移動時又は処理時に、コンテナの一端を持揚
げて該持揚げ位置に保持可能な送入・取出処理機
械に関する。

この種の従来機械はシヤーシと、コンテナの一
面に着脱自在の取付部材を介して設けられかつシ
ヤーシに対して関節結合されたエプロンと、エプ
ロンとシヤーシ間の角度を調節する角度調節装置
とを備える。

この種の機械においては、エプロンはシヤーシ
の一最端部においてシヤーシに枢着されている。

処理作業を行うためにシヤーシを傾けて上記の
最端部を地面に近づけ、エプロンをコンテナの一
端に取付ける。次にエプロンとシヤーシ間の角度
を変化させ、シヤーシを水平状になるように回動
させてコンテナを持揚げる。コンテナの他端に上
記と同様の送入・取出処理機械を取付けて同様の
作動をさせる。このようにしてコンテナと二つの
送入・取出処理機械とによつて、トレラーとして
使用されるのに適した組立体を構成する。移動中
にコンテナは夫々車輪に搭載された二つの送入・
取出処理機械によつて浮上らされる。このためコ
ンテナと各エプロン間の取付部材には道路輸送中
の全応力がかかる。コンテナには大きな曲げ応力
がかかる。一方の機械の車軸と他方の機械の車軸
間の距離は過大に大きい。

本発明の目的は上述した欠点を除去して従来の
送入・取出処理機械を改善することである。

本発明によれば、コンテナの処理移動中にコン
テナの一端を持揚げて持揚位置に保持可能な送
入・取出処理機械であつて、 シヤーシと、 地面に対して平行な第１の回動軸線の周りで前
記シヤーシを地面上に支持する支持装置とを具備
し、前記シヤーシはその第１の端部を地面に接触
させた傾斜位置から該第１の端部を地面から離し
た持揚位置に向けて回動自在であり、 更に、前記シヤーシ上に設けられ、かつ前記第
１の回動軸線に直交した該シヤーシの長手軸線方
向に沿つて移動可なキヤリツジと、 コンテナの一側面に対して着脱自在に取付ける
ことが可能であり、かつ前記第１の回動軸線に略
平行な第２の回動軸線の周りで前記キヤリツジお
よび前記シヤーシの双方に対して回動可能に結合
されたエプロンと、 前記第２の回動軸線の周りで前記エプロンを前
記シヤーシに対して回動移動させる回動装置と、 前記キヤリツジと前記シヤーシとを該シヤーシ
の長手軸線方向に沿つて相互に移動させる駆動装
置とを具備し、前記キヤリツジは前記第２の回動
軸線が前記シヤーシの第１の端部に接近させられ
かつ前記第１の回動軸線から離間したキヤリツジ
前進位置と、前記第２の回動軸線が前記シヤーシ
の第１の端部に対向したその第２の端部に向かつ
て移動させられたコンテナ支持装置との間に亘つ
て移動可能であり、前記コンテナが地面上の休止
位置に置かれた状態で前記シヤーシがその傾斜位
置に位置させられ、かつ前記キヤリツジをそのキ
ヤリツジ前進位置に位置させられ、前記シヤーシ
をその持揚位置まで移動させると共に前記キヤリ
ツジをそのコンテナ支持位置まで移動させること
により、前記コンテナがその休止位置から該コン
テナの一端を前記シヤーシ上に載せた状態となる
位置まで移動させられるようになつている送入・
取出処理機械が提供される。

このようにして、シヤーシは移動中にコンテナ
の直下に係合して、コンテナはシヤーシに担持さ
れる。従つてコンテナにかかる不都合な応力が極
めて少なくなる。さらにコンテナの各端部におい
てシヤーシがコンテナに係合するので、組立体の
軸距が減少し、軸距を最大許容値に収めることが
できる。従つて本発明によつて、60mph程度の速
度で走行する道路輸送組立体を、現在出廻つてい
る標準部品以外の金具を使用しないでコンテナ用
に容易に使用可能な、極めて簡単な装置で極めて
すべやく構成できる機械を提供する。

本発明の第１実施例によれば、エプロンを回動
移動させる装置は、第２の軸線から離隔した点に
おいてエプロンに枢着されかつシヤーシの第１の
端部から離隔した点においてシヤーシに枢着され
たジヤツキを備え、また第２の軸線の周りに相対
的回動運動をしないようにエプロンをキヤリツジ
に対して選択的に錠止する装置を備えて、上記の
相対的回動運動をしないようにエプロンをキヤリ
ツジに対して錠止した時に、ジヤツキの作動によ
つてシヤーシに沿つたキヤリツジの移動を起こさ
せて、キヤリツジに対するエプロンの錠止の有無
に拘らず、同一のジヤツキを使用してエプロンを
シヤーシに対して回動させると共にキヤリツジを
シヤーシに沿つて軸線方向に移動させることがで
きる。

キヤリツジに対してエプロンを選択的に錠止す
る装置は、着脱可能な少なくとも一つの間隔取り
部材を備えて、エプロン、キヤリツジ及び該間隔
取り部材とによつて三角形を形成する。

キヤリツジに対してエプロンを選択的に錠止す
る上記装置が、エプロンをコンテナに取付けた時
にシヤーシをコンテナの面間の角度が90゜より僅
か小さい角度となる位置にエプロンを錠止するこ
とができることが好ましい。

エプロンがこの位置に錠止されると、シヤーシ
に沿つてキヤリツジを移動させてシヤーシとコン
テナ間に摩擦を生ぜずにシヤーシをコンテナの直
下に係合させることができる。この作動の終わり
にキヤリツジ及びシヤーシに対してエプロンを再
び回動させてシヤーシをコンテナの下面に当接さ
せ、シヤーシにコンテナを担持することができ
る。

シヤーシの最端部においてシヤーシに自在車輪
又は均等物を設けることが好ましい。この自在車
輪は、シヤーシが上記第１の軸線の周りで上記の
傾斜位置にある時に、地面に接地するように位置
決めされている。

この自在車輪によつて、エプロンが地面に接近
していてもシヤーシで地面を引つかくことなく送
入・取出処理機械をコンテナに向けて移動させる
ことができる。

エプロンを、取付装置を有するシヤーシに対し
て折りたたみ得る位置に取付け、コンテナにエプ
ロンを取付けた時にエプロンに対してシヤーシが
略垂直位置を保持することが好ましい。

このようにして送入・取出処理機械は、乗物の
床又は地面に横たわつたコンテナの一面に引込め
た非作動位置にすることができる。このことは送
入・取出処理機械を航空機内に保持する際に便利
である。

別の実施例によれば、エプロンとシヤーシとを
相互に回動移動させる装置が、第２の軸線の位置
においてエプロンに枢着されかつ第１の軸線から
離隔した位置においてキヤリツジに枢着されたエ
プロン作動用ジヤツキを備え、又キヤリツジとシ
ヤーシとを相互に移動させる装置が、シヤーシの
長手軸線に沿つて延びてシヤーシに沿つてキヤリ
ツジの位置の調節可能なキヤリツジ作動用ねじを
備える。この実施例では着脱可能な間隔取り部材
が不必要であり、キヤリツジを移動方向に平行に
動かすことも不要である。従つて応力を減少しま
た詰まりの怖れをなくすことができる。

シヤーシを地面上に支持する支持装置は、送
入・取出処理機械を乗物に枢着的に取付ける取付
装置を備える。又シヤーシを地面上に支持する装
置は支持用車輪装置を備える。支持用車輪装置は
シヤーシに対して方向指向性（操舵性）があるこ
とが好ましい。

コンテナを支持する二つの送入・取出処理機械
の少なくとも一つが一斉に向きを変えることがで
きしかも同一向きの二つの平行車軸（ボギー車
等）を備える場合には、両送入・取出処理機械の
支持用車輪装置の車軸をコンテナの長手軸線に対
して平行の向きにして該コンテナを側方向（横方
向）に向けて移動させることができる。

上述した特徴の全部又は一部を使用して二つの
送入・取出処理機械（同一の機械でも或いは異な
つた機械でもよい）によつて下記が可能となる。

地面に載置したコンテナを取上げる。

貨物を水平に維持するかしないかに拘らずこの
コンテナを約1.6m持揚げる。

上述した移動のすべての位置、例えば軍用輸送
機に搭載可能なる位置にコンテナを移動する。

乗物に適した領域上でコンテナの３軸線を敏速
にかつ正確に位置決めする。

二つの送入・取出処理機械をコンテナの直下に
置いて道路輸送トレーラを構成する。

荷重分散をよりよくするために軸距と車軸位置
を調節する。

一つの乗物によつて一方向又は他の方向に引き
又は押す。

二つの乗物によつて同時に引き又は押す。二つ
の送入・取出処理機械に二つの車軸を設けてトレ
ーラの重心がその支持多角形からずれないように
する。

荷が空の場合に移動させるには送入・取出処理
機械を個々に或いは交互に１台宛引く。

二つの送入・取出処理機械をコンテナの端部
に、3m（10フイート）コンテナの容積当量内にお
いて換言すれば1.5m（５フイート）の２倍の長さ
内に置く。

道路輸送乗物の小型ウインチによつて道路輸送
乗物の床上にコンテナを引込む。もし必要があれ
ばコンテナと道路輸送乗物の床との間にローラ
（丸筒）を介在させることによつてコンテナを道
路輸送乗物の床上に引込む。

併設した平台型貨車と同一レベルの積降しプラ
ツトフオームから小型のコンテナを大型の平台型
貨車に積込む。

本発明の特殊な特長と利点は以下に述べる限定
されることのない記載から容易に判るであろう。

添付図面において、第１図は、コンテナに向け
て移動中において３点接地位置にある送入・取出
処理機械の正面図、第２〜６図は第１図と類似の
図面で、そのうち第２図はコンテナとの結合位
置、第３図は持揚げ位置、第４図は軸距調節位
置、第５図は道路輸送位置、及び第６図は引込位
置にあることを示し、第７図は処理中の状態を示
す全体図、第８〜１２図は航空機上にコンテナを
積載する五つの段階を示す図、第１３図は第２実
施例を示す第１図と類似の図面である。

送入・取出処理機械２（第１図）は道路輸送機
として用いられるようになつた舵とり自在な全回
転式車輪装置３を具備し、この全回転式車輪装置
３にはブレーキ機構、車軸サスペンシヨン機構、
引張り棒５、リフト機構（全回転式車輪装置３自
体の）等が必要に応じて設けられ得る。球軸受付
ターンテーブル４によつて、車輪１５を有する車
軸１４は傾動可能なシヤーシ６に対して角度的に
向きを変えることができる。すなわち、球軸受付
ターンテーブル４により、全回転式車輪装置３の
舵とりが可能となる。このシヤーシの長さは通常
2.4m（８フイート）以下で、互いに間隔をあけか
つ球軸受付ターンテーブル４の軸線に対して直交
した二つの平行レールを備える。

シヤーシ６の一端部の直下には自在車輪７が取
付けられ、この自在車輪７は車軸１４に設けられ
た二つの車輪１５と協働して３輪車を形成し、こ
れにより送入・取出処理機械２（第１図）を手動
操作でコンテナ１に対して接近させることが可能
であり、送入・取出処理機械２がコンテナ１に接
近させられた際、車軸１４はシヤーシ６のレール
に対して直角方向に向けられる。

シヤーシ６のレール上をその長手方向に摺動自
在のキヤリツジ８の一最端部には、レールに直交
した水平軸線１０の周りにエプロン９が枢着され
ている。

一つの枠体で構成されたこのエプロン９は一つ
以上の錠止用ボルト１１を備える。該ボルトはコ
ンテナ１の前後面のコーナーピース１ａに形成し
た標準孔に挿入して取付けるのに使用される。

シヤーシ６の第２の端部には復動型の一個又は
二個のジヤツキ１２の回動取付具１８が設けられ
ている。ジヤツキは必要があれば入れ子型にする
ことができる。

このジヤツキ１２の他端は第２の回動軸線１９
の周りにおいてエプロン９に枢着されている。こ
の第２の回動軸線１９は第１の回動軸線１０から
距離をあけて平行に設けられる。

全回転式車輪装置３が空の状態で道路上を輸送
される場合には、エプロン９は通常はキヤリツジ
８上に載置される。

キヤリツジ８とエプロン９間の関節結合点と、
エプロン９とジヤツキ１２間の関節結合点と、ジ
ヤツキ１２とシヤーシ６間の関節結合点とで三角
形の三つの頂点を形成する。この三角形の二辺の
長さは、シヤーシ上でキヤリツジを摺動させるこ
と及びジヤツキの作用とによつて変えることがで
きる。

着脱自在な連接棒１３のようなスペーサ部材
（第３，４図）或いは一対の関節結合された延長
支柱を用いることにより、キヤリツジ８とエプロ
ン９の成す角度（すなわち、コンテナ１に装着さ
れたエプロン９が横たわる平面とシヤーシ６のレ
ール延在方向との角度）を固定させてもよいし、
又は固定させなくてもよい。いずれにしても、か
かる角度は二つの特別な角度、すなわち0゜（第５
図）および（90−Ｘ）゜を取り得る。なお、一般
に、Ｘは10゜以下の角度である（第３図参照）。

エプロン９とキヤリツジ８との間の角度が固定
されるか固定されないかに応じて、キヤリツジ８
がジヤツキ１２及び重力の作用によりシヤーシ６
に沿つて移動するか、或いはかかる角度が変化す
る。

エプロン９と傾動シヤーシ６との間の角度がジ
ヤツキ１２によつて変化させられると、コンテナ
１に対する車軸１４回りでのてこ作用が生じてシ
ヤーシ６と該コンテナ１との間の角度も変化し、
これによりシヤーシ６は第２図の傾斜位置から第
３図の水平位置まで移動させられることになる。
詳述すると、ジヤツキ１２が伸長させられた際に
ジヤツキ１２とシヤーシ６との関節接合点１８に
作用する反力、すなわちジヤツキ１２の長手軸線
方向に沿う反力は該接合点１８と車軸１４とを結
ぶ直線上に沿う分力と、その直線に対して直角に
かつ該接合点１８を通る直線に沿う分力とに分け
られ、この後の者分力が車軸１４の回りで回転モ
ーメント（図２において時計方向）として作用
し、かくしてシヤーシ６は第２図の傾斜位置から
第３図の水平位置まで移動させられる。

本発明においては、以上で説明した構成のうち
以下の点が特徴的事項とされる。すなわち、 (1) シヤーシ６は地面に対して平行な第１の回動
軸線１０の周りで該地面に対して回動し得るよ
うに支持されることになるが、このような支持
は全回転式車輪装置３、球軸受付ターンテーブ
ル４、シヤーシ６の一端部に取付けられた自在
車輪７、キヤリツジ８の一端部に支持されかつ
第１の回動軸線１０を持つシヤフト或いはピン
要素等から構成される支持装置によつて達成さ
れる。

(2) エプロン９はシヤーシ６に対して第２の回動
軸線１９の周りで回動させられるが、このよう
な回動運動はジヤツキ１２の作動ロツドの先端
とエプロン９とを互いに回動自在に連結させか
つ第２の回動軸線１９を持つシヤフト或いはピ
ン要素から構成される回動装置によつて達成さ
れる。

(3) キヤリツジ８とシヤーシ６とは該シヤーシの
長手方向軸線に沿つて互いに移動させられる
が、このような移動はジヤツキ１２から構成さ
れる駆動装置によつて達成される。

他の処理機械でもコンテナを持揚げるのに上記
のてこ効果を利用している。しかし本発明では、
さらにコンテナ１の直下において送入・取出処理
機械２の摺動を可能ならしめたものである。上記
は以下に述べる作動によつて可能となる。

90゜−X゜の角度に達すると、角度錠止用連接棒
１３を所定の位置に置く（第３図）。

ジヤツキをそれまでと逆に作用させ、シヤーシ
６上でキヤリツジ８を摺動させる（第４，５図）。

シヤーシ６上でキヤリツジ８を摺動させると、
送入・取出処理機械上でコンテナ１が摺動する。
或いはより好ましくは、地上で車輪を進ませてコ
ンテナ１の直下に送入・取出処理機械２を摺動さ
せる。

キヤリツジ８が、車輪１５の軸線を通る垂直線
にさらに引寄せられると連接棒１３に働く圧縮力
が０に近づくが、次いで引張り力に変わり、この
引張り力はキヤリツジ８が球軸受付ターンテーブ
ル４の軸線から他の側に向かつて移動するにつれ
て次第に増加する（第４図）。

キヤリツジ８が走行行程の終端に到達すると、
引込み移動中のジヤツキ１２によつて連接棒１３
に作用する引張り力がなくなる。

次にジヤツキ内の圧力を解放する前に連接棒１
３を取外してエプロン９に作用する引張り力を減
少させることができる。コンテナ１は送入・取出
処理機械２上に載置される（第５図）。

誤動作を防ぐためにキヤリツジ８が摺動しない
ように錠止する手段が自動的に働いて連接棒１３
を取外す。

球軸受付ターンテーブル４の軸線に関してキヤ
リツジ８の位置が逆になつているので、地面から
コンテナ１を持揚げるのに利用されるてこ効果に
よつてシヤーシ６はコンテナ１の直下に摺動され
る。従つてコンテナ１は送入・取出処理機械２に
担持されて錠止される。

上記の段階と別個に或いは上記の段階と同時に
コンテナの他端で別の送入・取出処理機械２によ
る同様の工程が行われる（第７図）。

コンテナを地面に置くには前述と逆の行程によ
つて実施される。

二つの送入・取出処理機械及び索引車を、配管
及び配線によつて夫々コンテナの前後両側に接続
する。

第８〜１２図に示すように、貨物室の床面に対
して特殊な角度をした貨物昇降路を有する航空機
にコンテナを積込むには、送入・取出処理機械を
積降し位置に置き、ジヤツキ１２によつてコンテ
ナの両端部の高さを、対地空〓及び利用高さに対
する要求を出来るだけ満足させるように調節す
る。

本発明の処理機械によつてトラツクバンの低い
床板にコンテナを搭載することができる。第６図
に示すように、最初に送入・取出処理機械の一方
をコンテナの一端において引込ませ、コンテナを
床板に着ける。ジヤツキを作用させて、送入・取
出処理機械の車輪を床板上に接触させる。通常床
板上に設けられたウインチによつて処理機械を床
板上の所定の位置に保持する。後部の処理機械、
次いで前部の処理機械を持揚げ位置に置く。前部
の処理機械を床板上に進ませ後部の処理機械を地
面上に進ませて、ウインチによつて組立体全体を
床板上に引込む。床板が比較的長い場合にはコン
テナと床板間にローラ又は転がり管を置いて床板
上を前進させる。この際後部の処理機械は引込め
られている。

第１３図に示す実施例では、第１実施例のジヤ
ツキ１２及び連接棒１３以外の部品が示されてい
る。復動ジヤツキ２３が、エプロン９の軸線１９
の周り及びキヤリツジ８上の一つの軸線の周りに
枢着されている。上記の軸線は水平軸線１０に平
行でかつ水平軸線１０から傾動シヤーシ６の第２
最端部側に寄つた位置に設けられている。換言す
れば、第１実施例において連接棒１３が選択的に
取付けられていた位置に、ジヤツキ２３が恒久的
に設けられている。ここに云う「恒久的」とは
「使用中に分解する必要がない」ことを意味する。

キヤリツジ８には定位置にナツト２１が固定さ
れていて、該ナツトに設けた螺条にはシヤーシ６
に回転可能に担持されたねじ２０が噛合してい
る。ねじ２０はレールに平行にかつシヤーシ６の
全長を越して延びている。ねじ２０を手廻しクラ
ンク２２で回してシヤーシ６に沿つてキヤリツジ
８を移動させる。

このように構成された処理機械２は下記のよう
に使用される。

初め（第１３図）に、キヤリツジ８は自在車輪
７に接近した最端部位置にあり、エプロン１１と
キヤリツジ８間の角度はジヤツキ２３によつて略
45゜にセツトされている。錠止用ボルト１１をコ
ンテナ１のコーナーピース１ａ内に位置させ、ジ
ヤツキ２３を作動させて上記の角度を90゜−X゜に
なるまで伸ばす。第１実施例について説明したよ
うに貨物がシヤーシに搭載されればジヤツキ２３
の作動を停止する。

第２実施例によれば、第６図の位置に引込める
ことができない。しかし、この構造はキヤリツジ
８がねじ２０によつて移動方向に付勢されるので
都合がよい。従つて詰まりの怖れがなく、そのた
めキヤリツジ８を大型のシユーによる場合のよう
な問題なしにレール上に搭載することができる。
従つて、第１〜４図に示すキヤリツジ又はジヤツ
キ１２による局所的応力を受けることがないの
で、シヤーシはかなり重量を軽減することができ
る。