JP3525260B2 - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP3525260B2
JP3525260B2 JP24706293A JP24706293A JP3525260B2 JP 3525260 B2 JP3525260 B2 JP 3525260B2 JP 24706293 A JP24706293 A JP 24706293A JP 24706293 A JP24706293 A JP 24706293A JP 3525260 B2 JP3525260 B2 JP 3525260B2
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隆 河野
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は物資の搬送・据付け、特
に中量物、重量物の搬送・据付けに好適な技術に関す
る。 【0002】 【従来の技術】物資の搬送・据付け作業、特に中重量物
の搬送・据付け作業においては、天井クレーン等が使用
できない場合、コロ、車輪付き台車、ジャッキ、リフト
等を用いて作業している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】これらを用いた作業で
は人手や時間がかかる上に、付帯する作業が必要で極め
て煩雑である。すなわち、コロや車輪付きの台車に搬送
対象物資を乗せて電動や手動のウインチによりロープで
牽引するなどして搬送対象物資の据付け位置に移動させ
る場合、ロープをひっかける柱などの支点となるものが
必要となり(支点取り)、さらに、この方法では1つの
支点で一方向への直進移動しか行えない。また、車輪付
きの台車に搬送対象物資を乗せてフォークリフトなどで
牽引して搬送対象物資を据付け位置まで移動させる場
合、所定の位置に正確にあわせるために移動させること
は困難であり、ジャッキなどを用い搬送対象物資を押す
などして位置をあわせる必要があり、そのうえ、据付け
のためにはジャッキなどで仮受けしてからでないと据え
付けることができない。さらに、搬送対象物資が移動す
る床面には、コロや車輪付き台車の方向転換時に発生す
る横ズレによる床損傷防止のために木材や鉄板などを敷
いたりする必要がある(フロア養生)。そのうえ、斜面
を移動させる場合、搬送対象物資が傾き、特に搬送対象
物資が1乃至20t程度の中重量物の場合、搬送中に脱
落してしまう恐れがある。この点の防止の為には、斜面
で搬送対象物資を一度ジャッキなどで持ち上げ、車輪付
き台車などの搬送装置の間に支持物を入れて、搬送対象
物資の水平を保つ必要がある(段取替え)。 【0004】また、搬送の対象となる物資の下で機器操
作をする場合があるため作業者の安全上の点からも問題
である。 【0005】本発明の課題は、搬送対象物の搬送、据付
け位置決め、据付けを容易かつ安全に行うことにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨は、台車とジャッキ部とを有する搬送車
を複数備え、複数の搬送車に搬送対象物を載置して搬送
する搬送装置であって、台車には、二つの駆動ローラと
フリーローラとが設けられ、二つの駆動ローラは、それ
ぞれ減速機付きモータで別個に駆動制御されることによ
り、台車を同回転数駆動で直進、一方を停止又は減速し
他方を駆動することで操舵、互いに逆方向に駆動するこ
とで旋回の各動作を可能に構成され、フリーローラは、
回動自在に台車に設けられ、ジャッキ部は、回動自在
車に軸支された台座と、台座上に載置されたジャッキ
と、搬送対象物が載置されるジャッキで支持された支持
台とを有し、ジャッキは、内部に空気を出し入れするこ
とによって支持台を昇降するバックタイプのエアジャッ
キからなり、台座と前記支持台との間には、支持台の傾
きを制限する油圧ストッパが設けられ、エアジャッキ内
の空気圧を検出するセンサと、搬送対象物に設置される
レベラーセンサと、センサとレベラーセンサとの出力信
号に基づいてエアジャッキ内の空気圧を制御して支持台
の高さを維持する制御手段とを備えてなることを特徴と
する。 【0007】また、搬送対象物を複数の搬送車で搬送す
る方法であって、前記搬送車は、台車と、ジャッキ部と
を備え、前記台車には二つの駆動ローラとフリーローラ
とが設けられ、前記二つの駆動ローラは、それぞれ減速
機付きモータで別個に駆動制御されることによって、前
記台車を同回転数駆動で直進、一方を停止又は減速し他
方を駆動することで操舵、互いに逆方向に駆動すること
で旋回の各動作を可能に構成され、前記フリーローラ
は、回動自在に前記台車に設けられ、前記ジャッキ部
は、回動自在に前記台車に軸支された台座と、該台座上
に載置されたジャッキと、前記搬送対象物が載置される
前記ジャッキで支持された支持台とを有してなり、前記
複数の搬送車の支持台上に搬送対象物を載置し、前記各
搬送車の運行を行うときにスピードと進行方向とを同調
制御しながら運行することを特徴とする。 【0008】また、前記運行を斜面や起伏、うねりのあ
る路面で行うときは、前記ジャッキを昇降して前記各支
持台を一定高さに水平に保つことが好ましい。 さらに、
前記運行と昇降とを遠隔操作により行うことが好まし
い。 【0009】 【作用】複数の搬送車を運行させて床面上の台に載置さ
れた搬送対象物と該床面との間にそれぞれ位置させる。
この後、各搬送車の支持台を上昇させて搬送対象物を
ち上げ各支持台に支持する。この状態で、各搬送車の運
行のスピードと進行方向とを同調制御して各支持台の相
対位置を一定に保持したまま各搬送車の運行を行わせ、
搬送対象物を据付け位置に運ぶ。 【0010】また、搬送車が斜面を運行するときにジャ
ッキの昇降により各支持台を一定高さに水平に保つ。 【0011】また、各搬送車の前記の運行と各支持台の
昇降とを遠隔操作により行う。 【0012】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1乃至3は本発明の第1の実施例の搬送装置
に用いる搬送車の構造を説明する図である。図1は、か
かる搬送車の左側面図であり、図2は底面図であり、図
3は背面図である。同図1乃至3を参照して、搬送車1
は台車2とジャッキ部3とを備えている。台車2には駆
動ローラ200とフリーローラ201とが設けてあり、
駆動ローラ200は一台の搬送車1に2本設けられ、そ
れぞれの駆動ローラ200が別個の減速機付きモータ2
02で駆動され、搬送車1を運行させる。フリーローラ
201は、支点軸203を中心に回動自在に台車2に設
けられている。 【0013】ジャッキ部3は支持台300、エアジャッ
キ301、油圧ストッパ302、台座303を備えてい
る。支持台300は搬送対象物資を載置して支持するた
めの台である。支持台300は台座303上に設けられ
たエアジャッキ301で支持され、エアジャッキ301
は該支持台300を昇降する。エアジャッキ301はバ
ックタイプのエアジャッキであり、図示しないエアボン
ベ、エアポンプにより内部の空気を出し入れすることに
より支持台301に前記の昇降を行わせる。油圧ストッ
パ302は、エアジャッキ301で支持台301を昇降
することに鑑み、エアジャッキ301の破損や急激な空
気もれなどが発生し、搬送対象物資を水平に保持するこ
とが困難になった場合にその図示しない油圧回路を閉じ
ることにより、支持台301が大きく傾いて搬送対象物
資がずり落ちるのを防止している。台座303は支点軸
204により回動自在に台車2に支持されており、エア
ジャッキ301はかかる台座303上に載置され、油圧
ストッパ302も台座303に支持されているから、ジ
ャッキ部3全体が支点軸204に回動自在に支持されて
いることになる。なお、図2はジャッキ部3全体を、図
3はエアシリンダ302をそれぞれ切り欠いた図で示し
てある。 【0014】上記のような搬送車1は二つの駆動ローラ
200が減速機付きモータ202で別個に駆動、制御さ
れることから、この駆動ローラ200の回転数の差によ
り、直進、操舵、旋回の各動作を行う。すなわち、直進
動作の時は両駆動ローラ200を同回転数で駆動する。
また、操舵動作の時は駆動ローラ200の一方を停止、
又は減速し他方を駆動することで操舵する。旋回動作の
時は両駆動ローラを逆方向に回転駆動する。 【0015】本実施例の搬送装置は上記のような構成の
搬送車1を例えば3乃至4台を一組として備えており、
かかる3乃至4台の搬送車1のそれぞれのエアジャッキ
301でそれぞれの支持台300を一様な高さに上昇さ
せ、該3乃至4の支持台300で1つの搬送対象物資を
支える。 【0016】このように例えば3乃至4台を一組とした
搬送車1で1つの搬送対象物資を支えたまま、各搬送車
1のスピード、方向を同調制御して各支持台300のそ
れぞれの相対位置を一定に保持しつつ、各搬送車1は運
行する。すなわち、例えば任意半径での円弧状移動をす
る場合などに、進行方向側とその後側の台車2の向きが
左右に異なっていても、ジャッキ部3は支点軸204に
回動自在に支持されており、支持台300には搬送対象
物資が載置されていてジャッキ部3が回動し、支持台3
00と搬送対象物資との相対位置に変化はないから、各
支持台300のそれぞれの相対位置も一定に保持され
る。各搬送車1単独の速度制御は各搬送車1の旋回中心
に設けられた図示しないロータリーエンコーダの出力パ
ルスで制御し、各搬送車1間の速度制御はジャッキ部3
に設けられた図示しない歪センサの出力により制御す
る。これらの制御は高速応答性とプログラムによらない
柔軟性などが要求されるため、公知の高速制御方式やフ
ァジイコントロール方式などを用いて行っている。各搬
送車1の上述の運行、支持台300の昇降は、公知の手
段により遠隔操作で行う。 【0017】1つの搬送対象物資を例えば3乃至4台の
搬送車1で支えて斜面を運行する場合、搬送対象物資が
傾くが、これについては次のようにして搬送対象物資の
水平を保っている。すなわち、搬送対象物資上に図示し
ないレベラーセンサを設置し、また各搬送車1に設けた
エアジャッキ301の空気圧を検出する図示しないセン
サを公知の手段により各搬送車1に設け、これらによる
空気圧信号と図示しないレベラーセンサの出力信号とで
各搬送車1の支持台300をどの程度昇降する必要があ
るかを検出し、これによって各搬送車1のエアジャッキ
301の空気量を図示しないエアポンプにより調節して
ファジイ制御によりエアジャッキ301の空気量を調節
して、自動的に支持台300を昇降して常に各支持台3
00の高さが一定になるように制御される。 【0018】斜面を搬送車1が運行する場合、各支持台
300の高さを一定に保つのみならず、各支持台300
の傾きも水平に保つ必要もあるが、この点についてはエ
アジャッキ301が柔構造であることから、各支持台3
00が同一高さに保たれれば搬送対象物資の重みにより
各支持台300が斜面の昇り方向に傾いて自動的に水平
に保たれる。 【0019】なお、搬送車1のジャッキ部3は取外しが
可能であり、作業条件によっては台車3からジャッキ部
3を取外して該ジャッキ部3を他の構成とすることがで
きる。図4はこのように構成した搬送車1の一例を示す
ものであり、図4(a)は上記搬送車1のものと同様の
台車2であり、図4(b)は、かかる台車2に高揚程電
動ジャッキ4を設けた搬送車1を示すものである。斜面
運行中の支持台400の水平は、支持台400を支持す
る腕401の支持部402が支持台400の面方向にス
ライドして保たれる。 【0020】次に、本実施例の搬送装置を用いて搬送対
象物資を搬送、据付けする手順について説明する。図5
乃至9は本実施例の搬送装置を用いて搬送対象物資を搬
送、据付けする手順について説明する図である。 【0021】図5を参照して、搬送対象物資5は床面6
に置かれた台7の上に載置されている。作業者は例えば
3乃至4台の搬送車1を遠隔操作により運行させ搬送対
象物資5と床面6の間の隙間に各搬送車1を移動させ
る。この後、遠隔操作により前述のようにエアジャッキ
301で各支持台300を一定高さに上昇させ、搬送対
象物資5を支持して持ち上げる。このとき搬送対象物資
5の重心の位置は各搬送対象物資5により異なるので、
各支持台300で搬送対象物資5を支持しても搬送対象
物資5が傾かないよう各搬送車1の配置位置を考慮しな
ければならない。 【0022】この後、前述の通りに各搬送車1のスピー
ド、方向を同調制御して各支持台300のそれぞれの相
対位置を一定に保持しつつ搬送対象物資5を支持したま
ま各搬送車を運行して搬送対象物資5の据付け位置まで
搬送することができる。このとき、各搬送車1の駆動ロ
ーラ200に前述の通り直進、操舵、旋回の動作をさせ
て、搬送対象物資5に任意方向への直進移動、その場旋
回移動、任意半径での円弧状移動を行わしめることがで
きる。図6乃至図8は搬送車1によるこのような動作を
示したものであり、図6は図中矢示方向への直進移動
を、図7は図中矢示方向へのその場旋回移動を、図8は
図中矢示方向への任意半径での円弧状移動をそれぞれ示
すものである。 【0023】また、搬送車1が斜面上や起伏、うねりの
ある路面を運行する場合は上述のように自動的に搬送対
象物資の水平が保たれる。図9は搬送対象物資5を支持
した搬送車1が斜面を運行している状態を示す図であ
る。同図に示すように斜面8の昇り側の搬送車1のエア
ジャッキ301から空気を抜いて支持台300を下げ、
斜面の昇り側と下り側の搬送車1の支持台300の高さ
を水平に保っている。このとき各支持台300は搬送対
象物資5の重みにより斜面の昇り側に傾くから、各支持
台300も水平に保たれる。これにより搬送対象物資5
の水平が保たれる。 【0024】このようにして、搬送対象物資5を据付け
位置に搬送したら、あらかじめ該位置に置かれた図5の
台7上に各搬送車1を位置させて、支持台300を下降
させれば、第7上に搬送対象物資5を据付けることがで
きる。 【0025】以上説明した本実施例の搬送装置によれ
ば、搬送対象物資5の搬送、物資の据付け位置決め、据
付けまでを支点取りなどの煩雑な作業なしに容易に行う
ことができる。 【0026】また、斜面上などを搬送する場合も段取替
え等なしに搬送対象物資5の搬送が行え、この点でも搬
送作業が容易となる。 【0027】さらに、遠隔操作により搬送対象物資5の
搬送、物資の据付け位置決め、据付けまでを行え、搬送
対象物資5の下で機器操作をする必要もなく、作業者の
安全が図られる。 【0028】つづいて本発明の第2の実施例について説
明する。図10乃至図12は、この第2の実施例である
搬送措置に用いる搬送車1´を示す図であり、図10は
搬送車1´の正面図、図11は搬送車1´の断面図、図
12は搬送車1´の平面図である。図1乃至図3と同一
符号の部材は、第1の実施例と同様の部材であり説明を
省略する。以下では、本実施例の搬送車1´が第1の実
施例の搬送車1と異なる点を中心に説明する。 【0029】搬送車1´は、台車2´内に設けられたジ
ャッキ部3´を備えている。このジャッキ部3´はスク
リュージャッキ300´によりロッド301´を介して
ロッド301´の先端部に設けられた支持台302´を
昇降するものである。スクリュージャッキ300´はギ
ヤードモータ305´により駆動される。また、ロッド
301´のストロークはロータリーエンコーダ310´
で検出される。支持台302´は球面滑り軸受(球面ブ
ッシュ)であり、その上端面はロッド301´の周囲3
60°すべての方向に傾き可能である。 【0030】台車2´上には台座303´がスライド軸
受304´を介して回転自在に取り付けられている。こ
の台座303´の中央部には支持台302´が挿通する
孔306´が形成されている。この孔306´の周囲に
はリングギア307´が形成され、台車2´に設けられ
たピニオンギア308´と噛み合い、リングギア308
´の軸は、ロータリーエンコーダ309´に連結され、
台座303´の回転角は、このロータリーエンコーダ3
09´により検出される。 【0031】このロータリーエンコーダ309´の下部
には、図示しない電磁ブレーキが設けられ、台座303
´の台車2´に対する回転を抑止することができる。駆
動ローラ200、フリーローラ201の取付けには、サ
スペンション機構やその他図示しない衝撃緩衝手段など
を公知の手段により備えて、凹凸のある路面などを走行
する場合でも搬送対象物資に強い衝撃を与えないように
している。 【0032】本実施例の搬送装置においても、搬送車1
´を例えば3乃至4台を一組として備えており、種々の
アタッチメントを台車2´上に設けて用いる。次にこれ
らのアタッチメントの一例について説明する。図13
は、このようなアタッチメントの一例としての連結フレ
ームを用いた場合を説明する図である。この連結フレー
ム9は例えば4台で一組の搬送装置を構成する搬送車1
´に4つ用いる。この連結フレーム9は各搬送車1´の
各台座303´を連結し固定するものである。搬送対象
物資5の支持はスクリュージャッキ300´で各支持台
302´を昇降して1つの搬送対象物資5を支える。図
13はこのように4台の搬送車1´で搬送対象物資を支
えた状態の平面図である。 【0033】このように、例えば3乃至4台を一組とし
た搬送車1´で1つの搬送対象物資5を支えたまま、ス
ピード、方向を同調制御して各台座303´の相対位置
を一定に保持しつつ、各搬送車1´は運行する。すなわ
ち、例えば任意半径での円弧状移動をする場合などに、
進行方向側とその後側の台車2の向きが左右に異なって
いても、支持台302´は台車2´に対して回転自在に
支持されている一方、連結フレーム9で連結固定された
台座303´の相対位置は不変で、支持台302´の相
対位置も不変あるから搬送対象物資5が脱落することは
なく、台座303´の回転角は、このロータリーエンコ
ーダ309´により検出され、この出力パルスに基づい
て各搬送車1´単独の速度制御が行なわれる。各搬送車
1´間の速度制御は図示しない歪センサの出力により制
御する。これらの制御は高速応答性とプログラムによら
ない柔軟性などが要求されるため、公知の高速制御方式
やファジイコントロール方式などを用いて行っている。
各搬送車1´の運行、支持台302´の昇降は、実施例
1と同様に公知の手段により遠隔操作で行う。 【0034】1つの搬送対象物資5を例えば3乃至4台
の搬送車1´で支えて斜面を運行する場合、搬送対象物
資5が傾くが、これについては次のようにして搬送対象
物資5の水平を保っている。すなわち、搬送対象物資5
上に図示しないレベラーセンサを設置し、このレベラー
センサの出力信号とロッド301´のストロークを検出
するロータリーエンコーダ310´出力信号で各搬送車
1´の支持台302´をどの程度昇降する必要があるか
を検出し、これによって各搬送車1´のスクリュージャ
ッキ300´を駆動して、ファジイ制御などにより自動
的に支持台302´を昇降して常に図示しない各アタッ
チメントの高さが一定になるように制御される。 【0035】斜面を搬送車1´が運行する場合、支持台
302´の高さを一定に保つのみならず、傾きを水平に
保つ必要もあるが、この点については支持台302´が
球面滑り軸受(球面ブッシュ)であり、その上端面はロ
ッド301´の周囲360°すべての方向に傾き可能で
あることから、各アタッチメントが同一高さに保たれれ
ば搬送対象物資の重みにより各支持台302´が斜面の
昇り方向に傾いて自動的に水平に保たれる。 【0036】本実施例の搬送装置を用いて搬送対象物資
を搬送、据付けする手順については、第1の実施例のエ
アジャッキ301を本実施例のスクリュージャッキ30
0´に代え、支持台300を本実施例の支持台302´
に代えれば、図5乃至9を参照してすでに説明した第1
の実施例の搬送装置を用いて搬送対象物資を搬送、据付
けする手順と同様であり説明を省略する。 【0037】連結フレーム9は図13に示した形状のも
の以外にも搬送対象物資5の大きさ、形状などに合わせ
て種々の形状のものを用いることができる。また、搬送
対象物資5の傾きについて神経質にならなくてもよい局
面(運行途上に傾斜の急な斜面がなかったり、搬送対象
物資5の重心が低い場合など)では支持台302´を下
げて、台座303´で直接搬送対象物資5を支えて搬送
することもできる。この場合、搬送対象物資5と台座3
03´とを固定すれば、連結フレーム9は不要となる。
図14は本実施例のアタッチメントの第2の例を示すも
のであり、この第2の例としてのボート用台座10の斜
視図である。このボート用台座10は本実施例の搬送装
置でボートを搬送するときに用いるものであり、上述の
連結フレーム9と併用する。すなわち、上述のように支
持台302´で直接搬送対象物資(この場合はボート)
を支持するのではなく、ボート用台座10を各支持台3
02´上に図14に示すとおり固定して、ボート用台座
10で図示しないボートを支持して搬送するためのアタ
ッチメントである。この場合においても、搬送中の図示
しないボートの傾きに神経質にならなくてもよい局面で
は、支持台302´を下げ、ボート用台座10を台座3
03´に固定して連結フレーム9を省くこともできる。 【0038】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例の搬送装置によれば、第1の実施例と同様に搬
送対象物資5の搬送、物資の据付け位置決め、据付けま
でを支点取りなどの煩雑な作業なしに容易に行うことが
できる。また、斜面上などを搬送する場合も段取替え等
なしに搬送対象物資5の搬送が行え、この点でも搬送作
業が容易となる。さらに、遠隔操作により搬送対象物資
5の搬送、物資の据付け位置決め、据付けまでを行え、
搬送対象物資5の下で機器操作をする必要もなく、作業
者の安全が図られる。 【0039】搬送車1´の旋回、直進走行時には、台座
303´の台車2´に対する回転角度を一定に保つ必要
があるが、これを2つの駆動ローラ200の回転速度制
御だけで保とうとすると両駆動ローラ200の回転速度
の検出と、台座303´と台車2´との間の回転角度を
常時検出し、高速な演算処理を行ないながら、駆動ロー
ラ200の速度を制御する必要があるため、制御入出力
点数が増加するとともに、複数台の搬送車1´を同調制
御させて運転するために、非常に高速な処理、制御を行
なわないと、蛇行したり、各搬送車1´の運航方向の不
統一により搬送車1´が外れて搬送対象物資を落下させ
てしまいかねない。 【0040】そこで、本実施例では、ロータリーエンコ
ーダ309´の下部に図示しない電磁ブレーキを設けて
おり、台座303´の台車2´に対する回転を停止でき
るから、旋回、直進走行時には設定された回転角度で台
座303´の台車2´に対する回転を停止させておけ
ば、台座303´と台車2´との角度は一定にたもたれ
るため、駆動ローラ200の回転速度検出を省くことが
できる(オープンループ制御で対応することも考えられ
る)。また、回転角度を直進、旋回運行中に常時検出す
る必要もなくなり、制御入出力点数の減少が図れ、比較
的低速の演算処理速度で対応できることにより、比較的
簡単な制御装置で各搬送車2´間の同調運転が可能であ
る。 【0041】さらに、本実施例では、第1の実施例のよ
うに台車2上に大型のエアジャッキ301を設ける必要
がないため、搬送車2´の重心を低くすることができ、
運行の安全性を高めることができる。そのうえ、第1の
実施例のように台車2上に大型のエアジャッキ301を
台車2と別体で載せる構造ではなく、スクリュージャッ
キ300´を台車2内に設置しているため、エアジャッ
キ301のように水平過重にたいして図示しないアタッ
チメントがゆれ動きにくく、安定した運行が可能とな
る。 【0042】 【発明の効果】以上説明した本発明によれば、搬送対象
物の搬送、据付け位置決め、据付けまでを支点取りなど
の煩雑な作業なしに容易に行うことができる。 【0043】 【0044】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施例である搬送装置の搬送車
の左側面図である。 【図2】本発明の第1の実施例である搬送装置の搬送車
の底面図である。 【図3】本発明の第1の実施例である搬送装置の搬送車
の背面図である。 【図4】本発明の第1の実施例に用いる搬送車に高揚程
電動ジャッキを設けた場合を示す図であり、(a)はこ
の搬送車の左側面図、(b)は搬送車の台車部分を示す
図である。 【図5】本発明の第1の実施例である搬送装置で搬送対
象物資を搬送する場合の手順を説明する図である。 【図6】本発明の第1の実施例である搬送装置で搬送対
象物資を搬送する場合の動作を説明する図である。 【図7】本発明の第1の実施例である搬送装置で搬送対
象物資を搬送する場合の動作を説明する図である。 【図8】本発明の第1の実施例である搬送装置で搬送対
象物資を搬送する場合の動作を説明する図である。 【図9】本発明の第1の実施例である搬送装置で搬送対
象物資を搬送する場合の動作を説明する図である。 【図10】本発明の第2の実施例である搬送装置の搬送
車の正面図である。 【図11】本発明の第2の実施例である搬送装置の搬送
車の断面図である。 【図12】本発明の第2の実施例である搬送装置の搬送
車の平面図である。 【図13】本発明の第2の実施例である搬送装置に用い
る連結フレームで結合された複数の搬送車の平面図であ
る。 【図14】本発明の第2の実施例である搬送装置に用い
るボート用台座の斜視図である。 【符号の説明】 1、1´ 搬送車 2 台車 204 支点軸 300 支持台 301 エアジャッキ 302´ 支持台 303´ 台座 305´ スクリュージャッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−107711(JP,A) 特開 平4−12997(JP,A) 特開 昭52−22508(JP,A) 実開 平1−64710(JP,U) 実開 平1−147398(JP,U) 実開 昭62−31186(JP,U) 実公 昭39−4801(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 7/04 B65G 1/00 - 1/20 B62D 63/00 B66F 3/24 B66F 5/00 B66F 5/04 B66F 7/04 B66F 7/08 B66F 7/28 B66F 9/06 B66F 17/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 台車とジャッキ部とを有する搬送車を複
    数備え、該複数の搬送車に搬送対象物を載置して搬送す
    る搬送装置において、 前記台車には二つの駆動ローラとフリーローラとが設け
    られ、前記二つの駆動ローラは、それぞれ減速機付きモ
    ータで別個に駆動制御されることにより、前記台車を同
    回転数駆動で直進、一方を停止又は減速し他方を駆動す
    ることで操舵、互いに逆方向に駆動することで旋回の各
    動作を可能に構成され、前記フリーローラは、回動自在
    に前記台車に設けられ、 前記ジャッキ部は、回動自在に前記台車に軸支された台
    座と、該台座上に載置されたジャッキと、前記搬送対象
    物が載置される前記ジャッキで支持された支持台とを有
    し、 前記ジャッキは、内部に空気を出し入れすることによっ
    て前記支持台を昇降するバックタイプのエアジャッキか
    らなり、前記台座と前記支持台との間には、該支持台の
    傾きを制限する油圧ストッパが設けられ、前記エアジャッキ内の空気圧を検出するセンサと、前記
    搬送対象物に設置されるレベラーセンサと、前記センサ
    と前記レベラーセンサとの出力信号に基づいて前記エア
    ジャッキ内の空気圧を制御して前記支持台の高さを維持
    する制御手段とを備え てなる搬送装置
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